児童が主体的にかかわる体験活動を核とした環境教育プログラムの提案
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(2) れた体験活動は、子どもがただ能動的に行動. 行うためには体験活動のあり方などの質の再. するだけではなく、他者の働きかけによる相. 検討が必要であった。そして質を考える上で. 互作用からパトス的になり、さらに行動する. は中村の理論をもとにして、現在の知と新し. という姿となって、それが主体的にかかわる. い知の捉え方を明らかにし、〈臨床の知〉を従. という体験活動となる。そして、〈臨床の知〉. 来の体験活動に組み込むことで子どもたちは. を取り入れたプログラムを検討していく中で、. 主体的にかかわらざるをえないことを示した。. 子どもたちに取り組ませる体験活動として、. そして体験活動に子どもが主体的にかかわる. 栽培体験活動が最適であることを明らかにし. ことで環境に対する考え方や態度、行動に変. た。また、子どもが主体的にかかわるという. 容が起こる可能性を高めることができること. 観点を検討した結果、同じ栽培体験活動を2. を示すため、具体的なプログラムを作成した。. 回行うことが必要であることを明らかにした。. プログラムの作成にあたっては、栽培体験. そこでこのような体験活動と親和性の高い実. であり同じ体験活動を2回行うという米田西. 践として、高砂市立米田西小学校の実践を紹. 小学校の先行実践を土台にし、〈臨床の知〉の. 介した。この実践を検討した結果、同様の体. 理論を明示的に組み込んで再構築して、プロ. 験活動を2回行っており子どもが主体的にか. グラムを具体化したため蓋然性が高くなった. かわっている様子が見て取れ、実践の中で掲. といえるだろう。. げられた目標に対して効果をあげていること. 今後の課題として、この環境教育プログラ. を明らかにした。そこで、この実践を土台と. ムを実践・検証・改善するという課題が残っ. し、さらに〈臨床の知〉の観点を明示的に組. ている。. み込んだ。これは一から自分で組み立てるよ. さらに理論的な側面として、パトスなどの. りは、効果のあがっている実践を土台とする. 哲学用語の歴史的な文脈に即した再検討があ. 方が目標の実現可能性が高まると考えたから. る。また環境教育における体験活動に子ども. である。. が主体的にかかわることが、環境に関わって. そして第3章では米田西小学校の実践を土. の態度や行動の変容につながるという仮説に. 台として、第2章で明らかになった子どもが. ついても、理論と実践の両方からその有効性. 主体的にかかわる新しい体験活動を核とし、. を確認し、よりよいプログラムヘとブラッシ. 環境教育プログラムを提案した。ここではプ. ュアップしていきたい。. ログラムの提案にともなって、前章で述べた. そして、評価の観点で、評価規準・基準を. ことがどのようにいかされているのか解説し. さらに追究することなどが課題として残され. た。. た。. 以上のように論じた結果、従来の体験活動 には子どもが主体的にかかわることが抜けて. 主任指導教員 長澤憲保. おり、子どもが主体的にかかわる体験活動を. 指導教員伊藤博之. 一41一.
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