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人事異動に伴う病院図書館の業務引継 : 病院図書館業務の特性を考える

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− 43 病 院 図 書 室 19(2):43−47,1999

人 事異 動 に伴 う病 院図 書 館 の業 務引 継

一病院図書館業務の特性を考えるー

前 田

元 也

VZE04746@nifty.he.jp 1. はじ めに 現 在 、病 院図 書 館の多 く は一 人 ライブ ラ リ ア ンであ るこ とに 加えて 、図 書 館業 務 その も のに 高い 専 門性 が求 め られて い る。 そ のた め 担 当 司書 の力 量 が その まま図 書 館機 能 に反映 さ れ そ の 部 分 が 利 用 者 に 評 価 さ れて い ると い っ て も過言 で はな い。 今 回、 図 書館 業 務を引 き 継ぐ にあ たり 改 め て 「 病 院図 書室 業 務」 とい う実 務を 見つ めな お す 機 会を 得 るこ とがで き た。 そこで 、 当図 書 館業 務 の 引継 を 紹介 する 中で、 今 後 も現役 で 図 書館 業 務を 遂 行して い かれ る病 院図 書館 員 の方 々に も参 考 にな れば と考え 「 病 院図書 館 業 務」 そ の もの につい て少 し 掘り下 げ て考 察 して みるこ と にし た。 2. 病 院図 書 館業 務 の特 性 ど の分 野 の職業 に も「 仕事 」 として の共 通 す る 基本 的な 原 則が 存在 す る。 それ は① 認識 す る ②判 断す る ③分 析す る④ 評価 す る⑤ 企画 す る ⑥実 行す る とい うプ ロセ スで あ る1)。 病 院図 書館 でい え ば、 まず 自分 のい る図 書 館 の状 況を よ く認 識 する こと。 そ して 、利 用 者 のニ ーズに 応え てど のよ う なサ ー ビ スを 実 施し 何を 業 務 に取 り入 れて い けば よい かを 判 断す る こと。 ま た、 と もす る と日 常の ル ーチ ン ワ ー クに埋没 し てし まい 、図 書 館業 務全 体 を 見 失 いが ち にな りや すい ので 、図 書 館業 務 全体 の 中で 、 現在 行 ってい る業 務 はど のく ら ま え だ も と や : 西 淀 病 院 図 書 室 い の 効 果 を 挙 げ て い る か な ど を 可 能 な 限 り 詳 細 に 分 析 し 評 価 す る こ と 。 そ し て 、 ど の よ う な 手 段 を 講 じ れ ば 、 よ り 望 ま し い も の が 実 現 で き る か を 企 画 し て 、 実 行 す る こ と が 必 要 で あ る 。 今 回 、 図 書 館 業 務 を 引 き 継 ぐ に あ た り 、 個 々 の 業 務 に つ い て 、 で き る だ け 詳 細 に 至 る ま で 記 載 し た 「 図 書 室 業 務 引 継 マ ニ ュ ア ル 」 を 作 成 し た( 表 1)。 し か し 、 マ ニ ュ ア ル だ け で は 引 継 が で き な い 業 務 も 現 実 に 存 在 し て い る 。 む し ろ そ の業 務 の 方 が 図 書 館 機 能 を 左 右 す る 大 き な ウェ イ ト を 占 め て い る と い っ て よ い 。 そ の 要 素 を い か に 引 き 継 ぐ か が 、 引 継 に よ る 図 書 館 機 能 の 後 退 を 防 ぎ 、 現 状 の 機 能 を 維 持 し 発 展 さ せ て い く 必 要 な 部 分 で あ る こ と を 痛 感 さ せ ら れ た 。 す な わ ち 、 前 述 し た こ の 基 本 的 原 則 に 反 映 さ せ る た め に 必 要 な 専 門 的 な 部 分 ( 病 院 図 書 館 員 に 必 要 な 専 門 的 な 知 識 と 技 術 ) が そ れ に あ た る 。 こ の あ た り を 掘 り 下 げ る こ と に よ っ て 「 病 院 図 書 館 業 務 」 の 特 性 に つ い て ア プ ロ ー チ し て い き た い 。 3。 当 図 書館 機能 の紹 介 こ こで はそ の主 題を 深 める ため に当 図 書館 の主 な サ ービ ス内 容につ い て紹 介 する。 図 書 館 は、 担当 者( 司書 )が 1名。受 入 タ イ ト ル数 は175タイ ト ルで 、 主 な図 書館 サ ー ビ ス は表 2の 通りで あ る。 特 にレ フ ァレ ン ス 業 務と 文献 複 写サ ービ ス は、年 々増加 の 傾向 にあ る( 図 O 。

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表 1 「 図書 室業 務引 継 マ ニ ュア ル」目次 病 院 図 書 室 Vol.19 Na2,1999 1p 1 ヶ 月の 主 な 流 れ 2 p 1 年 の漉 れ 3 p レ フ ァレ ン ス 文 献 検 索 / 事 項Hi 査 6p me 委 員 会の 運 営 1 0 P / 継 続爾 入図 會 に つ い て 1 2p / 基 本図 書の 見直 し 1 3 P / 本 の 廃 棄に つ い て 1 4 p 相 互 貸 借 ( 西 淀− 他 法 人 ) 相 互 貸it ( 他 法人 → 西 淀 ) 2 2 p 広 報 活動 ( 図 S 室 だ よ り 新 刊 會 案内 ニ ュー メ デ ィア 媒 体の デ モ ) 2 4 p オ リ エン テ ー シ ョ ン の 実 施 2 6 p 個 人 図 書購 入 斡 旋 ( 注 文一 受 入 → 本人 に 引 き 渡 し → 料 金 支 払 ) 3 Op 単 行書 /受 入・ 分 類 ・ 配 本 3 1p 貸 出 / ■& 却 サー ビ ス 3 2p ビ デ オの 閲覧 3 4 p 定 期爾 読 雛 誌 / 受 入 3 5 p 定 期購 読 雑 誌 / 分S ( 特 集 記 事) 3 6 P 定 期 購読 雑 誌 / コ ン テ ンツ サ ービ ス 3 8 p 延 儒 通知 の 発 行 3 9p 製 本 移動 / 台 帳 記 入 / パr/ク ナ ン バ ー 総is 引 の 作 成 4 1p 雑 誌 所蔵 目s の 作 成 4 2p 法 規 追 録 4 3 p 図 B 室 利 用les 4 4 p あ お ぞ ら 文 庫( 患者 向 け 医 学 書 サー ビ ス ) 4 5 p 患 者向 け 一 般・ の配 本( 4 階 ∼ 6 階 ) 4 6 P 老 健施 設 よ ど の 里 の 図 書 購 入 4 7 p 会 計 上の 作 葉 買 掛 金 の 処 理 と そ の 他 の 処 理 4 8 p オ ン ラ イン 検 索 の 料 金 管 理 4 9p 図 書 費の 管 理 5 0p 月 別 支 払明 細 書 5 1 P 納 品 會 につ い て 5 2p そ の 他 フ ァ イ ルし て い る も の 5 3 p 専 門 的 な 知 識 と 技 術を 身 に つ け る た め に 職 能 団 体へ の 價 極的 参 加 近 畿 病 院図 書 室 協 議 会 へ の 参 加 5 4 p 専門 誌 の 紹 介 蕪 蓉 時 価 1800 1600 1400 1200 1000 800 600 400 200 0 表 2 主 な 図 書 館 サ ー ビ ス ・レ フ ァレ ン ス サ ー ビ ス (文 献 検 索 ,事 項 調 査 ) 文 献 検 索 [医 中 誌CD−ROM,J−MED ,MEDLINE他 ] 事 項調 査 [所 蔵 資 料 及 び イ ン タ ー ネ ッ ト上 か ら ] ・ 文 献 複 写 サ ービ ス (相 互 貸 借 ) ・コ ン テ ン ツ サ ービ ス (配 布 ,掲 示 ) ・貸 出 (単 行 書 ,雑誌 ,ビ デ オ ,CD−ROM) ・広 報 (図 書 室 だ よ り ,新刊 案 内 ) ・ 個 人 図 書 購 入 斡 旋 ・ 患 者 向 け 図 書 の受 入 と 配 本 代 行 検索 及び 調査 によ せ られ る 依頼 は、 利用 者 が 何 らか の理 由で検 索 する こ とがで きず に、 依頼 さ れる場 合 も含 まれ るが 、 最近で は自 ら が ま ず検 索を して そ の結 果に 納 得が い かず 、 図 書 館 に依 頼して く るヶ − スが 増え て きて い るよ う に感 じ る。 こ れ らの 依頼 は かな りの 難 易 度の も のが多 く、 図 書館員 と して の 力量 が 求 め られ る。 レ フ ァレ ン ス /文 献 複 写サ ービ ス (推 移 ) 600 500 蕪 蓉 K 入 χ 一 N N ︰ χ 一 0 0 0 0 0 0 4 3 2 1 0 0 0 側 廿 ゛ 刺 廿 J m 剌 廿 ぶ 側 廿 寸 ` 赳 廿 m m 側 廿 S 巡 廿 函 巡 廿 o ぶ 図 3 −44

『 7

¬ 文献 複写

→ 一レフ ァレンス

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病 院 図 書 室 Vol.19 No.2,1999 4。引 継 の獲 得目 標と 二つ の 引継 方 法につ い て 引 継期 間は 1 ヶ月間 。 決し て十 分 な期間 と はいえ な い。 ま た、引 継 の獲 得目 標 は「現 在、 図 書 館で 行っ てい る 各種 サ ービ スを すべて 継 続 さ せる ため に必 要 な引 継を 行う こ と」と し た。 かな り欲 張 った 内容 なの か もし れない が、 利 用 者の サ ービ ス継続 を 求め る声 も大き かっ たこ とや、 後 任者 の理 解 と意 欲と も重 なり 実 現 す るこ とがで きた。 引継 ぎ は、 次 の二つ の 形式で 進 め られ た。 一 つ は自主 的 な学 習 会と 、 もう一 つ は業務 時 間内 に行 う 1 ヶ月 間 の実 務引 継で あ る。 学 習会 はあ く まで も自主 的 な もので 、業 務 時 間 外に、 土 曜日 の午 後 から も利 用 して 1回 の 開 催に 4∼ 5時 間程 度。 こ れまで に30回 開 催し た。 ま た 、 1 ヶ月 間 か けて 行 う 引 継 は 「図 書室業 務 引継 マニ ュア ル」を もとに主 に 事務的 な 引継を 行 い、 学 習会で 得 た知 識を 活 かす ため、 実 践で の レフ ァレ ン スサ ービ ス、 分 類、 目 録の 作成 など を 中心 に行 っ た。 5。 自主 的な 学 習会 ( 1)医 学 文献 /医 学 雑誌 につ いて ま ず、 基本 的 なこ とと して 、、文 献 と は何か、 また文 献 が果 た して い る役割 につ い て、利 用 者 は その文 献 を いっ たい ど のよ うに利 用 して い る のか とい う文 献 につ いて の総 論 と、 その 文 献が 年 々増 加 して い るこ とと図 書 館の果 た す役 割につ い て説 明 した 。 ま た、 実際 に図 書 館業 務を 遂行 す るた めに 文 献 の構 成( タ イト ル、 著者 表示 、 抄録、 著 者 の所 属 機関 表示 、本 文 の構 成、 参 考文献 表 示 など )を 理 解 してお く こと は最 低 条件 とい え る。 特 に、 参考 文献 の 表示 とそ の 読み方 な ど につ いて 説 明し た。 そ の他 、必 要 と思 われ ること と してISSNや イ ンパ クト・ フ ァ クタ ー につ い て も簡 単 に触 れた。 (2)単 行本 に つ いて 単 行本 につ いて は、 そ の基 本的 な知 識 に加 え て、 医学 書 の特 質( 改 版が 頻繁 に 行わ れる、 対 象 が 医療 従 事 者 で あ る こと な ど )、 各分 野 45 の 基本図 書 の紹 介と 専門 雑誌 と の違い につ い て 説明 した。 また単 行 本の 構成( 表紙 、 標 題 紙、 序 文、 目 次、 本文、 索引 、奥 付な ど ) に つい て は分 類や 目録 作成 に必 要 な項 目で あ る こ とか ら詳 し くに紹 介 した。 そ の他、 主 な 出 版 流通 ル ートや 、ISBNにつ いて も説明 して い る。 (3)分類 につ いて 分類 につ いて は、 図書 館 はなぜ 資料 を 分 類 す るの かと い う基 本的 な概 念に始 まり 、 実 際 に 分類 する にあ だ って の主 題把 握の ポ イ ント、 NLMCと NDCにつ いて の 簡単 に説明 を 行 った 後、 当 院図 書館で は、NLMC( 一 部 NDC) にて 、 単 行 本と 雑誌 の特 集記 事を 分 類し管 理 して い る た め、実 際 に その 演習 も行 った。 (4)目 録に つ いて 目録 の果 たす 役 割につ いて 説明 し、 目録 の 構成 と記 述 につ いて 紹 介し た。 また、 当 院で は、 コ ンピ ュ ータ によ って 目録を 作成 して 管 理 して いる。 演習 として そ の システ ムを 利用 して 、 実 際に 目録を 作成 して み た。 ( 5)二 次資 料 につ いて 利用 者が 一 次資 料の 専門家 であ る な ら、 司 書 は二 次資 料 の専門 家で な けれ ばな ら ない。 こ こで は、 そ の中で も病院図 書 館で もよ く 利 用 する 二次 資 料につ い て紹 介し た。 海外文 献で は冊子 体で あ る Index Medicus につ いて 、 ま たそ の電子 媒体 であ る MEDLINE につ いて の 説明 と、 シソ ーラ スはMeSHを 中心 に 説明を 行 っ た。 具体 的に MEDLINEの検 索 実 習をMeSHを 利用 して 行 っ た。 国 内 文献 で は、 医学 中央 雑誌 の月 刊誌 と年 間累 積 版( 冊子 体) と 医中 誌 のシ ソー ラ スを 紹 介し た。 ま た、 医中 誌CD−ROMの検索 演習で は、具 体的 に シソ ー ラス用 語を 用い たエ クス プ ロ ード検索 や 前方 一致 検索 な ど、 検索 の ノ ウハウ につ いて 説明 し た。 また、 同 じ く国 内医学 文 献 のデ ー タベ ース であ る JICST・ 医中 誌国 内 文献 フ ァイ ル(J− MED) につ いて は、 シソ ー ラス の見 方 、 お よ び、J−MED の 検索 演習( キ ー ワー ドの設 定 、 演 算 式 の たて 方 、 各 種 コ マ ン ドの 使 い 方 な

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ど )を おこ な った。 ( 6)イ ンター ネッ トにつ いて 図 書 館で は、 業務 に 関す る内 容で あ れば 、 い つ で もイ ンタ ーネ ットが 利用 で きる よう に パ ソ コンを 利 用者 に開 放し てい る。 図 書館 が そ のよ うな環 境 にあ ること か ら も、担 当す る 司 書 はイン ター ネ ット に関 す る基 本的 な知 識 が必 要 とな る。 また、 図書 館 にあ る ことで 、 こ の イ ン タ ー ネ ット を 病 院図 書 館 員 の 検 索 ツー ルとして 扱 うこ とがで きる。 そ のため に、 イ ンタ ーネ ット に関 す る基 本 的 な知 識と 、よ く利 用す る ホ ームペ ー ジの 紹 介( 具体的 に は folioに リ ン クして い る ホー ムペ ー ジを 中 心 に)。 そ の 他 、 検索 エ ンジ ン の使 い方な ど につい て も紹 介し 、実 際 にい く つ か の 検索 調 査を 行っ た。 ( 了)コ ンピ ュー タリ テラ シー コ ンピュ ータに 関す る こと は、 基礎 知識 に 加え て 、図 書 室で 使用 して い る主 な ソフ トの 特徴 や 使い方 につ いて 紹 介し た。 6。 引 継を行 う にあ たって の 二つ の 障 害 こ れまで 紹 介 して きた 引継を 実 践し てい く 過 程で 、引継 をお こな う 上で の障 害 がし だい に 明 らかにな って き た。 今回 の引 継 の目 標を 達 成 するた めに は、 次に 挙げ るふ たつ の 障 害 が あ る。 1点 めは、 一 人ラ イブ ラ リア ンで あ るこ と。 そ の 結果、 担当 司書 の力 量が そ のま ま図 書 館 サ ービ スに反 映 して し まう。 ま た、 利用 者 と の 信 頼関係 の確 立す る とい う点て い え ば、 本 来 な らば図 書館 全体 に対 す る信 頼で な けれ ば な ら ないと ころ が、 担当 司 書個 人 の力量 を 信 頼 し て 依 頼 す る と い う 側 面 が 強 く な って し まっ ている こ とであ る。 ま た、 図 書館業 務 の す べてを一 人で 運営 管 理し なけ れ ばな らな い とい う現実 もあ り、 引 継を 行 うにあ た って は 広 範 囲な引 継を 行 う必 要が あ る。利 用 者 から も後 任者 には 前任 者と 同じ レベ ルを 要 求す る で あ ろうし 、 後任 者 は精神 的な 負 担を 負 うこ と にな って し まう。 2点 めは、 専門 性 の高い 職 種で ある こ とで 46− 病 院 図 書 室 Vol.19 No.2,1999 あ る。 こ れ らの専 門性 を 後任 者 が身 につ け る 努 力 なし に十 分 な引 継 はで きな い。 病 院図書 館 員 の専 門性 は 、図 書館 学 と、 医学 知識 、 コ ンピ ュ ー タリテ ラ シ ーとい う 3つ の要素 の 接 点 にあ ると い われて い るが 、先 ほど も紹 介 し た学 習 会 の内容 も、こ の点を 考 慮 にい れて 企 画 し開 催 して きた。 また、 今回 作 成し た 「図 書 室引 継 マニ ュ アル 」 も自 主 的な 学習 会で 得 ら れ た知 識 と 技 術 が 根 底 にあ っ て は じ め て 「図書 室引 継 マニ ュ アル 」を 深 めら れる もの だ と 確信 して い る。 了。二 つ の障 害を 乗 り越え る た め に 先 ほど は引 継 とい う側 面 から の アプ ロ ー チ で あ っ たた め、 障害 とい う 表現を 使 用し たが、 これ ら は本 来、 病 院図書 館 機能を 発揮さ せ る ため に は、当 然 の ことで あ り障 害 とい うマ イ ナ ス的 要因 とし て とらえ る も ので はない 。 ど の 病 院図書 館 におい て も、 い ずれ 引継を 行 うこ と は避け ら れな い。 そ のた めに 、図 書 館 機能 が後 退し た り、 病 院図 書館 全体 の活 動 に 支障を きたし て しま う こと がな いよ うな 方 法を 、 今 から正 面 に据 えて 考え て い く必要 が あ る。 (1)一 人 ライブ ラリ ア ン ① 複数 配 置の 検討 実 際に 複数 配 置さ れて い る図 書館 もあ るこ と か ら、 あ きら めず に複 数配 置 の検 討、利 用 者 の 理解 と協 力を 求 めな が ら、 病院 幹部 へ の 働き かけを 各 病 院の実 情 にあ わ せた 方法で 粘 り 強 くお こな って い くこ とが 必 要で あろ う。 担 当司 書 がこ の点 で 消 極的で あ るな ら展望 は なか なか 見え て こな い。 ②医 療情 報 室の 展望 診 療情 報管 理 士や コ ンピ ュ ータ のSEな ど と 我 々司書 が チ ー ムを 編成 して 、 情 報を 収集 し 分析 ・ 加工 して 、臨 床 に役 立つ 情 報を提 供 す るな ど、 新 たな 図書 館 像( 総合 的 な医 療情 報 室) の 模索を す る こと も一つ の方 法か もし れ ない 。 ③引 継 期間 の 保障 引 継 期間 の充 分な 保 障( 一定 期 間、 前 任者

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病 院 図 書 室 Vol.19 Na2,1999 と 後任 者が共 に 業務 がで きる環 境) につ いて 粘り 強 く働 きか け るこ と も必要 であ る。 そし て 、後 任に は司 書 資格 者を 配 置す るこ とは最 低 条件 といえ る。 今 回 の学 習 会の 内容で も明 か なよ うに、 図 書館 学 の占 め る割 合 は極めて 大 きい。 ④ 法人を 越え た 連携 体 制 法人を 越え た 図書 館機 能 システ ムの 確立と して 、 1病 院で は解 決で きない 場 合、同 じ設 置主 体別 で の組 織的 な シ ステ ムの構 築 に向け て の取り 組 み もひと つ の方 法と 考え る。 当 院 も加盟し てい る全日 本民 主 医療 機関 連合 会で も、 図 書館や 司 書につ い て、 次のよ う なこと が求 め られつ つあ る。 そ の 文章 の一 部を 紹介 す ると「診 療 管 理や 図書 の よう な医 療情 報部 門 は、麻 酔医 、病 理 医の 配 置と と もに、 医療 の質 、安 全性 を保 障 する 部門 と して 、小 規模 施 設を 含 めて 、 本部 機能 の連 携を 築 き改 善が 求 め られ る」2)とあ る。 ⑤行 政的 誘導 こ の問 題 は病 院内 だけ の論 議で は解決で き な い 内容で あ る こと も事 実で あ る。 とり わけ 今 日 のよ うに 医療 情勢 が き びし い昨 今 におい て はなおさ ら であ る。 病 院図 書 館活 動を 保障 す る 行政的 誘 導が 不可 欠で あ り、 そ のた めに 行 政 への 働き かけ も必 要で あ ろ う。 ( 2)専 門職 と して の図 書 館員 もう一点 の 専門 性 の高 い職 種で あ るこ とに 47 つ い て は、特 に 研修会 や各 種事 業へ 積 極的 に 参加 する こと や、 自主 的な 学習 、 研究活 動 、 研究 会へ の発 表、 専門 誌へ の投 稿な ど の努 力 が必 要で あ る。 しかし 、個 人 の努力 の みに ゆ だね るだ けで は なく、 専門 職制 度確 立 に向 け た働 きか けを 行い 、専 門職 とし て の教育 カ リ キ ュラ ムを 確 立 して、 病 院図書 館員 全 体 の引 き上げ を はか って いく こ と も同 時 に大 切な 課 題と いえ るだ ろ う。 8。 おわ り に 一 人ラ イブ ラ リア ンか ら複数 配 置に なれ ば、 それ だけで サ ービ ス内 容 は飛躍 的 に前進 す る で あ ろう し、 互い に学 び合 う こと もで きる 。 今 後の 課題で もあげ た、 一人 ライ ブ ラ リア ンであ る こと か ら体制 的な 保障を 確 立 して い く こ と は、言 い かえれ ば病 院図 書館 員 の専 門 的 分 野を いか に業 務の 基本 的な 原則 に反 映 さ せ る のか とい う ことの 体制 的な 保障 の裏 付 け と もいえ る。 【 参 考文 献】 D 長 谷川 湧子 :病 院図 書室 業務 の考 え方 、 病 院図 書 室、12(3):73−75、1992 2)村 口至 :全 日本 民医 連 「医療 活動 調 査」 は 何を 明 らか にし たか ・地 域医 療活 動、 施 設、 民 主的 集 団 医 療、 民 医連 医 療(291):67−73、 1996

表 1 「 図書 室業 務引 継 マ ニ ュア ル」目次 病 院 図 書 室 V o l. 19 Na2, 199 9 1p 1 ヶ 月の 主 な 流 れ 2 p 1 年 の漉 れ 3 p レ フ ァレ ン ス 文 献 検 索 / 事 項H i 査 6p me 委 員 会の 運 営 1 0 P / 継 続爾 入図 會 に つ い て 1 2p / 基 本図 書の 見直 し 1 3 P / 本 の 廃 棄に つ い て 1 4 p 相 互 貸 借 ( 西 淀− 他 法 人 ) 相 互 貸 i t ( 他 法人

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