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市場的不可譲性とは何か

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Academic year: 2021

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(1)Title. 市場的不可譲性とは何か. Author(s). 大江, 洋. Citation. 北海道教育大学紀要. 人文科学・社会科学編, 53(1): *53-64. Issue Date. 2002-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/732. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 大 江 洋. 北海道教育大学函館校法律学研究室. 北海道教育大学紀要 ( 人文科学 ・社会科学編)第 五十三巻 第 一号 平 成 十 四年 九 月. 市場的不可譲性とは何か. はじめに. の流 れ は 強 ま り こそ す れ 、 弱 ま る こと は ほ と んど な い。 こう し た 商 品 化 、 す. なわち市 場化す の傾向 は、 これま で市場 化 の程度 がそ れ ほど でも な か った 領域 に現れ、また場合 によ ってはま ったく市場化され て いな い領域 にも侵入. し て いく 。 た と え ば 、 「 食」 を め ぐ る 現状 を 眺 め れ ば 、 「 個 ( 孤 ) 食 」 「調 理. 済食品」 「 外食」等 の現代的特徴 はど れも食 の商品化 ・市場化 の傾向 を際立 た せ るぢ 。. こう し た 商 品 化 ・市 場 化 の流 れ に対 し ては 、 二 つのま った く 対 照 的 な 立 場. が従来 から意 識され、また主張 され てきた。 ひと つには、あら ゆる商 品化を 否定的 に捉え、市場 の消滅 ひ いては私有 の消滅を唱え る極 があ る。それは 「 脱. 商品化 ( Qの8 日日OA豪猛 ロ0巳 」 と も 言 え よう 。 つま り 、 市 場 化 さ れ れ ば さ れ. る ほ ど 、 そ れ は 社 会 的 桂 格 と な る と いう 発 想 であ る 。 も う ひ と つ の極 は 、 こ. 一 可譲性問題 二 批判類型. れとはま ったく正反対 に、あら ゆるも のの譲渡 可能性を 、 つまり 「 普遍的商. か。商品化す ること の意義と弊害があ るとすれば、それはど んなと ころにあ る のだ ろう か。 こう した、商品化をめぐ る論点 の検討を本稿 では以 下に行 っ. ろう か 。 商 品 化 し て良 いも のと 悪 いも のを 区 別 す る こと は 果 た し て可 能 な の. では 一体、現代社会 にお いて相応な商品化と は いかな る状況 のことな のだ. づ く の で あ る 美4。・. もち ろん、現実ははるかに複雑 で暖昧 であ る。現代社会は完全 に商品化を 禁じた社会 でもなければ、また普 遍的商品化を達成した社会 でもな い。あえ てそ の実相を単純化す れば、両極 の間 の階調 のど こかに具体的な社会 は位置. て取 る。. だ ぎ 。 こ の立 場 は 、 後 述 のご と く 、 そ の利 点 を 自 由 の無 限 の拡 大 ・ 伸 展 に見. 買 の意 思 が 合致 さえ す れば、 ど んなも の でも商 品 化 さ れ得 ると いう 立 場. 品化 ( こ口さ窪 め⑨ー8 日目OA日起 立ob)」 の可 能 性 を 説 く 。 売 り 手 と 買 い手 の売. 三 擁護論 四 代替案. はじめ に 「 現代社会 の難し い課題とは、 一方 で市場 の有益性を受取り つつ、他方 で 市 場 の 動 き を 市 場 が 扱 う に ふ さ わ し い 財 に 限 定 す る こ と で あ る」 ( 〉ロ葛 き b▼-①①○”8 8 。. 現代社会 は商品化社会 であ る。構造的不況 の真 っただ中 にある日本社会 に お いても、何とかし て内需、民需を掘り起 こそうと、売り手側 は新たな 「 消 費者 たち の自由 な欲望」 ( 見 田、 一九九六 “--; を 喚 起 す る。 日 に 日 に そ.

(3) . . 洋. 大 江. 、本稿も序論的、導入. て いく。筆者は こ の種 の研究 に着手 したばかり であり 的な域を超え るも のではな いが、今後考察を継続し て いきた い。. 一 可譲性問題 何がど のよう に商 品化 されるべきかと いう問題は、何 がど んな形 で市場 に 、 。 お いて金銭譲渡 されるべきな のかと いう 問題とし ても構成 され得 る そし て そ こ に は いく つか の前 提 が 存 在 し て いる 。. ゆえ に、財産をそも そも可譲的なも のとし てしまえば、不可譲的財産 は定義. 矛盾とな る。そ こで、取り得 る選択肢とし ては、財産概念を狭く取 って不可. 財産 でな いも のの不可譲性)、あ る いは、 譲性 の余地を財産外 に取 る のか (. 財産か つ不可譲)と いう対を考え る 財産か つ可譲)と制限財産 ( 完全財産 ( 7。 のか と いう も のが 残 る※. 記憶L は、所有 可能 でも譲渡す ること は不可能 であ 各自 がそれぞれ持 つ 「 少なくとも金 り、また後述す るよう に、自 己所有 可能 でも他者 に渡す べき (. 個人あ る いは特定集 団によ る所有) の可能 換言す れば、特定財 の私的所有 (. 何を、ど のよう に、ど の程度商品化す べき かは各 状況 や文脈 にお いて決定 さ. 、 立範 囲を狭くす ることも論 理的 には不可能 ではな いかも しれな い。けれども. 、 銭売買 の形式 で) でな いと考えられるも のも あ る。む ろん上記 のよう に 譲 、 渡 不可能なも のはそもそも所有し て いると は言えな いと解釈 し て 財産 の成. ※ 5が正統 なも の 財産権) 性 であ る。法的な関係 に注 目す れば、私的所有権 (. 権)と譲渡 の問題は れるべきだと いう本稿 の立場 からは、 やはり私的所有 (. 所有」 されなければならな い。 まず 、金銭譲渡 し得 るため には当該財 が 「. とし て設定 される必要があ る。そう した法律 関係 や権 利 の設定なしに売買は. とりあえず分け て考え て いく方 が考え やす い。. 。 さ て、可譲性は無償譲渡 と有償譲渡 に、すなわち贈与と売買 に大別される. あ り 得 な い。し た が って、何 を 所 有 し 得 る のか と いう 論 点 が こ こ で 問 題 と な っ. てく る。事 柄 の性質 上、所有す ることが不可能あ る いは非常 に困難なも のも >口号 ①- Qさ 旨 のぬ霊 n①) ( あ る 。 た と え ば 、 友 情 や 愛 、 あ る いは 神 の恵 み ( 相 手 あ って のも の」 で あ り 、 いく ら 法 的 に私 6 の男 □ 切)。 こ れ ら のも の は 「. き でな いも のがあ るかどう か、あ るとすればそれはど んなも のかと いう論点. 市場的交換 による移転 は禁止 いことも多 々あ る。 つまり、市場的不可譲性 (. しく糾弾 され る場合 でも、同じ財が無償 で贈与 され る場合 には問題とな らな. 換 は基本的 に同時履行だ が、贈与交換は長期 にわた っての相互性 が存在す れ 8。後 述 のよう に、そ の金銭 売 買 が厳 ば良 く、 同時履 行 であ る必要 はな い※. そし て両者 には大きな相違 が生ま れる。前者 に較 べ、後者 は直接的 か つ同時 等価交換」を志向 し て いる。したが って、市場的交換 が贈 に利益 ・効 用 の 「 。 与交換と異な るのは、そ の相互性 の時間的差 異 から説明 され得 る 市 場的交. が存在 す るき 。まず人 間自 身。他者 をま るごと所有 す ること、人 間を奴隷. され る)と移転不可能性 それ自体 は異なる。たとえば、臓器売買が法禁 され. 的所有権を設定 し ても、それらを所有す ることは できな い。. 状態 に置く ことは できな い。 さら には、自然環境 や歴史 ・文化的環境などを. て いたとし ても、臓器 の無償移転 ・提供、すなわち臓器贈与が正当化 され て. 次 に、所有 に関し ては、論 理的 に私的所有 可能 ではあ っても 私的所有す べ. 包括的 に私有す ること にはさまざまな異論 がはさま れ てきた。言わば、公共. こう した 可譲性 には暗黙 の前提 があ る。 それは売買 ・贈与 の主体と売 買 ・. れが無償譲渡 ・贈与 であ っても問題な のか否かを吟味す る必要があ ろう。. 、 いる社会は十分 に考え られる。したが って可譲性を問題とす る場合 にも そ. 財的な性質を帯 び る財 の私的所有 問題 であ る。公共財を私蔵 ・死蔵す ること が 妥 当 か ど う か と いう 問 題 にも こ れ は 関 わ って いる。. 権) なも のはす べて譲渡可能とも言え そう であ る。そこからは、私的所有 (. 、 贈与 される客体 ・対象と いう主客 二元論だ。可譲性と は 何かを所有者 から. 私的所有 の次は譲渡 可能性 の問題 であ る。考え方と し ては、私的所有 可能 権)の中 に譲渡 可能性を入れ込む べきだと いう 発想 が生ま れる。 や私的財産 (.

(4) . 市場的不可譲性とは何か. 的 譲 渡 )ぢ 。 主 体 ・自 己 の 「 外 側 」 に あ る も のは す べ て 可 譲 的 であ り 、 主 体. もあり ( 物権的譲渡)、また人 に属す る各種 の権 利 であ る場合もあ る ( 債権. 「 分離」す ることな のである。そ の分離 された中身 は具体的な財 であ ること. てを商品化す る場合) の可能性 や、場合 によ ってはす べてのも のを無意識 の. 商品化 ( たとえば代理母 の卵子 にま つわ る、 つまり当人 の遺伝子的属性す べ. には存在し て いる。あ る いは、各 人 の属性す べてを商品化す るような包括的. にもな る。実 践と関わ る、目的そ のも のであ る内部財と、手段的価値 に過ぎ. こう したことを言 い換え れば、それは外部財と内部財 ( 実践)と いう 二元論. ビ スま でも が 金 銭 的 ・価 格 的 な も のと し て見 な さ れ る よ う に な って いく 。. 及び得 る。たとえば無償的行為など、それま で商品化 され て いな い行為 やサー. れな い。 こう した包括的商品化 の傾向 が強まれば、そ の影響 は他 の部 門にも. う ち に 価 格 づ け てし まう よ う な 発 想 ( 閃鴎eロ.-鴬 一” -①Ne も出 現す るかもし. な い外 部 財 と いう 図 式 であ る。 こ の図 式 に沿 って言 え ば 、 賃 労 働 な ど も 、 あ. mo そ のも のあ る いは 主 体 内 部 のも の は 不 可 譲 で あ る と いう 考 え 方 で あ る ※. くま で自分 の外 側にあ る 一部 の能力 であ る労働力を売 ったに過ぎな いことと. 次 に、 こう したことと関連 し て言え ること は、商品化 の拡大 に伴う貨幣機 能 の浸透 、すなわち 「 貨幣 の侵入」 であ る。貨幣 がも たらす固有 の役割 がそ. こに生ず る。 ここである程度まとま った貨幣論を展開す る準備 が本稿 にはな. n。 な り 、 正 当 化 さ れ るだ ろう ※. こ のよう な考え方 のさらなる前提とし ては、法的主体 ・法的人格 の想定 、. 9。① 貨幣価値 の通約 可能性、② 蓄積性、③ 蓄積 の不平等化 がなされや 品m1. いが※婚、 ア ンド レ に よ れ ば 、 貨 幣 に は 次 のよ う な 特 性 が あ る ( >三 橋 ー怒 り姿. 主 体 的 に さ ば い て いく と いう 人 間 学 であ る 。 た だ し 、 こ の自 律 的 人 間 像 に対. す い、④手段性、⑤ 限界効用逓減。上記 の商品化 に伴う計量化志向 は、 ここ. ひ いては自 律 的人格 の想定 があ る& 。所有 や財を めぐ る様 々な法律行為 を し ては、人間を 「 有能ー ー無能」と いう 類型 に 二分し てしまう危険性が指摘. 幣価値 に通約す ることに貨幣 の重要な機能があ ることは疑 い得な い。. さら に、商品化は選好 ( 当該商品を求 めること) に対し て独特 の傾向を帯. での通約 可能性と重な っている。様 々な財 の特性 ・微妙 さを、価格と いう貨. でき よう養 。ま た、 ここ で の自律 的 人格 を抽 象 的 に想定す ればす るほど、 人格 に 「 付随」す る属性は人格 の外部 に置かれ、そう なるとそれは交換 ・代 替 可能 で譲渡 ・売買可能なも のとな って いく。. びさせる。端的 に言えば、それは選好 の 一人歩き である。程 々の資力 さえあ. れば、消費者は自分 の欲す るも のだけを自 由 に取捨選択 でき るよう にな って. る選好 でも そ の中身 は問われず 、また選好するそ の ( 正当化)理由も問わ れ. 節。何 に対 す 自 分好 み の専 門 テレビ局 選択 からサ ラダ専 門店 ま で)※ きた (. では商品化 に対し てはど のような批判類型 が想定 し得 る のだ ろう か。具体. る こ と は な い。 一人 称 的 な 正 当 化 、 つま り 、 「 私 が そう だ と 言 う か ら 正 し い. 二 批判類型. 的な批判類型 の検討 に入 る前 に、そもそも商品化され るとは何を意味す るの. 価はもち ろん不要とな る。 こう した選好 は、理由不要 の私的承認とも言 い換. のだ 」 ( 円の響 き oo” $ )と いう 正 当 化 が 図 ら れ る 。 そ れ は単 な る意 見 であ り 、. まず注目 し ておきた いのが、商品化 に伴う 「 計量化」 「 費 用便益計算」志 向 であ る。等価交換を前提とする商品化 は、計量化 ・価格化を伴う 。そ こで. え ることが可能だ ろう。私的承認が商品化ととも に増加す る傾向 がそ こ で強. か と いう こ と を 簡 単 にま と め てお き た い。. 何が商品化 された のか ( 物自体、時間、努力 、能力、自由、法的地位、等 々). ま る。. では、 こう した商品化 の特徴 はど のよう な問題を引き起 こし得 る のだ ろう. 「 判 断 」 で は な いし 、 正 当 化 理 由 が 不 要 であ ると いう こと は 、 他 者 に よ る 評. 旭。 ゆ え に 価 格 化 ・計 測 化 困 難 な も の の に つ い て深 く 問 わ れ る こと は な い※. 微妙な部分を切り捨 てて、強引に費用便益計算をし てしまう 傾向 が常 にそ こ. 5 5.

(5) . . 洋. 大 江. か。そ のことを以下に小考 し てみた い。もち ろん、普 遍的商 品化を規範的 に 評価す る立場 によれば、商品化が進行し ても そ こに問題は起きな いこととな る。だが、普遍的商 品化も脱商品化 にも現実社会 は至 って いな いし、また本 稿を含め、多く の議論も そう した両極 の立場を採 用し て いな い。したが って、. が何らか の等価交換性を持 つと いう こと は、他 の同価値 のも のと交換 ・代替. 可能 であ ると いう 発想を生む。 こ のこと は特 に、労働力 の商 品化 に際 し て色. 人間 の部品化)とな る。そし 濃く現れる。 それは労働者自体 の代替 可能性 ( て、たとえ代替 され るも のが労働力 であ るとし ても、各 人 の固有性すなわち. 個性 への侵害 に つながりかねな いと の批判が起 こり得 る。 こ の批判 に対 し て は、個性をも相応 に高く評価 し価格化す る のであれば、 それは個性 の切り捨. 商品化 ・市場 が達成す る価値) 何 らか の形 で の商品化成立 には 一定 の意義 ( があ るだ ろう 。そ のこと に関し ては次項 で扱う ことと し、 ここでは商品化 の. てや無個性化 ではな いと の反論 が可能 かもしれな い。だ が、それこそが人間. なぜなら、贈与交換と は本来、相互的な人格的交わり であ る筈だからだ。ま た、性行為 が相互的尊重なしには成り立たな いとす るなら、買売春等 の商品. 贈与交換を市場化 ・商 品化 し てしまう場合 に手段化 の批判 は強調 され る。. の手段化だと いう再反論 にさらされ る可能性 が大き い。. 問題性を引き続き検討す る。特 に、そこで侵害 され る価値を意識し て立論 し て いき た い。 商 品 化 が 疎 外 命- お口巴8P 間口珠拓 日e Pぬ)を 生 む と いう 危 険 性 に つ い て は 、 ”。 た と え ば 初 期 マル ク ス の論 文 で あ る 『 経済 学 ・ つと に主 張 さ れ てき た ※. 、 。 、 草稿) 哲学手稿 ( 』 では あまり にも有名 な疎外論 が主 張 された 日く 資. 郎。 化 された性行為も手段化 ゆえ の人格性 への侵害 とな る※ 商 それ でもな お、上記 の批判 では、す べての社会的行為を価格を持 った 「. 労働 はた んに商品だけを生産す る のではな い。労 働 本主義社会 にお いて、 「 は自分自身と労働者とを商 品と し て生産す る」(マルク ス、一九六 四 ”八六)。. 品」と みなす普遍的商品化論者を納得させ て いな いかも しれな い。 それ に対. 金 額) が ー 穣A)。強姦事 件 があ つた場合 に、仮 に強姦犯 の強姦 による利益 (. 労働力 の商品化 によ る疎外を マルクスはさら に発 展させ、類的存在とし ての 疎外化と言 ってしまえば非常 に簡潔 であり、それは商 品化 の問題性 ・桂楕. 金額)を上回 るならば、そ の犯罪 は正当化 され ると 被害者 の被害 の大きさ (. 閲覧 ヨ ー感 電 ” し て は 、 レ イ デ ィ ン が 想 定 す る 次 の事 例 を 当 て て お き た い (. を 「 包括的」 に説明す る方法 ではあ るかもしれな いが、決し てわかり やす い. 普遍的商品化論者 にと っては受 け入れられ る のかも しれな いが、 いう帰結 は、. 商品化) によ って疎外 化す ると述 べる。 人間 の類生活自体が疎外労働 (. も のではな い。言わば、商品化と人間性 の桂格を直ち に結び つけ て いるよう. さ て、 商 品 化 の特 徴 と し て選 好 の 一人 歩 き を 挙 げ た が 、 こ の点 は いか な る. それが認 められる社会と は少なくとも今と はま ったく異な った人間 の世界 で. まず、商品化 の弊害 が直接的か間接的かと いう分岐 が考え られ る。何らか. 問題性を呼 び起 こし得 る のだ ろう か。 そ の極端 な懐疑的発想 からは、徹底的. な論理展開 であ る。 ここ では、散文的 ではあ るがも っと 日常用語的な結び つ. の害悪 の帰結 ・影響 が個 々の売買 によ って直接的 に当事 者 に及 ぶ場合と、間. な価値相対主義 ・価値主観主義 が生ま れる。言うならば、善 や価値判断 が漆. あ る こと は 確 か であ る 。. 接的に及ぶ場合 であ る。ちな みに、直接的侵害は通常、交換主体 へのも のと. 選好) 意的な選好 に変質 し てしまう危険 であ る。そ こで必要な ことは自 己 (. きを 以下に示す。. な る。商品化およびそ の帰結とし ての売買 に関し て、当該 両当事者もしく は. 必要と されな い。だがそれは新たな不安定 さを生 じさせる危険性を持 つ遥 。. の肯定だけ であり、理由を持 って自分 で自分を 正当化す るよう な自 己尊重は. 商品化 の重要な特徴とし て計量化を挙げたが、そ の性質 は、貨幣 の特徴 で. 市場財 への判断基準をも含 そう した懇意的選好 が阪属す るなら、判断基準 (. 一方 の当事 者 に加え られ る害悪 であ る。 あ る通約性とあ いま って、商品 の部品化 ・代替性を生じさせる。あら ゆる財. 6 5.

(6) . 市場的不可譲性とは何か. かに示す消費者も、す べての財が商品化 ・市場化されることを自 ら望むわけ. 生 の意味自体を喪失 させる危険 にも つながり得 る。市場 にお いて選好を明ら. 権威を誠実 に認める実践や関わりも破壊される結果とな る。さらにそれは、. 換言す れば、それは権威 の徹底的破壊 であ る。権威 が破壊されれば、正当な. む ) が各 自 の中 で徐 々 に積 み 上 げ ら れ 陶 冶 さ れ て いく よ う な こと は な い発 。. が出回 る危険性 がある。. 規制なまま野放図に進行す るならば、たとえ短期間 ではあ っても粗悪な商品. い。けだし再分配を行う 必要性 は商品化問題と連動 し て いる のであ る。次 に、 間接的侵害 は商品化 の 「 副作用」 からも見 て取れ る。たとえば、商品化 が無. はり商 品化 が進 んだ社会 にお いてそうした強 い再分配が行われる可能性 は低. ること が理解 されよう。 この点と同時 に、 ここでは直接 的な侵害 のもう ひと. こう し て普遍的商 品化 には、人間 の良き生 や尊厳を危険 にさらす側面があ. て いな い財 の本質を汚すと いう考え方だ。あたかもド ミノ倒し のよう に商 品. 同種 の商品化されて いな い財 にも商品化 の質的影響 が及び、そ の商品化 され. る効 果 を 取 り 上 げ て みた い。 そ れ は 、 一旦 あ る 財 が商 品 化 さ れ る に至 る と 、. ここでは特 に、商品化 による間接的だが非常 に広 い影響を 及ぼし得 る、あ. つの形態 を言及し ておきた い。それは、交換 対象 ( 客体) への侵害 であ る。. 化 の影 響 が 同 種 のも の に も 及 ぶと いう と こ ろ か ら 、 レイ デ ィ ンは そ れ を 「ド. 瀕。 で は な い理 由 が こ こ に あ る※. 通常 の売買 の想定 の好外 にあ ってあまり議論 され て いな いが、商品自体が人 る 場 合 が あ る。 た と え ば、 奴 隷 貿 易 に お け る奴 隷 売 買 や、 乳 幼 児 売 買. いこと と な る。 彼 女 は そ れ を フ ェミ ニスト 的 観 点 か ら 代 理 母 や売 春 問 題 等 に. 商品化 の影響力 の強さから、同 一種類 の財 の商品化と非商品化は共存 でき な. ミ ノ効 果 ・ド ミ ノ理 論 」と 呼 ぶ 金 三 ヨー盗 電 ” 6 oテ ー- ①①①” 滋 ← 。そ の場 合 に 、. 分丹 ℃の色口語 )など。そ の場合 に、奴 隷 や乳幼児 は自 分が売 られ ることを. 間 であり 、本人 の意思をま ったくおしはからな いと ころで取り引きがなされ. 選 択 し て いな い。 そ し て、 そ こ で は 売 買 にま つわ る被 売 買 者 た ち の自 己 決 定. 即 し て説明す る。代理母制度 が広く商品化 され るに至れば、女性 一般 にそ の 影響 が及ぶ。 つまり、女性をす べて 「 子生 み装置」 と みなす差別的意 識助 長. の危 険 であ る ( 閃mロヨー毎 閲N B WO)。 ま た 、 売 春 問 題 に 関 し て言 え ば 、 こ れ. デ ィ ン 日く 、 現 状 では 売 春 に 関 し てそ れ ほ ど ド ミ ノ効 果 は な いが 、 圧 倒 的 な. も広く商品化 されると、女性 一般を 「 性商品」と捉え る危険性 が増す。 レイ. るような普遍的商品化説も、それが強制 されたも のであ ると判明したならば、. も評価し得 る両立可能性を否定す ることとな ってしまう 。たとえば、無償 の. 権 への侵害 にとどまらず、あらゆる属性を含 んだも のの商品化 へつながる危 「 険性 ( 買 いた し ”十人力 の奴 隷、紅毛碧 眼 の赤 ん坊」)も 存在 す る蕊 。同 時 にこのことは、強制された売買 に つなが る危険性があ る。奴隷契約を認 め 当該契約を無効とす るだ ろう 。だが 商品化 の範 囲やそ の程度が進 めば進む ほど、そうした 「 本意ならざ る契約 が出現す る確率 は高ま る。貧困ゆえ の 」 筋。 売買 の危険 に ついてわれわれは十分な注意を払う ことが必要な のであ る※. 行為自体も価格的評価を免 れざ るを得なくな るかも しれず、それは当該 行為. こう し て、ドミノ理論を完全 に認めると、同 一物を金銭的 にも非金銭的 に. 性 の商 品 化 が 進 め ば ド ミ ノ効 果 は起 こり 得 る ( 幻三 貫ー-鴬 q”-①NN)。. さ て、 ( 普 遍的)商品化 によ って生じ得 る侵害は、個 々の売買 が直接 及 ぼ. ざ る者 の分裂 は進 む ( 富者 と貧者 の出現お よびそ の格差拡大)。もち ろん、. 的商品化を極点 とす る商品化 の傾向が強まれば強ま るほど、持 てる者と持た. イ デ ィ ン の主 張 す る よう に 、 当 の問 題 が ど れ く ら いド ミ ノ効 果 を 持 つか 否 か. 品化 が同種 の財 に関し て必ずドミノ効果を持 つかどう かは論争的 であ る。 レ. も ち ろ ん 、 ド ミ ノ効 果 成 立 の余 地 を 認 め た か ら と い って、 ひと つ の財 の商. の本質を歪 める危険を持 つ桑 。. そ こで強烈な再分配 ( 政策)を行えば事情は変わ ってく るだ ろう が、それは. は、結局 のと ころそ の場そ の場 で検 討す るしかな い ( 閃卿Q三 5閲Nー E P)だ. すも のに限らな い。まず言う ま でもなく、分配上 の不公正問題があ る。普遍. 商品化を駆動す る市場原理主義 にと っては矛盾 そ のも のである。 ゆえ に、 や. 7 5.

(7) . . 洋. 大 江. ろう 。. けおけ2 霜ヒは)を愛好 の市場 原理主義 化を憂う 人間と は、所詮高尚 な文化 (. 文 化 エリ ー ト 」 であ り 、 低 俗 な 文 化 oo≦ nE日 【①) か ら 高 尚 な 文 化 する 「. を救 い出そう とす る彼 ら の行動類型 は文化 パターナリズ ムと呼 べるよう なも. %、 と いう よ う な 批 判 に そ の例 が 見 いだ さ れ る 。 特 定 文 化 保 護 は エリ ー のだ ※. ト主義だと いう こう した批判 の背景 には、当該商品を消費す る消費者 こそが. 三 擁 護 論 普遍的商品化 の批判類型は上記 のよう に考え られ得 るが、既述 のごとく、. 消費者主権説) があ る。大衆文化を 一方的 主人公とな るべきだと の考え方 (. に嫌悪し、広く影響力を行使 し得 る範囲 でそれを排斥す るような行動は確 か 選 機会保障)をま ったく持 たな い 「 に問題 であ る。ただ、選好陶冶 の発想 (. だからと言 って 一足飛び に商 品化 の廃絶を説く こと はあまり に非現実的 であ る。ど こか で商品化 は正当化 され得 る余地も持 つ。そ こで、以下に商 品化 や 市場 に ついての想定 可能な擁護論を検討し てみた い。. あり、かえ ってそれは密造 やそれに伴う 闇市場を活発化 させただ けに終 わ っ. アル コー ル飲料 の脱商品化) は非 現実的 で とえば、米国 にお いての禁酒法 (. 理矢理 「 廃絶Lしよう とす ればかえ って悪影響 が出 ると いう立場 であ る。た. さ れ 得 る。 こ れ は 、 「不 可 能 的 安 心 説 Lと でも 言え るも のだ ろう 。そ れを無. まず、普 遍的商品化など はしよう と思 っても できな いと いう擁護論 が想定. ば指摘 され得 る事態 である ( 先住民 の人権保障を唱え る人類学者から、子ど. 部外者」 であ ると いう場合は、しばし そ の改善を唱え る者 が皮肉な こと に 「. 特定 の社会問題 の実相を 理解し、 立場 から批判す るだけ であ ると いう批判だ。. 後述 の板挟 み問題等 に)必要 はなく、ただ超越的 身はそ の問題 に思 い悩む (. 売春 や代 理母問題に関し て、女性 の商品化を批判す るよう な立場 にあ る者自. ※ 、 % 、 実 は そ れ を 売 ら な く ても 良 い人 だ と いう 主 張 が あ る 。 こ れ は た と え ば. 結果と し て商品化を擁護す る議論はそ の他 にも 、脱商品化 で得をする のは. 好原理主義」が問題を はらむ こともまた事実 ではな いか。単純 に選好と消費. た。無理な脱商品化は第 二第 三 のアル ・カポネを産 み出すだけだと いう考え. も の人権 の重要性を訴え るおと なたちま で)。当事者 の立場 に部外者 が本当. 擁護論と言う から には、擁護し得 る利点 ・価値を積極的 に主張す ること が. 方 であ る。確か に、現実的条件をま ったく考慮 しな い脱商品化 は、かえ って. ・ に立 ち き る こ と の難 し さ は いく ら 強 調 し ても 、 強 調 し 過 ぎ る こと は な い。 だ. 者主権を結び つけ て事足れりとす るわけ には いかな い難 しさが ここにあ る。. 状況を悪化させ るだけ に終 わ るかもしれな い。また、当該商品 の性質 によ っ 開発)化 が進 んだと し ても 比較的 に深刻な問題を生 じな い場合 ては、商品 (. が、だからと言 って、そ の困難性 の理由をも って問題自体を消し去 ろうとす. 主 たる課題とな ろう が、そ の前 に異 な った観点 から の擁護論を取り 上げた い。. もあ るだ ろう。 ボー ルペンの商品 開発が生む問題性は、代理母 のそれと は異. ることは本末転倒 であ る。. た批判 の背景 にあ る消極的自由論 の妥当性 はど のよう なも のな のか。さらに 高尚 な」文 化 の自然 消滅を は、 「 低 俗」文化を求 め る大衆自 身 は果た し て 「. 不可譲性とは本当 に単な る第 三者 の介入行為 に つき る のか、また、そう し. な る。 だ が 、 こう し た こと を も って、 す べ て の普 遍 的 商 品 化 の正 当 化 を 図 る こと. もまた短絡的過ち であ る。否 が応 でも普遍的商 品化と脱商品化 の間 にあ る現 代社会 にお いては、中間的理論を組 み立 てなければならな い。. では、商 品化 の積極的意義 はど のような点から説明され得 る のだ ろう か。. 望 ん で いる のか 、 等 々 の問 題 に つ い て は 次 項 でま と め て考 え て いき た い。. 立場もあり得 る呈冗買当事 者 の合意を否定す る形 で不可譲性を主張す る のは、. 商品化 の進 んだ社会と は基本的 に市場化 の進 んだ社会 であ る。 ゆえ に商品化. また、不可譲性論 への批判と いう観点 から、商品化を結果と し て擁護す る 第 三者 の余計なお節介 であ ると いう意見だ。たとえば、文化財 ・文化的資源. 8 5.

(8) . 市場的不可譲性とは何か. だ ろう 。で は 、市 場 の特 徴 と は 何 か 。詳 論 の余 裕 が こ こ では な いが 、ア ン ダ ー. の利点 は、市場 の持 つ利点 と考え られ て いると ころと少なからず重なり合う. 摘し得 るかもしれな い。中央集権的な指令 ・計画 ではなく、市場的相互調整. ると言え よう。. 消極ーー積極的自由と いう自由 の轄轄性は、商 品化 の微妙さと呼応関係 にあ. 市場 が持 つ機能 に引き寄せ て考え れば、独特 の調整 ・平和維持機能をも指. ソ ンによ れば、市場 的売 買 には次 のよう な特徴 があ る ( >口島 客P 5 8 ” ー 鴬)。すなわち、① 個人的な人間関係を伴 わな い非人格性、②自由領域 の存 在、③ 消費 における排他性 ・競合性、④欲望を喚起す る性質、⑤ 不満を示す. の利点と し ても強調 され る。 つまり、 「 現代 の市 場 が具体化 しようとす る最. この市場売買 の特徴 にも 示され ている、自由と いう側面がしばしば商品化. あ る尭 。商 品 化 や市 場 が持ち得 る こ のよう な美 質を 認 める に筆者 も やぶさ. や調整は、何と言 っても市場原理によ ってなされること こそ最も効率 的なも. および利益 の最大配分化も市場擁護 の伝統 的理由とされ る。社会的な財配分. の網 の目を通し てこそ、そう した機能 は達成 され得 ると いう発想 がここに関 連す る ( 貫き 8日ーNOO-)。 さ ら に は 、 こ の こ と と 関 わ って、 効 率 性 の達 成. も 重 要 な 理 念 と は 、 特 定 の自 由 観 念 で あ る」 ( b己 ①【の0ロー盗 めO” 品 o) と いう 主 張 だ 。 そ の中 でも 特 に 取 り 上 げ た い の が 、 「 解 放 と し て の自 由 」 と いう 発. か ではな いが、やはり普 遍的商品化を肯定 しな いのであれば、商品化 への抑. 場合は退出 ( ① ×#)戦略 であり、要求 ( ≦ 行①)戦略 ではな い。. 想 であ る 。 そ れ に よ れ ば 、 市 場 売 買 が 持 つ非 人 格 性 ( ー # )があ 日℃聖 書 口餌-. 制 は不可避的 に何らか の形 で考え出 されなければならな い。. 郊。 現 代 社 会 の自 由 と は 、 講 学 上 の消 極 的 自 由 ( 防空- ヨ」 ①$ ” -NN) であ る※. た 発 想 は 当 然 の こと な が ら 、 そ の経 済 的 帰 結 を 問 わ な い。 し た が って そ こ で. の立場から言えば、現状 のまま の脱商品化 は旧秩序 の中 に女性を押し込 め、. ていると いう主張 は、疎外労働とし ての商品化と いう見方と衝突す る。前者. うな議論を 展開す る ( 閃回Qヨ-- 鷺N B- 〒)。経済的事 情 から、特 に経済 的最 下層 に落ちな いためと いう 、やむ にやまれ ぬ理由から女性は性産業 に従事 し. さ て、 レ イ デ ィ ン は 女 性 の性 産 業 従 事 者 ( の①ドミ0詩 聖 ) に 関 し て 次 の よ. 四 代 替 案. のであり、またそうす ることが財を最大化す ること に つながると いう主張 で. れば こそ、逆 に封建的桂格 から人 々が ( 特 に弱 い立場 の者が)解放 される易 。 そ し て、 こ のこと は 現 代 的 文 脈 に お いても 言 え る こと だ ろう 。‐ た とえ ば 、 脱. 商品化 の美名 の下で女性 が抑 圧され て いる場合 に、そ の桂格を解放す るひと つの力 と し て商 品 化 が利 用 でき る魅 力 は やは り 捨 て難 い 金 三 ヨー盗 電 ” ー 鷺 W)。. にお いてこ の消極的自由をま ったく否定 し てしまう ことは例外的状況以外 に. 市場 一般を男性 にだけ開放す ること に つなが る。だが、だからと言 って性産. 自己領域とし ての自由)をと にかく確保しよう とするこう し 個人 の自由 (. は あ り 得 な い。 自 己 決 定 や プ ライ バ シ ー の中 核 に 「 誰 にも 触 ら せ な い自 由 の. 業 に従事す ることが直ち に手放し で人格的解放とし ての商品化と容認 でき る. か ど う か は 別 問 題 であ ろう 。 こ こ に レ イ デ ィ ン が 「 板挟 み ( き き お け三巳 」. 領域」を置く重要性 は何度 でも力説し ておく べき であ る。とは言え、消極的 自由あれば積極的自由あり で、市場的自由 はあくま でひと つの自由 でしかな. と呼 ぶ状態 が現れる。すなわち、現状変更 ( 福祉権保障、再分配等) な し で は、普遍的な性商品化 は疎外 やドミノ効果を生 み、他方、脱商品化 は対象者. 姓。 果 た し て、 あ ら ゆ る こ と 、 あ ら ゆ い こと も ま た 事 実 で あ る※ る も のを 売. 買 でき ることが自由 のす べてな のだ ろう か。市場的自由とは、商品 の手段的. を 苦 し い状 態 のま ま に放 ってお く 。 複 合 的 平 等 と の対 照 で言 え ば 、 こ の こ と. は 「 複 合的 不 平等 ( >口号 ①--①①望 - ①切) と も 呼 び 得 る 8 日けお×甘①ぬこ色#く)」 (. 利用可能性 と近似的なも のであり ( >亘 理容ロLog ” 品- )、財自 体 の本質的 価値 や共同利用 の可能性など 、 他 の考慮事項をう まく説明す るも のではな い。.

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(10) . 市場的不可譲性とは何か. ド ミノ そう した条件達成 のため に、売春 の非犯罪化、性商品宣伝等 の禁止 (. ら れ る こと ( 鳥 鶴 舞 鴎ロo己 が な いよ う に す る 、 な ど の条 件 であ る 。 そ し て. 6 Ne 。 す な わ ち 、 売 春 行 為 が 「地 下L に 潜 る こと を 防 ぐ こと 、 当 該 女 性 が. るとし ても、そ のためには次 のような限定条件 が必要と される ( 閃巴 戸 毎電 =. 察 し て いる。彼女 によれば、売春を仮 に容認 (一定 の商品化受容 可能性)す. レイディンは不完全商品化 に関し て、特 に女性 や子ども に関わる論点 で考. 書 目 冴巳口ぬ)が 阻 害 さ れ る と いう のが 彼 女 の見 方 であ る ( ヵNqg」 鷺 N ー擦 り)。. ( 刃色 盲 ー5 伽一” -龍 二 。 そ れ を 完 全 商 品 化 す る と 人 間 的 発 展 ( ロロ日 N口. 品化 の具体例 であ る。 レイ ディン日く、 「 労働 や住宅 の完全な脱商 品化」 が 今 のと ころ考 え ら れな いが ゆえ に、限定 的商 品化 が主 張 され る こと と な る. リート によるお節介 な判断 に頼らずとも相応 の文化選択を行え るよう な ( 断. いか な るも のな のか 。 こ こ では 、 丁 寧 な 文 化 承 認 ( 制 度 ) のあ り よ う や 、 エ. のと し よ う と す る 。 権 威 と 批 判 ( 応 答 ) の両 立 可 能 性 であ る 。 で は 、 選 好 、 す な わ ち 消 費 者 の購 買 欲 ( き むき ) に頼 り 切 る の ≦巳旨的口窮 め でも な く 、 一方 、 文 化 エリ ー ト の 「ご 託 宣 」 に盲 従 す る の でも な い方 法 と は. いう意味 で 一定 の権威成立 の余地を残し つつ、そ の権威を批判 に開かれたも. タ ー ナ リ ズ ム の克 服 を も キ ー ト は 目 指 す 。 つま り 、 選 好 の独 走 を 許 さ な いと. そ こで新たな類型が追求 される。同時 に、前述 の文化 エリート主義 ・文化パ. この行為類型も 「 滅私奉公」的側面が強すぎ て、非現実的 であると断ず る。. た め に 貢 献 し よ う と す る のが 、 こ こ で の行 為 ・関 わ り であ る 。 し か し 彼 は 、. 義 から の行為類型を検討す る。自 己利益を考慮 せず に、文化的財 の充実化 の. も いる 。 よ って、 贈 り 物 と し て の代 理 母 だ け を 認 め る考 え 方 も あ る 。 血 の つ. 国 にお いても)相当残 っており、また利他主義 的動機 から代理母を望む女性. -鴇 ・” - OWN1)。 現 時 点 では 、 血 の つな が った 子 ど も を 欲 し が る 気 持 ち は ( 米. 次 に、 代 理 母 に つ い て の彼 女 の行 論 は 以 下 のよ う な も の で あ る ( 閃鮎QE. を気 にす ると、今度 は成 果 の中身 が空洞化す る危険があ る。 こうした点を考. それは創造的作業 であ るが ゆえ に大変だ からだ。 一方、他人から の評判だけ. 表 ・出 版 ( 他 者 にと って の利 益 にな る次 元 ) に ま では 達 し な い。 な ぜ な ら 、. 与と、各個人 に対す る報償 ・承認を挙げ る。各人 の知的満足 のみでは成 果発. 出 す 。 た と え ば 、 学 術 雑 誌 シ ス テ ム の意 義 と し て、 キ ー ト は 科 学 全 体 への寄. ル文化 の均 一主義) が行き詰ま る可能性を見 て取 ったキートは、まず利他主. 効果防止)が要請 され る。そうした限定条件 の下 ではじめ て売春 ( 性 の商品. 能)能力陶冶などをキートは強調し て、同僚 による承認 ・判定を引き合 いに. な が り を 重 要 視 す る人 々 の思 いの強 さ を 考 え れ ば 、 ま った く 血 の つな が ら な. 食 い物 」 に さ れ な いよう にす る こと 、売 春 に よ って彼 女 ら が 舵 め 搾 取され 「. 化 ) が 認 容 さ れ る こと と な る 。. い単なる委託出産 は否定 される。代理出産 は通常、代理出産を依頼す る父親. 消 費 判 断 能 力 陶 冶 に つ い て、 キ ー ト は 独 特 の 「 文 化 的 メタ財 ( 8 坪白 色. %。 待 し 得 る※. 慮す ると、知的満足 や利他主義 では得られにく い 「 動機づけ」と、単 な る人 気取りゲームに終わらな い 「 良質な内容」 の双方 が同僚 による評価からは期. の精 子が用 いられる ので、不完全商品化なら行われ ても良 いとされ る。もち ろ ん、 代 理 母 は 商 品 化 さ れ な い に 越 し た こ と は な いと し イ デ ィ ン は 述 べ 3 る ※3。. な財購 入判断能力 の陶冶 ( あ る種 の消費者教育)が目指 され る。 つまり 、単. 日の忌鳩oooの)」 と いう 概 念 を 提 唱 す る ( 内の誓ーNooo” 品 の1)。 そ こ で は 、 賢 明. に つ い てはど の よう な 代 替 案 が 考 え 得 る のだ ろう か 。 た と え ば 、 キ ー ト は 文. に消費 に終わ る財 ではなく、何かを判断、生 み出すも のとし て文化的 メタ財. さ て、 商 品 化 の特 徴 や 問 題 点 と し て選 好 の 一人 歩 き を 挙 げ た が 、 こ の こと. 化 的財 ( 穴薙 げ 日 耳目 巴 凶oo信 ) 保 障 の観 点 か ら 次 のよう な 議 論 を 展 開 す る ( ー. を重要視し て いく。各自 にと っての価値 や良き生をめぐ る判断能力 の陶冶 、. 各自 の良き生 に対す る各 々の財 の貢献度を判断す る能力 を進め るも のと し て. g oo” け巻 か)。 0. 文化 的財保 障 に関 し て市場 モデル ( 自 己選好絶対主 義麹 お よび グ ロー バ.

(11) . . 洋. 大 江. す力 であ る。また、各 々の判断、選好 の基礎 には各 人なり の中心的価値 があ. こ の文化的 メタ財は位置づけられ る。言わば、市場を各 自 がう まく使 いこな. だが、それは別稿 の課題 であ る。. 線 は、 他 の具体例を色 々な角度 から検討す ること によ って引かれ得 るだ ろう。. ヵ三 戸 感電 ” 盗電 )。本稿も そ の立 場を 共有 した い。 さらな る補助 とす る (. 。 森村、 一九九五) いので他日を期す。参照、 ( 川島、 一九八七) (. 4 *1 5 *1. *3 1. >三 品 窓線 に帥》 。 参 照、 ( 資 本 論』 (マル ク ス、 貨 幣 論 の先 駆 的 業 績 と し ては 、 言う ま でも な く マルク ス の 『. にお いて小 考 し た 。. 大 江 、 二 0 0 一b) こう し た 二分 法 を 含 む 法 的 主 体 ・人 間 像 に つ いて、 筆 者 は (. 自律的人格 の想定」と いう基本枠組みと重なり合う。 所有」「 可譲性」「 おける 「. 0 参 照、 ( 潟包 ヨー- 鴇 一” - S P)。 *1 1 ば、 し ゲ に見 ら れ (ヘ ゲ ル、 二 ル 労 働 の 正 当 化 ー の 賃 図 は え ヘ る *1 こ た 式 た と ー う 6)、 S6 0 0 0 )。ヘー ゲ ルは 、「人 格 の核 心 」自 体 を 譲 渡 す る こと は でき な いと し つ つ ( 0 。 ) S8 雇 用 契 約 によ る生 産 行 為 やサ ービ ス の譲 渡 を 認 め て いる ( 私 的所 *2 ち な み に川島 武 宜 は 、商 品交 換 にお け る基 本 的 な 法 的 カ テゴ リ ーと し て、 「 1 契 約 」 「人 格 」 を 挙 げ る ( 有 権」 「 川 島 、 一九 八 七 )。 これ ら のカ テゴ リ ー は 、 本 稿 に. 七 “四 五 1)。. 川島 、 一九 八 よう にも 思 わ れ る が 、 こ こ では そ れ 以 上 の論 及 は し な い。 な お参 照 、 (. *9 物権 の排他性を考慮する場合 に、物権と債権 の譲渡性にはそ の強さに違 いがあ る. *8. 〉口号 の - )。 *6 参 照 、 ( ①襟 ” ー 家- *7 参 照 、 ( 肉乳 ヨー- 鷺 .こ帥鷺 )。 P三 角客ロ.Boo二帥①)。 参 照、 (. *5. 辻 、 二〇 〇 一) があ る。 を 魅 力 的 に提 起 し たも のと し て、 ( 肉色 ヨー *3 も ち ろ ん普 遍 的 商 品 化 と は 、 話 を わ か り やす く す る た め のカ リ カ チ ュア ( 毎mN 務鴬 ) と いう 側 面 も あ る。 *4 参 照 、 ( 潟乳 ヨー毎帥一口閲当 )。 私 的 所 有 権 概 念 そ のも の の検 討 に つ いては 、 本 稿 で は ほ と んど 立 ち 入 る余 裕 が な. *2. し じ ょう ) *1 こ こ で の市 場 化 と は当 然 、単 な る市 場 (いち ば )の存 在 では な く 、市 場 ( △)。 シ ステ ム の存 在 を 意 味 し て いる。 参 照 、 (ヨ容 6日ーNoo-“ 遅 さ (ス ロー ・ライ フ)」 早 さ」に対 す る代 替 案 と し て の 「 著 し い商 品 化 傾 向 が持 つ 「. 註. る 。 そ し て、 こ の価 値 は自 然 に備 わ ると いう よ り も 、 様 々な 芸 術 等 に触 れ 、 あ る いは 「遭 遇 」 す る こと に よ って往 々 に し て触 発 的 に獲 得 さ れ るも のだ 。 加 藤 、 一九 九 六 た と え ば 、 「何 を 守 る べき か と いう こと を 決 め る のは 文 学 」 ( = -三七) であり、 こ の場合 の文学とは、まさに文 化的 メタ財と言えよう 。. こう した能力 や価値、すなわち文化的 メタ財は、市場供給だけ では不足す る可能性 があ る。また、異論を唱え る際 の手段と し ても これら の財は活用さ れ得 る。特 に、前述 の市場的な退出戦略ー ー・ 買わな いことー ー ではなく、声 をあげ て異議を申 し立 てることを行う際 にそれは活用 されるだ ろう 。財獲得 をめぐ っては、退出 で済むも のと、理由 が求 められるも のがあり得 るわけだ が、当事者 間 での相互変容 が望ま れ るよう な場合 には退出戦略 ではなく、理 由を述 べ合う戦略 がしばしば採 られ る。こ の発想は、集合的決定 にも 関わ る。 集合的決定 は排除す る自由 でなく、含まれ る自由 命 坤の OS日 8g BOEAのQ) であ る と いう 主 張 ( >口島 H 8 ぬ) か ら は 、 非 排 他 的 で参 加 が 容 易 な の0ロー-①oo” フ ォー ラ ム的 な 発 想 が 重 要 であ り 、 そ の意 味 でそ れ は こ こ で の文 化 的 メ タ 財. と非常 に親和的 であ る。 以上 のよう に、 いく つか の代替案を見 てきたわけ であ るが、械然と した領 域分割 が できな い以上結局 のと ころ、商品化と非商品化 の間を右往左往 し て いく しかな い。もち ろん、既述 のド ミノ効 果等 、有 用な補助線は引けるだ ろ う。しかし、直裁な結論を導 き出す ことは非常 に困難 であ る。特 に、上述 の 限定的 ・競合的商品化 は、普 遍的商品化 や完全な脱商品化 に較 べると、当然 見映え」 が悪 のことながら微妙な部分を大 いに残 し てし ま い、 理論的 には 「 言わば、一般的あ る いは体系的な 理論からは程遠 い形とな っ いかも しれな い。 て いる。 レ イ デ ィ ン自 身 は そ のプ ラ グ マテ ィ ック な 立 場 を 逆 に強 調 し 、 あ く. ま で社会的文脈 の中 で限定 的 ・競合的商品化を考え て いかなければならな い. 2 6.

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(13) . モー ト月 一′ 1. ′ 軽薄礎潔癖凄韓o ヤ間′ 泡鶏瞳灸絹 『K櫛継:把蓉弾く KS浅終刃機懲』. に′ 『賦半牽くロS敷緩』′ョ 聾艇癖畜ず 国′ 『凝糧選S軸縄』′ 試料糾o. ′1 一 〈徴′ 馨懸鮮・田丑和に認 『鍵連鮎・部琳樹蝶 ′ 稗艇叔幾o 』 ′ K映帯 ′ 1 にく′ KK時 m摂o 〈瀬罷 『紅柊縞撚1紳撚1余率』 (躯・粟三機一. 顧田無*′ 1べ ′1 . Z i i ILimi Anderson tat Z ’ zd PZ ‐ csq ca o l l softhe Marker zabeth ,Eco〃の〃Z ,1990 , The Ethi ,E1. / 6 ’ め o o s 力 v . . , l l l Andre Jud )Pカザ i eds er & Wa zer( th 1995’B1ocked Exchanges :A Taxonomy,in Mi . , , , i ty Press ず ‘ ’ ce α s i i z . ,oxford Univers ,力感i ,のば Eq”〆どり i i in Ber l f ty Press ’ z″ Es sのぼ の!乙あげも ah ord Univers , ,1969 ,Eo ,lsa ,ox i Cowen l ty Press fcommeγメメ Czばれ‘ vers re er eo s L . ,Harvard Uni ,左zPmf ,Ty ,1998. S擢般』′ 眼贋扇1日韓]o. i Fromm,Er I Dタヨ〈轍滋′ 1ドに間′ 『皿 ch edo“ e z ,[ ,1965 ,Escのe方 切〃 乃′ ,AvonBooks. 田食. l lan Press Keat l 000 ’覆お げ 肋eみ勿液昨, Macmi f妨げαZGoodsq“〆 伍β LZ . ,Russe ,2 ,Cz f i Kohn V i Z f 993 ’“”z edby 尺破りαrds ′rZ z e rro z赤を t e ‘ Z Gひげ Smな,あだのばれe P/の格, ,A1 ,1 ,Pz Aお i l e caBooks . , Prのs , のzd o放け β“彰s ,Rep. 立方αf ro i Lindb l fのi es E. om,Char s zJ昭2鰭丑 左,おo妙 什 “勿γんs ,”“〆 F ,2001 , TZ姥 入缶 液BIS’ 入勿庇 oゾ互 l ty Press e Universi . ,Ya ’ 8 i i 100 lna l l Radi ty, 嵐 の 粥 川 乙似り Reり腐り - enabi n, MargaretJane . . . ,n ,v , Market ,1987 ivers i ------,1996 ty Press f z 7ばe s ed co 7mi oの!だs , ,Harvard Un ,CD i i inceton Univers i Suns ty Press te n c i z . .coJ ,Pr ,Cass ,2001 ,たり知るZ. ′ i 11 Wa i 983 zer chae 2 8だsoメカr s鱒ce cBooks [ヨロ畔絹′ 1ドベド 『当滞 S , Mi ,Bas ,SP/ 躯tk』′ 橿桝櫛1凶]o. t の.

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参照

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