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Academic year: 2021

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特集にあたって

上田徹

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,

「技術予測(191l))J , r戦略的マーケティング(1988)J

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fマーケテイング・サイエンス (1989)J , r時系列分 析(1989)J , rマーケティングモデルの展開(19

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などがあり,このほかにも事例研究.講座における記 事や特集のなかで予測を論じたものも多く見られる. これらを集めてくればそれなりに予測に対するイメー ジも膨らむであろう. これに対してOR学会研究発表会における予測に関 連する発表は毎回,非常に少なく.予測に関連する理 論的検討の難しさと企業における予測ノウハウの秘匿 性とが感じられる. 実践講座「予測手法」でいろいろな手法をとりあげ てきたが,そのどれかを適用すれば予測は終わるので はなく,実際の予測作業では予測対象白身のデータが なかったり観測できなかったりする場合には関連デー タを用いたり,膨大なモデル群のなかからほぼ妥当そ うなモデルを抽出したり,データの足りないところは 補充したりするといったどろくさい作業がまずあって それから予測値が算出されるであろう. 本特集では予測事例を紹介することで予測作業にお ける泥のにおいを感じ取っていただければと思い 5 件の事例をとりあげた. 浪平論文は,乗用車タイヤの需要予測をとりあげ, 需要環境の変化が需要に及ぼす影響について述べてい る.そこではいろいろな分布を利用しているが.その 分布の推定でいろいろ工夫されていることが読み取れ るであろう.この話題については同氏が本誌. 1992年 5月号でも論じておられるので参考にしてもらいたい. 星合・上回論文では通信量の推定に重回帰分析を応 用した事例を紹介している.適切なモデルを選ぶため の試行錯誤の過程を読み取っていただければと思うが, そのような試行錯誤を行なっても環境の変化はまだ十 分には考膚できたことにはなっていない.たとえば競 争会社の料金精度が変化したためNTIにとって競争会 社の考慮の仕方も現時点では異なってきている.デー

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(4) タにあうモデルが必ずしも良好な予測精度を持つとは かぎらないことはよく知られており, AIC によるパラ メタ節約の観点は重要であるが.非連続的な環境変化 もモデルにできるだけとりこんでおくことが必要であ ろう. 国i宰論文では「電気事業における予測J をとりあげ ている.そこではまず日本電力調査委員会がとりまと めている予測の実務が紹介され, r気温補正J などの データの前処理が述べられているが,このような補正 は予測対象ごとにそれぞれ工夫されていることであろ う.つぎに時系列モデルを用いた電灯口数の予測が述 べられているが,そこでは建設統計月報に掲載された 月次公開情報を用いており,新設住宅戸数に関連する 電話や住宅関連設備の予測にも使えるのではないかと 思う. 坂本・森村論文では新製品拡散モデル(競合型パス モデル)の高級乗用車市場予測への適用が論じられて いる.そこでは買い替えまでの期間の分布におけるパ ラメタ推定にこだわる必要のないことや,パプル崩壊 を予測できなかったことによる大きな予測誤差など興 味深い事実が述べられている.パスモデルの特徴の一 つは既購入者数に比例するイミテーション効果を考え ているところにあるが,本事例では無視している.こ れは製品の拡散過程でパラメタの大きさを変化させる ことを示唆してると思うが,さらに議論が必要であろ う.関連する論文がOR学会論文誌(Vo1.37,

No.l

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に発表されているので参照されたい. 野末・小野論文では「交通の需要予測J がとりあげ られている.そこでは実践講座 (4) r選択行動モデ ルJ で解説した非集計行動モデル(ロジツトモデル) が利用されている.この手法は交通分野で主に利用さ れ高度化されてきたため実際の応用にあたっての変形 などで工夫されている様子が読み取れる.このほか需 要の時間波動(変動)や地理情報処理システム (τRA MPS) の紹介もされている(本誌 1993年8月号参照)

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万能な予測手法はなく,対象・目的に合わせた予測 を心掛けねばならないと自戒している. オベレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

参照

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