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農村経済と自治体経営 : 長野県川上村の経験から

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Academic year: 2021

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(1)農 村 経 済 と 自治 体 経 営 長野県川上村の経験か ら 山田. 明. は じめ に 今 日、 日本 の多 くの農 山村 は過 疎 化 ・高 齢 化 に くわ え て、 経 済 の グ ロ ーバ ル 化 の もとで 、 主 要 産 業 た る農 林 業 を め ぐる経 営 環 境 はい ち だ ん と厳 し さを増 して い る。 農 林 業 の 衰 退 に端 を発 す る 山 林 ・水 田 ・水 源 等 の 自然 環 境 や生 産 ・生 活 環 境 の破 壊 、 地 域 社 会 の活 力 低 下 か ら、 地域 経 済 ・ 社 会 が ま さ に危 機 に直 面 して い る と ころ が少 な くな い。1) これ か ら21世 紀 に む け て、 中 山 間地 域 の活 性 化 、 い わ ゆ る内発 的発 展 を ど う具 体 化 して い くか が 問 わ れ て い る。 そ れ は た ん に 中 山 間地 域 だ け で な く、 大 都 市 地 域 さ らに は国 土 全 体 の 問 題 で も あ る。 今 日の厳 しい現 実 を か か え る農 山村 の実 態 分 析 と、 そ れ に も とづ く個 別 具 体 的 な政 策 提 起 が も とめ られ て い る。 そ こで本 稿 で は長 野 県 川 上 村 を と りあ げ て、 中 山 間地 域 の経 済 と財 政 の 実 態 分 析 を お こ な う。 川 上 村 を対 象 と した の は、 自治 体 主 導 の む らづ く り=自 治 体 経 営 が展 開 され 、 内 発 的 発展 の可 能 性 を検 証 で き る こと に よ る。. 1.川. 上 村 のあ ゆみ 一. ひ な び た寒 村 か ら全 国 有 数 の 「高 原 野 菜 の村 」 へ. 川 上 村 は現 在 で は 「高 原 野 菜 の村 」、 「レタ ス王 国 」 な ど と して全 国 に知 られ るよ うにな ったが、 村 の あ ゆ み は平 坦 で は なか っ た。 現 在 に い た る歴 史 を た ど る な か で、 村 の現 状 と当面 す る課 題 を み て い こ う。 千 曲 川 の上 流 に位 置 す る こ の村 も明 治 政 府 の富 国 強 兵 策 の もと で山 林 は濫 伐 され、 多 くは禿 山 と な り土 地 は荒 廃 した。 そ の と き、 ひ と りの青 年 教 師 が 郷 里 川 上 村 の植 林 に生 涯 を ささ げ た。 後 年 、 彼 の植 え た カ ラ マ ツが 川 上 村 の み な らず 、 佐 久 一 円 に植 え込 ま れて い った。 カ ラマ ツの苗 は、 とお く北 海 道 や 岩 手 県 な どで も活 用 され た と い う。2) 明 治22年 の町 村 制 の 施 行 に よ り、 川 端 下 ・梓 山 ・秋 山 ・居 倉 ・大 深 山 ・原 ・御 所 平 の7力 村 と 大 明 村 の内 樋 沢 を編 入 して 、 川 上 村 が 誕 生 した。 そ れ か ら一 度 も町 村 合 併 の歴 史 もな く、 村 の行 政 区 域 は変 って いな い。 川 上 村 誕 生 の さ い に注 目 され る のが 、 入 会 林 の 取 り扱 いで あ っ た。 旧 村 の住 民 が共 同利 用 して い た山 林 につ いて 、 そ の3分. の1が 川 上 村 、 の こ りの3分 の2は 旧 村 の 管 理 と さ れ た。 旧村 の 山. 林 を 管 理 す る た め に設 立 され た のが 、 林 野 保 護 組 合 で あ り、 そ の 役 員 経 験 者 が 村 会 議 員 にな る と い う独 特 の 政 治 シ ス テ ムが 現 在 まで つ づ いて い る。 川 上 村 に は 「マ ケ」 と い わ れ る同 族 集 団 が あ.

(2) り、 選 挙 が近 づ く と現 職 の村 会 議 員 が そ の マ ケの 有 力 者 と相 談 して 、新 しい議 員 候 補 を 決 めて い くと い う。 林 野 保 護 組 合 が 管 理 す る森 林 は、3分 の1ま で を 旧村 の 住 民 に分 与 で きた 。 実 際 に1 ヘ ク タ ー ル を超 え る規 模 で ほ ぼ均 等 に配 分 され 、 これ が 戦 後 に な って 農 家 の重 要 な 耕 作 基 盤 と な り、 農 家 経 営 を 支 え る こと に な る。3) しか し明 治 か ら大正 に か けて 、 川 上 村 はそ の 地 理 的 条 件 か ら して 、 南佐 久 の な か で ひ と き わ貧 しか った。4)若 い男 女 はお お むね 諏 訪 に 出 稼 ぎ に出 た 。 男 は寒 天 工 場 、女 は製 紙 工 場 へ 。 そ して 歳 末 の20日 頃 、 小 金 を か か え て帰 村 。1934年 に小 海 線 が 開 通 す る とと もに、村 も発 達 を とげて い っ た。5) 戦 後 の1950年 代 まで 、村 の農 家 は カ ラ マ ツ の苗 を 育 て て 北 海 道 に販 売 し、 細 々 と暮 らして きた。 そ れ が現 在 の よ うな全 国有 数 の 「高 原 野 菜 の村 」 へ と飛 躍 した の は、 朝鮮 戦 争 に参 戦 して い た米 軍 か らの レタ ス栽 培 の 要請 が き っか け とな っ た。 外 国 産 木 材 の輸 入 が は じま り、 国 内 の林 業 にか げ りが 出 か け た頃 に、 林業 か ら野 菜 づ く りへ の転 換 が はか られ た。 全 村 が 標 高1,100メ ー トル 以 上 の高 原 地 帯 で 、 米 生 産 の 限界 地 とい わ れ て お り、 そ う した土 地 条 件 を 逆手 に と って 野 菜 づ く り に邁進 した ので あ る。 ち ょ うど高 度 成 長 が 到 来 した頃 で あ り、 在 来 の 野 菜 だ けで な く、 食 生 活 の 変 化 に よ り レタ ス な どの西 洋 野 菜 の需 要 も急 増 して い った 。 こ こで 各 種 の統 計 資 料 に よ りな が ら、 川 上 村 の現 状 を 概 観 して い こ う。6) 村 の 人 口 は95年3月. 末現 在4,839人 、 世 帯 数1,210で あ る。 戦 後 の人 口 は、53年 の6,074人 を最 高. に して 、 高 度 成 長 と と もに減 少 傾 向 と な り、60∼65年 な い し65∼70年 に は8.5%も. の減少 をつづ. け た。70年 以 降 は人 口減 も しだ い に鈍 化 し、 最 近 で はわ ず か なが ら増 加 に転 じて き た。90∼95年 で は2.6%の 増 加 を記 録 して お り、 南 佐 久 郡 の他 の町 村 す べ てが 人 口減 な の と対 照 的 で あ る。 過 疎 に悩 む 中 山 間 地 域 が 多 い な か で、 活 発 な農 業 生 産 を 反 映 して 、 農 業 後継 者 も順 調 に育 って きて い る。 後 継 者 の い る農 家 が5割 あ り、 都 会 か らの 花 嫁 が7割 を 超 え 、村 に 開放 的 な 空 気 も生 まれ て い る。 人 口構 成 を み る と、65歳 以 上 の高 齢 者 の 比 率 は20%ま. で 上 昇 して 、全 国平 均 よ り7ポ イ ン ト. ほど 高 い 。 それ と と もに15歳 以 下 の年 少 人 口比 率 も35.6%で 23.7%と. あ り、 県 平 均25.6%や. 全 国平均. く らべ て かな り高 い水 準 で あ る(図1)。. 若 い世 帯 もそ れ だ け多 く、 合 計 特 殊 出生 率 も92 年 に は3.45と 、 全 国 や 県 水準 の ほ ぼ2倍. とな っ. て い る。 経 済 面 で は、 農 業粗 生 産 額 が93年 で127億 円 と県 下 の 町 村 の な か で もダ ン トツ に大 きい。 ち な み に 同 じ南 佐 久郡 の 臼 田町 は19億 円 で あ る。 全 国 の 町村 の な か で も26番 目 に大 き な生 産 額 で.

(3) あ った。 農 業 生 産 物 の な か で圧 倒 的 に大 き い の は、 や は り レタ スで あ り、 全 体 の65%を つ い で 白菜 が25%と. しめ る。. つ づ き、 あ と は キ ャベ ツ、 そ の他 の野 菜 とな って い る。. 生 産 農 業 所 得 も高 い水 準 で あ り、 大 き な伸 び を しめ した91年 度 の ば あ い、 農 家1戸. 当 りで川 上. 村754万 に た い し、 県 平 均101万 と7.5倍 も大 きか っ た。 こ う した活 発 な 農 業 生 産 は、 専 業 農 家 の 増 加 に も明 確 に あ らわ れ て い る。 専 業 農 家 率 は50%を 超 え 、全 国 な い し県平 均 を大 き く上 回 る。 こ の専 業 農 家 率 は、65・75年 当時 で34%で. あ り、 と りわ け80年 代 以 降 の 上昇 ぶ りが 目立 ち、 全 国. で も指 折 りの 「高 原 野 菜 の村 」 を農 業 経 営 にお いて も特 色 づ けて い る。7) 川 上 村 は佐 久 広 域 圏 に属 し、 福 祉 や 医 療 、 教 育 文 化 な どの面 で広 域 行 政 を展 開 して い る。 そ の 一 方 で 道 路 事 情 な どか ら、 生 活 圏 は甲 府 方 面 に向 か って お り、 首 都 圏化 の イ ンパ ク トを うけ が ち で あ る。 千 曲 川 の 源 流 域 に位 置 して お り、 首 都 圏 化 の イ ンパ ク トの も とで、 豊 か な 自然 の保 全 は 村 と して も重 要 な課 題 で あ る。 村 内 は合 併 以 来 の8つ. の集 落 、2つ の 地 区 に分 け られ る。 住 民 の生 活 圏域 の基 本 単 位 は集 落 で. あ り、 そ こで は入 会 林 の管 理 の ため に設 立 され た林 野 保護 組 合 、 公 民 館 の分 館 が組 織 さ れ、 自治 的 組織 の 中 核 にな って い る。 地 区 は千 曲 川上 流 の4集 落(上 地 区)と 下 流 の4地 区(下 地 区)に 分 か れ、 学 校 や 駐 在 所 管 轄 区 が 成立 して、 一 つ の ま と ま りを 形 成 して い る。8)205k㎡と佐 久 地 域 で最 大 の面 積 を か か え 、 広 域 行 政 と と も に、 集 落 ・地 区 ・村 とい う各 単 位 の密 接 な連 携 が 重 要 な 課 題 と いえ る。. 2.自. 治 体 経 営 と村 づ く り. 94年 版 の村 勢 要 覧 は、 「野 菜 王 国 」 と して の川 上 村 の成 長 ぶ りを 「農 地 基 盤 の整 備 を し大 規 模 化 ・機 械 化 を導 入 、 い ち早 く近代 農 業 へ と脱 皮 。 レタ ス生 産 量 日本 一 を誇 る活 力 あふ れ る川 上 の 農 業 」 とあ らわ して い る。 そ して産 業 の振 興 の た め に、 夏 秋 の野 菜 産 地 と して高 品 質 で安 全 な産 品 を適 量 に供 給 し、 バ ラ ン スの とれ た野 菜 の総 合 産地 を め ざ す。 そ の た め川 上 村 農 業 情 報 ネ ッ ト ワー ク シス テ ム を一 層 充 実 させ、 農 家 個 々 の状 況 か ら流 通 ・消 費 者 動 向 な ど一 連 の情 報 を管 理 す る情 報 セ ン ター の整 備 を す す め、 流 通 事 情 の変 化 に柔軟 に対 応 で き る体 制 を つ く る。 さ らに は低 コス ト ・省 力 化 に よ る農 業 経 営 の体 質 改 善 を はか り、 過 重 労 働 の軽 減 とゆ と りあ る生 活 の実 現 に 挑 戦 す る と して い る。 こ う した農 業 政 策 に み られ るよ うに、 川 上 村 の村 づ く り、 自治 体 経 営 は 「野 菜 王 国 」 を築 きあ げ て い く うえ で、 きわ め て重 要 な役 割 を果 た して きた。 戦 後 の苦 しい 時代 に、 汗 ま み れ で農 地 を 耕 した農 民 の努 力 も さ る こ とな が ら、 自治 体 の 野 菜 づ く り戦 略 、 野 菜 づ くりを柱 と した 自治 体 経 営 も、 川 上 村 の経 済 自立 プ ロセ ス を み て い く うえ で 無視 で きな い。 村 当 局 に よ る と、 高 原 野 菜 産 地 づ く りが政 策 化 され た の は、60年 代 半 ば以 降 で あ る。 野 菜 づ く りの た め に、 この時 期 か ら積 極 的 な農 地 開 拓 が す す め られ る。 開拓 パ イ ロ ッ ト事 業(県 営)3カ 所 、 水 田転 作 の特 別 対 策 事 業(県 営)、 そ して 村 独 自で2ヵ 所 の 開 拓 事 業 が実 施 され た 。 当 時 、 1戸 当 り22ヘ ク タ ー ル で も って農 業 経 営 が 開 始 され た とい う。 こ う した 基 盤 整備 事 業 と と も に 、.

(4) 広 大 な共 有 地 の 開放 ・分 配 に よ る規 模 拡 大 、 予 冷施 設 の設 置 や保 冷 車 に よ る トラ ッ ク輸 送 も重 要 な役 割 を果 た した。 69年 か らの長 期 振 興 計 画(第1期. 山 村 振 興 計 画)で. は、 高 冷 地 農 業 に よ る地 域 の 自立 を 目標 に. か か げ て、 約16億 円 に の ぼ る基 盤 投 資 が な さ れ た。 積 極 的 な基 盤 投 資 に よ り、 農 業 自立 の メ ドが た ち、 農 業 所 得 な い し農 家 数 も増 大 しは じめ て き た。 76年 か らの第2期 山 村 振 興 計 画 で は、 人 間 性 豊 か な地 域 を め ざ して 、80年 まで に41億 円 が投 資 され た。 そ の結 果 、 農 家 収 入 が 増 大 して 農 業 後 継 者 も定 着 して きた が 、 成 長 の ひ ず み や社 会 問題 も ク ロー ズ ア ップ さ れて くる。 81年 に は地 域 の 自立 と人 間 性 豊 か な地 域 社 会 の創造 を め ざ して、 川 上 村 総 合計画 が策 定 された。 そ して 現在 、93∼2002年 まで の第3次 総 合 計 画 の も とで計 画 行 政 が 推 進 され て い る。 これ は先 の 総 合 計 画 に お い て、 「農 業 基 盤 が安 定 した こ とか ら後 継 者 が 定 着 し、 人 口 もわ ず か な が ら増 加 す るな ど、経 済 的 に は豊 か な地 域 社 会 と して 自立 す る こ とに成 功 」 したが 、 「経 済 最 優 先 の 風 潮 が 逆 に人 間性 の豊 か さ を妨 げ て き た の も現 実 」 で あ る と して策 定 され た。9)従来 の ハ ー ドな 事 業 を 中 心 と した行 政 か ら、 ソフ トな活 動 へ の転 換 を もとめ て い る。 計 画 の基 本 理 念 は 「自然 と心 う る お う地 域社 会 を め ざ して」 で あ り、 「地 域 を 見 直 し、 個 性 あふ れ るふ る さ とづ く りを め ざ して 」 な ど6つ の基 本 目標 を か か げ て い る。 こ う して川 上 村 の 自治 体 経 営 も、 経 済 か ら生 活 へ 、 ハ ー ドか ら ソ フ トへ と重点 を大 き く移行 さ せ て き た。 表1か. ら最 近8年. 間 の村 の主 要 施 策 一 覧 を み て も、 農 林 ・土 木 を中心 にハ ー ドな施 策. もいぜ ん 多 い もの の、 ソ フ トな行 政 施 策 も多様 に展 開 され て い るの が わ か る。 これ は時 代 の 変 化 と と もに、88年 か ら村 政 を担 当 して い る藤 原 忠 彦 村 長 の 考 え方 も反 映 して い る。96年 度 の施 政 方 針 に お いて も、 村 長 はつ ぎの よ うに語 って い る。 「思 え ば、8年 前 、 本 村 発 展 の 原 動 力 とな った 生 産 至 上 主 議 的 な 『力』 の 時代 か ら 『和 』 の 時代 へ と流 れ を変 え な け れ ば な らな い と考 え 、 そ の た め に は、 人 づ く りを基 調 とす る村 づ く りを しな けれ ば との使 命 感 に燃 え… …常 に行 政 執 行 の 柱 と して きた の は、 人 づ く りで す。 地 域 最 大 の 資源 は人 的 資源 で あ り、 これ は絶対 枯 渇 す る こ との な い循 環 資 源 で す。10)」 最 近 の総 合 計 画 に も とつ く村 の行 政 、 む らづ く りのな か で特 徴 的 な もの を列挙 して み よ う。 まず 第1に 、 「先 進 情 報 村 」 を め ざ して88年 にCATV局. が 開 設 され た こ とで あ る。 総 事 業 費 は. 3億8,000万 円 、 そ の うち の 半 分 を農 水 省 の第3期 山 村 振興 対 策 事 業 と して 補 助 金 で ま か な い 、 の こ りは起 債 と村 費 で 対 応 した。 村 役 場 と村 内全 戸 を同 軸 ケ ー ブ ル で結 ん だ情報 ネ ッ トワ ー クを 整備 し、 さ まざ まな 情 報 が 提 供 され て い る(図2)。. 役 場 内 ス タ ジオ か ら は 自主 製 作 と して 村 の. 動 き、 村 議 会 中 継 、 レタ ス ネ ッ トワー ク、 気象 情 報 な どが あ る。 なか で も レタスネ ッ トワー ク は、 長野 県 経 済 連 の ホ ス トコ ン ピ ュー タ作 成 に よ る野 菜 価 格 デ ー タを 、JA長. 野 川上 の コ ン ピュ ー タ. に 蓄積 し、 それ を も と に農 協 が 作成 した 「野 菜市 況 速 報」 を 各 農 家 に送 信 す るとい うもので あ る。 全 国5つ の野 菜 市 場 の 朝 の 相 場 が午 後4時. 頃 に は送 信 され、 品 目 ご と に8日 間 の単 価 や 出 荷量 な. ど も図示 され る。 「レ タス生 産 は情 報 産 業 」 と い う考 え の実 践 とい え る。11).

(5) 表1川. 昭和63年 度. 総. 務. 民 衛. 生 生. 農. 林. 商 工. 土. 木. 消. 防. 教. 育. 簡易水道 住 宅. 平成 元年. ワ トソ ン ビル市 村制百周年記念事業 防災 行政 無線 整備 姉 妹都 市締 結 指定金融機関制度開始 川 上 村 コ ミュニ テ ィ 全 国川 上 サ ミッ ト 佐久大理石彫刻 振 興事 業(原 ・青 木 シンポジウム の観 音 公園整 備) KCVレ タ スネ ッ ト ワー ク開 始 国 際花 と緑 の博 覧 会 佐 久 大理 石彫刻 シンポ ジ ウム 居 倉ゲ ー トボ ール場. ゴ ミ処 理場. デ イサー ビス施 設. 平成3年. 平成4年. 川上 村 コ ミュニ テ ィ 振 興事 業(梓 山 フ ァ ミリー公園 整備) 国際 親善 大使 招聘 (ミ ヤ ・ス タノ ブさん) 佐久 大理 石彫 刻 シンポ ジ ウム. 平成5年. 川上 村 コ ミュ ニテ ィ 振 興事 業(樋 沢運 動 場 整備) 国際 親善 大使招聘 (ナ ンシー・アダムスさん) 佐久 大理 石彫 刻 シ ンポジ ウム 全国川上東京事務所開所. 秋 山 農 地 開 発 農 免 農 道(橋) 原 集 出 荷 施 設 林 道 鞍 骨 線 農業後継者海外 研修. 秋 山 農 地 開 発 農 免 農 道(橋) 川 端 下 畑 か ん ク レ ー ン付 ト ラ ッ ク (林構) 農業後継者海外 研 修. 秋 山 農 地 開 発 農 免 農 道(橋) 大深山集 出荷施 設 農 道(中 原 ・横 川) 林 道(ニ ノ久 保 ・穴沢) 相 木 川 上 線 農業後継者海 外研 修. 高登 谷 簡 易 水 道 廻 り 目平 整 備. 廻 り 目平 休 憩 所. 秋 山諏訪 神社 公 園 金 峰 山避 難 小 屋. 藤. 埋 原 道 路 建 設 ス イ ナ 沢 舗 装 廻 り目平 道 路 改 良 十 石 沢 橋. 埋 原 ・ 引 木 原 本郷線 道 路改 良 居 倉 道 路 改 良 廻 り目 平 道 路 舗 装 新 宿排 水 路改 修. 埋原 ・引木原道 路 改 良 梓山 ・四工場線 改良 居 倉 道 路 舗 装 梓 山 道 路 改 良 藤 塚 道 路 改 良. 梓 山 四 工 場 横 川 広 久 保 駒 倉 沢 埋 原 ・ 引 木. 秋 山 農 地 開 発 農 免 農 道(橋) パソコンネットワークシステム 山 信 農 協 氷 温 庫 活 性 化 林 構(作 業 道) ニ ノ久保線・相 木川上 線 農業後継者海 外 研修. 農 免 農 道 農 道(梓 山 ・横 道) 丸そ農協集出荷 施設 農村総合文化 施設 林業基盤整備(林構) ニノ久保線・ 相木川上線 農業後継者海外 研修. 園. 藤 塚 公 園 梓山観光休憩所. 秋 山 観 光 トイ レ. 線 線 橋 原. 梓 山 四 工 場 横 川 広 久 保 駒 倉 沢 埋 原 ・ 引 木. 秋 山 農 地 開 発 農 免 農 道(橋) 気 象 ロ ボ ッ ト 野 菜 加 工 施 設 農 道(横 川 ・梓 山) 林道(ニノ久保)相木川上線 農業後継者海 外研 修. 塚. 公. 秋 山 ポ ン プ 車. 若 葉. 寮 改. 居 倉. 築. 大深 山 マ レ ッ ト ゴル フ場. 下地区簡易水道. 下地区簡易水道. 広 報 か わ か み 』No.57.96年1月15日. 。. 大深山マ レットゴル フ場 二 小 プ ー ル 屋 根 中 学 校 柔 剣 道 場 中学 グラ ン ド・テニ スコ ー ト. 下地 区 簡 易 水 道. 川 上村 コ ミュニテ ィ 振興 事業(川 端 下 津島 公園 整備) 国 際親善 大 使招聘 (ジ ェ フ ファ ミ リー) 佐 久大理 石 彫刻 シ ンポ ジウム. 平成6年 川 上村 コ ミュニテ ィ 振興 事 業(居 倉公 民館 児童 公 園整備) 国 際親善 大 使招聘( デ リック・ドワイシャー) 佐久大理石彫刻シンポジウム 全国川上おかみさん交流会. ヘ ル シーパ ー ク (展望 台) 鍼灸 施術 所開 設. ヘ ル シーパ ー ク. 第二保育園建設. (ゲ ー トボ ー ル 場). 下水道. 出 所)『. 平成2年. 上村施策 一覧. 線 線 橋 原. ポ ン プ 車. 川上 村 コ ミュニ テ ィ 振 興事 業(御所平わん ぱ一く公園整備事業・ 大深山児童公園整備) 佐久大理石彫刻シンポジウム 婦 人 海外 研修 (ド イ ツ ・フ ラ ンス) 全国川上わかもの交流会 大 深 山屋 内 ゲ ー トボ ー ル 場(ス ポ ー ツ リ フ レ ッ シ ュ事 業). 農 免 農 道 県 営 畑 総(中 央 地 区) 農村総合文化 施 設 山信農業経営支援 システム ニノ久保線 ・相木 川上線 農業後継者海 外研 修 農家婦人海外 研 修. 梓 山 四 工 場 線 梓 山 四 工 場 線 横 川 広 久 保 線 横 川 広 久 保 線 駒 倉 沢 橋 駒 倉 沢 橋 埋 原 ・ 引 木 原 引 木 原 ミニ パ ー ク 整 備 秋 山 川 端 下 線 ・ チ ロ リ ン線 秋 山川端 下線道 路 改 良 ミニ パ ー ク整 備 川 端下 小型 ポ ン プ車 ・ 梓 山 積 載 車. 平成7年. 御 平 所 ポ ン プ車. 農 免 農 道 県 営 畑 総(中 央 地 区) 農村総合文 化施 設 山信農業経営支援システム ニ ノ久保線 ・相木川上線 満点満天星の森整備(川端下) 農業後継者海 外研 修. 梓 山 四 工 場 線 横 川 広 久 保 線 駒 倉 沢 橋 埋 原 ・ 引 木 原 秋山川端下線 ・チロリン線 新 田 橋 大深山通学路 完 成. 川 端 下 積 載 車. 大 深 山 公 民 館 一小 プ ー ル屋 根. 居 倉 公 民 館 中学校コンピューター教室 中学 生 海 外 研 修 中 学 生 海 外 研 修. 中学 生 海 外 研 修. 下地 区 簡 易 水 道. 下地 区 簡 易 水 道. 下地 区 簡 易 水 道. 下地区簡易水道. 下地区簡易水道. 特賃住宅(室屋団地). 特 賃住宅(男 坂 団 地). 特 賃住 宅(男 坂 団地). 大深 山 地 区 農 集. 大深 山地 区農 集. 大深山地区農集 特環 公 共 下 水 道. 大深山地区農集 特環公共下水道.

(6) 第2は 人 づ く りに関 連 した行 政 施 策 で あ る。 「川 上 村 ふ る里 村 塾 」 は、 ソ フ トを 重 視 した 新 し い村 づ く り と して89年 か らは じま っ た。竹 下 内 閣 の 「ふ る さ と創 生1億. 円 」 の うち の5,000万 円. を も とに、20人 ほ ど の実 行 委 員 会 が 企 画運 営 して 多 彩 な コ ンサ ー トや 講 演 会 な どを実施 して きた。 第3次 総 合 計 画 に お い て も 「都 市 部 に比 べ て芸 術 文 化 にふ れ る機 会 の 少 な い村 民 に、 生 で本 物 の 芸術 文 化 を提 供 して きま した。 しか し今後 は 『寝 た き り青 壮 年 』 と呼 ば れ る無 関心 層 の人 た ち を 喚起 し、 ど うひ ろ げ て い くか が 課 題12)」と指 摘 され て い る。 ふ る里 村 塾 で村 民 が活 動 す る受 け皿 と もな る施 設 、 「農 村 総 合 文 化 セ ン ター 」 が95年 に完 成 し た。 村 民 の文 化 情 報 の発 信 基 地 、 文 化活 動 の拠 点 と して 、 総 工 費25億 円 余 りを か けて建 設 され た もの で あ る。 最 大500名 収 容 で き、 多 目的 な 音 楽 ホ ー ル、150イ ンチ の 大 画 面 の ハ イ ビ ジ ョン シ ア タ ー、 さ らに は24時 間 オ ー プ ンの図 書館 ・資 料 館 な どを そ なえ た複 合 施 設 で あ る。 全 国初 の24時 間 オー プ ンの図 書 館 は、 本 のバ ー コ ー ドを読 み取 る 自動 貸 出 機 をそ な え て お り、 閉館 後 の夜 間 も 利 用 で き る もの で利 用 者 か ら も好 評 とい う。13) 第3に. は村 営 バ ス の経 営 で あ り、 村 づ く り と と もに 自治 体 経 営 と して も注 目で き る。. 村 内で は82年 まで は民 営 バ スが 走 って い た が、 当 時 の 乗 客 は年 間6万 人 以 下、 平 均 乗 車 密 度 は 4.8と 大 幅 な赤 字 で あ っ た。 いわ ゆ る第3種 生 活 路 線 とな り、 民 営 バ ス廃 止 ・村 営 バ ス 代 替 と 決 ま った。 村 営 バ スの 運 行 に あた り、 村 で は運 行 回 数 ・停 留 所 の 増加 、 休 止 路線 の復 活 、 駅 前 停 留 所 の駅 舎 前 へ の移 動 、 定 期 券 の 役場 ・農 協 ・車 内 で の発 行 な ど、 さま ざ ま な 改善 策 を こ う じた。 さ らに、 ス ク ール バ スの 住 民 利 用 の許 可 を と り、 バ ス や運 転 手 の有 効 活 用 を は か った。 これ らの 改 善 策 や 地 形 上 の 好 条 件 もあ り、 乗 客 も回 復 基 調 と な り、 現 在 ま で に5∼6,000万 円 の 黒字 を計 上.

(7) す る ま で に な った。 自治 体 自 らの 経 営努 力 に よ り、 過 疎 バ ス を み ご と蘇 らせ た。 村 営 バ ス の 意 義 と して、 藤原 村 長 の つ ぎの発 言 も重 要 で あ る。 「農 山 村 と か奥 地 山 村 は、 都 市 に比 べ て 心 理 的 に 負 担 を負 って い ま す。 私 が い つ も考 え て い るの は、 衣 食 住 の ほか情 報 と交 通 が大事 だ とい う こと。 バ ス は、 そ の点 で心 理 安 定 に 寄 与 して きた。14)」. 3財. 政 の 現状 と 問題 点 「豊 か な農 家 」 と貧 しい村 の 台所. この よ うに 川上 村 は積 極 行 政 、 ユ ニー クな 自治 体 経 営 を 展 開 して、 全 国 で も指 折 りの 「高 原 野 菜 の村 」 と して成 長 を とげ て き た。 農 業 振興 に よ る経 済 自立 だ けで な く、 人 づ く りな どの 面 にお い て も、 全 国 的 に も注 目 され る 自治 体 経 営 が お こな わ れ て い る。 そ れ が村 の 台 所 、 財 政状 況 に ど う反 映 して い るか。 ハ ー ドか ら ソ フ トへ と重 点 を 移 して きた 自治体 経 営 な ど と関 連 づ けな が ら、 川 上 村 の 財 政 状 況 を統 計 的 に検 証 して 問 題点 を さ ぐ って み た い。 ま ず 表2か. ら、1965年 か ら ほぼ5年. ご との主 な 歳 入 ・歳 出 決 算 の推 移 を み て い こ う。. 歳 入 面 で は、65年 当 時 に は村 税 が 全 体 の17.6%を る。 歳 入 の 大 宗 を な す村 税 が1割. しめ て い たが 、 そ の後 は10%以 下 に な っ て い. に も満 た な い と こ ろ に、 村 の 台 所 事情 の貧 し さが 如 実 に あ らわ. れ て い る。 村 税 を大 幅 に上 回 り、 村 の 最 大 の収 入 源 にな って い るの が地 方 交 付 税 で あ る。65年 の 47.1%を 最 高 に して 、85年 で も45.2%と い う高 い水 準 で あ り、 ほぼ歳 入 の3割 か ら4割 以 上 と い う ウエ イ トを つ づ けて い る。 そ の ほか 時 期 に よ り異 な るが 、 県 支 出金 や 国庫 支 出 金 、 分担 金 ・負 担 金 、地 方 債 な どが重 要 な 収 入 源 と な って い る。 歳 出 の 目的 別 で は、 これ も時 期 に よ り変 動 す るが 、 農 林 水 産 費 ・土木 費 ・教 育 費 な どが 大 き な ウエ イ トを しめ る。 そ れ ぞ れ の 時 期 の重 点施 策 と関 連 づ けて 歳 出 を と らえ る こ と、 な か で も農 林 表2主. な歳入 ・歳出構成比 の推移 単位:%. 65 歳. 70. 75. 80. 85. 90. 94. 入. 地 方 税. 17.6. 6.6. 5.0. 6.1. 8.1. 8.0. 8.6. 地 方 交 付 税. 47.1. 39.0. 35.7. 45.2. 45.7. 34.4. 28.5. 国庫 支 出 金. 5.5. 9.5. 5.1. 7.4. 6.7. 3.2. 3.5. 県 支 出 金. 7.3. 13.0. 23.6. 10.9. 8.7. 6.2. 16.4. 地 方 債. 6.1. 9.8. 6.2. 5.8. 6.3. 6.2. 10.6. 7.6. 4.3. 9.0. 7.8. 5.6. 9.4. 5.2. 歳. 出. 民 生 費. 24.0. 30.7. 33.5. 22.1. 21.8. 16.2. 38.5. 土 木費. 6.6. 21.6. 3.2. 19.1. 21.1. 16.5. 15.1. 教 育 費. 18.5. 26.1. 15.8. 10.1. 9.8. 24.3. 19.9. 公 債 費. 6.1. 1.8. 3.3. 11.1. 10.5. 7.0. 6.7. 農林 水 産 費. 注)決 算書 よ り作成。.

(8) 水 産 費 と土 木 費 に 注 目す る必 要 が あ る。 性 質 別 に み る と歳 出 の 中身 が 一 定 わ か る が、 総 じて投 資 的 経 費 の ウエ イ トが 高 く、 活 発 に建 設 事 業 が 展 開 され て きた。 普 通 建 設 事 業 費 を補 助 と単 独 とに 区 分 す る と、 これ まで 補 助 事 業 中 心 で あ っ た のが 、 最 近 に な り単 独 事 業 の伸 びが 目立 って きた。 先 に み た よ うに 、 川 上 村 が 「野 菜 王 国」 と して 成 長 を と げ る過 程 で 、 農 地 基 盤 整 備 な ど の施 策 も重 要 な役 割 を 果 た して きた。 目的 別 歳 出 で は農 林 水 産 費 で あ り、 性 質 別 で は普 通 建 設 事 業 費 、 なか で も補 助 事 業 費 で あ る。 表3に. は戦 後 の 基 盤 整 備 事 業 が 集 計 して あ り、 ま た表4に. は最 近 の. 事 業概 要 が の せ て あ る。 基 盤 整 備 事業 を集 計 す る と132あ り、 野 菜 集 団 産 地 作 柄 安 定 総 合 整 備 事 業 が最 も多 く、 つ い で 農 道 整 備 や 水 田利 用 再 編 対 策 、 あ る い は野 菜 指 定 産 地 整 備事業 な どで あ る。 事 業費 は総 額70億 円 余 りで 、 県営 農地 開発 事 業 が38%で1事 て農 道 整 備 事 業 が20%で. 業 当 りの 規 模 はか な り大 き い。 そ し. あ り、 両 者 で全 体 の6割 を しめ て い る。 事 業主 体 は大 半 が 川 上 村 で あ る. が、 歴 史 的 に み て も国 や県 の基 盤 整 備 施 策 を と り入 れ て 、 多 くの 事業 が補 助 事 業 と して 実 施 され 表3基 事. 業. 盤整備事業の概要. 名. 事業 数. 振興 山村農林漁業特別開発事業. 8. 非補助土地改良融資事業. 10. 96,065(1.4). 団体営農地開発事業. 6. 521,013(7.4). 第2次 農業構造改善事業. 4. 447,400(6.3). 新農業構造改善事業. 6. 103,140(1.5). 野菜集団産地作柄安定総合特別事業. 24. 348,441(4.9). 野菜指定産地整備事業. 13. 280,958(4.0). 農道整備事業関連. 15. 1,428,401(20.2). 水 田利用再編対策事業. 14. 626,596(8.9). その他共計. 132. 7,062,233(100.0). 表4最. S.63 63 63. 事. 業. 名. 水田農業確立対策事業 農業生産体質強化総合推進対策事業 〃. 団体営農道整備事業. 60-H.1 H.1. 円、%). 4. 2,673,716(37.9) 36,593(0.5). 注)『 川 上 村 の農 業1994』. 実施年度. 事業 費(千. 県営農地開発事業. 近 の基盤整備事業. 事業費(千 円) 受益面積 地 区名 (ha) 10β00 7,000 15,500 87,012. よ り作 成 。. 68. 所. 在. 事. 地. 業. 費. 事業主体. 大深 山. か ん が い 排 水461m. 川上村. 居 倉 居倉湯沼. 畑かん貯 水槽. 川上村. 御所平. 排水路285m. 川上村. L=4,582mW=4.Om. 川上村. 原. 客 土0.5ha. 川上村. 御所平. 客 土0.55ha. 川上村. 横. 川 秋. 山. 山間地等転作特別対策事業. 1,440. 2. 山間地等転作特別対策事業. 1,180. 2. 第三期山村振興農林漁業対策事業. 9,360. 居. 倉. 排水路178m. 川上村. 2. 〃. 6,490. 大深山. 排 水路112皿. 川上村. L=3,925m. 川上村. 1-3. 団体営農道整備事業. 3-4. 団体営かんがい排水事業. S.64-H.5. 県営農地 開発事業. 0.55. 148,470 21,210. 中. 原 居. 11.2. 川端下. ,185ρ00. 152. 秋. 山. 倉. L=419m 造 成40.Oha農. 川上村 道7,803m排. 水5,795m畑. か ん122ha. 長野県. 3-5. 団体営農道整備事業. 69,800. 30. 梓. 山. L=1,229m. 川上村. 3-5. 団体営かんがい排水事業. 77,100. 40. 横 道. L=970m. 川上村. 716,000. 1,283. S.60一. 農林漁業用揮発 油税財源身替農道整 備. 川. 上 御所平、原、大深 山 農 道3.011m 注)資. 料 は表3に. 長野県 同 じ。.

(9) て きた。15) 90年 代 の財 政 状 況 を よ り詳 し くみ て み よ う。 村 税比 率 は8∼9%台 きな変 動 は み られ な い。 前 年 比41%も 交 付 税 は91年 の38.6%を. 増 加 した94年 度 で も、 村 税 比 率 は8.6%に. ピー ク に低下 傾 向 にあ り、94年 に は28.5%と3割. 付 税 につ い で大 き い の が、90年 が諸 収 入(18.4%)、92年 %)、94年. を つ づ け て お り、 あ ま り大. が県 支 出金(16.4%)と. 繰 入 金(14.9%)な. と ど ま る。 地 方. を切 った。 この 地 方 交. が 繰 入 金(17.6%)、93年. が地 方 債(21.7. どで あ る。. 歳 出 の ほ う は、 こ こ3年 は農 林 水 産 が トップ を つづ け、 と りわ け94年 に は38.5%と エ イ トを記 録 した。 こ の時 は投 資 的 経 費 が52%も. い う高 い ウ. 伸 び、 なか で も補 助 事 業 は2倍 増 とな っ た。 農. 林 水 産 の9割 を 普 通 建 設 事 業 費 が しめて お り、 補 助 事 業 の伸 び と密 接 に関 連 して い た。80年 代 後 半 か ら、 他 の市 町 村 同 様 に単 独 事 業 が 伸 びて き たが 、92年 あ た りか らは再 び補 助 事 業 の伸 び が 目 だ って くる。 こ う した財 政 状 況 を 村 当 局 は どの よ う にみ て い る のか(図3)。. 「市 町 村 の財 政 力 を端 的 に示 す. 財 政 力指 数 は、0.249で 県 下 で も低 レベ ル で す が、 本 村 の よ うに積 極 的 な 行 政 を 推 進 す る ため に は、 国 や県 の補 助 や交 付 税、 借 金(起 債)に 頼 らざ るを え ませ ん。 一 般 会 計 の 決 算 額 は年 々 増 え 続 け 昨年 度71億 円 で、 標 準 財 政 規 模 の26億 円 を 大 き く上 回 って い ます。 しか し、 財 政 状況 を み る と財 政 状 況 の質 を示 す経 常 収 支 比 率 や公 債 費 比 率 は県 下 で も トッ プ レベ ル で 健 全 財 政 を維 持 して.

(10) い ま す。 これ は今 年度 の借 金 の返 済 額 は6億 円 で す が 、3億. 円強 が 交 付 税 で 算 入 され て い る様 に. 有 利 な 制 度 を有 効 に利 用 して い るか に ほか な りませ ん 。16)」 村 当 局 が 自慢 す る よ うに、 た しか に積 極 財 政 の も とで の 「健 全 財 政 」 と評 価 で きな く もな い。 起 債 に よ り単 独 事 業 を 拡 大 して 、 公 債 費 につ いて は地 方 交 付 税 算 入 で まか な う とい う国 の制 度 の 積 極 的 な活 用 で あ る。 バ ブ ル崩 壊 後 の国 の 景 気 対 策 が 、 村 に と って追 い風 とな った こ と もあ る。 総 工 費25億 円 で 歳 出 の3分. の1に. もの ぼ る農 村 総 合 文 化 セ ン ター は、 当初 は単 独 事 業 で計 画 さ れ10億 円余 りを 積 み 立. て て い た。 「補 助 を 受 け よ う とす れ ば 国 か ら、 ど う して 農 村 に こん な 施 設 が 必 要 な の か と 言 わ れ る に決 ま って い る。 それ な ら自力 で造 った方 が い い」 と、 補 助 金 申請 は考 え な か った。 しか し、 景 気 浮 揚 を はか る93年6月. の国 の経 済 対 策 で村 に"追 い風"が. 吹 き、 農 水 省 の農 業 構 造 改 善 事 業. の 補 助 が決 ま った。 県 農 政 部 に よ る と同事 業 の平 均 事 業 費 は約5億 円 だ が、 景 気 対 策 で 補 助 枠 が 拡 大 され た た め大 盤 振 る舞 い とな った とい う。17)94年度 決 算 で 農 林水 産 費 が補 助 事 業 を 中 心 に 急 増 した の は、 この総 合 文 化 セ ン ター建 設 に よ る もの で あ っ た。 川 上 村 の 財 政 は、 自治 体 経 営 な どの積 極 面 と と も に問 題 点 も少 な くな い。 ま ず 第1に 、 農 家 の 「豊 か さ」 とあ ま りに対 照 的 な 村 財 政 の 貧 しさで あ る。 94年 の 財 政 力 指数 は0.249で あ り、 県 下 の 町 村 の な か で も低 い水 準 に あ る。 これ は 村 税 を は じ め と して 、 自主 財 源 が きわ め て乏 しい か らで あ る。 村 税 は6億 円 余 りで 歳 入 の8.6%に す ぎ な く、 人 件 費 よ り も少 な い。 村 税 で役 場 職 員 の 人 件 費 す らまか なえ な いわ けで あ る。 この 村 税 の内 訳 は、 最 大 が 村 民 税47.4%(個. 人 分41.9%、 法 人分5.5%)、 つ い で 固定 資 産 税47.3. %な ど と な って い る。 村 民 税 個 人 分 と固 定 資 産 税 で9割 近 くを しめ、 そ れ に よ り税 収 が 左 右 さ れ る。 固 定 資 産 税 の ほ うは 山林 が86%、. 畑 地 が 約7%と. い う地 目別 構成 か ら して も、 年 ご と の変 動. は あ ま りな い。 そ れ で村 民 税 個 人 分 の 動 向 が 注 目 され るが 、93年 の50%減. か ら94年 に倍 増 す る な. ど、 周 期 的 にか な り変 動 して い る。 ふ つ う住 民 税 は安 定 的 に推 移 す るが 、 川 上 村 で は大 き く変 動 して お り、 村 民 税 の 中心 を しめ る農 家 の収 入 状 況 が 税 収 動 向 に反 映 して い る。 村 民 税 の不 安 定 性 と と もに 注 目 され る のが 、 農 業 生 産 に く らべ た 水 準 の 低 さで あ る。 全 国 で も指 折 りの野菜 産 地 とな り、 専 業 農 家 で は年 間1,200∼1,500万 円 程 度 の所 得 を実 現 す る ほ どで あ る。93年 度 の納 税 義 務 者1人 当 り課 税 対 象 所 得 額 は255万 円 で あ り、 佐 久 郡 で は3番. 目. に少 な く、 県 内 の町 村平 均 の301万 円 と比 較 して も水 準 はか な り低 い。 この課 税 所 得 に は 、 給 与 所 得 や 農 業 所 得 な どが含 まれ るが 、 圧 倒 的 な ウ エ イ トを もつ 農 業 所 得 の 課 税 方 式 が 問 題 と な る。 「収 入 金 課 税 方 式 」 が と られ 、 農 業 所 得 の捕 捉 率 は給 与 所 得 者 な どに比 して 相 対 的 に 低 い と い わ れ る。 川 上 村 は と くに専 業 農 家 が 多 い うえ に、 新 規 営 農 者 が 多 い こ とが 、 大 型 トラ ク タ ー等 を必 要 とす る農 業 経 営 で の コ ス トを 上 昇 させ 、 統 計 上 の所 得 を低 く して い る。 ピー ク時 に は村 全 体 で 2,000人 もの ア ルバ イ トが 雇 用 され て お り、 労 賃 分 だ け経 費 を高 めて い る こ と も作 用 す る。 ま た、 先 に述 べ た よ うに高 齢者 と年 少者 が 多 い こ と も、 納 税 義 務 者1人 当 りの 課 税 所 得 を それ だ け低 め て い る。.

(11) 第2に 、 こ う した貧 困 な財 政 力 の な か で、 ど の よ うに財 政 が 運 営 さ れ て い る か、 今 後 の財 政 の ゆ くえ につ い て で あ る。 最 大 の収 入 源 と して、 貧 弱 な村 税 を カ バ ー して い る の が地 方 交 付 税 で あ る。 最 近 の94年 で は歳 入 比28.5%で. あ った が 、4割 を 超 え る こ と も少 な くな か った。 歳 入 比 が3割 を下 回 った とはい え、. 村 税 の3.3倍 に お よ ん で財 政 を左 右 して い る。 周 知 の よ うに、 地 方 交 付 税 は財 政 調 整 制 度 の 柱 と して重 要 な役 割 を果 た して お り、 川 上 村 の よ うに 自主 財 源 に乏 しい 自治 体 に は欠 くこ との で き な い財 源 で あ る。 しか し、 歳 入 の か な りを交 付 税 に依 存 して財 政 運 営 して い る現 状 は、 その 行 政 の 実 態 と関 連 づ け た評 価 が も とめ られ る。 地 方 交 付 税 は近 年 、 単 独 事 業 拡 大 の財 政 シ ス テ ム と して 活 用 され 、 財 源 保 障 機 能 が重 視 さ れ て き て い る。 つ ま り川 上 村 の よ うに積 極 財 政 をす す め る 自治 体 ほ ど、 交 付 税 が 多 く交 付 さ れ る とい う状 況 の も とで問 題 を考 えて い く必 要 が あ る。 で は、 交 付 税 に大 き く依 存 した行 財 政 の実 態 は ど の よ うに評 価 で き るか 。 先 述 の よ う に現 段 階 で は、 積 極 財 政 の もと で の健 全 財 政 と評 価 で き る。 積 極 財 政 を 象徴 す る の が 、 投 資 的 経 費 の大 き さ に み られ る活 発 な建 設 事 業 で あ る。94年 の普 通 建 設 事 業 費 は歳 出全 体 の 52%を. しめ たが 、 な か で も補 助 事 業 費 は22億 円 と前 年 に く らべ 倍 増 した。 こ の金 額 は佐 久 地 域 の. 町 村 で 最 大 で あ り、 ち な み に 臼 田町5億. 円、 望 月 町1億. 円余 りで あ った。 これ は総 合文 化 セ ンター. 建 設 にか か わ る農 業 補 助 金 に よ る もの で、 村 の財 政 規 模 か らみ て 巨額 の建 設 事 業 とな った。 国 の 経 済 対 策 に よ り手 厚 い補 助 を え て、 村 の財 政 負 担 は軽 減 され たが 、 これ か ら管 理 的経 費 の増 大 が 懸 念 され る。 ま た 「全 村 下 水 道 化 計 画 」 に よ る建 設 事 業 で も、 同 じよ うな財 政負 担が予 想 され る。 た しか に経常 収 支 比 率 は県 下 町 村 で も3番 目 に低 いが 、 積 極 財 政 の 展 開 に よ り93年 か らは地 方 債 現 在 高 も急増 して お り、 公 債 費 比 率 も94年 に は11.9%ま で上 昇 して きた。 国 の 財 政 も危 機 的 な状 況 に あ り、 地 方 財 政 対 策 も見 直 され つ つ あ る。 川 上 村 にお いて も、 これ まで の よ うな交 付 税 措 置 が な され るか 、 健 全 財 政 をつ づ け られ るか 予 断 で き な い。 自治 体 経 営 と と も に、 財 源面 か らも村 財 政 の 点 検 が もと め られ る。. 注 1)本. 稿 は農 村 地 域 活 性化 研 究 会(代 表 者:宮 本 憲 一 立 命 館大 学 教 授)の 共 同 調査 研 究 の成 果 の一 部 で あ る。 そ の概 要 に つ い て は、 研 究 テ ー マ で もあ る 「『内 発 的 発展 』 と都 市 ・農 村 の 共 生 ・交 流 の 可 能 性 一. 状 と課 題 、 交 流 活 動促 進 の 方策 」(『日本 生 命財 団 研 究助 成 研 究 報 告 書 』95年12月)を. 現. 参 照 さ れ た い。. 2)井. 出孫 六 『日本 の風 景 を歩 く一 歴 史 ・人 ・風 土 』 大 修館 書 店 、92年 、215∼216ペ. ー ジ。. 3)島. 崎藤村 の 『 千 曲川 の ス ケ ッチ』 の な か で も 「… こ こか らさ らに千 曲川 の上 流 に あ た って、 川 上 の 八 か 村 と い うが あ る。 そ の へ ん は信 州 の 中 で も最 も不 便 な 、 白米 は た だ病 人 に い た だ か せ る ほ ど の、 貧 しい、 荒 れ た 山奥 の一 つ で あ る とい う」 と紹 介 され て い る(岩 波 文 庫 版 、89ペ ー ジ)。. 4)加. 藤 一 郎 ・西 野 寿 章 「 新 人 ば か りの村 会 議 員 の 村一 長 野 県 川 上 村 」(高 崎経 済 大 学 『 産 業 研 究 』27巻1 号 、91年 、58∼63ペ ー ジ)。 ま た御 所 平 林 野保 護 組 合 で は76年 に、1川 上 村 部 落 有 財 産 統 一 協 定 書 、2 川 上 村 部 落 有 財 産 統 一 追 加 協 定 書 、3川 上 村御 所平 林 野 保 護 組 合 規 約 、4御 所 平 林 野 保 護 組 合 規 約 施 行 細 則 を セ ッ トに して と りま とめ て い る。.

(12) 5)秋. 山 政 衛 『川 上 村 の歴 史 研 究 』1952年 を参 照 。. 6)『 地 域 経 済 総 覧'96』 東洋 経 済 新 報 社 の デ ー タ な ど に よ る。 7)「 現在 、 村 内 世 帯 数 の6割 近 い701戸 が 農 家 で、 耕 地 面 積1,920haの い る。 平 成7年 の 生 産額 は6万tの. ほ とん どが 野 菜 の栽 培 に あ て ら れ て. レタ ス が トップで 約69億9,000万 円(70%)、. サ イ が約19億6,000万 円(20%)、5,800tの. キ ャベ ツが 約5億8,000万. 円(6%)と. 以 下3万3,500tの. ハ ク. 続 き、 総 生 産 額 は お. よ そ100億 円。 野 菜 の 値 段 は 『天 候 次 第 』 と言 わ れ、 年 ご と の生 産 額 の 変 動 は決 して 小 さ く な い もの の、 農家 戸 数 の半 数 にお よぶ 専 業 農 家 の年 間 販 売 額 は2,000万 円 前 後 と安 定 して お り、 関 西 方面 を 中 心 に全 国 に 出荷 。"日 本 一 の レ タ ス王 国"の. 地 位 を長 年 に わ た って 維 持 し続 け、 村 民 は豊 か な 生 活 を 享 受 して い. る」(足 立 倫 行 「レタ ス王 国 の 夏 」 「ASHITA』96年9月. 号 、36ペ ー ジ)。. 8)『 第3次 川 上 村 総 合 計 画 』(以 下 、 「総 合 計 画 」 と略)93年. 、78ペ ー ジ。. 9)『 総 合 計 画 」34ペ ー ジ。 10)『 広 報 か わ か み 』No,58、96年3月29日 11)こ. に よ る。. う した情 報 ネ ッ トワー クに つ いて は、 「信 濃 毎 日新 聞 』92年4月17日. 付(夕. 刊)な. ど で 数 多 く紹 介 さ. れ て い る。 12)『 総 合計 画 』116ペ ー ジ。 また 、 『地 方 財 務 』95年6月. 号 にお いて も、 「農 村 地 域 の 高 齢 者 対 策 一. 生 きが. い づ く りを 中心 に」 と して 活 動 の実 態 な ど が紹 介 され て い る。 13)『 信 濃毎 日新 聞 』96年6月19日. 付。. 14)三 浦 春 「山村 の足 と して 蘇 った 村 営 バ ス− 長 野 県 川 上 村 ・10年 の 挑 戦 」(『ASHITA』93年8月. 号)参. 照。 15)最 近 の統 計 に よ って も、 水 田 の 圃 場 整 備 に は平 坦 地 で80∼90万 円 、 中 山 間 地 で120∼180万. 円を要 す る と. い わ れ るが 、 川 上 村 の 畑 地 整 備 で は300万 円 に もな って い る。 16)『 広 報 か わ かみ 』No,57、96年1月15日 17)『 信 濃毎 日新 聞 』95年1月4日. 。. 付。. 18)加 藤 ・西 野 、 前 掲 論 文 。 19)拙 稿 「1980年代 の地 方 公 共 投 資 と財 政 」(日 本 地 方 財 政 学 会 編 『税 制 改 革 の 国 際 比 較 』勁草 書 房 、95年) を参 照 さ れ た い。.

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