在香港フィリピン人家事労働者の余暇活動についての一考察 : アイデンティティとの関係を中心に
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(2) 64. 係 を保 っていることが,ア ンケー ト調査 の結果 か ら確 認 で きた。ア ンケー ト調査の結果 ,回 答者 65人 中,74. %が 故郷 を「故郷 を非常 に懐か しく思 う」 と答えてい る。滞在期間が 6年 ヽ10年 ,お よび lo年 以上の労働 者 の場 合,「 故郷 を非常 に懐 か しく思 う」 とい う割合 は 8割 と高 く,5年 以下の場合 は,66%で ある。香港 での滞在年数が長 いほど,郷 愁の気持 ちが強 くなる傾 向 にある。その一方 で,回 答者 65人 の うち,約. 45%. が,故 郷 の家族 や友 人と 1ケ 月の うち「3∼ 5回 (1週 間 に 1回 程度 )連 絡 を取 っている」 と答えてお り,約. 25%が 「9回 以上. 学生 グループのアンケー ト調査実施状況. (1週 間 に 2回 以上)連 絡 を取 って. い る」 としてい る。 アンケー トでは,香 港 での滞在年. 労働者 に とって ,相 対 的 に労働 条件 が整 ってい る地域. 数が短 いほど,故 郷 と連絡 を取 る頻度が高 くなってい. こ うい った 諸事 情 が ,香 港 が. る。故 郷 との 連 絡 の 取 り方 は,国 際 電 話 (8割 以. であ る と述 べ て い る. │。. 外 国 人家事労働 者 をひ きつ ける大 きな要因 となって い. 上 ),手 紙や Eメ ールな ど. る。 2001年 にお け る香 港 の 国勢 調 査 に よる と,約 14 こ 万 2千 5百 人 の フ イリ ピン人が香港 に居住 して い る 。. 費用が多少かか って も,直 接 「生」 の声 を聞 くことを. (約. 2割 )と なってお り ,. 香港 で は ,海 外家事労働 者 の lヶ 月あ た りの法定最. 重視 してい るようだ。 また,回 答者 うち,大 半 を占め る 95%は ,フ イリピンにおける情報や ニ ュース に常. 低賃金 が 3,270香 港 ドル (約 47,415円 )と 定 め られて. に関心 を持 ってお り, 日常的に関連情報 を入手 しよう. い る5。 また ,家 事 労 働 者 は ,毎 週 最 低 1日 は 休 暇 を. と努力 してい る。 フ イリピン人家事労働者 は,電 話や. とる権利 が 与 え られて い る。 (実 際 には ,そ の 休 暇 は. 手紙 ,情 報 の収集 とい った方法 に よつて,故 郷 との. 完全 な 1日 で は な く,24時 間 を下 回 つて い る。)1週 間 に 1度 の 体暇 ,祝 祭 日,年 休 以 外 に も,家 事労働 者. 「間接的な」接触 を頻繁 に行 なっているのである。 「直接的 な」故郷 との接触 につい て述べ る と,回 答. は労働年数 に よつて ,一 時帰 国 の ため に 1週 間 か ら 2. 者 うち,62%が 「2年 に 1度 帰国」 し,36%が 「1年. 週 間 にかけて ,体 暇 を とる こ とがで きる よ うにな って. に 1度 帰国す る」 と回答 してい る。 また,滞 在年数が. 彼女 たちは ,故 郷 との つ なが りを保 つ ため ,こ れ ら. 長 いほど,一 時帰国の頻度が高 くなる傾向があ るが これは彼女 たちの経済的背景 と大 きく関連 してい ると. の休暇 をで きる限 り利用 し,一 時帰 国 を含めて ,様 々. い える。帰国 には航空機 を使用す るため,費 用 はある. な活動 に参加 して い る。本研究 で は,家 事労働 に従事 す る フ イリ ピ ン女性 を対 象 と し,余 暇 にお け る 諸 活. 程度必 要 となる。 また,帰 国時 には 「故郷 に錦 を飾 る」 ために,多 少無理 をしてで も,家 族や知人な どへ. 動 ,例 えば ,彼 女 た ちの ,故 郷 との ネ ッ トワー クの 築. の大量 の土産を準備する。聞 き取 りの 中で,故 郷へ の. き方 ,余 暇 における娯 楽活動 ,宗 教活動 お よび飲 食傾. 贈 り物や土産 につい て,以 下 の よ うな事例 がみ られ. 向 につい て ,調 査 を行 い ,そ の結果 を分析 し,彼 女 た. る。. 6。. いる. ,. ちの ア イデ ンテ ィテ イを考察 した。 本研 究 で用 いた調査 方法 は以下 の ものであ る. メ イ ドは ,一 時帰 国時 の 前 に な る と,普 段 は 本. :. ` ①アンケー ト形式の調査 。(ア ンケー ト用紙の配布 部数は 80部 ,有 効回答数は 65部 である。 ¨ ②聞き取 り 。 ③論文,書 籍,雑 誌などの参照 ). 人で も使 わ ない よ うな高価 な 日本 製 の化粧 品 を大 量 に買 った り,携 帯電話 や ラジオな どの電気製 品 を買 った りして い ます。 (雇 用主. S氏. ). 一 時帰 国時 に,ス ー ツケ ース に入 りきらない お 土 産 は,事 前 に船 便 で送 つてい る よ うで すが ,非. ④政府などの調査報告書の参照. 常 に多量 で ,段 ボ ール箱 が 数箱 に及んだ こ ともあ 2。. フ イリ ピン人家事労働者 の故郷 と関 わ り方 家事労働 者 と して香港 で働 くフ イリ ピン人女性 は. ,. フ イリ ピンにい る家族 や友 人な どと,な お も密接 に関. りま した。 (雇 用主. M氏. ). この よ うな出費 は,滞 在年数 が短 く,貯 蓄 が 少 な い 労働 者 に とっては ,一 時帰 国へ の大 きな負担 となって.
(3) 合田 美穂 :在 香港 フイリピン人家事労働者 の余暇活動 についての一考察. 65. い る。回答者 うち,大 半 を占める 97%は ,定 期 的 に 金銭や物資 を故郷へ送 っているため, と りわけ,滞 在 年数が短 い労働者 は,な かなかまとまった金額 を貯蓄 で きず,頻 繁 に一時帰国で きない とい う事情 もあるの である。 (ア ンケー ト設間 4-9を 参照。 ). ア ンケー ト調査 の結果 か ら,「 間接 的」或 い は「直 接的」 な方法 によって,フ ィリピン人家事労働者は. ,. 異郷 の地 で働 きなが ら,な お も積極的に故郷 とのかか わ りを保 つ努力 をしてい ることい うことが確認 で きた が,そ ういった関わ り方 は,ハ ー ド面 (金 銭 の送金. ,. 物資 の輸送 など),ソ フ ト面 (電 話や手紙 な どを通 し. 国際電話 の勧誘 をお こな う電話 会社 の営業 員. て近況 を知 らせた り,相 手 の状況 をたずねた りす るこ となど)の 双方 ともに,香 港 にい るフイリピン人家事. な のか ,こ ち らが不安 にな るほ どです 。 (雇 用 主. 労働者 の側か ら主導的 に行 なわれてお り,フ イリピン. N氏. ). の故郷 にい る家族や知人の側 か らの積極的 なかかわ り. 故郷 へ の電話 は週 に 1回 程度 して い る よ うだ け. は極 めて稀 である。その理由としては,通 信費な どの. ど,SMS(携 帯電話 の メ ッセ ー ジ機能 )な ら,毎. 金銭的な負担 を,故 郷 にい る家族 にかけた くないこ と. 日の よ うに利用 して い る。 ひ どい 時 は,仕 事 中 も. や,多 くの家事労働者が住 み込み として働 いてい るた. 携帯 を離 さず ,カ チ カチ とメ ッセ ー ジを打 ち続 け. めに,雇 用主が家事労働者 の家族や知人か らの電話 に. て い る こと もあ る。 一 度 ,度 が過 ぎる と叱 った こ. 対 して,不 快感 を示す ことなどが考 えられるが,最 大 の理由は,故 郷 の家族へ の「思 い」 であ るとい えるだ. とがあ るが ,自 分 か ら電話 を取 った ら,夢 や希望 や楽 しみが な くな る と返 され た。 (M氏 ). ろ う。大半 のフィリピン人家事労働者 は, ビジネスや 専門的な分野 において成功 を収 めるとい うような,い. 香 港 の 雇 用 契 約 の 規 定 で は,同 一 の 雇 用 主 の も と. わゆる海外発展型 の労働者 ではない。 また,「 海外 生. で ,12ケ 月継 続 して労働 した場 合 ,有 給 休 暇 を使 う. 活 にあこがれて」や 「海外 を体験 してみたい」 といっ. 権利 が 与 え られ る。 よって,1年 ,或 い は 2年 毎 に. た興味 によるもので もな く,「 異郷 で収入 を得 て,故. 多 くの フ イリ ピン人家事労働 者 は,そ の有給休 暇 を利. 郷 にい る家族 のための経済的 な支柱 になること」 なの. 用 して ,家 族 へ の思 い を胸 に,一 時帰 国す るケ ースが. で あ る。そ うい った背景 か ら,「 家族 のため に働 く」 ヽ の支え となってお 亡 彼女 たちにとって,故 郷 の家族 は′. 多 い 。彼 女 た ち に とって,こ の一 時 帰 国 は,「 直 接」 故郷 と接 す る こ とので きる貴 重 な機 会 で もあ り,「 故. り,ま た,家 族 との間 には,一 種 の相互依頼 の関係 が. 郷 に錦 を飾 る」 ための非常 に重 要 な事項 で もあ る。筆. 構築 されてい るのである。 この相互依頼 の関係 を確認. 者 の 聞 き取 りに よる と,一 時帰 国 は ク リスマス を含 め. す るために,そ して,よ り強固なものにするために. た年末年始 な どに実施 され る こ とが 多 いが ,雇 用主 の. フイリピン家事労働者 たちは,積 極的 に故郷 との関わ. 事情 に よつて帰 国時期 の 変更 を余儀 な くされ るケ ース. りを保 とうとしてい るのである。彼女 たちは,多 少金. もあ り,い つ で も自分 の都合 で好 きな時 に帰 国 で きる. 銭的負担 がかかったとして も,手 紙 ではな く,国 際電. わ け で はな い。聞 き取 りか らも,フ イリ ピン人家事労. 話 を利用 して家族 と連絡 を取 ることを厭 わないの は. 働 者 が ,一 時帰 国 をい か に重 要視 して い るかが うかが. こ ういった「思 い」 か らであろ う と容易 に推測 で き. える例 を紹介す る. ,. ,. ,. :. る。国際電話 に関す る聞 き取 り内容 を以下 に紹介す メイ ドは カソ リックの信者 なので ,ク リスマス. る三. は家族 と過 ご した い気持 ちが強 く,い つ も,そ の 毎晩 ,メ イ ドは,自 由な時 間がで きる と,す ぐ. 時期 の一 時帰 国 を要求 して くる。 こち らも年末年. にや る ことは電話。最初 は,香 港 にい る同郷 人 を. 始 は仕事 が 休 み なので ,そ の 時期 の帰 国 は基 本 的. 相手 に,話 して い るのか と思 っていたが ,故 郷 の. に許可 して い る。 (雇 用主. M氏. ). 家族へ もよく電話 をか けてい るようです。電話代. メイ ドが 「9月 に一 時帰 国 した い」 と申 し出て. も安 くはない し,こ んなに電話代 を使 って大文夫. きた ので 断 った。共働 きなので ,そ の 時期 に体 ま.
(4) れ る と,子 供 の幼稚 園 の送迎 はだれがす るのか. ,. 食事 の準備 は ど うな るのか な どとい つた問題 が浮 上 して きて,そ の 時期 に帰 国 の 許可 を与 える こ と はで きなか った。 それ を伝 える と不満 だった よう で ,泣 き出 して しまい ,困 った。 (雇 用主. s氏. ). 一 家 で長期 の 旅行 をす るこ とになったので ,同 じ期 間 ,特 別 の プ レゼ ン トとい う名 目で ,航 空券 と休暇 を与 えた ら,何 度 も,「 ク リ スマ ス休 暇 も 取 れ るの か」 と確 認 して きた。「 もちろん ,ク リ. スマスにも帰っていい」 と言うと,非 常に喜んで い た。 (雇 用主. s氏. 日曜 日のセ ン トラ ル地 │ズ の エ ンプ レス広場. ). ア ンケ ー ト調査 の結果 か らも,滞 在期 間 の長 さに関. 事 労働 者 で組織 す る労働組 合 の 活動 に参加 して い る」. わ らず ,フ ィリ ピン人家事労働者 は ,異 郷 の 地 で あ る. と答 えて い る。労働組 合が主催す る活動 につい て言 え. 香港 に い て ,故 郷 に対 して非常 に強 い 感情 を持 って い. ば , と りわけ ,滞 在期 間が 5年 以下の家事労働 者 は. るこ とが 確認 で きたが ,香 港 で居住す る フ イリピン家. 労働組 合 につ い てあ ま り関心 を持 ってお らず ,彼 女 た. 事労働者 に とって ,香 港 は,強 い帰 属意識 を有す る場. ちに とっての労働組 合 とは,仕 事 に関係 す る機 関 で し. 所 で はな く,仕 事 と収 入 を得 るための場所 に過 ぎず. か な く,彼 女 た ちの 文化的 な ア イデ ンテ ィテ ィに大 き. ,. 彼女 た ち に とって ,最 も重 要 で ,か つ ,「 家」 で あ る. ,. な影響 を与 えて い る ものでは な い と考 え られ る8。. の はや は り故 郷 ,フ イリ ピン な の で あ る。 彼 女 た ち. 休 暇 にお け る活動 の 主 な 目的 は ,「 友 人 ・知 人 との. は ,故 郷 を思 うだけ で は な く,積 極 的 に故郷 とのかか. 交流 を深 め る こ と」 と「宗教 的活動 へ の参与」 であ る. わ りを保 つ 努 力 を して い る. 以 下 の 章 で は,フ イリ. が ,回 答者 うち,約 2割 は「娯楽 を目的」 と して ,体. ピン人家事労働 者 の余暇活動 (娯 楽 ,宗 教 ,飲 食活動. 暇 を過 ご して い る。 回答者 の年齢 と,香 港 での 滞在期. な ど)を 通 して ,彼 女 た ちが異郷 の 地 にお い て ,ど の. 間 は様 々であ るが ,年 齢層 ご とに結果 をまとめてみ た. ように フ イリピン人 と して の ア イデ ンテ ィテ ィを保持. 場 合 で も,結 果 は 各年齢層 と もに類 似 して い た。 (ア. して い るの か とい う こ とに つ い て ,理 解 を深 め て い. ンケ ー ト設間 1-3を 参照。. 7。. ). 多 くの フ イリピン人家事労働者 は,休 暇時 には友 人. く。. や知 人 とともに行動 を共 にす る傾 向が あ るが ,友 人や 3。. フ イ リ ピ ン人 家 事 労 働 者 の 余 暇 活 動. 知 人は,同 国出身者 ,厳 密 にい えば 同 じ方言 を話す 同 郷 人であ る場 合が ほ とん どであ る。仕事 の性 質 ,使 用. 香港 で 家事労働者 と して就 労す る場 合 ,週 1回 の 休. 言語 お よび文化的背景 に よ り,彼 女 たちは香港 人 の 友. 日 (主 に 日曜 日)お よび祝 祭 日が基本 的 な休暇 日とな. 人を作 る機会 は極 めて 少 な く,そ の社交範 囲 も,同 郷. る。大部分 の 家事労働 者 は ,休 暇 日になる と,就 労 し. 人,あ るい は 同一 地 区 で 労働 す るフ ィリ ピン人 に限 ら. て い る雇用主 の 家 で はな く,屋 外 で過 ごす。 よって. れて い る。 この よ うな環境 に身 を置 く彼女 たちに とっ. ,. 香港 各地 区 の 公 園 ,広 場 ,シ ョ ッ ピ ン グモ ー ル な ど. て ,郷 愁 や孤 独 感 が沸 き起 こる こ とは 不 思 議 で は な. は,休 日になる と,フ ィリ ピン人 をは じめ とす る 各国. い。 よって ,彼 女 た ちは休暇時 に,友 人や知 人 と集 ま. の 家事労働 者 であふ れか える。特 に,セ ン トラ ル地 区. って交流す るこ と以 外 に,互 い に故郷 に関す る情報 を. の エ ンプ レス広場 一 帯 は ,フ イリ ピン出身者が集 中す. 交換 した りす る こ とに よって ,故 郷 や祖 国へ の帰属意. る場所 と して知 られて い る。. 識 を維 持 し,郷 愁や孤独感 に よるホ ーム シ ックを回避. ア ンケー ト調査 の結果 で は,フ イリピン人家事労働 者 は,体 暇 を 1人 で 過 ごす こ とはな く,友 人や知 人 と ともに過 ごす傾 向 が あ る とい う こ とが わか った。 回答. して い るのであ る。 また ,大 部分 の フ ィリ ピン人家事労働者 はキ リス ト 教系宗教. (カ. ソ リックお よびその 宗派 ,プ ロテ ス タ ン. 55%は ,「 友 人 ・知 人 と集 まる」 と答 えて. トお よびその宗派 )の 信者 であ るため ,教 会 での礼拝. い る。 また ,4割 近 くが 「教 会主催 の 活動 に参加 して. や 関連 す る活動 へ の 参加 も,彼 女 たちの休 日にお け る. い る」 と回答 し,残 りの 1割 弱 が ,「 フ イリ ピ ン 人家. 重要 な活 動 の一つ となって い る。午前 中 に個 人で礼拝. 者 うち,約.
(5) 合田 美穂 :在 香港 フイリピン人家事労働者 の余暇活動 につい ての一考察. に参加 し,午 後 ,知 人や友 人 と他 の場所 でお ちあ う と す る もの もい れば,午 後 も継続 して ,フ イリピ ン人が メイ ンとなって い る教 会活動 に参加す る もの もい る。 フ イリ ピン人家事労働 者 は,友 人や知 人 とともに休 暇 を過 ごす ため ,活 動 の 性 質 も,友 人 や 知 人 との 交 流 ,そ して ,娯 楽 が メ イ ンとな ってい る。 セ ン トラル 地 区 での参与観察や ,聞 き取 りか らも,フ ィリ ピン人 家事労働 者 の 多 くが ,出 費 につ なが るシ ョッピングな どを控 え, ピ クニ ックさなが ら,地 面 にシー トを広 げ て ,場 所 を陣取 り,飲 食 や雑談 を した り, トラ ンプな どの遊戯 に興 じた り,フ イリ ピンの書籍 や新 聞 を読 ん だ りして い るケ ースが 多 い。 また,特 別 な行事 があ る. シー トを広げて集うフイリピン人家事労働者. 日や記念 には,郊 外 に出 向 き,バ ーベ キ ュー を行 った. た ら,教 えてあげ るのですが ,既 に知 ってい る こ. り,歌 や民族 舞踊 に興 じた りして い る。 ア ンケ ー ト調. とが 多 い で す。休 日に友達 か ら聞 い た りした情 報. 査 で ,教 会 での活動 を選 択 した もの は ,布 教 や ,香 港. だ と思 い ます。 (雇 用主. N氏. ). に着 たばか りの家 事労働 者 へ の指導 な ど,教 会 に よる グル ー プ活動 や ボ ラ ンテ ィア活動 を行 ってい る。 聞 き. また ,上 述 した諸活動 の他 に,少 数 では あ るが ,副. 取 りの 中か ら,休 暇 の活動 に関す る もの を紹介す る 三. 業 で販売活動 を して い る家事労働 者 も存 在 す る。販売 活動 の 中 で最 も多 い商 品 は,廉 価 に よる 日用 品や食品. うち の メイ ドに,「 この 前 の 休 み ,ど こか へ 行 った ?」. で あ り,更 には ,ネ イルアー トな どの美容 サ ー ビス を. と質問す る こ とが あ りますが , どこか特 へ 別 な場所 行 ったわ け で もな く,同 郷 の友達 と情. 行 な っている もの もい る。利 用者 は香港人 ではな く. 報交換 を した り雑談 な どを した りす るこ とが 多 い. ン人家事労働 者 の利用 が 多 い 。. ,. フ イリ ピン人 に限 られ ,と りわ け顔見知 りの フ イリピ. よ うで す。宗教 活動 は,何 か特 別 な儀式 や行 事 が. また ,フ ィリ ピン人家事労働 者 は,故 郷 に家族 を残. あ る時 のみ ,1日 中参加 して い る よ うで すが ,大. し,単 身 で労働 して い るため ,ホ ーム シ ックにかか り. 抵 は,友 達 との 集 ま りに時 間 を費 や して い る よ う. や す い。 また ,住 み 込 み で 働 い て い る場 合 が 多 い た. で す。 (雇 用主. M氏. め ,実 際 には,労 働 は 8時 間以上 にお よぶ こ ともあ る. ). 家 の用事 で , ど う して も日曜 日に人手 が必 要 に. 上 に,雇 用主 の 要求 に よって ,過 剰 な労働 を強 い られ. な り,余 分 に賃金 を支払 う とい う条件 で ,休 日返. る こ ともあ る。 また ,プ ライベ ー トが保 障 されて い な. 上 を依 頼 す る こ と もた まにあ ります。快諾 して く. い とい う状況 か ら,ス トレス もたまりやす い。他 に. れ る こ とは あ ま りな い ですね。断 られ る こ ともあ る し,了 承 す る 時 は ,し ぶ しぶ とい った 感 じで. も,「 使用人」 とい う立場か ら,し ば しば,「 二等公 民」のように扱 われた りして,自 尊心 を傷つけられる. す。お金 よ りも,友 達 に会 える休 日の ほ うが いい. こ ともあ る。 こ うい った具体例 を,聞 き取 りの 中か ら. ので しょう。 (雇 用主. M氏. 紹 介す る. ). :. 毎 日家 事 や子育 て な どに追 われて い るので ,休 みの 時 を非常 に心 待 ちに して い る よ うで す。前 日. 聞 い た こ とが あ るんです け ど,メ イ ドに極力 お. なんか は,フ ァッシ ョンシ ョー の よ うに,翌 日に. 金 をか けない よ うに して い る 日本 人 の雇用 主が い. 来 て行 く服 を鏡 の前 で試着 した りしてた し,夜 遅. て ,そ この メイ ドは子供 の残飯 しか食 べ させ て も. くまで 起 きて ,翌 日持参す るための料理 の 下準備. らえなか った り,部 屋 もあてが われず ,風 呂場 で. な ど,い ろい ろ とや ってい ますね。(雇 用主. s氏. ). 寝 起 きをさせ られた りして い るそ うで す。雇用主. 休 日に物 品 の販売 を して い るか ど うか は ,わ か. の家族全 員が入浴 を終 えてか ら,そ こで寝 る こ と. らない けれ ど,い らない もの を友達 とお互 い に譲. になるので ,ひ どい時 には夜 中 を過 ぎる こ ともあ. り合 った り,読 み 終 えた 自国 の雑誌 や新 聞 を,交. るみた い で す。 (雇 用主. 換 し合 った りしてい る よ うで す。 (雇 用主. L氏. ). フ イリピンの ことが 新 聞や ニ ュース で報道 され. L氏. ). 他 の 家 の話 で す け ど,家 族全員 とメイ ドで外 出 した時 に,高 級 な レス トラ ンで食事す る場合 は. ,.
(6) 甲南女 予大学研究紀要第 42号. ´ 人間科学編 (2006年 3月. ). メイ ドに一 緒 に食事 を取 らせ ず ,外 で待 たせ てお. い なが らも,自 己 の ア イデ ンテ ィテ ィを確 立 して い る. い て ,後 で 簡単 に フ アー ス トフー ド店 で 食事 させ. ので あ る9。. て 節 約 す る,と い っ た 話 を聞 き ま した。 な る ほ ど, と思 い ま したね。 (雇 用主. L氏. 4。. ). フ イリ ピ ン人家 事 労働 者 の 宗教 活 動. 以 前 ,雇 用主が経営す る レス トラ ンで 皿洗 い を させ られた り (法 律 で は家事労働 以外 の 仕事 をす. フ イリ ピンはスペ イ ン植民地時代 の影響 を受 け ,現. 85%が カ ソ リ ックお よびそ の. る こ とは禁止 されて い る。),雇 用主 の 知 り合 いの. 在 で もなお ,国 民 の 約. 家 に派遣 されて ,そ この 家事 とか を手伝 わ され た. 宗派 の信者 で あ る。 そ の他 はプ ロ テ ス タ ン トや イス ラ. りして い るメ イ ドの話 も聞 い た こ とがあ ります。. ム教 な どの宗教 ,ア ニ ミズムな どの諸宗教 ,お よび無. (法 律 で は雇 用主以外 の 人 の ための 労働 は 禁止 さ. 宗教 な どに分類 され る。本研 究 で は ,フ イリ ピン家事. れ て い る。)う ち も,人 の 家 に招 待 され た 時 に. 労働者 を対 象 として ,彼 女 た ちの 宗教活動 を通 して. ,. ,. この 家 の手伝 い を させ. 宗教 に対す る価値観 や故郷 へ の 関 わ り方 を考察 した。. る こ ともあ るんですが ,そ うい う時 は,法 律違 反. ア ンケー トの 回答者 の うち,大 半 を 占 め る 95%が. っぽい こ とをや って るわけなので ,メ イ ドの気持. キ リ ス ト教 系 の 信 者 で あ っ た が ,そ の 中 の 77%が. ち を考慮 し,そ の 分 の お小遣 い を渡 して ,不 満 が. 「香 港 に来 る以 前 か ら,日 曜 の 礼 拝 に参 加 して い た」. メ イ ドを連 れて行 って ,そ. た ま らな い よ うに気 を遣 ってい ます。 (雇 用主. M. と答 え,同 様 の 比率 で「香港 に来 てか らも同様 に 日曜 の礼拝 を欠か して い ない」 と回答 して い る。 また,回. 氏). 答 者 うち,83%は 「香 港 に 来 る以 前 か ら,日 曜 の 教 以上 の よ うな状 況 にお い て も,フ イリ ピン人家事労. 会諸活動 に参加 して い た」 と答 えて い る。 そ して ,71. い 。異議 を唱 える こ とに よる解雇 を恐 れて ,不 満 を表. %が ,香 港 での教 会 との 関 わ り方 (例 えばネL拝 の 回数 や ,感 情輸 入 の 度合 い )も 「香港 に来 る以 前 と変 わ ら. 明 せ ず ,雇 用 主 の 命令 に従 う ケ ー ス が ほ とん どで あ. な い」 と答 えて い る。 これ らの数 字 か ら,フ イリ ピン. る。 上述 の 聞 き取 りの 中に もあ る よ うに,雇 用主が. 人家事労働者 は ,香 港 に来 てか らも,な お も礼拝 ,信. 働 者 は,「 使 用 人」 とい う立場 か ら,異 議 を唱 え に く. ,. 気持 ちを考慮 して くれ る状況 にあ る場 合 は まだ しも. 仰活動 を継続 し,参 加 の度合 い に も変化 は見 られ ない. そ うで な い場 合 は,か な りの ス トレスが 発生す るだろ. とい う ことが 確認 で きた。. ,. う。そ うい った状況 の 下 で ,唯 一 ,自 由 を得 られ る時. 筆者 の指導 の 下 で 本 ア ンケ ー ト調査 を実施 した香港. が 休 日であ り,同 様 の思 い を抱 く同郷 人 と悩 み を相談. 中文大学 の学 生 グループの メ ンバ ー は ,英 国植民地統. しあ った り,バ ーベ キ ュー や ダ ンス な どの イベ ン トで. 治 の影響 に よってキ リス ト教系宗教 が 普及 して い る香. ス トレス を発 散 した り,教 会 での礼拝 で心 をお ちつ か. 港 に居住 して い る とい う こ ともあ って ,ア ンケ ー ト実. せ た りで きるのが ,休 日の時 だけなのであ る。 そ こで. 施 前 か ら,既 に この 結 果 を予 期 して い た。学 生 た ち. は ,「 二 等 公 民」 と してで は な く,同 郷 人た ち と対 等. は,「 宗教 は世 界 の 多 くの 人 々に とって ,非 常 に重 要. な立場 で付 き合 う こ とがで きる。 そ して ,こ れ らの諸. な精 神 的糧 で あ り,人 々の よ りどころで もあ り,基 礎. 活動 を通 して ,フ イリ ピン人家事労働 者 は異 郷 の 地 に. をな して い る もので あ る」 といい ,フ イリ ピン人家事 労働 者 たちの信仰 に対す る望 みや 要求 は,香 港 にお け る宗教 の諸活動 へ の 参加 を維持 させ るだけの原 動力 に 繋 が ってい る と考 えて い た。宗教 の信仰 は,フ イリ ピ ン人家 事労働者 に とって,心 の安 らぎや 自己 ア イデ ン テ イテ イの確 立 に も大 き く作用 して い る とい え よ う。 彼女 た ちが ,異 郷 の 地 で受 けた ス トレスや不 安 は,宗 教 へ の 依頼 に よって緩和 され る部分 が大 きい。 キ リス ト教が提 唱す る「キ リス ト教精神」 は,奉 仕 ,忍 耐. ,. 懺悔 が基 本 で あ るため ,長 期 の労働 にお い てス トレス を感 じて い る フ ィリ ピン人家事労働者 に とつて ,共 感 で きる部分が あ る。 そ して ,同 時 に,彼 女 たちは,キ ネイルアー トで副収入 を得 るフイリピン人家事労働者. リス ト教 の教 えに従 い ,自 らが キ リス ト教 の模範 とな.
(7) 合田 美穂 :在 香港 フイリピン人家事労働者 の余暇活動 につい ての一考察. 69. 労. 人たち と記念撮 影 を した り して ,教 会 で の 礼 拝 や. ン. 活動 をか な り楽 しんで い る よ うな こ とを言 って い ま した。 (N氏 ). ・ ヽ. 小 ケ谷 に よる と,移 住 家事 労働 支援. NGOは ,そ の. 多 くが教 会 を活動拠点 と して ,カ ウ ンセ リ ング,雇 用 主 との トラブ ル に関す る法律 的 ア ドバ イス ,裁 判時 の 通訳 ,シ ェル ター の提供 ,さ らには広 東語 クラス やそ の他 の レク リエ ー シ ョン活動 な どの様 々 なサ ー ビス を 行 な ってい る。 そ して ,い ず れ も,家 事労働 者 と同 じ 国籍 のス タ ッフや ,家 事労働 者 に よるボ ラ ンテ イア を 擁 し,サ ー ビスの提供 に当た ってい る。例 えば ,1985 年 か ら,コ ミュニ テ イ開発 プ ロ グラムの一 環 と して. ,. フ イリ ピン人向 けにサ ー ビス を行 なって きた カ リタス 多 くのフィリピン人家事労働者が礼拝 を行 なうカソリック教会. 香 港 (Caritas_Hong Kong Asian Migrant Workers and the Filipino Social Searvices prttect)で は ,香 港 の 移 民 法. るように努力す るの と同時に,キ リス ト教へ の帰属意 識 を強めてい ると考 えられる。. や 労働 法 な どの トレーニ ングを受 けた フ イリ ピン人家 日 事 労働 者 が ,ボ ラ ンテ ィアの相談 員 となって い る )。. 以上 の. 上述の結果 とは別 に,以 下に非常 に興味深 い調査結. NGOの 活動 を含 んだ宗教 活動 が実施 され る. 教 会 に集 うメ ンバ ー の ほ とん どが ,フ ィリ ピン人 で あ. 果 を紹介 したい。実際には,キ リス ト教系宗教信者 の. る。 フ イリ ピン人家 事労働者 は,宗 教活動 を通 して. うち,72%が 「香港お よび フイリピンにお け る宗教 活動 へ の参加 目的お よびその活動内容 は 同様 で はな. 同国人や 同郷 人 とのかか わ り,故 郷 との ネ ッ トワ ー ク. い」 と回答 してお り,そ の うちの約 80%が 「その差 異 は大 きい」 と考 えてい るЮ 宗教活動へ の参加 の 目 的につい ては,キ リス ト教系宗教信者 の 68%が 「香. リ ピン人家事労働 者が ,上 章 で述 べ た よ うな 「友 人 た ち との交流 や ,各 種活動 を通 して ,故 郷 へ の つ なが り. 港 の活動 に宗教性 を求 めて」,18%が 「集団的性質 を. つた 目的 で参加 す る よ うにな り,香 港 に来 る前 と後 と. 求 めて」,8%が 「娯楽的性 質 を求 めて」,6%が 「 コ ミュニケー シ ョン的性質 を求めて」 と答 えてい るので. で ,宗 教 活動 に対 す る参加意義 に変容 が見 られ る よ う. )。. あ る。 (ア ンケ ー ト設 問 10-17を 参 照。 )つ ま り,実 際 には,フ イリピン人家事労働者 の宗教へ の関わ り方 (例. えばネL拝 の 回数や,宗 教活動 )に は変化が な くて. ,. を構築 しよ う として い るのであ る。異郷 に暮 らす フ イ. を保 つ」 ことと同様 に,宗 教活動 に対 して も,そ うい. になって い るのであ る。. 5.フ. イ リ ピ ン人 家 事 労 働 者 の. 余 暇 にお け る飲 食 状 況. も,そ の 目的には変化が現れてい ると考 えることがで きる。つ ま り,宗 教活動 に対 して,「 宗教的性 質」 を. これまで,フ ィリピン人家事労働者 の余暇 における. 求 めて い る 68%以 外 は,「 集 団的性 質」,「 娯 楽 的性. 諸活動 を通 して,彼 女 たちの故郷 との関わ り方や,ア. 質」,「 コ ミュニケー シ ョン的性質」 といった他 の要素 を求めてい るのである。 これは,異 郷 に暮 らす フィリ. イデ ンティティについての考察 をお こなって きた。本 章 では,余 暇 とかかわ りの深 い分野 である「飲 食」 に. ピン人家事労働者が,宗 教活動 に対 して純粋 の宗教 だ. 着 目し,フ イリピン人家事労働者が,休 暇時に行 う飲. けではない,他 の もの (人 とのかかわ り)を 求 める心. 食活動 についての考察 をお こなう。飲食は文化 の一種. 理 を反映 してい る。聞 き取 りで も,純 粋 な宗教性 以外. であ るとい うことがで きる。世界 の多 くの地域で は. の ものを求 める家事労働者 のケースがあった. チ ャイナ タウ ンには必ず中華料理店 が存在す る よ う. :. ,. に,移 民 たちによる コ ミュニテイには必ず ,移 民 の出 メイ ドは,香 港 では,礼 拝時 に,同 国出身者 と 知 り合 うことを楽 しみに した り,お しゃれをして. 身地 の料理 を提供す る レス トラ ンが ある。移民 たち は,故 郷 の料理 を食べ ることによつて,故 郷 とのつ な. 教会の活動 に参加 してい るようです。教会 で,友. が りを保 ち,異 郷 にい ることによって起 こる強 い郷愁.
(8) 70. の 念 や ホ ー ム シ ックを和 らげ よ う と して い る。 よっ. り,情 報 を交換 した り,友 情 を確認 しあ った りして い. て ,故 郷 の 料理 は,移 民 の地域 ア イデ ンテ ィテ イとも. るの で あ る。 フ イリ ピ ン人 た ちが休 暇 時 に集 う場 所. 大 き く関係 して い る とい えるだろ う。. に,フ ィリ ピン料理 の レス トラ ンが ない わけで はない. 香港 で就労す るフ イリ ピン人家事労働 者 の 多 くは. ,. が ,フ イリ ピン料理店 は数 が 少 な く,地 元 の 中華料理. 香港 人 (或 い は香港 に居住ず る外 国 人 )の 住宅 に住 み. 店や フ ァー ス トフー ドな どと比 較す る と,値 段 もか な. 込 んで い る場 合 が 多 い ため ,同 郷 人 とともに コ ミュニ. り割高 になるため ,こ の ような家事労働者 には さほ ど. テ ィを形成 して い るわけで はない。 よって ,彼 女 た ち. 利 用 されて い な い。 また ,フ ィリ ピン料理 の レス トラ. が居住す る地域 に,フ イリ ピン料理 レス トラ ンが あ る. ンで は ,長 居 もで きず ,ま してや ,大 きな声 で雑談 し. 場 合 は極 めて少 な く,い つ で も近所 の レス トラ ンで 故. た り,新 聞 を広 げて情報交換 を した りす るには,適 切. 郷 の料理 を口にす るこ とはで きな い。雇用主 の 家 で. な場所 とは い えな い こ とも敬遠 され る理 由 だろ う。聞. ,. 主 に調理 す る料理 は,雇 用主 に よつて決 め られた中華. き取 りの 中 か ら,「 会 食」 に まつ わ る も の を 紹 介 す. 料 理 を主 とす る メ ニ ューで あ る場 合 が ほ とん どで あ. る. :. り,自 らの ため に,故 郷 の 料理 を調理す る機 会 は少 な く,家 事 に追 われてそ うい った時 間 も取 りに くい。 フ. メイ ドは ,い つ も,休 みの 時 に,フ イリ ピンの. イリ ピン料理好 きの 雇用 主や ,フ ィリ ピン料理 を調理. 食材専 門店 で ,調 味料 とか 食材 を買 い込 んで持 っ. す る機会 を与 えて くれ る雇用 主 の もとで労働 で きるケ. て帰 って きます。平 日の昼 間 ,時 間があ る時 に. ー スは稀 で あろ う。 この よ うな状 況下 にお い て ,彼 女. それ らを使 って 自分 で調理 した りして る こ ともあ. た ちは休 暇 時 に,特 別 に故 郷 の 味 を 求 め る 傾 向 が あ. りますが ,体 暇時 に も朝早 くか ら起 きて ,そ れ ら. る。. を使 って何 か作 ってい ます 。 (雇 用主. ア ン ケ ー ト調 査 の 結 果 で は ,回 答 者 の う ち,85%. ,. M氏. ). メイ ドが ,一 時帰 国 した時 に,ス ナ ック類 や調. が 休 暇 時 に 「フ イ リ ピ ン料 理 を食 べ る」 と答 えて い. 味 料 を大量 に買 い込 んで ,「 休 み に友 達 と一 緒 に. る。そ れ らの大 部分 は 自 らが 調理 し,持 参 した もので. 食べ る」 と嬉 しそ うに言 っていた こ とが あ りま し. あ る。 (ア ンケ ー ト設問 18,19,20を 参照。)ま た ,フ. た。香港 の フ イリ ピ ン食材 店 で 売 って い る もの. イリ ピン人家事労働者 は 同国出身 の 家事労働者 (香 港. と,若 干味 が違 うそ うで ,本 場 の物 を友達 に も食. に来 る以 前或 い は香港 に来 てか らで きた友 人や知 人). べ させ た い とい う ことで した。 (雇 用主. S氏. ). とともに,適 当 な場所 を見 つ けて ,そ れぞれが持参 し た 自家製 の フ ィリ ピン料理 を共有 す る。 (ア ンケ ー ト. 彼女 た ちは,自 家製 の フ イリ ピン料理 を食 べ る こと. 設 問 21,22を 参 照。)日 曜 日 を主 とす る休 暇 に な る. に よって ,強 い郷愁 の念や ホ ーム シ ックを回避 す るこ. と,フ イリピン人家事労働 者 の グルー プが ,公 園 な ど. とがで きるだけで はな く,こ の「会食」 を通 して ,'同. で場所 を陣 取 り,そ れぞれが持参 した フ イリ ピン料理. 郷 の友 人や知 人 との ネ ッ トワー クを再構築 し,お 互 い. を囲み なが ら,雑 談 に花 を咲かせ る風景 を見 る こ とが. の 信 頼 関係 を築 い て い るの で あ る。 こ う い った 行 為. で きる。 この ような 「会食」 を通 して ,フ イリピ ン人. は ,同 時 に,出 身地 へ の地域 ア イデ ンテ ィテ ィや ,フ. 家事労働 者 は,同 郷 人 と コ ミュニ ケ ー シ ョンを とった. イリピン人 と して の ア イデ ンテ ィテ ィを強 め る要 因 に なって い る。 また ,フ ィリピ ン人家事労働者 に とって ,香 港 は. ,. 仕事 を して収 入 を得 る場所 で しか な く,一 時的 な「仮 の 宿」 に過 ぎな い 。「海外 に移 民 して ,そ の 地 に根 を 下 ろ して財 をなす」 とい った考 え を持 ってい る もの は 多 くな く,一 時的 な収 入 を得 れば ,或 い は一 時的 に家 計 を助 ける こ とがで きれば ,そ の後 は帰 国 し,自 分 の 家族 とともに 自分 の 家 に住 む とい うのが ,フ イリ ピン 人家事労働者 の一般 的 な考 え方 で あ る。海外 で発展 す るため に,異 国 の地 に移 民 をす る こ とに違和感 を持 た ない香港 人 と異 な り,フ イリ ピン人 は,つ ね に故郷 が 自家製 の フ ィリ ピン菓 子 (材 料 は砂糖 や ナ ッツ類 な ど. ). 自分 の居場所 で あ り,基 本 的 な生 活 がで きる収 入が あ.
(9) 合田 美穂 :在 香港 フィリピン人家事労働者 の余暇活動 についての一考察. れば,そ の他 の 要求 は さほ ど高 くな い 2)。 フ イリ ピン 人 に とって ,つ. まる ところ,自 分 の本 来 い るべ き場 は. フ イリ ピンなのであ り,こ うい った価値観 が ,非 常 に 強 い 地域 お よび民族 アイデ ンテ ィテ ィの維持 に繋 が っ て い るので あ るい フ ィリピン人 は,こ の よ うに,異 │。. 族 裔 人士 』,政 府統計虎 ,2002年 ,16頁 。 3)本 研 究 で 用 い た ア ンケ ー ト調 査 は,2004年 度 ,香 港 中文 大 学 歴 史学 科 にて ,筆 者 が担 当す る 「文 化 史専 題 研 究 :近 代 東 南亜 的族群典 身分 (Topic in cultural His― tory: Ethnicity and ldentity in Modern Southcast Asia)」. を履 修 して い た 5名 の 学 生 グ ル ー プ. (代. 表 者 :陳 文 ). 郷 の地 にい なが らも,体 暇 になる と,故 郷 の料理 を食. に よって ,2000年 10月 に,筆 者 の 指 導 の 下で 実施 され. べて懐か しむだけではな く,そ の「会食」 を通 して. た もの で あ る。調 査 対 象者 で あ る フ イリ ピ ン人 家事 労. ,. 同郷人 との交流 を深 め,故 郷へ のアイデ ンティテ ィ ,. フイリピン人としてのアイデ ンテ ィテ ィを再確立 して. 働 者 へ の 調 査 地 は,セ ン トラル地 区 の 教 会 ,エ ンプ レ ス広場 一帯 であ る。. 4)2005年 4月. ∼8月 の 間 に,フ イ リ ピ ン人 家 事 労 働 者. い るのである。 この「会食」 には,上 述 のフイリピン. を雇 用 して い る 4人. 人の価値観が多少な りとも反映 されてい るといって も いいだろ う‖. 聞 き取 りを実施 した。. '。. (N氏 ,M氏 ,S氏 ,L氏 )へ の. 5)「 香 港 非傭 的喜 怒 哀 楽」,『 亜 洲 週 間』,亜 洲 週 間 有 限 公司 ,2003年 第 12期 ,55-56頁 。. 6)康 柴 居偏傭 中心 有 限公 司 編 『百 分 百 醒 目偏主. 6.お わ り に. :外 傭. ,40頁 。 7)90年 代 以 降 ,多 くの 日本 人独 身女 性 が ,香 港 や シ ン 管理賞務指 南』,経 済 日報 出版社 ,1997年. 本研 究 で は,フ イリ ピン人家事 労働 者 の「故郷 との 繋 が り方」,「 余暇活動」,「 宗教活動」,「 余 暇 にお け る 飲食状 況」 につい て考察 をお こ なって きた。異郷 の 地. ガポ ー ル を中心 とす る ア ジア 各地 域 で 就 労 す る現 象 が 見 られ るが ,彼 女 た ち の 中 に は,日 本 に対 す る よ り も 「香港 の 活気 に魅 力 を感 じる」 や 「 シ ンガポー ルの 多民 族 性 が 面 白 い」 とい った居 住 国 に対 す るあ こが れ の 気. で働 くフ イリ ピン人家事労働 者 は,常 に,で きるだけ. 持 ちが 強 い ものが 多 く,就 労 後 ,日 本 に戻 らず に,ず. 故郷 の 家族 ,友 人 ,知 人 と連絡 を取 り,情 報 を交換 す. っ とそ の ま ま異 郷 の 地 に居 住 して い た い とい う希 望 を. るこ とに努 めてお り,故 郷 との 関係 を確 実 に保 つ ため. 持 って い る もの もや ,現 地 の 男 性 と結 婚 す る ケ ー ス も. に,「 手紙 よ りも電話」 とい う よ うに,多 少 金銭 が か か る こ と も厭 わ な い 。彼 女 た ちの こ うい った 行 動 に は,自 国や故郷 へ の 強 い アイデ ンテ ィテ ィが 反映 され. 日立 つ 。 中 には,1年 以上 ,日 本 の 家族 や友 人 と一 度 も 連 絡 を とって い な い もの さえ もい る ほ どで あ る。両 者 の 対 比 は,そ れ ぞ れ の 持 つ 背 景 ,海 外 就 労 へ の 動 機 の 違 い に よる もので あ ろ う。. て い る。 また,フ ィリ ピン人家事労働 者 は,休 暇時 を. 8)小 ヶ谷 に よる と,労 働 組 合 を含 め た外 国 人家 事 労 働. 利用 して ,同 郷 の友 人や知 人 との 集 い ,バ ーベ キ ュー. 者 が 80年 代 半 ば過 ぎか ら結 成 され る よ うにな った。 中. や ダ ンス な どの娯楽性 イベ ン ト,教 会活動 を通 して娯. で も 1981年 か らフ ィ リ ピ ン人向 け に法律相談 や シェル. 楽 や集 会 ,自 家製 の フイリピン料 理 を持参 して の「会 食」 な どとい った各種活動 に積極 的 に参加 して い る こ とが確認 で きたが ,こ れ らの諸 活動 へ の参加 目的 は. ,. 決 して娯 楽 の ため だ け で は な い 。 こ うい った 諸 活 動 は,フ イリ ピン人家事労働 者が ,自 国へ の つ なが りを 深 め ,香 港 で労働 す る 同郷 人 との つ なが りを強 い もの に し,自 国や地域 の アイデ ンテ ィテ ィ,フ イリ ピン と して の アイデ ンテ ィテ ィを更 に確 立 させ て い くため の 手段 で あ る とい えるのであ る。香港 で労働 す る フ ィリ ピン人家 事労働者 に とって ,休 暇時 にお ける各種活動 は,不 可欠 な事項 で あ り,自 らの アイデ ンテ ィテ ィの 存続 に もかかわる非常 に重 要 な存在 なので あ る。. ター提供 な どを行 な ってい た MFMW(Mission br Fili― pino Migrant Workers)と 連携 して ,1984年 に結 成 され た. Uni― Fil. HK(United Fihpino in Hong Kong),お. よび移. 住 労 働 者 の 組 織 化 と ア ドボ カ シ ー を推 進 す る AMC (Asian Migrant Centre)の コー デ イネー トに よる移 住 家 事 労 働 者 の 労働 組 合 や エ ス ニ ック別 グル ー プ は,香 港 にお け る 自由家事 労 働 者組 織 の 中 で も最 もア クテ ィブ にキ ヤ ンペ ー ン活 動 な どを行 な って い る 団体 で あ る。 (小 ケ谷 千穂 「国際労働 移動 とジ ェ ンダー ー ア ジア にお. け る移 住 家事 労働 者 の 組織 活動 をめ ぐって 一」,梶 田孝 道 編 著 『講 座 。社 会 変 動 第 7巻 国 際 化 とア イ デ ン テ イテ イ』, ミネル ヴ ァ書房 ,2001年. 9)筆 者 は,2000年. ,132-133頁 。 ). に,シ ンガポ ー ルで 労働 す る単 身 日. 本 人女 性 を対 象 に,ア ンケ ー トお よび 聞 き取 りを中心 と した調 査 を行 ったが ,ア ンケ ー ト回答 者 の 半 数 以 上 が ,休 日は「 日本 人以外 と過 ごす」,或 い は「 日本 人 と. )王. 1)小. ヶ谷千穂 「国際労働移動 とジェ ン ダーーアジアに おける移住家事労働者 の組織活動 をめ ぐって一」,梶 田 孝道編著 『講座 ・社会変動 第 7巻 国際化 とア イデ ンテ ィテ ィ』, ミネルヴァ書房,2001年 ,130頁 。 主題性 報告 少数. 2)香 港政府統計虎 『人口普査 2001. 過 ご した りす る こ と もあれ ば,外 国 人 や現 地 人 と過 ご した りす る こ と もあ る」 と答 えてお り,「 日本 人 の み と 過 ごす」 とい うの は ご く少 数 で あ った。そ の 主 な理 由 は「 日本 人 だ け と交 流 を持 つ の は,海 外 に出 て きた意 味 が な い」,「 海 外 に い る か ら に は,異 文 化 に 接 した い」,「 シ ンガポ ー ルが 好 きな の で ,で きる だ け シ ンガ.
(10) 72. ^大 学研究紀要第 42写 甲南女 ∫. 人間科学編 (2006年 3月. ). ポ ールの 中 に身 を置 きた い」,「 [1本 が好 きじゃな いの. 参考 資料. で,日 本 人 と関 わる必要が な い」 な どであ ったが,こ れ らの理 由 も,彼 女たちの海外就労 の動機 や就 労状 況. 第 1部 :総 合的 な調査結果. の相違 と大きく関係 してい ると考えられる。 10)「 5」 が最大 の差 異 を示 してお り,「. 1」. が最小 の 差 異. であるc回 答者 の 41人 中,31人 が 「4」 以 Lを 選択 し てい るc. (回. 答数 :65部 ). 余 1限 活動. Q.1 How do they spare thelr holiday? Along. ll)小 ケ7i千 穂 「国際労働移動 とジ ェ ンダーーアジアに. ()()│). おける移住家事労働者 の組織活動 をめ ぐって一」,梶 III 孝道編著 『講座 。社 会変動 第 7巻 国際化 とア イデ ンテ イテ イ』, ミネルヴア書房,2001イ 11,132頁 。. 12)小 ケ谷 は「移 住労働 によって得 られた貯蓄 を帰 国後 に個 人或 いは集団 ビジ ネスに投資 し,移 住労働 の オ ル タナテ イブを形成す る,と い う出身社会へ の 再統 合 を 視野 に入れた移動形態 もある」 と指摘 してい る。 (小 ケ 谷千穂 「移住女性労働 の展開 と課題」,『 Sociology Today. With othcrs i()()(I). Q.2 Who organize their hollday gatherings?. ll号 』,お 茶 の水社会学研究会,2000年 ,104-105頁 。 13)「 請不要叫我賓妹」,周 淑瞬 ,蘇 婉芥,Madeた ine等 著 『地縁典情縁』,突 破出版社 ,2000年 。 ). 14)筆 者が実施 した,シ ンガポールで労働す る 単身 日本 人女性 へ の 聞 き取 りで は,休 暇 時 の 食事 に つ い て は 「いろいろ な地元 の料理 を食べ る」 とい う意見が多か っ た。そ して,そ の 次 に「 日本 料 理 を食 べ る」 が 続 い. Q。. 3. The nature of the actlvlties. たc日 本 人女性 たちが 休暇時 に友 人や知 人 と過 ごす場 合 の 食事 は,ほ とん どが レス トラ ンの 料理 で あ り,自 分 で調理す ることは稀 であった。 ま してや,ピ クニ ッ. othcrs. For rcligion. For entertainmcnt. 5%. □ For cntertainmcnt 圏 Communicate with iicnds □ For religion E]others. クな どの特別 な機会 を除 い て,公 園な どに場所 を陣取 って,「 会食」す ることは皆無 であった。 こ うい った諸 結 果 の 相 違 も,両 者 の 背 景 ,両 者 を取 り巻 く労 働 状 況,両 者が海外 に居住す ることになった動機 な どの差. Communicatc with friends. 38%. 異に よるものであろう。 故 郷 との 関 わ り方. 参考文献 小 ケ谷 千穂 「国際労働移動 とジェ ンダーーアジア にお け. Q。. How do they rniss their homeland?. ィテ イ』, ミネルヴァ書房 ,2001年 。 小 ケ谷千穂 「移住女性労働 の展開 と課題」,『 Sociology To― ,. 人士』,政 府統計虎 ,. 少数族裔. 2002年 。. 「香 港 非傭 的喜 怒 哀 楽」,『 亜 洲 週 間』,亜 洲 週 間有 限 公 司 ,2003年 第 12期 。 康架居偏傭 中心有限公 司編 『百分百醒 目偏主 :外 傭 管理. o ﹂00E コZ 〓〓に 一 ,. day H号 』,お 茶 の水社会学研究会,2000年 。. ′﹁馬 E ′bE Q. る移住家事労働者 の組織活動 をめ ぐって一」,梶 田孝道 編著 『講座 。社 会変動 第 7巻 国際化 とア イデ ンテ. 香港政府統計虎 『人口普査 2001 主題性報告. 4. 1. 賞務指南』,経 済 日報出版社 ,1997年 。. 2. 3. 「請不要叫我賓妹」,周 淑屏 ,蘇 婉芥 ,MadeLine等 著 『地 縁典情縁』,突 破出版社 ,2000年 。. 4. 5. Levclthcy miss thcir homclaand(6 is thc highest lcvcl). Q.5 How do they contact their relatlves. in homeland during holidays?. By long distance caH. 84%. 6.
(11) 合田 美穂 :在 香港 フイリピン人家事労働者 の余暇活動 についての一考察. Q.6. Q。. 12. Do they rnaintlan go to eccleslolatry on every Sunday in HK. Frequency they contact their realtives per rnonth 2or below. No. 15%. 9 or abovc. 25%. 73. 囲. 3-5. Ycs. 45%. 77%. Q.7. Q。. 13. Did they participate in church activities in the Ph‖ lppines?. Awarness ofthe news and informatlon ln HK canit gct thc nc、 vs. No. 囲. and information. 5%. □awarcncss ofthc news and inforIIlation. 田can't gctthc ncws and inbrmation awarcncss ofthc ncws. Ycs. and information. 83%. 95%. Q。. 14. 2. Do they participate in church activities as frequently. Q.8. and devotedly as you were ln the Philipplnes?. Do they send rlloney or otherthings to their homeiand?. No. No. 3%. 囲 Ycs. 71%. Ycs. 97%. Q.9. Q。. 15. Did the aims,nature or meaning of Sunday religious. How often would they 9o back to their homeland?. 2. activities alter as compared with the re‖ gious activities ln the Philippines? No. 2 years. 62%. 囲. l ycar or below. 36% Ycs. 72% 休 日にお ける宗教活動 Q。. Q。. 16. lf yes,whatis the possible difference?. 10. ヽ 4orc Unified. Are they Christian?. Morc communicat市 c. No. 18%. 5%. ヽ4ore. Q.11 Did they regularly 9o to eccleslolatry on every Sunday in the Philippines?. No 2. ]. :::). 7 ﹂ F ∽oc一 QQ蝙 〓Q﹂08 0日 ●Z ︲ 。 ・. Q. Yes. 95%. entcrtaining. Ⅳlorc. 8%. rcligious. 68%. Degree ofthe difference □数列. 12345 The degrcc of diffcrencc(5 is the highest lcvel). Yes. 77%. 18.
(12) 74. 人間科 学編 (2006年 3月 にお ける飲 食. lff日 Q。. 第 2部. │. 18. :「. ). 香港 での労働経験 が 5年 以下」 の調査結果. 答数 :29部 ). (回. 1s the food they eatln holiday dlfferent from thatthey. eatin worklng day? 余日 限,舌 動. No. 囲. Q.1 How do they spare their ho‖ day? Along. O%. Yc、. 83%. Q。. 19. With othcrs. What cuislne do they usua‖ y eatin ho‖ day? Westcrn food. Fast food. 3%. 100%). Othcrs. 6%. 5%. Q。. 2. Who organize their holiday gatherings?. Chincsc food. l%. Church. Filipino food. 85%. Q.20. Labour Union. 13%. What kind of F‖ ipino food do they eatln holiday? Fili口. nO f00d. OtTrs Homctown. Л avor. food. 12%. Q.3 丁he nature of the activities. Carry― out Filipino. bod from restaurants. For″. 18% Common Filipino bod. Sclf―. 14% □Homctown iavor%od. en=財 nmen □ For cntcrtainment 囲 Communicate with fricnds □ For rcligion 囲 others. madc Philippine bod 40° 0. ■Sclf― madc Philippine bod □Common Filipino food □Carry― out Filipino food from rcstaurants ■Filipino food in rcstaurants □others Q。. `For ° n ° 野 ‖ 戸. Communicate with fricnds. 38%. 故 郷 との 関 わ り方. 21. Do they eatlndividua‖ y or accompany with others ln holiday?. Q。. 4. How do they rniss their homeland?. Individual. 2%. ′0■ E ´oE二 Q〓〓 ﹄ 袂︶﹄o£E 3Z. Accompany with others. 98%. Q.22 Whorn do they eat vvith? Others. HK. fricnds. 123456. 9%. Lcvclthey miss thcir homclaand(6 is the highcst lcvcl). 1. Q。. 01d friends from he Philippinc. 29%. Filipino friends. mctin HK. 5. How do they contacttheir relatives in homeland during ho‖ days?. 49%. □Filipino friends met in HK 目Old friends from he Philippinc □HK friends □Othcrs By long distancc call. 87%.
(13) 合田 美穂 :在 香港 フイリピン人家事労働者の余暇活動 についての一考察. Q。. 6. Q。. Frequency they contact their realtives per month. 12. Do they rnaintian go to ecclesiolatry on every Sunday in HK. No 10%. 2or bclow 8 96. 9 or abovc 42. 75. Q.7. 1. Q.13. Awarness ofthe news and inforrnation in HK. Did they partlcipate in church activities in the Ph‖ ippines?. canit get the ne、 vs. No. and information. 7%. □awarcness ofthc ncws. 日. and information. 田can't getthe news and inforrllation. awarcncss ofthe ncws. Ycs. 83%. and information. 93%. Q。. 8. Q。. Do they send lη. oney or other things to their homeland? No. 14 Do they partlcipate ln church activities as frequently. and devotedly as you were in the Philippines?. 3%. No. 囲 79%. Q.9. Q.15. How often would they go back to their homeland?. Did the alms,nature or meaning of Sunday rengious activitles alter as compared with the religious activities in the Philippines?. l year or below. 14%. 制. No 21 [. S. 79% 休 日に お ける宗教活動 Q。. 10. Q。. 16. Are they Christian?. lf yes,whatis the possible difference?. No. 3%. Yes. More entertaining. 5%. 97%. Did they regularly 9o to ecclesiolatry on every Sunday ln the Philippines?. No 10%. 90%. 7 。罵日 ´。ct e 一 〓 Q﹂oお 0日 ●Z ︲. Q. Q.11. More religious. 63%. Degree of the difference. 12345 The degrcc of diffcrencc(5 is the highest lcvel).
(14) 甲南女子大学研究紀 要 第 42号. 76. 人間科学編 (2006年 3月. ). 第 3部 :香 港 での労働経 験 が 6∼ 10年. 休 日にお ける飲食 Q。. ^. (回. 答数 :16). 18. ls the food they eatin holiday dlfferentfrom thatthey. eatin working day?. 余 1眼 ,舌 動. Q.1. No. How do they spare their holiday?. 2. Along. O%. 72%. Q.19. With othcrs. 100%. What culsine do they usua‖ y eatln hollday? Western food. Fast food. 3° 0. 6°. Othcrs. 70. 3%. 2. Q。. Who organlze thelr holiday gatherlngs?. Chincsc food 3(る. Church 42°. Frlcnds. 58%. t). Filipino lbod. 85%. Q.20. Labour Union y. What klnd of FIlipino food do they eatin holiday? Filipino food. OthCrS. hrTttanhJ峰. o9。. Hometown tlavor food. Q.3 The nature of the activitles. 附 i ダ析. Carry― out Filipino. bod from rcstaurants. 6% Common Filipino food. Self―. ttmcl □ For cntcrtainment 圏 Communicatc with iicnds □ For rcligion □ others. made Philippinc bod. 28%. 38°. /0. □Homctown Лav()r food ■Self― madc Philippine bod □Common Filipino food □Carry― out Filipino bod from rcstaurants ■Filipino bod in rcstaurants □othcrs. Communicatc with fricnds. 45%. 故郷 との関 わ り方. Q.21 Do they eatindividua‖ y or accompany. Q。. wlth others in holiday?. 4 How do How do thev they rniss their homeland?. Individual. 3%. ′OI E /oct , ち ﹄oOE コZ 一 三L ′. Accompany with others. 97%. Q.22 Whorn do they eat vvith? Othcrs HK friend、. 1. 6%. 2. 3. 4. 5. 6. Lcvel thcy miss thcir homclaand(6 is thc highcst lcvel) Filipino friends. mctin HK. 50% hc Philippinc. Q。. 5. How do they contacttheir relatives in homeland during holidays?. 31% □ Filipino friends mctin HK 園 01d tticnds from he Philippinc □ HK fricnds □ Othcrs By long distance caH 84° tl.
(15) 合田. 美 穂 三在 香 港 フ ィ リ ピン人家事労働 者 の余 暇活動 につい ての一 考察. Q.6. Q。. Frequency they contacttheir realtives per month. 12. Do they rTlaintian go to ecclesiolatry on every Sunday in HK. No 33%. 2or bclo、v. 9 or above. 77. 149る. 67%. Q.7. Q。. Awarness ofthe news and inforrnation in HK. 13. Did they participate in church activities in the Phillppines?. No 13%. canit gct thc ncws. and inbrmadon. 6%. 囲. □ awarencss ofthe news and inforination 田 canit get the news and information. awarcncss ofthe news. 87%. and information. 94%. Q.8. Q。. Do they send rnoney or otherthings to. their homeland?. 14 Do they partlcipate ln church activities as frequently. and devotedly as you were in the Philippines? No. 囲 62%. Q。. Q.15. 9. How often would they 9o back to their homeland?. Dld the aims,nature or meaning of Sunday religious actlvities alter as compared with the re‖ gious activlties. l ycar or bclow. ln the Ph‖ ippines?. 44% No. 囲 56%. 休 日にお ける宗教活動. Q.10. Q.. 16. Are they Christian?. 1f yes,whatis the possible difference?. No. Ⅳlore. 13%. Morc Unificd 8. 17%. Yes. More rcligious. 75%. 87% 7 ︲. Q. . Q.11. 。・ 日. Did they regularly go to ecclesiolatry on every Sunday in the Philippines?. Degree of the difference. ,. ´ o■ o 一一〓Q 嘔O b O日 うZ. 2. 3. 4. The degrec of diffcrencc(5 is the highest levcl).
(16) 甲南 女子大学研 究紀 要 第 42号. 78. 人間科学編 (2006年 3月. ). 第 4部 :香 港 での労働経 験 が 10年 以上. 休 日に お ける飲食. (回. 答数 :20部. ). Q.18 1s the food they eatin hollday differentfrom thatthey. eatin working day?. No 13%. 余暇活動. Q.1. 囲. How do they spare their ho‖ day? Along. O%. 87%. Q.19. With others. What culsine do they usua‖ y eatln holiday?. 14%. 100(る. Q。. 0%. 2. Who organize their hollday gatherings?. WICh 30%. Chinesc food. O%. Fnen“ 60%. Filipino food. 76% Q。. 20 What kind of Fillplno food do they eatin ho‖. 0%. day?. ΠaVOr bOd. Q.3. 16%. 丁he nature of the activities. 5%. For rdttbn哨 Common Filipino food. Self―. 16%. 靡 □ For entertainment 目 Communicate with friends □ For rcligion □ others. nladc Philippinc food. 47% □Hometown Πavor bod ■Sclf― madc Philippinc bod □Common Filipino food □Carry― out Filipino food from rcstaurants ■Filipino food in rcstaurants 田others. Q。. S For cn町. 税. Communicate with fricnd、. 35%. 故郷 との関 わ り方. 21. Do they eatlndivldua‖ y or accompany with others in holiday? Individual. Q。. O%. How do they mlss their homeland?. ,. 100%. Others. │. L │. │. 0. 1. 0. 1. 0. 1. 1. 1. 1. Lcvclthcy miss thcir homclaand(6 is thc highcst lcvel). mctin HK. 58%. 2496. 0. 123456. Filipino iicnds. hc Philippinc. L. │. 6%. Old■ iends iom. 数列L_J■ _. 一 三 飩 袂︶﹄oOE 3Z. Whonl do they eatv輌 th?. 12%. │□. │. 22. HK friends. ′つ■ E ′bE Q. Accompany with othcrs. Q。. 4. Q.5 How do they contacttheir relatlves ln homeland during holldays?. □Filipino l‐ ricnds mctin HK 目Old friends iom hc Philippinc □HK fricnds □Others. By long distancc call. 77%. 「.
(17) 合田 美穂 :在 香港 フイリピン人家事労働者 の余暇活動 についての一考察. Q.6. Q。. Frequency they contact their realtives per month. 12. Do they rnalntlan go to ecclesiolatry on every Sunday ln HK. 2or bclow. 9 or above. 17%. 6--8. 33%. 17%. 65%. Q.7. Q。. Awarness ofthe news and lnformatlon in HK. 13. Did they participate in church activities in the Phillppines?. can't getthe news. and informalon. 0%. □ awarcncss ofthc ncws and inforlnation 田 canit gct thc ncws and information a、. Yes. varcncss ofthc ncws. 80%. and inforrllation. 100% Q。. 14 Do they participate ln church activities as frequently. Q.8 Do they send rnoney or otherthings to. and devotedly as you were in the Philippines?. thelr homeland?. No. No. O%. 日 65%. Ycs. 100% Q。. Q.15 Did the alms,nature or meaning of Sunday re‖. 9. gious. activities alter as compared with the religious activities in the Philippines?. How often would they go back to their homeland? 4 ycars or abovc. No. 2 ycars. 囲. 50%. l ycar or bcl. 75%. 45%. Q。. 16. 1f yes,whatis the possible difference?. 休 日に お け る宗 教 活 動. Q.10 Are they Christian?. No. O%. Ⅳlore. Q.11 Did they regularly 9o to eccleslolatry on every Sunday in the Philippines?. 7 QQ〓 〓Q嘔o﹄00日 ●Z ︲ 。罵日 ´o嘔¨. Q. Ycs. 100%. ヽ 〔 ore. entertaining. 7%. religious. 66%. Degree ofthe difference. 2. 3. 4. Thc degrec of differcncc(5 is the highest level).
(18) 甲南 女千 大学研究紀 要 第 42号. 80 休 日にお ける飲食. ´ 人間科学編 (2006年 3月. Q。. ). 21. Do they eatindlvidua‖ y or accompany. Q.18. wlth others ln ho‖. 1s the food they eatln holiday dlfferent from thatthey eatln、″orking day?. day?. Individual O()て. ). No 5° o. 囲. Accompany with othcrs 1009). Q.19. Q。. 22. Whorn do they. What culslne do they usua‖ y eatln honday?. Others. 5%. 15%). eat v宙 th? Filipino iicnds. HK llicnd、. Chinese food O° 0. Old fricnds l`. Filipino food. rom. hc Philippinc. 9()%. 3()負 ). Q.20 What kind of Fillpino food do they eatln ho‖ o:甲 S]HomCЮ Wn Πavorfood RIⅢ nO f00JIP rcttaurams、 8% Carry― out Filipino. 4%. Common Filipino ltDod 40° o. □Homctown Πavor bod 目Sclf― madc Philippineお od □Common Filipino food 田Carry― out Filipino bod from rcstaurant、 ■Filipinoお od in restaurant、 日. othcrs. day?. mctin HK. 40%. 15%. □Filipino fricnd、 metin HK 目Old fricnds from hc Philippinc □HK fricnd、 □Othcrs.
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