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<研究ノート>国際銀行業務 : その役割と実態 利用統計を見る

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著者

辻 信二

著者別名

Tsuji Shinji

雑誌名

経営論集

30

ページ

81-100

発行年

1988-03-14

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00005756/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

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[ 研 究 ノ ー ト] 目 1. 2. 3. 4. 5.

国 際 銀 行 業 務

その 役 割 と実 態

辻 信 二 8i 次 まえがき一金融大国・日本 金融の国際化,資本輸出国化 銀行業の国際化 日本(所在)銀行の国際業務 日本(国籍)銀行の国際業務 1. まえがき一金融大国・日本一 日本が経済大国であることはすでに周知のところだが,そればかりでなく, 金融面においても,わが国の国際的比重は近年いちじるしく増大し,「金融 大国」とし ても注目を集めるようになった。たとえば, ①BIS (国際決済銀行) の統計にょれば, 国際銀行市場 におけ る日本の 銀行のシェアはQQ.Q0/。アタリカの17.6%を抜い て世界No.l である(1986 年末)o ②1986 年中,わが国民同部門の対外証券投資は1,122 億ドル増加し,日 本の投資家の動静如何がアタリカ国債の入札レ ートを左右するほどになった。 ③ わが国大企業の外債発行も盛 んで, イングランド銀行 の調査によれば,1986 年中の国際債券発行のうち, 日本の発行体に よるものは14.4%。 アタリ カ(18.5%)に次いで第2 位を占めた。 ④ 東京金融・資本市場は,経済白 書(62年度)が言うように,金融市場 (預金銀行の債務残高)株式市場(上場株式時価総額)外国為替市場(一日平 均 出来高) のいずれを見ても,「ニューヨーク,1==・ソドソと並ぶ世界の三大 国際金融市場の一つに数えられるまでになっている」。 ⑤ 経常収支の大幅な黒字を反映し て,わが国 の対外純 資産残高は1.804

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億 ド ル に 達 し (1986 年 末 ), 世 界 最 大 の 債 権 国 で あ る 。 ご … ……… ⑥ 国 際 金 融 ・ 資 本 市 場 に お け る 円 の利 用 も増 加 し,BIS 統 計 に よれ ば , ド ル 以 外 の 通 貨 に 占 め 右円 の回ウェ イト は ,1986 年 中 , 国 際 銀 行 市 場 に お い て41.4 %, 国 際 債 券 市 場 にお い てoQ ブn% を 占 め た1)。 こ れ ら は , い ず れ も わ が 国 め 金 融 大 国 化 を 物 語 る 諸 現 象 で あ る。 ① は 「金 融 業 の 国 際 化 」, ② お よ び ③ は 「 金 融 の 国 際 化 」 で あ る。 ④ に よ っ て 金融 取 引 が わ が 国 市 場 に 誘 引 さ れ る こ と は , 金 融 国 際 化 の も う一 つ の 側 面 で あ る。 ⑤ は わ が 国 の 「資 本 輸 出 国 」 イヒで あ り, ⑥ は ,「 円 の 国 際 化 」 で あ る。 そ の ぞ れ が 互 い に 密 接 に 関 連 し 合い な が ら 進 展 し , 国 際 金 融 に お け るわ が 国 の 影 響 力 は 急 速 に 高 まっ て き た 。 も は や わ が 両 の 金 融 諸 活 動 を 自 国 中 心 の論 理 だ け で 律 す るこ とは で き な い 。 経 済 大 国 が そ れ に ふ さ わし い 国 際 的 貢 献 を 期 待 さ れ る の と 同 じ 様 に, 金 融 大 国 も世 界 全 体 の 中 に 位 置 ず け ら れ , そ の 役 割 と成 果 を 問 わ れ な け れ ば な ら な い 。 し か し , 今 の と こ ろ 事 態 の 進 展 が急 で , デ ュ タ を 整 備 し , 問 題 を 解 明 す る作 業 は 今 後 に 委 ね ら れ て い る よ う で あ る。 そ こ で 本 稿 で は , こ うし た 問 題 意 識 の下 に , 金 融 大 国 の様 々な 分 野 の うち 「 国 際 銀 行 業 務 」 と い う一 つ の 側 面 か ら , 若 干 の 論 点 整 理 と デ ータ の 検 討 を 行 な うこ と と し た い 。 \とい っ て も 。ノ=① 国 際 業 務 は高 度 に 専 門 的 , か つ 変 転 の い ち じ るし い 分 野 で あ っ て , 部 外 者 が ア プ ロ ーチ で き る範 囲 に は 限 度 が あ るこ と , ② 国 際 業 務 に 関 す るわ が 国 銀 行 の デ ィ ス ク=i − ジ ャ ーは , き わ め て 不 充 分 で あ り, ま た 行 政 当 局 も 内 部 資 料 の 公 開 に い ち じ るし く 慎 重 な だ め , 利 用 し う るデ ータ が 乏 し い こ と , な ど の事 情 か ら , ご く初 歩 的 な 試 み に止 ま る。 以 下 , 始 め の二 つ の章 で, 丁金 融 の 国 際 化 」 丁資 本 輸 出 国 化 」「 銀 行 業 の国 際 化 」 に つ い て概 念 規定 を 行 な っ た 上 で。△国 際 銀 行 市 場 の 現 況 を レ ビ ュ ーし , そ れ ら を 基 に し て , 後 半 の二 つ の 章で , わ が 国 銀 行 の 国 際 銀 行 業 務 の実 態 を , 統 計 的 に 検 証 す る 。 ‥ ‥‥I・・ 。・。 。・・。。 1) ①③⑥のデータは,いずれもBISr 年報上1987 所収の統計に よる6 2。 金融 の国 際 化, 資本 輸出国 化 ニレ(1) 国際金融とは何か 十 ト = =∧ 金 融(finance) とは, 資金 の貸 し ・借 り(運用 ・調達) であ る。 そ の貸し ・

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国際銀行業務83 借 りが国 境をこ えて 行われ ると きレ 国 際 金融 とな る。 国 境をこ え る (cross-border )と は, 「居住 者」 と 「非 居住 者」ぐとの間 の取 引であ るこ とを 意味 す る。し たがっ て国際 金融 に は, 次 の四 つ の場合 があ るこ とがわ か る。 居 住者 が, 外国 の金融 市 場 で(つ ま り非 居住 者を 相手 とし て)資 金を① 運 用 もし くは②調達 す る場 合。 お よび非居 住 者 鶴 わ が国 の金融 市場 で (つ ま り居 住者を 相手 とし て) 資 金を ③ 運用 もし くは④調達 す る場 合。 わ が国 の投 資 家 がア ノリ カ の国債を 購 入す る のは① であ り,わ が国 の企業 がス イ スで外 債 を 発行す るのは ②であ る。 外国 のフ ァンドが 日本株 に投資 す るの は③ であ り, 外国 の政 府 が東京 で円 建 外債を 起 債す るのは④ であ る。 いず れ も居住者 一 非 居住 者間 の, し たが ってcross-border の取 引 とな る。 こ うし たcross-border の取引 が拡大 す るこ と が, 金融 の国 際化 にほかな ら ない 。 よ り細 か く言 えば, ①② は金融 取引 (手 段) の国際 化, ③④ は金融 市場 の国際 化 と呼 ぶこ とがで きよ う(金融 市 場 の国 際化 に は,外 国金融 機関 のわ が国 へ の進 出 を 含む のが普通 だが, 進出し た 外国 金融 機 関 が国内 で居住 者と取引 し て 乱 も はやcross-border で はな く,し た がっ て 国際金融 で はない )。 こ うし てcross-border の金 融取 引 が行 な われれば ,そ れ は必らず 国 際収 支 におけ る資 本勘 定(長 期資 本収 支 十短 期 資本収 支十 金融 勘 定) の動 きとな っ て現われ る。 す なわち ① と④ は資 金 の流 出(赤字 要因) とな り, ② と③ は 資 金 の流入 (黒字 要因)を もた らす。 と・ころ が実物取 引 と違 って, 金融取 引 はつ ねに債権 ・債 務残 高 の増 減を 伴 な うか ら,資 金 の流出 は対 外債 権(資 産) の増加を ,資 金 の流 入 は対 外債務 ( 負債 ) の増加を 生む。 こ うし て金融 の国 際化 が進めば 進む ほど, 対 外資 産負 債残 高 は増加す る。表1 のご と く,1986 年 末 に おけ る わ が 国 の 対 外資 産 残高 は7,273 億 ド ル,6 年 前 の1980 年 末 (1,596 億ド ル) に比 べ て4.6 倍 の増 加 と なっ た。 同じ く対 外負 債残 高 は3.7 倍 (1,480 →5,470 億 ド ル)。 こ の間 にわ が国 金融 の国際化 がい かに 激し く進 展し たかを物 語 るも のであ る。 そ の重 要な契 機 となっ た のが,1980 年12 月 の外為 法改正 で あっ たこ とは言 う迄 もない。 それ に よっ てcross-border の金融取 引 は「原則 自由」 となっ た。 その意味 で, 自由化 が国際 化 の起 爆剤 であっ たこ とは確 か だが,同時 に 国際化 に よっ て自由化 が大 き く促 進 され た こと も忘 れ てはな らない 。な ぜな ら, 国際化 とは, 国 内 の金融市 場 に よっ て 供給 され る金融 サ ービス(資 金 の 運 用 ・調 達 手段) と海 外 分そ れ と の間 に「 代替 性」 が強 ま るこ とを 意味 す る。

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表1 わが国の対外資 産・負債残 高 ( 億 白レ,倍) 対 外 資 産 対 外 負 債 1986年末 1980年比倍率 1986年末 1980年比倍率 長 期 民 間 直 接 投 資 延 払 借 款 証 券 投 資( その他共計) 581 320 692 2,579 (4,247) 3.0 3.3 4.7 12.0 (6.4) 65 12 A1,436 (1,522) 2.0 1.6 ●●●4.8(4.3) 政 府 証 券 投 資( その他共計) ●●蓼(514) ●●● ( 2 . 4 ) B401 (401) 3.3 (3.2) 短 期 外 為 銀 行 モ の 他 1,947 565 4.3 2.1 3,222 325 4.1 1.5 合 計 7,273 4.6 5,470 3.7 A 十B =1,837 (4.3 倍 ) ( 大 蔵 省 ) ユ ―ザ ーはいずれでも有利な市場を選択す ることが可能とな るから,国際化 すればするほ ど(代替的になればなるほど), 金融 サービ スの諸条件は均等 化し てゆかざ るをえない。いわばわが国の金融だけ が孤立化していられなく なるわけであうて,より自由な海外市場と同質化す ることを余儀なくされた。 すなわち金融自由化(de-regulation)であ る。この ようにして,自由化と国 際化 は,互いに原因となり結果 となって進展し,対 外資産・負債の蓄積を も たらした。 こうして増大した対外資産・負債には,大 きくわけて三 つの種類があ る。 一つは直接投資。しかし,これは(金融市場を経由し ない資 本取引2)」 であ り(ほかにシ ッパーズ・ クレジットなど), そ のウェ イトも小さく(資産80/ 負債1 %) かつ6 年間の増加倍率は全体を下回わってい るので,ここ では割愛し よう。 その他は「 金融市場を経由す る資本取引」 であり,それが①証券形態をと るもの(直接 金融)と②銀行の債権・債務を通ずるもの(間接金融)の二つ にわかれ るこ とは,国際金融においても変わ りはない。このうち証券投資は 最近 のわが国金融国際化 の主役である。6 年 間の増加倍率は資産12倍,負債

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国際銀行業務854.3 倍。し たがって 対外 資 産 ・負債 残 高に 占め る 比 重 もい ちじ るし く高 まっ て きた(資産ob %, 負債34 % )。し かし, だか らと言っ て,銀 行取引 を軽 視 し ていい とい うこと にはな らない。 わが国為 銀 の対 外資 産・負 債 残高 は,短 期 だけを とって も,6 年 間 で 資産 ・ 負債 とも4 倍を こえ る増 加を示 し ,そ の ウェ イト も大 きい。 と く に負債 側 で は,全体 の6 割近 くが為銀 の短期 負債 で あ る(長 期を含め た銀 行 の対 外資 産 ・負債 につい ては後述 )。 金融 の国 際 化 が銀 行取引 の国 際化 を 促 がし , ま た逆 に,そ れに よって助 長 され て きた こ と は明 らかであ る。 2 ) 文 献 [9 ]。 (2) 資本輸出と経常収支 前述のように,金融国際化にともなってわが国の対外資 産・負債が増大し たが,同時に,そ の差額すなわち「純」資産もまたいちじ るし く巨大化した。1980 年末に115 億ドルであった対外純資産は,1986 年末にはそ の15.6 倍,1,804 億 ドルに達した。年 々,資本収支が大幅な流出超過を続け たからにほ かならない。わが国は今や一大「資 本輸出国」である。 しかし,対外資産・負債の蓄積が進んだからといって,つねに純資産が増 大するとは限らない。前者(グロス) が金融国際化り進展度合を示すのに対 し て,後者(ネット) は資 本輸出国化の指標であ る。それは別の要因に よっ て左右され る。すなわち資 本収支 の赤字は経常収支 の黒字 の反映である。個 々の経常主体は,それぞれ の自主的 行動によって対外資産もし くは負債を増 減 させるが,トータルとし てみれば,資本収支の赤字と経常収支の黒字は事 後的に一致す る。そし て経常収支の黒字は国内の貯蓄超過 に等しい から,資 本の流出超過すなわち資本輸出 の大 きさは,国内貯蓄超過額によって規定さ れ ると言ってよい。同様に,資本の流入超過すなわち資本輸入額は,国内投 資超過額に等しくなる。 このようにみてくれば,国際的な資 本移動のメカ三ズムは,一国内の資金 循環の構造と全く同一であ ることがわかる。国内 の資金循環において,各部 門 の投資貯蓄差額はそれぞれの資金過不足となって現われ,部門間 の資金フ= −がこれをバランスさせてい るよ同様に,各国の投資貯蓄差額 が経常収支 のアンバランスとな り,それは国際的な資本の輸出入によって調整 されなけ

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れ ば なら ない。 資本 輸出 は,貯蓄 超過 国 す なわ ち資 金余剰 国か ら,投資 超過 国 す なわ ち資 金不足 国 へ の資 金 の移転 であ って ,赤 字 国 の資金不足 を フ ァイ ナソ 入す る とい う役 割を 担 ってい るの であ る。し た がっ て,各 国 の経 常収 支 不 均 衡 が拡大 すれ ばす るほど資 本移動 は活 溌化す るo そ れ は国 内で, 部門 間 の資 金過不 足 が アンバ ランスに なれば な るほ ど, 金 融取 引 の役割 が増大 す る のと 同じ であ る。そ の金融取 引が ス ム ーズに 行か な い と, 国内 の投資 ・ 貯蓄 行動 は制 約を うけ る。 同 様に,資 本輸 出入 が 円滑 を 欠く と, 国際経 済 の発 展 が阻 害 され る。 そ の重要 性は,1920 年 代末 , ア メ リ カの対 外証 券投資 の激 減 が世 界不 況 の引 き金とな った と言 われ るこ とか ら も明 らか 七あ る。 こ うし た国 際資本取 引 の態 様 は歴 史 と と もに変 遷を 遂げ てきたo ① 第1 次 大 戦前 ,中 心的 な黒字 国 は イギ リスであ り, そ の資 本輸 出 の形 態 は証 券投資 であ った。 ②大 戦後い わ ゆる戦間期 にな ると,主 役 はア メ リカに移っ たが, 引 続 き証 券 投資 が中心 を占 めていた 。た だし 直接 投 資 も次 第に 増加を示し , ③続 く第2 次大 戦後 のド ル不足 時代 にあ っ てご , 巨 大 黒字 国 アタ リカ の資 本 輸出 の主 体 は直接 投資 であった。 ア 大リカ企 業 の多 国籍 企業 化 であ る。 ④し かし , や が てア タリカは赤字国 に変 貌す る。 代 って 石 油シ ョ ックを契 機 に, 中 東 産油 国 が最大 の黒字 国 とな った。 そ の巨 額 の オ イル・ マ ネ ーは主 とし て ユ ーl=・市場 に放出 され,=2- −n 銀 行 に よっ て赤 字 国 に貸 出 され た。 オ イル・ご マネ ーの リサ イ クフレとい う重要 な役 割を果 す こ とに よって, 国際銀行取 引 が 資 本輸 出入 の主 役 となっ たのであ る。 ⑤そ れ が1980 年 代 にな る と, オイ ル・ マ ネ ーは 消滅し , こ んど は先 進国 間 で黒 字 国 ・赤 字 国 の偏在 がいちじ るし く な り,そ の間 の資 本輸 出入 は主 とし て証 券投 資 に依 存 す る よ うになっ た。 い わゆ るセ キ ュ リタ イゼ ーショ ソであ る。 こ うし た 様 々な国際 金融,資 本輸 出入 の なか で, そ の一 形態 であ る国際 銀 行取 引 につ い て考 え てみ よう。 3. 銀 行業 の国 際化 ニ (1) 国際銀行業務とは何か 銀 行業 務 とい って も二 つ の意味 があ る。一 つ は,−「 伝統的」 な 銀行取引, す な わち 預 金 ・貸出 とい う銀行 固有 の銀 行業 務 であ る。 し かし , 銀 行が行な う こ との で き る, 或い は行 なっ てい る業 務 はそ れ だけ に止 まら ない。た とえ ば 証 券業 務 ( の一 部) 乱 銀 行 の営 業範 囲 とい う意味 では広 義 の銀 行業務 であ

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国際銀行業務87 る(investbanking も バV キン グに ほかならな い)。 国際 銀 行業 務につい て も全 く同 じ だが, し かし, ここ では前 者すな わち狭 義 の銀 行業 務 に限 定し て 話 を進め る。 国 際銀行業 務(internationalbanking )といえ ど も銀行 業 務 であ る以上 , 基本的 には国 内業 務 と変 りはない。 資金 の調達 と運用 に よって貸 し 手 と借 り 手 を仲介し ,そ の利 ザヤで収 益を挙げ るのが銀行 業務 の原 型 で あ る。そ の資 金 の調達な らび に運 用を ,① 相手方 が居住 者か非居 住 者か , ②取 引 され るの が自国通貨 か外国 通貨 か, とい う二 つ の基準 に よっ て 分け ると, 図1 り よ う に な る。 これ に よっ て国 内業務 と 国 際業務 の 区分 が 明ら か とな る。 す なわ ち, ①は居 住 者に対 す る自 国通貨建 の取 引であ って, もち ろ ん通常 の国内業 務 であ る。 次 に② は,居 住 者に対す る外貨 建 の取 引, た と えば イン パ クト・ ロ ーン( 運用) や 居 住者 外貨 預金( 調達) であ る。 相手 が居 住 者で あ るか らcross-border に はな らず, 本来 の国際取 引 ではない が, 外 貨 建 てあ るこ とか ら 国際業務 に カウン ト され る場 合が多 い。い わば国 内 部門 と国 際部 門 の中間 に位 する取 引 であ る。 これ に対し ③ は, 非居住 者に 対す る 自国 通貨建 の取引 で, たとえ ば円 建対 外 貸付 (運用) や非 居住者 円預 金( 調 達) がそれ に当 る。 また④ は,非 居 住者 に対 す る外貨 建の取引 ,す なわ ち外貨 建対 外 貸付や 外貨 証 券 の保有 ( 運用 ), 海外か ら のユ ーロド ルの取 入 れ (調達 ) な ど であ る。こ の③お よび① が, 非 居住 者 に対 す るcross-border の取引 であ っ て, 本来 の国 際業 務であ る。 図1 国際銀行業務 自 国 通 貨 外 国 通 貨 対 居 住 者 ① ② 対 非 居 住 者 ③ ④ しかし,それだけではない。以上は国内店舗の行な う国際業務であるが, 近年,益 々多くの海外店舗が活動す るようになってきた。 海外店 舗の行なう 取引は,①から④までのすべてが国際業務である。なぜな ら, ニューヨーク 支店が現地 で米国企業 とドル建の取引を行なえば,それは①すなわちアメリ カにおける国内取引 であるが,本国の邦銀にとっては国際業務にほかならな いからであ る。

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邦銀 の国 際業務 のなか で, 国内店 と海 外店 の比率 がど うなっ てい る か正 確 に はわか らない が,海 外店 が主 役 であ ること は間違 い ない 。1986 年 末 現在, 本 邦為 銀 (外国為 替公 認銀 行) の海 外拠点 は, 支店206, 現地 法人 ( 出資比 率50 % 以上)184, 合 わせ て390 に上 っ てい る( ほか に駐在員 事務所384 )。 と りわけ 昭和40 年 代以降 ,そ の数 は急 速 に増 加し , こ れら海 外拠点 の活 動 が, 国 内店 の国 際業務 に も増し て, 国際 銀 行業 務 の発 展に重 要 な役 割を 果し て き た。 同 様 にア タリカ で も,1965 年 か ら75 年 まで の10 年 間 に,商 業 銀行 の海 外 店 舗数 は4 倍 に増 加し (180 →732 )^) そ の資 産残高 は 国内店 の 対 外 資 産を は るかに 凌駕す るに至 っ てい る。 銀 行 の 多 国籍 化に ほかな らない 。 近 年 のinternationalbanking は,何 よ り もmultinationalbanking とし て 展開 し て きた のであ る。 もっ と も銀 行経営 の見地 か らすれ ば ,国 内店 と国際店 を 区別す るの は余 り 意 味 のない こ とか もし れ ない。 いず れ が 行な うにせ よ業 務 の本質 に は変 わ り な く, あ る取 引を どこ の店 舗 で記 帳(book )す るか は,経営政 策 次第 だ か ら で あ る。し かし , 国 内店 の国 際業 務 は,厳 密 な意味 で の国 際取引 (図1 の ③ と④) に 限定し て考え るな ら,す べ てcross-border の取 引 とし て, わが 国 の 国 際収 支 におけ る資 本勘定 の動 き (対 外資 産・ 負債 の増減) となっ て現 われ て くるはず であ る。 そ の点 が 海外店 の場合 と異 なる。 国 内店 ・海 外店 を区 別 し て考 え る のはそ のため であ る。 3) 文 献 [6 ]。 (2) 国際銀行市場の現状 以上のことを前提とし て,国際銀 行市場 の現況を概観してみよう。 デ ータはBIS 統計による。同統計は,先進18力国ならびに主要オフショ ア・センター7 地域を「報告対象地 域」とし4) この地域内に所在す る全銀 行 の対外資産・負債残高を,報告に基き集計したものである。地域別・対 象 的・通貨別などの分類かおる。 これは銀行の対外資産・負債のす べてであるから,顧客に対する債権・債 務 だけでなく,銀行間取引 も含 んでい る。国際銀行市場において銀行間取引 かきわめて大きな ウェ イトを占めてい ることは周知の通 りで,1986年末にお け る全報告銀行の対外資産総残高3兆2,211億ドルのうち,報告地域内 の銀行

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表2 各国銀行部門の対外資 産残高(1986 年末) 国 際 銀 行 業 務89 (10 億 ド ル) 外 国 通 貨 建 自 国 通 貨 建 計 ( 参 考) 民 住 者 向 け 外 貨 建 資 産 ( 図1 の) ④ ③ ② ア メ リ カ イ ギ リ ス 日 本 西 ド イ ツ そ の 他 先 進 国 オ フ シ ョ ア 地 域 25.0 664.7 207.4 41.8 719.8 672.6 443.6 49.8 137.9 116.4 137.3 4.7 468.7 714.5 345.3 158.3 857.0 677.3 242.3 268.4 3.5 238.5 計 2,331.3 889.7 3,221.1 751.7 (BIST 四季報JApriに987) に対 す る債権 は2兆633 億ド ル。 さら にそ のうち 報 告銀行 間 で再 預金 されて二 重 計算になっ てい ると推定 され る額が1 兆4,511 億 ド ル, 全 体 の45 % にも上 っ て い る。 もっ と も銀 行 間取引 に は, わが国 の銀行 が 海外店 を 経 由し て ユ ーロ 円 を取 り入 れて い る よ うな,cross-border の本支店 取 引 も含 まれ てい る。 ま た対 外資産 に外国 有価証 券 保有 が入っ てい ること は言 う迄 もない6)。 この よ うな銀 行の対 外資 産 のす べてをinternationalbanklending と呼 ぶ 。lend-ing といっ て も貸 付 だけを 指す わけ でない ことに留 意 すべ きで あ る。 そ こで国 (地 域) 別 のデ ータ を 掲げ れば , 表2 の通 りであ る。 夫 々 の国 (地域 )の銀行 部 門 の保有 す る対 外資 産 の金額 を示 す。 こ の 内 わけ は, さき に 国際銀行業 務 につい て掲げ た図1 の分類 と照 応し てい る。 す な わち左 か ら 外国 通貨建資 産 は前掲 図 の④, 自国 通貨 建資 産 は③, こ の合 計 が対 外資産。 ほか に参考とし て居 住者 向け の外貨 建資 産が表示 され てお り, 前 掲図 の②に 該 当す る。 国際 銀 行市場 の 慣 用 句に 従 えば, ③ の 自国 通 貨建 対 外資産 が, 「伝 統的な」 対外 取 引 であ る。 これ に対し ④ と② は, 銀行 の所 在す る地 域 の 通 貨以 外の通貨 建 てあ るとい う意 味 で,「ユ ーロ」 取 引 であ る。 と くに④ は,Euro かつcross-border であ って, 本来 の ユーロ 。バンキ ン グを 意味す る。 同表 に よれば, こ の本来 のユ ーロ取 引④ が2 兆3,313 億 ド ル で国 際銀行市場 に圧倒的 な ウユ.イトを もつ。 こ れに対し 自国 通貨 建対 外資 産③ は8,897 億ド ル,居住者 向げ 外貨 建 資産 ② は7,517 億 ドル に止 まっ てい る。 ユ ーロ市場 の

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規 模を 現わす デ ー タとし て, こ のBIS 統 計 が用い られ る所 以 であ る。 もっ と も国別 に み ると様 相を 異 にす る。 ア メリカ は,当 然 のこ とな が ら自 国 通貨 ( ドル)建 の対外 資 産が殆 んどで, 外貨建資 産は僅 かし がな い (そ の 大 部 分 がiBF 勘 定 )。 西 ド イツ もほ ぼ同じ パ ターンであ る。 これ に対 し イ ギ リス は, 殆 んど が外貨 建す な わち ユ ーr=・取 引 であ る。 オフシ ョア地 域 が 同 様 であ るこ と は言 う迄 もない。 日本 は3 項 目が ほぼ 均等 であ るのが 特色 と言 え よ う(負 債につ い て の表 は省略 す るが,同 様 のこ とが言 え る)。 以 上 は,銀 行 の対 外資産 ・ 負債を ,そ の銀行 の所 在す る丁地 域別 」 に 集計 し たデ ータで あっ た。 ここ で 日本 の項 目に現 われ るの は, 本邦 為銀 の国 内店 と 外国銀 行 の在 日支店 の計数 で あっ て,邦 銀 のロンド ン支店 は英 国 に, ニ ュ ーヨ ー ク支 店 は米国 に含 まれ てい る。 し かし , これ と は別 に,BIS で は夫 々 の銀 行が所 属 す る「 国籍別 」 に デ ータを 集計し て公 表す る よ うにた った。 そ れ は国際銀 行市場 のnationalitystructure を示 す 。当 然, 日 本 の項 目に は, 邦 銀 の「=iソド ソ支店 も ニ ュ ーヨ ー ク支店 も包含され ,わ が国 銀行 に よる「全 」 国 際銀行業 務 の結果 を 現 わし てい る。そ の中身 につ い ては後 述す るが, 冒頭 に わ が国 銀行 のシ ェア がNo.l に なっ たと述 べた のは, こ の統計 に基 く も の であ る。 こ の よ うに見 て く ると, 日本 の銀 行 といって 乱 日本 に所 在す る銀 行 と日 本 の国 籍を もつ銀 行 とい う二 つを 区別 す る必要 のあ るこ とが わか る。 そ こ で 次章 では, 日本 (所 在 )銀 行 の 国際業 務 とわが国資 本輸 出 の関 連につ い て, ま た続 く章で は, 日 本( 国籍) 銀 行 の国際業 務 が国際銀 行市 場 に占 め る地 位 とそ の特殊 性 につい て, そ れぞ れ デ ー タに基い て検 討を 行 な うこと とし た い。 4)GIO 諸国( アメリカ,イギリス,西ドイツ,フランス,イタリア,日本, カナ ダ, オランダ,ベルギー,スエーデソ)お よびルクサンブルグ,オースト リア, デンマーク,アイル ランド,フィンランド, ノルウェー,スペイン,スイスの18 か国。ならびにバハマ,ケイマン,パナマ,ホソコソ,シンガポール,バハレー ソ,蘭領アソチル諸島のオフショア・センター7 地域。5 ) 但しフランス,スイス。アフリカの計数には証券保有が含まれていない(文献 [4])。

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国際銀行業務914. 日本(所 在)銀 行の国際 業 務 (1) 海外部門のファイナンス 前 述の よ うに,近 年 わが国 は巨 額 の資 本輸 出を続け てい る。 そ のなか で銀 行 部門(国際 銀 行業 務) がど の よ うな役 割を演 じ てい るかを見 ることが, 本 章 のテーマであ る。そ のため に は「資 金循 環表」 を利 用す るのが便利 であ る。 経 常収支 の黒 字 は, 資金 循環 表 におい て 「海 外部門」 の資金不足 (赤 字) とな って現 われ る。昭 和61 年 の 資 金循 環表 に よれば , 巨 額 の 経常 収支黒 字 (858 億ド ル) を反 映し て,海 外 部門 の資 金不足 は14 兆18 百 億 円。公 共 部門 を 上 回 わって, 最大 の不足 部門 とな った。 そ れ がど の ように フ ァイナン スされ たか を見 だ のが,表3 であ る。 そ れ にょれ ば 金融部 門 は2 兆89 百億 円 の債権 超 過(資 金流 出) で, 全体 の約2 割 を フ ァ イナンスし た こと がわか る(60 年 は56 %)。 し かし , 金融 部門 とい って も銀行 だけ では ない 。 内わけ 欄 にあ る様 にに こ れを 「銀行等」 と「そ の他 金融」 とに分 け る と, きわめて対 照的 であ る。す 表3 わが国 海外部門 との金融取引(1986 年) (1,OOOfl 円) 対外債権 対 外 債 務 差 引 金 融 部 門 銀 行 等( 全 国 銀 行)1 モ の 他 公 的 金 融 261.9 167.4 (155.0) 85.5 9.1 233.0 232.0 (225.7) 1.0 28.9 −64.6 ( −70.7)85.58.1 企 業 部 門 証 券 投 資│ 直 接 投 資 モ の 他 91.4 57.6 22.2 11.6 27.9 0.4 27.5 63.4 57.6 21.8 −15.9 公 共 部 門 海 外 か ら の 証 券 投 資 外 貨 準 備 不 突 合 26.0 1.0 −25.1 0.7 −1.0 25.1 26.0 計 379.3 237.5 141.8 (:昭 和61 年 資 金 循 環 表 よ り作 成)

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な わち銀 行部 門 は,むし ろ逆 に6 兆46 百 億円 の債 務 超過 ( 資金 流入) なので あ る( うち農 中等 を除い た全 国銀行で は,超 過 幅は 一層 大 きい )。 これ に対 し そ の他 金融 部門 は8 兆55 百億 円の大 幅な債権 超過 (資 金流 出) であ り, モ れ が金融 部門全 体 とし ての資金 流出を もたらし てい る。 ここ で, そ の他金融 部門 とは,信 託銀 行 の信託 勘定,投資 信託, 保 険会 社 な ど のい わ ゆ る機関投 資家 を指 す。 こ れら の部門 が,豊富 な円資 金を ベ ースにし た「 円投」 に よっ て, 大 々的 に海 外へ の証 券投 資を行 なっ 紅結 果 昿 この よ うな資 金流 出とな っ た ので あ る。 こ れに対し 銀 行 部門 は,機 関投資家や 非金 融部 門 (企 業 な ど) と違 っ て, 国内 の余裕 資 金を 円投し て対 外投 資に向け た わけ で はない 。 対 外債権 の増 加 は, 原 則 とし て対 外債務 の増 加に よっ て賄ない , 債 権・ 債務 を並 行し て増大 さ せ てい る。 そ の ため債権 ・債 務それぞ れ の グロス の増 加 はき わめ て著し い が, そ れに伴 な って ネ ット の債権 超過が拡大 し てい るわげ ではな く,むし ろ イン パ クト・a ーンや 円転 のた めの資金 の取 入 れに よ り, 債 務超 過 となっ て い るこ と前述 の通 りであ る。 言え 加え れば, 国 際銀 行 業務 の進展 は経常 収支 黒 字 のフ ァイ ナン スに は役立 ってい ない 。資 本輸出 国 化 と は無 関 係の事 柄な ので あ るノ 以上 は年 間 におけ る対 外債権 ・債 務の増減つ ま りフr2 ー の話 であ った が, そ の残 高す な わ ちスト ックはど うだろ うか。 残 念 なが ら, わ が国銀 行部門 の対 外資 産・ 負債 残 高 に関す るデ ータは, き わ めて不 備 であ る。 ① 本来,資 金循環表 は取引 表(フ ロ ー)と残 高表(スト ッ ク) の二つ で 構成 さ れてい るのだが,海 外部門 につ い て は残 高表 が作 られ て いない (為 替レ ート の変動 に よっ て,フp ―とスト ックの関 係 が整 合的 にな らない た めか と 思われ る)。 ②従来 から,為 銀 の対 外短 期 資 産負 債残高 の統 計 が月 次ベ ースで公 表 され てい るが(い わゆ る為 銀 ポジ ショ ン),短期(1 年 以 内) に限 られ ,す べ て の資 産・負債 をカ バ ーし て い るわけ で はない。 ③大 蔵省 が対 外資 産 負 債残高 の構成 比 の国 際比較 を発表 し てお り, そ の比 率か ら 銀行 債権 ・債 務 を逆 算す るこ とはで きるが, こ れ は本邦 対 外資 産負債 残高 の 数字 を内 部資 料 に よって 調整し た もので,証 券投資 のな か の銀 行保有 分 か含 まれ てお らず, 負 債 は② と同じ短 期だけ であ る。 ④ こ のほ か銀 行 の対 外資 産 ・負債 であ る以 上 ,必 らず銀 行 のバ ランス・ シ ート に計 上 され てい るはず だ が,公表 され た銀 行 の財務諸 表 から対 外資 産 ・負 債 をす べ て抜 き出す こ とは

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表4 対外資 産負債残高(1986 年末) 国 際 銀行 業 務93 ( 億 ド ル) 銀行部門 総 額 比 率 対外資産 対外負債 ネ ッ ト 3,453 3,460 △7 7,273 5,470 1,804 47.5%63.3 (出 所) (BIS) (大蔵省) 困難である。 ただ,⑤ もう一つ前述 のBIS 統計かおる。これには各国(地域) に所在 する銀行の対外資産・負債残高が計上されており,日本に関す るデ ータは日 本銀行(外国局) の提供によるものであるから,わが国銀行部門の対外債権 ・債務を示す信頼すべきデ ータと考えてよいのではないか。 それが表4 である。 すなわち1986 年末において, わが国銀 行部門(邦銀 の国内店十在日外銀) の対外資産残高は3,453 億ドル(同年末 の対ドル相場160 円10銭で換算すれば55兆28百億円),同じ く対外負債3,460 億ドル(55兆39 百億円)であった。これがわが国全体 の対外資産負債残高に占める比率を みると,資産の47.5%, 負債の63.3%に上る。いちじ るし く増大したわが国 対外資産・負債のなかば前後が,銀行部門 のそれによって占められているの であ る。ただし,ネ ットでみると僅かながら債務超過であ る。前述 のように 銀行部門の対外債権・債務は並行して増えているからであって, ストックで みて 乱 国際銀行業務が経常収支黒字をファイナンスしてい るとい う関係は みられない。 (2) 二つの役割 では,こ うした経常収支と国際銀行業務との乖離は,各 国共通 の現象だろ うか。どうもそ うではない ようだ。 表5 によって,主要3 力国におけ る銀行 の対外資産一負債 のネットの増減 (為替変動調整後)をみると, 最近3 ヵ年間に, 経常収支赤字 国アメリカで は債務超過(すなわち資金流入)が続き,黒字国西ド イツでは債権超過(す なわち資金流出) となってい る。そ の結果,残高においても, アメリカでは がっ ての巨額の債権超過が縮小し てきたし,西ドイツでは増大し てい る。銀

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表5 銀行の対外資産一負債の変化(10 億ドル) 1984 1985 1986 ア メ リ カ 西 ド イ ツ 日 本 −17.4 +1.9 −1.9 −35.3 +13.0 +12.0 −23.8 +27.8 −20.7 (BIS 年 報) 行部門が,経常収支 の不均衡をフ ァイナンスする一 翼を担っていることが明 らかであ る。これに対し わが国の場合,1985年 は債権超過であったものの,84 年,86 年は債務超過(資金流入) となり,経常収支黒字国 の本来のビヘ イ ビプ とは,むしろ逆である。 そ もそ も国際銀行業務には二つの役割かお る。一つは, イギリス( ロンド ン市場)のように,内外のユ ーロ銀 行が集積し てワールド・ワイドな資金 の 運用・調達を行ない,文字通り国際的「金融仲介」機能を果 たすことであ る。 も う一つは,がってのアメリカ,現在の西ドイツがそ うであるよう に,国内 の貯蓄超過によって生じた余剰資 金を海外へ投入す るパイプとしての役割で あ る(投資超過国はその逆)。 国際金融 の本命は前者にあ るのかもしれない が,後者を軽視することはできない。黒字国であ るにも拘らず,わが同銀行 部門 がその役割を果たさず,対 外債務 が対外債権を上回る状況にあ るのは何 故 だろ うか。 わが国銀行部門の対外債権・債務の状況は,複雑多岐な国際銀行業務(国 内店) の結果であって,その詳細に立入 ることは部外者の能力を超え る。し かし,ごく初歩的にいえば,次 のごとくであろ う。 ①銀行が外貨建の対外貸 付や外国証券の購入を行なえば,当然対 外債権が発生する。しかし,銀行が 円投 によって外貨建債権をもつことは原則 としてない。為替リス クを避ける ため,必ずそ の資金を外貨で調達す る。それを ユーl=・資金の取入れによって 行なえば,対外債務が同時に発生す る。し たがって対外債権・債務は両建て で増加する。②これに対し,対 外貸付であって も円建ならば,外貨を調達す る必要はない。国内の本源的資金である円預金をベースとし て融資すれば よ いから,対外債権のみ発生し,対外債務を伴なわない。同じ ことは,居住者 の外貨預金に よって外貨建対 外貸付をす る場合にも言える。ニ③反対に,国内

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国際銀行業務95 向 け 資金運用 のた めに対 外調達を す る場合 かお るよ イン パ クト. ロ ーンがそ の例 であ る。居 住 者に対す る貸付 であ るか ら対 外債 権 に はなら ない が,そ の 外 貨を, ①と同じ くユ ーロの取 入 れに よっ て 調達 す れば ,対 外 債務 が発生す る。 非居住 者円 預 金を 国内 で運用す る場 合 も同 様 であ る。 もちろ ん実際 に は, この よ うに一 件毎 に債 権 ・債 務 を対 応 させ てい るわけ で はない。 銀 行 は,外貨資 金を全 体 とし て把 え, 日 々の資 金繰 りを行 なっ・て お り,④ こ うし た資 金取引 の結果 とし て, 対 外 債権 ・ 債務 が たえず発 生す る。 もっ とも東 京 ドル ・コ ール市場 で外貨 を運 用 ・ 調達 すれ ば ,対 外取引 にはな ら ない。 し かし ,個 々に みれば居住 者 間取引 であ っ て 乱 市 場全 体 とし て対 外 債権・債 務 の増 減に 繋 がっ て い るは ず であ る。 ⑤ さ ら に 最近 で は,国 内 「 円」 市場 と海 外市場 とが益 々一 体化し て きた。 昭 和59 年6 月 の円転規制撤 廃 い らい , 内外 の金利裁定 取引が 自 由化 され , 円 転 はい まや銀 行 に とぅ て円 資 金調達 の一 つ の有力 なル ートとな った。 そ の円転 す べ き外貨 資 金を海外市 場 で調達 すれ ば( ユ ーロ円を含 む), 対 外 債 務 の増 加 とな る。 こ のところ銀 行 の本支店 勘定 (国内店 の借 ,海 外店 の貸) が急 増し てい るのは,そ のため と考 えられ る( 都市銀 行 の昭 和61 年 末残 高14 兆17 百 億 円)。 逆 に,円 の余裕 資 金を, 国 内 の短期 金融 市場 の代 りに ユ ーロ円 市場 に 運用 す る ケースもあ る。 こ うし て銀 行 の国 内資 金繰 りが対 外債権 ・債務 の増 減 に波 及 す る。 ⑥こ のほ か東 京 オフ シ ョア市場 で は,「外一 外」 を 原則 とし ,対 外 債権 ・債 務 は概ね バ ランスし て増 減す る。 以 上を勘 案す れ ば, 少 なく と も次 のこ と が言え るだろ う。①対 外 債務を伴 な わない対 外 債権 を増 加 させ るため には, 円 建 の対 外貸 付 を一層 促 進す るこ とが望まし い。そ れ が, 本来 の伝 統的 な対 外取 引 のはず であ る。 ② インパ ク ト・p ーンや 円 転な ど,国 内取 引 のた め の対 外債 務 が増 え るこ とは, 内外市 場 一体化 の現 わ れであ って,好 まし い こ とに違 い ない 。し かし , それ が国内 市 場 の不 自由 さを回避 す るた めに行 なわ れ るとすれ ば (貸 出枠 な ど), 一方 的 な債務超 過 を招 くこ とにな り易 い。 双 方 的 な資 金交 流 の ために は,内外市 場 がさらに一 層 同質化 され るこ とが必 要 であ る。 5。 日本(国 籍)銀行の国際業務 (1) わが国銀行の特殊性 以上述べたところは, わが国に所 在する銀行(主 として邦銀国内店) の対

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表6 国 籍別・銀行の対外資産・負債残高(1986 年末)

(10 億ドル)

日 本 ア メ リ カ イ ギ リ ス 西 ド イ ツ

資 産 負 債 net 資 産 負債 net net net

① ② ③ ④ 対 ・ 本 支 店 対 ・ 他 行 対 ・ ノ ソ ノでン ク 証 券 363.3 444.6 307.8 2.0 399.6 512.0 113.3 45.6 △36.3 △67.4 194.5 △43.6 252.8 179.9 163.0 2.6 222.2 120.2 196.7 32.8 30.6 59.7 △33.7 △30.2 △2.2 13.0 1.9 △27.2 △10.1 72.0 6.8 △2.3 計 1,117.7 1,070.5 47.2 598.3 571.9 26.4 A14.5 66.4 (BISr 年報)1987) 外債権 ・債務 につ い てであ っ た。 次 いで 本章 で は, 海外 店 ( お よび 現 地 法 人) を含 む 日本国 籍 銀行 分国際銀 行業 務の全体 を対 象 とし ,そ れ を国際 銀 行 市場 のな か に位 置ず げ て み よ う。 前 述 のよ うにBIS 統 計 に は, 国籍(nationality)別 の銀行 対 外資 産 ・負 債 のデ ータか お る。 そ の1986 年末残 高 の数字 か ら, 日米両 国を 抽出し た の が 表6 であ る。 たし かに総 残 高 におい て, 日本の銀行 の対 外 資産 (1 兆1,177 億 ドル) はア メ リカ の銀 行 のそ れ(5,983 億 ド ル) を 大 き く上回 わ り,対 外 負 債 におい て も同 様 であ る。 冒 頭に述 べ たよ うに, 日本 が世 界 のN0.1 であ る ことは間違 い ない 。し かし ,そ の相手別 内 わけ を み ると, 日本 とア メリ カで はかな り対 照 的 な パタ ーン を示 し てい る。 同表 で内 わけ は四 つ に 分れ てい る。す なわ ち① 対 ・本支 店 ( 親 子銀 行を 含 む ),②対 ・ 他 行, ③対 ・ ノン バン ク,④証 券(CD を含 む ), であ る。 こ の うち① は, た とえ ば ロ ンド ン支店 で取入 れた資 金を 本支店 勘定 を 通じ て本店 ぺ回 金す る よ うな ヶ − スであ っ て, 本支店 合 算すれ ば相殺 され てし ま う筈 の ものであろ う(そ うな っ てい ない のは報 告対 象地 域 外 の支店 に対 す る債権 ・ 債務 が含 まれ てい るため と思 わ れ る)。 また④ は, 安定 的 な 資 金調達 手段 七 あ って, かな りの負 債 超 にな っ てい るこ と,日米 間 に違 い はない 。 違 い かお る のは, ② と③ で あ る。 ②は銀 行闇 市場 を 意味 し ,③ は対 顧客 市 場 であ る。 前 者 の銀 行 闇市場 におい て, 日本 の銀行 は674 億 ドル の負 債超過 (△) , すな わ ち資 金 の 「取 り手」 であ るのに対し , アタ リカ の銀 行 は597 億 ドル の資 産超 過 , すな わ ち資 金 の「出し手」 で あ る。一 方 , 後 者 の対 顧 客市

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国際銀行業務97 場 で は, 日本 の銀 行の資産 超過 が工945 億 ド ル の巨 額 に上 る のに比 べ, ア メ リカ の銀 行は逆 に337 億 ドル の負債 超過 (△ ) で あ る。 これ は資産 の規模 も さ ること ながら, 負債 の違 い に よる ところ が大 きい 。 すな わち , アメ リカの 銀 行 の場 合, ノソ 。バ ン クか らの預 金 の受 け 入 れ が多 い ことを 意味 す る。 こ のよ うに, 日本の銀行 は もっぱ ら銀 行間 市場 から 資 金 を調達し , これを 顧 客市場 に貸 出し てい る。 これ に対 し アフ リ カの銀 行 は,ノ ソ 。バン クから もかな りの資金 を調達し ,そ のため銀 行間 市場 に対 し て もネ ット の資金供給 者 である。 日米 のパ ターンが対 照的 だ と言 っ た の信 , そ の意味 であ る。 念 の た め イギ リスと西 ド イツにつ い て 乱 ネ ット の差 額 だけ が 同表 に掲げ てあ る が , ともにア メリ カ同様,銀 行間 市場 で は資 産 超過 す なわ ち資 金 の出し手 で あ り,顧客 市場 で も(負債超 過 では ない もの の) 資 産超 過額 はご く僅 かであ る。 日米 の違 い は, 日本 の特殊 性 に よる ものであ るこ とが わか る。 以上 の よ うなわ が国銀 行 の国 際銀 行業 務 に み られ る特殊 性 か ら,次 の二つ のこ とが言 え るよ うに思われ る。 第一 に,銀 行 間 市場 は短 期 であ るから,そ こ に資 金調達 のほ とん どを 依存し てい るわ が国 の国 際銀 行 業務 は,い ちじ る し く「短期 借 ・長 期 貸」 に偏 う てい る と言 わなけ れ ば なら ない 。 もちろ ん銀 行業 は短期 借・長 期貸 を避け て通 るこ と はで き ない が,そ の度合 いが激しい ほ ど流動性 リ ス クが大 き くな る。 また国 際 銀 行市場 に一 旦 事あ っ た場 合,そ の連 鎖反 応を受 け易 い ことで もあ る。 そ の意味 で,他 国 の銀行 に比 べ, よりvulnerable であ る。 第二 に, 金融 仲介 機能 とは,「 最終 的 な」資 金余 剰 と資 金不足 を結 ぶこと であ る。そ れ は国際 間におい ても変 わ りは ない。 わ が国 の銀 行 が,(他 の主 要 国 が出し手 とたっ てい る)銀 行 間市場 に もっぱ ら取 り手 とし て依存し,こ れ を ノソ・ バン クに向け てい る とい う状 況 は, し た がっ て金融 仲 介が片手落 ち であ るこ とを 意味し てい る と言 え よ う。 規模 にお い てNo.l であ るといっ て も,それ にふ さわしい 国際 的 役割 を果 し てい る と は必 ら ずし も言え ない の であ る。 (2) 国際債券市場 これまで見てきたような国際銀行市場は, もちろ ん国際金融市場のすべて ではない。国際金融市場は銀行市場 と債券市場とがらなってい る(株式市場 は除 く)。 そこで最後に,国際銀行市場 と国際債券市場と の相対関係を考察

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表7 国際金融市場の推 移 (10 億 ド ル) 1981年 1986年 銀 行 市 場 銀行の対外資産増加 (−)再預金による二重計算 ⑤ ネットの銀行資産増 264.8 −99.8 165.0 476.6 −316.6 160.0 算 市 場 ューロ債および外債発行 (−)償還お よび買戻し ⑥ ネットの国際債発行 44.0 −12.0 32.0 220.3 −64.3 156.0 合 計 ⑥十⑥ (−)二重計算 銀行市場・債券市場合計 197.0 −7.0 190.0 3ニ16.0 −76.0240.0 (BIsr 年 報 )1987 ) し てお こ う。 表7 は, 最近 におけ る両 市場 の フ ロ ―の 実 績を示 す。 周知 のとお り, ①1982 年8 月 に 起っ た メキ シ コの金融危機 を契 機 とし て, そ れ まで増大 を 続け て きた シン ジ ケ ート,= −ソ の新 規組成額 は急激 に 縮小し た。 ②そ の ため銀 行 の対 外 債権 増加 額 も大 きく鈍化し ,再 預金 を除 く ネ ット の対 外債権 増 は, ピ ーク時 の1981 年1,650 億 ドルか ら,1983 年 には850 億 ド ル (表 にはない ) まで減 少し た。 ③ かわ っ て著し く増大し たのが 債券 発 行で あ る。 ユ ーロ債 と 海 外債 を合 わ せた 国際 債 券 の発 行( ネ ット) は,1981 年 に は320 億ド ル にす ぎなか った も のが,1986 年 に は1,560 億 ド ルヘ と急 増。 い わ ゆ るセキ ュリタ イゼ ーシ ョソ が顕 著 とな っ た。 ④そ の後 ,銀 行債権 増 も徐 々に回 復し,1986 年 に は1,600 億 ド ルで あっ たか ら, 銀行市場 ・債 券 市場 がほ ぼ 相半ばし た と い うこと にな る6)。(両 者を合 わせ てinternationallending と呼ぶ )。1981 年 に は前 者 が約5 倍 の規 模 であ ったのに比べ ると, 著 しい 変 貌 ぶ りであ る。 そ の要因 とな っ た の は, ① 途上国 の債務危機 に直 面し て,銀 行 が累 積 債務 国 へ の貸 出 に慎重 にな っ たこ と。② かわっ て資 金 の借 り手 とし て先進 国 の ウ ニ イトが高 まった が, これ ら の借 り手 は信用 度 が高 く, 債 券発 行 が可 能 であ っ たと と, ③投 資家 乱 銀 行 預金 よ り流動 性に富 み信 用力 のあ る証券 を選好 し た こと, ④ さ らに金 融 技術 の進歩 に よっ て, 様 々な 証 券あ るい は証券類 似 商品 が開発 され, 借 り手 ・貸し手双 方 の ニー’ズに応 え た こ と, な どが挙げ ら

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国際銀行業務99 れ よ う。 こ うし た変化 には当然 わ が国 も係わっ てい る。前 掲表 でみ た1986 年 の国際 債 券発行2,203 億 ド ルの うち,317 億 臼レ(14.A% ) は 日 本 の発 行体 に よる ものであ って, ア タ リカ の407 億ド ル(18.5% ) に 次ぐ。 ま た,証 券 化 はわ が国銀行 の国際業 務 に も転 機 を もたらし た。す なわち, 各 行 と も海 外証 券子 会社 の充 実を通じ て証 券 業 務 に注力し始 め, この分野 の拡 充 を 最大 の戦略 目 標 とし で,人 材や 資 源 を重 点的 に投 入し つつ ある。 もっ とも証 券化 が進 展し た から といっ て,銀 行取 引 の重 要 性 がな くな って し ま うわけ ではな い。 国 内 で も企 業 の資 金調達 の証 券化 は著し い が,そ れに は 限界があ る。 な ぜ な ら, ど のよ うな ル ート で資 金調達 が行 な われ るにせ よ 必 らず信用 リス クを伴 な う。 銀行 取引 の場 合 は信用 リス クを銀 行が 負担し て 預 金者に累 を及 ぼ さ ない の に対し ,証券取 引 では信用 リ ス クは投 資 家 に転嫁 さ れ る。し た がっ て証 券形 態 で の資金調達 は, ある程 度以 上 め信 用力 を 備え た企業に限定 され るべ き ものであ って, と りわけ中堅 ないし 中 小 企業 にとっ て,銀行取 引 の役 割 は依然 とし て重 要であろ う。同 様に 国 際 市場 にお いて 乱 資 金需要 が先進 国 に限 ら れ てい る間 はとも角 とし て,長 い 目 で みて, 途上国 も含 めた国 際的 な資 金需 要 を満 たす ため に は,国際銀 行 市場 の 役割 が見直 さ れ るようにな る もの と思 わ れ る。 6) ただし債券市場 とい って も, ①発行市場 であ って流通市場を含 まない 。流通市 場で既発債を買 っても対 外資産は 増加す るが,それは対 象外。 ②発行市場 の中で 乱 発行体が債券を外 国市場( 含む ユーロ市場) で発行す る場合に 限 られる。 国 内市場 で発行して も非居 住者が購入すれば( アメリカ国債を 日本 の投資家 が購入 する如O 国際資本 移動となるが,それぱ算入されない。 ③国際債券 の場 合で 乱 発行体 の国籍は わかって 乱 投資家 の 国籍について の デ ータはない( もっともBankofEngland は , たとえば 日本人に よる国際債券 の発行だけ でな く,そ の 購入に つい てのデ ータも示してい る。文献[3 ])。 以上0 ことか ら, 国際銀行市 場に比 べ, 国際 債券市場 のデ ータには限界があるよ うに思わ れる。一 層の整備を 期待したい。 (参考文 献) [1 ]BIS,Fifty-SeventhAnnualPeport,1stApril1986-31stMarch:1987,June1987 (「年報」1987 と略 称)。 [2 ]BIS,InternationalBankingandFinancialMarketDevelopment. 各号(「四 季報」 と略称)o

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[3 ]BankofEngland,"Developmentininternationalbankingandcapitalmarketsin1986",QuarteryBulletin,May1987.

[4 ]FederalReserveBoard, “ForeignLendingbyBanks ;AGuidetoInter-nationalandU.S.Statistics",FederalReserveBulletin,October1986.

[5 ]RichardDale,TheRegulationofInternationalBanking,Woodhead-Faulkner,1984. [6 ]E.N.Roussakis ,"TheInternationalizationofU.S.CommercialBanks",CommercialBankManagement,byJohnA.Haslem,RestonPublishingCo.,1985. , [7 ] 日 本 銀 行 「 昭 和61 年 の 資 金 循 環 」, 『 調 査 月 報 』,62 年6 月 。 [8 ] 日 本 銀 行 「 ユ ー ロ 市 場 の 発 展 と そ の 影 響 」, 『 金 融 研 究 』,61 年4 月 。 [9 ] 石 田 定 夫 「 資 金 循 環 の 国 際 的 フ レ ー ム ワ ー ク 」,『 金 融 学 会 報 告 』,62 年7 月 。 [:LO ] 石 山 嘉 英 ほ か 「 最 近 の 国 際 資 本 移 動 」, ソ フ ト ミ ッ ク ス ・ フ ォ ロ ー ア ッ プ 研 究 会 報 告 書 (VI-1 ),60 年7 月 。 [n ] 奥 村 洋 彦 「 国 際 的 資 金 の 流 れ と そ の 決 定 要 因 」, 『 日 本 の 金 融 〔n 〕 国 際 化 の 展 望 ( 館 ・ 蝋 山 編 )』 東 京 大 学 出 版 会,62 年6 月 。 [12 ] 寺 西 重 郎 「 日 本 の 資 本 輸 出 国 化 と 銀 行 の 国 際 化 」, 同 上 。 [13 ]G ・ ド ク フ ェ イ/I ・H ・ ギ デ ィ ・『 国 際 金 融 市 場 』 ( 志 村 嘉 一 ほ か 訳 ), 東 京 大 学 出 版 会 ,58 年12 月 。

参照

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前掲 11‑1 表に候補者への言及行数の全言及行数に対する割合 ( 1 0 0 分 率)が掲載されている。

[r]

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月.

2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月.  過去の災害をもとにした福 島第一の作業安全に関する

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月10月 11月 12月1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月10月 11月 12月1月 2月 3月.

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