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重症心身障害児の定頸を構成する要因の検討

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(1)重症心身障害児の定頸を構成する要因の検討. 兵庫教育大学大学院 学校教育研究科. 障害児教育専攻. M95304A牛島大典.

(2) 目. 次. 第1章 問題の所在と研究目的 第!節 問題の所在 第2節 研究の目的. 1−4. 第2章 方法 第1節 対象 第2節 研究方法 第3節 属性の評価. 5−28. 第4節 第5節 第6節 第7節. 行動観察の選定とその概要 自発運動の行動観察項目の手続きおよび結果の処理 原始反射の行動観察項目の手続きおよび結果の処理 個人チェックリストからのDA算定の評価. 第8節身体要因の測定 第3章 結果 第1節 対象児の属性からの検討. 1 2. 5. 6 7. 8. 10. 23 26. 28. 29−68 29. 第2節 運動,姿勢,反応,反射の行動観察からの検討. 33. 第3節DAからの検討. 64. 第4節 身体要因からの検討. 65. 第4章 考察 第1節 対象児の属性の考察 第2節 自発運動の考察 第3節 原始反射の考察 第4節 DA評価の考察 第5節 身体要因からの考察 第6節 考察のまとめ. 69−86. 第5章 研究のまとめと今後の課題 第1節 重障児を理解するために 第2節 重障児に対する指導のあり方 第3節 今後の課題. 87−89. 引用文献・参考文献. 90−93. 謝辞. 69. 70 80 81. 82. 84. 87 88 89.

(3) 第1章 問題の所在と研究目的. 第1節 問題の所在 近年、肢体不自由養護学校に在籍する児童・生徒が有する障害の重度・重複化 が言われている。その原因として、未熟児医療の発達と普及が関与している。新 生児期の状態が重篤な事例が増加し、脳性麻痺の有病率は再び上昇している(児玉,. 1990;竹下1990)ことが指摘され、肢体不自由養護学校の生徒の重度化の実態と重 症心身障害児の割合(郷間,下井,1996)では、障害児における重症心身障害:児(以下. 重障児)の占める比率が年々高くなっており、重障児の年齢別割合は低学年,低年. 齢ほど全体に占める割合は高いという結果が報告されている。また、自宅での重 障児に対する高度な医療ケアが行われやすくなったことも、結果として在宅の重 障児が増え、肢体不自由養護学校に在籍する児童・生徒の重度重複化に影響を与 えていると考えられる。このようなことから、運動発達の基礎である定頸に至ら ない重障児の割合は、肢体不自由養護学校において年々高くなっており、重障児 の教育課題を解決することは重要であると考える。. さて、重障児の教育課題とは何であろうか。Maslow(1954)は、人間が成長して. いくためには、自己実現の手段を獲得することが必要と述べている。また、高松 (1990)は自己自律の必要性を指摘し、上田(1970)は、ノーマリゼーションの考え から、障害児(者)の自己決定権の確立を述べている。自己実現,自己自律:,自己決. 定の手段の獲得は、重障児においても、同様に必要であると思われる。日頃、健 康,生命の維持に医療的ケアを必要とし、寝たきりで移動手段を持たず、自己を表 現することが困難な重障児は、自己実現,自己自律,自己決定の術が非常に限られ. てくる。そこで、これらの幅を少しでも拡げ、手段を獲得していくことが重要な 教育課題となる。. 重障児への具体的な取り組みとして、抗重力姿勢の保持,協調的運動指導の考案,. 発達に即した遊びの選定,基礎体力作りなどの項目で構成された重障児の治療教育. 1.

(4) プログラム(多田,1988)があり、重障児の発達の長期展望に立ち、発達のステップ. の把握と正しい課題の設定を行うことで、重障児の発達促進が行われることが指 摘されている。同様に、自己自律の視点から、三次元姿勢の保持,能動的運動能力 の促進,コミュニケーション能力の獲得,自力摂食能力の向上を挙げ、人間の基礎 能力の育成が提案されている(高松,1991)。. これまでに、筆者は、肢体不自由養護学校での子ども達とのかかわりの中で、. 重障で寝たきりの児をプロンボードに立たせたり、座位姿勢保持椅子で座らせた りして、ビデオや絵本,テレビゲーム等の視覚刺激を用いて定頸を促し、抗重力姿. 勢を保たせると、児の表情が豊かになりコミュニケーションがとりやすく、かか わりが拡がり,深まることを経験してきている(福岡県立福岡養護学校研究紀要,平 成4,5,6年度)。同様の報告が、重度の脳性麻痺児に対する指導法の研究の中で指 摘されている(大槻,1985;木舩,1991)。. 従って、定頸は重度の脳性まひ児にとって重要な意味を持ち、定頸を構成する 要因を検討し臨床の場面に活用できれば、多田(1988)や高松(1991)が指摘するよ うに重障児の発達促進(自己実現)や自己自律:を促し、重障児の教育課題を解決す. る手がかりの一つになると考える。. 第2節 研究の目的 定頸に関連する研究は、乳幼児や脳性麻痺児を対象として多く報告されている。. その中で、定頸は運動の発達の基礎となり、その後の運動発達を促す重要な要因 であることが医療サイドの多くの研究で指摘されている(五味,1986,1990;有馬,北 原,1980;中島,1980,1985;富,1982など)。. これらの報告を通覧すると、門門と同義語としては頸定,頸坐,頸の坐り,首すわ り,head contorolが用いられている。これら、二二を意味する用語をみてみると. 研究者により様々な定義がみられ、含まれる要因もまた様々である。. 2.

(5) 例えば、定頸の定義について五味(1977)は、腹臥位,背臥位で頭を持ち上げられ. るか,背臥位で頭を左右方向に向けることができるか,手を持って背臥位から起き. あがらせようとする時頭を起こしていられるかとし、これらを獲得することで首 すわりが完成すると述べている。北原(1979)は、頸定とは人間では体幹を垂直位 にした時頭部を垂直位に維持できることと言う。中島(1989)は、頸坐とは、児の. 胸郭を検査者が保持し前後左右に児を緩徐に傾斜させた時に児の頭部が垂直位を 保ち続けることと述べている。. さて、最近の乳児の研究をみてみると、これまでの原始反射の統合と姿勢反応 の成熟といった見解とは別に、新生児期の自発運動が随意運動へと変容していく 中で定頸に至る運動発達があると指摘されている(Precht1,1994;小西,1994;松永,. 1996)。松永は乳児の丁丁に至る運動発達に関する研究の中で、定頸を、頸の随意 的な運動を引き出し頭の位置をコントロールすること、周囲からの外乱に対し、. 頭を垂直位で一定に保持することと定義している。このように、定頸というもの は慣習的な表現であり、研究者により様々な解釈がなされている。 次に定頸に関係する要因についての先行研究について概観する。鈴木(1966)は、. 非対称性緊張性頸反射(以下ATNR)や緊張性迷路反射(以下TLR)の消失は、頸坐の 安定に関係すると述べている。矢野,北原,有馬(1978)は、支持組織の発達姿勢反. 応の成熟安定した筋トーヌスの発達は、垂直位保持に大きく関与していると言っ ている。Bobath&Bobath(1973)や紀伊(1980)は、アテトーゼ型脳性麻痺児の研究 で、筋緊張動揺は頭部の正中位固定を妨害すると指摘している。中島(1981, 1989). は、ATNRは左右方向のバランス保持を妨害し、立ち直り反応に拮抗するモロー反 射は頸座の完成を妨害すると言っている。木舩(1995)は、頸座には挙上,保持,立 ち直り反応の3要素が存在すると述べている。Precht1(1994),小西(1995),松永ら. (1996)は、乳児の運動発達に関する研究の中で、正常新生児の自発運動として、 head contorolには頭部左右の回旋運動が必要であることを指摘している。. 3.

(6) 以上のことから、定頸に関連する要因について、機能的な側面(原始反射の統合, 立ち直り反応等)から説明しようとする考えと現象的な側面(挙上,保持,回旋運動). から説明する考えが混在しており、これらを十分に検討する必要があると思われ る。. さて、重障児の定頸を構成する要因についての研究で、木舩,池田,小名川 (1995)は、痙直型脳性麻痺児の頸座を構成する要因として挙上,保持,立ち直り反. 応の3つを挙げて報告している。また、脳性麻痺児の定頸に関する研究(宮園, 1988)では、定頸を眼球振撮との関係から観察している。松本(1993)は、:重度・重. 複障害児の回すわりの三次元移行と認知構造の研究でうつぶせの重要性を指摘し ている。そして、下すわりの三次元移行と認知構造は反射の階層性の確立と認知 構造(ノードの階層性)にあるとしている。しかし、定頸に関する要因を重障児の 発達の関連の中で明らかしている研究は少ない。. 定頸とは、段階的なものであり、様々な要因が複合的に絡み合って構成してい ると考えられる。そこで本研究では重障児の定頸について、発達的視点から分析 し、定頸を構成する要因を明らかにすることを目的としている。対象児を、定頸 を獲得していない児,定頸を獲得していないが近い能力を有する児,定頸を獲得し ている児に分け、対象児の属性,自発運動,原始反射,発達月齢(以下DA),雪囲等の. 身体要因などから検討したい。. 4.

(7) 第2章 方法 第1節 対象 1.対象 対象児;兵庫県の国立療養所A病院重症心身障害児病棟入院中の4歳から24歳ま. でのll人および福岡県立F養護学校に在籍中の6歳から18歳までの25人の計36人で ある。. 2.対象児の抽出 対象児を行動観察およびビデオ記録により以下に示す基準で、未定頸で定頸よ り遠い群(以下A群),未定頸で定頸に近い群(以下B群),定頸獲得群(以下C群)の3群 に分けた。. 基準は、矢野,北原,有馬(1978)が定義した引き起こし45度の時頭部が後方に落. ちないことおよび北原(1980)が定義した体幹を垂直位にした時頭部を垂直位に維 持できることを用いて作成した。. 本研究における3群の基準を表2−1に示した。 表2−1A群, B群,C群の基準 群. 引き起こし45度の時. 頭部を垂直位に保持した時. A. 頭部がついてこない. 垂直位に保持できない. B. 頭部がついてくるがすぐに落ちてしまう. 3秒以上10秒未満保持できる. C. 頭部が後方に落ちずについてくる. 10秒以上安定している. 抽出された結果、A群は、年齢8歳から24歳,男子9人,女子7人置合計16人。 B群. は、年齢4歳から17歳,男子6人,女子4人,合計10人。C群は、年齢8歳から18歳, 男子9人,女子1人,合計10人である。. 5.

(8) 第2節 研究方法 定頸を構成する要因を検討するため、対象児に対して、属性の評価、自発運動 原始反射の行動観察、DAの評価,身体要因の評価を行った。. 1.観察場所 国立療養所A病院の病棟プレイルームおよび福岡県立F養護学校養護・訓練室 を用いた。. 2.観察期間. 平成7年10月から平成8年11月である。. 3.観察時間 対象児1人につき観察時間は40分である。. 6.

(9) 第3節 属性の評価 対象児に対し、表2−2に示すPrechtl(1977)の新生児神経学的スクリーニングを. 用いて作成した実態表により対象児の属性を評価した。. 表2−2対象児の実態表 氏 名; 生年月日;. 性. 別; 男 女. 昭和・平成. 日( 歳. 年 月. ヶ月). 障害のタイプ;アテトーゼ 痙直 混合. 強剛 失調 弛緩. 障害の部位;単まひ対まひ両まひ. 四肢まひ. 障害の程度;軽度 中等度 重度 てんかんの有無;有 無. 側轡の有無;有 無. 1、姿勢(頭は正中線上) 頭部(正中線上 右向き 左向き). ほぼ左右対称(yes no) 蛙様姿勢(no yes). 後弓反張(no yes). 常瀬を肪へ騰してllる(no yes). 2、自発運動(頭は正中線上) 頭部の回旋運動(yes no). 左右対称の動き(yes no). 3、全身の筋緊張 安静時stability;Hyper Normal Hypo. 活動時mobility;Hyper Normal Hypo. 4、特記事項. 7.

(10) 第4節 行動観察項目の選定とその概要 (1) 自発運動の行動観察項目の選定 Prechtl(1994), Brazelton(1978),松永(1996)らの乳児の運動発達に関する研究. にもとづいて、非生命的視覚刺激,非生命的聴覚刺激,非生命的視聴覚刺激,生命的. 視覚刺激,生命的視聴覚刺激等の方位反応、体に作用する頸の立ち直り反応neck righting reaction acting on the body(以下NOB),体に作用する体の立ち直り反 応body righting reaction acting on the body(以下BOB),引き起こし反応,座位. における頸の立ち直り反応仁の立ち直り反応、頭部の自発運動、ランドウ反応、 全身の自発運動(腹臥位,背臥位)を抽出した。. 先行研究で定頸を構成する要因とされた行動観察項目は、自発運動(腹臥位およ び背臥位),方位反応,立ち直り反応(回旋性の立ち直り反応および垂直性の立ち直 り反応),ランドウ反応であり、これらを行動観察項目として抽出した。. 尚、本研究の対象が重障児であるということから自発運動は、実態としてほと んどみられないか,特定の運動に限られたり、局所的な動きを示すと予測されたた め、観察を頭部と全身に分けて行った。. 対象児それぞれの自発運動項目を得点化し、各々が各項目においてどのレベル の自発運動がみられるか評価した。次いでA,B, C群ごとに集計し自発運動の各項目. に示した得点に属する人数と割合を求め定頸とのかかわりを検討した。各群の平 均値と標準偏差を出し、分散分析により各群の自発運動の有意差を求めた。t検定 により各群間の有意差を求め、自発運動と定頸とのかかわりを検討した。 行動観察項目の手続きは、Precht1(1994)の新生児神経学的検査と松永の乳児の. 定頸に至る運動発達に関する研究の結果を用いた。選択した自発運動の行動観察 項目を表2−3に示した。. 8.

(11) 表2−3 自発運動の行動観察項目. 自発運動の行動観察項目およびその下位項目. ① 方位反応 ○ 非生命的視覚刺激 ○ 非生命的聴覚刺激. 0 非生命的視聴覚刺激 ○ 生命的視覚刺激 ○ 生命的視聴覚刺激 ② 回旋性の立ち直り反応 ○ 体に作用する頸の立ち直り反応NOB(左右) ○ 体に作用する体の立ち直り反応BOB(左右) ③ 垂直性の立ち直り反応. ○ 引き起こし反応 ○ 座位における頸の立ち直り反応(前後左右) ④ 頭部の自発運動(腹臥位) ⑤ 全身の自発運動(腹臥位,背臥位). ⑥ ランドウ反応. (2)原始反射の行動観察項目の選定 Milani−Comparetti&Gidoni(1967), Bobath&Bobath(1980), Vojta(1984)らの. 異常姿勢反射の検査法を用いて、非対称性頸反射asymmetrical tonic neck refl ex(以下ATNR),対称性緊張性頸反射symmetrical tonic neck reflex(以下STNR),. 緊張性迷路反射tonic labyrinthin reflex(以下TLR),モロー反射を抽出した。先 行研究で定頸を抑制する要因として指摘されたのは、ATNR, STNR, TLR,モロー反射. であった。これらを重障児の定頸に関係する行動観察項目として抽出した。 一 9 一.

(12) 観察の結果から、それぞれの原始反射項目を得点化し各々が各項目においてど のレベルで原始反射がみられるかを評価した。A, B, C群ごとに各評価項目に示した. 得点に属する人数とその割合を集計し、定頸とのかかわりを検討した。さらに、. 各国の平均値と標準偏差を出し、分散分析により各群の原始反射の有意差を求め た。t検定により各作間の有意差を求め、原始反射と定頸とのかかわりを検討した。 原始反射の行動観察の手続きは、Fiorentino(1973)の文献を用い、観察を行い ながら重障児に適用できるように改変した。 選択した原始反射の行動観察項目を表2−4に示す。 表2一一4原始反射の行動観察項目. 原始反射の行動観察項目および下位項目 ① 非対称性緊張性頸反射ATNR(左右). ② 対称性緊張性頸反射STNR. ③ 緊張性迷路反射TLR. O 腹臥位 0 背臥位 ④ モロー反射. 第5節 自発運動の行動観察項目の手続きおよび結果の処理 自発運動の各行動観察項目の手続きおよび結果の処理については、手続きや評 価基準が異なるので表2−3の項目順に記す。. 1 方位反応ORIENTATION RESPONSEの観察 ア 手続き. 松永(1996)の基準を用いて、非生命的視覚刺激非生命最強覚刺激非生命的視 聴覚刺激,生命的視覚刺激生命的聴覚刺激などの方位反応に対して、表2−5に示す 手続きで観察者が対象児に誘発刺激を与え刺激に対する応答を記録する。. 10.

(13) 表2−5 方位反応の誘発手続き. 非生命的視覚刺激. 一背臥位で頭部を正中位にして、対象児の顔の20cmくらい上に赤い毛糸の房または、赤いへ。ンライトを提示する。. 対象児が凝視するまで、そのまま保持し、凝視した段階から、頸の回旋の優位でない方向へゆっくりと水平方向. に移動する。次に、同じ手順で優位な方向へゆっくりと水平方向に移動する。同様に垂直上方向にゆっくりと移. 動ずる。垂直下方向にゆっくりと移動する。. 非生命的聴覚刺激. 一背臥位で頭部を正中位にして、対象児の視野外で左右側又は上下側でカ“ラカ“うまたは電子音を1回鳴らす。. 応答がない場合は2回鳴らす。. 非生命的視聴覚刺激一背臥位で騨を正申位にして、対象児の顔の20cm位上に赤いガラガラを1島らしながら提示する。対象児が凝 視するまで、そのまま保持し、凝視した段階から、頚の回旋の優位でない方向へゆっくりと水平方向に移動する。. 次に、同じ手順で優位な方向へゆっくりと水平方向に移動する。同様に垂直上方向にゆっくりと移動する。垂直. 下方向にゆっくりと移動する。. 生命的視覚刺激. 一士臥位で頭部を正中位にして、対象児の顔の20cm位上で検査者が顔を向かい合わせる。対象児が凝視するまで、. そのまま保持し、凝視した段階から、頸の回旋の優位でない方向へゆっくりと水平方向に移動する。次に、同じ. 手順で優位な方向へゆっくりと水Eii方向に移動する同様に垂直上方向にゆっくりと移動する。垂直下方向にゆっ. くりと移動する。. 生命的視聴覚刺激. 一背臥位で頭部を正中位にして、対象児の顔の20cm位上で検査者が顔を向かい合わせて声をかける。対象児が凝. 旧するまで、そのまま保持し、凝視した段階から、頸の回旋の優位でない方向へゆっくりと水平方向に移動し声を. かける。次に、同じ手1順で優位な方向へゆっくりと水平方向に移動し声をかける。同様に垂直上方向にゆっくりと移. 動し声をかける。垂直下方向にゆっくりと移動し声をかける。. イ 評価基準 方位反応一非生命的視覚刺激非生命的視聴覚刺激,生命的視覚刺激生命的聴覚 刺激の評価基準を表2−6に非生命的聴覚刺激を表2−7に示す。評価方法は、前川 (1986)の基準に従った。. 尚、丸数字は評価得点:を示す。 一 11 一.

(14) 表2−6 方位反応一非生命的視覚刺激,非生命的視聴覚刺激,生命的視覚刺激,. 生命的視聴覚刺激の評価基準 。. 刺激へ凝視もしなければ、全く順奉もみられない。. @. 刺激で静止し、表情が変わる。. (3). 刺激で静止し、凝視し少し追賦する。. @. 刺激で静止し、不規則に30。くらい追面する。. s. 刺激で凝視し水平に少なくとも30。以上追視する。. @. 刺激で頭を動かして30。追毒する。. ¢. 刺激で頭を動かして60。以上直視する。見失うと頭を回旋して追う。. (8). 刺激で水平に60。、垂直に30。追視する。. ([lll). 刺激で水平、垂直に自由に頭を動かして追視する。. 表2−7方位反応(非生命的聴覚刺激)の評価基準. o e a. 刺激へ反応なし。. 刺激で呼吸の変化と瞬目のみ。. 刺激で瞬目、呼吸の変化と同時に静かになる。. @. 刺激で静かになり表情が活発となる。. e. 刺激で④に加え、眼を音の方向に向ける。. @. 刺激で表情が活発となり、音のする方向に眼や顔を向ける。. (ili). 刺激で⑥に加え、音のする方を探す動作をする。. (8). 刺激で表情が活発となり、音のする方を繰り返して向く。. s. 刺激のたびに両側共に音のする方を振り向く。. !2.

(15) ウ 結果の処理 方位反応の評価は、数試行の反応の中で、一番高い評価点を採用した。意識レ ベルが低い場合、わずかな動きで評価得点が大きく変わったり、動きそのものが 随意的な動きなのか反射的な動きなのか判断が困難な場合があったりしたので、. その場で応答を記入し後でビデオで確認した。また、評価基準にない動きについ ては特記事項に記入した。 A,B, C群における方位反応結果の平均値と標準偏差を求め、分散分析により、各. 回の平均の差から定頸とのかかわりを検討した。. 2 立ち直り反応の観察 (1)NOB(体に対する頸の立ち直り反応)とBOB(体に対する体の立ち直り反応). の観察 ア 手続き Barnes(1978)やCrutchfield&Heriza(1983)の考えに基づき、松永(1996)の手 続きに従って、観察者が対象児を刺激しNOB, BOBを誘発し応答を記録する。 NOBお よびBOBの誘発手続きを表2−8に示す。. 表2−8NOBとBOBの誘発手続き NOB 対象児を背臥位にして、頸を一側にゆっくりと回旋させる。. BOB 対象児を背臥位にして、下肢を屈曲して胸郭の方に押して骨盤を 一側にゆっくりと回旋させる。. イ 評価基準 松永(1996)の評価基準に改変を加えて作成した。NOBの評価基準を表2−9にBOBの 評価基準を表2−10に示す。. 13.

(16) 表2−9NOBの評価基準 ① 刺激に対して反応が認められない。 ② 頸の立ち直り反射(NRR)が認められる。. ③ 刺激に対して不完全な分節的回旋が認められる。 ④ 刺激に対して完全な分節的回旋が認められる。 ⑤ 刺激に対して分節的回旋により寝返る。 ○ 対健児の頸の立ち直り反射(neck righting reflex)は、頸の回旋とともに. 体全体が丸太のように回旋する現象でNRRと略す。 ○ 丸数字は評価得点を示す。. 表2−10 BOBの評価基準 ① 刺激に対して反応が認められない。. ②体の立ち直り反射(BRR)が認められる。 ③ 刺激に対して不完全な分節的回旋が認められる。. ④刺激に対して完全な分節的回旋が認められる。 ⑤ 刺激に対して分節的回旋により寝返る。 ○ 対象児の体の立ち直り反射(body righting reflex)は、骨盤の回旋とと もに頸,体が丸太のように回旋する現象でBRRと略す。. ○ 丸数字は評価得点を示す。 ウ 結果の処理 NOBとBOBの結果の評価は、左右各2試行の反応中で最も高い評価点を採用した。 筋緊張が強い場合や意識レベルが低く筋緊張の低下がみられた場合は、対象児の 状態が良くなるまで待って行った。また、側攣が強い児や鉛直様の筋緊張を呈す る児の場合、一度は試みても無理には行わなかった。応答の様子をビデオ視聴で 繰り返し確認した。評価基準以外にみられた特記事項は具体的に記入した。. 14.

(17) A,B, C群におけるNRRおよびBRR結果の平均値と標準偏差を求め、分散分析により、. 各群の平均の差から定頸とのかかわりを検討した。. (2)引き起こし反応の観察 ア 手続き Fiorentino(1973)の手順に従い刺激して応答を記録した。 具体的には、 表2−llに示す手続きで行った。. 表2−11引き起こし反応の誘発手続き 対象児を背臥位にして、左右対称の姿勢をとらせる。対象児の手背部を 刺激しないように手掌部に栂指をあてて、手首を掴む。そして、声掛けし ながら、背臥位から座位に90度の弧を描くようにゆっくりと引き起こす。. イ 評価基準 松永(1996)の評価基準を、重障児に適合するように改変を加えた。対象児の側 面の映像からhead lagが30度未満である場合を中程度のhead lagとした。 head. lagとは頭部が後方に落ちている状態とした。尚、この引き起こし反応での評価基 準を本研究の未定頸,近定頸,定頸の評価基準の一つとした。引き起こし反応の評 価基準を表2−12に示す。. 丸数字は、評価得点を示す。. 表2−12 引き起こし反応の評価基準 ① 引き起こし45度でhead lagが認められる。 ② 中程度のhead lagが認められる. ③head controlが認められる。. 15.

(18) ウ 結果の処理 引き起こし反応の評価は、3試行の反応の中で一一番高い評価点を採用した。. 応答をその場で記入し、側面から撮影したビデオを視聴して確認した。 A,B, C群における引き起こし反応結果の平均値と標準偏差を求め、分散分析によ. り各群の平均の差から定頸とのかかわりを検討した。. (3)座位での頸の立ち直り反応の観察 ア 手続き. Precht1(1977)の手順を一部変更して、観察者が対象児を刺激して、応答を記録. した。まず最初に前方から実施し、次いで左右を行い最後に後方を行った。具体 的には、表2−13に示す手続きで行った。 表2−13 座位での頸の立ち直り反応(前,後,右,左)の誘発手続き. 対象児に左右対称性の座位姿勢をとらせ、体幹を垂直にして頭をどれだ け自分で支えられるかについて観察する。. 両肩を支えて、体幹を垂直位置から、やや20度程度前方へ傾ける。一度、 垂直位に戻して、20度程度後方へ傾ける。同様の手順で左右へ傾ける。 それぞれ体幹が傾いた時の頭の保持の状況について観察する。. イ 評価基準 評価基準は、Precht1(1977)の方法に従った。数試行繰り返し、最も高い評価得 点を採用した。. 尚、この座位での頸の立ち直り反応の前方の評価基準を本研究の未定頸,近定評,. 定頸の評価基準の一つとした。表2−14に座位での頸の立ち直り反応の評価基準を 示す。丸数字は、評価得点を示す。. 16.

(19) 表2−14 座位での頸の立ち直り反応の評価基準. o e s O @. 頭が下がる。(頭部を垂直に保持できていない。) 1,2回頭部が垂直に戻る。. 3秒間以上頭部を垂直に保持できる。 5秒間以上頭部を垂直に保持できる。 10秒以上頭部を垂直に保持できる。. ウ 結果の処理 座位での頸の立ち直り反応の評価は、ビデオ記録の視聴で行った。前後左右各 数試行の中から一番高い評価得点を採用し観察記録用紙に記入した。 また、評価基準にない動きについては特記事項に具体的に記入した。 A,B, C群における坐位での頸の立ち直り反応結果の平均値と標準偏差を求め、分. 散分析により各群の平均の差から露霜とのかかわりを検討した。. 4 自発運動,ランドウ反応の観察. (1)頭部の自発運動の観察 ア 手続き 対象児を肘位にし、声かけや玩具や電子音,ガラガラなどを用いて刺激し応答を 記録した。. 身体の変形,拘縮が著しい児や、床に顔を押しつけたまま動けない児に対しては、 事故がないように十分に配慮した。. イ 評価基準 評価基準は、松永(1996)の評価基準を重障児に適用できるよう改変して用いた。 具体的には表2−15に示す。丸数字は、評価得点を示す。. 17.

(20) 表2−15 頭部の自発運動の評価基準 ① 反応がなく動かない。 ② 側方に回旋する。 ③ 1,2回頭を挙上する。. ④ 頭を挙上したまま3秒間以上保持できる。 ⑤ 頭を挙上したまま15秒間以上頭を保持できる。. ウ 結果の処理 頭部の自発運動の評価は、ビデオ記録から行った。頭部を挙上する様子と挙上 して何秒間保持したかを計った。尚、過伸展を利用しての頭部の挙上は随意的な 運動ではないと判断して結果に含めなかった。 評価基準以外に見られた動きについては、特記事項に具体的に記入した。 A,B, C群におけるの頭部の自発運動結果の平均値と標準偏差を求め、分散分析に. より各群の平均の差から定論とのかかわりを検討した。. (2)背臥位での自発運動(全身)の観察 ア 手続き 背臥位で対象児を寝かせ、そのときの自発運動の種類(対称運動,交互運動,体幹 の回旋運動及び骨盤の前傾・後傾,痙攣・痙攣様運動,原始反射)についてビデオ記 録にもとづき有無を観察する。. 観察時間中、最も活動的な1分間を抽出し、交互運動,対称運動,体幹の回旋運 動,骨盤の前傾・後傾等の自発運動が何秒みられたか記録する。. イ 評価項目およびその基準 松永(1996)小西(1995)らの自発運動の分類基準を重障児に適用するために、. 18.

(21) 以下のように改変し下記の評価基準を設定した。表2−16に背臥位での自発運動 の種類を表2−17に自発運動の累積時間の評価基準を示す。. 表2−16背臥位での自発運動の種類 ① 交互運動. arm wave(腕を前方に振るような運動)やleg kick. (下肢を伸展し蹴るような運動)に代表される四肢,上 肢,下肢の交互運動など四肢の反復した運動とする。 ② 対称運動. 四肢を左右同時に屈曲一伸展一屈曲した場合などの. 対称的な反復した運動とする。 ③騰並塩動叡旨の翻 体幹の回旋,骨盤の前傾,後傾した運動とする。 ④ 原始反射. ATNR, MORO, TLR, STNRなど反射特有の姿勢とする。. ⑤痙攣・痙攣様運動突然に出現し、四肢を同時に痙攣様に動かす運動 とする。(クローヌス,振戦等). 表2−17 自発運動の累積時間の評価基準. o Q. 自発運動がみられない。. 自発運動が1秒以上10秒未満みられる。. @. 自発運動が10秒以上30秒未満みられる。. @. 自発運動が30秒以上みられる。. ウ 結果の処理 各々の自発運動の有無および自発運動の累積時間を記録する。A, B, C各群ごと に集計し比較する。. 19.

(22) (3)腹臥位での自発運動の観察 ア 手続き 腹臥位で対象児を寝かせ、そのときの自発運動の種類(対称運動,交互運動,体幹 の回旋運動及び骨盤の前傾・後傾,痙攣・痙攣様運動,原始反射)についてビデオ記 録にもとづき有無を観察する。. 観察時間中、最も活動的な!分画を抽出し、交互運動対称運動,体幹の回旋運 動,骨盤の前傾・後傾等の自発運動が何秒みられたか記録する。. イ 評価項目およびその基準 松永(1996)小西(!995)らの自発運動の分類基準を重障児に適用するために、. 以下のように改変し下記の評価基準を設定した。表2−18に背臥位での自発運動 の種類を表2−19に自発運動の累積時間の評価基準を示す。. 表2−18背臥位での自発運動の種類 ① 交互運動. arm wave(腕を前方に振るような運動)や1eg kick. (下肢を伸展し蹴るような運動)に代表される四肢,上 肢,下肢の交互運動など四肢の反復した運動とする。 ② 対称運動. 四肢を左右同時に屈曲一伸展一屈曲した場合などの. 対称的な反復した運動とする。 ③ 騰の回雌動,骨盤の翻 ④ 原始反射. 体幹の回旋,骨盤の前傾,後傾した運動とする。. ATNR, MORO, TLR, STNRなど反射特有の姿勢とする。. ⑤ 痙攣・痙攣様運動 突然に出現し、四肢を同時に痙攣様に動かす運動 とする。(クローヌス,振戦等). 20.

(23) 表2−19 自発運動の累積時間の評価基準. o e e @. 自発運動がみられない。. 自発運動が1秒以上10秒未満みられる。 自発運動が10秒以上30秒未満みられる。 自発運動が30秒以上みられる。. ウ 結果の処理 各々の自発運動の有無および自発運動の累積時間を記録する。A, B, C各群ごと. に集計し比較する。. 対象児のもつ側轡・拘縮などの属性によって起こる事故に配慮し、1分間の 腹臥位姿勢に耐えれない児は評価の対象から除いた。. 21.

(24) (4)ランドウ反応の観察 ア 手続き Fiorentino(1973)の手順に従って、観察者が対象児を刺激して応答を記録した。 具体的な手続きを表2−20に示す。. 表2−20 ランドウ反応の誘発手続き. 対象児を腹臥位にして、検査者の手を対象児の乳頭線と膀の間に当て、 対象児を腹臥位のまま空中に浮かせる。. イ 評価基準 評価基準は、Molteno, Magasiner, Sayed, Karplusら(1990)の方法に従った。ラン. ドウ反応の評価基準を表2−21に示す。丸数字は、評価得点を示す。. 表2−21 ランドウ反応の評価基準. 全身の評価. e. ①. (iil). 頭部前屈のまま脊柱が後轡する。. 頭部前屈のまま脊柱がやや後轡する。 頭部を1,2回挙上し、脊柱が伸展する。. @. 頭部の挙上,脊柱の伸展が3秒間程度持続する。. ¢. 頭部の挙上,脊柱の伸展が15秒間以上持続する。. ウ 結果の処理 ランドウ反応の評価は、全身の様子を頭部,上肢,下肢に分けて側面のビデオ記. 録から行った。この反応の検査の姿勢が、原始反射や筋緊張の充進を促すことが あるので、原始反射の出現や筋緊張の充進が影響している場合は、評価から除い た。. 評価基準以外に見られた動きについては、特記事項に具体的に記入した。. 22.

(25) 第6節 原始反射の各行動観察項目の手続きおよび結果の処理 原始反射の各行動観察項目の手続きおよび結果の処理については、手続きや評 価基準が異なるので表2−4の項目順に記す。. (1)手続き ATNR, STNR, TLRの各反射は、 Fiorentino(1973)の手順に従って刺激し反応を記録. した。モロー反射は、Prechtl(1977)の手順に従い、刺激して応答を記録した。. ATNRの誘発刺激は、左右2回づっ試行した。 TLRは、背臥位,腹臥位で2回試行し. た。モロー反射については基本的には、頭の落下法を用いたが、児の体格や有す る障害の程度など実態によって体の落下法やその他の方法を用いた。ATNR, STNR,. TLRの誘発手続きを表2−22に、モロー反射の誘発手続きを表2−23に示す。. 尚、丸数字は刺激手順の種類を示す。. 表2−22 ATNR, STNR, TLRの誘発手続き. ATNR. 対象児は背臥位で頭部は中間位。上下肢は伸展している。 頭部を一側に向ける。. STNR. ①対象児は四つ這いの姿勢または観察者の両膝の上にかぶさ るような姿勢をとる。頭部を前屈する。. ②対象児は四つ這いの姿勢または観察者の両膝にかぶさる。 頭部を背屈する。 TLR(S). 対象児は背臥位。頭部は中間位。両上下肢は伸展位をとる。. TLR(P). 対象児は腹臥位。頭部は中間位をとらせる。. 23.

(26) 表2−23 モロー反射の誘発手続き. 頭の落下法 ①頭は中央にして左右対称,腕は胸の上または横。観察者の手で. 児の頭を支え、躯幹を上腕で支える。もう一方の手で児の背中と 轡部を支える。それから急に頭を数cm下げる。この時、手をあま り強く動かさないように気をつける。. 体の落下法 ②児を宙で水平に支える。児を支えている手を、急に10∼20cm下 げ、すぐに止める。頸は曲げない。. その他の方法③左右対称の背臥位。児の頭の両側から、約15cm離れたベッドの 表面を観察者の両手でたたく。. (2)評価基準 ATNR, STNR, TLRの評価基準を表2−24に、モロー反射の評価基準を表2−25に示す。. 尚、丸数字は、評価得点を示す。. 表2−24 ATNR, STNR, TLRの評価基準. ①除脳固縮姿勢がみられ、頸の屈曲,伸展,回旋ができないので原始反射が 出現しない。. ②常時、筋緊張が漸進し強い原始反射が認められる。 ③刺激すると原始反射が必ず認められる。 ④原始反射が弱いか時々認められる。 ⑤誘発しても原始反射が出現しない。. 24.

(27) 表2−25 モロー反射(頭の落下法,体の落下法,その他の方法)の評価基準. 肘での伸展. 肩での外転 ①反応なし. ①反応なし. ②わずかに反応する。(肩の前屈のみ). ②わずかに反応する。(90度まで). ⑧半分程反応する。(躯幹から45度まで). ③半分程反応する。(約135度まで). ④充分に反応する。(躯幹から90度まで). ④充分に反応する。(180度伸ばす). (3) 結果の処理 原始反射の評価は、その場で応答を記入し後でビデオを視聴し確認,修正した。. 評価基準以外に見られた動きについては特記事項に具体的に記入した。特に意識 レベルが低く筋緊張が低下している弛緩型の児や、筋緊張が常時:充進している強. 剛型の児,変形や拘縮が著しい児,除脳固縮様の状態を呈する児の場合は、原始反. 射そのものがみられなかったり、複合の原始反射が出現するので配慮しながら評 価を行った。尚、痙攣発作の動きがある場合は評価から除いた。. 25.

(28) 第7節 個人チェックリストからのDA算定の評価 DAの算定は、「重障児(者)において個人チェックリストからDA算定の試み」(中 村,樋口,松田,1995)を用いた。ビデオ記録と職員への聞き取り調査にもとづいて、 姿勢移動手の機能,排泄,食事,食事の形態更衣,洗面,視覚,聴覚,遊び,理解,表. 現などについて、国立療養所で重障児に用いられている個人チエックリストに記 入し評価した。. A病院に入院している対象児11名は、施設職員(保母,担当看護婦)への聞き取り. 調査と行動観察およびビデオ記録にもとづいて実態調査記入要項に従い、個人チ ェックリスト(国立療養所用)に記入した。養護学校に在籍している対象児25名は、 担当教諭,養護教諭,養護・訓練担当教員への聞き取り調査と行動観察,ビデオ記録. にもとづいて記入した。対象児のDAは、表2−26に示す項目換算得点表により算定 した。A, B, C群におけるDAの算定結果の平均値と標準偏差を出し、分散分析により. 各群の有意差を求めた。さらに、t検定により各盤面の有意差を求め、定頸とのか かわりを検討した。. 26.

(29) 表2−26項目換算得点表 項 目 名. 排. 表側値換算値. 泄. 1. 1. 2.3. 2. 乗 数 2.62. S.5. 6. 3. 7.8. 4. 9. 5. 食事の形態. 測定値に同じ. 0.42. 更. 衣. 測定値に同じ. 1.56. 視. 覚. 測定値に同じ. 一1.20. 聴. 覚. 測定値に同じ. 1.74. 遊. び. 理. 表. 解. 現. 補. 正. 定. 1.2. 1. 3.4. 2. 5.6. 3. 1. 1. 2.3. 2. 4.5. 3. 1. 1. 2. 2. 3. 3. 4.5. 4. 数. 一〇.41. 3.94. 4.69. 16.15. 27.

(30) 第8節 身体要因の測定 年齢,身長,体重は各施設の保健記録を用いた。頭囲については、行動観察終了 後に測定した。. 頭囲については、各群の平均値と標準偏差を求め、分散分析を行った。t検定で. 各群間の有意差を求めた。頭囲とDAの関係頭囲と方位反応の関係を中心に定頸と のかかわりを検討した。 身長,体重については、対象児を年齢の低い群(15歳未満)と年齢の高い群(15歳 以上)に分け、さらにA,B,C群で割合を出し、定頸とのかかわりを検討した。. 28.

(31) 第3章結果 第1節 対象児の属性からの検討 実態表の結、稟より、対象児の障害のタイプ,障害の部位別の人数,属性,全身の筋 緊張の状態を表3−1から表3−5に示す。. 1.障害のタイプ別の人数 障害のタイプ別の人数で、痙直型の割合は20人(55.6%)と一番多く、次いで強剛 型6人(16.7%),混合型5人(13.9%)の順であった。弛緩型は3人(8.3%),アテトー. ゼ型は2人(5.5%)であった。各群の障害のタイプ別の人数と割合を表3−1に示した。. 、 表3−1各群の障害のタイプ別の各群の人数と割合 群. 痙 直. 弛 緩. アテトーゼ“. 強 剛. 混 合. 合 計. A. 8(50%). 2(12.5%). 0(0%). 5(31.3%). 1(6.2%). 16. B. 6(60%). 1(10%). 1(10%). 1(10%). 1(10%). 10. C. 6(60%). 0(0%). 1(10%). 0(0%). 3(30%). 10. 3(8.3%). 2(5.6%). 6(16.7%). 5(13.9%). 36. 全体. 20(55.6%. 2.障害の部位別の人数 障害の部位別の人数では、A,B群において全員が四肢まひであり、C群の8人を 合わせると34人(94.4%)が四肢まひで、残り2人(5.6%)が両まひであった。. 各群の障害の部位別の人数と割合を表3−2に示した。. 表3−2愚臣の障害の部位別の人数と割合 群. 四肢まひ. A. 16(100%). 0(0%). B. 10(100%). 0(0%). C. 8(80%). 全体. 34(94.4%. 両まひ. 2(20%). 2(5.6%). 29.

(32) 3.対象児の属性 てんかんを合併する児は、A群9人(93.8%), B群7人(70%), C群4人(40%)で、 A群. よりB群,B群よりC群にてんかんの合併率が高かった。 塞外を合併する児は、A群15人(93。8%), B群4人(40%),C群5人(50%)で、 A群に高 かった。. 背臥位での頭部を正中線上に保持できる児は、A群6人(37.5%), B群6人(60%),. C群10人(100%)であった。A群よりB群,B群よりC群で頭部を正中線上に保持できて いた。. 背臥位姿勢の左右の対称性で、YESの児は、 A群2人(12.5%), B群8人(80%),C群. 10人(100%)であった。A群よりB群,B群よりC群が左右対称の姿勢であった。 後弓反張が出現する児は、A群7人(43.8%),B群5人(50%),C群2人(20%)であっ たQ 蛙様姿勢を呈する児は、A群6人(37.5%), B群2人(20%), C群1人(10%)で、 A群よ. りB群,B群よりC群で蛙様姿勢を呈する割合は少なかった。 頭部を常時片方へ向けている児は、A群11人(68.8%), B群5人(50%), C群1人. (10%)で、A群,B群に高い割合を示した。. 頭部回旋運動ができる児は、A群で8人(50%),B群とC群は全員が頭部の回旋運動 の能力を有していた。 左右対称の動きのYESの児は、 A群にはみられなかった。 B群3人(30%), C群7人 (70%)であった。A群では左右対称の動きができていないのに比べて、 B群, C群では. できる割合が増えていった。 表3−3に各群の各属性の人数と割合を示す。. 30.

(33) 表3−3 各群の各属性の人数と割合 項. 目. B群の人数と割合. A群の人数と割合. C群の人数と割合. てんかん塗する人数. 15(93.8%). 7(70%). 4(40%). 騰を有する人数. 15(93.8%). 4(40%). 5(50%). 頭部を正中線上に保持できる人数. 6(37.5%). 6(60%). 10(100%). 左胡称の樹. 2(12.5%). 8(80%). 10(100%). 後弓反張が出現する人数. 7(43.8%). 5(50%). 2(20%). 蛙様姿勢を呈する人数. 6(37.5%). 2(20%). 1(10%). 11(68,8%). 5(50%). 1(10%). 10(100%). 10(100%). 3(30%). 7(70%). 頭部を鶴片方へ向けている人数. 三郎旋醐(背臥)ができる人数. 8(50%). 左右対称の動きができる人数. 0(0%). 4.全身の筋緊張の状態 全身の筋緊張の状態は、A群では静止時で低緊張6人(37.5%)が活動時では2人 (12.5%)と減少し、その全てが低緊張から過緊張へ移行していた。 また、A群に属する児で静止時,活動時とも低緊張の児は2人(12.5%)で静止時,. 活動時とも過緊張の児は10人(62.5%)であった。B群では、静止時で低緊張4人 (40%),正常3人(30%)であった。その中の6人(85.7%)が活動時では過緊張に移行. していた。C群では、静止時低緊張2人(20%)のうち1人が活動時では過緊張と移. 行し残りの1人は正常に移行した。正常から過緊張へ移行した人数は、6人中2 人置33.3%)で、残りの4人(66.7%)は静止時,活動時とも正常のままであった。. 静止時と活動時の全身の筋緊張の状態を比べると、A群, B群では低緊張から過緊. 張,正常から過緊張というように筋緊張が強くなる傾向を示した。C群では適度な 筋緊張の状態を示す児の割合が高かった。 各群における静止時の全身の筋緊張の状態の人数を表3−4に活動時の全身の筋緊. 31.

(34) 張の状態の人数を表3−5に示した。. 表3−4 各群の静止時の全身の筋緊張の状態の人数 群. 低緊張. 正常. 過緊張. 合計. A. 6. 0. 10. 16. B. 4. 3. 3. 10. C. 2. 6. 2. 10. 12. 9. 15. 36. 全体. 表3−5 各群の活動時の全身の筋緊張の状態の人数 群. 低緊張. 正常. 過緊張. 合計. A. 2. 0. 14. 16. B. 1. 0. 9. 10. C. 0. 5. 5. 10. 3. 5. 28. 36. 全体. 32.

(35) 第2節 運動,姿勢,反応,反射の行動観察からの検討. 1.自発運動の結果. (1)方位反応の結果 方位反応の非生命的視覚刺激非生命的視聴覚刺激生命的視覚刺激,生命的視聴 覚刺激は、刺激へ凝視もしなければ、全く追視もみられないから刺激で水平,垂直 に自由に頭を動かして細視する,非生命的視聴覚刺激では、刺激へ反応なしから刺. 激のたびに両側共に音のする方を振り向くまで評価が9項目に分かれている。 尚、正確な反応をみるために、視覚障害,聴覚障害を有する児(C群2人)と服用 薬剤の影響で意識の低下を示す児(B群1人)を結果から除いた。対象児数はA群16 人,B群9人, C群8人の合計33名である。. ア 非生命的視覚刺激 A群では、方位反応(非生命的視覚刺激)の反応なし,表情の変化の得点項目①② に属する児は6人(37.5%)、凝視,追贈の得点項目③④に属する児は4人(25%)、. 頭部の回旋運動を伴う得点項目⑤から⑦に属する児は6人(37.5%)であった。B群. は①②に属する児1人(11%)、③④に属する児はみられず、㊨から⑦に属する児5 人(55.6%)、頭部の垂直位運動を伴う項目得点⑧⑨に属する児3人(33.3%)であっ た。C群では、⑤から⑦に属する児!人(12.5%)で、⑧⑨に属する児7人(87.5%)で あった。各面の評価得点の平均値はA群3.69,B群6.67, C群8.63で、 A群よりB群, B群. よりC群で高い得点結果を示した。 分散分析の結果、群盲に有意差がみられた(F・4.26,df・32, P〈0.05)。 t検定の結 果、AB間(t・4,01, df・23, P〈0.001), AC間(t・6.93, df・22, P〈0.001),BC間(t・3.38,. df・15, Pく0.005)に有意差がみられた。. 方位反応(非生命的視覚刺激)の得点結果,平均値,標準偏差を表3−6に各群の各評. 価項目に示した得点に属する人数の割合を図3−1に示した。. 33.

(36) 表3−6方位反応(非生命的視覚刺激)の得点結果,平均値,標準偏差 群. 平均値. 標準偏差. 0. 3.69. 1.86. 2. 1. 6.67. 1.41. 0. 7. 8.63. 0.66. ①. ②. ⑧. ④. ⑤. ⑥. ⑦. ⑧. ⑨. A. 2. 4. 4. 0. 2. 1. 3. 0. B. 1. 0. 0. 0. 0. 1. 4. C. 0. 0. 0. 0. 0. 1. 0. 100. 60 箪. 40 LtO. o. A. B. c. (群). ㎜①魍②團③圏④翻⑤□⑥圏⑦国⑧騒⑪. 図3−1方位反応(非生滅視覚轍)の各評価囎に示した得点に属する各藩の人数の割合. イ 非生命的聴覚刺激 A群において、方位反応(非生命的聴覚刺激)の反応なしか表情の変化のみの得点 項目①から④に属する児8人(50%)、刺激により動作を伴う得点項目⑤から⑦に属 する児6人(37.5%)、刺激により定位動作を繰り返す得点項目⑧⑨に属する児は、 2人(12.5%)であった。B群は、⑤から⑦に属する児4人(44.4%)、⑧⑨に属する児 5人(55.6%)であった。C群8人(100%)全員が⑧⑨に属していた。各群の評価得点 の平均値はA群4.50,B群7.78, C群8.88で、 A群よりB群, B群よりC群で高い得点結果. を示した。また、非生命的聴覚刺激の得点の平均値は、非生命的視覚刺激の得点 の平均値よりも各色において高い傾向を示した。 一 34 一.

(37) 分散分析の結果、小間に有意差がみられた(F・3.55,df・32, P〈0.05)。 t検定の結 果、AB間(t・4。91, df・23, P〈0.001), AC間(t・6.98, df・22, P〈0.001),BC間(t・2.12,. df・15, P〈0.1)に有意差がみられた。. 方位反応(非生命的聴覚刺激)の得点結果,平均値,標準偏差を表3−7に各群の各評. 価項目に示した得点に属する人数の割合を図3−2に示した。 表3−7方位反応(非生命的聴覚刺激)の得点結果,平均値,標準偏差. 平均値. 標準偏差. 1. 4.50. 1.63. 0. 5. 7.78. 1.36. 1. 7. 8.88. 0.22. ①. ②. ③. ④. ⑤. ⑥. ⑦. ⑧. ⑨. A. 1. 2. 2. 3. 4. 2. 0. 1. B. 0. 0. 0. 0. 1. 1. 2. C. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 群. 100. an 6e 霧. 40. 20. A. B. c. (群). ㎜①闘②国③團④國⑤□⑥團⑦国⑧闘⑪. 図3−2方位反応(非生鯛聴覚刺激)の各評価囎に示した得点に属する管鑓の人数の割合. ウ 非生命的視聴覚刺激. A群において、反応なしか表情の変化のみの得点項目①②に属する児5人 (31.3%)目のみの可視レベル③から⑤に属する児7人(43.8%)、頭部の水平の動き. または回旋の動きのレベル⑥⑦に属する児4人(25.0%)であった。B群では⑥⑦に. 35.

(38) 属する児6人(66.7%)、垂直位の動きレベル⑧⑨に属する児3人(33.3%)であった。 C群では、⑥⑦に属する児1人(12.5%)、⑧⑨に属する児7人(87.5%)であった。 各群の評価得点の平均値はA群3.81,B群7.44, C群8.75で、 A群よりB群, B群よりC. 群で高い得点結果を示した。 分散分析の結果、群間に有意差がみられた(F・5.80,df・32, P〈0. Ol)。 t検定の結 果、AB間(t・6.44, df・23, P〈0.001), AC間(t・8.41,df・22, P〈0.001),BC間(t・4.83,. df・15, P〈0.001)に有意差がみられた。. 方位反応(非生命的視聴覚刺激)の得点結果,平均値,標準偏差を表3−8に、各群の. 各評価項目に示した得点に属する人数の割合を図3−3に示した。. 表3−8方位反応(非生命的視聴覚刺激)の得点結果,平均値,標準偏差 群. 平均値. 標準偏差. 0. 3.81. 1.56. 2. 1. 7.44. 0.59. 0. 7. 8.75. 0.44. ①. ②. ③. ④. ⑤. ⑥. ⑦. ⑧. ⑨. A. !. 4. 3. 3. 1. 2. 2. 0. B. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 6. C. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 1. 1co. an 60 蓮. 40 20. A. B. c. (群). ㎜1①図②国③圏④圏⑤□⑥團⑦國⑧團⑨. 図3−3方位反応(非生噛視槻轍)の各評価囎に示した得点礪する各派の人数の割合. 一 36 一.

(39) 工 生命的視覚刺激 A群では、反応なしか表情の変化のみの得点項目①②に属する児8人(50%)、目 のみの追視得点項目③から⑤に属する児5人(31.3%)、頭部の水平の動きまたは回 旋の動きの得点項目⑥⑦に属する児3人(18.8%)であった。B群では、③から⑤に 属する児3人(33.3%)⑥⑦に属する児4人(44.4%)、頭部の垂直位の動きを伴う得. 点項目に属する児2人(22.2%)であった。C群では①②に属する児と⑥⑦に属する 児がともに1人(12.5%)で、⑧⑨に属する児6人(75%)であった。 各群の評価得点の平均値はA群3。19,B群5.89, C群7.88で、 A群よりB群,B群よりC. 群で高い得点結果を示した。 分散分析の結果、幽間に有意差がみられた(F・4.03,df・32, P〈0.05)。 t検定の結 果、AB間(t・3.75, df・23, P〈0.005), AC間(t・6.28, df・22, P〈0.001),BC間(t・2.27, df. ・15,Pく0.05)に有意差がみられた。. 方位反応(生命的視覚刺激)の得点結果平均値,標準偏差を表3−9に、各群の各評 価項目に示した得点に属する人数の割合を図3−4に示した。. 表3−9方位反応(生命的視覚刺激)の得点結果,平均値,標準偏差 群. 平均値. 標準偏差. 0. 3.19. 1.63. 2. 0. 5.89. 1.70. 0. 6. 7.88. 1.69. ①. ②. ③. ④. ⑤. ⑥. ⑦. ⑧. ⑨. A. 3. 5. 3. 1. 1. 1. 2. 0. B. 0. 0. 2. 1. 0. 1. 3. C. 0. 1. 0. 0. 0. 0. 1. 37.

(40) 100. 80 60 蓼. 40 20. A. B. f;. (群). ㎜①団②団③團④躍⑤□⑥囲⑦囲⑧囲⑨ 図3−4方位反応(蛉的視覚刺激)の再評価項目に示した得点鷹する各群の人数の割合. オ 生命的視聴覚刺激 A群では、反応なしか表情の変化のみの得点項目①②に属する児5人(31.3%),目. のみの追視得点項目③から⑤に属する児6人(37.5%)、頭部の水平の動きまたは回 旋の動きの得点項目⑥⑦に属する児5人(31.3%)であった。B群では、⑥⑦に属す る児7人(77.8%)、垂直位の動きのレベル⑧⑨に属する児は、2人(22.2%)であっ. た。C群では、得点項目①②と⑥⑦に属する児1人(12.5%)で、⑧⑨に属する児6 人(75%)であった。晶群の評価得点の平均値はA群3.94,B群8.13, C群7.88であった。 分散分析の結果、群議に有意差がみられた(F・3.49,df・32, P〈0.05)。 t検定の結 果、AB間(t=3.94, df・23, P〈0.001), AC間(t・7.22, df=22, P〈0.001),BC間(t・2.27,. df・15, P〈0.05)に有意差がみられた。. 方位反応(生命的視聴覚刺激)の得点結果,平均値,標準偏差を表3−10に、各群の. 各評価項目に示した得点に属する人数の割合を図3−5に示した。. 38.

(41) 表3−10方位反応(生命的視聴覚刺激)の得点結果,平均値,標準偏差 ①. ②. ③. ④. ⑤. ⑥. ⑦. ⑧. ⑨. A. !. 4. 4. 1. 1. 2. 3. 0. B. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 7. C. 0. 1. 0. 0. 0. o. 1. 群. 平均値. 標準偏差. 0. 3.94. 1.80. 2. 0. 8.13. 0.94. 0. 6. 乳88. 2.82. !oo. 80 60 室. 40 20. A. B. f’. (群). 1皿①囚②園③圏④躍⑤□⑥囲⑦團⑧幽⑨ 図3−5方位反応(生命三舞槻刺激)の各評価項目に示した得点に属す順義の人数の割合. (2)立ち直り反応の結果 立ち直り反応のうち回旋性の立ち直り反応であるNOB(体に対する頸の立ち直り 反応)とBOB(体に対する体の立ち直り反応)は、反応なしから分節的回旋により寝. 返るまで評価が5項目に分かれている。 垂直性の立ち直り反応である引き起こし反応は、引き起こし45度でheadユ∂gが. 認められるからhead controlが認められるまで3項目の評価とした。坐位におけ る頸の立ち直り反応の評価項目は、頭が下がるから10秒以上垂直位保持の項目と した。各項目ごとの各評価得点に属する人数を以下に示す。. 39.

(42) ア NOB A群では、(R);①に属する児14人(87.5%)、②に2人(12.5%),(L);①に属する児. 12人(75%)、②に4人(25%)で全員が反射レベルまでの項目に属し、回旋運動の要. 素を有するレベルに属する者はいなかった。 B群では、①②に属する児が(R);8人(80%),(L);7人(70%)で回旋運動の完成で. ある⑤に属する児はいなかった。 C群では、回旋運動の要素を有するレベル③から⑤に属する児が(R);7人(70%), (L);8人(80%)であった。. 分散分析の結果、NOB(R),NOB(L)ともに、雨間に有意差がみられた。 (NOB(R);F−17. 25, df=32, P〈O. 005 NOB(L);F=24. 41, df=32, P〈O. 005). NOB(R)のt検定の結果、 AB間(t・5.06, df・24, P〈0.001), AC間(t・6.99, df・24,. Pく0.001), BC間(t・2。99, df・18, P〈0.01)に有意差がみられた。 NOB(L)のt検定の結果、 AB間(t・4.38, df・24, P〈0.001),AC間(t・8.47, df・24,. Pく0.001),BC間(t・3.46, df・18, P〈0.005)に有意差がみられた。. NOB(R)の得点結果,平均値,標準偏差を表3−llに、各群の各評価項目に示した得 点に属する人数の割合を図3−6に示した。NOB(L)の得点結果,平均値,標準偏差を 表3−12に、面癖の各評価項目に示した得点に属する人数:を図3−7に示した。. 表3−11NOB(R)の得点結果,平均値,標準偏差. 平均値. 標準偏差. 0. 1.13. 0.22. 1. 0. 2.00. 0.60. 1. 3. 3.30. 1.16. 群. ①. ②. ⑧. ④. ⑤. A. r4. 2. 0. 0. B. 3. 5. 1. C. 1. 2. 3. 40.

(43) 表3−12NOB(L)の得点結果,平均値,標準偏差. 平均値. 標準偏差. 0. 1.25. 0.38. 1. 0. 2.20. 0.68. 3. 2. 3.30. 0.90. 群. ①. ②. ③. ④. ⑤. A. 12. 4. 0. 0. B. 2. 5. 2. C. 0. 2. 3. 1co. ew oo 專. 40 20. A. B. (群) ㎜①團②園③團④璽⑤ 図3−6 NOB(R)の各評価囎に示した得点に属する各州の人数の割合. 1co. an oo C.. 40. 20. A. B. (群) ㎜①團②園③團④團⑤ 図3−7 NOB(L)の各評価囎に示した得点に属する各群の人数の割合. 一 41.

(44) イ BOB A群では、(R);①に属する児6人(37.5%)、②に属する児8人(50%),(L);①の児. 9人(56.3%)、②の児4人(25%)であった。B群では、(R);③に属する児が7人 (70%),(L);8人(80%)で回旋運動の完成である⑤に属する児はいなかった。C群で は、(R),(L)ともに②のレベルに2人(20%),⑤のレベルに8人(80%)が属していた。. NOBとBOBを比較した場合、各群ともNOBよりもBOBの方が誘発される率が高い傾 向にあった。. 分散分析の結果、BOB(R),BOB(L)ともに群間に有意差がみられた。 (BOB(R);F=50.62, df=32, P〈0.005 BOB(L);F・51.26, df・32, P〈0.005 BOB(R)のt検 定の結果、AB間(t・5.56, df・24, P〈0.001), AC間(t・11.47, df・24, P〈0.001), BC間. (t・6. 95,df・18, Pく0.001)に有意差がみられた。 BOB(L)のt検定の結果、別間 (t・5.07, df・24, Pく0.001), AC間(t・11.71,df・24, P〈0.001),BC間(t=8.82, df・!8,. P〈0.001)に有意差がみられた。. BOB(R)の得点結果と平均値を表3−13に、各群の各評価項目に示した得点に属す る人数の割合を図3−8に示した。BOB(L)の得点結果と平均値を表3−14に、各群の各. 評価項目に示した得点に属する人数の割合を図3−9に示した。. 表3−13BOB(R)の得点結果,平均値,標準偏差. 群. ①. ②. ③. ④. ⑤. A. 6. 8. 2. 0. B. 0. 2. 7. C. 0. 0. 2. 平均値. 標準偏差. 0. 1.75. 0.56. 1. 0. 2.90. 0.36. 0. 8. 4.60. 0.64. 42.

(45) 表3−14BOB(L)の得点結果,平均値,標準偏差. 平均値. 標準偏差. 0. 1.63. 0.70. 1. 0. 2.90. 0.38. 1. 8. 4.70. 0.48. 群. ①. ②. ③. ④. ⑤. A. 9. 4. 3. 0. B. 1. 0. 8. C. 0. 0. 1. 1co. eo oo 露 v.. 40 20. A. B. (群). ㎜①団②園③團④蟹⑤ 図3−8 BOB(R)の各諦囎に示した得点に属する各家の人数の割合. !oo. mo oo 窪. 40. 20. A. B. (群〉. ㎜①聰②園③團④蜀⑤ 図3−9 BOB(L)の各評価項目に示した得点嘱する各群の人数の割合. 一 43.

(46) ウ 引き起こし反応 A群は①のレベルに15人(93.8%)属していた。B群は②のレベルに9人(90%),C群. は③のレベルに全員が属していた。 分散分析の結果、群間に有意差がみられた。(F・212.71,df・32, P〈0.005) t検定の結果、AB間(t・16.97, df・24, P〈0。001),AC間(t・49.12, df・24, P〈0.001),. BC間(t・15.00, df・16, P〈0.001)に有意差がみられた。. 各群の引き起こし反応の得点結果,平均,値標準偏差を表3−15に、各群の各評価 項目に示した得点に属する人数の割合を図3−10に示した。. 表3−15引き起こし反応の得点結果,平均値,標準偏差 平均値. 標準偏差. 0. 1.06. 0.12. 9. 1. 2.10. 0.18. 0. 10. 3.00. 0. 群. ①. ②. ③. A. 15. 1. B. 0. C. 0. 100. 80 60 鐘. 40. 20. A. B. C. (群) ㎜①団②園③ 図3−10 引き起こし反応の各評価囎に示した得点に属する各群の人数の割合. 44.

(47) 工 坐位での頸の立ち直り反応 坐位での頸の立ち直り反応の評価項目は、頭が下がる(頭部を垂直に保持できて いない)から10秒以上頭部を垂直に保持できるの5項目とした。 (ア)坐位での頸の立ち直り反応(前方) 坐位での頸の立ち直り反応(前方)において、A群では、①に13人(81.3%)、②に. 3人(18.7%)の得点であった。B群では、全員が垂直性の立ち直り反応の要素を有 し、垂直性の立ち直り反応の完成である⑤に属する児が2人(20%)であった。C群. では、全員が⑤に属し垂直性の立ち直り反応が完成していた。 分散分析の結果、群間に有意差がみられた(F・203.10,df・32, Pく0.005)。 t検定の 結果、AB間(t・13.48, df・24, P〈0.001), AC間(t・38.59, df・24, P〈0.001), BC間. (t・5.63,df・16, P〈0.001)に有意差がみられた。. 表3−16に坐位での頸の立ち直り反応(前方)の得点結果,平均値,標準偏差を、図3. −llに各群の各評価項目に示した得点に属する人数の割合を示した。. 表3−16三位での頸の立ち直り反応(前方)の得点結果,平均値,標準偏差. 平均値. 標準偏差. 0. 1.19. 0.30. 4. 2. 3.80. 0.64. 0. 10. 5.00. 0. 群. ①. ②. ⑧. ④. ⑤. A. 13. 3. 0. 0. B. 0. 0. 4. C. 0. 0. 0. 45.

(48) 100. an. ac 璽. 40 20. A. B. C. (群) ㎜①団②園③凹④園⑤ 図3−11頸の立ち直り反応(前方)の各面項目1こ示した得点蠣する各群の人数の割合. (イ) 比熱での頸の立ち直り反応(後方). 磁位での頸の立ち直り反応(後方)において、A群では、①に14人(87.5%)、②に 2人(12.5%)であった。B群では、②に9人(90%)属していた。 C群では、④に3人 (30%)⑤に7人(70%)が属し全員が立ち直り反応を有していた。 分散分析の結果、群問に有意差がみられた(F・277.22,df・32, P〈0.005)。 t検定の結果、AB間(t・10.65, df・24, P〈0.00D,AC間(t・27.23, df・24, P〈0.001),. BC間(t・16.45, df・16, P〈0.001)と有意差がみられた。. 表3−17に坐位での頸の立ち直り反応(後方)の得点結果と平均値を、図3−12に各. 群の各評価項目に示した得点に属する人数の割合を示した。. 表3−17坐位での頸の立ち直り反応(後方)の得点結果,平均値,標準偏差. 平均値. 標準偏差. 0. 1.13. 0.22. 0. 0. 2.10. 0.22. 3. 7. 4.70. 0.42. 群. ①. ②. ③. ④. ⑤. A. 14. 2. 0. 0. B. 0. 9. 1. C. 0. 0. 0. 46.

(49) 100. mo. oo. 莞 40. 20. 0 A. B. C. (群). ㎜①団②園③團④翻⑤. 図3−12 頸の立ち直り反応(働)の各諦項目に示した得点に属する各群の人数の割合. 47.

(50) (ウ)三位での頸の立ち直り反応(右) 坐位での頸の立ち直り反応(右)において、A群では、①に12人(75.0%)、②に4 人(25.0%)属していた。B群では、②に5人(50%)、③に4人(40%)が属していた。. C群では、⑧以上に全員が属しており、⑤に7人(70%)が属していた。 分散分析の結果、群間に有意差がみられた(F・55.95,df・32, P〈0.005)。 t検定の結果、AB間(t・4.98, df・24, Pく0.001),AC間(t・13.35, df・24, P〈0.001),. BC間(t・6.06, df・16, P〈0.001)に有意差がみられた。. 表3−18に坐職での頸の立ち直り反応(右)の得点結果と平均値を、図3−13に各群. の各評価項目に示した得点に属する人数の割合を示した。. 表3−18坐論での頸の立ち直り反応(右)の得点結果,平均値,標準偏差. 平均値. 標準偏差. 0. 1.31. 0.47. 1. 0. 2.60. 0.70. 1. 7. 4.50. 0.70. 群. ①. ②. ⑧. ④. ⑤. A. 12. 4. 0. 0. B. 0. 5. 4. C. 0. 0. 2. 1co. an 60 蓼. 40 20. A. B. C. (群〉 田㎜①匡]②園③圏④翻⑤ 図3−13 頸の立ち直販応(右)の各評価項目に示した得点に属する各群の人数の割合. 48.

(51) (エ)坐位での頸の立ち直り反応(左) 坐位での頸の立ち直り反応(左)において、A群では、①に12人(75.0%)、②に属 する児4人(25.0%)であった。B群では、②③に各5人(40%)の児が属していた。 C. 群では、③以上に全員が属し、⑤に7人(70%)が属していた。 分散分析の結果、群間に有意差がみられた。(F・89.38,df・32, P〈0.005) t検定の結果、AB間(t・6.93, df・24, P〈0.001),AC間(t・14.71, df・24, P〈0.001),. BC間(t・6.97, df・16, P〈0.001)に有意差がみられた。. 三位での頸の立ち直り反応の前方,後方,左右の得点結果は、A,B群では前方,左. 右,後方の順で各群とも高い傾向を示したが、C群ではその差はみられなかった。 表3−19に坐位での頸の立ち直り反応(左)の得点結果と平均値を、図3−14に各群. の各評価項目に示した得点に属する人数の割合を示した。. 表3−19坐位での頸の立ち直り反応(左)の得点結果,平均値,標準偏差. 平均値. 標準偏差. 0. 1.25. 0.38. 0. 0. 2.50. 0.50. 1. 7. 4.50. 0.70. 群. ①. ②. ⑧. ④. ⑤. A. 12. 4. 0. 0. B. 0. 5. 5. C. 0. 0. 2. 49.

(52) 100. 80 60 蓼. 40 20. A. B. C. (群) ㎜①図②國③圏④國⑤ 図3−14頸の立ち直り反応(左)の各諦囎1こ示した得点に属す絡群の人数の割合. (3)頭部の自発運動の結果 頭部の自発運動の評価項目は、反応がなく動かないから頭を挙上したまま15秒 間以上頭を保持できるの5項目に分かれている。 A群では、①の反応なしに属する児7人(43.8%)、②の側方に回旋するに属する 児5人(31.3%)の計12人(75%)の児に頭部挙上がみられなかった。B群では9人 (90%)の児が③以上に属していた。C群では、④に3人(30%)、⑤に7人(70%)属し ていた。分散分析の結果、歯間に有意差がみられた。(F・36.55,df・32, P〈0.005) t検定の結果、AB間(t・5.66, df・24, P〈0.001), AC間(t・10.22, df・24, P〈0.001),. BC間(t・3.45, df・16, P〈0.005)と有意差がみられた。. 表3−20に各群の頭部の自発運動の得点結果,平均値,標準偏差を、図3−15に各群. の各評価項目に示した得点に属する人数の割合を示した。. 50.

(53) 表3−20頭部の自発運動の得点結果,平均値,標準偏差 平均値. 標準偏差. 0. 1.88. 0.77. 4. 2. 3.70. 0.76. 3. 7. 4.70. 0.42. 群. ①. ②. ③. ④. ⑤. A. 7. 5. 3. 1. B. 0. 1. 3. C. 0. 0. 0. !00. 80 an 璽. 40. 20. A. B. C. (群) ㎜①團②園③圏④圏⑤ 図3−15 頭部の饒運動の各評価囎に示した得点1嘱する各群の人数の割合. 51.

(54) (4)全身の自発運動(背臥位)の結果 背臥位での自発運動の種類は、交互運動(上肢,下肢),対称運動,体幹の回旋運動. および骨盤の前傾・後傾,原始反射痙攣・痙攣様運動の5種類に分かれている。 上肢の交互運動は、A群で56.3%,B群, C群で100%みられた。. 下肢の交互運動は、A群で12.5%,B群で60%,C群80%にみられた。 対称運動は、A群6.3%,B群で60%,C群80%みられた。 体幹の回旋運動,骨盤の前傾,後傾は、A群6.3%,B群50%,C群で100%みられた。 原始反射は、A群93.7%,B群で全員, C群で70%みられた。. 痙攣・痙攣様運動は、A群56.3%,B群60%,C群40%にみられた。. 背臥位での自発運動の累積時間の評価項目は、自発運動がみられないから自発 運動が30秒以上みられるの4項目に分かれている。 A群では①に44.8%属し、②に18.7%,③に37.5%属していた。. B群60%では、③に60%,④に40%属していた。 C群は④に!00%属していた。 分散分析の結果、群問に有意差がみられた。(F・31.64, df・32, P〈0.005) t検定の結果、AB間(t・5.28, df・24, P〈0.001), AC間(t・8.34, df・24, P〈0.001),. BC間(t・3.75, df・16, P〈0. O l)と有意差がみられた。. 表3−21に背臥位での自発運動の有無を、表3−22に背臥位での自発運動の累積時 間の得点結果,平均値,標準偏差を、図3−16に各群の各評価項目に示した得点に属 する人数の割合を示した。. 52.

(55) 表3−21背臥位での自発運動の有無 原版射. 痙攣・縢灘動. 1(6.3%). 14(93.7%. ll(68.7%. 6(60%). 5(50%). 10(100%). 6(60%). 8(80%). 10(100%). 7(70%). 4(40%). 群. 交互翻(上肢). 交互翻(下肢). 対称翻. A群. 9(56.3%. 2(12.5%). 1(6.3%. B群. 10(100%). 6(60%). C群. 10(100%). 8(80%). 騰回旋翻,櫨前傾・後傾. 表3−22 醗翻(背臥位)の累積關の得点結果,平均値,標鞠差. 平均値. 標準偏差. 群. ①. ②. ⑧. A. 7. 3. 6. 0.. 1.94. 0.75. B. 0. 0. 6. 4. 3.40. 0.48. C. 0. 0. 0. 10. 4.00. 0. ④. 100. eo eo 霧. 40 20. ,4L B C. (群) ㎜①園②圏③團④. 図3−16 饒醐(背臥位)の顯時間の各評価囎}こ示した得点に属する人数の割合. 53.

参照

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