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筆者の主張を読み取ろう

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Academic year: 2021

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第6学年1組 国語科学習指導案

1 単 元 筆者の主張を読み取ろう「マンモス絶滅のなぞ」 2 指導観 ○子どもの実態から(児童観) 本学級の子どもたちは、6年生1学期「イースター島にはなぜ森林がないのか」の学習において、 読みの視点を活用して、筆者が読み手に訴えたいことは何かについて説明の仕方の工夫を吟味し、自 分の読みを深めていく活動を行っている。その中で、読みの視点を意識して読むことで、筆者の表現 の工夫や今までなら見逃していた内容などに気づくことができるようになり、意欲的に読み進めるこ とができた。しかし、主張を納得させるための叙述の工夫を十分理解している子は少ない。そこで、 本単元では、筆者の主張を説明の仕方と関係づけながら読み深め、筆者の説明の仕方を評価して読む 力をつけたい。 ○教材解釈の面から(教材観) 本単元の教材は、マンモス絶滅のなぞに関する有力な説を紹介しながら、未来の人間と他の生き物、 地球との関わりを考えることの大切さを訴えている説明的文章である。マンモスや恐竜が絶滅した原 因については現在も解明されておらず、本文中にも地球規模の大きな視野からいろいろな問題が取り 上げられており、児童の知的好奇心を喚起すると予想できる。また、文章構成や例の出し方、接続語 などの言葉の使い方に工夫が見られることから、筆者の叙述をもとに述べ方の工夫を読み深めていく のに適した教材である。 ○単元の指導にあたって(指導観) 《本教材で特に重視する「読みの視点」》 本単元は、筆者の主張をとらえ、述べ方の工夫を吟味することをねらいとしている。指導にあたっ ては、読みの視点をもとに自分の読みをつくったり、互いの読みを交流したりする中で、接続語の用 い方や文章構成、具体例の出し方などに見られる筆者の論理展開を読みとっていく。その上で主張を 読者に納得させるための筆者の述べ方の工夫を吟味し、自分の読みを深めることができるようにする。 さらに、筆者の書きぶりについて自分の意見をまとめることができるようにする。 3 目 標 (1)マンモスの絶滅した原因をもとに、筆者が伝えたいことを意欲的に読み取ろうとするとともに、 環境や自然と人間との関わりについて書かれた文章に関心をもって読もうとする。 (2)文章構成や言葉の使い方などに見られる筆者の述べ方の工夫を明らかにして、書かれている内容 や筆者の主張を読み取ることができる。 (3)段落と文章全体の関係を理解するとともに、言葉の表現上の効果について理解することができる。 4 日 時 平成20年10月 日( ) 第 校時 第 学年教室にて 6学年1学期 文章の構成を考えながら読もう 「イースター島には なぜ森林がないのか」 ○文章の構成を考えて書かれて いる内容を正しく読み取る。 6学年2学期 筆者の主張を読み取ろう 「マンモス絶滅のなぞ」 ○文章の構成に注意して、書かれてい る内容を正しく読み取る。 6学年3学期 筆者の主張をもとに考えよう 「百年前の未来予測」 ○文章の内容から筆者の考えを 読みとって自分の考えをつく る。 ・例の出し方 ○筆者の主張である「人間の乱かく」が主な原因と考えるのであれば、「地球環境の 変化」から述べなくてもよいのではないか。 ○「温暖化説」との関わりをあげるのであれば、「寒冷化説」を述べる必要はあった のか。 ○「温暖化説」にだけ、筆者の意見が何も述べられていないのはなぜか。 ・言葉の使い方○「温暖化説」「人間乱かく説」と「寒冷化説」の文末表現の明らかな違い。

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5 単元計画(11時間) 学 習 活 動 と 支 援(※) 評価規準 つ か む さ ぐ る ふ か め る ひ ろ げ る 1 題名や教材文を読んで感想を交流し、学習の計画を立てる。 (2時間) (1)自分が考えたマンモス絶滅の理由と比べながら教材文を読み初発の感 想を書く。 (2)分かったこと、明らかにしたいことを出し合うとともに大まかな文章 構成をとらえて、本単元の学習のめあてをもつ。 2 読みの視点をもとに、各意味段落に何が書いてあるかを明確にしながら、 筆者の主張や述べ方について自分の読みをつくり交流する。 (5時間) ※一人読みの手がかりと交流での視点となるように「読みの視点」を提示する。 (1)「序論」(1~4の段落)に書かれていることを明らかにし段落の役割 をとらえる。 (1/5) (2)読みの視点を活用しながら一人読みを行い、「本論」(5~23の段落)、 「結論」(24~25の段落)に書かれていることを読みとり、筆者の主 張や説明の述べ方についての自分の考えをつくる。 (2,3,4/5) (3)マンモスが絶滅した原因についてどのように述べられているか、また 筆者の主張は何だったかについて、一人読み活動で読みとったことを交 流し合う。 (5/5) 3 文章構成図をつくり、筆者の主張や述べ方について納得できるところや できないところ(問題点)を見つけ、自分の考えをつくる。 (2時間) (1)文章構成図をつくり、筆者が主張を述べるためにどのような構成で、 どのような工夫を行っているか再確認する。 (2)分かりやすい述べ方かについて自分の考えをまとめて、交流の準備を する。 ・分かりにくい・・・主な原因が人間の乱かくにあることは納得できるが、なぜ「地球温 暖化が複雑にからんでいる」と言えるのか。 ※自分で構成図を作成するために参考になる他の説明文の構成図を提示する。 4 「筆者の書きぶり交流会」を開催し、筆者の述べ方が主張につながるも のになっているかについて交流し、自分の読みを深める。 (2時間) (1)筆者の述べ方が主張につながる述べ方になっているかどうか話し合い、 文章の妥当性について評価する。 (1/2本時) (2)これまで学んできた筆者の表現の工夫についての自分の意見をまとめ る。 マンモス絶滅の原因や筆者の主張は何か、筆者の説明の仕方の工夫を手 がかりにして読みとろう。 【関・意・態】 題名から「何が書かれて いるのか」に興味をも ち、意欲的に教材文を読 もうとしている。 (観察記録・ノート) 【読む】 読みの視点を生かして、 各意味段落の内容と筆 者の説明の仕方につい て読み取ることができ る。 (交流活動・ノート) 【言語】 段落の組み立て方や文 章全体との関係をとら え、読み手を説得するた めの論の進め方につい て理解することができ る。 (ノート) 【読む】 友だちの読みと自分の 読みを比べ、筆者の述べ 方について叙述をもと に読み深めることがで きる。 (交流活動・ノート) 《読みの視点》 題名と本文のつながり 例の出し方 文章構成 言葉の使い方 ・題名の付け方の工夫 ・題名と本文との対応 ・例の順序性 ・例の必要性 ・段落相互の関係 ・文末表現 ・指示語、接続語 序論…1~4 マンモスが一万年ほど前に絶滅したのはなぜか。 本論…5 その原因として二つの有力な説がある。 6 地球環境の変化 7~12 「温暖化説」 13~17 「寒冷化説」 18~23 人間の乱かく 結論… 筆者の主張 24~25 マンモスが絶滅した原因は人間の乱かくで、これに温暖化が複雑にからんでいる のではないか。マンモス絶滅のなぞを明らかにすることは未来の人間と他の生物や 地球とのかかわり合いを考えるうえでも、大切なことではないだろうか。

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6 主 眼 (1)マンモス絶滅のなぞに関する筆者の論の進め方(述べ方の工夫)について交流し、説得力のある 表現の仕方への見方や考え方を深めることができる。 (2)これまでの読みとりをもとに自分なりに読みとった立場を明らかにしながら意見を出し合うこと で、筆者の述べ方の工夫についての考えを付加・修正・強化することができる。 7 準 備 学習ノート、板書カード 8 本時の展開(45分) 学 習 活 動 と 支 援(※) 評価規準 つ か む さ ぐ る ふ か め る ひ ろ げ る 1 前時までの学習を振り、本時学習のめあてをつかむ。 ○筆者の主張が結論部分(24,25段落)に書かれていたことを振り 返り、本時のめあてをつくる。 ※自分の読みや考えを再確認して本時学習への意欲を持たせるために、一 人読みしてまとめたノートを振り返らせる。 2 本時の交流の視点を確認し、「わかりやすい」「わかりにくい」という ことについて、グループで交流する。 ※全体交流に向けて自分の立場を振り返り明らかにすることができるよう に、自分が読みとってきたことをグループで説明し合わせる。 3「筆者の書きぶり交流会」を開催し、筆者の述べ方についての考えを根 拠を明らかにしながら交流し、読みを深める。 (1)筆者の主張を読み手に伝えるための述べ方はわかりやすいか、わか りにくいかを「読みの視点」から交流する。 (2) 温暖化説に筆者の意見がないことについて、自分の根拠を明らかに しながら交流する。 ※論理的な説明の仕方についての考えを深めることができるように、温暖 化説に焦点をあて、結論とのつながりを検討させる。 (3)教師の見解を聞き、再度筆者の書きぶりについて見直す。 4 本時学習の自己評価をし、次時学習への見通しを持つ。 (1)本時の学習でどのように読みが深まったか自己評価して、簡単に紹 介する。 (2)次時の学習では自分の筆者の述べ方に対する考えをまとめることを 確認する。 【読 む】 説得力のある述べ 方 に つ い て の 考 え を、読みの視点から 評価することができ る。 〈B規準達成に向けた 個に応じた支援〉 「さぐる活動」の際 に、流れ図や自分の 前時までのノートを もとに、なぜ一人読 みの時に筆者の主張 を読み取ることがで きたのかについて、 読みの視点をもとに 分かりやすかった点 や分かりにくかった 点を振り返らせるよ うにする。そして、 筆者の例の出し方や 言葉の使い方の工夫 によって主張を読み 取ることができたこ とを意識できるよう にする。 筆者の主張を伝えるための書きぶりについて話し合おう。 筆者の書きぶりは主張がわかりやすい述べ方になっているかな? 【わかりやすい】 ・2つの例を出す順番がわかりやすい。人間の乱かく説を印象づけ るために最後に持ってきている。【例の出し方】 【わかりにくい】 ・人間の乱かくについて言いたいなら、他の説はいらないと思う。 ・温暖化説に筆者の意見がないから筆者の立場が伝わりにくい。 ・まとめは「人間の乱かくと温暖化説が原因」となるべきだ。 【筆者の意見はいらない】 ・結論の24段落に意見として述べているからいらない。 【筆者の意見は必要である】 ・すべての例(説)に対して筆者の意見が書かれていないと、温 暖化説についてどんな理由で賛成なのかわからない。 3 つの説の文末表現に着目してみると、筆者がどの説を有力と考え、 読み手に主張を伝えるために順番を考えながら述べているのがわか るのではないかな・・・。

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