花粉の生理, 形態学的研究 第29報 : カタクリの開花時における Natural Gibberellin 含量の消長について
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(2) . 北海道学芸大学紀要 (第2部B). 5巻 第 2 号 第1. ●. 0年1月 昭和4. 花粉の生理, 形態学的研究 第 29 報. lg l l ibbere in 含量の消長につい て カ タ ク リの 開 花 時 に お け る natura. 沢田義康・綿谷秀夫・ 榊原勝三・南孝延 北海道学芸大学旭川分校生物学教室 Yoshiyasu SAWADA, Hideo WrATAYA, Syozo SAKAKIH{妊こA, and Takanobu ~1 INAMI:. l l in. log I Stud i Phys l and M[ i i i en Gra e s on the Po orpho olog ca ca Part i ion o I Gibbe l l f Natura in Content sin at re . 29, on the Var F1ower organs dur ing the B1 ooming Time of. Eれメカ知れ彰伽 超Po“化”粥 Decne .. 2 ) に て, カ ボ チ ャ の 開 花 に 際 して 花 弁 内 の g l l in の 急 激 な 減 少 が み られ, そ の 後 短 ibbe ’ re 前 報1. 時間のうちに開花の完了がみ られたことについて報告した. 一方連続遮光処理を続けた場合には, l l in の減少がみられなく, その結果開花もみ られなかっ た. しかし 遮 開 花 当 日 に い た る も gibbere l l in の急 減につづ い i bbe r e 光処理を続けた場合においても, その後適量の 人工光線照射により g. ) した, そこで本研究においては, カボチャの花黄に比 し て, 開 花がみ られたことについて報告2 て, さ らに短時間のうちに開花が行なわれ, 花弁の反転がおこる EガZ卿ひ〃〆“伽 ノαPo“〆粥伽 Decne. (カタ クリ) の花審を材料と して, 人工光線の照射及び遮 光処理が開花に及ぼす影響について追求 l l in の消長について調 べるとともに, 開花 した. さらにこれらの 処理にともなう花弁内の gibbere l l in の消長との 関係について調 べ開花機構の一考察と して興味ある結 果 をえたのでこ こ と gibbere ・ に報告す る, を表 本研究実施に際して, 御指導を賜わっ た北海道大学農学部田川隆教授に対 し ・て深甚なる謝意, す,. 実験材料ならびに実験方法 ーリ) を用いた. ま ず開花前日の 花 蓄を cne 供 試 材 料 と して β“ 劫m“i“創 超Po“た”伽 De ,(カタク. 60Lux で 9時に切花とし, ただちに各種処理を行なっ た. すなわち切花の花蓄を9時ょり電燈光 1 連続照射処理を行なっ た. ついでこの連続照射の前期および後期の, おの おの に1時間,,3時間,. 6時間の遮 光処理 区を設計 した -ついで開花前日の 9 時より開花当日の,9 2時間および1 6時間, 1 1 時に至るまでの,24時間の遮光処理を行ない, そ の期 間の前期, 中期およ び後期にそれぞれ, 1 時 間ま た は3 時 間, 440Lux の 蛍光燈の 照射による遮光中断処理を行なっ た, ついで β“動物“彰粥. cne 迄ゑomc”伽 De . (カタクリ) の葉を全部除去 し, 摘葉処理区とした. そこで摘葉処理区と, 無 40Lux の 蛍光燈を連続照射 した. さらにその期間中に6時間 処理区の花奮を用いて, それぞれに4 9時間の遮光処理を 与えた. すなわち24時間連続照射処理区, さらに開花前日の 10時より および● 6時30分より9時間,18時より 6時間および9時間,1 (6時間, 開花当日の2 時より8時までの6.
(3) . 花粉の生理, 形態学的研究 時間, 開花前日の 2 3時より8時ま での9時間の各々 について, 遮光処理を設計 した. 各処理区の 開花状態については, E“fおり”〆“m 庵ゑoれた“加 DeCne , (カタクリ) の花奮7個体の開花状態を 1 測定 し, 前報) に準 じて開花 度として示 した, また E“ 劫知れ粥粥 スαPo“〆粥粥 Decne . (カ タ ク リ) 2 lg l l )に準 じて抽出を行なっ た ibbe in については, 前報1 の 花 奮 の 花 弁 の natura ・ r , 実 験 結 果 およ び 考 察 Eか劫〆励Z“粥 如Po〃Z c“粥 De cne . (カタクリ) の開花に及ぼす人工光線の影響について.. 1,. まず開花前日の9時に切花 に した花奮を, ただちに9時より前期および後期遮光処理を与えた場. 合 には, 第1,2,3図に示す開花状態をえた. すなわち前期遮光処理区では開花前日何時間遮光す . ・ ● ●. ・●‐ .・ .後期遮光処理 ると, 開花に影響がみ られるかを確めるために, 区は, その後時間が経過 して花奮の. 熱度が進んだ場合においても, 開花に影響を与える遮光時間は前者 と同一であるか否かを知ろうと して設計 した, まず前期遮光処理区では開花前日の 9時より1 時間遮光処理を行ない, つ づいて電 燈 160Lux の光射を開花当日の 9時 にいたるまで,.照射 した場合 には1 35度の 開花がみられた. .・. 前期遮光処理区. ... ・. つ い で 開 花 前 日 の 9 時 よ り3 時 間 の. A1. 1. B .. C. l. ,. ■. 1. D. l. ,. E. I. . . 彦略. 市寿. 広崎 2毎. 或断. る時. 癖. 9露. 第1図 カタクリの花蓄の前期遮光処理時間 A 遮光時間. 0 時間. B 遮光時間 , 時間 C D E F G. らに6時間遮光処理を行ない, その 後電燈光を照射した場合 には, 開花. 度は55度を示 した. ついで12時間. 前期遮光処理を行ない, そ の後電燈 照射による開光度は20度を示 した, 6時間 前期遮光処理を行 な ついで1 づ 60Lux照射処理 い, つ いて電燈1. 区では, 開花がみ られなかっ た, 一 方開花前日の9時より電燈1 60 Lux 35度の開花がみ の連続照射により1 られた. さ らに連続遮光処理区では 開花は認め られなかっ た. ついで前. う時. 遮光処理後, つ づいて電燈光の照射 により8 5度 の開花がみられた. さ. 遮光時間 3 ,. 遮光時間 6 2 遮光時間 1 6 遮光時間 1 遮光時間 24. 一■■■. 遮光時間. 況 は,2 4 時 間 連 続 電 燈 光 照 射 を行 況は を行 4時間連続電燈光 なっ た処理と同程度の開 花 が み ら. 照射時間. しか も い ず れ の前期遮光処理 前 期 遮 光処 理 の れ, しかもいずれ 中 で, もっ とも開花の増進がみられ と も 開 花 の 増 進 が み られ 中で た, しかも遮光時間の増加にともな 開 花 度 は 逆 に 減 少 的 傾 向が み っ て, 開花度は逆に減少的傾向がみ. 時間 ● 時間. 時間 時間 時間. [:コ. 期1時間の遮光処理につづいて, 電 燈光1 60Lux照射 処理による開花状. られた, すなわち前期1 6時間遮光処理後の 電燈光の 照射処理では, 連続遮光処理を行なっ た場合 と同様に開花が起 らなかっ た. この ことは開花に対 して, 抑制的な作用を示すものと思われる. こ. の 結果から考察すると, 電燈光の照射 時 間の短縮 にと もなっ て, 次第に開花 度の 減少的傾向がみら れたことから, 開花前日の 電燈光の照射は, 開花の誘因となりうる ごとく考え られる. ついで後期 遮 光 処理と開花との関係につし てみると, 開花前日の9時より電燈光の照射処理を行 ない, 開花当.
(4) . . 沢田義康 綿谷秀夫 榊原勝三 南孝延 後期遮光処理区. 日8時より1時間の後期遮光を与え. . . ′ B-. が み られ た こ と か ら, Eか 劫γom“粥. ■. ÷. 加ゑ鯛f c“m Decne ・ク リ) の . (カ タ. 1 c′. 開花には開花前日の光の照射が必要. ■. ・. であるとともに, さらに開花直前お. - -. ′ D1. よび開花時の光が, 開花の進展に必 要であるものの如く考えられる. す. だ L. なわち後期遮光開始前の, 開花当日 の 8時では, 著るしい開花がみられ. . .時間後の 開花当日 たが, 遮光処理1 9時の花奮では, 逆に花弁 は 縮 少. . ′ q 1 1 . ・. . . 1 ‐ 1 3時 9時 / “冴 2珍 β略 2 ′ ′騎 万勝 第2図 カ タクリの花奮の後期遮光処理時間 A′ B′ C′ D′ E′ F′ G′. た場合には50度の開花がみられた. 一方前期遮光処理では135度の開花. 遮光時間 遮光時間 遮光時間 遮光時間 遮光時間 遮光時間 遮光時間. 0 1 3 6 1 2 6 1 24. 時間 時間 時間 時間 時間 時間 時間. し, 開花の行動が途中で停止 し, 開 花現象に異常を来たすことがわかっ 9時 た この 状態を田村3 ) によれば, 座 .. 毎. 止現象と呼んでいるので, 本実験に おいても座止現象と した. すなわち. 璽園霊園 遮光時間. 座止現象がみられ, 開花行動の進行. が み られ な かっ た. こ の こ と は Er. “た節”≠“m 加ゑo”化“m Decne . ,(カ タ. [::コ 照射時間. クリ) の開花機構にとっ ては極めて 意義があることと思われる. ついで. 5度 であっ た. この処理 におい ても前期遮光 後期3時間の遮光処理を行なっ た場合には開花度は2 処理の85度の開花に比して, 極めて悪い開花状 態 がみられ座止現象が強くあらわれた, さらに後期6 時 間 遮 光 処 理 で は, 18 度 の 開 花 が み られ, つ い で. 5 0 7. 後期I6時間遮光処理では,12度の 開花を示し, い ずれも前期遮光処理の開花状態に比して, 極めて開 闇. は, 前期遮光に比 して, 極めて開花度の低下がみ ら‐蔑 め. 花時の 光によっ て開 花現 象は誘発されうるものの如 (ヱ7). -■■. 肋. 花 現 象 の 低 下 が み られ た.. 以上の結果から考察すると後期遮光では, 前期遮. [ニコ.荊期遮光処理. 膨 ′“ “ ′. 巧. 第3図 遮光処理と開花度. 復期窪%処理.
(5) . 花粉の生理, 形態学的研究 く思われる. また一方 前期遮光処理区では, 遮光時間の増加にともなっ て, 開花時刻の遅延がみら れることから, 開花前日および開花時の光は, Eか劫〆 りれ彰加 廓P靴化“粥 Decne , (カ タ ク リ) の 開 花には直接関連あるものと思われる. すなわちカ ボチャ の開花現象は. 光線の作用により誘 発され. るものでなく, む しろ或る長さの遮 光によっ て, 誘発されるこ とを明らかにしたが, 本実験の 丑外. “ゐ知“粥伽 郷Poれた“伽 Decne ,(カ タ ク リ) は 光 線 の 作用 に よっ て, 開 花 が 誘 発 さ れ る ご とく 考 え ら れ る.. ついで遮光処理期間の 前, 中および後期 のそれぞれに,4 40Lux 蛍光澄 1 時間照射 した場合の 開 花状況は, 第4図に示す結果をえた. すなわち12時30分より1 3時30分 にいたる前期照射処理で. 4. 一 -. 一 . は開花がみ られなかっ た, ついで開花当 遮光時間. 照射晴間. 開花度. ′ ′ 7 夕・. β. .. C. ゲ. 左. クク. ‐. ■. F ヲ時 ′ 2崎 / ゲ略・ 拶断. ′騎 2. “時 3騎. o ば. ぴ時 ヲ時. 第4図 遮光処理の暗期中断時間 A B C D E. 遮光処理の前期1時間,12時30分から1 3時30分まで中断 遮光処理の中期1時間,20時30分から21時30分まで中断 遮光処理の後期1時間, 4時30分から5時30分まで中断 遮光処理の前期3時間, 11時30分から1 4時30分まで中断 2時30分まで中断 遮光処理の中期3時間,19時30分から2. 日の4 時30分より5 時30分までの人工. 光線照射では5度の 開花がみられた. つ い で 20 時30 分 よ り 21 時 30 分 ま で の 中. 期照射処理では開花がみられなかっ た. すなわち, 前期中断 した場合には・もっ. とも開花の増進がみられ, つづ い て 後 期, 中期の 順の 開花状態 であっ た. この. こ と は E“ 劫知れ彰伽 ′αPo”た“粥 Decne.. (カタクリ) の 開花の誘因には開花前日 の 光の 照射と密接な関係があり, さ らに. 開花時に, 光の 照射が必要であるも のと 思 わ れ る. した がっ て, 開 花 前 日 に あ た る12時30. 分より1 3 時30分の光の 照射が, 他の中. 期および後期の 光照射に比 して, 開花現 象と密接な関係を有するもの と 思 わ れ. る.ついで, 前,中および後期に3時間の 遮光中断処理が開花に及ぼす影響 につい. ては第4図に示す結果をえた. まず11 4 時30分までの前 期中断処理では21度 を示 ・時30分より1 し, 前期1時間照射処理に比して, 開花度の増 加がみ られた, この現象は1 時間照射による遮光中. 断の場合と同様 に, 開花前日の光の照射が, 開花に直接関係する結果によるものと思われる. つい 5時30分ま での 光の照射による中断処理では, 開花の誘発はみられなかっ た. で14 時30分より1 また後期3時間光の照射による中断処理による花奮では18度 の 開花 がみ られた. この 結果より1 時間 光の 照射 による遮 光中 断の場合と同様に, 3時間光の照射による遮光中断においても, 前期,. 後期, および中期の順の 開花状態がみられた. この 傾向は遮光処理 による, 開花 の抑制条件を与え ることにより, 開花現象が阻害され, 結果として遅延するものと思われる. しか しこのような遮光 中断処理を行なっ た花黄も, 光線のある環境条件に 移すことによっ て開花の 進展がみ られた. この 結果 については, 第5, 6図に示 した, すなわち各処理 区のいずれも, 人工光線の 照射により開花. の誘因, および開花現象の増進がみれた, まず開花当日11時では, 前期および後期1時間照射に よる遮光中断区では, いずれも満開の状態がみられた. しかし中期1 時間照射処理では,90度 の 開花を 示 した. つぎに3時間照射による遮光中断処理についてみると, 開花当日1 0 時には前期, および後期の遮光中断処理区では満開の 状態がみられたが, 中期遮光中断処理 区では60度 の 開花.
(6) . . 沢田義廉 綿谷秀夫 榊原勝三 南孝延 ○----○ 遮光処理区の前期1時間中断 ●----● 遮光処理区の中期1時間中断 0…………-○ 遮光処理区の後期1時間中断. 1時には満開の状態であっ た. この がみ られたが, 1. ように遮光処理中に光の照射による中断は, 短い時 間では, 開花は著るしく遅延し, 抑制的な作用 がみ. られたが, 照射時間の増加にともない開花時刻は, 次第 に促進される傾向 がみ られた.. (2) Eγメカ節“粥加 如力鰯化“粥 Decne . (カ タ ク. リ) の摘葉処理と開花との関係について. まず Eか1形 鋼 粥粥 膚Poれた“伽 Decne .(カ タ ク リ). 度 の. の葉 を全部除去 した摘葉処理の花奮に対 して, 人工 光線照射による開花との 関係につい て調 べた. すな. / / /. わち摘葉処理を行なっ た花審と, さらに無処理区の 花奮の各々に蛍光燈 440 Lux の照射と遮光処理が 開花に及ぼす影響について調べ第7, 8図に示す 結. ′〆′. . . 第5図 遮光処理中1時間の中断と開花. 果をえた. まず開花前日9 時より24時間 自然状態 した 場 口 には1 内 に 置 した場合 1 の開花 られ た, の 内に放置 に は 11度 の 開 花 がみ られた の室. 40 Lux の 一方摘葉処理区の花奮では, 開花の誘発がみ られなかっ た. ついで無処理区の花奮に,4 4 時間連続照射 した場合には90度の開花がみ られた. これに対 して, 摘要処理区の花奮で 蛍光燈2 24時間 440 Lux 連続照射処理の花奮で は46度の開花がみられた, すなわち無処理区の花奮を,. は, 開花はいち じるしく促進される傾向がみ られた.. これに反して室内自然条件に放置した場合では, この環境条件は開花に際して抑制的に作用する ごとく思われる, したがっ て開花現象も遅延するものと考えられる. ねr ついて摘葉処理区では, いずれの処理 区でも, 無,処理区に比 して, 開花の低下がみられ β“ご D 〆 諺 cne o“”粥 加卿 粥粥 e . (カタクリ) の葉を 除去することは, 開花に対 して阻害的な作用を有す るものの如く考えられる. つぎに24時間連続照射期間に各種の遮光処理を, 第7図に示す如く設 0 Lux 照射 した場合の開花状況は第8 計 した. まず10時より6時間遮光処理を行ない, 其の後44 図に示す如く, 無処理区では123度を示 し, 摘葉処 , ○----0 遮光処理区の前期3時間中断 理 区 で は 56 度 の 開 花 が み られ た, こ の 結 果 よ り 強. 光 440 Lux の 連続照射処理に比 して, 前期に6時. ●・……---● 遮光処理区の中期3時間中断. 0 1- - 〇 遮光処理区の後期3時間中断. . . u を露 雫警叢蓄 砦詳 驚 冨 塾 品 晶 南憲三 ご れと 三 ー. 〆. 7. 貧 り. 光燈連続照射では, 開花行動が途中で停止 し, 座止 花 の. . . 開花 は い ち じる しく 増 進 し126 度 で あっ た. こ の こ. とは強い 蛍光熔照射下では, 或程度の遮 光処理を与. えると, 燈止現象が起らないものと思われる. したがっ て開花の進展がみられるもの と 思 わ れ る. 0 時より19時まで11時間の遮 光処 理 を ついで1. 3 Z / . 開花. 9崎. 加時. 第6図 遮光処理中3時間の中断と開花. ″時.
(7) . 花粉の生理, 形態学的研究 行なっ た場合についてみると, 無処理区 照射時間. 1 遮光時間. 1. A L. I .. B L. l. C L. I .. DI. 」 I. EI. 」. Fー ・. G L. l. ,. H L. I. ″時 毎. 必時効分 ″時 2 4時 2時 房時 彦 時1 2癌 ー ′霧 癖. 第7図 連続照射処理中の遮光時間. では78度 の 開花がみ られたが, 摘葉処 理区では37度 であっ た. つぎに開花前 日18時より24時までの6時間遮光処理 を行なっ た場合は, 無 処理区で73度 の 開花がみ られ, 摘葉処理区では32度 で. あっ た. つぎに1 6時30分から9時間遮 光処理を行なっ た場合には7 6度を示 し,. 摘葉処理区では44度の開花がみ られた. ついで開花当日2時より8時までの6時. 間遮光処理を行なっ た場合についてみる と, 無処理区では94度 の 開花がみられ たのに対 して, 摘葉処理区では39度であ. っ た. つい で開花前日23時 より8時ま での 9時間遮光処理を行なっ た場合は開. 花度は93度 を示 した. 一方摘葉処理区. では46度 の開花がみ られた, 以上の結 果から考察 すると,2 4時間自然状態で室 タ時 1 内に放置 した場合には, 開花当日にいた 8毎 るも開花状態は悪く, 開花現象には, 阻. A 室内で自然状態に24時間放置 440 Lux 連続2 4時間照射 , ・ 連続照射の前期6時間:10時から18時まで遮光処理 C D 連続照射の前期9時間:10時から1 9時まで遮光処理 E 連続照射の中期6時間:1 8時から24時まで遮光処理 F 連続照射の中期9時間:16時30分から1時30分まで 遮光処理 G 連続照射の前期6時間:2時から8時まで遮光処理 H 連続照射の前期9時間:23時から8時まで遮光処理 B. 害的に作用 する環境条件の如く考えられ る. この結果か ら開花は遅延するものと 思われる. すなわち開花前日および開花. 当日における, 光線不足条件による環境 のために, 開花 時刻 は, 遅延するものと 思 わ れ る, ま た 440 Lux 蛍光燈照射に は6時間の遮光が, 開花前日にあたえる ことは, 開花には極めて効果的に作用す. るものの如く思われる. しか し, さ らに ・ ■-■ 熱 処 理 遮光時間を増加 した場合には, か えっ て ヒ:コ 摘数理区 1 開花度の低下がみられた. とくに前 期遮 光処理では此の傾向が顕著にみ られた, 8 7. また遮光の時期により開花状態に影響が. 2 3. %. み られ, 前期, 後期 つ づいて中期 の 順 で, 開花度は次第に低下の傾向がみられ. 37. 44 2 3. た.. 39. ついで摘要処理区についてみと, 第8 図に示す如く無処理区に比 して, いずれ. ′B B′C C D D′E E ′F F′6 ′H H′ A A ‐G ‐. 第8図 摘葉処理と開花との関係 (20). もいちじる しい開花度の低下 が み ら れ た. しかも無処理区の開花度に対 して, 1程度の開花度で あ っ 摘葉処理区では2 /.
(8) . 沢田義康 綿谷秀夫 榊原勝三 南孝延 た, この 結果から考察すると, 摘葉処理の花蕃では, 無処理区の花蓄に対 して, 充分満開になるよ うな光の条件を与えても, 開花に際 して抑制的な作用がみ られ, 開花には極めて遅延的に作用する. ものの如く考えられる, この ことは, 開花前日より開花前日より開花当日にいたる間の 光の 照射と あいまっ て, 葉 の組織内の 貯蔵物質の移動, 転流により開花の進展がみられるものの如く考えられ. る. しかもこの場合に開花前日の光線が開花に関連することから, 葉の組 織内の貯蔵物質は, 光線 の照射と密接な関連 しつつ, 開花の誘発に関与するものの如く思われる. l l in 含量の変化に ついて. (3) 開花前後の花 弁内の natural gibbere 2 )に て カ ボ チ ャ の 開 花 現 に は 花 弁 内 の natural g l l ibbe in 含量の 消長と密接な関係 の ’ 前 報1 re , , . あることを報告した. そこで本実験においては, 互“劫知れ粥伽 膚ゑo粥似粥 Decne , (カ タ ク リ). l in の変 化に ついて調 べた. まず前期遮光処理による花弁内の の開花にともなう花弁内の gibberel. l l ibbe in 活 性 度 に つ い て み る と, 9 時 よ り 12 時 ま で の 前 期 遮 光 処 理 後, 電 燈 160 Lux 照 射 を re g. l l i bbe in 含量の変化について は 行なっ た場合の 開花度は85度であっ たが, その 際の花弁内の g r e l l in お よ び g l l ibbere in 様物 質 第9図に示す結果をえた. すなわち開花当日9時における gibbere. 題. -. 9 〒. - . 開花度 8うo. %. 開花前日9崎. % 開 花当日9 時. l l i lgibbere 第9図 前期3時間遮光処理による花弁内の na t n の変化 u r a. i bb l l in およ び は多量の含有蓄積がみ られた. しか し前期遮光3時間 の処理後の12時 で は g e r e l l i bbe in 様物質がさ らに増加蓄積される傾向がみられた. しか しその後電燈光の照射処理を 行 r e g. l l in および g ibbere l l in 様物質の急激な減少が お こり ない開花当日の 9 時に い た る と, gibbere , )にて, カボチャ の花奮に連続暗期を 殆んど促進物質の活性度を示さなかっ た. このことは, 前報2 l l l l in 様物質の増加蓄積される傾向がみられ さ らに こ の g ibbe in および gibbe i 与える と g re re ‐ ,. bbe l l in は, 光の照射により急減がみ られることを明らかに した. re. l l in および g bbe l l i in 様物質の急激な減少が みられるこ さ らに カ ボ チ ャ の 開 花 時 に は gibbere e r 2 1 ) D とを報告・ したが, 本実験の β“劫知れ粥加 超 加川粥加 ecne .(カ タ ク リ) の 開 花 に 際 して, カ ボ. チャ の場合と同様な急減を示 したものと思われる. ついで9時より21時 までの 前期遮光処理を行 l l in 消長については第1 0図 に示す結果をえた. すなわち遮光処 理がおわる なっ た場合の gibbere l ibbe l in および g l l i bbe in 様物質の増加蓄積 の傾 向が 21 時 で は, 開 花 当 日 の 9 時 に 比 して g re e r l l in の急激な減少がみられた, ついで開花 前日の 9 ibbere み られた. しか し開 花 時 に い た る と, g. 時より開花当日1時までの遮光を行なっ た場合は, 第1図および第11図 に示す如き結果をえた..
(9) . 花粉の生理, 形態学的研究. %. 南 花 前 日ヲ 瞬. %. lgibberenin の変化 2時間遮光処理による花弁内の na 第IQ図 前期1 t u r a l l in の 消 長 に つい て み る と, 開 花 前 日 9時 この処理では開花現象はみ られなかっ た. 一方 gibbere l l l l in お よ び g ibbere in 様物質の増加蓄積がみ られた. し か に比 して 開花当日の1時では gibbere. l l in お よ び g l l ibbere ibbere in 様物質の減少 がみ られ たが, し開花当日 9時には僅少であるが, g b l l l l i b i b b i i 多量の g ere n お よ び g ere n 様物質の含有がみ られた. しかも開花現象がみ られる各処. l l l l ibbere ibbere in 様 物 質 の 含 有 が み られ た. こ の こ と は, 前 理 区 に 比 して多 量 の g en お よ び g 2 1 ) l l l l ibbere in お よ び g ibbere in 様 物 質 の 急 減 が お 報 ’ で 報 告 した 如 く, カ ボ チ ャ の 開 花 に 際 して g l l in こり, つ づいて 開花が短時間のうちに 開始され,花弁が反転 し開花が完了すると, 再び gibbere “”粥 超Po”た”m Decne の 急 増 がみ られ た, こ の こ と か ら・Eか 劫m7 . (カ タ ク リ) の 開 花 時 に 花 弁 内. l in および g l l i bbe in 様物質が蓄積されることから, 開花が遅延するものと思われる. に gibberel r e bb l l i in の活 性化, 転流による消耗が行なわれ しかる後に開花が 射により e e すなわち適量の光照 r g. 行なわれるものと思われる, またさきに開花前日の 光線と, 開花が密接に関係することを明らかに . 爾花 度 クク %. 開 花 前 日ヲ時. % ″5. ’.時. % /巧. 聞 花 当 日ヲ 騎. 〃ク. 1図 第1. l l i lgibbere 6時間遮光処理による花弁内の n 前期1 t n の変化 ur a a. (22).
(10) . 沢田義康 綿谷秀夫 榊原勝三 ・南孝延 l l l ibbe in お よ び g ibbe in l した が, こ の こ と か ら 推 察 す れ ば, こ の 光 の 照 射 時 間 は, g re re. 様物質. の 急減と密接な関連を有する ものの如く思われる.. l l ibbe in お よ び g l l ibbere in 様 物 質 の 変 化 に つ い つ ぎに 6 時間後期遮光処理による花弁内の g re. l l in お よ び g て, 第2図および第12図に示す結果をえた, すなわち開花当日 3 時 で は, gibbere bbe l l in 様物質の含有がみられなかっ た. この ことは光の 照射による結果によるものと推察され i r e. l l l in お よ び g ibbere in 様 る. しか しその後遮光処理を続けると, 開花当日の9時には, gibberel. ヲ時. 時 〒. 舞. 削花環 開 花前日ヲ断. . % ′ 6 ′. 3時. % ノ巧. 7 8ク. 開 花当日 ヲ 略. . . l in の変化 第12図 後期6時間遮光処理による花弁内の na lgibberel t u r a. 物質の含有が多量み られた. かかる結果より開花遅延により開花の誘発がみ られないものと思われ る.. つぎに遮光処理 期間の前期, 中期および後期のおのおのに, 3時間 440 Lux の蛍光燈照射によ. l l ibbe in お よ び g l l る中 断 処 理 を 行 なっ た 場 合 の g ibbe in 様 物 質 の 消 長 に つ い て は, 第13, re re. 開花皮 〃 閉花前日9時. 犀時3ク分 ″旅. ″時3ク分. 聞花当日ヲ時. 名 考. l l i 第13図 遮光処理の前期3時間中断による花弁内の n lgibbere t n の変化 u r a a. (23).
(11) . 花粉の生理, 形態学的研究 14, 1 5図に示す ごとくである. まず開花 のもっ とも促進がみ られた前期3時間照射処理によ る 遮 l l in の変化は, 第1 3図に示す結果をえた. すなわち開花前日 9 時に は 光 中 断 処 理 に よ る gibbere l l l l i i b b i i b られた, その後遮光処理をつづけ11時30分では b r お よ び e e e e n r n 様物質がみ 多量の g g. l l l l in 様物質の増加蓄積される傾向がみられた, しか し 440 Lux 蛍光燈 ibbere in お よ び g ibbere g l l l l bbere in 様物質の急減がみ られた. しかも開花 当r ibbere in および g i 日 3 時間照射を行なうと g l l ibbere in の含有はみ られなかっ た. この ことは, この時刻における開花度2 1度を示 6 時 に は, g. l l ibbere in の急減とあいまっ て, 開花が行なわれるものと推察される. つぎに中 期 す こ と か ら, g. 4図 に示す結果をえた. すなわち19時30分では, 3時間照射による遮光中断処理につい ては第1 ノ外房ヲ″分. 22時努弥. 開 花慶 び. 開花地形断. 開花当日ヲ瑞. l l i lgibbere n の変化 t r u a 第14図 遮光処理の中期3時間中断による花弁内の na. l l in 様物質の多量の 含有がみられた が,.22 時 l l ibbere in および g i bbe r e 遮 光処理 の連続 に よ り g l l l l in および, i bbe in・様物質の急激なる減少がみ られたことは, 3時間の光 ・ gibbere e r 30分では, g の照射による結果によるものと推察される.. l l ibbere in 様 物 質 の 蓄 積 含 有 がみ られ, l l ine お よ び g しか し開花当日 9 時 に は 多 量 の gibbere. . (カ タ ク リ) の 花 黄 に 蛋 開 花 の 誘 発 は お こ らな かっ た. つ ぎに E“Z形 鋼 粥粥 超 加 川c“粥 Decne ・ 分 ?暗 0 3 も 今 /時3 分 断 ヲ所 努 崎労 形 6所 / , ー . . 花 聞 度 汐ク 聞花度 那 %. 榊6前日9晦 肪% 削花前期6時3物“ 粥6当m日影. 痴花当日3 時. 加. l l i lgibbere a n の 変化 t u r 第15図 中期9時間遮光処理による花弁内の na. (24). 〃ち. 開花当日9時.
(12) . 沢田義康 綿谷秀夫 榊原勝三 南孝延. 光燈 440 Lux の連続照射処理に, 16時30分より1時30分までの遮光による開花度は76度を示 ibbere l l in の 消長は第1 した. こ の 場合 の g 5図に示す結果をえた. すなわち 16 時30分で は, 開 in お よ び g l i l i bb e e 花当日9時に比 して僅少ではあるが gibberell r n 様物質の減少がみ られ た が,. l l l l in 様物質の増加蓄積がみられた。 in および Gibbe その後遮光を行ない 1 時3 re 0分 には Gibbere. l l bbe i in の増量は遮光処理の結果によるものと推察される. その後光の照射を行なっ た 場 この g re l l l l in お よ び g ibbe in 様 物 質 は ほ と ん ど 含 有 合 についてみると, 3 時では急減がみられ gibbere re l l in の転流, 消耗の結果によるものと思われる. がみ られ な かっ た. こ の こ とは, gibbe re. しかも3時には30度の開花度がみられ, 開花 に対 して極めて促進的な傾向がみられた. ついで l l l l in 様 物 質 の 含 in お よ び g ibbe 開花当日 9 時 では, 76 度 の 開 花 を 示 し, こ の 時 期 の gibbere re l in お よ び g l l ibbere l ibber in 様 有 は み られ な かっ た. しか も 開 花 当 日 の 3 時, お よ び 9 時 で は g. 物質の含量には, 殆んど変化がみられたのに対 して, 一方開花度は3時には30度を示 し, 9時に は約2倍の76度の 開花がみ られ, 開花現象は極めて増進される傾向がみられた. しかも此 の開花. l l in お よ び g l l ibbe in 様 物 質 の 急 減 によ る 結 果 に よ る も の の如 く 考 え られ は, 3 時の gibbere re る,. l l ine 含 量 の 消長 に つ い て 第16 つぎに摘葉処理を示 した花奮と, 無処理の花蓄における gibbere , 17図 に示す結果をえた. まず無処理の花審に,18時から24時までの6時間遮光処理を行なっ た場. % 彩 崩花当日 9時 % 8時 / 〃 巧 開花当日 0 時 拷 ク 開花前日 9 時 形斧 開花前日 ′ . . . -. . . 燐多. l i lgibberel 第16図 無処理区の花弁内の na t n の変化 u r a. 3度の開花がみられた. 合では,7 これに対 して摘葉処理 区では, 無処理区と同 じ処理であるにかかわらず32度の 開花がみられた. l in の 消 長 に つ い て は, 第 16 図 に 示す 結 果 を えた つぎに無処理区の gibberel . す な わ ち 開 花 当日. l ibbere l in は, 開 花 前 日 9時に比 して僅少で の 9 時よ り 18 時まで蛍光燈 440 Lux 照射による g. l あるが, 減少的傾向がみられた, しか しその後24時まで, 遮光を行なっ た場合 に は, g i bbe l in r e l in 様 物 質 の 急 減 が み られ 開 花 が み られ た. つ ぎに 摘葉 処 理 区 の g l l ibbere in 含 お よ び gibberel 量の消長については, 第1 7図に示す結果をえた, l in および g l l i bbe i まず開花前日 18時におけ る gibberel r e n 様物質の僅少であるが, 開花前日 8時に比 して減少がみられた. さらにその後, 遮光処理を24時 まで行なっ た結果は, つ づ い て. l l ibbere in お よ び g i bbe l l in 様物質の減少的傾向がみられた, しか し開花当日9 時 に は gibbe‐ r e g (25).
(13) . 花粉の生理, 形態学的研究. %. 開花前日9時 〃ぅ% 開花前日78 時 % 酬花当日0 時 ″5. % 開花当日9 時. 彬. l l i lgibbere 第14図 摘要処理区の花弁内の na t n の変化 u r a. l l ibbe in 様物質の急減がみられ,3 l l in および g re 2度の 開花がみ られた. re. l l i bbe in の増加蓄積の 傾向がみ られ, その後光 e 一方葉を有する花蓄に遮光処理を行なうと, g r l in の急減がみ られ開花がおこなわれるものと思われる. の 照射により gibberel. l l ibbere in の増加蓄積の 傾向はみら しか る に 摘 葉 処 理 に よ る 花 弁 で は, 遮 光 処 理 を 行 な っ て も g. れなく, む しろ減少的傾向がみ られた. l l in の 増 加 蓄 積 は, 主 と して葉 の 以上の結果から考察すると, 遮光処理による花弁内の gibbere l l i b b i r あることにより, 花弁内に g e e n の転流移動により蓄積が行なわれるものの如く 考 え ら れ. る, かかる結果から Eか 劫γの““伽 ′ ”加川賜伽 Decne .(カ タ ク リ) の 葉 は, 開 花 誘 発 と直 接 的 に 関 係するものと思われる. 以上の結果を綜合すると, E“劫知れ粥創 庵Po“た”粥 Decne , (カ タ ク リ) の 開花 に は, 開 花 前 日. および開花時に適当な光の照射が必要であるものと思われる. とくに開花直前および開花時の光の 照射は, 開花現象と直接的な関係がある ごとく思われる, ついで, カボチャ の 開花の場合と同様 に. l l in お よ び g l l i in 様物質の急減がみ られ, しかる後に開花現象がみ られた, 一方開 bbe e r gibbere ・ 花直前に 花弁内の gibbere l l in の 急減にともなう消耗が起 らない場合には, 開花は遅延する傾 向 , l in の増加はみ ら れ な く, む また摘葉処理区 がみられた, の花奮 では遮光処理によっ て gibberel. l l ibbere in の 急 減 が み ら れ た, こ の こ と か ら しろ 減 少 的 傾 向 が み られ た. しか し開 花 時 に は g. Eかi形鋼彰伽 如加川鯛粥 Decne . (カタ クリ) の葉は開花誘発には重要な意義を有するものと思 わ れ る.. 参. 考. 文. 9 63 ) 1) 沢田義康:北海道学芸大学紀要 14,1(1 5,1( 1 964 ) 2) 沢田義康:北 ,海道学芸大学紀要 1 1 963) 3) 田村 勉:北海道大学農学部邦文紀要 4,2(. (26). 献.
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