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ガムラン・ワークショップ(外国語学部アジア学科主催,アジア・太平洋研究センター共催ワークショップ)

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Academic year: 2021

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南山大学アジア・太平洋研究センター報 第 13 号 ―  ―38

外国語学部アジア学科主催,アジア・太平洋研究センター共

催ワークショップ

日 時:2017 年 6 月 24 日(土) 場 所:M 棟 1 教室 テーマ:ガムラン・ワークショップ     第一部:講演会「ガムラン音楽とジャワの人々」     第二部:ワークショップ「ガムラン演奏体験」 報告者:風間 純子(南山大学非常勤講師) ⑴ガムランとは  ガムランとは主に青銅製のゴング(銅鑼の類),鍵板楽器(鉄琴の類),太鼓などの 打楽器からなるアンサンブル様式であり,マレー半島,ジャワ島,バリ島に分布する 伝統音楽である。類似の青銅楽器によるアンサンブルは東南アジア大陸部から島嶼部 に広く見られ,それぞれの地域独自の名称で呼ばれている。  ジャワ島中部に伝承されるガムランは主に宮廷において発展し,影絵芝居や舞踊の 伴奏音楽として,また宮廷の式楽として演奏されるほか,イスラム大祭や結婚式など の通過儀礼においても演奏されてきた。一方バリ島に伝承されるガムランは,主にヒ ンドゥ教儀礼に際して神への捧げ物として上演されてきたが,近代以降には観光や娯 楽としての新たなジャンルが多く生み出された。

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―  ―39 ガムラン・ワークショップ(風間 純子) ⑵ガムランの基本構造  ガムラン音楽の演奏形態や様式は地域によって様々に異なるが,基本構造として通 底するのは「インターロッキング」と呼ばれるリズム構造である。ガムランの他にイ ンターロッキングの原理が今なお顕著に残る音楽ジャンルとしては,バリ島の「ケ チャ」,西スマトラ地方の「タレンポン」,フィリピンの「サゲイポ」などが挙げられ るが,その原理を例えるならば,杵を持った二人が一つの臼で餅を搗くようなイメー ジで,交互に音を鳴らす掛け合いである。そのわかりやすい事例として,中部ジャワ の庶民に伝わる臼搗き遊び「コテアン」を VTR で紹介した。また,会場の参加者と 共に手拍子でインターロッキングの原理を体験し,一人では成り立たないガムラン音 楽の共同性について解説した。 ⑶ガムランの伝承  かつて,ガムランは親から子へ,あるいは地域の若い才能が見出され,口頭伝承に より柔軟に変容しながら継承されてきた。しかし近代以降は,学校教育制度の充実と 共に数字譜の使用などシステマティックに教育がなされるようになり,それに伴って 芸能様式の古典化や硬直化も見られる。 ⑷演奏体験  上記の解説を元に,中部ジャワ様式のガムランのレパートリーの中から,古い式典 用の楽曲「チョロバレン」を題材とし,参加者の方々にアンサンブルを体験していた だいた。この曲は,インターロッキングの原型を留めたシンプルな構造からなる。大 ゴングの青銅の楽器の響きに浸りながら,小型のゴング「ボナン」や青銅の鍵板楽器 「サロン」を二人で息を合わせて奏でることのスリルや一体感を味わいつつ,皆で一 つの音楽を作り上げることの魅力を体験していただいた。 (文責:風間 純子)

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