滋賀県企業の新事業展 開の実態と特徴
I は じめに 本論文 は,滋 賀大学産業共同研究セ ンターベ ンチャー企業研究会が,平 成 8 年度及び 9年 度の教育研究学内特別経費 を得 て,平 成 9年 9月 か ら12月に実施 した 「滋賀県企業の新 たな事業展 開に関す るアンケー ト調査」 にもとづ き書か れた ものである。 ア ンケー トは,滋 賀県内における企業の新規事業への取 り組み状況や抱 えて いる問題 を調査 し,新 たな事業展開に役立つ経営戦略や行政への提言を考 える 目的で,県 内の新規事業 に意欲 を持つ と考 えられる企業 に対 しなされている。 ベ ンチ ャー企業研究会のメンバーは滋賀大学経済学部の冨田光彦教授,大 村和 夫教授 ,藤 村博之教授 ,そ れに平成 9年 10月に藤村教授 の法政大学教授への転 出後 を受けた弘中史子助教授 ならびに筆者である。 アンケー トは主要企業1,010社に調査票 を郵送 し,そ の うち223社か ら貴重な デー タを回収で きた。その分析結果 については大村和夫教授が執筆 して平成10 年 3月 に 「滋賀県企業の新 たな事業展 開に関するアンケー ト調査の結果報告」 としてまとめ られ,ア ンケー ト回答者向けに発送 されている。 しか しなが ら,そ の結果報告 は単純集計の結果 とその一部の概要を示すのみ で,ク ロス分析 など詳 しい結果 については後ほど公表するとされ,こ れまで発 表 されて こなかったのが実状である。 そ こで本論文で単純集計結果 に加 え, 5つ の視点か らのクロス分析 を示 し, 滋賀県企業の新事業展開の実態 とその特徴 を鮮明に描 き出そうとするものであ る。そのことにより,新 事業展開やベ ンチ ャー企業の創出 と成長促進の具体的 な問題点の把握 と今後の振興策への提言が可能 となるであろう。 彦 俊 田 一戸,_ 滋賀大学創立50周年記念論文集 (第321号 ) エ ア ンケー ト調査の分析方法 と記述方法 アンケー ト調査票の分析 に当たっては,ま ず回答企業全体の単純集計結果 を ほぼ質問項 目順 に提示 してその特徴点 を明 らかにした。 ついで,社 長に関 して特有の色分けを持つ と考えられる3つ のクロス分析 と, 企業の現況 に関 して特有の色分けを持つ と考 えられる 2つ のクロス分析 をして みた。す なわち,社 長の性格別 (社長の性格を三武将から選択してもらい,織 田信長 に最も近いとしたものを信長型,豊 臣秀吉に近いとしたものを秀吉型,徳 川家康に近いとし たものを家康型に3区分),社 長 の最長従事分 野別 (社長のこれまでの経歴で最も長く 従事 していた分野を選択 してもらい,営 業部門としたものを営業社長,生 産部門ないし研究 開発部門としたものを生産社長,経 理等の財務部門ないし経営管理部門としたものを財務社 長,経 営者としたものを経営社長に4区分),社 長年数別 (社長に就任してからの年数が 5年以下の社長を1年社長, 5年超∼10年以下を5年社長,10年超∼20年以下を10年社長, 20年超を20年社長に4区 分),売 上変化房J(最 新決算期の売上高が過去3年 間の平均的水 準に比べ増加 している企業を増加企業,横 ばいの企業を横ばい企業,減 少している企業を減 少企業に3区分),企 業 タイプ男J(現 在の企業タイプに最もよくあてはまるものを選択 し てもらい,研 究開発型企業とした企業を研究企業,家 業型企業とした企業を家業企業,下 請 企業とした企業を下請企業,伝 統 ・老舗企業とした企業を伝統企業,専 門企業とした企業を 専門企業に5 区分) に クロス分析 した もの を観察 して, 日立 った点 な り目立 った 傾 向 な りを拾 い出 したのであ る。 そ の際 , 有 意性 の メ ドとす るため に, 個 別 クロス項 目のサ ンプル数が1 0 0 以 上 な ら全体 と比べ て 5 % 以 上 の差異 を示 した もの, 6 0 ∼ 9 9 なら 7 % 以 上 , 4 0 ∼ 59な ら10%以 上 , 30∼39な ら13%以 上 , 20∼29な ら15%以 上 , 10∼ 19な ら20% 以上 , 1∼ 9な ら30%以 上 の差異 を示 した もの を特記 した。 この条件 に数 %程 度満 た ない場合 で多 い場合 には○,少 ない場合 には△ を添 えて拾 い出 している。 また,社 長年数別 と売上増減別 の場合 には,そ の区分 間で一方 的 に上昇 ない し 下 降す る場合 には傾 向線 を示 してい る。 この ように して質問項 目ご とに社長 の 性格 別 ,分 野別 ,年 数別 ,企 業 の売上変化別 ,タ イプ別 に よる差異 と特徴点が
滋賀県企業の新事業展開の実態 と特徴 2 3 明 らかにされてい くことになるであろ う。 ただ,紙 幅の関係上,全 体表 もクロス分析表 も一括 して図表 1に一覧図表化 し,全 体の集計結果 を箇条書 き的に示 し,す でに大村教授が触れた部分の多 く は割愛 し,ク ロス分析で現れた特徴点は,意 味ある ものについてのみ,全 体の 数字 を提示 した箇所 に ( )を つけて示 したことをここでお断 りしてお き たい。 Ⅲ 回 答企業の概要 と特徴 (1)回 答企業の規模 を売上高で見 る と,図 表 1に 示 されるように,10億 ∼50 億 円未満 の企 業が33.6% (営 業社長でこの全体の数字より構成比が多く,生 産社長, 経営社長でこの全体の数字より少ない)を 占め,最 も多 か った。ついで,50億 円以 上が20.6% (経 営社長,専 門企業, 1年社長で多く,減 少企業で少ない。売上変化別に, つまり,増 加している,横 ばい,減 少している,と 進むにつれ下降する傾向がある)で あ り,10億 円以 上 で過 半 数 を 占め る。 1億 ∼ 5億 円未 満 は19.3%(横 ばい 企業で多く,財 務社長で少ない)で あつた。特 に社長分野別 に特徴が現れているこ とが明 らかである。すなわち,経 営社長は売上規模が大 きく,生 産社長は小 さ い企業が多い。 また,専 門企業, 1年 社長 も規模が大 きい傾向があ り,下 請企 業,減 少企業は小 さい傾向がある。 (2)経 常利益 で見 る と, 0∼ 5億 円未満 に集 中 し,特 に 0∼ 1,000万円未満 に23.3%(減 少企業で多い。また,増 加,横 ばい,減 少と進むにつれ上昇する傾向がある。 つまり売上変化別に上昇傾向が認められる。財務社長,専 門企業で少ない), 1,000万∼ 5,000万円未満 に23。3%(財 務社長で多く,経 営社長で少ない), 1億 ∼ 5億 円未満 に23.3%(専 門企業で多い。売上変化別に下降傾向がある)と なっている。特 に売上 変化別 に特徴が現れ,増 加企業で経常利益が多 く,減 少企業で少ない傾向があ る。専門企業 も多い傾向がある。 ( 3 ) 過 去 3 年 間 に比べ た最新 売上高 は, 増 加 してい るが ほぼ半分 ( 2 0 年社 長で多い),残 りの半分 を横 ばい と減少 している (研究企業で少ない)が 分 けあつ ている。2 0 年社長は増加方向へ傾斜 し,逆 に,下 請企業は減少方向へ傾斜 して
2 4 滋 賀大学創立5 0 周年記念論文集 ( 第3 2 1 号) い る。 ( 4 ) 過 去 3 年 間 に比 べ た最 新 経 常 利 益 は , 増 加 して い るが4 3 . 0 % ( 増 力田企業, 伝統企業で多 く, 減 少企業, 横 ばい企業, 専 門企業, 5 年社長で少ない。売上変化別にくっ きりした下降傾向が現れている),残 りを横 ↓ゴい (横ばい企業,財 務社長,専 門企業で多 く,減 少企業,増 加企業で少ない)と , 減少 している (減少企業,下 請企業で多く,増 加企業,研 究企業で少ない。売上変化別に上昇傾向が目立つ)が 分 けあっている。当然 なが ら売上変化別 に特徴が現れ,強 い正の相関関係が認め られる。また企業 タ イプ別 にも特徴が現れ,伝 統企業,研 究企業で増加の方へ傾斜 し,下 請企業で 減少の方へ傾斜 している。 (5)従 業員規模別でみる と,100∼ 499人が36。3%(専 門企業,経 営社長,秀 吉型 で多く,信 長型,減 少企業,生 産社長で少ない。売上変化別に下降傾向がある), 10∼49人 が31.8%(下 請企業,信 長型,横 ばい企業で多く,専 門企業で少ない),50∼ 99人が17.9 %(信 長型で多く,経 営社長で少ない), 5∼ 9人 , 0∼ 4人 が4.9%(研 究企業,生 産社長で多い)で あつた。売上高の分布 と同様,正 規分布的にならず相対的に大 きな企業群 と,小 企業群か らなっていることが明 らかである。企業 タイプ別, 分野別,性 格別,売 上変化別 に特徴が現れ,研 究企業,下 請企業が比較的小 さ く,専 門企業は大 きい。生産社長が小 さく,経 営社長は大 きい。信長型は小 さ く,秀 吉型は大 きい。増加企業で大 きく,減 少企業で小 さい傾向がある。 (6)臨 時 ・パ ー ト数 については, 0∼ 4人 が37.2%(lo年 社長,減 少企業,研 究企業で多く,20年社長で少ない。また,売 上変化別に上昇傾向がある), 10∼49人が 31.4%(研 究企業で少ない)で あつた。 (7)設 立年別 には,1950年 よ り前の企業が26。5%(営 業社長で多く,生 産社長で 少ない)で 最 も多 く,つ いで1960年代設立企業が22.9%(経 営社長で多く,生 産社 長,10年社長で少ない), 1980年 代 が13.9% (生 産社長,10年社長,信 長型, 5年社長 で多く,経 営社長で少ない)で あつた。 とくに,分 野別 と年数別 に特徴が現れ,営 業社長,財 務社長は設立年が古 く,生 産社長は新 しい傾向がある。また10年社 長 も新 しい傾 向がある。 1年 社長では1990年以降が相対的に多 くなっている。 (8)設 立後年数 に してみると,20年 以下は合わせて も21.50/0を占めるにす ぎ
滋賀県企業の新事業展開の実態と特徴 25 ない。20∼30年 (下請企業で多い),30∼ 40年 ,40∼ 50年 (財務社長で多く,生 産社 長で少ない),50年 超 (当然ながら伝統企業で目立って多く,営 業社長で多い。売上変化 別に上昇傾向がある) は それぞれ ほぼ同 じく`らい存在 してい る。 ( 9 ) 売 上高 に占め る研 究 開発 費 の比 率 は 0 ∼ 2 % が 3 6 . 8 % ( 研 究企業で少ない。 また売上変化別に上昇傾向がある), 0%が 1 7 . 9 % ( 下 請企業で多く,研 究企業,専 門 企業で少ない)で あつた。 2∼ 4%, 4-ミ %(10年 社長で多い)は それぞれ10。3 %で あった。企業 タイプ別 に特徴が現れ,研 究企業 と専門企業で値が大 きい方 に傾斜 し,下 請企業では小 さい方 に傾斜 している。 (10)所 属す る産業分野 については,一 般機械器具製造が12.6%,電 子 ・電気 機器製造が11.2%,鉄 鋼 ・非鉄 ・金属加工が10.8%Qo年 社長で多い),繊 維 ・ 同製品製造が9.0%(売 上変化別に上昇傾向がみられる),化 学工業 ・医薬品製造が 7.6%(年 数房Jで下降傾向がある)な どが多 い方 であ った。 なお,そ の他製造が 17.0%(信 長型で多い)で あつた。 また,食 料品製造 は,4.5%で あつたが,家 業企業が多 くを占めていた。 (11)大 企業 との関係 については,特 に関係 はないが30。5%像 業企業で目立っ て多く, 5年社長で多い。売上変化別に上昇傾向がある),経 営 に有用 な情報 を得てい るが29.1%(家 業企業で少ない), ラ イバル関係 にあるが25.6%(専 門企業,研 究 企業で多く, 下請企業で少ない。売上変化別に下降傾向がある),共 同研究 ・共同開発 を行 っているが24.7%(研 究企業で多い),販 売提携 を行 っているが19,7%(営 業社長で多Vヽ),技 術提携 を行 っているが16.1%(信 長型で多Vヽ),人 員 を受 け入 れているが15。2%(1年 社長で多い。年数別に下降傾向がある)の サ1頂となっている。 企業 タイプ別 と年数別 に特徴が現れ,専 門企業でライバル関係,研 究企業でラ イバル関係 と同時に研究開発ではパー トナー関係 にあ り,家 業企業では関係の なさが 目立つ。 1年 社長で関係が強 く,20年 社長では関係が薄い。 IV 5年 後の業績 と環境変化 (1)今 後 5年 間の売 上 成 長率 の 目標 (年平均)は , 0∼ 10%が 40。4%(営 業社 長,専 門企業,20年社長,横 ばい企業で多く,研 究企業で少ない)と 多 く, 10∼20%が
2 6 滋 賀大学創立5 0 周年記念論文集 ( 第3 2 1 号) 18.4%(伝 統企業で日立って多く,着 実な成長ぶ りが現れているように思われる)で あつ た。 (2)5年 後 の従業員数の 目標 (年平均)は , 0∼ 10%が 59.2%(年 数別に上昇傾 向がある), -10か ら0%が 28.3%(財 務社長で多い)で この範囲に集中 していた。 (3)今 後影響 を与 える環境変化 として第 1位 にあげられた ものをみると,国 内企業 との競争が激化が29.1%(研 究企業,生 産社長,信 長型で少ない),ユ ーザー ニーズが多様化 ・高度化が23.3%(信 長型で多い)の 二つが突出 している6取 引 先等 の海外展 開で需要が減少 は8.5%(下 請企業で多い),人 材 ・労働力が不足 が8.1%で あった。 (4)今 後影響 を与 える環境変化 として第 1位 ,第 2位 ,第 3位 にあげ られた ものの合計でみる と,ユ ーザ ーニーズが多様化 ・高度化が57.4%(信 長型で多 い。売上変イ切Uに下降傾向がある),国 内企業 との競争が激化が54.70/0(1年社長で 多く,研 究企業,5年 社長で少ない),人 材 ・労働力が不足が40.8%,(秀 吉型で多 く,横 ばい企業,専 門企業で少ない),技 術革新が進展が39,0%(生 産社長,10年社長, 研究企業で多く,財 務社長で少ない。売上変化別に下降傾向がある)で あつた。 V 経 営 目標 ・戦略 ・方針 (1)重 要 な経営 目標 としては,新 製品開発が61.0%(専 F弓企業,研 究企業,信 長型で多く,下 請企業で少ない),技 術力の向上が57.0%(10年社長,生 産社長で多く, 減少企業で目立って少なく,横 ばい企業, 5年社長で少ない), コ ス トダウンが42.2% (専門企業,財 務社長で多く,家 業企業,研 究企業で少ない), シ エア ・取引先の拡大 が33.6%(1年 社長で多く,10年社長で少ない)の 順 であった。回答企業の過半数 は内部管理の強化 よ りは外部経営 に軸足 を置 き,新 規事業 に打 って出る方向で 今後 の経営の舵取 りを考 えているように思われる。 とくに研究企業,信 長型が その典型的な例であ り,逆 に下請企業,財 務社長は内部管理強化の方向を目指 しているようである。専 門企業は両 にらみのようである。 (2)最 重視する事業構造の転換 は,本 業 を重視 しつつ,本 業関連事業へ多角 化が43.5%(財 務社長で多く,生 産社長で少ない)と 目立 っている。ついで革新度
滋賀県企業の新事業展開の実態と特徴 27 の少 ない項 目,す なわち,既 存 の事業内容 を転換せず,本 業 を充実の16.6% (家業企業で多く,研 究企業で少なVヽ)と 本業 の内部で新 たな市場 を開拓の15.2% が続 き,さ らに,本 業 に関連する新規分野 に主力転換が11.7%(生 産社長,信 長 型,研 究企業で多い),本 業 を重視 しつつ,本 業 と異 なる事業へ多角化の11.2% が続いている。上記 目標で外部経営 に軸足 をおいた信長型,研 究企業は当然 な が ら,他 に生産社長 も本業 に関連す る新規分野 に主力転換 をあげてお り,家 業 企業,財 務社長は本業へのこだわ りが見て取れる。 (3)最 も重要 と考 える海外進出戦略 については,海 外進出は行 わないが過半 数の51.6% (家 業企業で目立って多く,減 少企業,下請企業で多く,研 究企業,信長型, 専門企業で少ない),現 地企業 との何 らかの協力関係 を確立が22.0%(財 務社長, 研究企業で多い)で あつたo財 務社長,研 究企業が海外進出に比較的積極的であ り,家 業企業,減 少企業,下 請企業 は消極的 といえよう。 (4)現 在 の企業 タイプについては,下 請企業が35。4%(減 少企業で多く)信 長 型で少ない。売上変化別に上昇傾向がある),専 門企業が21.1%(生 産社長で少ない), 研究 開発型企業が19.3%(lo年 社長で多い),伝 統 ・老舗企業が8.5%,家 業型 企業が8.1%で ある。 (5)将 来め ざす企業 タイプについては,研 究開発型企業が41.7%(研 究企業 で目立って多く,信 長型で多く,下 請企業で少ない),専 門企業が31.4%(下 請企業, 家康型で多く,研 究企業で目立って少なく,信 長型で少ない。売上変化別に上昇傾向がある) で突出 し,あ との タイプは 5%に も達 していない。現在の企業 タイプと比べて この両者の増加ぶ りは顕著である。 またこの両者はクロス分析で排他的,つ ま りどち らか一方が 目指 される傾向がある。研究開発企業 を目指 しているのは研 究企業,信 長型で顕著であ り,専 門企業 を目指 しているのは下請企業,家 康型 で顕著である。現在では最 も多い下請企業 をめざしているものはほとんどな く, 下請企業は仮の姿,や むをえぬ姿だ とい うことであろう。 仮 に 「研究開発型企業」「情報関連企業」「ニュービジネス」「ベンチャー企 業」を自認する企業を広義のベ ンチャー企業 とみなすならば, 滋 賀県内企業の 2 3 . 8 % が現在そうであ り, 将 来においては, 5 2 , 9 0 / 0 がベンチャー企業を目指 し
2 8 滋 賀大学創立50周年記念論文集 (第321号) てい る と考 え られ よう。 Ⅵ 新 規事業への取 り組み (1)最 近 5年 間の新規事業件数 については, 0件 が31.4%像 業企業で多く, 研究企業で少ない), 1件 が23.8%, 2∼ 3件 が30。5%(研 究企業で多く,財 務社長, 専F弓企業で少なVヽ)で あった。 タイプ別 に特徴が現 れ,研 究企業で件数が多 く, 家業企業で少 ないことが明 らかである。 (2)う ち撤退 。中止件数 は 0件 が68.7%(財 務社長で多く,慎 重さがうかがわれ る), 14件 が19.7%(売 上変化別に上昇傾向がある)で あつた。 (3)撤 退 ・中止 の理 由 としては,マ ーケテ イングカの欠如が63.4%,需 要見 通 しの誤 りが51.2%(減 少企業で多い),過 当競争 の発生が41.5%(生 産社長, 横ばい企業で多い),技 術力 ・研究開発力の不足が39,0%(横 ばVヽ企業で少ない), リー ダーの人材不足が36.6%像 康型で少なVヽ),部 門員の能力不足が31.7% (増加企業,秀 吉型で多く,減 少企業で少ない)の サllEであった。 (4)新 規事業 に取組 むことになった理 由ない し動機 については,既 存の主力 事業の成熟化 ・不況化が30.5%,競 争 を避け,独 自性 を強め,個 性的な会社 に 変化 させ るためが29。1%(生 産社長,研 究企業, 5年社長で多い),組 織風土の活 性化 ,企 業家意欲 の喚起,将 来の成長機会の確保が26.9%(売 上変化別に下降傾 向がある),技 術革新や情報化で需要や市場が変化が24.2%(経 営社長で多い)な ど,様 々な理由 ・動機 にわかれてお りその多様性が特色である。 (5)新 規事業への取組み状況 については,主 力ではないが,商 品化 している が最 も多 く31.8%,つ いで,具 体的な ものはないが,探 しているが17.5%(下 請企業で多い。年数別に下降傾向がある),具 体 的 な製品 ・商 品 ・サ ー ビスの販売 を準備 中が12.1%(横 ばい企業で多い。年数別に上昇傾向がある),既 に主力商品化 しているが10.8%(研 究企業で多い。売上変化別に下降傾向がある)で あつた。新規 事業へ打 って出ている ところでは効 を奏 しているようである。研究企業でその 典型例 をみることがで き,逆 に下請企業は探 している段階にとどまっているも のが多い。
滋賀県企業の新事業展開の実態と特徴 2 9 (6)最 も力 を入れている新規事業分野 は,環 境 関連機器 ・システムが12.6%, 新素材 が 10。8%,精 密機械 ・部 品が 10.30/0が多 くな ってい る。 (7)そ の現状 については,商 品化 に成功 し,販 売 開始 した段 階が20。2%(研 究企業,生 産社長で多い),研 究開発 中が19.70/0(研究企業,横 ばい企業で多い),生 産設備,販 売ルー トなどを拡張段階が13.9%,ア イデアが生 まれた段階が10.3 %な どにわかれている。新規事業育成の初期段階がほとんどといえよう。 (8)そ の現在 の売上高 については,1,000万 円以下が27,4%(横 ばVヽ企業で多 く,専 P弓企業で少ない)と 最 も多 く,1,000万 ∼5,000万円以下が10,3%, 1億 ∼ 5億 円以下が8,5%(売 上変化別に下降傾向がある)と なっている。 まだ緒 につい たばか りであることが金額的にも裏付 け られるのである。 (9)新 規事業の展 開で今後障害 になることについては,新 しい商品開発や取 引 に必 要 な人材不足 が48.4% (研 究企業,信 長型で多い。売上変化別に下降傾向があ る),顧 客や市場 に関す る情報の不足が42.2%(信 長型,専 門企業で少ない)が 突 出 している。従来の販売ルー トが使 えないが20.2%(20年 社長で多い),従 来の 事業 に比べ採算が不安定 が18.8%像 業企業で多い),必 要 な資金 の不足が17.0 %で あった。 WEl 新規事業の人材 ・資金調達 ・技術 (1)最 も不足す る人材 の専 門分野 は,研 究 開発 関係 が46.6%(研 究企業で多 い)と 目立 っている。ついで営業関係が15,7%(専 門企業で少ない)で ある。 (2)不 足 してい る人材 の確保法 については,社 内で養成 してい るが42,20/0 (5年社長で少ない)と 最 も多い。ついで新卒採用 を増 やすが29.1%(生 産社長で 少なVヽ),職 業安定所 に求人 を出 してい るが19,3%,友 人 ・知人 ・先生 に紹介 を依頼 しているが15.70/0である。 (3)不 足 人材確保 の見通 しは,頑 張 れば何 とかな りそ うであるが31.8%研 究企業,10年社長で多く,財 務社長で少ない), か な り困難であるが27.40/0(財務社 長,5年 社長で多く,10年社長で少ない),大 変 ,困 難であるが13.5%で ある。研 究企業,10年 社長では何 とかな りそ うとするが,下 請企業,財 務社長は人材確
3 0 滋 賀大学創立50周年記念論文集 (第321号) 保 難が現 れてい る。 (4)新 規事 業資 金 の調 達先 につ い て は,民 間金融機 関が51.1%(研 究企業で多 く,専 門企業で少ない), 内 音ほ資金 が48.4%(売 上変化別に下降傾向がある)が 突 出 し, 政府系 金 融機 関が26,0%,政 府 ・地方 自治体 等 か らの補助 金 が17,9%(研 究企 業で多 く,大 きなウエイトを占めていることが明らかである)で あ つた。営 業社 長 は民 間,政 府系 を問 わず ,金 融機 関 に依存 す る傾 向が あ る。 (5)株 式公 開 につ い ての考 えは,考 えた こ とが ないが29,60/0(下請企業,10年 社長で多く,専 門企業,経 営社長で少ない。売上変化別に上昇傾向がある), い つか公 開 したいが見込 み は立 ってい ないが23.30/0(売上変化別に下降傾向がある),公 開 し たい とは思 わ ないが22.9%(横 ばい企業,20年社長で多い)で あ つた。 ( 6 ) 新 規事業 に対 す る技術 の獲得方法 については, 全 て 自社 開発が3 0 . 5 % (研究企業,10年社長,信 長型で多く,伝 統企業,下 請企業で少ない。売上変化別に上昇傾 向力ざある)と 一部技術導入が30.5%(伝 統企業で多い)と が並 んで多い。 タイプ別 で特徴が現れ,研 究企業では全て自社 開発,伝 統企業では一部技術導入,下 請 企業では全面技術導入 し,自 社向けに改良が多い。 (7)特 許 (取得済)に つ いては, 0件 が62.80/0(財務社長と下詰企業で多く,経 営 社長で少ない。売上変化別に上昇傾向がある)と 圧倒 的であ る。11件以上 の企業が 7 社 あ り,3.10/0で あ った。特 許 (申請中)に つ いて も, 0件 が65.0%(財 務社長, 下請企業,減 少企業で多 く,専 門企業,10年社長,研 究企業で少ない)と 圧倒 的で あ る。 研 究企 業 で 2件 が多 い。取得済 み も申請 中 も似 通 つた特徴 を示 してい る。 (8)実 用 新 案 (取得済)に つ い て は, 0件 が70。4% (財 務社長,営 業社長で多 く,5年 社長で少ない)と 圧倒 的で あ る。実用新 案 (申請中)に つ いて も, 0件 が 74.0% (財 務社長で多 く100%に近い。専門企業,経 営社長で少ない。売上変化別に上昇傾 向がある)と 圧倒 的で あ る。取得 済 み も申請 中 も似 通 つた特徴 を示 してい る。 そ して また特 許 の状 況 とも特徴 が似 通 つてい る。 Ⅷ 社 長像 と新規事業の リーダー (1)社 長の年齢 については,51∼ 60歳が36.3%(lo年社長,生 産社長で多く,20
滋賀県企業の新事業展開の実態と特徴 3 1 年社長, 家 康型で少ない) , 6 1 ∼ 7 0 歳が3 1 , 4 % ( 2 0 年社長で日立って多く, 専 門企業で 多 く, 信 長型で少ない。売上変化別に下降傾向がある) , 4 1 ∼ 5 0 歳が2 0 . 6 % ( 信 長型で多 く,20年社長で少ない。売上変化別に上昇傾向がある)で あ つた。高齢 化 の傾 向が現 れ てお り,20年 社 長 で顕著 であ る。家康型 ,専 門企業 に も現 れてい る。信長型 と 1 年 社 長 は比較 的若 い社 長 が多 くなってい る。つ ま り,年 数別 と性格別 で特 徴 が現 れ, 相 関関係 が認 め られ る。 ( 2 ) 社 長就 任 時 の年 齢 につ い て は, 3 1 ∼ 4 0 歳が2 7 . 8 % ( l o 年 社長夕経営社長, 2 0 年社長で多 く, 1年社長で少ない),41∼ 50歳が27.8%(信 長型と5年社長で多 く, 2 0 年社長で少ない),51∼ 60歳が23.8% (1年 社長,生 産社長,専 門企業で多く,20年 社長,10年 社長で少 ない。年数別 に下降傾向がある)で , こ の 3つ の 年 代 層 が 多 くな っ ている。年数別 と強 く相関 していることが明 らかである。また,経 営社長が若 くして就任 し,生 産社長,専 門企業が年輩で就任 している傾向がある。 (3)社 長の社 内勤続年数 については, 5年 以下が14.3%(経 営社長で少ない), 21∼25年が13.9%(売 上変化別に上昇傾向がある), 11∼ 15年が12.6%,26∼ 30年 が11.7%の 順 になって広 く散 らばつていることが特徴である。 (4)社 長 と創業者 との関係 については,本 人が28.70/0(20年社長と研究企業で 多く,伝 統企業,財 務社長, 1年社長,減 少企業で少ない。年数別に上昇傾向,売 上変化別 に下降傾向がある), 子 供 が27.4% (5年 社長で多 く, 1年社長,生 産社長で少ない) が抜 きん出てい る。つ ま り滋賀県 の企業 は創 業者本 人かその子供 で過半数 を占 め るのであ る。従 業員 ・幹部が8.5%(1年 社長で多い)で あ つた。 (5)社 長 の最 長従 事 分 野 につ い て は,営 業部 門が30.0%(信 長型で多い), 経 営 者 が26.0%(20年 社長で多 く, 1年社長,信 長型で少ない),生 産部 門が 17.5% (信長型で少ない),研 究 開発 部 門が 11.7%(研 究企業,信 長型,10年社長で多い)の 順 とな ってい る。 (6)社 長 の条件 と して重 要 と思 われ る もの につい ては,決 断力が67.3%(財 務社長で目立って多 く, 1年社長も多く, 5年社長で少ない)と 圧倒 的 に多 い。ついで, 意欲 が45.3%(家 業企業で目立って多い。家業をこなすには意欲が欠かせないのであろう。 研究企業,横 ばい企業で少ない),健 康 が43.5%(売 上変化別に上昇傾向がある),信
32 滋 賀大学創立50周年記念論文集 (第321号) 念が38.6%(信 長型で多い),統 率力が36.8%(秀 吉型で多く,研 究企業で少ない), 洞察力が30。9%(研 究企業で多い)の 順 となっている。性格別 に特徴が現れ,信 長型 は信念,秀 吉型 は統率力,家 康型は洞察力 とするものが多い。財務社長は 決断力,家 業企業は意欲が 目立 っている。 (7)社 長 の性格 に近 い三武将 については,徳 川家康が43.0%,豊 巨秀吉が 26.5%,織 田信長が18.8%と わかれている。そ してそれぞれのウエイ トは各 ク ロスで も同 じようなウエイ トになっているのが特徴である。 ( 8 ) 新 規 事 業 の リー ダー と して望 ま しい タイ プ につ い て は, 秀 吉 が3 6 . 8 % (秀吉型が多 く,信 長型が少ない),信 長 が32.7% (信 長型が断然多く, 5年社長も多 く,横 ばい企業,経 営社長で少ない),家 康 が21.1%の )贋とな ってい る。性 格 房Jと 強 い相 関 を示 してお り, 同 じ性格 の もの をあげる傾 向が強 く現 れてい る。 また 信 長 や秀吉 をあ げ る傾 向が現 れ てお り, 新 規事業 には家康 型 はあ ま り望 ま しく ない と考 え られてい る ようであ る。 IX む すび 以上,ベ ンチ ャービジネス研究会が行 ったアンケー ト調査の結果 を利用 して, 単純集計 だけでな く, 5つ の視点か らのクロス分析 を行 って,滋 賀県企業の新 事業展 開の実態 とその特徴 を明 らかに して きた。 ここで要約 ・再説する余裕 は ないが,社 長や企業の現況の違いが新事業展 開のあ り方 を大 きく特色づけてい ることが明 らかになった。 しか も本論文 は紙幅の制約 によって,ク ロス分析 を横断的にみることだけで 終わってお り,ク ロス分析 を縦断的にみて,さ らなる特徴 を浮 き上が らせ るこ とも可能であろう。そ して,そ れ ら新事業展 開の特徴の持つ意味 を読み とり, どう政策展 開に結 びつけてい くかについての考察 も残 されている。これ らにつ いていずれ別稿 を用意 したい と思 う。
滋賀県企業の新事業展開の実態 と特徴 3 3 図表 1 滋 賀県企業 の新 たな事業展 開 に関す るア ンケー ト調査結果表 全 体 社長の性格別社長の最長従事分野別 社 長 年 数 別 売 上 変 化 別 企 業 タイ プ別 実 数 2 2 3 構 成 比 % 100 織 田 信 長 ︵信 長 型 ︶ 4 2 豊 巨 秀 吉 ︵ 秀 吉 型 ︶ 5 9 徳 サ│ │ 家 康 ︵家 康 型 ︶ 9 6 営 業 部 門 生 産 ・研 究 開 発 部 門 財 務 ・経 営 管 理 部 門 経 営 者 5 年 以 下 5 年 超 ! 1 0 年 以 下 1 0 年 超 ! 2 0 年 以 下 2 0 年 超 傾 向 増 加 し て い る ︵ 増 加 企 業 ︶ 1 3 横 ば い ︵横 ば い 企 業 ︶ 5 7 減 少 し て い る ︵ 減 少 企 業 ︶ 5 ︲ 傾 向 研 究 開 発 型 企 業 家 業 型 企 業 下 義碑 空 業 伝 統 ・ 老 舗 企 業 専 門 企 業 営 業 社 長 生 産 社 長 財 務 社 長 経 営 社 長 1 年 社 長 ︶ 6 5 5 年 社 長 ︶ 4 8 1 0 年 社 長 ︶ 4 9 2 0 年 社 長 ︶ 5 2 研 究 企 業 家 業 企 業 下 請 企 業 伝 統 企 業 専 門 企 業 経 営 状 態 最 新 決 算 期 の 売 上 高 5 , 0 0 0 万円未 満 1 3 5 5 , 0 0 0 万∼ 1 億 円未 満 7 1 億 ∼ 5 億 円未 満 〇 2 5 億 ∼ 1 0 億円未 満 1 7 〇 1 0 億∼5 0 億 円未 満 8 5 0 億円以 上 2 9 1 . 〇 最 新 決 算 期 の 経 常 利 益 0 円 未 満 8 3 0 ∼ 1 , 0 0 0 万円未 満 771 3 2 0 0 0 万∼5 , 0 0 0 万円未 満 23 3 9 C 5 5 , 0 0 0 万∼ 1 億 円未 満 1 億 ∼ 5 億 円未 満 5 億 ∼1 0 億円未 満 1 0 億 円以 上 6 2 増 加 して い る \ / 横 ば い ぁ一 2 2 X 減 少 して い る 5 / \ 9 た 最 新 経 常 利 益 過 去 3 年 間 に 比 ベ 増加 して い る 3 ○ 3 1 73.5115.817 横 ば い 771614113 4 減少 して い る 801 178 1 7 i380△ 最 新 時 点 で の 従 業 員 数 0 ∼ 4 人 4 5 5∼ 9人 1 1 0∼49人 7 8 50∼ 99人 1 7 00∼ 499人 8 1 4 9 1 500∼ 999人 6 2 1 , 0 0 0 人以 上 3 1 う ち 臨 時 ・ パ ー ト 数 0 ∼ 4 人 5 ∼ 9 人 1 0 ∼4 9 人 1 50∼ 99人 6 100∼ 499人 7 3 5 0 0 人 以 上 0
34 滋 賀大学創立50周年記念論文集 (第321号 ) 比 率 売 上 高 に 占 め る 研 究 開 発 費 の 0 % 571 13421 6 0∼ 2% 〇 2∼ 4% 4 ∼ 6 % 12241 6∼ 8% 8∼ 10% 3 10∼15% 2 1 5 % 超 1 所 属 す る 産 業 分 野 食 料 品 製 造 繊 維 ・同製 品 製 造 4 9 12781 木 材 ・パ ル プ 。紙 製 造 化 学 工 業 ・医薬 品 製 造 鉄 鋼 ・非 鉄 ・金属 加 工 一般 機 械 器 具 製 造 電 子 ・電 気機 器 製 造 3 ] 7 10. 1 2 . 〇 輸 送 用 機 械 器 具 製 造 5 2 精密 機 械 器 具 製 造 5 . 4 0 4 印刷 ・出版 ・同 関連 そ の他 製 造 7 ( 流 通 ・販 売 1 情 報 サ ー ビス 4 1 . その他 のサー ビス そ の他 3 大 ラ イバ ルFEl係にあ る 経営に有用な情報を得ている 25 29 1.01 377i 1511 65 一 36 〇 │ 5610 あ て は ま る 項 目 す べ て に ○ ︶ 企 業 と の 関 係 技術 提 携 を行 って い る 6 〇 │ 176 販 売 提 携 を行 って い る 121 │〇 共同研究・共同開発を行っている 人員 を受 け入 れ て い る 5 2281 50%以 上の出資を受けている 0 0 % 2620% 0 % 5 0 % 未満の出資を受けている 共同で新会社を設立している 特 に関係 は ない 6 6 2 30 その他 9 5 年 後 の 業 績 今 後 5 年 間 の と 冗 上 成 爵 ∼ 0%(無 回答 含 む) 0∼ 10% 5471 i5091 0∼20% 8 4 20∼30% 5 , 30∼40% 6 2 . 7 5 8 40∼50% 平 均 ︶ ,の 目 標 50∼ 100% 0 0 % 超 7.71 目 標 5 年 後 の ∼-10% 10∼ 0% 14621 0∼ 10% 業 年 員平 数均 0∼20% 20∼30% 7 3 1 3 0 % 超 5
滋賀県企業の新事業展 開の実態 と特徴 今 後 影 響 を 与 え る 第 一 位 海外市場で競争が激化 4 海外企業が国内市場へ浸透 国内企業 との競争 が激化 1 9 7 1 5 取引先等の海外展開で需要が減少 資金調達が困難化 ユーザーニーズが多様化 高度化 5 一 52 2 2 3 4 0 5 高度 情 報 化 が 進 展 2 技 術 革新 が進 展 地球環境`エネルギー制約が増大 4 人材 ・労 働 力 が不 足 その他 4 第 一 位 ・ 二 位 ・ 海外 市 場 で競 争 が 激 化 海外企業が国内市場へ浸透 1 環 国内企業 との競争が激化 1 境 変 化 取引先等の海外展開で需要が減少 131 7 資金調達が困難化 ユーザーニーズが多様化。高度化 21 128 9 7 高度 情 報 化 が 進 展 位 計 技術 革 新 が進 展 地球環境 エ ネルギー制約が増大 8 . 人材 ・労 働 力 が不 足 そ の 他 7 経 営 戦 略 重 要 な 経 営 目 標 ︵3 つ 以 内 ︶ 製 品構 成 の改 善 4 海外 戦 略 の 強 化 1 0 シェ ア ・取 引 先 の拡 大 投資利益率の向上 自己資本比率の向上 4 コス トダウン 2 新 製 品 開発 1 7 3 物 流 の合 理化 8 企業の社会的イメージの向上 従業員の処遇の向上 技 術 力 の 向上 6 7 経営 者 能力 の向上 強 化 0 そ の他 7 3 最事
重
藩
視 造す
患
る換 本業の内部で新たな市場を開拓 5 本業重視しつつ,本業関連事業ヘケ角化 16132716151 本業重視しつつ,本業と異なる事業ヘケ角化 1 1 本業に関連する新規分野に主力転換 全く異なる新規事業分野に主力転換 3 1 既存の事業内容を転機せす。本業を充実 9 そ の他 1 0最
海
富
雀
宮
銚
る略 海外 進 出 は , 行 わ ない 1 1 国内商社等を通 じての輸出 現地企業との何らかの協力関係を確立 4 独 自に海外 進 出 1 7 その他 636 滋 賀大学創立50周 年記念論文集 (第321号 ) 新 規 事 業 取 り 組 新 規 事 業 件 数 最 近 5 年 間 の 0 件 1 7 ○ 1 件 2 ∼ 3 件 4 ∼ 5 件 0 6 件 以 上 3 1 0 件
魯
棒
・数 1 件 9 2 ∼ 3 件 6 4 ∼ 5 件 2 1非
撤庭
退沓
あ る 程 度 大 き い と し た も の ︶ 中 止 の 理 由 過 当競 争 の発 生 1 需 要 見通 しの誤 り 1 技術力 ・研究開発力の不足 マーケテイングカの欠如 〇 ブー ダー の 人材 不 足 資金計画の狂 い 3 7 他 部 門 の理 解 不 足 5 2 6 事 業 の使 命 が不 明確 8 9 競争相手 に敗北 5 2 部 門員 の 能 力 不 足 1 9 . 不測事態への対応策の欠如 7 7 トップの支援体 制 の不足 9 その他 3 理 由 な い し 動 機 ︵o を 3 つ 新 規 事 業 に 取 組 む こ と に な っ 既存の主力事業の成熟化 不況化 ○ 技術革新や情報化で需要や市場が変化 保有設備,不動産,労働力の有効活用 2 親会社の海外展開,内製化等で売上減タ 6 7 消費者エ ーズの高級化 , 鰹聯翻推麟 議の 1 稽程島讐蟹社省象権宮警2ため 円高等で輸出減ケや輸出競争力の減退 3 1 2 . 人手不足の深刻化 5 その他 8 . 新 規 事 業 へ の 取 組 み 状 況 既 に主力 商品化 してい る 131 主力ではないが,商品化している 1 〇 具体的な製品. 商品) サヤビスの販売を準備中 2 . 〇 〇 具体的なものはないが,採 している 7 関心はあるが,何もしていな 5 関心 は ない 7 3 その他 7 3 . 分 野 最 も 力 を 入 れ て い る 新 規 事 業 情 報 通 信 7 3 エ レク トロニクス 6 メカトロニクス (ロボット等) 精密 機 械 ・部 品 バ イオテクノロジー 9 4 新 素材 0 . エネルギー 2 0滋賀県企業の新事業展 開の実態 と特徴 新 規 事 業 取 り 組 み ソフトウエア シ ステム技術 5 2 一 ︲ 2 一 〇 環境関連機器 ・システム 福祉 ・介護サ ー ビス等 2 流 通 サ ー ビス事 業 その他 〇 現 状 アイデアが生 まれ た段 階 8 研 究 開発 中 △ 12981 商品化に成功し,販売開始した段階 生産設備,販売ルートなどを拡張段階 投資資金の回収が可能な段階 20.2 6 1 4 現 在 0 0 0 万円以 下 る をゝ138. 〇 1 , 0 0 0 万∼5 , 0 0 0 万円以 下 5 . 0 0 0 万∼1 億 円以 下 1 0 . 3 4 5 一冗 1 憶 ∼ 5 億 円以 下 一 高 5 憶 ∼1 0 億円以 下 7 1 0 億円超 1 . 新 規 事 業 の 展 開 顧客や市場に関する情報の不足 トップ経営者の方針力ま定まらない 1 3 従来の販売ルー トが使えな↓ 2 0 . 2 4 8 . 4 △ 130 新しい商品開発や取引に必要な人材不足 必要な資金の不足 1 〇 を 3 つ 今 後 障 害 従来の事業に比べ採算性が低い 従来の事業に比べ事業規模が小さい 2 . 9 従来の事業に比べ採算が不安定 2.410 そ の他 新 規 最 も 不 足 一 総務 ・人事関係 経 理 ・財 務 関係 3 1.3 営業関係 ︲一5 46 4 る 人 材 の 専 門 分 野 研 究 開発 関係 生 産 管 理 関係 現場労働者 1 2 不 足 して い な ↓ 5 2.2 その他 8 3 事 業 人 材 不 足 し て い る 人 材 の 確 保 法 ︵ 〇 を 2 社 内 で養 成 して い る 2 職業安定所に求人を出している 8 ' 人材派遣会社に依頼 している 9 新卒採用 を増やす 65 19 2 9 一 8 一 3 7 関連会社に派遣を依頼している ヘッドハンテイングの会社に依頼している 8 友人,知人 先生に紹介を依頼している パートナー(共同経営者)を迎えている 5,7 その他 不 足 人 材 確 保 の 見 通 し 大 変 , 困 難 で あ る 12151 かなり困難である 135.41 頑張れば何とかなりそうである 1 比 較 的容 易 で あ る その他 3
38 滋 賀大学創立50周年記念論文集 (第321号 ) 新 規 事 業 取 り 組 み 今 後 の 資 金 調 一 新 規 事 業 資 金 の 調 達 先 内部資金 政府 ・地方自治体等からの補助金 ベ ンチャーキャピタル 民間金融機関 (VC以 外) 1 政府系金融機 関 ︵〇 を 3 関連 会社 ・親 族 〇 友 人 ・知 人 0 つ 以 内 ︶ 取 引 会 社 5 2 . 2 そ の他 6 株 、 既に店頭登節大証新2部等に上場 2 0 式 公 開 に つ い て の 考 え 5 年 以 内 には公 開 したV 4 5 1 0 年以 内 には公 開 したい ィつかな開した↓功現込みは立っていない 3281△ 公 開 したい とは思 わな 14.2136 株式の公開について考えたことがな 2ゝ14081 i45.61 117 そ の他 5 3 新 全 て 自社 開発 14291 9.01531 獲 得 方 法 一部技 術 導 入 15261 全面技術導入し,自社向けに改良 3 ○ 全 て技 術 導 入 8 3 その他 5 2 特 許 ︵取 得 済 ︶ 0 件 1 件 2 件 3 件 4 ∼ 5 件 5 6 ∼ 1 0 件 1 . 規 事 業 1 ∼5 0 件 5 1 件以 上 特 許 0イ牛 '8461 M 7 8221 148 1 件 2 件 4 関 す る 技 術 申 請 中 3 件 4 ∼ 5 件 6 2 . 2 . 6 ∼ 1 0 件 5 1∼ 50件 3 1 実 用 新 案 ︵ 取 得 済 ︶ 0 件 8131 188.51 7971 1△ 1 件 2 件 7 3 件 3 4 ∼ 5 件 6 ∼ 1 0 件 1 1 ∼5 0 件 6 2 . 実 用 新 案 ︵ 申 請 中 ︶ 0 件 1962163. 151 8351 159 件 2 件 2 0 3 件 5 件 以 上 3 1 3
滋賀県企業の新事業展開の実態 と特徴 39 経 営 者 社 長 の 年 齢 3 1 ∼4 0 歳 7 3 1 1∼ 50歳 20 C 36 3 3571△ 27710 5 3.30 51∼ 60歳 〇 1 151 6 1 ∼7 0 歳 1 5 21.5i i 1 ∼8 0 歳 1 3 社 長 就 任 時 の 年 齢 2 0 歳以 下 1 0 1∼30歳 1 7 1.51△ 〇 1∼40歳 771 151 2 1∼ 50歳 291△ !417! 7 1 ∼6 0 歳 921 12 0 % 1 ∼7 0 歳 1 1 社 長 の 社 内 勤 続 年 数 5 年 以 下 6 ∼ 1 0 年 1∼ 15年 2 6∼ 20年 2 1 3 1 1∼ 25年 26∼ 30年 1 7 31∼ 35年 9 〇 36∼ 40年 1∼ 45年 4 6 年超 社 長 と 創 業 者 と の 関 係 本 人 287 771① 771 7 配偶 者 3 1 3 子 供 1 7 16913751 孫 兄弟 姉 妹 5 養子 娘 婿 1 その他親族 3 従業 員 ・幹 部 友 人 ・知 人 4 1 取引 先 7 〇 │ そ の他 ○ 社 長 の 最 長 従 事 分 野 営 業 部 門 生 産 部 門 研 究 開発 部 門 1 1 経理等 の財務部門 経 営 管 理 部 門 8 経 営 者 2一6 3 771 〇 その他 8 ︵3 つ ま で ○ ︶ 社 長 の 条 件 と し て 重 要 と 思 わ れ る も の 意 欲 5 i72夕 │〇 信 念 38 一 30 洞 察 力 決 断 力 18851 78515631 O i59 包容力 8 統率力 3 6 . 13. 1 4 7 2 3 8 1 〇 〇 │ │〇 責任 感 協 調 性 1 健 康 その他 4 1
近 い 三 武 将 社 長 の 性 格 に 織 田信 長 4 \ ノ 豊 臣秀 吉 X 〇 徳川家康 / \