黒松内町ブナ林の樹洞における蚊類幼虫の鞋息環境
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(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部B) 第28巻 第1号 昭和 52年9月 lo fHokka ido Un Journa i i tyofEduca ion(Sec ionl IB)Vo l ve r s t t embe rl977 .28 .ISept ,No. 黒松内 町 ブナ林の 樹洞 における. 奴類幼虫の棲息環境. 佐藤正三 ‘ 久井康夫*・藤田英敏 北海道教育大学旭川分校生物学教室 les Eco logicaIStudies on the N1osquito Larvaein Tree Ho i A k k ido f K i H F h B h t f h t t rea n o a ores o e uronna suna o t e eec. i FUJ工TA tosh sh 6z6 SAT0, Yasuo H工sA工and Hide ‐ i i l ido Un iver ILabo ikawaCo l t l ica tyofEduca Bi t on, s ra or ege o og y ,Asah ,Hokka 070 AS副コ ikawa. Abs tract l ff i i f i ied outf i lto octoberl976 l rom Apr nthesurvey carr ,the arvaeo vespeceso mosqutoes. ia inedf l ido ta r ] [ t latsuna wereob rom waterintreeho reain Hokka esintheBeech Forestofthe Kurol . A 煽 g Amongthef ive species of mosquitoes s and Aed s oγ8op形 粥s were the dominant g , edgs夕 りgz spec les . Tree ho l ia l l ) rees (Tabl e. es were foundin three species of deciduous t y in Fα郡熔 ,espec. 91%} じ吻2妨α (. ign i f t i f fe Fr rence wasobserved among the kindsof cantd om the statisticaltreatment nos larvae assoc iat ionsf rmedinthose tree holes o . ld ist ic vert ica i ibut ionof mosquitolarvae was not clearly discovered. Bo The character t th s r. A可憐 煽りβz ‘ sand A8de soだop廟′ z ‘ s. l fa l lstrata, but T〆め彰“Z dg were equal s y abundantin each o. わα7 igh. f0一0 5r 7ぬ銘sα wa エ ーeters h estratum o sfound onlyinth ‐ . ing Ju Dur l l esshowed a tendency of forming y and August,the mosquito larvaein tree ho iat ionsaccording to var ious combinat ionso fspecies ・ousassoc var . Aedgso 〆 sfact KuromatsunairesembleS βop廟乙雄 was one ofthe dominant species, From thi. l i insu TOWada-Hakkodaratherthantheshako tan Pen sseemsto berelatedtothefactthat a .Th Kuromatsunaii i ta tofthe Eαgz ‘ sc““”加. sthe northernmost partinJapanforthehab. t 6etal 樹洞の水域に発生する蚊については, 十和田・ 八甲田の ブナ林(Ka .1952 , , 佐 藤 ら 1954) ) 伊勢神宮の境内(榊原1 959) 95 8) , 足利市のクヌ ギ林(倉茂・小川 1967 , , 京都市付近(中田・小野1 静 岡 (Sakakiba 962 ) な どで調査されている. 北海道では, 服部 (19 58) が桧山の ブナ林の切り ral. 株や, 渡島の樹洞 (樹種は不明) などの水域 で, 若干の種類の蚊幼虫を確認しているに過ぎなかっ 黒松内中学校. 3 ) (1.
(3) . 佐藤 正三・久井 康夫・藤田. 英敏. たが, その後, 積丹半島 (佐藤・高橋1 97 4) ) ) など , 焼尻島 (佐藤ら1975 , 根室標津 (佐藤ら1977 でも樹洞性の蚊の調査が行われるようになっ た. 筆者らは1 97 6年4月, 黒松町歌才 (うたさい) の ブナ林 で, ブナ の樹洞に蚊類幼虫が棲息してい. ることを発見し, 以後数回にわたり同地の樹洞を調査して蚊の種類及び棲息環境の実態を知り得た ので、 ここにその結果を報告する.. 稿を進めるにあたり, 樹洞を形成する植物の種類を同定していただいた旭川大学教授・豊国秀夫博 士に対し, 厚くお礼を申し上げるとともに, 調査に協力の労を惜しまなかっ た本学学生吉野経夫,. 油 谷一徳の両君にも深謝の意を表する.. 調査方法 黒松内町は, 北海道渡島半島の基部, 長万部町よー )北に約20km の地点に位置する. 国鉄黒松内 駅から南東約3 km, 朱大川(しゅ ぶとがわ)の西岸と, その支流歌才川の南岸にまたがる地帯には, 総面積約 9 24 oha .8m の丘陵林がみられる.ここの林相はブナが約60%を占めており,胸高 ,最高点2 経 60~70cm, 樹 高 6~24m で, 峯 どお り は 樹 高 を 減 ず る. こ の ブナ 林 は 1928 年 に, ブナ 自 生 北 限. 地帯として天然記念物に指定されている(舘脇1 958) . 樹洞の調査は ブナ林の林道沿いに約30haに わ た っ て 行 わ れ た.. 調査は1 976年4月 26 日 か ら 10 月 17 日まで, 毎月各1回行われた. また1977年1月 7 日 に, 冬 期の樹洞の状態を調査したが, 樹洞内の水は濁渇あるいは凍結しており, 蚊類幼虫の越冬は認めら れ な か っ た.. 採集された幼虫は実験室 で飼育され, 幼虫, 蝿及び成虫の一貫した標本により種類を同定した. トワ ダオ オ カ 以 外 の 幼 虫の 飼 育 は 佐 藤・伊 藤 . (1969) の方法によっ て行われ, 良好な結果を得. た.. ・. . -・ \ . . ・ . 結果と考察 1. 樟お同 樹洞のみられた樹木は, ブナ, エ ゾイ タヤ, ミ ズナラの3種類 である. 蚊類幼虫の発見さ れた樹. 洞の数を, 樹種ごとに分けて第1表にした. それ. ・ ・ ′、 .\ ′・/ .一.一.. . . . Fig t r es . 2, Thebeechfo. . ア ク クぶるomq″クe. . l. t. 1 Fig t r ea 1 a suna la apofthe Kurpα . 1. N. ( 1 4 ). I.
(4) . 黒松内ブナ樹洞の蚊類幼虫 l Tabl ree‐ho es el . Number oft Number. Spec i r ee esoft F 1 αg z ‘ sc““”” ブナ Ac 7 2 0 7 2 0 βγ7 “”の りα〆 .7. … … …… …… …… … …… … …… … … …… …… … …… … …… … … … … ……… … … … …31 2. エ ゾイ タヤ. Q2僻てz o s彫彫γ粥加 s“ 2 0 7 2 ‘ go虜m m質 gγ. ぷ. ミ スナラ. 1 34. l To t a. F ig 1 2 2 o 7 o) タ 2 o 7の り〃.“ eγフ eeho e(Ac . 4. Tr. Fig. 3 l eeho e 住もg ” sc“””加J . Tr. らの樹洞は, 幹が二叉あるいは三叉する部分に水が溜まる型である (第3・4図) 。 樹洞内の水は, ミ ズナラ では濃黒褐色を呈するが, ブナ・エゾイタヤ では, 無色・透明 で, すべ て無臭である.水底には腐植が5~1 5cm の厚さ で堆積し,その上に 多量の枯葉が入っ ている場合が 多い. ミ ズナ ラ では, 入 口 の 直 径 約 4 cm, 内部の水面の直径約6cm ほぼ円形の壷形になっ てい ,. た. ブナ・ エゾイ タヤでは, ほとんど全部が楕円形で, 長径約1 2cm, 短径約6 cm, 水 面 は そ れ よ りも両径ロとも約l cm ずつ小さくなっ ていた, 両型とも, 水量の増減は降雨量に大きく 左右さ れ る, 幼虫が棲息していた樹洞は34か所であり, そのうち31か所 (91%) が ブナの樹洞 であっ た . 佐藤・高橋 (1 974) は, 積丹半島茂岩の 樹洞では, 幹から出る枝が基部 で折れ 折れ口の回りが , 隆起して凹部が できる型 (A型) と, 幹の股にできる型 (B型) の2つに分け A型の小形のもの , が多いことを特徴として挙げている, また佐藤ら (195 4 ) が十和田・八甲田のブナ樹林 で調査した 樹洞は, そのほとんど全部がB型 であり, しかも樹木が大形(直径約4 0cm) で, 樹洞水域もまた総 じて大形 であった. 黒松内の樹洞はB型 ではあるが, 樹木が大きいにもかかわらず 比較的小形の , ものが多いのが特徴的 である. 2. 蚊の種類 黒松内の樹洞水域から得ら れた蚊の幼虫は, 第2表に示すように3属5種 である 服部 (1958) .. は, 桧 山の ブナ 林 の切 り 株 か ら シ ロ カ タ ヤ ブ カ ミ ス ジ シ マ カ ブナ ノ キ ヤ ブ カ ヤ マ ダシ マ カ の , , ,. 4種, 渡島大野の樹洞 (樹種不明) からキンパラナガハ シカ1種の 計5種類を報告している そ , .. の 後, 佐 藤 及 び そ の協 力 者 に よ り, 道 北 地 方 か ら ミ ス ジ シ マ カ ヤ マ ダシ マ カ シロ カ タ ヤ ブ カ , , ,. キンパラナガハシカ (成虫のみ) の4種 (佐藤ら1 975) , 積丹半島茂岩からトワ ダオオカ, キン パラ ) (1 5.
(5) . 佐藤 正三・久井 康夫・藤田 英敏 i Tabl toes l e2 es of mosqu . Spec i Numberof Wa t r bod e es. i Spec es. Z J B S わwαdの2 s禽 トワ ダオ オカ … … … … … …… …… … … … … … … … … … … … … …… …… … … 1 o文o物) れじたZ Aedg Z ミ ス ジシマ カ … … …… … … … … …… …… … … … … … … … … … … … … … … …… …… … … 3 s g凋めZ S 2災z岱 Aedg シロ カ タヤ ブカ … … …… … … … …… …… … … … … … …… … … …… … … … …… …… … …87 s7 2 Agdg ブナ ノ キヤ ブ カ …… … … … … …… …… … … … … … …… … … … … … … … … … … …… …82 s sひだひ め廟′ z ‘ Tr物ZのりZ dg 7 26 z ‘班 s 彰’. キ ン パラ ナ ガハ シカ. … … … … …… … … … … …… … … … … … … … … … … …… …10. ナ ガハ シ カ, ヤ マ ダシ マ カ, ミ ス ジ シ マ カ, コ バ ヤ シ ヤ ブカ, シ ロ カ タ ヤ ブ カ, ブナ ノ キ ヤ ブ カ の. パ 7 種(佐 藤 ・ 高 橋 1973) , 根釧 地 方 か ら ヤ マ ダシ マ カ, ミ ス ジ シ マ カ, キ ン ラ ナ ガハ シ カ の 3 種(佐. 藤ら1 97 7) がそれぞれ記録されている. また未発表ではあるが, 日高地方からも, ミスジシマカ, ヤ マ ダシ マ カ, シ ロ カ タ ヤ ブ カ, キ ン パ ラ ナ ガハ シ カ の 4 種 が採 集 さ れ て い る.. 上記のように北海道各地から, 樹洞性もしくはそれに準ずる蚊として7種類が報告されている,. こ の う ち コ バ ヤ シ ヤ ブ カ と ヤ マ ダシ マ カ の 2 種 類 は, 今 回 は 発 見さ れ な か っ た.. 3. 蚊類幼虫の季節的消長 t 6et aLI952) を用 い た. 樹洞に棲息する蚊類幼虫の季節的消長を吟味するために, 百分率法(Ka すなわち各自別に, 出現している蚊の総発見頻度数と, その月における総発見頻 度数との割合を百. 分率の信頼限界で算出し, 第5図に示した. 0%である. 5種類の幼虫がある月に均等に 出現するものと仮定すれば, 各種類の平均出現率は 2 信頼限界の下限が20%の線を越える種類はその月の樹洞を特徴づけていることになる. この観点か ら第2図を通覧すると, 5, 6, 7, 8 の 各自 と も に, シロ カ タ ヤ ブ カ と ブナ ノ キ ヤ ブ カ の 両 種 に よ っ て 特 徴 づ け ら れ る.. シロ カ タ ヤ ブ カ と ブナ ノ キ ヤ ブ カ の 2 種 類 は,4月 26 日に,わずか2水域 ではあるがす でに出現し. ており (1令) , しかも5, 6, 7, 8の各自とも他の3種類に 比べて著しく高い出現率を示してい. る. そ の 上 に, 他 の 種 類 が 見 ら れ なく な っ た 9, 10月 に も, 引 き 続 き こ の 両 種 の 棲 息 が 見 ら れ る. キ ン パ ラ ナ ガハ シ カ は 4月 (1 令, 1 水 域) か ら 7月ま で出現しているが, 出現率が低く, いず ク%. ぶり. /クク. 2 4 タク″○/ / 6 . ク. タク. %. /夕○. i. lo f Fig l ftheconf f mo i idencer fspec i i l i t tyo oundinthel eve eso squ oesf eso angeofoccur r enceprobab ,5, Tab 2 i i 0% 60Percentconf ff i ) idence h k l i f f i i t ( T b h h to t s江 ・ o s u o e s vespece r o en ness ow eave agecoe cen p ・ . e r. (1 6 ).
(6) . 黒松内プナ樹洞の蚊類幼虫 れ の 月 の 場 合 も, そ の 月 を 特 徴 づ け る 種 類 と は な っ て い な い.. ミスジシマカは7月 (3水域) , トワ ダオオカは8月 (1水域) に出現してはいるが, 前記の3種 に 比べてきわめて出現率が低いものである. 974) は, 積丹半島茂岩の樹洞 では, 6, 7, 8, 9の各自とも, シロカタヤ ブカ 佐藤・高橋 (1 が 他 の 種 に 比べ て 著 しく 高 い 出 現 率 を 示 した と述 べ て い る が, 黒 松 内 では 5, 6, 7, 8の各自に. わたり,シロカタヤ ブカと共に ブナ ノキヤ ブカが著しく高い出現率を示しているのが特徴的である. 4。 高 さ に よ る 棲 み分 け. 樹洞に棲息する蚊類幼虫の群集構造が,,樹洞の高さによっ て異なるか どうかを吟味するために,. 地 上 か ら 樹 洞ま での 高 さ を 0 ‐0.5 m, 0.5-1.5 m, 1,5-2.5 m, 2.5 m 以 上 の 4層 に 区 分 し, そ. こに発見された蚊の種類の出現頻 度を前述の百分率法を用いて算出し, 第6図に示した.. 0 -0.5 m層 では, シロ カ タ ヤ ブ カ, ブナ ノ キ ヤ ブ カ, キ ン パ ラ ナ ガハ シ カ の 3 種 類 が 棲 息 す る こ. と に よ り, 0,5-1.5 m, 1.5-2.5 m, 2.5 m 以 上 の 3 層 では 共 に シロ カ タ ヤ ブ カ, ブナ ノ キ ヤ ブ カ の 2 種 類 が棲 息 す る こ と に よ っ て, そ れ ぞ れ 特 徴 づ け ら れ る.しか し0.5-1.5 m 層 に は, 特 徴 づ け る 種 類 と は な っ て い な い が, ミ ス ジ シ マ カ がは い り こ ん でき て い る の で, こ の 層 は, 0 -0.5 m層 か ら. 1,5 m 以 上 の 層 へ の 移 行 型 と み る こ と が でき る. l Kat6 eta .(1952) は, 十和 田 ・ 八 甲 田 の ブ ナ 樹 洞 に お い て, 1 - 2 m層 は シロ カ タヤ ブ カ 群集 が. 多いことで特徴 づけられると述べ, 榊原 (1959) は, 伊勢神宮境内のカシ, クスノキなどの樹洞に. お い て, 0 -0.5 m 層 に シロ カ タ ヤ ブ カ 群集 が 多く, 0.5- 2 m層 に は ヤ マ ダシ マ カ 群 集 が 多く 出 現. すると述べている. また佐藤ら (1 974) は, 茂岩の樹洞 ではすべての層にシロカタヤ ブカが優占し ているのが特徴的であると述べている. 黒松内の樹洞では,0. 5m以上の高さでは, すべてシロカタヤブカ, ブナ ノキヤ ブカの2種類が棲 息することによっ て特徴づけられるが, 地表近くの0.5m以下の高さ では, 上記の2種類の他にキ ン パ ラ ナ ガハ シカ が加 わ っ て い る こ と が特 徴 的 であ る. 5. 樹 種 によ る 棲 み 分 け. 前述のように, 黒松内で樹洞が最も多くみられる樹種は ブナ であり, 続いてエゾイタヤ, ミズナ 5ク. /クク. Fig l idencerangeo inedf foccur i f mosqu i i l i fspec t r esoftheconf tyo om the oesobt a r encepr obab eso . 6. Tab l t f2 5 me te tfours 5 me t ta 5-1 5 met 5-2 5 met r t r s eeho e sa r rdso a r er sandupwa e s e r s .The . , . . . . ,0-0 ,0 ,1 k l i br h h f f i f i 2 i ivespec ieso mosqutoes(0%) o en ness ow t eaver agecoe c entoff ,. (1 ) 7.
(7) . 佐藤 正三・久井 康夫・藤田. 英敏. ラの順になる. 樹洞に棲息する蚊類幼虫の群集構造が, この3樹種間で差異があるかどうかを吟味 するために百分率法を用いた. 第7図を通覧すると, ブナとエ ゾイタヤの樹洞ではシロカタヤ ブカと ブナ ノキ ブカの2種 に よ っ て 特 徴 づ け ら れ る. ミ ズナ ラ の 樹 洞 は, シ ロ カ タ ヤ ブ カ 1 種 に よ っ て 特 徴 づ け ら れ る. しか し. 3つの樹種の間 では, 5種類の蚊の信頼幅がすべて重なり合うので, 顕著な差異は認められないと 言えよう.. 佐藤ら (1974) は茂岩のエ ゾイ タヤとミズナラについて, 蚊類幼虫群の種類構成の比較を試みた 結果, コ バヤシヤ ブカ がエ ゾイタヤよりもミ ズナラ の樹洞に 多く出現する傾向がみられていると述. べている. 黒松内ではコ バヤシヤ ブカが得られていないが, 棲息する5種類に ついては, 樹木の種 類による蚊の棲み分けは見られない. 6. 単一種集団と混棲種集団 蚊類幼虫の単一種集団と混棲種集団の季節的移行過程を吟味するために, 各自ごとに混棲の頻度 を求め, 第8図に示した. 図の対角 線上の数字は, 各種類が単独 で棲息していた回数を示し, それ. 以外の数字は, それぞれの組み合わせの現われた回数を示している.. 図 か ら 明 ら か なよ う に, 蚊 類幼 虫 の 出 現 頻 度 の 低 い 4月 は, シ ロ カ タ ヤ ブ カ ー キ ン パ ラ ナ ガハ シ. カ, ブナノキヤブカーキン パラナガハ シカの組み合わせ が各1例, シロカタヤ ブカー ブナノキヤ ブ なり. ク%. /リク ク%. /クク ク%. ずり. 1 6 り. /クク. … 戸リダ〃ず c′/カタ′タ. α〃β′G”び 勿o″ダロガcク. イce′ のo″夕. Fig.7. Tab ieso fmosqu i inedf f l ft i l i heconf idencerangeofoccur toesobt tyofsPec a r om eacho eso obab r encePr l t oken r ee ho es s eγ粥云 α.The br r o s g s ovar ”の2 gα幻α va ,Eαg”sc““””,Ac好 物の2 . 粥om and Q“げ鰯s, .g〆 l inesshow t heaver f f i i ff i i f i 2 0 agecoe cento vespeceso mosqut oes( %). . 2 4 ワo〃o/ぶ/ . ‘ 2 . 会, 痩 ,J. / , , 之. ま 久 ぢ. \ \. \ \ \必. \2 / / /\. 2 6 2 必 2 之\. / 之 メ タ .友. / , Z ヌ .五. 2\ /. \ // \、. \ \・デ 2. J β/ 、 げ 航/ 2‘ / /、渓. /. / 」. 久虜. 、/ r 、. 彦. \. /. 之ず 会 , ,姦 r. \ \. 、 殻α/ 、 虐 愛2 / 2\. / ,之 品 女 綴. \ \、 r. 渓/ /\. \. IChangeo ftheoccur i五tyinComb inedas Fig ia i t r tweentwospec ies enceProbab soC onbe . 8. Seasona .. (1 8 ).
(8) . 黒松内ブナ樹洞の蚊類幼虫 Table 3 i i toes obta l es of mosqui ned f tseven r om t r eeho esa . Spec l l i i t oca es in Japan Loca l i i t es. Spec i f eso. M o 認識温 灸灘総 意慶喜 s も qm雌 樋脇 議 題 ”晶 , .遮断 l ta l1 9 6 2 L I 9 5 9 ta ta 9 6 7 e ) e ) ) e ‐ 1 195 8 ). ‐. 蟹 副 書茎. 鴨島. K醐ma i t血a Sa ( t 6. l ta e . 1 97 6 ). …… 0… … … … … … … … … 0 … … … … … …… … … … … … …… …… … …… … … … … … S. 劣o .0 … … … … O… … … … O … … … … … …… … … … … O …… …0… …… … … 〇 …… gmZ β s おwqd 工の角ツ”物” たz z z 7 2 o 7 qe 2畝 わ”劣 z qcばのα O …… … … o… … … … … … … …・ ,…,o“”・ ,… ……. , . . ,”…”…… …“.…,… … …. , rγめ彰加冠B S 卿粥ら郎α … 0… … … … O… … … … O … … … …… O…… … …… O …… … 0… …… … … O …… Aγ粥z gB〆 ss綿あαめα粥s …… … … … … … … … … … o … … … …… … …… … …… … …… … …… …… … … … …… β Aedg sαめo〆”“s … …… O… … … … O… … … … O … … … …… O …… … …… … …… … …… …… … … … ……. Af dg 2 s刀αひ く めた粥s … …… 0… … … … 0… … … … … … … … …… … …… … …… 0 …… … 0… …… … … … …… Aede Z Z Z … … …… o…… … … … … … … … 0 … … … …… … …… … …… … …… … 0…… … … … 0 … … Z sgq O S Z … …… O…… … … …… … … … O … … … …… … …… … … … O …… … O…… … … … … … … Af dg bαyロ 2 s左o sあす Af 2de s “〆 〃 8” s … … …… 0… … … … 0… … … …… … …… …… … …… … … … 0,…,…・0…… …・ ・ , . ・ ‘0 … … Aedg s 彰Po”た“s … …… 0… … … … 0… … … … 0 …… … …… …… … … … … … …… … ……… … …… … … …. AE de dg 2 s 々o招ぜのZ s ……… …… … … ……,… …・ ・○==… … …… … …… … … … …… … ….… …… …… … … …. Aedg sひだo 力廟と硲 … ……… …… … … … …… …… O …… … … … …… … … … … O …… … O……… … … O … … d 0だれ呼ばの明男αα勲功カメo z g so c”毎覚あの媛s形z. C“ ′ 云 e 尤々y o o B 7 2 sお. o… … …… … …… … …… …… … … … … … …… … ……… …… … … … … o… … …… … …… … …… ……… … … … … …… …… ……… … … … … …. … ……… …… … … O… … …… O … … … … … ……… … … … … …… … ………… … … … … …. C“彰尤 ひの謬工 …… … …… ○…… … … ……==…・ , ・ ・ ・””・ ・ ・ ・ ,…,“,…・“・…・… … ….…,”… ….”. , , ,=”… ….…“. 力の組み合わせが2例見られるに過 ぎない. 蚊類幼虫の出現頻度が高くなる 5月 以 降, 6, 7, 8,. の各自とも, 混棲集団形成の傾向が強く, シロカタヤ ブカー ブナノ キヤ ブカ, シロカタヤ ブカーキ ン パ ラ ナ ガハ シカ, シロ カ タ ヤ ブ カ ー ミ ス ジ シ マ カ, シロ カ タ ヤ ブカ ー トワ ダオ オ カ, ブナ ノ キ ヤ. ブ カ ー キ ン パ ラ ナ ガハ シ カ, ブナ ノ キ ヤ ブ カ ー ミ ス ジ シ マ カ, プナ ノ キ ヤ ブ カ ー トワ ダオ オ カ な ど. の混棲が見られる, 中でもシロカタヤ ブカと ブナノキヤ ブカの2種類は, 共に他のすべての種類と 混棲種集団をつくり, 両種の混棲もまた各自の総発見水域数の40~70%を占めている. またシロカ. タヤブカやブナノキヤブカの各単一種集団の頻度も高く, 全単一種集団中, 両種だけ で90%以上を 占め て い る.. 榊原 (1956 ) は, 伊勢神宮境内では7月と8月には蚊類の混棲傾向が強くなり, 特に樹洞水域で 4 はその傾向が著しいと報告し, 茂岩の樹洞 (佐藤ら1 97 ) でも同様の指摘がなされている. また佐 藤・岩瀬 (1 960 ) は, 旭川地方の蚊類幼虫は, 夏期 でも単一種による集団を形成する傾向が強いの を指摘し, これを 「北方的性格」 のひとつに挙げている。 この観点からすれば, 黒松内の樹洞は非 北方的性格を示していると言えよう,. 一般考察 1。 樹洞性の蚊 本州 各地及び茂岩の樹洞に棲息する蚊の種類と, 今回黒松内の樹洞で見出された蚊の種類を比較. するために, 調査地 ごとにまとめて第3表に示した。 黒松内の樹洞に棲息する 5 種 類 の 蚊 は, す べ て 茂 岩 の 樹 洞 に も 棲 息 して い る, ま た ミ ス ジ シ マ カ. 以外の4種類は十和田・八甲田の ブナ樹洞(佐藤ら1 954 ) で, ブナノキヤ ブカ以外の4 r al959 , Ha 種類は京都市付近 (中田・小野1 958) で, シロカタヤ ブカ以外の4種類は静岡 (榊原1 962) で, そ ( 1 9 ).
(9) . 佐藤 正三・久井 康夫・藤田 英敏. れぞれ記録されている. 茂岩と十和田・八甲田と京都の3地域 で種類構成が類似していることにつ いては, 既に佐藤ら (1975) が指摘しているところ であるが, 黒松内の場合もまたこれらの地域と 類似していると言える. しかし上記の3地域に共に棲息しているヤマ ダシマカは黒松内や静岡では 発 見さ れ て い な い.. ブナノキヤブカは, 北海道 では桧山 (服部1 958) や, 積丹半島茂岩 (佐藤ら197 4) , それに今回 の黒松内な ど, 西南部地方に 限っ て発見されている. 本種は, 茂岩では シロカタヤ ブカに比べて発 生 が少 な か っ た が, 黒 松 内 では シロ カ タ ヤ ブ カ と 共 に 優 占 種 に な っ て い る .. キンパラナガハ シカは,第3表に挙げたすべての地域に見出され,北海道でも道北(佐藤ら19 75) ,. 道東(佐藤1 97 7) , 日高地方 (佐藤ら未発表) などで記録されているの で, 極めて広範囲に分布する. 種類 であると言えよう. また本種の本来の発生水域は, 本州以南では竹の切り株であるが, その事 を示唆するかのように, 黒松内の樹洞 では0.5m以下の地表層からのみ採集さ れた.. 46 トワ ダオオカは, 本州各地の樹洞に棲息しているが, 北海道では札幌付近 (高橋19 ) でその成 虫が記録され, 成虫では茂岩の樹洞 (佐藤ら19 ) で採集されただけ である. 今回の調査 で, 8月 74. にわずか1頭 (3令) ではあるが, 黒松内からも採集された. ミスジシマカは, 北海道各地 で記録されている種類である. 北海道に近い十和田・八甲田では発. 見されず, 京都市付近や静岡の樹洞で採集されていることは分布上興味深い. シロカタヤ ブカは, 本州各地およ び北海道に広く分布している. 黒松内では ブナノキヤブカと共. に, 他 の 3 種 に 比 べ て 高 い 棲 息 率 を 示 し て い る. こ の こ と は 十和 田 ・ 八 甲 田 (Ka l t6 eta .1952 , 佐. 藤ら1 954) の場合と同様 である. 2. 北海道西南部地方. 宮 部 (1935) は, 北 海 道 の フ ロ ラ に つ い て, 次 の よ う に 述 べ て い る. す な わ ち, 地 質 学 上 の 石 狩. 低地帯は, 北海道植物区を2分する重要な境界であり, これより西南部は温帯性フロラ, 東北部は 亜寒帯性フロラが主となっ ている. 西南部地方は, さらに黒松内低地帯 (長万部-黒松内-潮路) により 「黒松内以南-北海道西南部地方」 と 「黒松内以北に在る北海道西南部地方」 とに2分され る. 前 者 に は ブ ナ や ヒ ノ キ ア ス ナ ロ な どの 純 林 がみ ら れ, 本 州 フ ロ ラ の 延 長 と み ら れ る のに 対 し,. 後者のフロラにはなお多くの南方要素がみられ, トチノキやアキ グミなどの分布の北限となっ てい る.. 北海道西南部地方の中 でも, 黒松内と積丹半島茂岩とは比較的近距 離にあり, 既に述べたように. 樹洞水域に棲息する蚊の種類構成も, たがいによく似ている. しかしブナの分布していない茂岩 で は, ブナノ キヤ ブカの発生が比較的少ないのに対し, ブナ の北限地帯 である黒松内では該種の出現 率が極めて高く, シロカタヤ ブカと共に優占種となっ ている. しかも十和田・八甲田のブナ樹洞で も, 両種が共に優占種となっ ていることを考え合わせると, 植物の分布と蚊の分布の間に関連性が あるように思われ興味深い. 要. 約. 1 976年の4月から1 0月ま で,黒松内のブナ林において, 樹洞水域に発生する蚊類幼虫の棲息環境. を調査し, 考察を行っ た. 1. 樹洞を作っ ている樹木は, ブナ (91%) , エ ゾイ タヤ (6%) , ミ ズナラ (3%) の3種類 で あ る.. 2. 樹 洞 に 棲 息 し て い る 蚊 は, シロ カ タ ヤ ブ カ, ブナ ノ キ ヤ ブ カ, キ ン パ ラ ナ ガハ シ カ, ミ ス ジ シ マ カ, トワ ダオ オ カ の 5 種 類 であ る. (20).
(10) . 黒松内ブナ樹洞の蚊類幼虫 3. 5, 6, 7, 8 の 各自 と も, シロ カ タ ヤ ブ カ と ブナ ノ キ ヤ ブ カ の 2 種 類 が 他 の 3 種 類 に 比 ,. べて著しく高い出現率を示した 。. 4. 0 -0,5 m, 0.5-1.5 m, 1,5-2.5 m 2.5 m以 上 の 各層 と も シロ カ タ ヤ ブ カ ブナ ノ キ ヤ , , ,. ブカが高い出現率を示し,また0-0. 5m層にはキン パラナガハシカが, 前2種と共に高い出現率を. 示 した.. 5. ブナ, ミ ズナ ラ, エ ゾイ タ ヤ の 3 樹 種 間 では 蚊 類 幼 虫 の 棲 み 分け は み ら れ な か っ た .. 6. 樹洞に発生する蚊類幼虫は, 4月から9月ま での各自とも混棲集団を形成する傾向が強 い . 7. ブナノキヤブカが高い出現率を示している点で 黒松内は積丹半島よりも むしろ十和田・ , , 八甲田に似ている, このことは, 黒松内がブナの北限地帯であることに 関連しているように思われ る.. 引 用文 献 Ha ] r i ra t v vonewr . ・osqu L ] [ ) ipt oesr I 1 eco rdsf r i idae omJapan( i landeco . ) l er a:CU L i c ls ,J ,1959! i n ca t og ca ud es .Taxonon i fJapan(Pa貴 13 t onr nosqu i ) eso t l 4 ):225- -229 .Jap ,J ,San ,Zoo , ,10( ,. 服部畦作. 1 9 5 8 . 北海道産吸血性昆虫類の研究第1報. 北海道立衛生研究所報, 9:1倫5,. Ka t 6 iumiands t i 6,1952 r ia iveeco l esontheass t fins I , M. oc las t ia i , M,To .Sa ogyo f .Stud ec s t soc ono .VI .Larva i l toesinthet fthebeechf mosqu r eeho eo E l t R 1 3 o r es c o ( 2 ) :57-62 . . ev . . Ka t6 t i a sudaand T. Yama ta ia iveeco l sh t finsec l iva t ,M ogy o t t ious p . l ing ,T,N1 scu . Assoc ed by va r ,1952 ant f i iv orms l )19:291‐ o ‐30. ・Sc .Rep ,T6hoku Un .(Bi . ・. 倉茂好雄・小川透. 1 967 41一2 4 7 . 足利市の樹洞における蚊幼虫の周年調査. 衛生動物, 18(4):2 . 宮部金吾, 1 9 35 0(4):807一906, . 北海道のフロラに就て. 日本学術協会報告, 1 中田吾-・小野禎始. 1 9 5 8 1 )環境的特徴と出現種. 衛生害 , 京都市付近の樹洞に生育する蚊の幼虫・蛸について,(. 虫, 3 (6): 51一55 . Sakak iba l r fundescr a ibed Ma l rpho ogyo i tur fAed esndlmma inesinJapan toeso .Mo e Mo ,M. squ ,1962 S .2 ,AgαB Z dgs Endemi Jをの例の! is “‘ ”yα l l k iU i 4 B N cD ( 1 ) 1 5一2 u a s a n v :1 a g . , , ,. 榊原慎吾. 1 9 5 9 1:3 8-46 . 伊勢神宮における蚊族幼虫の棲息環境. 三重大学学芸学部研究紀要, 2 . 榊原慎吾. 1 9 5 9 7-5 6 , 伊勢神宮における蚊族幼虫群集の解折. 三重大学学芸学部研究紀要, 21:4 . 佐藤正三・岩瀬弘典.19 6 0 IB, 1 1(1-2):5 . 旭川地方における蚊族幼虫の棲息環境, 北海道学芸大学紀要1 9- 74 .. 佐藤正三・伊藤安子. 19 69 g s亜属幼虫の飼育について. 生物教材, 6;2 8-38 . 蚊の幼虫. 特に Aed , 佐藤正三・高橋秀実. 19 73 積丹半島茂岩 の樹洞における蚊類幼虫 の生態学的研究. 北海道教育大学紀要,1 IB, 25 . ( 1 ). 佐藤正三・石村清・鳥海衷・加藤陸奥雄 1 5 4 (4): .9 .十和田・八甲田における蚊族幼虫の棲息環境.生態学研究,13 249-256 .. 佐藤正三・市原俊尋・竹内光日出・井戸尚貴 道北地方における蚊類幼虫の生態学的研究 北海道教育大学大雪山 , . 自然教育研究施設報告, 10:1-1 5 , 佐藤正三・松原実・原田順市・工藤孝志 1 7 IB, . 97 . 根釧地方における蚊類幼虫の棲息環境, 北海道教育大学紀要, 1 27( 2 ): 1-13 .. 高橋. 弘. 1946 1 ):45 . 北 海道 の 蚊. 松 虫, 1( .. 舘脇 操. 1 9 58 4 6 . 北限地帯ブナ林の植生. 函館営林局, 1 .. (21).
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