入院を必要としている子どもの保育に関する研究
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(2) 甲南 女 子大学大学 院論 集 第 3号. 人間科学研 究編 (2005年 3月. ). 動 して い る保育士 や ,そ れ に関心 を持 って い る医療 関. 入院児の QOLの 向上 とは,入 院環境 にある子 ども. 係 者 に よって , 日本 医療保育学会 が発足 した。 日本医. の生活 を保障す ることである。それは,保 育所保育指. 療保育学 会 で は ,全 国研修 会や ブ ロ ツク研修 会 を開催. 針 第 1章. す るな ど,積 極 的 な研修 シ ステ ムの構 築 に努力す る と. 生 き,望 ま しい未来 をつ くり出す力 の起訴 を培 う こ. 同時 に,病 棟 の保育 士 の 高度 な専 門性 を証 明す る もの. と」 で 掲 げ られ て い る。 この 指 針 にあ る保 育 の 目標. と して専 門資 格 の 課題 に取 り組 んで い る ところで あ. は ,す べ ての子 どもに共通す る もので あ り,例 え入院. る。. 環境 にあ って も,子 どもは現在 を もっ ともよ く生 きる. 日本 医療保育学 会 での 『医療保育』 の定義 は「小 児. 1(1)の 「子 どもが,現 在 を もっ ともよ く. こ とがで きなければな らな い 。. 病棟 や外 来 にお ける保育 ,病 児保 育 ,あ る いは障害児. 子 どもが 病気 を して入院生活 を経験 す る こ とは,マ. 施設 にお け る保育等 ,医 療 と密接 にかかわ つてい る現. イナ スの経験 ととられが ちであ るが ,保 育士が子 ども. 場 にお け る保育 をい う」 で あ る。. の 入院生活 の. また,医 療 保 育 学 会 で の 『医療 保 育 士 』 の 定 義 は. QOLを 保 障す る こ とに よ り,他 で は経. 験 で きない貴重 な体験 と して プラ スの経験 へ と転換 し. 「保 育 士 資 格 を 有 し,病 児 保 育 ,外 来 保 育 ,病 (後 ). て い くことが可 能 になる。保 育士 は ,子 どもの心 に寄. 児保 育 ,各 種 の 療 育 機 関 (障 害 児 施 設等 ),医 療 との. り添 い なが ら,子 どもに適切 な援助 を行 う役割 を担 っ. 接 点が深 い現場 に勤務 し,よ り高度 な専 門性 を有す る. て い よ う。. 保 育士。乳 児院や乳児保育 ,障 害児保育 に従事 す る保 育士 も医療保育士 と して の専 門性 が 求 め られ る」 であ. 第. 2章. 兵 庫 県 立 こ ど も病 院 の 保 育 士. る。 しか し,日 本 医療 保 育 学 会 は 現 在 ,『 医療 保 育 士 』. 兵庫 県立 こ ども病 院 の概要 兵庫県立 こど も病 院 は ,小 児治療 が内科疾患 を除 い. とい う正式 な資格 名称 を取得 す る 申請 を行 ってい る最. ては ,成 人 と同 じ環境 で診療 がお こ なわれて い る現状. 中 であ り, まだ認 定 された名称 で はな い。. と,ま す ます進展 しつつ あ る専 門化 ,細 分化 した医学. 2.保 育士 の活動 の現状. を基礎 として小 児特 有 の検査 診 断 ,治 療 を行 い うる小. 『小 児 看護』 で は ,小 児 科 の あ る医 療 機 関 で の 保 育. 児専 門病 院 の 設置 を望 む社 会的要請 に応 えて ,昭 和 45. 士 の 活動 を 2001年 3月 か ら 12回 にわた り連載 して い. 年 に開設 され ,外 来 と一 般 外 科 主 体 病 棟 ,循 環 器. A. B病 棟 ,学 童 主 体 病 棟 ,内 科 外 科 混 合. る。 それ をみ る と,様 々 な勤務形態 の現状 の 中 であ っ. 病 棟 ,循 環 器. て ,病 棟 の 規模 や疾患 の専 門領域 が異 な っていて も. 病棟 ,血 液 主体 病棟 ,ICU病 棟 ,HCU外 科 系 一 般 病. 活動 の 内容 や保 育 目標 に大 きな差 はな い。保育 士 の活. 棟 ,産 科病棟 ,NICU病 棟 ,GCU病 棟 の. 動 は ,入 院児へ の保育 であ るが ,そ の形態 は様 々で. 成 ってお り,病 床数 は 290床 で あ る。. ,. ,. 兵庫県立 こど も病 院 で は,開 設 当初 か ら保育士 が 導. 特 定 の子 ども 1人 を任 された り,病 棟 全体 の保育士 と して配 置 され複 数 の 子 ど もを担 当 した り,親 が 面 会. H病 棟 か ら. 入 され ,現 在 に至 っている。 現 在 ,保 育士 は血 液 主 体 病 棟 に 2名 ,循 環 器. 中 ,兄 弟 をみ る こ ともあ る。勤務形態 は,毎 日 3交 代. A病. 勤 務 の 病 院 もあ れ ば,朝 か ら夕方 まで で 週 に 1∼ 2回. 棟 に 1名 ,循 環 器 B病 棟 に 1名 の 計 4名 が 配 置 され. とい う病 院 もあ る。 また ,複 数 の 保育士 を配置 して い. てお り,H病 棟 の 中 で 3病 棟 に配 置 されて い る。. る ところ もあれ ば ,1人 のみ とい う ところ もあ り,病 院 に よって勤務状 況 は さまざまであ る とい うのが 現状. 第 1節. で あ る。. 1。. 3.保 育士 の 配置 目的 と役割. フは医師 3名 ,看 護 師 28名 (看 護長 を含 む),保 育士. 各病棟 の保 育士 の活動 と現状. 血液主体病棟 血 液主体病棟 の 病床 数 は 26床 で あ る。 病棟 ス タ ッ. 保育士 の勤務状 況 は さまざまであ るが ,配 置 目的 と. 2名 で あ る。 入 院 児 の 約 80%が 自血 病 入 院 児 で あ. QOL. り,0歳 か ら 18歳 までが 入 院対 象 とな つて い る。平. (Quahty Of Life)の 向 上 」で あ る。QoLの 概 念 は,1970. 均 在院 日数 は 20日 であ るが ,治 療 自体 は約 20日 入院. 年 代 にホ ス ピス や が ん 治療 の 分 野 か ら医 療 に 導 入 さ. し,自 宅療 養 を約 30日 行 い ,ま た入院 し自宅 療 法 を. れ ,全 人的 な視 点 か ら人間存 在 を捉 え ようと した もの. 行 う とい う こ とを繰 り返 し,そ れが 約 3年 間続 け られ. で あ る。. る。 そ のため ,入 院児 は十分 な家庭生活 を送 れ ず ,多. は 多 くの 病 院で共通 して い る。 それは「入 院児 の.
(3) 原田 知佳 :入 院を必要 としている子 どもの保育 に関す る研究. くの制 限 の 中 で生 活 を しなけれ ばな らない 。特 に,病. は不可欠 であ り,特 に保育士 同士 の情報交換等 の連携. 院 での 治療 中 には抵抗力 が 落 ちてお り,感 染症 にかか. は重 要 であ る。. りやす い ため入院生 活 や病棟 内 に多 くの制 限があ る。 そ の 中 で ,最 も入院児が ス トレス を感 じる こ とは , 長期 間 ク リー ンカー テ ンに入 るこ とで あ る。 ク リー ン. 病棟 の保 育士 の 1日 の業務 内容. 8三 30. カ ー テ ンとはベ ッ ド全体 を透 明 の ビニー ル カー テ ンで 覆 うもので , きれ い な空気が循 環す る よ うにつ くられ. い シ ヨー トカ ンフ ァレ ンス に参加 し入 院児 の 状態 を把握 す る。. 8三 35. プ レイルーム,食 堂 ,配 膳室 ,保 育室 の環境. て い る医療器具 で あ る。 ク リー ンカー テ ンに入 ってい. 整備 を行 う。. る期 間 は,排 泄 ,入 浴 もク リー ンカー テ ンの 中で行 わ. 設定保育や ベ ッ ドサ イ ド保育 の準備。. れ ,入 院児 は ク リー ンカー テ ンか ら一 歩 も外 に出 る こ. 9:00. 受 け持 ち看護 師 の判断 に よ り,プ レイル ーム に来 ることがで きる入院児 の 自由遊 びの援助. とがで きない 。. を行 う。 (看 護 師 か らそ の 日の 入 院児 の 詳 し. そ の よ うな環境 の 中で保育士 は入 院児が 入院生活 の. い情報 を得 る。). 中 で も子 ど も ら しい 生 活 を送 る こ とが で きる よ う. QOLの 向 上 を 目的 に配 置 され て い る。そ の 他 ,毎 日. 10:00. の実践 の 中 で入 院児 の 成長発達 を家族 へ 返す ことに よ. 飲 む際 の 介助 を行 う。 トイ レヘ の誘導 ,自 由遊 びの援助 を行 う。. り,保 護者 と共 に入 院児 の成長発達 を見 守 るこ とで保 護者 の 支 え となる役割 も果 た して い る。. 10:45. プ レイル ーム にい る入院児 に片付 け を促 し. ,. トイ レヘ の誘導 を行 う。. 保育士 の保育対象 となる入 院児 は 0歳 か ら 6歳 まで で あ るが ,学 童 とも積極 的 に コ ミュニ ケ ー シ ョンを図. 牛乳 を準備 し,必 要 に応 じて入院児が牛乳 を. H:00. あ らか じめ計画 を立 てた週案 に基 づ い て設定 保育 を実施す る。. ってい る。. ① ベ ッ ドサイ ドの保育 は,出 来 る限 リプ レイ. 保育士 は,1週 間交代 で乳児 と幼児 を担当 し,保 育 内容 を計画 し,保 育 の実践 を行 っている。保育士が 2. ルームにいる入院児 と一緒 に行 う。. 名 のため,1名 が休 みの ときは 1名 が乳幼児全員 を担. 出来ない時 は,同 じ内容の設定保育 を午前中. 当 してい る。. に個別 で行 う。. 看護師 は,Aチ ーム (乳 児),Bチ ーム (幼 児),C チ ー ム (学 童)に わかれ,そ れぞれ受 け持 ち制 を と. ll:45. り,3交 代 制 で 看護 を行 ってい る。保 育士 は主 に B チーム との保育 カンファレンスによって入院児 の情報. 12:00. 13:00 14:00「. 2.循 環器主体病棟. 休憩 家族 と保母 の連絡 ノー ト」 に午前 中の入院. 循環器主体病棟 は,同 じ階にあるが A病 棟 と B病. 児 の様子 を記入す る。 設定保育や行事 の準備 を行 う。. 棟 の 2病 棟 か ら成 ってい る。病床 数 は 各 24床 で あ る。病棟 ス タッフは医師各 3名. ,看 護師各 28名. (看. (木. 護長 を含 む),保 育士 は各 1名 ずつである。 入院児 の平均在 院 日数 は 14.6日 で あ り,先 天性心. 曜 日 看護師 との合 同 カ ンファレンス を. 行 う。 ). (金. 疾患 の手術 ,心 臓 カテーテル検査 ,心 不全 の治療 ・コ ン トロール等 が入院対象 となってい る。入院児 の大部. 昼食の準備 と配膳 を行 う。 入院児 の食事 の介助 ・援助 を行 う。 排泄 を 促 し,歯 磨 きへ の誘導 を行 う。. を得 ることにより,成 長発達 に合 わせた生活援助や保 育活動 を計画 してい る。. プレイルーム にい る入院児 に排泄 と手洗 い を 促 し,食 堂へ誘導す る。. 曜 日 行事 に向け て保育士会議 を行 い. ,. 計画 を立てる。 おやつの準備 と配膳 を行 う。 ). 15:00. 分 は医療機器 (心 電図計 ,点 滴等 )を 身 につ けてい る. 入院児がおやつ を食べ る際の介助 ・援助 を行. ことが多 く,遊 びの 中であ って も保育士は細心 の注意. う。. を払 っている。. 設定保育や行事 の準備 を行 う。. 循環器主体病棟 は 2病 棟あ るのにもかかわ らず,プ. (金. レイルームは 2病 棟 でひとつ しかない ため,2名 の保. 曜 日は次週 の設定保育 の週案 を立てる。) 面会 のない 入院児が プ レイル ームで遊 ぶ 時. 育士 で両病棟 の乳幼児 の保育 を合同で行 っている。そ. は,保 育士が援助 を行 う。. のため,看 護師 をは じめ とす る病棟 ス タッフとの連携. 16:45. 食堂 に行 く入院児に,排 泄 と手洗 い を促す。.
(4) 甲南女子大学大学 院論集第 3号. 人間科学研究編 (2005年 3月. ). 夕食 の 準 備 と配 膳 を行 う。. 第 第 2節 1口. 3章. 兵 庫 県 立 こ ど も病 院. (血 液 主 体 病 棟 )で の 実 践 研 究. 保 育 の 内容. 保 育士 の 年間 目標 第 1節. 保 育理念 病棟 ス タ ツフ と協 力 し,患 者様 一 人 ひ と りの発達 を 理解 し促進 す る と共 に治療環境 に早 く対応 で きる よ う. 1。. 保 育実践 の内容 とその考察. 季節 の 行事実践. (1)虫 歯予 防 デ ー 日時 :2003年 6月 4日. に働 きか ける。 病棟 ス タ ッフ として互 いの 立場 を認 め理 解 し,医 療. H:00∼ H:40. 場所 :血 液主体病棟 内 プ レイル ー ム. チ ームの一 員 と して連携 を図 る。. 対 象 :血 液主体病棟 の 入院幼児. 行事計 画 の 目的. 内容 :設 定 保 育 の テ ーマ と して と り上 げ られ て い. 患者様 の生 活 に変化 や潤 い や 楽 しみ を もた ら し,患. た。保育士 が パペ ッ トを使 用 し,バ イ菌が虫. 者様 とその家族 の 入 院生活 にお け る QOLの 向 上 を図. 歯 を作 ってい く過程 を幼児 に見せ て い た。そ. る。. して ,歯 ブラシを使 えば退治で きる こ とを教. 行事 の ね らい. えて い た。. ・ 日本古来 の伝統 的行事 を理解 し,季 節感 を味 わ う。. 考察 :幼 児 自らが パペ ッ トの バ イ菌 を歯 ブ ラシで退. ・患者様 が主体 とな り,準 備 を行 う中で患 者様 の個性. 治す る体験 をす るこ とで ,パ ペ ッ トを自らに. や特技 な どが発揮 され ,誉 め られ ることに よ り自信. 置 き換 えて い る様子 で ,歯 磨 き嫌 い な幼 児 も. へ とつ なが り,そ の発 見が 入院生活 や治療 に向け て. 歯磨 きの大切 さを理解 して いた。. (2)お 弁 当 の 日. の重要 な励 み となる。 ・患者様 とその 家族 と職員 の コ ミュニ ケ ー シ ョンを図. 日時 :2003年 6月 18日. 12:00∼ 13:00. 場所 :血 液主体病棟 内 プ レイルーム. る。. 対 象 :血 液主体病棟 の 入院幼児 ・学童. ・生 活経験 を豊 か にす る。. 内容 :保 護者 が 病 院食 を各 自持参 したお弁 当箱 に詰 平成 15年 度 5月. 血液主体病棟. 行事予定. こ ど もの 日を祝 う会 母 の 日の 製作 (第 2週. 6月. 虫歯予防 デー (4日 父の 日の製作 (第 2週. 7月. 七夕 まつ り (7日 なつ まつ り (下 旬. ひい て ,み んなで輪 になって昼食 を食 べ た。 考察 :通 常 の病 院食 をお 弁 当箱 に詰 め替 えた とい う. ). 環境 の 変化 によ り,い つ もはあ ま り食が進 ま. ). な い 入院児 も食が進 み た くさん食 べ て い た。. ). このお 弁 当 の効果 には病棟 ス タ ッフ,保 護者. ) ). 8月. お化 けや しき. 9月. 敬老 の 日の 製作 (第 2週. 10月. 運動 会 ハ ロ ウ ィ ン (31日. ともに驚 きこの行事 は成功 であ った。保育士 は常 に衛 生面 に注意 を払 い ,保 護者 へ の指導 ). も行 ってい た。. (3)七 夕祭 り ). 日時 :2003年 7月 7日. H月. 作 品展. 12月. クリス マ ス会 (下 旬. 1月. お正 月あそ び (上 旬 ). 2月. 節分 (3日. 10:45∼ H:40. 場所 :血 液主体病棟 (幼 児病室 ) ). 対象 :血 液主体病棟 の 入院乳幼児 ・学童. ). ・ ひな祭 リク ッキ ング (3日 0保 育修 了式 (下 旬 ※年長児 が 入院 の場 合 のみ ). 3月. め 替 え,プ レイル ーム に ピ クニ ックシー トを. 内容 :歌 “星 に願 い を “を全員で歌 い ,幼 児 が七 夕 の 劇 (ペ ー プサ ー ト)を 行 い ,孝 L児 ・学童 が 観劇 して い た。 クリー ンカー テ ンに入 つてい. ). (出 典 :兵 庫県立 こども病院 「平成 15年 度保育士 の年間目標」). る入院児 が いたため ,幼 児病室 で行 われた。 考察 :配 役 は濠Jを 演 じる幼児 の 希望 で 決定 された。 自分 の意思 をうま く表現 で きな い幼児 もい た が ,本 番 で は 自分 に与 え られた役 を しっか り と演 じて い た。設定保育 での練 習 で は ,ビ デ.
(5) 原田 知佳 :入 院を必要 としてい る子 どもの保育 に関する研究. 75. オで劇 を撮 影 し,み んなで 見直 して よ りよ く. にお い たペ ンを とって帰 って くる とい うルー. す るための 方法 を考 えて い くとい う過程 の 中. ルで行 われた。. で「 もっ と声 を大 き く出 した方 が いい よね」. 実践 :当 日は保育士 ,学 童男子 とともにプ レイル ー. 「○○ ち ゃん は こ こ に立 っ た ほ うが い い よ」. ム をお ばけや しきにす る準備 を した。全 ての. な ど,積 極 的 な意見 を出 し合 っていた。そ の. 窓 にダ ンボ ール をはって光が入 らない よ うに. 中 で ,保 育 士 は ま とめ 役 と して機 能 して い. した。 そ して ,す ず らんテ ー プで出入 り口 を. た。. つ くり,こ わ い雰 囲気 が で る よ うに学童 と一 緒 に考 えて作 り上 げ て い った。. (4)夏 祭 り 病 院全体 の行事 と して ,4名 の保 育士 が 中心 とな っ. 考察 :幼 児 に対 して事前 に設 定保 育 の 中 でお ば け を. て企画 ・準備 を行 っていた。 また看 護 師や看護学生 も. と りあげ ,学 童 に対 してはお ば けや しきの予. ボ ラ ンテ ィア と して 参加 して い た。感 染予 防 の ため 2. 告 ポス ター作成 を通 して ,当 日に向け て期待. 回 にわ け て行 われた。. 感 を もたせ て い た。お ば けや しきに入 る入院. 日 時 :2003年 7月 23日. (1)15:00∼ 15:45. えて い た)で 事前 に設定保育 で作成 したち よ. (2)15:50∼ 16:30 場所 :研 修室. AB. うち ん を もって順番 を待 っていた。乳児 は保 護者 と入 室 して いた。前年 は まだお ば けや し. 対象 :全 病棟 の 入 院児 内容. :「 金魚す. 児 は,食 堂 (当 日は食堂 をプ レイル ーム に換. くい」「 フェイスペ イ ン ト」「玉入 れ」. 「 く じび き」「手 作 りお もち ゃ」 が つ くられ た。入院児 は入 り口 でチ ケ ッ トを もらい ,各 ブ ース を回 つていた。各 ブ ース で遊 び終 えた. きの恐 さを認識 して い なか った乳児 が泣 き出 す場面があ り,情 緒 の発達 を保護者 ,保 育士 ともに喜 んで い た。. (6)運 動 会. 後 に,手 作 りの景 品 を もらってい た。. 日時 三2003年 10月 9日. 実践 :当 日まで に,保 育士 とともに景 品作 りを行 っ. 場所 :血 液主体病棟 全体. 10:40∼ H:45. た。筆 者 は 当 日,保 育士 と と もに 「玉 入 れ」. 対象 :血 液主体病棟 の 入院幼児. の係 りとして参加 し,保 育士 が作 成 した手作. 内容 :病 棟全体 を使用 して行 われた。 幼児 は保育士. りの玉入 れ を身 に付 け,曲 にあわせ て体動 か. が作成 した色 と りど りの はっぴに着替 え,各. し子 どもの様子 を見 なが ら,近 づ い た り遠 ざ. 病室 をまわ り学童 や乳 児 の保護者 か ら指令 の. か った りして ,子 どもが う ま く玉 を入れ られ. 紙 を も ら って「体 操 “世 界 に ひ とつ だ け の. る よ うに動 い た。. 花 "」 「カー レース」「玉 い れ」「ハ ンバ ー ガー. 考察 :各 ブ ースの 中 で最 も人気 が あ ったのは「金魚. は こび」「おみ こ し」 の全 5種 目を行 った。. 活 の制 限 と して ,生 き物 に触 れ る機会 が ない. 考察 :当 日までの設定保 育 で 5種 目全 ての練習 が行 わ れ た。そ の 中 で も,「 体 操 “世界 に ひ とつ. こ とが 大 きい と考 え られ る。入院児がす くっ. だ け の花 "」 の 練 習 は保 育士 を見 て ,一 生 懸. た金 魚 は,希 望者 にはなつ まつ り終了後手渡. 命覚 え よ う とす る姿勢 が見 られた。 当 日の 入. され た。「玉入 れ」 の コー ナ ー で は学童 はお. 院児 の事 を考 えて ,な るべ く点滴が とれ る よ. もい っ き り玉 を投 げ るこ とを楽 しみ ,孝 L幼 児. うにす るな ど,医 療者 の協力 も積極 的 であ っ. は入 れ るこ とを楽 しんで い た。. た。 当 日は,入 院児 の状 態 に合 わせ ,点 滴 の. す くい」 で あ った。 そ の理 由 として ,入 院生. とれなか った入 院児 には医療 ス タッフが傍 に. (5)お ば けや しき 多 くの 入 院児が参加 で きる よ うに 2回 行 われた。. い るな ど,全 体 を見 る保育士 と入院児個 人 を. 日時 :(1)2003年 8月 15日. 見 る医療者 の連携 が見 られた。. 10:40∼. H:45(両. (2)2003年 9月 2日. 日とも). (7)ハ ロ ウ イ ン. 場所 :血 液主体病棟 内 プ レイル ニ ム. 日時 :2003年 10月 31日. 対象 :血 液主体病棟 の 入 院乳幼児 ・学童. 場所 :血 液主体病棟 ,栄 養指導課. 内容 :プ レイルーム全体 を使用 し,学 童男子 をお化. 対 象 :血 液主体病棟 の 入院児 (主 に幼児 ). け役 に して ,プ レイル ーム に くる ことがで き る病棟 の 入院児全員が体験 し,保 育士が途 中. 14:45∼ 15:10. 内容 :保 育士 が作成 した仮想衣装 に着替 えて ,幼 児 が血液主体病棟 か ら栄 養指導課 におや つ を も.
(6) 甲南女子大学大学 院論 集 第 3号. 76. 人間科学研 究編 (2005年 3月. ). らい にい った。 そ の 際 ,血 液主体病棟 入院児. 童 が 参加 で きた背景 には ,わ らび学級 (訪 問. 全員分 のおや つ を もらい病棟 に戻 る とい うハ. 学級 )の 先生 の協 力 もあ った。入院児 も保護. ロ ウ ィ ンの一 連 の流 れ を経験 して い た。. 者 も医療者 も一 緒 に楽 しめた ク リスマ ス会 で. 考察 :当 日までの 設定保育 の 中で ,ハ ロ ウ イ ンとい う行 事 の 説 明 や ,仮 想 衣 装 の 本 な どを見 せ て ,「 どん な衣装 が 着 た い ?」 と きい て ,幼. あ った。. (9)節 分 学童 主 体病棟 ・内科外科混合病棟 へ の 訪 問保育 が行. 児 はそれぞれ選 んで い たが ,中 には大 人か ら. われたため 2つ にわけて記 した。. み る とハ ロ ウ インの 衣装 で は あ ま り見 かけな. ① 日時 三2004年 2月 3日 10:55∼ 11:30 場所 :血 液主体病棟の幼児病室 (参 加幼児 3人 とも. い もの を選ぶ 幼児 もお り,固 定概念 を持 って い ない姿 が とて も子 どもら しか った。 また. ク リー ンカー テ ンに入 って い たため ). ,. 体調 の よ くな い幼児 もベ ッ ドか ら起 き上が っ て興味 を持 っていた。設定保育 で は ,そ れぞ れ 月や星 の形 の ステ ッキ を作成 し,当 日に向. 対 象 :血 液主体病棟 の 入院幼児 (乳 児 0学 童 も見学 参加 ) 内容 :病 棟全体 の節分行事 の前 に,ク リー ンカー テ ンの 乳 児 の ところで豆 ま きを行 っ た。終 了. け て期待感 を持 っていた。. 後 ,節 分 の 行 事 が 幼 児 病 室 に て 行 わ れ た。. (8)ク リスマス会 日時 :2003年 12月 19日 4固 室 10:00∼ .ム lo:50∼ ル ー‐. プ レイ. 「ハ ン ドベ ル “まめ ま き"“ ち ょうち ょ"」 「鬼 の お面 を つ け て ダ ンス “ 赤 鬼 と青 鬼 の タ ン. 場所 :血 液主体病棟内 プレイルーム,各 病室 対象 :血 液主体病棟入院乳幼児 ・学童. ゴ"」 「鬼 の 玉 入 れ」「豆 渡 し (各 入 院児 にそ れぞ れ豆 を配 った)」 ハ ン ドベ ル とダ ンスは. 内容 :10時 よ り4固 室や クリー ンカーテ ンの 入院児 のベ ッ トサ イ ドで保育士 と幼児がハ ン ドベ ル 「キラキラ星」「ちょうち ょ」 を演奏 した。 H 時 よ リプレイルーム にて病棟全体 の クリスマ ス会が行 われた。「手 あそび “ サ ン タクロー. 練習 の 成果が発揮 されて い た。鬼 の玉 入 れ も 皆 一 生 懸命行 っていた。 考察 :乳 児 の ところでの豆 まきは,保 育士が作成 し た鬼 を登場 させ ,そ れ にむけて豆 (折 り紙 で つ くった もの )を 投 げ た。保育士 は情緒面 を. ス"」 「プチハ ン ドベ ル (保 育士 と幼児)」 「ペ ー プサ ー ト “ おす しの ピクニ ック"」 「ハ ン ド. 発達 させ るため ,わ ざと こわい鬼 を登場 させ. ベ ル (保 育士 と学童 )」 「プレゼ ン ト渡 し」 と. 育士 が まわ って くる と業務 を止 め るな ど して. い う順序 で進 め られた。. 協 力的 であ った。幼児病室 での 節分 は ,ハ ン. 考察 :ク リスマス会 は年間病棟行事 の中で特 に大 き な行事 だった。 プレイルームでの クリスマス. 乳児 の 反応 を見 て い た。受持 ちの 看護 師 は保. ドベ ル とダ ンスの練 習 の成果が発揮 され ,は じめ は保育士 の振 り付 け を恥ずか しが って い. 会 はプレイルームに くることがで きる全 ての. た入院 児 か ら終 了 後 に「 もう一 回踊 りた い」. 入院児 と,医 師,看 護師 も参加 した。 まず 手あそびを して全員で楽 しく歌 い,プ チハ ン. とい う声 を きい た。. ,. ② 日時 :2004年 2月 3日. 15:30∼ 16:30. ドベ ルでは,幼 児が設定保育 の中で練習 して きた成果 を発表 した。ペ ー プサー トの “おす. 場所 :学 童主体病棟 ・ 内科外科混合病棟. しの ピクニ ック"は. NHK「 おかあ さん とい. 内容 :血 液主体病棟 の保育± 2名 が 午後 か ら別 の病. っ しょ」 の H月 の歌 で,乳 児 に とて も人気 があ った。保育士 と学童 に よるハ ン ドベ ル. 棟 に訪 問保育 を行 った。「ハ ン ドベ ル “ゆ き". は,難 しい 曲を演奏 したため,練 習の ときは. 「豆 入 れ を折 り紙 で 作 成」 の 順 序 で 行 わ れ. 各自色 々な苦労 もあ ったが,本 番 はとて もす ばらしい演奏 を披露 していた。 このように ,. 対 象 :学 童主体病棟 ・ 内科外科混合病棟 の 入 院児. “まめ ま き"」 「鬼 の 玉 入 れ」「鬼 に豆 を ま く」. た。 実践 :保 育 ± 2名 と と もに ハ ン ドベ ル の 演 奏 を し. 保育士が計画 したプロ グラムは病棟 のすべ て. た。事前 に,画 用紙 に歌 詞 を書 い て持参 し. の年代 の入院児が楽 しめ る よ うにな つてい. ハ ン ドベ ル を しなが らみ んなで一 緒 に歌 える. た。 また保護者 も一緒 に参加 し,入 院児 たち. よ うに準備 を した。. の生 き生 きとした表情 をみて喜んでいた。学. ,. 考察 :病 棟 に保育士 は い なか ったが 多 くの乳幼児が.
(7) 原田 知佳 :入 院を必要 としてい る子 どもの保育 に関する研究. 77. 入院 していた。病棟全体が保育士 の訪間を楽. 全員幼児病室 で行 って い た。乳児 の保育 は主 に ク リー. しみ に待 っていた よ うだった。特 に入 院児. ンカー テ ンには い つて い る際 ,ベ ッ トサ イ ドで手遊 び. は,保 育士 と一緒 に折 り紙 を折 る姿が とて も. を した り,絵 本 の読 み 聞 かせ を した りして い た。. 楽 しそ うであ ったため,私 はこの病棟 の保育. 幼児 の設定保 育 で は ,主 にの り,は さみ な ど様 々 な 道具 の使 い方 を学 んでい た。 そ の他 ,季 節 の行事 の準. 士の必要性 を感 じた。. (10)お ひなまつ リク ッキング. 備 と してその行 事 にちなんだ もの を作成 して い た。. 日時 三2004年 3月 3日 10:00∼. H:30. ダ ンスが保育 に と りい れ られ る こ ともあ り,体 を動. 場所 :血 液主体病棟内食堂 ・各病室. かす こ とは入院児 に とって情緒面 の発達 や ス トレスの. 対象 :血 液主体病棟入院乳幼児 ・学童. 発散 に もな り皆 とて も楽 しそ うに踊 っていた。 ク リー. 内容 :お ひなまつ りの行事 としてクッキー作 りを行 った。参加入院児全員がエ プロンと三角巾 を. ンカ ー テ ンな どで ベ ッ ドか ら出 る こ とので きな い 入院 児 には,上 半 身 のみ ダ ンス を行 うな ど して ,そ れぞれ. 身 につ け, しっか りと手洗 い をし,衛 生面 に. の 入院児 の持 ってい る感覚 をで きるだけた くさん刺激. 注意 を払 った上で,保 育士 の指導 の もと行 わ. で きる よ うにな されて い た。. れた。 クリーンカーテ ンの入院児はベ ッ トサ イ ドにて行 われた。. 保 育士 の行 う手遊 び を好 む乳 児 が 多 く,設 定保育 の 途 中 に泣 き出 しては保育士が手遊 び をす る と泣 き止 む. 実践 :5歳 女児 と 3歳 女児 のベ ッ ドサ イ ドにて,3. とい った場面 が 多 く見 られた。保 育士 は保育 中常 に乳. 人でクッキー作 りを行 った。5歳 女児 は とて. 児 を見 てお り,乳 児 が なぜ泣 い て い るのか を理解 し対. も楽 しみに していたようで楽 しそ うに作 って. 応 して い た。. いたが,3歳 女児 は当 日体調が良 くなか った. また ,幼 児 の発達面 を しっか リサ ポ ー トす るため. ようで参加す るのを拒否 していた。型抜 きを. 幼児 に様 々 な経験 を促 して い た。血液主体病棟 の 入院. すす めると,最 初 は拒否 してい たが,一 度や. 児 は特 に感染面 で 注意が必要 なため ,様 々 な制 限が な. ってみると,「 ペ ンギ ンさんだね」「あ ひるさ. され指先 の触感 の発達が鈍 くな る可能性 が 高 い。 そ の. んだね」 と今 まで拒否 していたことが嘘かの. こ とを防 ぐため に設 定保 育 で様 々 な素材 の もの を用 い. ように笑顔 でクッキー作 りをしていた。 自分. て い た。. で型抜 きをしたクッキーが焼 きあがると,嬉. 以上 の考察 や保育士 の 設定保育観察 か ら,以 下 の よ. しそうに食 していた。普段食欲 のない入院児. うな保育計 画 を立 て ,設 定保育 の実践 を行 った。. もた くさんのクッキー を食 してお り,食 の楽. テ ーマ. しみを味 わえていた。. ,. :〈. カラフルかたつ む り〉. 内容 :事 前 に準備 してお い たか たつ む りの形 のみ入 院児 に渡 した。 そ して ,指 に絵 の 具 をつ け て. 考察 :衛 生面での注意が必 要な血液主体病棟 で,調 理 の行事 が行 われた背景 には,病 院ス タッフ. か たつ む りの 渦 の部分 を 自由 に描 かせ て ,顔. の協力が不可欠であ った。保育士 は,刃 物 を. も自由 に描 かせ た。. 使用せず,ま たなるべ く直接素手 で触 ること. ね らい. :“. 指 に絵 の 具 が つ くこ とを気 にせず 楽 しむ". のない ように生地 をこねるときは,透 明の ビ. “ 雨 の 多 い梅 雨 の 時期 を 自分 な りの か た つ む. ニール袋 にいれるなど工夫 をしていた。材料 もなるべ く少な く済む ように栄養課 と相談 を. りで楽 しく過 ごせ る よ うにす る"で あ った。. してい た。 また,事 前 に保護者へ通知 し,当. 参加 入院児 :4名 (2歳 女児 ,3歳 女児 ,5歳 女児. ,. 学童女子 ). 日は保護者の協力 も得 ることがで きていた。. 保育 に参加す る入 院児 の年齢 が様 々で あ ったので. 普段食欲 のない入院児 も,自 分がつ くった と. そ の発達段 階 が よ くわか る作 品が で きた。難 しか った. い う喜 びか ら,た くさんのクッキーを食 して. 点 は,作 成 中に どこまで 口 を出 して よいの か ?と い う. お り,食 の楽 しみを味わえていた。. こ とと時 間配分 で あ った。低 年齢 の 入 院児 には始 め る. ,. 前 に もっ と説 明 を した らよか った と思 った。 しか し. ,. 第 2節. 実際 に保育 を行 う こ とで 参加 す る入 院児 を考 えた保 育. 設定保育実践. 月曜 日か ら金 曜 日の H:00∼. H:40に 行 われてい. た。原則 ,幼 児 の設定保育 はプレイルームで行 われて い たが,ク リー ンカーテ ンの幼児 が参加す る場合 は. ,. 計 画 の難 しさが理解 で き,観 察 だ けで はわか らなか っ た入院児 の特徴 を把握 す るこ とがで きた。.
(8) 甲南女子大学大学院論集第 3号. 78. 第 3節. 人間科学研究編 (2005年 3月. ). て い た。 入院幼児 に関 しては ,毎 週木曜 日の午後 か ら. それ以外 の保 育実践. 1.バ イオ ク リー ンル ーム (BcR)で の保 育 移 植 手 術 で BCRに 移 っ た血 液 主 体 病 棟 の 幼 児 に. 保育 カ ンファレンスが行 われて い た。 そ こで は,看 護 師 か ら入院児 の疾患 の 内容 ・状態が伝 え られ ,保 育士. BCR. か らは発達面 関す る こ とや話 し合 いの対 象 となって い. に移 る際 ,そ の他 の 入院児 は励 ま しの ビデオ レター を. る入院 児 の好 きな遊 びや同年代 の子 ども同士 での 関 わ. 作 成 して い た。 入院児 は完全 な隔離状態 にあ り,入 院. り方 が 伝 え られ て い た。 この カ ンフ ァ レ ンス に よっ. 児 は普段 の 入院生活 よ りもス トレス を感 じて いた。保 育士 が現 れ る と嬉 しそ うな顔 を した のが 印象的 であ っ. て ,看 護 師 ・保育士両者 の視点 か ら入院児 を見 る こ と がで き,今 後 の 方 向性 の確認 が とれ る こ とで病棟 ス タ. た。BCRで はで きる範 囲 で血 液 主 体 病棟 と同 じ内容. ッフ同士 の混乱 が起 こるこ とな く一 貫 した対応が で き. の 設定保育 を行 っていた。訪 間 の タイ ミングについ て. て い た。看護 師 と保育士 は とて も良 い 関係 を築 け て い. は ,受 持 ち の 看護 師 と相 談 を しなが ら決 め られ て い. た。. た。. 循環器主体病棟 にお ける保 育. :. は ,保 育士 が 訪 問保 育 を行 って い た。 入院児 が. 2.入 院児 と遊 び を通 しての 日常 での関 わ り. 疾 患 に よつて保 育 内容 も異 な るの で は な い だ ろ う. :. プ レイル ームや 病室 にて設定保育時 間外 にお いて. :. か ?と い う疑問 か ら循環器主体病棟 にお け る保育 の観. ,. B両 病 棟 共 通 で あ っ た の. 乳 児 に対 して は ,手 遊 びや 絵 本 の 読 み 聞 かせ を行 っ. 察 を 行 っ た。循 環 器 A・. た。 一 番 関 わ りの 多 か った幼 児 とは集 団 でゲ ーム を し. は ,筆 者が観察 に訪 れた ときは入 院児 に乳 児 が 多 く. た り,1対 1で パ ズル を した りして一 緒 に遊 んだ。年. 保育 内容 も乳児 を対象 と した ものであ った。循環器主. 齢 が様 々 な入院児が 一 緒 に遊 ぶ ため に援助 の必 要 な入. 体病棟 は血 液主体病棟 に比 べ る と入院期 間が 短期 で あ. 院児 と同 じチ ーム にな つて遊 ぶ な ど して子 ども同士 う. る こ とで ,保 育 に参加 す る入院児 の把握 が 難 しく保育. ま く遊 べ る よ うに努 め た。学童 とは病室 にて一 緒 に勉. 計 画が立 て に くい との こ とであ った。 そ のため ,設 定. 強 を した り,色 々 な話 を した りして 関 わ りを持 った。. 保育 で は一 回 で 終了 で きる ような 内容 の ものが 用意 さ れて い た。血液主体病棟 で は ,昼 食 ・おや つ の 配膳 を. また 各病室 へ の 食事 やおや つ の 配膳 や 介助 を通 して. ,. ,. 保育士 が 行 う行事 を通 して病棟 全体 の入 院児 と接 す る. 保育士 が 行 っていたが ,循 環器 主 体病棟 で は保育士 が. こ とがで きた。. 各病棟 に 1名 ず つ の 配属 であ る こ と,循 環器 主 体病棟 入院児 は食事 の水分 カウ ン トの 方法 が特徴 的 であ るこ. 第 4節. とな どか ら看護 師 が 行 っていた。循環器主体病棟 での. 考察. 保 育士 の 設定保 育時間 以外 での入院児 との関 わ り方. :. 保育士 の観察 を行 えた こ とで ,疾 患 に よつて保育士 の. 保育士 は入院児 と信頼 関係 を築 くこ とに重 点 をお い. 業務 内容 に多少 の相違 があ る こ とや朝 の シ ョー トカ ン. て い た。 それ は主 に設定保育 の 時 間以外 で行 われて い. フ ァレンスが全 員 で は行 われずチ ーム ご とで行 われ る. た。朝 の カ ンフ ァレ ンス終了後 に必 ず乳幼児 に朝 の挨. こ とな ど医療体制 の相違 も学 ぶ こ とがで きた。. 拶 を し,入 院児 の様子 を把握 し,元 気 そ うで あれ ば朝 食後 プ レイルームヘ 誘導 し,自 由遊 びの 中で さらなる 信頼 関係 を築 き上 げて い た。 また入院 して間 もな い 入. 第 4章. 保育実践 を も とに した 病棟 の保育士 に関す る考察. 院児 に対 しては ,ま ず そ の 入院児 の特徴 を提 える こ と に重点 をお い て ,受 持 ち看護 師 との情報交換 や入院児. この研 究 には い る前 ,病 棟 の保育士 とは設定保育 で. の保護者 との面談 を行 っていた。保育士 は 1対 1で 入. 行 われて い る よ うな保 育 を して い るのみの存在 とい う. 院児 との信頼 関係 を築 き,そ の上 で プ レイル ーム に誘. 印象 を抱 い て い た。 しか し,実 際病棟 での保育士 は設. 導す る タイ ミングを決 めて い た。 そ の ようにす る こ と. 定保育時 間以外 で も入院児 と積極 的 に関 わ り,病 棟 ス. で ,入 院環境 に不慣 れ な入院児 を序 々に慣 れ させ 入院. タ ッフの一 員 と して欠かす こ とので きな い存在 で あ っ. 生活 にお け る QOLの 向 上 を図 つていた。. た。保育士 の 配属 の 目的 は入 院児 の. 病 棟 内 での医療 者 との連携・ 協 力体制. るが ,ま さにそ の通 りで あ った。. :. 月曜 か ら金曜 の 毎朝 , 日勤 の 看護 師 に よるシ ョー ト カ ンフ ァレンスに参加 し,そ の場 で入院 児 の状 態 を把 握 し,そ の他必 要 な詳 しい情報 は受持 ち看護 師 か ら得 て い た。保育士 か らは保育行事 の アナ ウ ンス も行 われ. QOLの 向 上 で あ. 今回の実践研究で見出したことは以下の 3点 であ る。病棟内での保育士の存在価値 とは①「入院児にと っての存在価値」②「医療者にとっての存在価値」③ 「入院児の保護者にとっての存在価値」の 3つ の佃1面.
(9) 原田 知佳 :入 院を必要 としてい る子 どもの保育 に関す る研究 を持 って い た 。. ① 「入院児 に とっての存在価値 」 で ,乳 児 ・幼児 ・. 、 と 配 そ うに と して今 まで見 て きた入 院児 の様 子 な どを′. 学童 で 共通 して い た こ とは病棟 のス タ ッフであ りなが. 聞 く姿 が 見 られた。 そ の他 ,保 育士 と保護者 の面談 が 実現 された ことで ,保 護者 か らは入院生活 へ の不安 や. ら痛 い こ とを しな い 人 とい う存在 で あ っ た こ とで あ. 入 院児 の特徴 を伝 え,保 育士 は保護者 か ら入院児 に関. る。 この こ とは辛 い 治療 に耐 えて い る入 院児 に とって. す る情報 を得 る こ とで ,病 棟 ス タ ッフで は知 り得 なか. とて も大切 な こ とで あ る と考 え られ る。 まず ,乳 児 は. った入院児 の特徴 を把握 す るこ とがで きて い た。. 手遊 びや絵本 を読 んで くれ る人 と して認識 して い た。. 保 育士 ・医療者 ・入 院児 の保護者 の三 者 は カ ンフ ァ. 幼児 は楽 しい保育 を して くれ る人 ,一 緒 に遊 んで くれ. レンスや 面談 を通 して ,入 院児 の. る人 ,新 しく楽 しい遊 び を教 えて くれ る人 と認識 して. て い た。. QOLの 向 上 に努 め. い た。 また食事 の 時 な どは保護者 が面会 に訪 れ なか っ. 保育士 は入 院児 か ら見 て も,医 療者 か ら見 て も,入. た場合 に傍 にい て くれ る人 ,そ して 自分 が悪 い こ とを. 院児 の保護者 か らみて も病棟 内 にお い て欠 かす こ との. した ときには きちん と叱 って くれ る人 と して認識 して. で きない存在 で あ る。. い た。学童 は,居 心地 の 良 い場所 と して保母室 を訪 れ. 今後 ,入 院児 に とつての存在価値 ,医 療者 に とつて. 保育士 に治療 に関す る話 を した り,学 校 での話 を した. の存在価値 ,入 院児 の保護者 に とつての存在価値 につ. りと主 に話 し相手 と して認識 し,ま た保育 の準備 を手. いて考察 して い く予定 で あ る。. 伝 った りも して い た。 ② 「医療 者 に とっての存在価値 」 とは,保 育士が病 棟 に存在 す る こ とが 医療者 に とって必 要 と感 じる こ と で ある。看護 師 は入院児 とゆ っ くり遊 んで あげた い と い う気持 ち を持 ってい るが ,業 務 内容 が膨大 で とて も 忙 しくしてお リプ レイ ルーム に保 育士 が い るこ とが 持 つ 意味 は とて も大 きい と感 じた。季節 の行事 やお誕生 日カー ドの作成 な ど保 育士 が 存在 しなけれ ば看護 師 が 行 う こ とになる。 しか し専 門家 で あ る保育士が行 う こ とによ り看護 師 は 自 らの専 門 であ る看護 に集 中す る こ とがで きて い た。. ③ 「入院児の保護者 にとっての存在価値」 とは,入 院児 の保護者が保育士 を必 要 であると感 じることであ る。入院児 の保護者 は保育士 との何気 ない会話 を通 し て子育 てについての話 をしていた。 また入院児 の治療 に関 して,保 育士 は全 く関与 してい ない病棟 ス タッフ. 参考文献 高野 陽,西 村重稀 (編 著),体 調のよ くない子 どもの保 育,北 大路書房,2004 高橋 みゆき,小 児病棟 における保育士 の役割,医 療 と保 育 , 2003 児病棟 にお け る病 棟 大 野 尚子 ,病 棟 保 育 士 の 活動 (1)イ ヽ 保育士 の活動 ,小 児看護 ,2001 岸 本 弘 子 ,鈴 木 理 恵 ,小 児 病棟 にお け る病棟 保 育 士 の 役 割 ―あ る病 院 の 小 児 内科 病棟 の 事 例 か ら. (そ. の. 1),立. 教女学 院短期大学紀 要 ,2002 病 児 の遊 び と生 活 を考 え る会 ,入 院児 の ため の遊 び とお もち ゃ,中 央法規 ,1999 高 橋 み ゆ き,大 平 美 紀 ,病 棟 にお け る保 育士 業 務 とそ の 活動 につい て ,小 児看護 ,2001 神 戸 理 美 ,堀 内 け い 子 ,中 村 崇 江 ,専 門性 とチ ー ム 医 療 の展 開 を中心 に,小 児看護 ,2001 山本 和 子 ,大 橋 祐 子 ,高 田早 苗 ,村 谷 圭 子 ,小 児 専 門病 院 にお ける病棟保育士 の活動 ,小 児看護 ,2001.
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411 件の回答がありました。内容別に見ると、 「介護保険制度・介護サービス」につい ての意見が 149 件と最も多く、次いで「在宅介護・介護者」が
能率競争の確保 競争者の競争単位としての存立の確保について︑述べる︒