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横浜市における幼児教育の実態

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Academic year: 2021

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(1)39. 横浜市における幼児教育の実態 依田明,鈴木乙史,清水弘司,宮前埋. Investigation. Akira. YoDA*. the. on. report. -A. Actual. the. on. SuztJKI**. Otoshi. State in. survey. Hiroshi. of lnfant. Education. Yokohama-. SHIMIZU***. Osamu. MIYAMAE****. S tJA4姐ARY TIle infant. On. oplnlOnS. mothers. one. ndergartens. 41. and. from. samples. students. 1. contemporary. to. be. samples. and. vitb. consisted. expectancy. motber′s 418. infant. of. of age.. years. teachers. intended. who. 6. of. consisted 51. The. education.. to. for. conditions. compared. mainly. kindergartens,. selected. infant. of也e. ve. the. of. problem. vit血educatinal. ranging. The. educaton. 5. of也e. attitudes. infants. investigation,. second. in infant. dealt. ve. the. clarify. t也e futne.. it in. consider. and. bad. who. In也e 也er′s. to. as. is to. investigation. first investigation,. the. motber′s. to. so. education. In. 450. Of this. purpose. instructed. vbo. kindergarten. at. in. teachers. ki-. these. of. one. teac一. infants. their. sent. who. mothers. vith. this. year. (1977). Questionnaires Some. interesting About. 1) svimming,. From. 2) say. of glVe. that. More. 3) interest. * ** *** ****. ideal. mtlCh. in studying也an. of. students,. percents. in. took. lessons. some. indicated. and. decidedly. very. (ex・. practice・ that. piano,. infant′s. modern. education.. between. stereotypical 85. finding. infant's. comparison made. than. in. follovs:. as. infants. etc.) This. besides and. bo仏investigations.. are. of 6-year-old. absorbed the. mothers. socialization an. half. in. used. findings. painting were. mothers. vere. the. studying,. three while. teachers. were. intended. mo也ers. expected. who. teacher,. (mother,. to. made be. student),. we. may. of development. much. teachers,. were. likely. answer.. of playing. within. 心理学教室(Debt. of Psychology) 東京大学大学院 東京都立大学大学院 東京都立大学大学院. their. their. elementary. infants school. to. days・. be. take. more. to.

(2) 40. 依田明・鈴木乙史・清水弘司・宮前理. <問題> 発達心理学の進歩ほ,めざましいものがある。ここ20年はどのあいだに,発達観が大き く変わった。この変化をきわめて簡潔に表現するならば, ほ成熟でほなく,学習である+ということになる。. 「子どもの発達をうながすもの. 「ほっておいても,子は育つ+という. いいかたほ,もほや過去のものとなった。現在の発達心理学の重要な課題のひとつは,チ どもが効果的能率的に学習していくためにはどのような教育的働きかけをすればよいのか という問題である。教授学習過程の研究成果を,教育現場へ応用する試みもほじめられて いる。このような動きの中で,世界のいわゆる先進国では幼児教育の再検討がすすめられ ているのである。. 一方,わが国の親たちの幼児教育に対する関心も高い。昭和50年,神奈川県の幼稚園就 園率ほ76・8%に達している(文部省調査)。保育所に通っている子どもを加えれば,就学前 の幼児の9割は公的な幼児教育施設で教育を受けていると思われる。幼児教育ほ,義務教 育に近い状態になったといっても過言ではない。けれども,公約な幼児教育施設の教育内 容は,充分検討されて用意したものとほいえない。義務教育である小中学校のカリキュラ ムも多くの問題点をもっているけれども,幼児教育施設のそれにくらべれば整備されてい るといえる。もちろん,幼児教育に従事しているものも,それに気づいている。たとえば 横浜市幼稚園協会ほ,数年前から教育課程の自主編成のための基礎的な研究に精力的にと りくんでいる。. われわれは,横浜市における幼児教育の実態を把接しようと考えている。その第一歩と して,今回はもっとも基礎的な資料を集めることを試みた。本研究は2つの調査からなっ ているが,その目的を要約すればっぎのようになる。. 1)現在,幼児はどのような教育的働 きかけに接しているのか親や幼椎園教師ほ何を目標にして,幼児に対し教育的働きかけを しているのか。. 2)親と教師のあいだに,期待のずれはないのか。なお,本研究ほ小平財団 より研究費の援力をうけた。 <調査1> Ⅰ. 目的. 1歳から6歳までの幼児を持つ母親を対象に,教育的働きかけの実態,幼児教育に対す る態度を調査する。 Ⅰ. 方法 1. 調査対象. 横浜市旭区にある住宅公団左近山団地に住み, 2. 1歳から6歳の幼児を持つ母親。. 調査方法. 質問紙による留置調査法。 ほ358であった。匝l収率は, 3 調査日時. 450の調査表を配布したが,集計分析に使われた有効調査寿 79.6%である。.

(3) 41. 横浜市における幼児教育の実態. 昭和51年9月26日-10月3日 結果と考察. Ⅲ. 家庭. 1. 幼児をとりまく家庭の環境として,きょうだい数,祖父母の同居の有無両親の年齢・学 歴・職業をたずねている。主要な結果は,つぎのとおりである。 1)調査対象となった母親の子どもの年齢,性別は表1に表示した。 2)家族構成ほ,蓑2-表5に示した。きょうだい数ほ2というものが大半であった。 祖父母と同居しているものはごくわずかであり,大半がいわゆる核家族である。両親の年 齢は父親が31歳-40歳,母親が26歳-35歳に集中している。 3)両親の学歴と職業は,図1-4に示した。父親でほ4年制大学卒が6割近く,もっと も多い。母親では高校卒が6割をこえている。父親が会社員であるものは8割,母親が家 事のみに従事し仕ごとを持たぬものほ8割である。 4)以上から,被調査の家族ほつぎのようなものといえる.両親と子ども2人からなる 表1幼児の年齢(実数). き齢(読). 性別. 男. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 計. 17. 33. 36. 35. 38. 29. 188. 28. 40. 18. 170. 63. 78. 47. 358. 女. 20. 30. 34. 計. 37. 63. 70. 表2 ふたり. ひとり. 表3. 母親. 31-35. 36.8. 表5 年齢(読)20-25 1.7. 祖父. 100.0. 表4. 9.8. 計. 4人. 19. 3. 2.2. 100.0. いっしょに住んでいるもの(%). 父親. 年齢(読) 26-30. 3人. 64. 5. 14.0. 99.4. きょうだい数(潔). 26-30 28. 5. 祖母. その他. 5.6. 0.8. 2. 0. 父親の年齢(潔) 36-40 6-40. 41-45 41-. 43.8. 7.6. 46∼. 0.3. 50. 不明. 計. 1. 7. 100.0. 母親の年齢(潔) 31-35 50.0. 36-40 17. 3. 41-45 1. 1. 不明 1.4. 計 100.0.

(4) 42. 依田明・鈴木乙史・清水弘司・宮前理. ・. 中学. ‡蓋轡. 公務員・教師 大学院1 T. 事務系25. 販売系18 会. 図1父親の学歴(%). 図2. 社. 技術系3¢ 貝. その他 15. 79. 父親の職業(潔) フルタイム 萄の仕事 ム. 家事のみ83. 図3. 母親の学歴(%). 囲4. 母親の職業(潔). 核家族であるo父親ほ30歳台,母親は戦後生まれの20歳台後半から30歳台前半。父親は会 社に勤務し,母親ほ家庭について家事と子どもの養育にあたっている。 2. 幼稚園侠育所-の通園と「おけいこごと+. 幼児の幼稚園保育所への通園状況,いわゆる「おけいこごと+をしているかどうか,そ れに対する親の態度などを調査している。 1)幼稚園侠育所への通園状況は,図5のとおりである。 1歳-3歳児のはとんどほ通 園していない。家事のみに専念している母親が多いことから考えれば,当然であろう。な お,. 3歳児にほ私的な「グループ保育+にかよっているものがわずかではあるがいる。通 園している幼児は4歳から急増し, 6歳児では98%に達する。ほとんどのものほ,私立幼 稚園に通園している。幼稚園にかようのは2年間という考えが定着している。それに,多 くの幼稚園ほいわゆる3年保育のクラスをもたない。母親ほクラスがないから3年保育に 通園できないというかもしれないが,あったとしても3年保育に通園させたいと考えてい る母親ほ少数であろう。 1歳. 2歳. \ 3歳. 4歳. 4. Ⅰ乱-.・虫一 I,L唱夢\-\\、 溺かよわせていない. 忠. ⊂=3 ′ゝ「■ー 、ー. llJー-・ー. 5歳. 6歳. 図5. 通わせている保育所・幼稚園.

(5) 43. 横浜市における幼児教育の実態 2). 「おけいこごと+をしているかどうかについての結果は,図6に示した。年齢の増. 加とともに,しているとするものがふえる。. 5歳児で3割強,. 6歳児で5割強に達する。. 形. 100. 100. 90. ●一-ー\、. ー. 80. \. 70. 68. \. 5(). 40. 習わせてい匂. \. 習わせたい. ,.N--、-、_. 10. 沖・・・・・・・---・{・・・''. 1. 図6. 3). 2. 3. 4. 5. 6 Age. 「おけいこごと+を習わせているか. 「おけいこごと+の内容に関する結果が,図7である.音楽関係の「おけいこごと+. をしているものが多い。. 3歳. 習わせていない. ll\ 2 4歳. I(藁孟蔓). S駈漁,. 5鼓. 4g(響甥. \. \ 6& 1. 図7. 2. 4. 5. 5B(その他,. 「おけいこごと+の種類(浴). 4)図6に示したように,現在は「おけいこごと+をしていなくても,将来やらせたい と考えている母親ほ多い。とくに,. 1歳-4歳の幼児をもつ母親の大半はやらせたいと思. っている。将来,やらせてみたい「おけいこごと+の種類を男女別に示したのが,図8で ある(なお,図8の結果ほ複数回答であるため,計が100%をこえる)。男子には美術やス ポーツに関する「おけいこごと+,女子には音楽に関する「おけいこごと+をやらせたい というものが多い。.

(6) 44. 俵田明・鈴木乙史・清水弘司・宮前理. 4時間以上 Th. (% 女 40. 計. 0. 0. 男. 0. 0. 109.. 0. 0. 匝監監_-禦. 1歳. (% 女 8. 0. 十. 0. 十. 十. 0. 十. +. +. 十. 0 10. 十. 早. 0. +. 十. 0. 十. 0. +. +. 0. +. 0. 0. 十. 0 (). I. 0. 2歳. + +. 0. +. ○. //. 十. (). 十. 0. 十. 0. 16. 2…i:8.E. // ギ蛋. 3歳. -,-”M14. _互. その他. \\\\\. (芸蓉(水泳 ('eL:':7,dt):ン)(芸是;). \\\\\ 一男. 4歳. 図8. 不明 14. ”. ∠//_//. 0. 0. 時. ll 5. //′//∫. 125.8. 30. 20. g=. .宴... 習わせたいと思う「おけいこごと+. /′\/′′. 38-当■I6. l. (複数回答による) 5歳. 3. テレビ. 12. 6&. いまや,幼児の生活とテレビを切り ほなすことはできない。. NHKほじめ. 全体. 各テレビ局は,毎日幼児教育番組を放 映している。幼児のテレビ視聴の実態. 図9. テレビを見ている時間(潔). ほ,どのようなものなのか。. 1)幼児の一日のテレビ視聴時間ほ,図9のとおりである。全体として,かなり長時間 視聴している。一日4時間以上も視聴しているものが,各年齢に1割もいる。 2)どのような幼児教育番組を見せているかを,図10に示した。質問紙では現在放映中 の幼児教育番組を10種類あげ,その中から毎日見せているものを選択させた。多く見られ ている番組ほ図にと.りあげた4つであった。他ほ「その他+として図示してある。年齢別 にみると,. 1,. 2歳児ほ多くの番組を見ている。家の中ですごす時間が多いためと考えられ 「ひらけボンキッキ+ 「ママとあそばうピンポン+ 「カキ る。幼児の視聴率の高い番組は, キュラマシーン+「おほよう子どもショー+の4つである. 組を見ているものが-り,こめ4つの番組に集中している。 4. 5,6歳児では「その他+の番. 親の教育的働きかけ. それでほ,親は幼児に対してどのような教育的働きかけをしているのか。情操,学習, 自立指導の3つの分野で,それぞれ5つの項目をあげ現在家庭でやっているかどうか(自 立指導の場合ほ,できるかどうか)を質問した。やっている,できると回答したものの百 分率を年齢別に示したのが,図11-13である。 「いい. 、1)いわゆる情操教育に閑Lてほ,年齢による変化ほあまりみられない(図11)o 音楽をきかせてきた+ものほ1歳児にほ多いが, 2歳児以後はむしろ減少する傾向にあ る。また,「きれいな絵を見せてきた+ものも多くほない。音楽や美術関係の「おけいこご. と+をしている幼児は多いのに,家庭の中でほそれを伸ばそうという努力がなされていな いのは問題である。これでは,せっかくの「おけいこごと+もやりましたというだけで終.

(7) 45. 横浜市における幼児教育の実態 お早ようこどもショー かJキュラマシン 茄. らけボンキッキ41. 1歳. 見せか、. 51. 11. (165%). (163%). 2歳. 3歳. (101%). 27. 21. 圭司. \\\\:Sゝ 4歳. 重安. (121%). l妊;;;;;;:;≡≡≡≒3-. \\\// (113%). 5歳. (138%). 6歳. (128%). 全体. 図10. 毎週(毎日)見せているテレビ番組(形). (%) loo. 、. ー. <. /. ____-*自由に絵をかかせてきた. 80 、ヽ. /. 「ー.  ̄Y. お話を開かせてきた. 60. 一緒に歌をうたった. 40 いい音楽をきかせてきた _Jきれいな絵を見せてきた 2¢. ロー・・●--. -ベトーーー■1コーーI.  ̄ ̄` ̄. 6. 3. 2. 図11情. __一-○一-′ ̄. Age. 操. ってしまう。. 2)主として言語学習に対してほ, に増加している(図12)。とくに,. 「ことば遊び+ 「ひらがなの読み書き+が年齢ととも 4歳児で急激に増加している。. 3)自立指導に関しては,できるというものが年齢とともに順調に増加している(図13)0.

(8) 46. 俵田明・鈴木乙史・清水弘司・宮前理 (%) 1001. 80. ノ. 言葉あそぴをしてきた. /. 60 ∫/ー i. r--I. 11ひらがな読みを教えT=. /. 40. _xひらがな書きを数えた. ン二、. 20. \、. ノ′. /ノ豊富雷亡妄言t>=の 漢字の読みを教えた. メ一一. -℡′. 2. 6. 3. Age. 1. 図12. 学. 習. (%) loo I. ′一一--J¢ ̄. メ一′. r. ひとりで食事をする. /r'. 80. //. おもちゃ整理を 自分でする. /. 60. ぁいさつが 言える. / ′. 自分で衣服の 40. 着脱をする. 20. ひとl)で 留守番ができる. 1. 2. 図13. 3. Age. 自 立. <調査2> Ⅰ. 目的. 調査1によれば,. 5歳児の92%, 6歳児の83%は幼稚園に通園して、いたo母親は幼稚園 での教育に何を期待しているのか。幼稚園の教師ほ何を目標に毎日の教育をしているの か。親の期待と教師の目標のあいだに,ずれほないであろうか。この調査は母親,幼稚園 教師,教師予定者の群のあいだに幼児教育に対する態度の差があるかどうかを検討するた めにおこなわれた。. Ⅱ. 方法.

(9) 横浜市における幼児教育の実態. 47. 調査対象. 1. つぎの3つのグループ。 1)母親群. 横浜市旭区,保土ヶ谷区,瀬谷区内の5つの幼稚園に子どもをかよわせて. いる母親.有効調査表418。回収率52.3%. 2)教師群 上記5つの幼稚園でクラスを持ち,毎日教育にあたっている教師。有効調 査表51。回収率71.8%。 3)教師予定者群. 横浜市内の保育専門学校を昭和52年3月卒業見込の学生で,同年4. 月から幼稚園-の就職がすでに決定しているものo有効調査表41。回収率82・0%. 調査方法. 2. 母親群と教師群ほ,質問航の留置調査法o教師予定者群は,一斉調査o 調査日時. 3. 昭和52年2月10日-3月24日 結果と考察. Ⅲ. この調査でほ3群に同じ質問をしている。 1. テレビ,. 3つの被調査群の差遣を分析する。. 「おけいこごと+をどう考えているか. つぎの8つの質問をし,それぞれ軒こ対して「教育的に好ましい+から「教育的な害があ る+まで5つの選択肢(表6註参照)のうちからひとつを選択させた。結果は6表に示し た。. ①テレビは幼児に対してどのような影響があるでしょうか. ②幼児向け番組(ひらけボンキッキママとあそばうピンポンパソなど)ほ,どのよう な影響があるでしょうか。 ③マンガ番組はどのような影響があるでしょうか。. ④おけいこごとは幼児に対してどのような影響があるでしょうか0 ⑤ピアノ・バイオ1)ソ・-レクト-ンなどの音楽関係のおけいこごとほどのような影 響があるでしょうか。 ⑥絵画・工作などのおけいこごとほどのような影響があるでしょうか。 ⑦水泳などのスポーツ関係のおけいこごとほどのような影響があるでしょうか。 ⑧学習塾・英会話などの学習関係のお汁いこごとはどのような影響があるでしょ か。. 1)テレビ十般に対しては,3群とも「よいとも悪いともいえない+とするものが多い.. 教師群は母親群よりきびしい評価をしているo幼児教育番組に対しては3群とも,好意的 評価をしている。善があるとするものほ,はとんどない。しかし,ここでも教師群の評価 ほ母親群よりもきびしい。マンガ番組に対してほ,. 「よいとも悪いともいえない+とする. ものが相対的にほ多いが,害があるという方向にかたよっている。 2). 「おけいこごと+一般に対しては,母親群にほ好ましいとするものが多く,教師群と. のあいだに大きな差がある。音楽関係,美術関係の「おけいこごと+に対しては,母親群. う.

(10) 48. 俵田明・鈴木乙史・清水弘司・宮前理. には「益がある+とするものが多いが,教師群にほ「よいとも悪いともいえない+とする ものが多い。けれども, 「善がある+とするものははとんどいない。教師予定者群ほ,母親 群の傾向に近い。スポーツ関係の「おけいこごと+に対しては3群とも好意的な評価をし ているが,教師群の評価ほややきびしい。学習関係の「おけいこごと+では,教師群に「害 がある+とするものがかなりいる。母親群の評価ほ甘く,教師予定群の評価はきびしい。 表6. テレビ・おけいこごとについて. ==〒====〒=〒=言=芋 M. 1.8. 29. 3. 44.3. 14.8. TI. 3.9. 17.6. 51.0. 27. 0. 0. 63. 4. 26.8. 0. T9. 0. 7.3. 18.8. 0.8. 0.8. 33.3. 23.5. 37. 3. 3.9. 0. 46.3. 36. 6. 14.6 52.7. 19.3. 7.6 2.0. 49.. TI TB. 1. 0. M. 3.1. 10.4. TI. 3.9. 5.9. 66. 7. 21.6. T虫. 2.4. 7.3. 68.3. 19.5. TI. **. 23.7. M. M. 2.0. 26.5 3.9. 20. 838. *. 17. 847. 0. 8. 968. 0. 24.4. 35. 6. 3.1. 0.8. 25.5. 58.8. 9.8. 2.0. 1.0. 0.8. **. 19. 997. TB. 註). M. 44.8. 20. 4. 24.4. TI. 17.6. 29.4. 52.9. T虫. 31.7. 43.9. 19.5. 2.4. M. 48.1. 16.8. 23.9. 1.2. TI. ll.8. 21.6. 62.3. 3.0. 0. T望. 34.1. 31.7. 26.8. 4.9. 0. 0. 0. 0.5. **. 55.0. 18.6. 16.5. 0. TI. 37.3. 27.5. 35.3. 0. 0. TB. 48.8. 19.5. 29.3. 0. 0. M. 20.. 19.8. 40.7. 38. 207. *. 0.3. 5.6. 3.8. TI. 3.9. ll.8. 56.9. 17.6. 5.9. T望. 2.4. 9.8. 41.5. 39.0. 4.9. 1.. 29. 027. 0. M. 1. **. 13. 620. **. 62.. 165. M-母親群, Tl-教師群, T丑-教師予定者群。 * P<.0.5, **P<.01で有意差あり. 3.表中の数字は%,検定は乗数による。 4.選択肢はつぎのとおり a.教育的に好ましいものであるし,問題となる害もない。 b.教育的にみれば多少の青もあるが,益の方が大きい。 c.教育的にみて,よい とも悪いともいえない。 d.教育的にみれば,益より害が大きい。 e.教育的に みて,書こそあれ益ほまずない。 2..

(11) 横浜市における幼児教育の実態 3). 49. 「おけいこごと+の評価に関して,母親群と教師群のあいだにかなりの差がみられ. た.それぞれのグループが評価の根拠としているものほ,何であろうかo母親は「おけい こごと+をしたために,子どもの発達が促進されたという具体的なものをつかんでいるの であろうか。また,. 「おけいこごと+を幼児自身はどう受けとっているのであろうか。今後 検討すべき課題のひとつである。 2. ・学習と遊びに対する意見. つぎの8つの意見に対して,賛成か反対かを質問した。いわゆる学習と遊びに対して, どのように考えているかをみるためである。結果ほ,表7のとおりである。 ①おけいこごとや勉強のために友だちとの遊び時間が-っても,けっきょく本人のた めになる。. ②子どもが興味をもったものを生かして,小さいうちから勉強させたい。 ③子どもの友だちを多くするように,親が積極的に助けた方がよい。 ④どんな友だちが遊びに来ても,子どもの好きにさせた方がよい。 ⑤学習塾に通わせたり家庭教師をつけたりしてでも,よい学校-進ませた方がよい。 ⑥子どもほ興味をもてば自然と勉強するものだから,子どもが勉強したくなる時にさ せるのがよい。. ⑦小学校にはいる前く小らい勉強などほまったくしなくてもよいから,与どもの自由に 十分遊ばせる。 ⑧友だちが遊びに釆たら,自由軒こ家の中でもかってに遊ばせるo 1)項目①,. ⑤にほ,賛成するものは少なかった。ただし,母親群には①に賛成するも. ⑧にほ,反対するものがやや多い。他の4つの項目には,ノ賛成 のが23%もいる。項目③, するものが多い。 2)親群には子どもの学習や勉強を重視するものが多い。進学熱や受験戦争のほげしさ が反映している。教師群ほ勉強よりも友だちとの遊びを重視する債向がある。社会性の発 達を大切と考えている。教師予定群は子どもの自発性を重視している。経験の裏づけのな い教科書や講義から学んだ知識で回答しているためであろう。 3)これは質問項目のもつ問題点ともいえるが,被調査者ほ勉強という言葉の内容をど う受けとったのであろうか。小学生の勉強のように,机にむかって問題をとくことを考え ・ていたのではないか.発達心理学でいう学習という概念には,もっと広い範囲の行動がふ くまれている。幼児期の学習についての啓蒙が必要である。 幼稚園の教育に対する意見 幼推園での教育の目標をどう考えているのか。ここでは,数や文字の学習に隣するもの 3. 自立や交友のしつ桝こ関するものをこついて質問してみた.子どもが小学校に入学するとき までに,園の教育によって最低限身につけなければい叶ないと考えているもの杏,つぎの ll-劫は自立 20項目から選択させた.項目1-10は数や文字の学習紅関するものであり, や交友のしつけに関するものであるo結果を恵,蓑8に示した. ①一字づつなら,ひらがながほとんど読めるo.

(12) 50. 依田明・鈴木乙史・清水弘司・宮前理 表7. 学習と遊びに対する意見 賛成 M. 22.9. 73.3. TI. 7.8. 90. 2. T丑. 2.4. 97.6. M. 77.9. 21.1. TI. 66.7. 33. 3. TB. 82.9. 12.2. M. 30.5. 68.4. TI. 45.. 51.0. T丑. 14.6. 78. 0. M. 71.5. 26.5. TI. 60. 8. 35. 3. TB. 70. 7. 26.8. M. 註). Z 反対. 1. 8.4. TI. 2.0. TB. 0. Z. ②自分の名前をひらがなでかける。 ③ひらがなを,はとんど全部かける。. x虫. ④自分の名前を漢字でかける。. **. ⑤絵の多い童話をひとりで読める。. 15. 662. ⑥字の多い童話をひとりで読める。 ⑦10までの数がいえる。 ⑨かんたんなたしぎんができる。 ⑲かんたんなたしぎん,ひきざんがで. **. 9. 861. きる。. ⑪おとT3:にいいつけられたことが,確 実にできる。 2. 041. ⑫友だちの中で,自分の考えをほっき りいうことができる。. *. 90. 6 98.0. ⑧100までの数がいえる。. 5. 845. ⑬先生に対して,自分の考えをほっき りいうことができる。. 6. 241. 97.6. ⑳おとなにたよらないで,自分ですす. M. 69.2. 28.5. *. TI. 86.3. 13.7. 8. 170. T9. 80. 5. 14.6. 班. 75.6. 23.2. TI. 84.3. 15.7. T5I. 80. 5. 14.6. M. 51.2. 47. 3. TI. 41.2. 58.8. TB. 24.4. 65.9. んで新しいことができる。. ⑮興味のあることを自分からすすん で,図鑑や事典でしらべることができ る。. 2. 659. ⑬大ぜいで遊ぶとき,自分勝手なこと をしない。. *. 8. 243. 1.. M-母親群, Tl-教師群, T丑-教 師予定者群 2. * P<.05,**P<.01で有意差あり` 3.表中の数字は%,検定は実数による(. ㊨よその子を自分からさそって遊ぶこ とができる。. ⑬小さい子のめんどうを争ることがで きる。. ⑲友だちをうまくまとめて,仲よく遊 ぶことができる。. ⑳学校のしたくは,はとんど自分でで きる。. 1)数や文字の学習に関する項目で選択の多かったものは, 択が少なかったものは,. ①, ②, ⑦である。逆に選. ㊨. ⑥, ⑨, ⑲である。名前を漢字で書く,字の多い童話を読む. 簡単な計算は小学校入学後の学習と考えている。 2)母親群,教師群,教師予定者群のあいだに有意差があった項目ほ, であった。 して,. ②L,③, ⑤, ⑦. 「名前をひらがなで書ける+は教師の大半が園の役割と考えている。これに対. 「ひらがなが書ける+ほ親群に園の役割とするものが多い。これほ,一見矛盾する.

(13) 51. 横浜市における幼児教育の実態 表8 選択l. なしl. M. 43.0. 57.0. TI. 54.9. 45. 1. TB. 68.3. 31.7. M. 69.5. 30. 5. TI. 92.2. 3. 817. ll. **. 19. 390. 12. なしI. M. 28.2. 71.8. TI. 37. 3. 62.7. T男. 34.1. 65.9. M. 85.5. 14.5. TI. 86.3. 13.7. TB. 82.9. 17.1. M. 79.1. 20.9. TI. 84.3. 15.7. 75.6. 24.4. 0. 234. 85.4. M. 42. 5. 57. 5. TI. 37.3. 62.7. TB. 2.4. 97.6. T虫. M. 2.5. 97.5. M. 32.6. 67.4. TI. 2.0. 98.0. TI. 29.4. 70. 6. TB. 31.7. 68.3. M. 13.5. 86.5. TI. 17.6. 82.4. 0. **. 25. 183. 1. 108. 13. 14. 100. 0 **. x丑. 2. 181. T虫. 1. 128. 0. 210. 38.7. 61.3. TI. 37.3. 62.7. TB. 78.0. 22.0. TB. 19.5. 80. 5. M. 71.8. 28.2. **. TI. 84.3. 15.7. 9. 522. TB. 90. 2. M. 61.3. 38.7. TI. 56.9. 43. 1 36.6. M. M. 8.1. 91.1. TI. 5.9. 94. 1. 4.9. 95. 1. T急. 24.. 143. 0. 808. 15. 16. **. 1.568. 9.8. M. 43.3. 56.7. TI. 64.7. 35.3. T虫. 68.3. 31.7. TB. 63.4. M. 34.9. 65.1. M. 46.3. 53.7. TI. 17.6. 82.4. TI. 49. 0. 51.0. T虫. 24. 4. 75.6. TB. 51.2. 48. 8. M. 22.4. 77. 6. M. 34. 9. 65.. TI. 27.5. 72. 5. 36. 303. 6. 970. 1. 164. 17. 18. 19. 1. 17.6. 82.4. TB. 36.6. 63.4. T虫. 21.9. 78. 1. M. 17.0. 83.0. M. 43.0. 57.0. TI. ll.8. 88. 2. TI. 76.5. 23.5. TB. 68.3. 31.7. 9.8. 2. 199. 20. 90. 2. 0. 484. 0. 451. TI. T望. 註). 7.8. 選択i. が. 14.6. TB. 10. 幼稚園教育に対する意見. 3. 589. **. 27. 150. 1.. M-母親群, Tl-教師群, TB-教師予定群 辛 P<.05, **P<.01で有意差あり. 3.表中の数字ほ%,検定は実数による。. 2.. ようにみえるが,母親群には「名前を書くことほ家庭でもじゅうぶん教えることができ る。けれども,全部のひらがなとなるとむずかしい。これは園でやってもらわねばならな.

(14) 52. 依田明・鈴木乙史・清水弘可・宮前理. い+と考えているものが多いためと思われる。園におけるひらがなの読み書きの指導を新 得する母親は少なくないoその期待に押されて,実際に指導をしている囲も多い。 「名前 を書ける+を園の役割と回答した教師が多かったが,字の読み書きは教えないという「た てまえ+と母親の期待にほさまれて,せめて名前だ桝ま書けるようにしようという教師の 苦しい「ほんね+と考えられるo 「絵の多い童話が読める+という項目に有意差があるが, これは教師予定者に選択したものが多かったためである。 「10までの数がいえる+という 項目は,母親群より教師群・予定者群に選択したものが多かった。これも,母親ほ「こん. なことはとくに園で指導してもらわなくてもできる+と考えているからであろう。母親の 期待は,もっと高いところにある。 3)幼稚園における数や文字の指導に関して,母親の期待と園の教師の役割認知のあい だにほかなりのずれがあるo母親ほ幼稚園を小学校教育の準備をしてくれるところとみな していると思われるo幼稚園の教師としてほ,幼稚園教育の意義についてくりかえし母親 に説明する必要があろうo同時に教師の役割につき自信のもてる認知を確立しなければな らないoまた,教師予定者の意見には教師群とも母親群とも違っているところがあった。. 実際に教蜘こつき経験をつみ,一さらに園の指導によって意見が変容してい(ものと思われ る。その過程も,今後検討すべきひとつの課題である。 4)自立や交友のしつ桝こ関する項目で選択の多かったものほ,. ㊨, ㊨, ㊨, ㊨, ⑳で ある。選択の少なかったものは, ⑬であるo全体としてみると,教師群にほ自立や交友に 関するしつ桝ま園の役割とみなしているものが多い。 5). 3群のあいだに有意差が認められた萌目ほ,. ⑬と⑳である。 「大ぜいで遊ぶとき, 自分勝手なことをしない+ようにするのは園の役割とするものが,教師群と予定者群に多 いoまた,彼らほ「学校のしたくは,ほとんど自分でできる+ようにするのも園の役割と みなしているo教師群にほ,集団の中での自立や社会性の発達をうながすしつ桝ま園の役 割と考えているものが多い。 6)自立や交友のしつ桝こ関しては,数や文字の学習の指導よりも教師群と母親群の意 見のくいちがいほ少ない。母親も集団生活の意義ほ理解している。 4. 幼児教育における母親と教師の役割について. 幼児教育における母の役割,幼稚園の役割をどのように考えているのであろうか。こと ばや文字や数の学習の指導,自立や交友のしつ桝こ関する具体的な10の項目について,母 親が指導すべきか,教師が指導すべきかを判断させた。各項目について,. 「全部母親が教 えるべきである+から「全部教師が教えるべきである+の6段階の選択肢を用意し(表9 の註参照),その中からひとつを選択させた。 ①正しいことばを話すこと。 ②人にたよらずに,いろいろなことを自分でする習慣。 ③文字(ひらがな)を読むこと。 ④のびのびと絵をかいたり,ものをつくったりすること。 ⑤おもちゃを友だちといっしよに使うこと。.

(15) 横浜市紅おける幼児教育の乗鹿 表9. 母親と教師の役割に関する意見 b. 5. d. 弓. f. 34. ▲6. 8.4. 2.3. 0. TI. 3.9. 39. 2. 43. 1. 5.9. 2.0. 0. TB. 2.4. 46.3. 41.5. 0. 0. M. 7.1. 41.5. 36. 4. 6.4. 1.3. 0. TI. 7.8. 49.0. 25. 5. ll.8. 2.0. 0. 39. 0. 12.2. 15.8. 33. 1. 32. 3. T虫. 2.4. M. 2.0. 43.. 9. 0. 7` 103. 0. 0. *. 0.3. 7.9. 0. 21.6. 49.0. 15.7. 3.9. 0. T丑. 0. 12.2. 22. 0. 43.9. 17. 1. 0. 班. 0. 4.3. 13.2. 52. 2. 20. 9. TI. 0. 5.9. 5.9. 54. 9. 27. 5. T5. 0. 2.4. 22.0. 39. 0. 31.7. 25. 7. 32.8. 27. 5. 5.1. 19. 707. 0.5 0. 9.614. 0 0. M. 3.8. TI. 2.0. 5.9. 27.5. 37. 3. ll.8. T虫. 2.4. 14.6. 36.6. 26.8. 17. 1. 0. 8.7. 0. 1. **. 0. 10. 4. 23.5. 48.6. TI. 0. 2.0. 25. 5. 47.. 1. 19.6. 0. TB. 0. 7.3. 22.0. 26.. 8. 39.0. 0. 25. 7. 39. 7. ll.7. 0.5. 21.6. 41.2. 15.7. 2.0 0. 12.0. 0. 7.8. 2.4. 19.5. 36.6. 19.5. 19.5. M. 2.3. 15.3. 21.1. 36. 4. 14.2. 0.5. ll.8. 37.3. 37.3. 9.8. 41.5. 31.7. 2.4. T望. M. 0 0 0.8. 2.0. 9.8 16.3. 9.8 33.6. 29. 3. TI. 0. 5.9. 52. 9. 19.6. TB. 0. 7.3. 9.8. 53.7. M. 1.5. TI. 2.0. TB. 0. 33. 1. 30. 8. 2.0. 39. 2. 35. 3. 4.9. 19.5. 41.5. 16.0. 7.9 15.7. **. 44, 449. **. 1.3 2.0. 29.. 901. 0. 22.0 8.7. 0.3. 7.8. 2.0. 24.4. 36. 530. 8. 600. T丑. TI. **. 31. 071. 2.0. M. 0.8. x虫. 6. 606. TI. TI. 註). I. c. 43.0. M. 10. l. 4.8. M. 2. 53. **. 27, 186. 0. 1.. M-母親群, T丑-教師群, T急-教師予定者群 * ** P<.05, P<.01で有意差あり 3.表中の数字ほ%,検定ほ乗数による 4. 6段階の選択肢ほつぎのとおり c. どちらかといえば母親が b.だいたい母親が a.全部母親が f. 全部発生が といえば先生が e.だいたい発生が 2.. d.どちらか.

(16) 54. 俵田明・鈴木乙史・清水弘司・宮前理. ⑥子どもの歌をうたうこと。 ⑦ものおじせずに,新しいことをすること。. \. ⑧ものごとをひとといっしょにしたり,かわりばんこにすること。 ⑨新しいことばの意味をおぼえること。 ⑲数をかぞえること。 1)全体としてみると,母親の役割とするものほ①,. ②, ③, ⑨であり,教師の役割で あるとするものは④, ⑥, ⑦, ⑧である。ことばの指導,基本的な自立のしつ桝ま母親が 教えるべきであり,集団の中での自立のしつけ,絵をかいたり,歌をうたうことは教師が 教えるべきであると考えている。 2). 3群のあいだに有意差が見出された項目ほ,つぎのものである。. 「おもちゃを友だ. ちといっしょに使う+「子どもの歌をうたう+「ものごとをひとといっしょにしたり,かわ りばんこにする+ 「数をかぞえる+について,教師群と教師予定者群には教師が教えるべ きだとするものが多く,母親群には母親が教えるべきだとするものが多い。. 「ひ・らがなを. 読むこと+に関してほ,教師群にほ母親の役割とするものが多く,親群と教師予定者群に ほ教師の役割とするものが多い。 3)ここでも母親のあいだに,役割の自覚や期待に関して相違がみいだされた。母親は 何を目的に子どもを幼稚園にかよわせているであろうか。あまり明確な目的を自覚してい ないように思われる。だれもがかよっているから自分の子どももかよわせる,幼稚園にい る時間は子どもから解放されるという安易な気持をもっているのではあるまいか。一方, 教師も自分の役割を完全に自覚しているわけではなさそうである。確固とした教育的な信 念が必要なのでほないか。 <要約> 1)横浜市における幼児教育の実態を撞把するための基礎資料として,現在幼児ほどの ような教育的働きかけに鼓しているのか,母親や教師は幼児教育の目標をどう考えている. かについて質問紙法による調査をおこなったo被調査者は横浜市内に住む1歳から6夢ま での幼児をもっている母親,幼稚園教師,幼稚園へ教師として就職することが決定してい る扶育専門学校学生である。調査は昭和51年9月か●ら52年3月にかけておこなわれた。 2). 4歳以上の幼児の大部分ほ,幼稚園か保育所に通園していた.. いわゆる「おけいこごと+にかよっている。. 6歳児の過半数が, 「おけいこごと+をしていない幼児の母親の. 大半は,将来「おけいこごと+をさせたいと考えている。テレビの幼児教育番組をみてい る幼児は,非常に多い。 3)幼稚園の役割についての認識にほ,母親と教師のあいだにほかなりのずれがある。 母親は幼稚園でも,文字や数の学習に対する積極的な指導を望んでいる。これに対し,教 師は幼稚園の主たる役割は集団生活をとおして社会性を発達させることと考えている。 4)幼児教育における母親と教師の役割についても,母親と教師のあいだにはずれがあ る。これらのずれは,母親の幼児教育や幼稚園教育に対する知識の不足,教廊が自己の役.

(17) 横浜市における幼児教育の実態. 割を明確に把捉していないところから生じていると思われる。母親はこのずれから生ずる 不安を, 「おけいこごと+をやらせることによっに解消しよう・としている。今後,効果的, 能率的な幼児教育をおこなうためには,このずれを小さくしていかねばならない。. 55.

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参照

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