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社会科授業における情報読解力育成のための授業構成論-兵庫県のNIE実践報告書を手がかりに-

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Academic year: 2021

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(1)社会科授業における情報読解カ育成のための授業構成論   一兵庫県のN I E実践報告書を手がかりに一                           教科・領域教育専攻                              社会系コース.                             M07181D                               松井 仁志. 1研究の動機と目的. させる教材構成を明らかにする。.  現代社会では,学校や子どもたちが取り. 2研究の方法. 巻く社会は変化している。この変化の一因. (1)これまでの社会科におけるN I Eの兵. は,テレビ,インターネット,書籍や雑誌,.   庫県N I E実践を情報読解力を視点と. 新聞などのメディアがもたらす情報による.   し,現状と課題を分析する。. ものではないか。このようなことを考えれ. (2)情報読解カ育成のための教材の目的の. ば,どのように情報を抜き出し,情報と社.   視点と子どもたちの認知的側面から教材. 会の関係を読み取らせる能力育成が急務で.   活用の視点を明らかにする。この教材の. ある。.   目的と教材活用の視点から枠組みを構成.  そこで,メディアを学校教育に組み込み,.   し,実践を類型化することで,特性と課. 全国で展開されているN I E実践に注目す.   題を明らかにする。. る。N I Eは,学校教育に組み込むことで,. (3)類型化によって明らかになった課題を克. 子どもの活字離れの歯止め。また,新聞を.   服するために,社会科における情報読解. 通して世の申の動きや社会への関心を高.   力育成の教材構成を明らかにさせる。. め,批判精神と社会性を身につける。以上. 3論文構成. の二点を目標に,実践を行っている。活字. 序 章 本研究の目的と方法. 離れは学力の低下と関係があり,メディア. 第I章 社会科授業におけるN正E実践の. 社会にとっては,効果的な実践である。.     現状 第n章 社会科授業における情報読解カ育.  社会科授業においては,メディアを授業.     成のための教材構成の性格. の情報を有効的に活用する必要がある現代. 第皿章 社会科授業における情報読解カ育. で教材として活用し,批判的な情報読解力 を育成することが必要である。.     戒を視点としたN I E実践の類型.  本研究では,N I Eの実践を手がかりに.     化 第1V章 社会科授業における情報読解カ育. して,社会科授業における教材構成論を明.     成のための教材構成一. 確にする。よって,以下の3点を目的とす る。. 終 章 本研究の意義と課題. ①社会科におけるN I E実践を分析する。. 4研究の概要. ②社会科における兵庫県のN I Eの実践報.  序章では,本研究の動機と目的,そして研.  告を,情報読解カ育成のための教材の目. 究の方法を明らかにしている。.  的と教材の活用の視点から構成した枠.  第I章では,N I E実践の現状として,.  組みを用いて分析する。. 社会科におけるN I Eの性格を,N I E実. ③新聞の特性を踏まえ,情報読解カを育成. 践の実践が,どのように展開してきたのか。. 一368一.

(2) 妻1情報読解カ育成のための教材の目的と教材活用 目的   材活用 習得型 活用型. 情報漬爆的読解. 情報帰納的読解 情報習得型. 情報習得型. A納的読解. 峨?I読解. 情報活用型. 情報活用型. A納的読解. 峨?I読解. これまでの実践から,新聞の特性を踏まえ. 県のN I E実践報告書を情報読解カ育成のた. た情報読解力育成する主な学習内容を,新. めの教材の目的と教材活用の枠組みをもと. 聞づくりなどで,協同的に収集した情報を. に,類型化し,特性と課題を明らかにしてい. もとに,新たな情報を創出することを目的. る。特性として,教材の目的に関しては,「習. としたr情報創出学習」,新聞の構成,情報. 得型」に偏り,「活用型」を教材の目的とす. 発信者の主張を読み取ることを目的とした. る実践は少なく,教材活用に関しては「情. 「情報構成理解学習」,学習内容の深化,授. 報帰納的読解」に偏り,r情報演繹的読解」. 業の活性化を目的とした「情報利用学習」. の実践が少ない。. と三つ明らかにした。.   また,情報創出学習には,「情報帰納的.  N I Eの先行理論的研究では,社会科授. 読解」が多くみられ,情報構成理解学習には,. 業におけるNI E実践の位置づけを明確に. 「情報演繹的読解」が目立つ。. して情報読解力育成と関連付けられている.   第1V章では,実践報告書の類型化から明. が,社会に関心をもたせることに重点が置. らかになった特性と課題を踏まえ,子どもの. かれ,情報読解力育成の新間活用の意義を. 関心・意欲ある新聞情報を,教育内容と直結. 含めて論じられていないことが指摘され. させるために,教師が,新聞情報を解釈する. る。. ことが,必要である。次に,教育内容との共.  したがって,課題として情報読解カの育. 通点,比較点などを抽出し,教材を設定する。. 成のための枠組みを,兵庫県のN I E実践. 教材活用としては,原因から結果に迫る「情. 報告書を手がかりにして社会科授業におけ. 報帰納的読解」,結果から原因を探究する「情. るN I E実践の特性と課題を明らかにす. 報演繹的読解」の相互を行う教材活用が有効. る。. ではないか。.  第n章では,社会科における教材の性格. 5今後の課題. を,子どもと教師の中間に位置付け,なお. ○社会科授業における情報読解力育成のだ. かつ,教材は,子どもの関心・意欲がある.  めの先行事例にあたり,分析することが. 情報を,教師が教材構成することで,子ど.  必要である。. もの主体的な学習を援助するものとして位. ○本研究の教材構成を,現場で検証し,修. 置付けた。.  正を加えていく。.  次に,情報読解カ育成の側面から「教材 の目的」,子どもの認知的側面から「教材活. 主任指導教員 岩田 一彦. 用」の視点を示し,枠組みを提示している。.  指導教員   關 浩和. (表1参照).  第皿章では,1998年から2007年の兵庫. 一369一.

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