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<総説>生きがいをキーワードとする看護研究に関する文献レビュー 利用統計を見る

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Ⅰ . はじめに

生きがいという言葉は,日常用語として馴染みのある 言葉であり 2 種類の文脈で使用されている。1 つは,「趣 味に生きがいを感じる」,「子育てが生きがいである」の ように,現在おかれている自分の精神的な状態をより高 めることを求める文脈で使用される。2 つめは,癌患者 の生きがい療法1),ハンセン病患者の療養施設入所2)と いった,生きがいが低いと思われがちな極限状態にいる 場合に前向きに生きる力といった文脈で使用される3)。 これまで,生きがいが問題になる場合は主に後者の場合 であることが多かった。しかし,最近では,極限状態に いる人々だけでなく,様々な状況や場面にいる人々に対 しても生きがいの問題が取り上げられるようになった。 そして人々は人生を生きる中でどう生きるべきか,そし てその人生にどう意味を見出すかに関して問題に直面し ていることが考えられる4)。 生きがい喪失時代ともいえる現代において,1994 年 に開催されたシンポジウム「自立への支援を見直す−生

生きがいをキーワードとする看護研究に関する

文献レビュー

A Literature Review on the Purpose in Life in Nursing Research

坂井 郁恵,水野恵理子

SAKAI Ikue, MIZUNO Eriko

要 旨

保健医療福祉領域における生きがい研究の現状を明らかにするとともに,今後の課題について検討するこ とを目的に,1999 年∼ 2009 年 9 月までの文献を検索し,73 文献(国内文献 53 件,海外文献 20 件)を検討した。 文献は研究対象者の特性によって,高齢者,慢性疾患患者,難病・HIV 患者,癌患者,身体障害者,精神障 害者,重症心身障害児,妊産婦及び出産経験者,成人期男女,保健医療福祉関係者と区分できた。 今後の課題として,生きがいの概念や研究方法は多岐にわたるものであるからこそ,研究者は自分が行な う研究において生きがいの定義を吟味した上で明確にし,生きがいのどの側面を扱っているのかを自覚して おく必要があると考えられた。また,日頃の看護援助場面や地域保健活動の場面においても,対象の生きが いの視点を持つことは必要であり,看護師はより対象者の生きがいに注目することが望まれる。 キーワード 生きがい,看護 Key Words Purpose in Life, Nursing

受理日:2009 年 12 月 8 日

山梨大学大学院医学工学総合研究部:

Interdisciplinary Graduate Shool of Medicine and Engineering, University of Yamanashi 活者の視点からセルフケアの過程を考える」では,これ からの看護では患者を「病衣を着た人」としてではなく, 「家族があり,社会での地域があり,心配を抱え,生き がいをもった人」として捉えることの重要性が示された5)6)。 人々の生活や人生そのものの質が考えられるようになっ た現代では,保健医療福祉の領域でも様々な場面で生き がいに注目する機会が増えたことは必然とも言えるであ ろう。 そこで本稿では,生きがいをキーワードとする研究文 献をレビューすることで,保健医療福祉領域における生 きがい研究の現状を明らかにするとともに,今後の課題 について討議する。

Ⅱ . 文献の抽出

レビュー対象とする文献は 1999 年∼ 2009 年 9 月に発 行された文献とし,医学中央雑誌 Web 版とデーターベー ス MEDLINE を用い,生きがい(Purpose in Life),看 護(Nursing)をキーワードとして組み合わせて検索し た。次いで検索された文献の中から,抄録のある原著論 文を検索し,紀要,地方学会誌,日本看護学会論文集, 会議録,文献レビューを除外し,国内の研究論文 53 件 と海外の研究論文 20 件の合計 73 件を,本稿の文献レ ビュー対象として抽出した。対象文献中の研究対象者は 表 1 に示した通り,地域で生活する者や施設などに入

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居または入院している者,独居者である「高齢者」(n= 22),透析患者や心不全患者などの「慢性疾患患者」(n =3),パーキンソン病やクローン病,HIV などの「難病・ HIV 患者」(n=7),「癌患者」(n=5),脳梗塞や先天性 心疾患などを含む「身体障害者」(n=6),主に統合失調 症者が対象となっている「精神障害者」(n=9),「重症 心身障害児」(n=1),「妊産婦及び出産経験者」(n=5), 地域で暮らす人々を対象とした「成人期男女」(n=6), 看護師や看護を学ぶ学生を対象にした「保健医療福祉関 係者」(n=9)と区分できた。

Ⅲ . 文献レビュー

1. 高齢者と生きがい 人生 80 年時代を迎え,この長い生涯を高齢者一人ひ とりができる限り健康で生きがいを持って送れる,明る い長寿社会を実現することが公衆衛生上重要な課題と なっている7)。平成 12 年度から施行されている「今後 5 カ年間の高齢者保健福祉施策の方向」(ゴールドプラン 21)では高齢者の生きがい対策として様々な取り組みが 行われている。 高齢者の生きがいに対して概念分析を行った結果,「生 きるために見出す意味や価値観」と「生きることに対する 内省的で肯定的な感情」の 2 つの属性が抽出された。そ の概念の属性を踏まえ,高齢者の生きがいは「高齢者が 生きるために見出す意味や目的,価値であり,生きるこ とに対する内省的で肯定的な感情の創出により実感され る」と定義されている8)。生きがいに関して,過疎地域 に暮らす配偶者を亡くした女性高齢者は夫が亡くなった ことにより,夫が行っていた役割を担うことに対する否 定的側面を抱く一方,夫が行っていた役割を継承してい くことが生きがいであり支えであると,肯定的側面とし て捉えていることが明らかとなっている9)。また,孫を 持つ女性にとって孫への感情の発達や育児支援行動を含 めた祖母性は,生きがいとして成り立つものであっ た10)。家族や社会に対する満足度など,自己の役割に 関し何らかの役割を認知しているとの意識は,高齢者の 生きがい獲得とも密接に結びつき,それらが主観的幸福 感や生きがい感を高めるとも考えられている11)。また, 具体的な生きがいの事柄として,「趣味・スポーツ」をあ げる高齢者は多く12),その他「旅行に行っている時」「友 人や知人と食事,雑談をしている時」などが多く挙げら れ13),創造的・社会的活動は生きがいにつながる活動 と考えられる14) 一方,高齢者は,加齢による心身の変化や社会的役割 の変化により,生きがいを失う脆さをもち,その精神状 態は疎外感,孤独感,無意味感などで表現される2)。配 偶者や家族と死別し独居となった高齢者はそれ以外の高 齢者と比較して,生きがいをもつ者が有意に少なく15), 生きがいの有無は高齢者の外出頻度にも影響を与え,生 きがいの無い高齢者の外出頻度は少ない16)17)。健康や情 緒的支援,身体環境は生きがいを通して高齢者の QOL に影響を与え18),身体能力と生きがいは有意な関連が 認められた19)。さらに,高齢者にとって生きがいは, 充実した生活を送るために重要であり,独居高齢者の日 常生活を支える条件の一つである20)。しかしながら, 高齢者は生きがいを喪失しやすい危機に直面するもの の,新たな生きがいの源泉や対象を見出すことで生きが いを再獲得できる力を持つ8)。失うものが多い時期では あるがそれを補うかのように新たなものを得ようとし, そのような生きがいは自己否定の強力な拮抗因子であ り,人生を価値づけるといわれている21)。生きがいが 再獲得されにくいと考えられた施設入所高齢者において も,回想法を用いた介入によって生きがい感の再獲得が 可能なことが明らかとなっている22)。 2. 身体疾患と生きがい 1) 慢性疾患患者と生きがい 透析療法を受ける患者は,治療を生活の一部として組 み込んだ生活設計を立てなければならない。そのため, 社会復帰とともに透析療法を受けながらのより質の高い 生活が求められる。透析患者の QOL においては,身体 表 1 対象文献の研究対象者の分類と調査方法 対象者特性 国内 海外 合計 面接調査 質問紙調査 面接調査 質問紙調査 n(%) 高齢者 7 11 1 3 22(30.1) 慢性疾患 − 2 − 1 3(4.1) 難病・HIV 3 1 − 3 7(9.6) 癌 1 − 2 2 5(6.9) 身体障害 1 4 − 1 6(8.2) 精神障害 7 1 1 − 9(12.3) 重症心身障害児 − 1 − − 1(1.4) 妊産婦及び出産経験者 1 3 − 1 5(6.9) 成人期男女 4 2 − − 6(8.2) 保健医療福祉関係者 1 3 4 1 9(12.3) 合計 n(%) 25(34.3) 28(38.4) 8(11.0) 12(16.4) 73(100)

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状態や精神状態,生活満足度などとともに生きがいが重 要な QOL 構成因子である23)。また,維持透析期におけ る患者の生きがいは,療養法を習得してその人らしい生 活を確立する時期では生き方を再び方向づける行為の影 響を受けていたが,それ以外の時期では個人特性の影響 を受けることが明らかになった24)。心不全患者では, 個人的な変化に順応し,他者との関わりをもつ患者は生 きがいや生きる目的の発展,心不全に対するコントロー ルへの理解を増す可能性が示された25)。慢性病者の QOL は,治療の医学的有効性よりも,病気とうまく付 き合える生き方を創り出せるかが重要であると考える。 医療者がこのような視点を持たなければ病者の生き方を 尊重した医療を提供することはできず,生き方に焦点づ けた看護援助の必要性が示唆される24) 2) 難病・HIV 患者と生きがい 進行性難病を抱えた患者は,症状の変化が起きるたび に不安定な状態になりやすい。ゆえに患者が一時的に生 きる意欲を失う状態,不安や焦りから趣味に没頭する状 態も当然のこととして理解したうえで支えていく必要が ある。その具体的方策として,患者会の紹介など同じ疾 患や障害を抱える仲間づくりを勧める,デイ・サービス や行事の様々な活動の中で生きがいを持てるよう,患者 の人となりを活かした対応がみられる26)。パーキンソ ン病患者に関しては,音楽療法の効果として生きがい・ 折り合いの自己実現がみられ27),前向きに生きている 患者は病の体験を通して役割と生きがいを見出すことが できる体験を有していた28)。一方,生きがいを奪い去 るものとして難病に罹ること2)が挙げられるが,クロー ン病患者の人生の満足度を低くする要因の一つに生きが いがもてないことがあった29) 海外での研究では,HIV 患者の生きがいは,人種, 収入,教育などの基本属性30)や抑うつ症状31)との関連 が認められ,HIV 患者の高い精神性は,生きがいや安 寧から影響を受けていた32) 3) 癌患者と生きがい 癌患者の QOL には,自律と依存のバランス,健康, 残存する癌との闘いなどとともに生きがいが影響を与え ていた33)。乳癌患者では,症状の原因についての知識 不足は生きがいやメンタルヘルスと関連がみられ34), ユーモアが生きがいや高い精神性に重要な働きをすると 考えられている35)。 4) 身体障害と生きがい 脳卒中を発症した患者の障害は,運動機能,行為,認 知,コミュニケーションなど広範囲にわたり,何らかの 障害を持って生活することは発症前と異なる生活や自己 を受け入れることを意味する。したがって,障害によっ ては自己概念の変化や自尊感情の低下が生じる可能性が ある。脳梗塞発症後の患者の自尊感情には,経済的満足 感や主観的健康観などとともに生きがいが関連し,多く のことに生きがいを持っていることは自尊感情が高いこ とと関連していた36)。また,先天性心疾患を持ちなが ら生きる患者の,障害による苦しみのありかの理解とそ の背景的構造の解釈を試みた結果,患者が自分自身の心 に与える苦しみとして,生と死を強く意識している中で 生きがいを見出すことができないことが挙げられた37)。そ して,ストーマ保有者においては,年齢や症状コントロー ル,現在の健康感により生きがいは左右されることが明 らかとなり,若年層よりも中高年のストーマ保有者の方 が生きがいをより感じていた。ストーマ保有者の具体的 な趣味や生きがいには読書,コンピューター,植木など 多彩な活動が含まれていた38)。ポリオ患者にとっての 生 き が い は, 物 理 的・ 精 神 的 障 害 の 程 度 に 関 わ ら ず QOL に影響を与えるものであるため,彼らの生きがい の意識を促進する看護活動を維持することの重要性が示 唆された39) 3. 精神障害と生きがい 自らの主体性が疾患や症状に左右されやすい統合失調 症患者にとって,生きがいを持つことは容易いものでは ない。しかし,生活史にかかわる課題を解決しつつ,自 ら主体的にその人生進路を選びとる時,また他人に助け られるだけでなく他人を助ける経験をも重ねる時,統合 失調症患者は生きがいを得ることができる40)とも言わ れている。実際,地域でライフワーク活動を続けている 統合失調症患者は,病の体験と回復過程の中で夢や希望 を持ち,自己実現のために自ら活動を行い,居場所と生 きがいを発見し揺るがないものとして獲得していた41)。 また,デイケア通所中のうつ病患者も,デイケアの中で 様々な役割を得てそれをこなすことによって,自分の存 在感や居場所,満足感や安心感とともに生きがいを感じ ることができていた42)。長期入院していた統合失調症 患者であっても,地域住民と触れ合うことによって地域 における好ましい人間関係を形成し,その相互作用が気 分・感情の変化を促すきっかけとなり,生きがいや充実 感を感じることができた43)。長期入院患者にとって, 他者との関わりの中で自信を取り戻すことは,人間が本 来持っている生きる希望や,生きがいのある生き方を取 り戻すことを可能にする44) 4. 妊産婦及び出産経験者と生きがい 女性の生きがいの一つとして出産が挙げられる45) 母親意識・対児感情尺度46)の因子には赤ちゃんの存在 と生きがいが含まれ,また出産経験をもつ透析患者の多 くが,出産を豊かな経験と認識し,子どもの存在は社会 復帰の励みや生きがいの対象であると認識していた47)

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5. 地域で暮らす成人期男女と生きがい 中高年期の地域活動は,老後の生きがいや自立した生 活につながると考えられ48),女性にとって社会的自立 と家族の世話との両立で時間に追われる日々は,自分の 存在証明であり且つ社会活動が生きる活力を与えて生き がいにつながっていると考えられた49)。また,中高年 女性にとって生きがいの有無は,自己効力感50)や更年 期症状51)52),セルフケア能力の向上53)にも影響を与え るものであった。 6. 保健医療福祉関係者と生きがい 看護師の再就職の動機54)やホームヘルパーの就業動 機55)として,自己の生きがいを得ることを挙げる者は 多い。しかしながら,看護学生よりも介護学生の方がそ の人の生きがいという視点を持った援助を考えることが できていた。看護学生は医療重視,介護学生は生活重視 の傾向がみられ,前者からは効果的な治療管理に関わる 視点が,後者からは心身の機能低下から生きがいを見出 せない対象の生活の質を高めていく視点が見出され た56)。慢性期実習において看護学生は,セルフケア能 力や残存機能,自己管理能力など視覚で変化が把握でき るものに関しては理解と実践がともになされていたが, 意欲や受容する力,生きがいといった質的な面について は,理解はしていても看護実践における活用の難しさが 示唆された57)。また,看護学生と同様に医学生も,生 きがいといった対象者がもつ強さよりも,対象者が示す 不安や心配といった弱さの方により多くの関心を払うと いわれている58)。

Ⅳ . 今後の課題

本稿にて生きがいに関する看護研究文献をレビューし た結果,今後のさらなる研究の発展に向け 4 つの課題が 考えられた。 1 つめは,看護研究の中でも生きがいの概念や定義が 多種多様に用いられている点である。生きがいという言 葉の学問的定義は様々であり,概念の統一化には至って いない現状がある。しかし,生きがいの類似概念である 主観的幸福感や Well-being を検討したにも関わらず, それらの言葉を考察や結論では生きがいと置き換えてい る文献も少なくない。主観的幸福感や Well-being は生 きがいの類似概念ではあるが,生きがいとは異なる要素 を持っていることが明らかとなっている59)したがって, 生きがいとその類似概念を安易に同一視することはでき ない。 2 つめとして,生きがいに関する研究で用いられてい る研究方法の多様性である。生きがいの概念同様,研究 方法も多種多様であり,すでに信頼性が認められている PIL 尺度や K-1 尺度の他,研究者自身が作成した調査用 紙や評価尺度を用いた研究も少なくない。しかし,それ らの信頼性や妥当性を示した研究文献は少ない。また, 面接調査では,対象者の生きがい欲求,生きがいの対象, 生きがい感といった生きがいという言葉がもつ側面を全 て一括りにしているものがある。生きがいの概念や研究 方法は多岐にわたるものであるからこそ,研究者は自分 が行なう研究において生きがいの定義を吟味した上で明 確にし,生きがいのどの側面を扱っているのかを自覚し ておく必要があるだろう。 3 つめは,研究対象者の特性に偏りがみられたことで ある。高齢社会を迎えた日本では,高齢者がより良い生 活を送るためにも,彼らの生きがいに注目することは十 分理解できる。しかし,これから老年期を迎えるととも に高い自殺率などの問題を有している中高年層や,ニー ト問題やモラトリアムの延長などの問題を抱える青年期 層の人々もまた,その人らしいより良い生活は望まれる。 加齢や疾患を抱えてから生きがいに対する支援を考える のではなく,日頃の看護援助場面や地域保健活動の場面 においても,対象の生きがいの視点を持つことは必要で ある。 そして,4 つめは 3 つめの課題を受ける形となるが, 看護師はもっとその人にとっての生きがいに注目するこ とが望まれる。医療者として対象の病態を把握し,生活 のしづらさを査定し,的確な処置や介助を行なっていく ことは必要不可欠である。しかしながら,患者を医療の 視点からみた病者としてだけではなく,生きがいをもっ た人として捉えることを重視する必要があると考える。 医療とは医学を用い,個々の患者の生きてきた社会的背 景,文化的背景,家族的背景そして患者個人の心理状況 や信仰さえも考慮した治療行為である60)。患者の心理 状況とあわせて生きがいを考慮した看護援助は,看護の 根本ともいえるものではないだろうか。 文献 1) 伊丹仁朗(1990)生きがい療法.現代のエスプリ,281:189-200. 2) 神谷美恵子(2007)神谷美恵子セレクション−生きがいについて (第 4 刷).みすず書房,東京. 3) 熊野道子(2003)生きがい.ウェルビーイングの発達学(祐宗省 三),北大路書房,京都,63-66. 4) Gordon,M.宮川陽子(訳)(2001)人生に生きる価値を与えて いるものは何か−日本人とアメリカ人の生きがいについて−. 三和書籍,東京. 5) 黒江ゆり子,藤澤まこと,三宅薫,他(2006)看護学における「生 活者」という視点についての省察.看護研究,39(5):3-9. 6) 新藤京子,高山春恵,森山志郎,他(1995)自立への支援を見直 す−生活者の視点からセルフケアの過程を考える−.看護,47 (4):194-229.

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参照

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