• 検索結果がありません。

糠平湖の水生植物

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "糠平湖の水生植物"

Copied!
11
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Title. 糠平湖の水生植物. Author(s). 神田, 房行. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. B, 生物学,地学,農学編, 43(1): 15-24. Issue Date. 1992-07. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6483. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部 B)第43巻 第1号. 平成4年7月. i Journalo fHokkaido Uni tyofEducat ion(Sec i t vers onn B)Vol .43 ,No.I. Jul 1992 y,. 糠 平湖の 水生植物. 神. 田. 房. 行. 北海道教育大学釧路分校生物学教室. V▽ater plantS in Lake Nukabira. Fusayuki KANDA Depart ido Uni i ion, tyofBducat l nentofBi ology, Hokka vers Kushi ro085. Abstract. Lake Nukabira is a dum reservoir in centraI Hokkaido‐ Water plants and higher l t n a s growing underthe Water suface o fthelakeandinthe subαーerged zone ofthelake p igated between sum江 werelnvest ー erand autumLnin1987. . Water plants werefew in the lake as thelakeis young and the water depth changes ,. frequent ly. TWO SPecies PotαmLogeto九 Pusi Z Z比s L. and c力αrα sP‐ of water plant on the , bot to1m ofthel l k l d a e wereco ecte ‐ There were unique plant com mLuni iesi t nthe subα1erged zone ofthelske‐ Sol1 l e annual. plants, Pobgoれ切れ れγdroPヱPer L. , Pobgo九αm sαgi比α乙仏m L., SPerguZα の ノe九sis L. and s花房α門α αZ si九e v‐ 仏九α琵Zα乙仏 preferred this zone‐ PんαZαris αru九d1九αCeα L・ preferred the fthesub立ーerged zone. upper parto. はじめに 糠平湖 は北海道の中央部, 十勝支庁の上士幌 町にあり, 1956年に作 られた ダム湖 である 湖面 . の標高は5 20 m であり, 周囲29如, 最大水深60om の淡水湖である (北海道公害防止研究所 . , 1990 ) . 湖の周辺は原生林 で, 大雪山国立公園内 に位置 している. 天然湖である然別湖に近接し, ほぼ, 同規模の湖であるが, 成因が全く 異なり, 歴史も浅いことから 水生植物がその遷移の過程 , でどのようにしてこのような歴史の浅い湖に進入 してくるのか興味のある所である .. ( 15).

(3) . 神. 16. 田 房 行. 調査地の概要と調査方法 43度11~13分にあり, 糠平ダム建設に伴 ってできた ダム 糠平湖は北緯43度22~25分, 東経1 5年に開始された‐ 湛水面積は8 95 953年に着工され, 湛水は1 湖である. 糠平 ダムは1 .22冠, 平 9 3 900 000 dである. 冬期 には結氷し, 5月 には開氷する (北海道 均水深19 .6m, 総貯水量は1 , , l 2本あるが, 主なものは北部の音更川, タウシュベツ川, 南西部 ) 生活環境部, 1984 ‐ 流入河川 は1 の糠平川, 不二川 な どである。 湖水は糠平 ダムから音更川に流出する. 湖の周辺は殆 ど山林であり湖岸も殆 ど自然地となっ ており, 南西部にポート乗り場 があるのみで ある. 市街地としては南西 部に糠平の市街がある. 湖水中には, サクラマス, アメマス, オショロ コ マ, ハ ナ カ ジカ, ヒメ マ ス, ニ ジ マ ス, コ イ, フ ナ, ワ カ サ ギ な ど の 魚 類 が 生 息 して お り, ニ ジ. 9 9 0 ) 9 84;前田一歩園財団編, 1 ‐ マス, ワカサギ, ヤマベなどが放流されている (北海道生活環境部, 1 調査は水質に大きく影響すると考え られる南部の糠平川, 不二川が流入し, 糠平市街の近くであ る湖の南西部でおこな った (図1) . 湖水の透明度の調査は晴天の日を選び, ゴムボートでセ ッキの円盤を用いて行っ た。 水温は TA KARA DIGIMULTI D611 (TAKARA Thermistor lnstrument Go. LTD‘) を用 いて測定 した. 植物群落の調 査は方形区法を用 いて行っ た。 方形区の大きさ は草本群落のみで あるので1×1 l i iabi ty) ゴを原則として用いた‐各方形区において種毎の優 占度(Domi nancy) および群度 (Soc 1 964 ) の方法で測定 した‐ その他各立地の海 抜高度, 斜面の方位およ び傾 t( を Braun冊B1anque 斜角度, 植被率, 出現種数 を測定した‐ 結. 果. 1. 水生植物及び水生植物群落. いわゆる水草は水中で生活している種子植物を指すが, 藻類などの下等植物も含めて水生植物 と 呼ばれる. 今回の調査では, 糠平湖では沈水性, 浮葉性の水草は殆 ど見られなかっ た. 確認された. 2 L. rf. ◎ . ;. D ◎. . 端 . ! - *=. . 。. /. . . ・ る け. . 漆醗ミミ. o 1 .5 P , ノ ′ ′ノ“ グ「1 ′ ) x一÷- ‘ ; ミ ドく/ N NH” ″uv z ク ÷N 〃 ′ ′. 図1. 糠平湖の調 査地区‐A~D;透明度調査地点.L1,L2 ;ベル トトラ ンセク トによる調査地点.. ( 16).

(4) . 17. 糠平湖の水生植物. のは種子植物1種と藻類の1種 だけであっ た. イ トモ Potαmog鑑o7 zp彰s辺αs Linn. ヒ ル ム シ ロ 科. 987年7月 26 日に採集 した. ボー ト乗り場か ら東へ約 糠平湖南西部の ボー ト乗り場周辺で1 3 00mまでの湖岸沿いの水中にみられた‐ 夏期であっ たため湖水面はかなり下がっ ており, 最大 冠水面から約8 ‐3 m ま で の ‐5m下がっ た所であった. 採集時点での湖水面からの水深omから 0 5%程度であっ た‐・殆 どイ トモ単独で生育 水域に分布していた. 彼度は非常に低く, 多くても1 していたが, 東部では Cんαm sp. (シャ ジクモ届) が混ざっ ている所 もみられた‐ イ トモは全国各地の池沼や小川などの浅水中に群生する沈水性の多年草である‐ 全体的に繊細 軟質で茎, 葉とも糸状で細い‐ 葉は幅1 m mであっ た‐ 殆ど全世界に広く分布し, , 長さ4~5c ‐5m ) ( 大滝・石戸 わが国でも北海道~九州, 沖縄まで分布する , 1980 ‐ シャ ジク モ属 の 一 種. Cんαm sp‐. 藻類の車軸藻植物の一種である Cんαm sp‐も糠平湖南西部のボー ト乗り場周辺にみられた‐ 生殖器を付けていなかったので種の同定はできなかっ たが, 輪生枝の出方からシャ ジクモ属の- 種であると思われる‐ シャ ジクモは湖沼の比較的深い所に群生する沈水生の植物である. 全国各 地に分布する‐. 沈水植物群藩 水生植物の見られた地域で1×1ゴの方形区を設定して方形区法により植物群落の調査を行っ た(表1) . イ トモが単独でみられる場合とシャ ジクモと混在している場合とがあっ た. シャ ジク モの被度は非常に低かっ た‐ イ トモの被度もそれ程高くなかっ たが, 群生する傾向があったので 群度は高くなっている. 2‐ 冠水域の植生 糠平湖では水位の季節変動に伴っ て冠水する地域が明瞭に識別できた‐ 水位変動の少ない天然湖 の場合にはこの水域には挺水植物 が生育しているはずである が, 糠平湖にはそれらの水草が全くと いっ ていい程出現 せず, そのかわりに以下に述べるような一年生の湿地を好む植物が多くみられた. 表1。 糠平湖の 沈水植物のコ ドラ ー ト調査.. 整理番号. 1. 2. 3. 4. 5. 方形区番号 ) 水深 (m 方位. 1. 2. 3. 4. 5. 0 ‐2 0 .2 .1 0.1 0.2 0 N N NE NE N. 傾斜角度(度). 5. 5. 5. 5. 5. ) 群落高 (cm. 3. 3. 5. 3. 5. 5. 1. 7. 3. 15. 植被率 (%) 面積 (鮮). 出現種数. lxl IKI 1xl lxl lxl 2 2 2 1 l. イ トモ. 1 .2. シヤ ジクモ. ( 17 ). +. 1.2. +. 2 ‐2.

(5) . 神. 18. 田. 房. 行. した‐ 確認 した高等植物は55 糠平湖の冠水域で採集 したシダ類以上の高等植物の目録を下に示・ 987 976;大井, 1 978;滝田, 1 ) 種類である (北村・村田, 1964;長田, 1 . 高等植物目録 シダ植物門 トクサ目 トクサ科 Equise Zmos琵m Linn. ミ ズ トク サ tum Z 互quis””m αme乃se Linn. ス ギ ナ. 種子植物門 被子植物亜門 閥 双子葉植物綱 ( a ) 多心皮類 ( b ) 離弁花類 ケシ目 ア ブラナ科 Ror中PαZS腐れdim (oeder) Boras . スカ シタ ゴボウ Ar ’れorαc幻 ru総ic似脇 Gaert . Mey et scherb‐ セ イ ヨ ウ ワ サ ビ Cαrdαmi九esc班のα Thunb‐ オ オ バ タ ネ ツ ケ バ ナ ス ミ レ目 ス ミ レ科 VZO魔 ひげecu7 zdα A. Gray. ツ ボスミ レ. ナデシコ目 ナデシコ科 金 認ねr幻 αZ ) ohwi ノ ミ ノ フ ス マ iれe Grim m v.α九du幻 幻 (Thunb. s St司幻r血 筋ed幻 (Linn. l lars ハ コ ベ ) Vi SZを九eαrmer幻 Linn. ム シ トリ ナ デ シ コ Spergはお αrUens iS Linn.ノ ハ ラ ツメ ク サ. アカザ科 Cんeたopod山 肌 餌bu肌 Linn. シ ロ ザ. タ デ目 タ デ科 POあgoれ“m sαgi ) Maxim. ア キノ ウ ナ ギ ツ カ ミ 乙 乙解um Linn‐var. Si eboldi (Mei sn. Po砂goれum Zoれgi s鑑”m De Bruyn. イ ヌタ デ. Poケgoれはm にpαとんびoZ ZUm Linn‐subsp.nodosum (Pers ) Ki tam. オ オ イ ヌ タ デ . Po夢go7 zは挑 んγdropiper Linn. ヤ ナ ギ タ デ Poケgo7 1はm nepαたれse Mei sn. タ ニ ソ バ POおgoれαm 銃はれberg錦 Bieb‐etZucc‐ ミ ゾ ソ バ Poおgoれα脇 Persicαr幻 Linn. ハ ル タ デ マ ンサ ク 目. ユキノ シタ科. ( 18).

(6) . 糠平 湖 の 水 生 植 物. Sαェザrαgα′“sm Maxim.subsp‐ヂuscα. 19. エ ゾク ロ ク モ ソ ウ. バラ目 バラ科 Poだ九綿Z Zα れorひegicα Linn.. エゾノ ミ ツ モ ト ソ ウ. ino va rαgαrZα 燭PPo九にα Mak. tam‐ エ ゾク サ イ チ ゴ 7 tse (Hara) Ki yezoe. マメ科 ‐欲)eれs Linn. rrザoZ ium 7. シ ロ ツ メ クサ. ‐ぴoZ 7 T ZUm p m 肥れse Linn. ム ラ サ キ ツメ ク サ 7 ムロ ジ目. ツリフネソウ科 lmp栃 彩れs九oZ Z一αれgeだ Lの九‐ キ ツ リ フ ネ フ トモ モ 目. ミソハギ科 Ly仇rum s錫icα“α Linn‐ エ ゾミ ソ ハ ギ. アカバ ナ科 EPご Zoも山 肌 αmure九se Hausskn. ケ ゴ ンア カノぐナ. c ( ) 無花弁類 ヤナギ目. ヤナギ科 SαZ沈 んαZだれZ Z F1oderusvar iα Kimura .αれgu鋤けoZ S煽ごヱ sαcんαZmgれsis F Schmidt オ ノ エ ヤ ナ ギ SQZ ixsuが mgi Z Z S Andersson. エ ゾノ バ ッ コ ヤ ナ ギ. タ チヤナ ギ. { d ) 合弁花類 ナス目 ムラサキ科 LZ仇ospermum αrひe九se Linn. イ ヌ ム ラ サ キ. ゴマノハ グサ科 肌ヱmuZus m宛偏りs (Miq. ) Nakai ミ ゾホ オ ズ キ 崩超zusjαpo欄cus (Thunb. ) 0. Kuntze トキ ワ ハ ゼ. シソ科 αれopodium c崩れeれse (Benth. ) ○. Kuntzevar orum (Kudo) Hara ‐pαrひびZ. キク目 キク科 肋厄云r icα“α 肌αかicαr ioides (Less. ) Porter GれαpんαZ山 肌 α究先九g D‐ Don ハ ハ コ グサ. コ シカ ギ ク. Bide九srααのじα Thui l l ) Ki tam‐ エ ゾノ タ ウ コ ギ .var . 駆れれ防げ緩α (Turcz. So沈んαsαsper (Linn. ) Hi l l . オ ニノ ゲ シ Soれcんus brαcんγotis DC ‐. ハ チ ジョ ウ ナ Ar とem乙sm mo砺α7 ) Pampan 1α (Nakai. オオヨモ ギ. Ar isたeα九α Miq‐ イ ヌ ヨ モ ギ ごemi s幻 たe 互r igeroれαれれuus (Linn. ) Pers‐ ヒメ ジ ョ オ ン. ( 19). ク ルマバナ.

(7) . 神. 20. 田. 房. 行. ) A.Br‐e t Aschers. Ceれ亡 ipedα m乙鳩 mα (Linn.. トキ ン ソ ウ. { B ) 単子葉植物綱 イ バラモ 目 ヒルム シロ科 P碑αmog劣oれpus辺αs Linn‐ イ トモ. イ グサ目 イ グサ科 Z Z Zザormi Juれc騰 f s L. エ ゾホ ソイ Jは九cusb可oれれs L‐ ヒメ コ ウ ガイ ゼ キ シ ョ ウ l ld‐ ク サ イ Ju九cus 彫れ駆s Wi Ju九cus たrαmer i Fr.etsav.. タ チ コ ウ ガイ ゼ キ シ ョ ウ. カヤツリ グサ目 カヤツリ グサ科 ) T. Koyama EZ isco7 1gesね D. DonsubsP.JαPomcα (Miq- eoc九αr ルイ ホ ‐ i R h コ 劣 タ Scirpus 庵omα os ev 7o . insh Z Me Cαだェαugu群 れowi czi. ハリイ. ヒラ ギ シ ズゲ. イネ目 イネ科 ‐(Thunb. ) ohwi エノ コ ロ グサ ) P.Beauv‐va idi Se r. 捕 虜o7 tαr卿 卵r s (Linn. ‐ Pん綿αris αruた成 れαceα Li nn‐ ク サ ヨ シ ) P. Beauv. イ ヌ ビエ Ecんれoc九Zoαcrus-gα肪 (Linn‐ i ) ohwi ス ズメ ノ テ ッ ポ ウ AZOPecurus αequのis sobol 7 L s s (K0mar. ‐varαmure Z Poαp餌us≠r S L‐ ヌ マ イ チ ゴ ツ ナ ギ. 3. 冠水域の植物群 落 糠平湖の西南部の植物 群落のコ ドラー ト法による調査結果 を表2に示した‐ アキノウナギツカミ, オオイヌタ デ, ヤナギ ダデな どのタ デ科の植物とノミノフスマ, ノハラツメ クサな どのナデシコ科 4コ ドラー トの植物群落を整理し の植物 が多くみられた. 何れも一年草であ った. 表2にあげた1 キツリフネ, アキノウナギツカミ, 第一は整理番号1~5の てみる と4つ の グループに分けられた. スカシタ ゴボウ, オオイヌタ デを主な構成要素とする群落である. この群落は斜面の傾 斜角度の急 な所に成立していた. ほとん どが岩場であり, 植被率も低かっ た‐ 糠平湖ではこの ような立地のと ころが最も多い. 第2は整理番号6~10のノハラツメ クサ, ヤナギタ デ, ノ ミノフスマ を主な構 成要素とする群落である‐ この群落はやや平坦なところに成立していた. 糠平川の河口付近や, 不 2のミ ズトクサ, ミ ゾホオズキを主な構成 1, 1 二川の河口付近に多くみられた. 第3は整理番号1 要素とする群落である. この群落 は小さな沢になっていて絶えず水が流れ込んでいるような所で, 湿 3, 14のクサヨシ, エゾノタウコ ギを主な構 地になっている場所に成立していた‐ 第4は整理番号1 成要素とする群落である. この群落はやや平坦な所に成立し, 最大冠 水面の所で森林の境界線の す ぐ下から4m位の所までに分布 していた. 斜面の傾斜角度が30度を越すよう な所では成立してい なかった. しかし, それ以下の傾斜角度の所では傾斜が比較的急な所でも成立しているところもあっ た. こ示 した L1,L2の2地区で ベ ル トトラ ンセク ト 湖岸からの植生の変化 を調べるために, 図1む な所であるが, ・最大冠水 面のす ぐ上 はヤナ 法により調査をおこな っ た- L1(図2)は比較的平坦・. (20).

(8) . . 21. 糠平湖の水生植物. 表2. 糠平湖の冠水域の植物群落. 方位. 傾斜角度 (度) 群落高 (cm ) 植被率 (%) 2) 面積 (m 出現種数 キノリナギツカミ ア キツリ フネ スカシタゴボウ. 3 2 4 5 1 4 2 3 I 5 20 520 520 520 520 5 N NW 棚 NNW N. 4 0. 1・1 1・I 2・2 1・1 2・1 十 + +. スズメノテツポウ ー ヤナギタテ ラヅ メクサ ″、 ト キンソウ ミス◆ 。ク サ. ミソ‐ホオスーキ. 40. 30 40 30 10 30 25 l lxl lxl lx 5 4 3. オ オ イ ヌタデ ノミノフスマ. 30. .. ・ ・. 40 30 30 30 5 30 lxl lx1 6 5. U FU亡 ハ b^ U^ 。^ U^ = VT I にU t l リム( \ U リム^ = V x . 整理番号 方形区番号 ) 標高 (m. 7. 8. 6. 7. 9 11. lo. ll. 12. 8. 14. 16. 14 9. 520 520 520 520 520 520 520 520 NE 15 100. NE 5 70. SE 5 40. 0 40. S 5 50. S 15 60. S NE 10 5 10 130. 30 10 0 100 100 100 100 100 100 1xl lxl 1xユ ーxl lxl lxl lxl lxl 8 8 8 10 9 9 6 6. 十. 2・2. 2・1. 十. 十. ・. ・. 2・2. ・. 十. 1・I. .. ・. ・. .. ・. .. .. ・. 1・1 1・I. .. 十. ‐. .. ・. .. .. ‐. 1‐2. ・. .. ・. .. 十. ・. ‐I. .. ・. ・. ・. 1・2. +. ‐. ・ ・. 1・2 1‐2. 1 ‐1. 1・I 2・2 4‐4 4・5 3‐2 1・1 ‐ 5‐5 2‐2 1・2 2‐3 2・2 1‐2 ・ 4・5 ・ 2・3. ・. ・. ・. ・. 2‐1 3・2 ・ 3‐3. 十. 1・1. 十. ・. 十. .. 十・2. 4・5. ・. ‐. 3・2. ・. メユリガイゼキシほウ ヒ . 13 15. ・ ・. 十. クサヨシ シロツ メクサ ムラ サキツメクサ エゾノタウコギ ーシ オ ニノケ. ・. 1‐2 1・2 1・2. 2‐3 5・5. . . . ・. ・. ‐. 十. ‐. 十. ‐. 十. ・. 1・1. ‐. ー エノコロク サ. 1・1. ・. . . . ・. 十. ・. 十. .. クルマバナ. 十. ・. .. 十. .. ・. ・ ・. 1・I. 1・1. ・. ・. ‐. 1・I. ・. .. .. ・. 1‐1. ‐ .. 2.1 1・1. ・ ‐. 十. .. ・. ‐. .. スギナ. ‐. ミ ネ ヤ ナギ. ー ト キワハセ ヒメジョオン ′ シロサ. 1・2 十. mOSS SP.. ・. +. -. ツボスミレ イヌヨモギ. .. 十. .. (21). ..

(9) . 神 田 房 行. 22 クサヨシ. 1 ‐1. エゾノタウコギ. オニノゲシ ↓ ヤナギタデ. 47 m. 0 4. 3 0. エゾホソイ. アキノウナギツカミ ノハラツメクサ + ′ . ふ . ・.“. 2 0. 10. 0. 図 2. ベ ル ト トラ ン セ ク ト L Iでの植生の変化.. 5 m” 口. クサヨシ. ′. ノノ 、ラツメクサ. 14 m. 0. 5. l0. 図 3 ‐ ベ ル ト トラ ンセ ク ト L 2での植生の変化.. ギが生育しており, その下からクサヨシがびっしりと生育していた‐ クサヨシは約20m下まで分布して おり, 30mの所ではエゾノタウコギが混在していた‐ 最大冠水面から湖水面までは調査時点で47mあっ たが, 湖水面から27mまではクサヨシは殆ど入ってこないか, あっても草丈の低いものであった. 表3 にLIの任意の点で取った方形枠での植生を示した. 湖水面の近くではノハラツメクサが非常に多かった‐ 麦3. LIでの帯状区調査. 湖岸から1凪6凪1 1凪17肌30mの各地点で, IXI〆 の方形枠を 設定して植生を調 べた. 湖岸からの距 離 (m ). 0. アキノ ウナ ギ ツカ ミ. +. ノハラ ツメク サ オ ニノ ゲシ ク サヨ シ ヒラ ギ シ ズ ゲ. 6. 11. 30. +. 4 2 .5 2.3 . .3 . 2 1 1 1 1 . . .1 . . 1‐3 3 . .3 + 5.5 十. シ ロ ツ メ ク・サ. .. 十 .2. .. .. ‐ 2 ‐2 2 .3. .. 1 .1 2 ‐3. ‐ +. エ ゾノ タ ウ コ ギ. .. エ ゾホ ソ イ ハ ハ コ グサ ヤ ンギタ デ. 17. ,. .. 十. ノミノ フス マ. (22 ).

(10) . 糠平湖 の 水 生 植 物. 23. 表4. 糠平湖 の透明度. 1987年9月3日測定 . 地点. 時刻 天候. A. B. C. D. 14:00 14:15 14:30 14:40 晴. 晴. 晴. 晴. 気 温 (度 C). 21 .7. 18.6. 20.0. 18 ‐5. 水温 (度C). 1 9 ‐5. 19 .1. 19 .0. 18 .8. 臭気. 透明度 (m ). 無. 無. 無. 無. 3 ‐35. 3 .30. 3 .25. 3 ‐20. 図 3 に は L 2 での結果を示した‐ ここでは最大冠水面のすぐ上はヤナギが生育しておらず. , ハウ チ ワカエデ, ト ドマツ, ミズナラ, ケヤマハ ンノキな どが生育していた その下は段状になっ てえ ‐ ぐられており, 更にその下には植物が生え ておらず, 砂や岩がむきだしにな っ ていた それより下 ‐ ではクサヨシが分布 しており, 湖水面の近くでは, ノハラツメクサが優占していた また 湖水面 . , から6~ 7mの所にはオニノ ゲシが分布していた .. 考. 察. 調査結果で示されたように糠平湖では水草が極 端に少ない. 一般にダム湖などの人工湖では水草 は非常に少ない ことがわかっ ている(大滝, 1978 ) . 水草が貧弱な原 因として糠平湖の水質が悪いの ではないかと も考えられる‐ 糠平湖の水質 についてはこの湖が類型指定調査対象湖沼になっ ている ため北海道生 活環境部による詳しい調査報告がある(北海道生活環境部 1 ) 4 , 98 ‐ それによると pH は中性か ら弱アルカリ性 で DO も表層だけでなく 深層におい ても高く 良好である COD や BO , . D もそれぞれ1 5 /” 0 / と g 5 何れも非常に低く m 富栄養化はし m g ていないことを示して m g , , ‐ , いる‐ 同じく富栄養化の指標である総リン, 総窒素 でみても環境基準の類型ロを満たしており 北 , 海道の人工湖の中でも水質の良いことを示している‐ 今回 実際に湖水の透明度を4地点 で調べた , が(表4) 982年の北海道生活 環境部の調査 では4om ~5 0 ,3 .20m ~3 .35m であっ た‐ これは1 . m であ っ た所 で, やや値が下がっ ている. しかし, 北海道の他の人 工湖と比較 しても特に低い値 ではない‐ 従っ て, 糠平湖の水質が最近特に悪くなっ ているとは考えにくく そのため に水草が少 , ないの ではないと考えられる‐ 糠平湖に浮葉性や沈水性の水草が少ないの は2つの理由が考え られる 一つはこの湖が建設から . 35年しかた っ ていないこと である‐ 挺水性の水草 であれば付近の湿地か ら進入することも可能で あるが沈水性や浮葉性の水草の 場合は何処か他の湖沼から持ち込まなければな らず進入する可能性 が低くなる‐ もう一つは糠平湖の水位変動が非常 に激しいことである 毎年夏期と冬期との間で数 . メー トルの変動がある. 今回の調査でも夏期と最大冠水面の水位の差は85mもあっ た 湖水の透 . ‐ 明度は3~4mであることを考えると夏期に進 入できても水位が上がっ た時点 で枯死するものと考 えられる. そのことを示唆するものとして 水位変動幅に入る所には1年性の 植物が非常に多いこ , とが今回の 調査で示された. 糠平湖のような水位変動 の激しい湖沼 では多年草の生育が難しいため 一年草が優占するのであろう‐. (23).

(11) . 24. 神 田 房 行. 謝. 辞. 糠平湖の調査の機会を与えていただいた北海道大学農学部農林生態研究室辻井達-教授に感謝申 し上げます. 水草の同定でお世話になっ た神戸大学の角野康郎 博士と, 植物の同定につ いてお世話 にな った釧路市の滝田謙譲氏に もお礼申し上げます‐ また, 調査にあたっ て同行 し, お手伝いいた だいた本学学生の高橋伸一君にもお礼申し上げる.. 摘. 要. 87年夏期から秋期にかけて北海道のほぼ中央部の ダム湖である糠平湖において水生植物と 1. 19 冠水域に生育する植物の調査をおこなっ た‐ 2‐ 糠平湖では水草は非常に貧弱で, 今回の調査で確認さ れたのは種子植物ではイ トモ一種であっ た. 他に, 藻類の一種であるシャ ジクモが生育しているのが確認さ れたのみであっ た. これはダ ム湖である糠平湖が作られてからまだ35年程しか経っ てい ないために水草帯ができていないこ とと, 冬期と夏期の間の水位変動が大きいために水草 が生育しにくいためと思われる. 3. 糠平湖では冠水域に独特の植物群落が見られた. 完全に水没する地域ではタデ科のヤナ ギタデ やアキノウナ ギツカミ, ナデシコ科のノハラツメクサやノミノフスマ などの一年草が多く, 最大 冠水面の近くでは多年草のクサヨシが優占 していた‐. 引用文献 / i lag.W inger-Ver l io logi en‐ lanzensoz Braun-B1anque t e ‐ 3Auf .Spr ,J. 1964 . Pf. 98 4 北海道生活環境部 1 . 湖沼環境保全調査報告書. 北海道, 札幌. 0 9 北海道公害防止研究所 19 . 北海道の湖沼‐ 北海道, 札幌. (上・中・下) 6 4 原色日本植物図鑑 北村四郎・村田源 19 . 保育社, 東京. ‐ 0 9 前田一歩園財団編 19 ‐ 北海道自然環境図譜‐ 前田一歩園財団, 阿寒町. 78 9 大井次三郎 1 ‐ 日本植物誌. 至文堂, 東京. 9 78 大滝末男・石戸 忠 1 ‐ 日本水生植物図鑑‐ 北隆館, 東京. 39pp 7 8 水草の観察と研究 大滝末男 19 . ニュースサイエンス社, 東京. .1 . 保育社 7 6 原色日本帰化植物図鑑 長田武正 19 . , 東京‐ . 98 7 滝田謙譲 1 . 東北海道の植物‐ カトウ書館, 釧路.. (24).

(12)

参照

関連したドキュメント

そこで生物季節観測のうち,植物季節について,冬から春への移行に関係するウメ開花,ソメ

第2条第1項第3号の2に掲げる物(第3条の規定による改正前の特定化学物質予防規

事後調査では、ムラサキイガイやコウロエンカワヒバリガイ等の外来種や東京湾の主要な 赤潮形成種である Skeletonema

・コナギやキクモなどの植物、トンボ類 やカエル類、ホトケドジョウなどの生 息地、鳥類の餌場になる可能性があ

である水産動植物の種類の特定によってなされる︒但し︑第五種共同漁業を内容とする共同漁業権については水産動

関連 非関連 調査対象貨物 同種の貨物(貴社生産 同種の貨物(第三国産). 調査対象貨物

優占動物プランクトン 優占植物プランクトン  LORENZENに準ずる方法  .  Jeffrey&Humphreyの式 (mg/m

(79) 不当廉売された調査対象貨物の輸入の事実の有無を調査するための調査対象貨物と比較す