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助言によるリスニング作業の改善 利用統計を見る

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Academic year: 2021

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(1)

著者

甲田 直樹, 遠藤 祥雄

著者別名

Naoki Koda, Sachio Endo

雑誌名

dialogos

5

ページ

61-80

発行年

2005-05

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00005008/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

(2)

助言によるリスニング作業の改善

甲田直喜

遠藤祥雄

1.はじめに  リスニング指導を行う際、程度の差はあれ、何らかの形で教材テープの類 を使用することになる。学習者は、その教材テープを聴き、指導者に指示さ れた作業を行う。その際に、指導者は単にテープを操作し、「漠然と教材を 聞かせ続ける」ということはあり得ない。指導者は、教材を聞かせると同時 に、適切な助言を施し、学習者の作業が円滑に進められるように配慮しなけ        り ればならない。また、作業結果を逐次把握し、継続した指導に反映させるた めに、その結果を客観的に統計化しておくことも必要となろう。  実際に教室でリスニング指導を行うと、適切な助言を施すことにより、学 習者の作業効率が格段と向上する場面を目にする。漠然と教材テープを聴い て聞き取り作業を行うのは、学習者の集中力等、様々な問題から、授業運営 上、問題があるケースが多い。それとは逆に、リスニング作業中に適宜、適 切な助言を与えることによって、単調な授業運営を避けることが出来るのは もちろん、正答率の向上等、指導上有益な結果をもたらすことも言うまでも ない。本稿では、「文法・語法」「大意」の助言を与えることによって、リス ニング作業の効率がどのように向上するか、数値化して報告する。 2.調査対象となる教材の選択  教材の選定に関しては、その選択肢が市販のものだけでも無数に存在する。     (2j 教材の媒体と対象クラスのレベルを組み合わせて考慮するだけでも取捨に困 る。ただし、従来の研究で指摘されている通り、「指導者側」(指導上の利便

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性)ではなく、「学習者側」に軸足を置いた教材を選定することが肝要であ ることは言うまでもない,「学習者側」とは、学習者のレベル(クラス毎の 状況)を最大限考慮し、綿密かつ継続的な選定作業を慎重に行うということ である。40人以上のクラス規模で、学習者個々人のレベル判定が継続的に困 難な場合でも、クラスの平均レベルは常に把握しておく必要があろう。  一般的に、学習者にとって利便性の高い教材とは、以下の要素を含むもの である。 ①指導の目標となる項目を少なくとも1つは含んでいる。 ②学習者が興味を持つことが出来る内容である。 ③学習者が効率的に学習することが出来る「作業」と、それに必要な説明  等が付加されている。 ④学習者にとって適切な難易度である。       (竹蓋,1989)  特に最後の「難易度」に関しては、指導者は常に細心の注意を持って、ク ラスレベルに妥当な教材選定を行わなくてはならない。その為には、従来行 われているような、簡易的「学習者アンケート」に全面的に依存するだけで は不充分であり、より客観的な調査を継続的に行う必要がある。  本稿では、上記の要素を満たし、英語専攻・非専攻クラスを問わず、二次 的な情報媒体としても有効な「ニュース英語」を教材例として調査を行う。        Cl ニュース英語は、市販の教材も含め、マスコミ等の媒体から比較的入手しや すく、従来より利便性の高い教材と言われる。 3.教材例と調査結果 本稿では、3つのニュース英語を教材として選定し、助言により、リスニ ング作業の結果がどのように調査を報告する。「速度」別に3つのタイプの教

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材を用意し、それぞれの改善結果を比較してみる。「速度」とは、教材中の 英語が読まれる「スピード」のことであり、各々1分あたりの発音語数によ って、タイプAが「低速度」、タイプBが「中速度」そしてタイプCが「高速 度」の教材例である。(以下、各教材例に「語数!分」の表示を付加し、速度 の目安としてある。)一般に、学習者が教材の難易度を推し量る基準で、最 も顕著なのが「速度」である。当然、「速度」が高くなればなるほど、学習 者は難易度が高いと感じる。  調査対象は、クラスレベルの格差を比較することと、指導上の改善点を詳 細に検討する目的で、英語専攻学習者クラス(8クラス・のべ411人)及び非 英語専攻学習者クラス(8クラス・のべ402人)で行っている,聞き取りの指 導・調査法、調査項目は以下の通りである。         ①教材は全て括弧による「穴埋め形式」を採用する。 ②括弧の設定は無作為とするが、固有名詞は除外し、5語以上の連続は避ける。 ③学習者には15回リピートする旨を告知する。(各リピート間のポーズは  1分間とし、3回毎に5分間のポーズを取る。) ④調査項目を各クラスの「正答率」「誤答率」「非認識率」「平均正答率」  「平均誤答率」「平均非認識率」に設定し、括弧番号毎にそれぞれの項目  を数値化する。(正答語を認識していることが明らかな場合、スペルミ  ス等は「正答」に換算するものとする。) ⑤教材を提示する媒体をMDレコーダーとし、音声情報のみとする。  以下は、教材の具体例と、助言を施さずにリスニング作業を行った上で調 査項目を算出した結果の数値である(数字は全て小数点以下四捨五入)。表 中、括弧番号を挟んで左側が「英語専攻学習者クラス」、右側が「非英語専 攻学習者クラス」の数値である。「非認識率」とは、学習者が、無回答、す なわち音声言語として認識出来なかった語を意昧する。

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タイプA

China. The government says China’s(1 . population)has increased to more(2. than) 1200(3.million). The country’s population has grown(4. 12)percent(5. since) 1990.The population study(6. shows)that more(7. boys)are(8. being)(9. bom) than girls.(10. Human)rights activists say(]Lthis)may be(12. because)par− ents use health(13. technology)to have(14. only)boys. However, some experts say the number(15.of)female(1 6. babies)may be underreported. China has a one− child(17. policy)for parents(18. who)live in cities. Parents who live in the(19. country)are permitted to have(20. two)chiidren.       …  VOA Special English, March 29, 2001        (117語/分) 正答率 誤答率 非認識率 番号 正答率 誤答率 非認識率 97% 0% 3% 1 89% 6% 5% 84% ll% 5% 2 80% 16% 4% 86% 6% 8% 3 78% 4% 12% 78% 16% 6% 4 71% 22% 7% 75% 15% 10% 5 65% 21% 14% 69% 23% 8% 6 62%

B%

25% 92% 3% 5% 7 91% 3% 6% 65% 13% 22% 8 57% 21% 22% 68% 14% 18% 9 61% 10% 29% 82% 10% 8% 10 74% 14% 12% 63% 24% 13% 11 52% 32% 16% 94% 3% 3% 12 87% 3% 10% 78% 5% 17% 13 72% 12% 16% 74% 12% 14% 14 71% ll% 18% 71% 22% 7% 15 64% 25% 11% 72% 23% 5% 16 66% 21% 13% 77% 10% 13% 17 76% 9% 15% 66% 20% 14% 18 58% 22% 20%

(6)

平均正答率…  英語専攻学習者 平均誤答率…  英語専攻学習者 平均非認識率・・英語専攻学習者 78% 12% 10% 非英語専攻学習者 72% 非英語専攻学習者 159・ 非英語専攻学習者 13% タイプB The once and(Lfuture)prime minister of ltaly, SiMo Berlusconi, is celebrating aclear−cut victory with(2. his)center−right Forza Italia coalition(3. over)acen− ter−left(4. alliance). Now, the 64−year−old media tycoon, Italy’s(5. wealthiest)man, must(6. foml)the 59th govemment to lead ltaly(7. since)the end of the Second World War. It’11 be Mr Berlusconi’s second(8. try). He was prime minister(9. back)in l 994,(10. but)only lasted seven months in office before his coalition col− lapsed. ln a nationally televised(】1.speech)Monday, Mr Berlusconi(i2. told)vot− ers he(13.knows)they’re ready(14. for)a(15.change)一一一he(16. won’り(17」eり (18.them)(19. down). One of his main objectives:to make Italy Europe’snum− ber one(20. ally)with the United States.       …  VOA News, May 15,2000        (151語!分) 正答率 誤答率 非認識率 番号 正答率 誤答率 非認識率 79% 12% 9% 1 71% 12% 17% 65% 21% 14% 2 57% 18% 25% 63% 31% 6% 3 52% 22% 26% 59% 14% 27% 4 41% 18% 41% 51% 38% lI% 5 40% 24% 36% 63% 26% ll% 6 51% 32% 17% 82% 13% 5% 7 76% 6% 18% 81% 10% 9% 8 79% 4% 17%

(7)

77% 18% 5% 9 64% 24% 12% 68% 19% 13% 10 51% 12% 37% 9】% 3% 6% 11 75% 16% 9% 68% 20% 12% 12 52% 21% 27% 72% 11% 17% 13 62% 13% 25% 82% 3% 15% 14 52% 21% 27% 91% 3% 6% 15 82% 7% 11% 52% 35% 13% 16 44% 29% 27% 72% 12% 16% 17 50% 16% 34% 66% 24% 10% 18 44% 19% 37% 88% 8% 4% 19 81% 6% 13% 54% 32% 14% 20 34% 22% 44% 平均正答率…  英語専攻学習者 平均誤答率…  英語専攻学習者 平均非認識率・・英語専攻学習者 71% 18% 11% 非英語専攻学習者 58% 非英語専攻学習者 17% 非英語専攻学習者 25% タイプC (1 .Natural) gas prices soared to record highs(2、 today). Cold and(3.snow)in the Midwest(4. raised)fears there may not be(5. enough)gas to(6. last)the winter. Forecasters expect sing】e−digit temperatUres(7. as)(8. far)(9. south)as TexaLg tonight、 and wind chills around(10.50)below in the Dakotas. And there are(lI.blizzard) (12.warnings)around the Great Lakes,(13. where)a(14. storm)dropped(15. as) (16.much)as a(17. fooりof snow and some area cou]d get close to two(18. feet). CBS News correspondent Cynthia Bowers is(19. in)the blizzard and(20. on)the Weather Watch tonight.       …  CBS Evenin8 News, December 12,2000       (198語/分)

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正答率 誤答率 非認識率 番号 正答率 誤答率 非認識率 71% 14% 15% 1 64% 16% 20% 92% 3% 5% 2 86% 11% 3% 72% ll% 17% 3 62% 19% 19% 59% 33% 8% 4 36% 21% 43% 52% 21% 27% 5 32% 14% 54% 63% 19% 18% 6 55% 21% 24% 72% 12% 16% 7 64% ll% 25% 31% 21% 48% 8 12% 14% 74% 28% 17% 55% 9 9% 18% 73% 78% 19% 3% 10 719ジ 219を 8% 67% 21% 12% ll 51% 21% 28(死 57% 31% 12% 12 42% 18% 40% 68% 22% 10% 13 39% 27% 34% 78% ll% 11% 14 62% 11% 17% 78% 10% 12% 15 74% 14% 12% 65% 12% 23% 16 54% 22% 24% 52% 28% 20% 17 32% 21% 47% 67% 26% 7% 18 47% 29% 24% 56% 35% 9% 19 32% 22% 46% 66% 31% 3% 20 57% 17% 26% 平均正答率…  英語専攻学習者 平均誤答率…  英語専攻学習者 平均非認識率・・英語専攻学習者 64% 20% 16% 非英語専攻学習者 非英語専攻学習者 非英語専攻学習者 49% 18% 33% 4.リスニング作業中の助言  リスニング作業中に助言を施すことによって、学習者の作業効率が向上さ せる効果が期待できる。一般的に、リスニング指導の助言とは、「学習者の 力を引き出す」(竹蓋、1989)ことが目的で、答えを安直に灰めかすことで はない。ここで言うリスニング指導の助言とは、学習者の意欲を持続させ、

(9)

なおかつ、様々な言語活動経験から本来は認識しているが、音声面からの情

報では認知することが出来ない語を表出させる手助けとなる要素である

(Gardner他、1972)。  助言の種類として、具体的に以下のものが挙げられる。 ①文法・語法に関するもの ②母国語による大意(全体) ③母国語による大意(部分) ④背景知識等に関するもの ⑤綴り字  ①②は、学習者に音声面からの情報以外に、正答を類推させる言語的「ヒ ント」になるため、上記の「力を引き出す」ことに繋がると思われる。③∼ ⑤に関しては、中・高校生の初学者レベルにある学習者にとっては有効と成 り得るであろうが、正答を直接暗示させるものであるため、少なくとも英語        {s} 専攻・非専攻を問わず、大学生学習者には不適であると考える。  本稿では、以下「文法・語法」「大意」の助言を与えることによって、リ スニング作業の効率がどのように改善・向上するか具体的に数値化する。既 に、行った調査と比較し、10%以上、結果が改善された数値は丸囲みで記し てある。 5.助言による改善結果(文法・語法)  文法・語法に関する助言として以下の項目を学習者に伝えた上で、リスニン グ作業を再び行い、調査項目を集計した。 ①動詞の時制を決定する副詞的要素の発見 ②関係詞節の存在と機能

(10)

③前置詞と目的語の意味関係 ④助動詞の存在と機能 ⑤従属節を繋ぐ、適切な接続詞の存在とその機能 ⑥名詞の単数形・複数形の判断基準 ⑦原級・比較級存在及び慣用的表現 タイプA 正答率 誤答率 非認識率 番号 正答率 誤答率 非認識率 97% 0% 3% 1 89% 6% 5% 85% 12% 7% 2 81% 18% 1% 88% 6% 6% 3 80% 6% 14% 78% 17% 5% 4 71% 22% 7% 82% 13% 5% 5 ⑲% 15% 6% 70% 23% 7% 6 62% 14% 24% 93% 4% 3% 7 91% 3% 6%

12%

8

21%

72% 13% 15% 9 65% 12% 23% 82% 10% 8% 10 75% 15% 10%

20% 6% 11

29%

94% 3% 3% 12 87% 4% 9% 79% 6% 15% 13 74% 13% 13% 74% 12% 14% 14 72% 14% 14% 73% 23% 4% 15

14% 7% 72% 25% 3% 16 69% 19% 12% 77% 12% 11% 17 77% 11% 12%

17% 4% 18 ⑫% 16% 12% 89% 4% 7% 19 84% 12% 4% 85% 13% 2% 20 82% 16% 2% 平均正答率…  英語専攻学習者 平均誤答率…  英語専攻学習者 平均非認識率・・英語専攻学習者 81% 12% 7% 非英語専攻学習者 非英語専攻学習者 非英語専攻学習者 76% 14% 10%

(11)

タイプB 正答率 誤答率 非認識率 番号 正答率 誤答率 非認識率 80% 13% 7% 1 73% 11% 16%

17% 5% 2

17%

66% 30% 4% 3 54% 24% 22% 61% 14% 25% 4 45% 18% 37% 56% 35% 9% 5 42% 25% 33% 64% 28% 8% 6 51% 35% 14% 83% 14% 3% 7 76% 7% 17% 85% 11% 4% 8 79% 4% 17% 78% 20% 2% 9 67% 24% 9%

18% 4% 10

630

13%

91% 3% 6% 11 77% 16% 7% 69% 19% 12% 12 54% 22% 24% 72% 13% 15% 13 63% 16% 21% 85% 3% 12% 14 55% 22% 23% 91% 3% 6% 15 83% 7% 10% 55% 39% 6% 16 48% 35% 17% 72% 13% 15% 17 53% 15% 32% 68% 22% 10% 18 44% 23% 33% 88% 9% 3% 19 81% 6% 13% 56% 35% 9% 20 36% 21% 43% 平均正答率・◆◆英語専攻学習者 平均誤答率…  英語専攻学習者 平均非認識率・・英語専攻学習者 74% 18% 8% 非英語専攻学習者 非英語専攻学習者 非英語専攻学習者

%%%

1 8 ︼

612

タイプC 正答率 誤答率 非認識率 番号 正答率 誤答率 非認識率 71% 17% 12% 1 65% 16% 19% 92% 3% 5% 2 86% 11% 3% 72% 15% 13% 3 64% 20% 16%

(12)

63% 29% 9% 4 41% 23% 35%

20%

5 ㊥z. 32%

66% 19% 15% 6 55% 21% 24% 77% ll% 12% 7 68% 12% 20% 36% 27%

8 18% 22〔Z

31% 24%

9 9% 29%

78% 19% 3% 10 71% 24% 5% 69% 22% 9% 11 54% 22% 24% 57% 36% 7% 12 42% 19% 39%

780

18% 4% 13

52c

21% 27% 78% Il% 11% 14 62% 11% 17% 80% 12% 8% 15 74% 14% 12% 65% 17% 18% 16 589t 29%

56% 29% 15% 17 37% 30% ⑬% 67% 26% 7% 18 52% 33% 15% 60% 34% 6% 19 35% 24% 41% 66% 31% 3% 20 60% 16% 24% 平均正答率…  英語専攻学習者 平均誤答率…  英語専攻学習者 平均非認識率・・英語専攻学習者 70% 21% 9%

非英語専攻学習者@

非英語専攻学習者 21%

非英語専攻学習者⑲%

6.助言による改善結果(大意)  以下の大意をそれぞれ助言として学習者に伝えた上で、 再び行い、調査項目を集計した。 リスニング作業を タイプA  「中国からのニュースです。政府は、中国の人口が12億人を超えたと述べ ています。中国の人口は、1990年依頼、12パーセント増加しましたf」人口調 査が示すところによると、男子が女子よりも多く生まれていることを示して

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います。人権擁護活動家達は、親が男子だけを生むために、医療技術を用い ている可能性があると言っています。しかしながら、女子の数が少なく報告 されている可能性もあるという専門家もいます。中国は、都市部に住む親に 対して、1人っこ政策をとっていますLt農村部に住む親に対しては、子供を 2人生むことが許されています。」 正答率 誤答率 非認識率 番号 正答率 誤答率 非認識率 100% 0% 0% 1 93% 5% 2% 92% 7% 1% 2 82% 16% 2% 94% 5% 1% 3 84% 3% 13% 100% 0% 0% 4 98% 2% 0% 82% 16% 2% 5 69% 19% 12% 77% 20% 3% 6 67% 17% 16% 98% 2% 0% 7 100% 0% 0% 67% 19% 14% 8 58% 31% 11% 88% 6% 6% 9 77% 18% 5% 100% 0% 0% 10 95% 0% 5% 73% 18% 9% 11 62% 30% 8% 98% 0% 2% 12 90% 0% 10% 92% 4% 4% 13 77% 10% 13% 83% 11% 6% 14 80% 9% Il% 72% 25% 3% 15 69% 25% 6% 77% 23% 0% 16 70% 20% 10% 87% 10% 3% 17 81% 8% ll% 71% 20% 9% 18 61% 21% 18% 100% 0% 0% 19 91% 3% 6% 100% 0% 0% 20 92% 2% 6% 平均正答率…  英語専攻学習者(動。 平均誤答率…  英語専攻学習者  9% 平均非認識率・・英語専攻学習者  3% 非英語専攻学習者 非英語専攻学習者 非英語専攻学習者 80% 12%  8%

(14)

タイプB  「かつての、そして将来のイタリア首相、シルビオ・ベルルスコー二が、 中道左派同盟を抑えた、自らが率いる中道右派連合フォルツァイタリアと共 に圧勝を祝っています。今や、64歳になるメディア王であり、イタリアで最 も裕福な男は、第2次大戦終結以来イタリアを率いる、第59代の政府(内閣) を作らねばなりません。これは、ベルルスコー二氏にとって2度目の試みに なります。振り返れば1994年に彼は首相になりましたが、自らの連立政権が 崩壊するまで在任期間は僅か7ヶ月続いただけでしたLt月曜日の全国向けテ レビ演説で、ベルルスコー二氏は有権者に向け、あなた方は「変革」を受け 入れる準備が出来ていると認識している、そして私はあなた方を裏切るよう なことはしないと語りました。彼の主要な(政治)目標のひとつは、イタリ アをヨーロッパで一番のアメリカの同盟国にすることです。」 正答率 誤答率 非認識率 番号 正答率 誤答率 非認識率

6% 5% 1

6%

72% 24%

2

18% 21% 68% 28% 4% 3 55% 23% 22%

11%

4

14% 32%

30% 4% 5

27%

20% 3% 6

26% 8% 84% 13% 3% 7 81% 10% 9% 84% 9% 7% 8 83% 2% 15% 80% 17% 3% 9 69% 26% 5% 71% 23% 6% 10

14%

94% 5% 1% 11 83% 15% 2%

790

19% 2% 12

24%

77% 10% 13% 13

9% 17% 84% 8% 8% 14 60% 25%

96% 0% 4% 15 87% 7% 6% 59% 39%

16

33%

(15)

78% 12% 10% 17

19%

68(Z 25% 7% 18 53% 23%

91% 6% 3% 19 87% 10% 3%

23% 8% 20

480

31%

平均正答率…  英語専攻学習者 78%  非英語専攻学習者@V。 平均誤答率…  英語専攻学習者 16%  非英語専攻学習者 18% 平均非認識率・・英語専攻学習者  6%  非英語専攻学習者(Bv。 タイプC  「本H、天然ガスの価格が記録的な高値まで急騰しました。中西部での寒 さと雪によって、冬を越すのに十分な燃料が不足するかもしれないとの不安 が起こっています.気象予報士達は、今晩、南はテキサス州まで華氏一桁の 気温を記録し、南北両ダコタ州では風速冷却指数が50辺りまで下がると予測 しています。五大湖周辺では、ブリザード警報が何度か発令されましたが、 嵐によって1フィートも、地域によっては2フィート近くの積雪になってい ます。CBSニュース特派員のシンシア・パワーズがブリザードの中から今夜 の「ウェザー・ウォッチ』をお伝えします。」 正答率 誤答率 非認識率 番号 正答率 誤答率 非認識率 78% 16% 6% 1 72% 18%

93% 3% 4% 2 91% 7% 2% 84ρ 7% 9% 3

81c

5% 14%

21% 6% 4

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76% 15% 9% 7 68% 13% 19%

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72% 22% 6% 13 5 Z     「Q2%

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20% 16% 62% 34% 4% 19 ⑪%・ 279f

67% 30% 3% 20 609を 249f 1 ρ 平均正答率…  英語専攻学習者(25Pc  非英語専攻学習者(6}mo 平均誤答率…  英語専攻学習者 179c 非英語専攻学習者 20% 平均非認識率・・英語専攻学習者 8%  非英語専攻学習者⑯7e 7.リスニング作業の改善  助言を施すことで、学習者が行ったリスニング作業の結果がどのように改 善されたかを測る目安として、正答率数値の増加と、非認識率数値の減少が 挙げられる。正答率数値が増加することで、結果が改善された証拠となるの は言うまでもない。助言によって、当該クラスの平均正答率が100%になる ことは、まずあり得ないが、709・を超えれば教材として妥当性があると言え よう。  非認識率は、既に述べたように「無回答」すなわち音声言語として認知す ることが出来ない数値である。この平均数値が35∼40%を超えると、難易度 が高すぎることになり、学習者の集中力・意欲の減退が往々にして観察され る(佐藤、1979;Black、1983)。従って、助言によって、平均非認識率が高 かった教材に関して、当該数値が減少していれば、リスニング作業の改善に 助言が重要な要素を担ったという目安となろう。  以下の表は、3つのタイプの教材を使用したリスニング作業が、助言を施 した後に改善された一覧である。

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文法・語法 タイプA タイプB タイプC 平均正答率 i英語専攻クラス) ○ ○ ○ 平均非認識率 i英語専攻クラス) ○ ○ ○ 平均正答率 i非英語専攻クラス) ○ ○ ◎ 平均非認識率 i非英語専攻クラス) ○ ○ ◎ 大 意 タイプA タイブB タイプC 平均正答率 i英語専攻クラス) ◎ ○ ◎ 平均非認識率 i英語専攻クラス) ○ ○ ○ 平均正答率 i非英語専攻クラス) ○ ◎ ◎ 平均非認識率 i非英語専攻クラス) ○ ◎ ◎  助言を施した後で、作業効率が改善・向上したものには○印を、中でも 10%を超えたものには◎印を付けてある。いずれも改善の後が見られないも のはないが、10%を超える大幅な改善が見られるものが非英語専攻クラスで 予想以上にあった。特に、学習者にとって難解であると感じられる、スピー ドが速いタイプB・Cに大幅な改善が見られる。 両クラスとも、全ての教材において「文法・語法」「大意」の助言により改 善が見られるが、「大意」の方が、改善効率が高いcこれは、母国語の言語 認識と英語の音声認識を即時的に対応させているためであろう。いずれにせ よ、30%を超えていた非認識率を全ての教材で飛躍的に減ずることが出来た

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のは大きい。教材テープの単調な繰り返しだけで、非認識率が30%を超える 場合、学習者にかなりの心理的ストレスを与え、意欲の減退・自信喪失につ ながることが往々にして観察される(甲田・遠藤、2004)。それを緩和し、な おかつ作業結果を改善する助言は不可欠であるが、その中でも、「文法・語 法」「大意」の助言は、大きな意味を持つと言えよう。 また、当該クラスには難易度が高すぎると思われるリスニング教材も、平均 正答率・非認識率の割合を事前に予測し、それに応じた助言を施すことによ って、大幅な作業効率の改≡善が成される可能性がある。それを促すためには、       しf)  より慎重かつ詳細な助言内容の検討が事前に必要となろう。 8.おわりに  本稿では、文法・語法的助言及び、日本語による大意の助言を与えること により、学習者のリスニング作業における改善結果の推移を客観的に数値化 して報告した。今後は、ニュース英語以外の教材で、同様の助言を行った場 合に、どのようなリスニング作業の改善が成されるのかということが課題と なろう。併せて、作業効率をより向上させ、学習者が円滑にリスニング作業 を進めることが出来る助言の可能性を考え、選択肢を増やしていく必要が生 じてくると思われる。  リスニング教材の多様化は目覚ましく、リスニング作業における学習者の 利便性も近年増してきたが、同時に、指導者もその教材を最大限有効に使用 することが求められる。リスニング作業中に行う「助言」とは、「指導」と 置き換えても良いのかも知れないが、リスニング教材の開発と有効利用と併 せて、この「指導」の内容も絶えず検討されなければならない。

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注) (D学習者がリスニング演習に集中力を保つことが出来る時間は、指導者が   予期する以上に短い。概ね10∼20分であると報告されているし(佐藤,   1979;竹蓋,1989)、実際に教室で指導を行っても同様な感を持つ。従   って、学習者の円滑な聞き取り作業促進、意欲増進等をはかる上でも、   短時間に効率的な助言の付与は不可欠となる(Mueller,1980;竹蓋,   1984)。 (2)教材と成り得る「素材例」は、多数報告されている(Carroll,1961;   Alexander,1977;Ross,1982;Dunkel and Pialorsi、;1982等)。 (3)「素材」となるものを「教材」化する作業は、指導者にとって不可欠と   なる。市販のテキストをそのまま使用すれば良いというのも一案である   が、クラス規模・到達レベル’指導上、重要な箇所の明確化等を考慮す   ると充分とは言い難い。 (4)括弧による「穴埋め形式」型の教材作成は、学習者の集中力と達成感を   充足させる効果が報告されている。無論、調査・統計資料作成において   も利便性がある。 (5)ただし、学習者の集中力’意欲の減退を考えると、場合に応じては必要   となるかも知れない。 (6)クラスの到達度を考慮し、リスニング作業結果の改善を図るためには、   作業結果を客観的に数値化して収集・蓄積を絶えず行う必要がある。

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参考文献 Alexander, LG,Look, Listen and Learn!, Longman, London、1977. Black, J.W., American Speech∫for Foreign Students, Charles C Thomas、 Sp加gneld、    Iliinois,1983. Carroll, J.B.,“Fundamental Considerations in Testing for English Language    Proficiency of Foreign Students”, Testing the Engiish ProLficienc>y(qf Fo reign    Students, Center for Applied Linguistics, Washington. D.C.,1961, pp.30−    40. Dunkel, Patricia and Frank Pialorsi、 Advanced Listening Coniρrehension, Newbury    House Publishers, Rowiey, Massachusetts,1982. Gardner, R.C. and W.E. Lambert, Attitudes and Motivation in Second Language    Learn.ing, Newbury H皿se, Rowley, Massachusetts,1972. Mueller, G.A.,“Visual Contextual Cues and Listening Comprehension;An    Experiment,”7heルlodem Lan8uage Journal, Vol. 64、 No.3,1980、 pp.335−    340. Ross, Janet, Understandin8 English, Harper&Row Publishers, New York,1982. 甲田直喜・遠藤祥雄,「リスニング教材の調査と妥当性」    『東洋大学文学部英語コミュニケーション学科紀要dia/ogos』,第4    号,東洋大学文学部,2004,pp.67−86. 佐藤秀志,「ヒアリングテストの検討」『英語教育』,27巻,12号T大修館,    1979年,pp.19−22. 竹蓋幸生,『ヒアリングの行動科学』,研究社出版,1984年 竹蓋幸生,『ヒアリングの指導システム』t研究社出版,1989年

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参照

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