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参議院の緊急集会制度における緊急措置請求権の主体の一考察

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(1)Title. 参議院の緊急集会制度における緊急措置請求権の主体の一考察. Author(s). 田中, 正己. Citation. 北海道學藝大學紀要. 第一部, 6(1): 25-44. Issue Date. 1955-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/3561. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北 海 道学 聾 大学 紀 要 (第一部). 第 6紙 第1号. 昭和30年9月. 参議院の緊急集会制度における. 緊急措置請求権の主体の一考察 田. 正. 中. 巳. 北海道学醒大学釧路分校法律学研究室. i Masami TANAKA : on the sub j ect。f the C1 a . nfOr l lors ion of the House of Counci the Emerget lcy Sess. 緊急集会請求権の主体. 問題の提起 緊急集会制度の意義と緊急の. 比較法的 考察 言 結. 要件. 緊急集会の制度は新憲法ではじめて設けられた制度であるが、 国法上その規定されるところ頗る簡単で、 憲 54条= 法上基本的規定一箇条 ( ,m) ある外は、 緊急集会の請求手続、 緊急集会中における参議院議員の不逮捕 4 4 14 条) 及び緊急集会における会議その 特権、 議長の院内警察権について規定した、 国会法の三箇条 ( ,3 ,1 参議院緊急集会規則の四箇条がこれである 他の手続を定めた、 。 憲法上 「衆議院が解散されたときは、 参議院は、 同時に閉会となる。 但し、 内閣は、 国に緊急 の必要がある. ときは、 参議院の緊急集会を求めることができる」 (54亙) 。 従って緊急集会が行われるためには、 衆議院が解 散中であること、 国に緊急の必要があること、 第三には内閣の求めによることの三要件をあげなければならな い。 従来法解釈上専ら第二の要件たる、 「国の緊急の必要性」 に集中されて来た硯があるけれ ども、 第三の要 } 件たる緊急措置権の請求の主体たる内閣については、 とりたてて疑問の余地のないものとされて来た1 。 果して そうであろうか。. 緊急集会が開かれるためには、 内閣の請求が必要であり、 具体的には内閣総理大臣が之をなすのであるが、 内閣総理大臣の嘘鉄に際 して、「あらかじめ指定きれた国務大臣」(内閣法9条) 所謂副総理 vice‐premier をも. 鉄くような、 異例の事態に、 緊急措置の請求は一体何人によって行われるのであろうか。 「あらかじめ指定され ) であるとともに、 あらか じめ た国務大臣」 は、 慣例は一名のみであり、 憲法上複数制をとれるものかは疑問2 指定された関係が、 法上明かでなくしては、 何人を内閣総理大臣の事務を取り扱うものと見撤しうるであろう . 果して然らば、 このような場合に緊急集会は、 合憲的に開きうるものであろうか。 斯る緊急集会において も、 内閣総理大臣の指名 が合憲的に行われ得べきものであろうか。 それはわが国独自の緊急集会制度自体 の必要性. からも検討に値するであろう。 本論設定の所以である。 1 ) 例、 高辻正巳、 参議院の緊急集会について、 自治研究29巻7号、4p 2 ) 複数制の例は、 ソ ヴェ 廓他会主義共和国連邦憲法70係は副首相若干と規定し、 ソ聯系人民共和諸国に その例が多い。 単数制の例は、 ドイ ツ連邦共和国基本法69係、 フランス第四共和国憲法54 , 55係等参 照o. = 日本国憲法は、 天皇主権原理を否定して、 主権は国民に在りとし、 大権中心主義を否定して、 国会中心 - 25 -.

(3) . 田. 中. 正. 巳. 主義の建前をとった。 従って 天皇の副立法権乃至緊急勅令 ( 8条) や緊急財政処分 ( 70条) のような行政の専権 に基く、 国権発動の余地を排除 して、 憲法、 法律の定める国の重要な作用は、 出来る限り国権の最高機関であ り且つ唯一の立法機関たる国会の参輿をまって、 はじめて有効に機能することとなった。. 而して、 国会は衆議院及び参議院より成る二院制をとる建前から、 国会の参興は衆議院及び参議院の共同の 権能 であり、 衆議院解散と云う斯る時期に、 偶々国会の議決を要する、 国政上の緊急の措置を必要とする場合 に備えて、 両院同時開閉の原則 の例外を設 定して、 憲法は英米憲法の型に従った、 特殊の制度として、 第54条. = ほを創設した。 ,1 即ち、「衆議院が解散されたと きは、 参議院は同時に閉会となる。 但・ し内閣は、 国に緊急の必要があるとき は、 参議院の集会を求めることができる。 前項但書の緊急集会において探られた措置は、 臨時のものであって 、 次の国会開会の後十日以内に、 衆議院 の同意がない場合に は、 その効力を失ふ」 と規定したことこれである。. 要するに、 参議院の緊急集会の制度は、「衆議院が解散されたとき」 だけに限って、 明 治憲法第8条の 「帝国 議会閉会ノ場合二於テ」 、 或は第70条の 「内外ノ精彩二因り帝国議会ヲ召集スルコト能ハサルトキ」 とする要件 よりも、 更に之 を限定 して、 文字通り 「緊急の必要ある場合」 のための制度であって やむを得ず 参議院だ 、 けで国会の権能 を行わしめ ると云う、 瞳急的異例の臨時的変則の制度であるが 、 それは国会中心主義のあらわ. れに外ならない。 現行憲法が改正される当時、 緊急命令制度が日本側により主張されたにかかわらず 総司令 、 )は 部が之を頑 額に拒否 して、 緊急集会制を認めたこと1 あくまで行政権の濫用を防 ぐの趣旨を 出ないのであ 、 る。. 1) 自由党憲法調査会、 昭和2 9年11月 5 日、 日本国憲法改正案要綱説明書の内閣の項参照 。 斯くて緊急集 会のなされるた めの要件に・ ついて瞥見すれば、 一は衆議院の解散中であること、 二は国に 緊急の必要があること、 而 して三は内閣がこれを必要と認め請求することこれであるが 以下少しく考察を進 、 めて、 本論の礎定に資 したい。 第一に、 衆議院が解散中であるというとき 、 衆議院が解散され、 同時に参議院が閉会となったとき以降、 特 別会の召集された日迄の間を指すか否かについては 学説は必しも一致 しない 文字通り特別会までの長期約 。 、 ) 或 は未だ総選挙の纏らない間までの短期約40日と解する立場3 70日間と解する立場1 )に分けられよう。 、 凡そ国会の活動は二院の共同によるのが原則であり ( 54 0、 この原則に対する異例隙急の臨時の措置である から、 国会の活動 し得 る状態にある限 りは、 最短期間を以て、 緊急集会を請求することができる、 実質的解散 , 中の期間と鰹す べきであろう。 長期の約70日説をとること もとより法律上問題は存 しない 然しながら 特 、 。 、 別会の召集は、 その詔書の公布、 少くと も2 0日前にしなければならない常会の例によるを要 しない (国会法 1 二. = ) 以上、 必しも長期7 0日を前提にするには当らないのであって 政治の実際上は狭義に顔す べきこと妥当であ 、 ろう。. 第二に、 「国の緊急の必要」あるときでなければならないが、国 家的緊急の案件とは 一は特別会開会の後 10 、 、 日以内に衆議院の同意がなければ効力を失ふ ( 54nD、 参議院だけの、 臨時暫定の議決であるから、 原則とし て、 本議決を要す べき緊急の案件でなければならないのであって 衆議院の同意を要しない案 僻ま 緊急集会 、 、 において議決されるにせよ、 それは 「緊急の案 件」 とは区別されねばならない。 例えば 参議院自身に関する 、 案件の如きは之に属する。 緊急の案件は、 解散前からあらかじめ予想され得るような緊急の案件が、 多く含められることとなるであろ )けれども、 これだけには限られない う3 。 憲法69条は 「内閣は……io日以内に衆 議院が解散されない限り、 総 辞職しなければならない」 と す る 10 日間が、 解散後の緊急事業処 理のために、 とりあえず衆議院に提出して. 審議を受けておくことを、 憲法が期待している期間か否かは、 政治論としてはともかく 法律論上は疑わし ) い4 。 それは、「内閣の不 信任決議があったにかかわらず、 解散もなく、 総辞職もしないで、 漫然と居据わる結 果になることを禁止す るための期限附的な意味と、 選択するための判断の織予的期間の意味をもつだけ」 と簾 ) す べきであろうハ 。 更に、 緊急の必要が国家非常事態と云われ るような、 国の危急 に対処するための必要に限定されることなく、 - 26 -.

(4) . 参議院の緊急集会制度における緊急措置請求権の主体の一考察 国の利害に関し、 国法上国会の議決な しには、 許されない措置が、 特別会をま ってする暇のない程に、 緊急で あることを必要とし、 その緊急 性は、 積極的たると消極的め たろとを問わない。 単に国家的乃至一地方的であ. っても、 その影響力が国家的危機災厄の状況を呈するとき、 これを 「緊急」 と見倣ずとするような消極的解釈 )のであり、 斯る治安上の場合だけではなく は、 狭 おこ失する7 、 憲法及び法律を施行する上に、 特別会をまっ ておられない場合、 もしくは特別会の召集までの期間に--政治的には未だ総選挙が行われない間め がのぞま しい--立法措置をとらなければ、 重要法律が失効してしまうような場合もまた、「緊急」 とみなければならな. し』) 。. 0日以内の同意にかから しめ、 その効力の継続性を有たす べきもの 従って、 緊急の必要が、 特別会召集後の1 であると否とには関係はない ( 53 m 参照) けれども、 緊急の必要が、 最初から特別会において、 断定の家 訓院 の同意を要しないと規定されたような案件を、 当然に含むものかについては、 国会権能を臨時に代行する参議 o ) 院の性格と、 衆議院の優越性からみても、 疑問の存するところであるl 。 内閣のみとめる緊急の案件に直接関 連する参議院の発議は、 これは一般に承認されるところである (参議院緊急集会規則4条参照) 。. 第三は、 内閣が、 国の緊急の必要を、 解散中に認めたときでなければならない ( 5 41) 。 国会法第4条は、「参 議院の緊急集会を求めるには、 内閣総理大臣から、 集会の期日を定めて、 参議院議長にこれを請求 しなければ. ならない」 と細則的に規定した。. 従って緊急集会の案件の認定権は、 内閣により、 閣議の決定をば、 内閣総理大臣から参議院議長に請求する こととなる。 臨時会における召集 請求権のごときは、 緊急集会には存しない し、 自律的集会も憲法の禁止する ところと解されるから、 参議院は自らの判断において、 緊急性を否認することによって、 緊急措置の濫用を防 ぐタ トはない。 85p;清宮四郎、 憲法要論、 173p;佐藤功、 憲法 (清宮四郎 1 ) 宮沢俊義、 新憲法と国会、196p:憲法、2 綱、 法律学演習講座牧)241p 等。 2 57 ) 美濃部蓮吉、 日本国憲法原論、406p;鵜飼信戒、 憲法、1 p , タ ト国憲法に徴するとき、 例えば、 イタリャ共和国憲法 ( 19 47年) 第77係 膿ま、 国家緊急権の発動に 関してであるが、 「…… 国会開会の場合は、 その審議のために速力 〉に国会を召集し、5 日以内に閉会 す ることを要する」 としている。 斯る事態に処する憲法の期待は、 至短を旨とすべきこと{ ′ ま云うまでも な い。. 3 ) 例えば、 昭和27年8月31日第1回緊急集会における、 中央選挙管理委員会の指名、28年3月18一20日 の昭和28年度一般会計暫定予算タトニ件の暫定予算、 及び国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する トの一部を改正する法律案タ ト三件の法律案。 法律 4 ) 小林幸姉、 参議院の 「緊急集会」 制度の研究、 青山経済論集5巻3号敗、263p 参照。 5 ) 高辻、 前掲、6p , 6 ) 警察法 62 65,74 係 ; 自衛隊法 76、78 係参照。 7) 法学 協会、 註解日本国憲法中巻、102p , 8 ) 註2参照。 9 ) 高辻、 前掲、5p; 小林、 前掲、264p . o l ) 後逸の1 H ) の (2 =の ( ) 参照。 川 … 皿. 前述のように、 憲法は 「内閣は国に緊急の必要があるときは、 参議院の 緊急集会を求めることができる」 5 4且 ( ) とし、 国会法は、 緊急集会の請求は・「内閣総理大臣から、 集会の期日を定めて、 参議院議長にこれを 請求しなければならな い」 (4条) と定めている。 緊急集会請求の主体は、 内閣以外に存せず、 閣議 cabinet i lの決定に裁いて、 内閣総理大 臣がこれを代表して、 手続上これを行うのであるが 緊急集会請求権の主 counc 、 )・ 体について、 さように疑問の余地のない1 ものかは問題であろう。 以下これらに ついて詳述を試みなければな らない。 緊急集会請求権の主体については、 (1) 内閣総理大臣が存在するとき (= ) 内閣総理大臣を欠くとき、 而し て (m) 内閣総理大臣、 副総理をも嘘決するとき、 以上の三つに分けて考察し得るであろう (D 及び ( = ) 。 は平常的一般に起りうる場合と際するならば、 (m) は異常な特殊の事態に属することとなる これらを分説す 。 - 27 -.

(5) . 田. 中. 正. 巳. れば、 ) (1) 内閣が緊急集会を求めることができると云うとき、 内閣は複数者の合議機関であり2 、 緊急の案件の決 が 3 ) 所謂議事規則は存しない 不文律にしたがって 閣議の運営は 定 は閣議でなされる。 、 閣議は内閣総理大 、 、. ) だけは、 規定きれているところである。 臣が主宰すべきこと (内閣法4条 亘 ;の案件を決定 したとき、 集会 内閣総理 大臣は閣議の主宰者であり、 内閣の首長 として、 内閣を代表して緊急. ま、 具体的には ′ の期日を定めて、 参議院の緊急集会を求めることとなる。 請求の主体が内閣にあると云うこと{ 内閣総理 大臣がこれを行うことには問題はない。 しかしながら、 「内閣総理大臣に事故あるとき」 に関 しては、 内閣法は 「そのあらか じめ指定する国務大臣 9条) ものとした。 内閣総鎚≧大臣の臨時代理の制度これでもり、 こ が、 臨時に、 内閣総理大臣の職務を行う」 ( i l l t t れは法定代理 ega represena ve であり、 副総理 vice‐premier と通称せられる。. 内閣総埋大臣の事故とは、 疾病、 短期の旅行等による一時的故障が予想されるが、 こ のような一時的事故が 生じたとき、 内閣総理大臣を引きつづいて、 その地位に留まらしめな がら、 他の大臣を して、 内閣総理大臣代 と共に、 当然にこれを 理名義で、 その職務権限を行わせるのである。 内閣法は、 予想きれる自然的事実の発生, べ 設けることを否定して、 内閣総理大臣の意思にもとずいて、 臨時代理を設定す きものとし、 それがあらかじ め指定されるから、 そのときに特に何等かの行篇による設定は、 必要としない。 総理大臣の臨時代理は、 「故 6 ′ 副総理に選択 」として、 閣議の進行を計・る例とされているが、 閣議の主宰 のごときt 障ある官庁の顕現代表」 6 ) べ 解さる きであろう 権乃至決定権がないと解される以上、 特に内閣総理大臣の委任を要するものと、 。. 畢大臣の存在を前提とし・ 従って、 内閣総理大臣に事故あるときにあっても、 臨時代理は、 代理される内閣総滋 その顕現代表たることの故に、 この場合にあっても、 緊急集会の請求の主体は、 具体的には、 内閣総理大臣に あることには変 現状ない。 1) 高辻、 前掲、 4-5p 参照。 2) 昭 和22年5 月片山内閣及 び第二次吉田内閣の成立のときも、 実際には、 内閣総理大臣一人の内閣が成 立 した。 これは論理上可能であるが、 かかる不当の慣例は、 その後避けられている。 内閣制度の本 旨 87p;山崎丹照、 1 )9 66篠1、 内閣法2燐参照) にてらして当然である。 註解、 下巻 ( 及び憲法係項 ( 内 閣 論 318p 参照。 3 ) 磯崎辰五郎、 行政法総論、51p は、 通説の全会一 致主義に対して、 別段の規定がないか ら、 異論はあ るが、 多数決でもよいと主張されている。 連帯責任上、 多数意見に終極的に賛 同することのできない 閣僚は、 辞職するのタトはないから、 実質的には区別の突然は存 しないであろう。 4) 組 閣 の と き に な さ れ る の が 例 で あ る。. 5 ) 野村岸治、 行政官府法、 新法学全集第二巻枚、18p . 6 ) 鈴木義男、 閣議論、 ジュリスト、11号参照。 (=) 内閣総理大臣を鉄くときは、 前者と翼り、 緊急集会の請求権の実質上の主体たるべき、 内閣総理大臣. は存在しないのである。. (1) 内閣数は、 「内閣総理大臣が被けたときは、 その予め指定する国務大臣が、 臨時に、 内閣総理大臣の 職務を行う」(9条) と規定 した。 その予め指定された国務大臣も、 副総理と通称きれること、 前述と異 らない ) が、 内閣総理大臣の臨時代理として、「内閣総理 大臣事故あるとき」 と、 同一に解しうるかは問 題であろう; 。. 名を喪 内閣総理大臣が歓けたときとは、 内閣総理 大臣が死亡、 国外逃亡、 除名によって国会議員としての養f ができな ときで その権限に属する事務を行うこと い 内閣総連お 失 したこと等によって、 膿欲したため、 く臣が 、. このような場合に、 新に内閣総理大臣を選任することをしないで、 内閣総理大臣の 「事務取扱叉は事務管理者」 を置いて、 その事務を行わせる場合で、 内閣法は、 法上内閣総理大臣の予め指定する大臣が、 直接に、 内閣総 理大臣の職務を行うものと した。. このときにおいては、 代理きれる内閣総理大臣は存在せ ず、 代理--被代理の関係はなく、 代理関係の実質 のないところ、 それを搬現代理せられることは起り得ないのであって、 この点内閣総理大臣の臨時代理とは峻 別 しなければならないこととなる。 内閣総鴬.大臣を放く場合、 副総理は、 予定する自然的事実の発生により、 当然に設定きれるものではなく、 内閣総理大臣の意見に墓いて、 嘘被せるときに当っての、「事務管理者」 をあらかじめ指定し、!特に何等かの行 - 28 -.

(6) . 参議院の緊急集会制度における緊急措置請求権の主体の一考察 篇によって、 設定されることを必要とばしないことを、 内閣法は示すものである。 従って、 内閣総理大臣を鉄く場合にあっては、 緊急集会の請求の主体は、 もはや内閣総理大臣が実際上の主. 体ではなくして、 事務取扱者と しての副総理であると云わねばならないのである。 (2) 憲法上 「内閣総理大臣が被けたとき、 叉は衆議院議員総選挙の後に初めて国会の召集があったときは、. 内閣は総辞職しなければならない」(7 0条) ので、 この場合、 「内閣は、 内閣総理大臣が鉄けたときは、 直ちに その旨を両議院に通知 しなければならない」(国会法64条参照) 。 而して、「内閣総理大臣が任命されるまで、 BI き続き内閣はその職務を, 行う」(?1条) ために、 副 総連は、 依然として総辞職後の内閣において、 直接内閣総理 大臣の職務を行うこととなる。 その場合に、 「内閣総理大臣の指名は、 他のすべての案件に先だって」 行われ 67条 1 るとする規定 ( ) との関係からして、 緊急集会において、 緊急集会の請求の主体たるべ き、 内閣総理大 ignat i 臣 の 指 名 des on をなすことができるか否かが問題となる。. イ) 内閣総理大臣の指名が、 緊急集会に付すべき、 国の緊急の必要性ある案件に該当するかについては、 学. 説は必しも一致するところではない。 ) に対して、 否定する立場3 ) 理論的には肯定しながら、 実際上否定する立場をとるも これを肯定する立場2 のり、 その他一般には、 総理大臣の指名を以て、 緊急集会を請求できるかについては、 明らかにふれることの代. りに、 国に緊急の必要があるときは、 法律を制定するとか、 予算を改訂するとか、 そのほか何でも、 国会の議 決を必要とすることが緊急に要請され、 次の国会の召集をまっている余裕がない案件を指すとする立場め が多 数である。 この最後の説は、 その主張が、 「次の国会の召集をまっている余裕がない緊急の案件」 たる以上、 内閣総理大 臣を倣いた総辞職内閣が、 総理大臣の任命されない限りは、 依然副総理が内閣総理大臣の職務を行うのである から、 この事務管理内閣をば法理上承認せざるを得ないものとなろう。 このように解するときは、 次の国会の. 召集をまっている余裕がないものと解するのでは、 必ずしもないと云う点で、 結局するところは、 内閣総 謎理大 臣の指名は、 緊急集会に附し得る緊急案件たり得ずとする否定説が多数説を占めるものと云わねばならないで. あろう。 果して然らば、 否定説は如 何なる立場が支持され、 肯定説を排除すべきであるか、 更に検討され ね ば な ら ない o. 口) いまこれをみるに、 凡そ内閣総理大臣の指名が、 緊急の案件たりうるためには、 前述のご とく、 衆議院 の解散中であり、 国の緊急の必要ある案件 で、 内閣がそれを必要と認めなければならない以上は、 問題は、 内. 閣が果して 「国に緊急の必要 がある案件」 と 「認め得る」 かに要約されるであろう。. すなわち、 i )「国の緊急の必要性」 ある案件は、 一は国の利害に関して必要であることであり、 二はそれが 緊急に必要であると云うことであって、 緊急の必要性が、 積極的要請たると消極的要請に基くものたろとは、 これを問わないと解されること前越したところである。 従って、 国の利害に関し、 国法上国会の議決な しには. 許されない措置が、 次の国会の召集をまってするいとまのない程、 緊急 ;に必要とされる案件に含まれる場合で なけメ観ぼならない。. このように解するとき、 内閣総理大臣を鱗く内閣にあっても、 後任の総理大臣の任命あるまで、 総辞職後の 内閣が副総理によって、 内閣総理大臣の職務を継続すべ き義務を定めた憲法第7 1条の趣旨は、 本条との関係に おいては、 指名は必しも緊急集会の緊急の必要ある葉件たり得ない事である。. ) 特に、 緊 急集会規則第4条は、 参議院規則の準用について6 、 第6章の内閣総理大臣の指名はこれを準用しな いものと定めている点を、 注目しなければならないであろう。 参議院の意思は、 緊急集会においては、 内閣. 総理大臣の指名は、 緊急集会にB付すべき国の緊急 ;の必要ある案件に入れないものと、 自主的に決定 したのであ る。. 議院規則は法規たる性質を有するものとすることには異論はない。 議院規則は議事手続と内部 規律について、 58条)、 全く 他院の制約を受けず、 勿論内閣からの制約 議院に完全な自主権を輿えたために認められたもので (. を受ることはあり得ない。 叉国会法のうち、 一院の議議F手続と内部規律に関する法規と、 議院規則との間には、 法律優位の原則は認められず、 両者は法段階において同一順位にあるものと鰹すべ きであること、 仮りに法律 - 29 -.

(7) . 田. 中. 正. 巳. たる国会法が規則に優先するとすれば、 議院に完全に自主的規則制定権を輿えた趣旨は、 没却されてしまうか らである。. 参議院緊急集会規則は、 参議院規則の特別規則である。 参議院緊急集会規則の改正なくして、 内閣総理大臣. の指名を、 これに附することはでき得ないものと解さなければならない。 緊急集会規則で、 その審議すべき事 項を限定することの適否は、 立法論 としては別に考えらるべき問題であるゎ。. i i ) 然らば、 内閣の総辞職は、 後任内閣総理大臣の任命あるま で、 引き続きその職務を継続するが、 他のす べての案件に先立ってする内閣総理大臣指名の議決に関する、 憲法67条との関係が問題となる。 すでに述べたように、 憲法71条は、 後継内閣が成立するまでは、 副総理が、 総辞職後の内閣を統轄するので あり、 その意味において、 次の国会をまつことができない程の、 緊急の案件ではないと解する立場からは、 も. はや問題総理大 臣の指名は、 緊急集会に附せられることはないから、 それとの関係は生じないこととなる。 従 って、「他のす べての繋件に先立って行われる指名の議決」,は、 特別会乃至臨時会叉は常会に関する適用規定と なるのである。. 4条は緊急集会においてとり得る措置については、 限定を何等付していないことを理由と 然 しながら、 憲法5 )こと当然であり、 憲法67条 して、 緊慧集会において総理大臣を指名することは、 あながち違憲行篇ではない8 9 ) こも 「他のす べての案件に先立つて」 と規定していることは、 若干の例外 を認めるにせよ、 速かな指名こ 1} )の存することは、 前にあげた。 これらは、 一方 o そ憲法の要請であると解する、「緊急の必要性」 肯定の反対説l では、 憲法改正発議権には、 性質上及び法規上の理由からして、 これを除外u’ するの解釈論を持しつ 、 指名 2 ) をば敢えて避けることによっ に関しては、 憲法条規上限定のない緊急措置に籍ロ し、 憲法第70条71条の関係1. て、 全体 からする解明を混迷ならしめているものと考えられるのである。 「指名」 は 「緊急事」 と云えるにしても、 緊急集会の措置を要求すべき、 「緊急の案件」 とは、 必しも同一観 す べきではないことを、 区別しなければならない点があげられるであろう。 要するに、 内閣総理大臣の指名が、 事前に参議院自体の意思として之 をば排除すべきものと定めている場合、 内閣 がこれを無税し、 これとは無関係に、 緊急集会の案件として参議院に請求することは、 「すべての他の案 件に先立って」 (67条) 行わるべき規定に籍りて、 他の関係条項との関連を巡ることは、 一は憲法の保障する自 律的権能に対する干犯であり、 他は綜合的解釈論上不当であると云わねばならないのではあるまいか。 斯る困 難を狐いるほど、 これが客観的合理性並に妥当性を具備した、 緊急の葉件たり得るかには問題がある。 その点 更に検討を加えねばならない。. i i i ) 緊急集会 においてとられた措置は、「臨時のもの」 であって、 次の国会開会の後十日以内に、 衆議院の同 54条 m)。 これは緊急集会による、 緊急措置の効力に関する規定である 意がない場合には、 その効力を失う ( が、 本条と、 内閣総理大臣の指名が行われるものとすれば、「衆議院議員総選挙の後に、 初めて国会の召集があ ったときは、 内閣は総辞職 しなければな らない」 とする憲法70条との関係が問題となろう。 イ) 憲法54条mが、 緊急 ;集会でとられた臨時の措置は、 先決事項としての、 参議院本来の権能の行使は別と. して、 他はす べて、 必ず特別会開会の後十日以内に、 「提出され」、 衆議院の同意にかからしめるものとした規 定であるかは問題である。 この点がまづ指摘されるであろう。 8 条参照) されたにかかわ 明 治憲法によれば、 緊急勅令は次の会議で、 帝国議会に提出すべきものと条定 ( らず、 明治憲法の慣例に徴するならば、 緊急勅令中、 法律叉は緊急勅令の廃止のみを内容と したものは、 第7o. 回帝国議会に 一隙提出された、 「一定の地域に戒 厳令中 、 必要の規定を適用するの件廃止の件」 (昭11年勅令 第189号)、 ただ一つの例外を除いては、 す べて議会に提出されない例であったとされ、 これは内容上、 すでに その目的を完了して、 実質的に死滅 したものであるから、 将来に向ってその効力を存続させるか否か、 考慮す 3 ) る余地がなかった事に基くもののようであった、 と指摘されている1 。. 斯る見地が、 緊急集会においてと られた措置についても用いられるならば、 将来に向・ つて、 その効力を存続 させる必要がある場合だけ、 衆議院の同意に附されるが、 緊急措置にして、 既にその目的を達成したと云う理. 由から、 むしろその失効がのぞまれるようなときには、 開会の後十日以内に衆議院の同意に附することは、 敢 えて避けられることになろう。 これでは、 国会中心主義の現憲法の下、 異例変則的参議院の国会権能の行使が、 - 30 -.

(8) . 参議院の緊急集会制度における緊急措置請求権の主体の一考察 そのためにこそ、 十日以内の同意にかける臨時のものであるにもかかわらず 、 事実 上は儀越的権能をもつ衆議 院の審議を封ずることによって、 政治政策的緊急集会の利用が考えられなくはないであろう”) 。 ・ したがって、 緊急集 会における措置 が衆議院に提出きれず 十日間を経過 したとき 特別会が十日 以内に解 、 、 散されて間に合わないとき、 十日以内に衆議院に提出されたが否決されたとき 何れも将来にわたって効力を 5 )と解さざるを得ないのである 失うこととなる1 。. 然しながら、 特別会の開 会後の十日以 内に衆議院の同意にかけることを 憲法が当初ょり否定す る案件も存 、 するのであり、 換言すれば、 緊急集会において決定されるならば その効果を否定できないよぅな案件をも 、 、 緊急集会の措置として予定されているものかは、 甚だ疑問である点を指摘しておきたい1 6 ) 。 私は緊急集会の要. 件は、 単に、 国の利害に関して必要があること、 而して、 それが緊急の必要に属することの外に 、 同時にその 効力措置に関して、 十日以内の同意にかから しめることを 憲法上当初より排除するものではな い案件にとど 、 まらねばならないと解する。 緊急集会における内閣総逢 哩大臣の指名のごとき案 件は、 それが、 特別・ 会の召集が あったときは憲法上総辞職しなければならない ( 70条参照) のであるら この面からみても 緊急の案件と解 、 、. することは妥当ではないのである。 あるいは緊急集会の指名に関するその責任の追及は、 解散に伴う総選挙において糾明され解決され るものと 、 解し得ないであろうかとする見堀川 がある。 然しながら 内閣および衆議院議員の責任の追及が 解散に伴う 、 、 総選挙において集中されるのであって、 参議院に対する直接的批判ではないこと 自ら明かで あろう 、 。 常に特別会における内閣総理大臣の指名は、 緊急措置の効力とは関係なく 「すべての他の案件に先 立って」 、 行われるのであるから、 解散中--それは政治的には 未だ総選挙が行われない間1 8 ) における 総理大 臣の指 、 、 名は、 憲法の予定しないところであり、 緊急集会規則第4条の除外事由は 斯くて自明に属すると云えよぅ 、 。. 口) 実際上、 特別会開会ま でとは、 最も長期をとっても約70日であり 政治論的には最も短くて40日の 、 、 総 選挙の未だ了らざる間に、 緊急集会は開かれねばならないとする見解1 9 )は十分に理由あることと解される そ 。 の間、 総辞職後の内閣は、 内閣総理大臣を狭く以上は 副総理によって統轄されるのであり 憲法上内閣の権 、 、 能は、 総辞職前の内閣と同一の権能をもつにせよ、 政治的には 「日常の業務」 をあまり出るものではないとす 、 0 } ること一般であろう2 。 これらの点を勘考するとき、 参議院のみによる内閣総理大臣の指名は 議院内閣制自体の異例 的変則性を . 、 、 余儀なくせられるのであり、 特別会瞥頭の内閣の総辞職は 憲法上のその責任の追 及はもはやなす ことは出来 、 ず、 特別会開会と共に指名が先行することを考えるとき それは明かに憲法上期待するところ ではなく 、 、 解散 中の指名はさるべ きで ,はないと、 解さざるを得なし、のである。 更に、 衆議院解散後の内閣は、 特別会による後継内閣成立までの過渡的内閣を一般とすべく 内閣と国会と 、 の緊密な関係の保有は中継されるから、 便宜的に憲法第7 1条に基いて、 前衆議院を中心と した内閣にふみとど まるのであ って、 その際内閣総理大 臣の嘘鉄は 国会と他の国務大臣との本質的な関連が なお中断され 2 ) る1 、 、 ので、 議院内閣そのものの実質は、 頗る相伴わないものと解すべ きであろう 。. 従って副総理の下に続宰される内閣が、 議院内閣制の性質に反することのために 、 一院たる参議院のみの指 名による内閣を成立させることが、「国の緊急の必要」 ありとするのであれば 憲法7 1条乃至内閣法9条の趣旨 、 にも、 問題が存することになるのではあるまいか。 斯く解することにおいて、 私は理論的にも実際的にも、 解散中の内閣総理大臣の指名は 緊急集会の案件に 、 はなり得ずと解するのである。 内閣総理大臣を鉄いた場合に於 ても 副総理が存する以上は 緊急集会におけ 、 、 る緊急措置を請求する主体は、 副総理であり、 断なる指名 はこれを必要としないものと云わねばならない 。 1 ) 磯崎辰五郎、 行政法総論、41p 参 照 法定代理としてだけ説明されておられる 美濃部 日本行政 法 、 。 、 」二巻、 198p は 「官庁 の職務代理にあって……代理せられる者の存在しな いこともあり得る 。 時として はこれを代理と称する代りに、 事務坂扱 と称し 職務官掌と称し 心得と称することがあるが 性質 、 、 、 に於ては、 異る所は無い」 とされるが、 野村淳治 行政官府法 (新法学全集第二巻牧)13 参照 、 p 、 は 両者を峻別される。 内閣法9係が 「内閣総理大臣に事故のあるとき、 叉は内閣総理大臣が欠けたときは……」 は明かに 両者 の区別を前提するものと解される。 1- -3.

(9) . 田. 中. 正. 巳. i )1022p 1p; 鵜飼、 前掲、 142p; 註解下 ( 2 ,1024P; ) 美濃部、 原論、 398p; 新憲法概論 (元版)15 する。 は妥当でないと 但し実際 に 鈴木睦夫、 内閣総理大 臣の指名手続、 法律時報20巻9号34p . , 小林幸輔、 総会科学と しての憲法学、 ー17p; 参議院の 「緊急集会」 制度の研究、 青山経済論集5 巻 17p は 「衆議院召集後 3 号 271p 参照、 鈴木説同様実際上は妥当でないとされるが、 上記 「憲法学」 1 の複雑な問題 (つまり、 緊急集会中の内閣は、54係の衆議院の同意を求むべきか、70僻の総辞職をな すべきかなど) をさけるために、 緊急集会では指名は しない方が望ま しい」 として便宜」二否定されて いるが、 この召集後の複雑な問題と指摘 する事項については論 及されていない。 3 ) 佐藤功、 緊急集会の諸 問題、 憲法解釈の諸問題蚊、200P; 憲法 (法律学演習講座牧)224p; 高辻、 前 掲、 10-1lp; 山 崎、 前 掲、 314p. 4) 鈴木睦夫、 小林幸師新説、 註2参照。 ip; 浅井満、 国会概説、 5) 宮沢、 憲法、285p; 鈴木安薮、 憲法概論、202p; 榊田正次、 憲法提要、30 96p 等参照。 178p 以 下 ; 佐々木惣一、 日本国憲法論 (改訂)1 6 ) 参議院規則中準用 されるものは、 第i章、 第5章一11章及び第13章 14章、 第16章一20章である (緊急 集会規則4係) 7 ) 小林、 前掲、272 p 参照。 8 ) 鈴木隆夫、 前掲、34p 参照 50鱗、 国会法3条) 58儀)、 議 員逮捕の承諾及び釈放 ( 9 、 議 員辞職 ) 例えば、 議長その他の役員の選任 ( た点に先決的緊急の国事、 叉は国際俵札に 性を具備し ′ 客観的合理化並に妥当 の許可 (国会法107篠) 、 関するもの等が、 まず考え得られるであろう。 鈴木 (隆)、 前掲35p; 山崎、 前掲、313p; 昭 2L 9 ,21貴族院憲法改正特別委員会速記録参照。 10 ) 小林、 前掲 「緊急集会」 制度の研究、271p 参照。 il) 同 上、 270一271p .. ) 参照。 …2 12 ) 小林、 憲法学、117p 参 照、 罰 13 ) 高辻、 前掲、13p 参照。 14 ) 佐藤、 憲法解釈の諸問題、200P は、 参議院の支持の下に、 輿党に有利な選挙法の改正を、 緊急集会 で 行う ごとき事例を指摘されている。 5) 高辻、 前掲、 12p 参照。 ー ) 参照。 Vの (m)(2 16 )タト国憲法については、 後述I 3 1 2 1 高辻 前掲 - ) 17 p . 、 、 18 )且の 二 の第一参照。 57 p 上記の詩18参照。 19 ) 美濃部、 原論、406p; 鵜飼、 前掲、1 務継続の限界-- 憲法71鱗の考察、 酒東響亥5巻6 号敗、 留内閣の職 20 ) 山崎、 前掲、408p; 拙 稿、 残 参照。 1 )1023p は 「……一般的理由によったもので、 彼が選 4p 同旨、 註解、 下 ( 2 1 ) 田上穣治、 憲法原論、19 会と緊密な関係を保有す られず したとは認め 任された基礎が当然消滅 、 しかもこの場合には内閣が国 る。 対の立場を示されてい を要しない と反 」 然去ること 理大臣の地位を当 . る必要がないか ら、 内閣総 。 、 炊 け く場合にお 内閣総理大臣を 次いで いて 請求の主体につ 集会の措置 、 (m) 斯くて、 まず原則的な緊急 、 内閣総遮大 て生ずる の合成によっ 、 る緊急措置請求権の主体について、 述 べ来つたのである が、 鼓に特殊条件 ・ 臣を欠くと共に、 他方副総理をも欠くような第三の場合に関す る、 緊急措置請求権の主体について考察しなけ ればならない。 (1) 内閣総理大臣が嘘欠するとき、 そのあらか じめ指定された国務大臣が、 臨時に、 内閣総理大臣の職務 1 ) を行う(内閣法9条)のであるが、 所謂副総理が単数制なるかについては、 明文の定はない。 積極的に複数制 をとれるものと解し得るかに ついては、 問題が存する。 憲法施行後の先例は一名のみ であり、 組閣にあたり、 国務大臣の発表と共になされる例 であるの。. 濁 副総理は、 自己の名義において、 臨時に総理大臣の職務を行うの であるから、 閣議の主宰権をも有っ (内, とには疑はな ′ こよって保持されるこ も 副総理 モ 大臣を欠く場合にあって 法4条) 、 。 従って、 内閣の一体性は総理 いけれども、 副総理をも亦欠くような場合には、 第三の大臣が、 之を主宰し、 内閣の一体性を保持 して之を代 表することができるかは、 制度上疑問である。 ・ 憲法は、 斯る異常に際 しての規定を用意 しなかった。 このような実際例は、 未だ存 しないところであるが、 それは可能性の存するところに扇し、 現行憲法の唯一の緊急情置に関する独自的制度の、 緊 急措置請求権の主 法十分検討に値するであろう。 体に関する以上、 それる - 32 一.

(10) . 参議院の緊急集会制度における緊急措置請求権の主体の一考察 ) 斯る場合にあたって、 第三の大臣による閣議の主宰の如きは. 消極にこれを堀す べきものと考える3 。 もは ′こと や、 あらかじめ指定されることなくして、 内閣総理大臣の法定代理者、 繊密には、 その事務管理者を失う. となるからである。 もっとも、 この場合においても、 国会法第64条に基いて、 内閣総理大臣の事務管理者たる 副総理も欠いたことを、 両議院に通知する規定は準用されるであろう。 然 しながら、 緊急措置を請求すること のためには、 内閣の決定が必要であり、 閣議主宰者の膿欠するところ、 緊急集会の請求は合憲的 たり得ないの であり、 その場合には、 国務各大臣の辞職以外にはないであろう。 然も、 参議院の緊急集会の自律的集会は、. 54条 韮 憲法の認めるところでない以上 ( 、 緊急集会規則1条、 国会法4条参照)、 斯る盲点を如何に処理すべき 99条)、 およそ解し得ないところである。 憲法全体の精神を基として、 之を補 かは、 憲法規定を纏守する限り ( 4 完する外はない であろう)が、 立法上の措置が、 合憲性補完のために、 緊要であると解される所以である。. 緊急集会制度は、 憲法の定める唯一の、 我が国独自の緊急 ;措置制度でありながら、 明治憲法第70条が、 「内 外ノ情形ニョリ帝国議会ヲ召集スルコト能ハザル トキ」 のための便法を定めていたにもかかわらず、 新憲法は. 国会中心主義を貫いて斯る規定を伴うことをせず、 天災、 内乱などに・ よる交通不能のため、 国会叉は参議院を ) 急いで召集叉は集会ができない場合などに対処する方法は、 別に考えていないのである5 、 とされるところであ り、 別言すれば、 平時には平時の政治の仕方を、 非常時には非常の政治の仕方を定めているのが、 合理的であ り、 常時も非常時も同じ政治の仕方によると定めることは、 現憲法のその当否について、 批判の余地を認めね ばならないであろうこと、 否定することはできないのであるぁ。 (2) この異常変則の事態に処する解決として、 註解日本国憲法は、「解散後内閣総理大臣が欠ける場合がな. いではなく、 そのときは予め指定された国務大臣が、 臨時に内閣総逢 哩大臣の職務を行うことになるのが通常で あるが (内閣法9条参照) 、 それも不可能な場合が絶対にないわけではなく、 かような場合には、 緊急集会によ ) り内閣総迂 璽大臣を指名するほかないであろう。 ……7 」 と述 べていることは、 注目 しなければならない。 問題になるのは、 緊急集会請求権の主体に対しても、「自律的緊急集会」 による 「内閣総理大臣の指名」 また. やむな しとされること、 これである。. 然しながら、 一は 「緊急集会による内閣総理大臣の指名」 は、 緊急集会規則第4条において、 参議院規則第. 2 章の準用を排除している以上、 法律上も不可能であり 、 且つそれは、 全然衆議院の同意を要 しないものと解. 7 0条)、 緊急集会制度自体の臨時的趣旨 ( されるから ( 54条 = ) からして、 理論的にも実際的にも、 積極的にこ ) れを解することができないこと前述の通りである8 。. 二は、 緊急集会が請求されるためには、 緊急措置請求の主体が存せざるを得ないのであり、 閣議の主宰者が 存在しないときに、 もはや合憲的な緊急集会請求の主体は認め得ない。 然も緊急集会が開かれうるとするなら ば、 自律的集会を認めるの外はないが、 憲法が緊急集会の自律集会を否定するものなることには、 疑はないの である。. 54条 亘 5ヲ条) も認められず、 内閣に限定されていること ( 即ち、 臨時会のような議員の側からする要求権 ( 9 但書) 、 内閣総理大臣が、 「集会の期日を定めて」 緊急集 、 本来は参議 院規則で定めるべきであるにかかわらず). 会を請求すべきものと、 国会が自発的にこれを承認 した (国会法4条参照) こと等が、 あげられるであろう。 而して、 第三には、 緊急集会制度の憲法上の性格からして、 内閣の求める案件以外に、 議員がこれと関係な. く、 自らの判断する緊 急性に墓いて、 議案を発議 したり、 それを審議したり、 国政調査なり、 質疑したりする ことを認めることは、 緊急集会請求権を内閣のみに興えた憲法の趣旨に反する。 憲法 先例も亦この建前をとっ o ) て い る の であ るl 。. 斯く考察しくるとき、 緊急集会請求権の主体の欠鉄に際し、 参議院の自主的緊急の集会における、 内閣総理 大臣の指名の議決は、 緊急集会の要件を、 形式的にも実質的にも十分に充ずこととはならないのであって、 た とえ緊急措置と称するにしても、 もはや憲法の規定する、 緊急集会の限界を破るものと称するの外はないこと となろう。 一般に最高機関の違憲行鷺については、 憲法は法的な手段によって、 その発生を防止しようとすることにつ 1 1 ) きるも のではなく、 その自制と憲法遵守とにそれを期待していると考え, 99条) るべきであろう ( 。 但し、 やむ. を得 ,要あるときは、 最小限度で暫定的な立法が考えられなければならない場合が生ずるにしても、 ,ない緊急の必 - 33 -.

(11) . 田. 中. 正. 巳. もとよりこれは法理- ヒは違憲に属するけれども、 緊急の場 合には、 あだかも正当防庖、 緊急避難などと同じよ 2 )も生ずる。 うに、 最小限度において、 例外的な措置が許されるものとも考え得られるとする見解1 叩 然し、 憲法は行政府の檀行を避けるために、 緊急集会制度を設定したのである から、 参議院の側からみて. も、 憲法または法律に認められた権能をこえてまで、 より広い権能を認めようとする解釈の態度は、 同様に立 憲主義の通則に反するものであり、 かかる立法上の欠陥に対しては、 依然今後の解決に残された問題たるを、 失わないものと解するのである。. 更に、 註解日本国憲法は別に 「解散中参議院の緊急集会において、 内閣総理大臣を指定する場合、 既に国会. 議員でなくなった前衆議院議員を指名することができるかの問題がある。 解散による議員資格の喪失は、 引続 いて内閣総理大臣の地位にあることを妨げないと同様、 新たに指名されることをも防げないと解す べ き で あ る」滅) と主張されている。 緊急集会において内閣総理大臣の指名がなされ得るかについては、 上述 し来ったので、 もはやふれることを 必要としない。 問題は、 かかる場 合前衆議院議員を指名の対象とし得るかの検討につきるものとなる。 即ち、 醗に国会議員の資格を喪失した、 徹衆議院議員を内閣総ま 埋大臣に指名することは、 憲法上明かに否定. 67条1)、 法定の除外事由なく しては、 考慮の余地は存しない。 憲法67条にもとづく国会議員た するところで ( るの要件は、 在職の条件1の であること、 もはや通説 であ る。 在職の要件と解する限り、 選任のとき≧ にあたり国 会議員たるべきことは、 当然の資格要件 である。 実際的には、 内閣総理大臣は国会議員、 通例は衆議院議員の. 中から指名されること、 議院内閣制の憲政の常道とされるところであるからである。 従って新 に、 内閣総理大臣に指名されることのためには、 国会議員でなければならず、 議員資格喪珠 ミの解散. 中の内閣総理.大臣が、 継続 して内閣総理大臣の地位にとどまるのは、 それを可能とする憲法第71条にもとづく 規定の効果である。 第7 1条の存在を無脱 して、 一般的にこれを拡張して解散中と云う特殊の事態に名をかり、. 国会議員た るの資格を喪失した前衆議院議員から総腿≧大臣が指名され、 その地位につきうるとする解釈は、 憲 ; ← ) のであり、 斯る見解は誤謬であると云われねばならないのであって 解散と云 法の期待するところに反する1 、 7 1 ) ことの故に、 これを積極的恨拠と うことによって生じた国会議員たるの資格喪失は、「一般的理由によった」 することは凡そ容認 し難いところである。 (3) 最後に斯る法上の鉄陽の所因について少しくふれるならば、 一は内閣官制第8条が、 天皇の官制大橋 ・他ノ 大臣臨時命ヲ承ヶ其ノ事務ヲ代理スベシ」 と規定して、 親任 にもとづいて、「内閣総理大臣故障ア ル トキノ. に基礎づけられる大命降下の方式が、 現憲法においては内閣法第9条にょって、「内閣総理大臣に事故あるとき 叉は内閣総理大臣が欠けたときは、 その予め指定する国務大臣が、 臨時に、 内閣総埋大臣の職務を行う」 と定 8 ) の配慮 めて、 内閣総理大臣の臨時代理乃至事務取扱の制を法律によって定めたのではあるが、 細部的な規定1. にかけた点があげられるであろう。 ) の外、 常時も非常時も区別することなくm) 他は、 前述の法定代理規定の不徹底性灘 、 敢えて同 じ体制をとり. 1 ) にす ぎて明瞭でないこと、 及び ながら、 我が国の独創的制度にもかかわらず、 これに関する条規が甚だ簡結2 先例も未だ十分でな いため、 形式的に実質的に問題の存することが指摘されるであろう。. 之を要するに、 緊急集会の請求の主体については、 これを各場合につき個別 的に考察しなければならないが、 問題になるのは、 内閣総理大臣副総理を共に欠く場合における異常特殊の場合である。 斯る場合に、 緊急集会が特殊的 臨時の変則的,謄置なるが故に厳密に解することが必要で、 形式的にまた実質 的に緊急集会を請求 し得る要件を滴すことなく しては、 憲法の規定する緊急集会とは解し得ないのであって、 参議院のみの自主的集会によって決しなければならないような、 国の緊急の必要な案件に処することには、 何. 等の規定をも有たない制度的欠陥は、 もはや立法政策の面から解決す ることが妥当であると解され る の で あ る。. ー) 複数制の例は、 ソ ヴェト刷 0係で副首相若干の制度は、 東欧的民主人民共和諸 :会主義共和国連邦憲法7 国に多く採用されている。 単数制の例では、 ドイツ連邦共和国基本法69係、 フラ ンス第四共和国 憲法 54 5嫌等参照。 ,5 2 ) 山崎、 前掲、33 0p; 鈴木義男、 前掲、 5p . 3 ) 鈴木義男、 前掲、3p 同旨。 - 34 -.

(12) . 参議院の緊急集会制度における緊急措置請求権の主体の一考察 4 ) 田上、 憲法、83p 参照。 5 ) 宮沢、 新憲法と国会、196p 参照。 6 84p 参照。 ) 大石義雄、 日本国 憲法途係講義、 1 7) 註解下総 (1 )102 4p . 8 )1 ) 参照。 =の (江 9 ) 佐藤達夫、 国会覚書、 自治研究30巻2号 9p 参照。 lo ) 佐藤功、 憲法解釈の諸問題、 2 05p 06p; 奥野健一、 緊急集会の法的性格、 ジュリス ト9号、 26p, ,2 27p; 昭 22 8 4 参議院議院 12号、 同旨 ; 小林、「緊急集会」 制度の研究、 269-27 運営委員会議録 0p . . 参照。 11 ) 佐藤功、 前掲、 181p 参照。 T2) 田 上、 前 掲、 83p 参照。 13 ) 亘 の一の話 1 ) 参照。 14 ) 註解下総 (1 )1027p , 15 ) 選任係件説は、 昭2 1年9月21日貴族院憲法改正特別委員会速記録における政府見解 ; 在職係件説は 、 宮沢、 新憲法と国会 203-204p; 浅井滴、 新憲法と内閣、106p以下 ; 大石、 前掲 216p; 佐 々木、 、 3p; 清宮調法律学演習講座憲法、 285p 等々。 折衷説は、 山崎 前掲 308p; 小林 憲法学 前掲、28 、 、 135p; 清宮、 憲法要諦、206p 等々に分れるが、 在職係同署詑が多数説と云える。 16) 山 崎、 前 掲、 308p 参照。 7 1 1)1023p ) 註解下巻 ( . 8 1 ) 明治憲法下では、 陸軍代理令2係4係5係 の如き、 新憲法下では、 国家公務員法11篠3項乃至地方自 治法152篠1項は、 法定代理の規定として詳細である。 内閣の場合、 内閣総理大臣の嘘欠の如き事態に対 して、 国務大臣の順位につき総理大臣が予めこれ を指定するにしても、 何等困難ではない。 例えば、 組閣の発表、 認識式における認識の順序は 古参 、 の無任所大臣、 省もち大臣は その省の設置された順序、 次に叉無任所大臣と云う順序によるよラであ る。 閣議室においては、 首相に近く古参を、 新参をその次に、 最初の閣議に おいて総理大臣が予めそ の席を指定する例で、 本会議の坐席も閣議室のそれにほぼ一致する。 鈴木義男 前掲 5p 参照 、 。 、 9 1 1 )1028p; 鈴木、 前掲、3p 参照。 ) 註解下巻 ( 20 ) 宮沢、 新憲法と国会、196p; 大 石、 講義、184p 参照。 2 1 ) 緊急集会制 については、 昭和21年2月 7 日政府議案に対する 2月13日総司令部の拒否により 同時に 、 、 i i 提示されたマッカアサー憲法草案 Const tut on ofJapan に規定なく (英文日本 国憲法原案、 渡辺 嬢 鞭訳 ; 閣議配布案については、 国家学会雑誌第68巻1 ,2号敗参照) 、 その後政府の手に成る 3 月 6 日 憲法改正草案要綱第49にもふれるところはない。 緊急集会制がは じめて係文化されたのは 約1と月 、 6日政府草案の係女化が完成した。 「憲法改正草案」 第5 後4月1 0篠がこれである。 但し、「常置委員会」 を設置して、 議会閉会後臨時会召集の暇のないときに、 之をして議会権限を暫 定的に行わせようとする構想は、 緊急命令を存続させる叉はさせないとする見地の相違にかかわらず、 当時の憲法改正意見に多く認められるところである。 この中で、 緊急命令制を認めているものは 近 、 衛公の憲法改正草案要綱 (昭20年1 1月22日奏上、 常置審議会叉は憲法事項審議会と仮称されているも のが常置委員会の構想である。 佐藤功、 憲法制 定の経過275p 以下; 佳本利男、 占領秘鎌」 ; 、85-86p 参照) 憲法問題調査委員会議案第8係 ( 21年1月) 進歩党憲法改正案嬰綱 ( 2月13日) 大日本帝 国憲法 1月28日、 里見岸ま 改正案私擬第58係 ( ) があるが、 緊急命令をみとめないものには、 自由党憲法改正 ” … 1月21日) 日本弁護士会法改正案がみられる。 佐藤功 同上 28 草案要綱 ( 、 、 1p 以下 ; 法律時報18巻 26p 以下 ; 里見岸雄、 日本 国憲法批判等参照 。. W 緊急集会制度は、 我が国の独自的憲法制度であるから、 全くこれと類型を同じくするものを求めることは困 難である。 ここでは、(1) 内閣総理大臣乃至行政権の首長の嘘鉄に対する (= 、 ) 各国の国家緊急措置請求の 主体並にその案件に関する比較憲法的考察を試みつつ、(m)我が緊急集会制をこれらとの関連に於て 、 立法論 1 ) 的にも若干の検討を加えんとするにとどめる 。 (1) 行政権の首長が嘘放 した場合に対する各国の措置. (1) イ) アメリカ合衆国は厳密な三権分立の体制をとり、 内閣制度は法律上存在しない。 執行権 t he i P execut e e r はアメリカ合衆 v ow 国大統領に雇し、 実際上は行政各部の長官が内閣を構成する。. 「大統領の免職叉は死亡、 辞職或はその他の権限若くは義務を行う能力の喪狭くの場合においては 、 大統領の 一 35 一.

(13) . 田. 中. 正. 巳. 職は副大統領に移る。 連邦議会は、 法律によって、 大統領及び副大統領双方の免職、 死亡、 辞職或は能力喪失 の場合 (その他の場合については、 改正第20条第3節参照-筆者註) を規定し、 何れの官吏が、 大統領の職を. 行うかを定めることができる。 その官吏は、 大統領の無能力がなくなるか、 或は大統領が選出されるまで執行 する」 (第2条第1節第6款) と規定した。 ここに 「法律による」 規定と云うのは、 大統領及び副大統領が欠けるに至ったときは、 代議院議長が大統領 の職務を行い、 代議院議長もまた事故のときには、 元老院の選出によるその仮議長及び内閣員が、 その先任順 )とされている。 で大統領の職務を行うもの2 l(des mi i t ) の臨時代 r n e s s 口) フラ ンス第四共和国は、 解散後の内閣、 内閣総理大臣 president du consei. 理に関する内閣規定に特色をもつ。. e sa什aires 2条によれば、 ①解散の場合には、 内閣総理大 臣及び内務大臣を除いて、 日 常 事 務 l 憲法第5 下院議長 ) を総理大臣に 国民議会議長 ( ②共和国大統領は その職にとどまる を処理するため t ran e s cou 。 、 、 指名する。 この総理大臣は、 国民議会の理事部の同意を得て、 新内務大臣を指名する。 叉政府に代表せられて いない政党 groupes の議員を、 国務大臣 ministres d’Btat として指名する。 ⑥総選挙は解散後20日以上30日. 以内に行う。 ④国民議会は、 総選挙後の第三木曜日に法律上当然に集会する、 ものとした。 i ldes ministres は、 閣員の一人 e 而して、「死亡若 しくは他のす べての事由による空席の場合は、 閣議 cons 32条参 に、 臨時に内閣総理大臣の職務の執行を委託する」 (55条) この場合閣議は共和国大統領が主宰する ( 照) 。 i i l t a on の初めに、 共和国大統領は慣例の諮問の後に指名きれる s 一般的には、 内閣総理大臣は、 国立法期 足g (45条1) 。 それは国民議会の召集が不可抗力により妨げられる場合の外は、 その信託が付奥された後大統領が. 45条ID。 任 命権者たる大統領基席等による権能の代行等については、 ①国会の表決によって、 之を任命する ( 正式に故障あることが認定された場合、 死亡、 辞職その他総ての事由による塞席の場合は、 国民議会の議長が、. 一時共和国六統領の職務を代行する。 その場合には、 国民議会議長の職務は、 同副議長がこれを代行する。 ② 0条) の定める 新共和国大統領は、 前条 (国会解散の場合の新大統領の選挙、 内閣総理大臣の指名に関する第4. 41条参照) 場合を除いては10日以内に選出される ( 。 而して、 新大統領の選挙が、 国民議会の解散 (労条) の場合に行わねばならないときは、 現共和国大統領の 権能は新大統領が選出されるまで延長され、 内閣総理大臣の任命は、 新共和国大統領の選挙後15日以ー に行わ 40条=参照) れる ( 。 ハ) ドイ ツ連邦共和国 の場 合は、 連邦宰相 Bundeskanzler 叉は連邦大臣の職は、 いかなる場合にも新連邦議 会の集会と共に終了し、 また連邦大臣の職は、 連邦宰相の職のあらゆるその他に於ける終了と共に、 終了する. 69条 = ( ) 。 この連邦宰相は連邦大統領の推薦 Vorschlag に基いて、 連邦議会が討議を綴ないで之を選 挙 し 69条1) 63条 D、 連邦宰相は連邦大臣の一人をその代理人 (副宰相) に指名する ( ( 。. 而 して、 連邦宰相を推薦する 「連邦大統領に故障がある場合、 叉は任期満 了前に欠けた場合には、 その権限 57条) のであり、 新大統領は、 連邦会議 Bundesversalnmlung が討論を経な は、 連邦 参事院議長が之を行う ( 54条1 4 ▽) の外、 連邦議会は議長に 5 ) ( 条1 のであって いで選挙する 、 連邦会議は連邦議会議長が召集する (. 39条 m) できるのである。 よって自主的に召 集され開会 (. 7条参 78条8 二) ブラジル連邦の場合、 行政権の首長たる共和国大統領によって、 国務大臣は任免される ( 照) 。. 任免権を有する大統領副大統領の職が、 事故又は塞位の場合、 下院議長、 上院議長及び連邦最高裁判所長官 7 9条附第i項) が順次に、 大統領の職務を執行する ( 。 而して共和国大統領及び副大統領の職が塞位の場合に 79条附第2項参照) は、 最後の塞位が生じた日より、60日を経過した後に選挙が行われる等規定されている ( 。 0条56条参 ホ) ソ連邦の場合は、 ソ連邦内閣はソ連邦最高ソ ヴェ トにより両院合同会議に方て指令される (7. 70条) 内閣首相の外副首相の欠繊等に処する 照) 。 ソ連邦内閣は、 内閣首相のタト副首相若干が任命されるので ( 立法権を専行する最高ソヴェトに対して責任を負 し・ 規定はみられない。 ソ連邦内関は、 国家権力の最高機関で 、 3 6 5条備 33一33 条参照) を有する) 且つ報告の義務 ( 。 - 36 -.

(14) . 参議院の緊急集会制度における緊急措置請求権の主体の一考察 (2) 要するに、 共和国の元首は通常大統領と称し、 その地, 位は、 常に選挙による自然人を以てする独任制 を一般とするが、 人民民主共和国では、 ソ連方式をとる限り合議体をとり 国家の最高機関たる議会において 、 選任される。 日本の場合、 内閣総理大臣は元首ではないけれども 内閣の首長として罷免権を有し 大統領的 、 、 拡大され た権限を有すること云うまでもなく、 而 して選任は国会における指名の議決によるものである ( 6 7条 4 } 国会法86条参照) 。 内閣が議院内閣制をとるか、 大統 領の任命による補佐機関にとどまるかによって 各国の歴史と博統的政治 、. の相異は、 種々の特性を生じているが、 1) 独任制の共和国の場合について概観すれば 、 内閣総理大臣の嘘欠 に対しては、 一は大統領によって内閣総理大臣を推闇され任命される場合、 それが国会の信任にかけられるに せよ、 任命権者の欠歓 に対し、 如何なる順位でその職が執行さるべきかが規定されることによって 憲法上総 、 理大臣の塞位が防がれ ている。 この場合、 任命権者たる大統 領 副大統領の嘘欠が同時に伴うにせよ 国会の 、 、 召集を必要とするときには、 予め召集纏者が憲法上規定されているから 疑義を生ずる余地はない 、 。 二は特異な形態として、 内閣の民主的特別組織に関する措置、 および内閣, 総理大臣の嘘欠に対して臨時代理. の任命をば、 大統領の主宰の閣議の決定により措置する。 これにはフランスの議院内閣があげられねばならな. し、 0. 2) 合議制の共和国にあっては、 ソ連邦においてその典型をみるのであるが 最高ソヴェトによって 両院 、 、 合同会議でソ連邦内閣自体が指名され、 副首相若干が当然に含まれることのために、 内閣首相の癖欠に伴う措 置が憲法上規定され、 これらについては民主人 民共耐国諸邦ともに一般的に大差はない。 従って、 各国憲法はそれぞれ実情に即して、 内閣総理大臣の室席を排除する注意深い配慮が加えられている )あるいは指摘する如き緊急集会において 国会の一院のみによる指名は のであって、 論者6 、 、 巌に避止されて. いるところである。 すなわち斯る変則の事態に際しては、 実質的任命権者をして、 その合憲性を保持している 各国の工夫を詔めなければならないと共に、 行政権の首長に対 しその選任関係が、 解散中は第二院のみによる 暫定異例の措置をみとめ、 国会中心主義を貫徹するため第一院による新国会断定の同意にかからしめんとし 、 或は新なる国会の指名に基く限り、 それについて第一院の同意は要しない (我が憲法54条 m、 70条参照) とす. るような変則措置をとる例は見当らないようである。 チェコスロバキヤ共和国憲法 ( 19 20年) 第54条は、 解散 中の如き事態に当り、 通常なら法律を要すべき事件については、 緊急措置の必要上、 国民議会の立法及び行 政 の権限に属する一切の事項を行い得る委員会にして、 それが国家緊急権の発動としては、 尚且つ共和国大統領 及びその代理者を選挙することが禁止 ( 52条) されていることは、 甚だ対象的憲法例であることを指摘してお きたいo. (亙) 各国国家緊急措置の請求の主体並にその案件について、 我が憲法はその緊急措置に関しては、 衆議院 の解散中内閣の請求に基き、 参議院が本来は国会の権能とされている事項について 第二院ではあるがそれを 、 代行 しうるものとしたが、 各国はこれに対 して、 非常事態に国家権力が行政権に集中する、 国家緊急権の制度 を設けるのが一般である。 これらの運用、 緊急の案件について少しく 考察をするならば、 (1) イ) アメリカ憲法においては、 国家の緊急事態たる非常の隣には、 大統領は両議院又はそのうちのど. ちらか一院を召集 し、 叉閉会の時期に関して両議院間に意見の一致を見ないときには、 自ら適当と認める時期 迄停会することができる (第2条第3節参照) と、 大統領の権限について規定している。. i i ISes これは臨時会 Spec 9 a 34年迄元老院のみの単独召集の例は、47回、 両院共に召集された例は、 s on で1 凡そ40 回 で召集 権は大統領に属するが、 既に召集せられた以上は、 議事は専ら議会自身の意思によるもので、 大統領にはこれを指揮 し、 叉は制限する,権能はない。 三権分立を巌守する建前上、 下院の解散制は排除され、 一度召集されるや、 議会活動自体は行政権の干渉するところでないことは明かである6 ) 。. 我が緊急集会においては、 それが一度なされた以上は、 憲法その他の法規に反しない限り 議院意思の自由 、 ) を主張する解釈の存すること前逃せるところであるが7 、 憲法は緊急の案件を閣議で定め、 先例はその案件を明 かにして集会請求がなされ、 審議終了と共に閉会する (緊急集会規則2条) 建前から考えれば 、 その緊急の案 件と関係のない自由な議会活動は、 緊急集会の制度の趣旨からしても、 アメリカのこれらの場合と区別 しなけ ) ればならないこと云うまでもない8 。 7- -3.

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