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第47回シンポジウムルポ

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第47回シンポジウムルポ

i胃壷・毒′週 毛利進太郎(神戸学院大学) 2002年3月26EI富山国際会議場大手町フォーラム において第47回シンポジウムが「これからの情報通 信とOR」というテーマで開催された.参加者は正・ 賛助会員39名,学生全員2名,非会員6名,合計47 名とのことであった.まずシンポジウムの実行委員長 である片山勤氏(富山娼立大学)の開催の辞に引き続 き4件の講演が行われた. 最初の講演は鳥山朋二氏(NTT情報流通基盤総合 研究所NTT北陸サテライト・ラボ)による「情報通 信技術の動向と近未来」であった.この講演では情報 通信ビジネス最前線の現場に携わっておられる方らし く,情報通信分野でのビジネスの現状と今後を,実際 のデータを交えながら判りやすく解吉見していただいた. まず携帯電話やインターネットの普及によってNTT の加入者の利用形態が従来の電話のみの利用から移動 電話,インターネット利用のための回線というように 大きく変わってきたことをお話された.そしてこれか らの情報流通時代での新しいサービスのイメージを示 され,新たな情報通信ビジネスに対応するための情報 通信技術としてInformativeAmbienceというキーワ ードを挙げられた.これを実現するために光コンテン ツ,光コマース,光コミュニティという技術のブロー ド・バンド性,大量蓄稗性を活かした光ソフトサービ スと,エビキタス性を活かしたユビキタスサービスと いう新しいサービス像についてイメージビデオを交え ながらお話をされた.さらに情報通信技術の方向性と してより豊かなコミュニケーション,より自由なコミ ■■ ユニケーションを目指すということで光通信などの具 体的な技術について紹介していただいた.その後の質 疑応答では,光メモリカードは社会にどのような影響 を与えると考えられるかといった質問があり,ビデオ の映像やたくさんの文書を持ち運べるようになるとい った未来像をお請いただいた.今後の情報通信ビジネ スがどのように展開されていくかを実際に知ることが でき,非常に有意弟であった. 次に間瀬憲一氏(新潟大学)による「モバイルアド ホックネットワーク」という講演が行われた.この誇 2002年9月号 開会の挨拶 片山 勤先生 演はボランタリーネットワークという新たなネットワ ークインフラ提供の話題で始まった.ボランタリーネ ットワークとは個人や組織が各人の通信リソースを自 由に提供し,接続することで新たなネットワークを実 現するというものである.これを実現するための,現 在のような基地局や固定のネットワークを介さずに, アドホックネットワークという移動端末同士が通信を 行うことにより構築されるネットワーク技術について 詳しい説明をされた.そしてこの新しい技術が今後, 社会,経済にどのような影響を与えるかという将来展 望についてお話をしていただいた.この講演は,前者 の講演と異なる研究者の立場から新たな情報通信のあ り方についての提案であり,またそれが今後,社会に どのような影響を与えるのかという具体的なイメージ について非常に感銘を受けた. 次に中川郁夫氏(インテック・ウェブ・アンド・ゲ ノム・インフォマテイクス㈱)によって「インターネ ットにおけるコンテンツ配信技術の最新動向」という 題での講演が行われた.ここではインターネットにお いてさまぎまなコンテンツを配信するための最新の技 術動向についてお話をしていただいた.まずコンテン ツ配信技術とはどのようなものか,またインターネッ トが普及し,コンテンツの内容が変わるにしたがって どのような技術開発が必要になってきたのかというこ とについて説明していただいた.それによると,イン ターネットの立ち上がり時期においては,そのインフ ラストラクチャーが充分でないために,回線の利用効 (43)605 © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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率を最大化するということを主眼にしたさまざまな技 術が開発されてきたが,インターネットの商用化の時 期になるとサーバの負荷をいかにして減らすか,また データの車云送速度をいかにして早くするかという開発 に変わってきているということである.そしてご自身 が関わられた皆既日食の映像を配信するという実例に ついて,詳細をご自身の経験を交えながら明快に説明 していただき,最後に今後のニーズとして放送型のコ ンテンツ配信やインタラクティブ性の高いコンテンツ の配信,コンテンツ提僕における品質管理の重要性な どについて語っていただいた. 最後に小沢利久氏(駒津大学)による「フロー制御 の性能解析におけるOR理論を用いたアプローチ」と いう講演が行われた.インターネットに代表されるコ ンピュータ通信ネットワークにおいて,データはパケ

ットと呼ばれる単位に分割されて送り出され,ルータ

やリンクを介しやり取りされる.そこで転送するとき にルータやリンクに利用が集中し,転送すべきバケツ ト数が処理能力を超えるとパケットの転送待ち時間が 増加したり,パケットを廃棄したりしてしまう輯韓が 生じる.それを制御し塙韓の回避,緩和を行うのが TCPフロー制御である.そこでフロー制御の性能を 理論的に解析するためのモデルとして,点過程,待ち 行列,数理計画法を用いたモデルについて詳細に説明 していただいた.それぞれのモデルにおいて用いられ る仮定が異なり,また目的とするものも異なるといっ たことについても説明をされた.本講演はORの分野 を研究するものにとってもっとも馴染み深いテーマで あり,非常に興味深かった. 今回のシンポジウムでは,4人の講演者の方々に情 報通信についてビジネスの将来像,新しいネットワー ク像,最新の技術,そしてORがどのように活用され うるかということについて,それぞれの立場から非常 に幅の広い講演をしていただき,改めてORの研究分 野の広がりを実感させていただいた. 606(44) © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず. オペレーションズ・リサーチ

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