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金融機関営業店システムの展開

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Academic year: 2021

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小!特集

金融機関におけるシステムイノベーション

金融機関営業店システムの展開

DevelopmentofBanking¶汀minalSYStemS

先進金融機関のオンラインシステムは総合オンライン化を達成し,次に戦略的情 報システムの構築など,新たな段階に入りつつある。こうした中で営業店システム も,よりいっそうの合理化と新商品の営業推進をねらって次期システム構築の方向

に動いている。次期営業店システムのニーズは多様化しており,まず基幹部分の確

立が求められている。すなわち,ホストを含めたネットワーク機能の強化,現行シ

ステム機能の継承,営業店情報処理への拡張をねらいとして,ターミナルコントロ

ーラや端末装置が現行のものから最新技術の応用製品に置き替えられる。本稿では,

このようなニーズに対応するHITACT-860/30金融機関ターミナルシステムの開

発思想,製品の特長について述べる。 tl

言 次期営業店システムのニーズは多様化している。こうした ニーズの中には新ターミナルコントローラのような次期シス テムの基幹となるもの,イメージ応用端末のように今後の

種々な試行を経なければ評価が定まらぬものなど様々があ

る。このため次期営業店システムの構築は,まず最抑二基幹 部分を確立し,技術進歩や諸制度の整備に合わせて順次段階 的に拡大してゆ〈というアプローチが必要である。本稿では, まず次期営業店システムのニーズについて述べ,次に基幹部 分のニーズを実現するHITAC T-860/30金融機関ターミナ ルシステムの開発思想,製品の特長について述べる。 8

次期営業店システムのニーズ

図1に次期営業店システムのねらいを示す。ホストシステ ムとのネットワークの強化,営業店情報処理への拡張,自動 機器の強化及び窓口システムの合理化が大きな柱と考えられ る。 第3汝ハオンラインの動向 宮山菜店システムの合理化 外部システムとの連動 ネットワークの強イヒ 情報処理への拡張 自動機器の強化 合 窓 口 シ ス テ ム の 理 化

ホームバンキング ファームバンキング バンキングPOS そ 注:略語説明 OCR(光学文字読取り装置), 他

∪.D.C.る81.327.13.022:33る.717

下島賢二*

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山中治夫ホ

助川0㍑γ朋乃α々α 最近,ローカウンタやロビーでの顧客セールスの機械化が

注目されている。こうようなシステムでは,単なる商品情報

の提供だけでなく顧客の取引状況や参考データを即座に提供

できること,更に,こうした情報の相互関係を顧客の求めに

応じて理解しやすい表現形式にすぐに加工できることなどが ポイントであり,これにより熟練行員でなくても説得力のあ るセールスやコンサルティングを行なうことができる。 一方,営業店経営では,各種の統計資料が本部から送られ ているが,これを管理や判断に有効利用するための支援ツー ルが整備されておらず,これの整理及び的確な把握に多くの 努力を要しているのが現状である。これを改善するには,本 部からのデータを自動的に整理・保存し,必要な情報を理解 しやすい形で手軽にアクセスできる仕組みが必要である。 このようなニーズをシステム面で見ると,ホストシステム

とのネットワークの強化及び営業店情報処理の導入が必要で

あるが,現行システムは第2次オンライン開始後約10年を経 分 散 プ ロ セ ッ サ ワ ー ク ス テ ー シ ョ ン 多 機 能 化 (専 用 機 化) 電 子 伝 票 シ ス テ ム 電子ファイリングシステム 現 物 搬 送 シ ス テ ム キ ャ プテ ン シ ス テ ム 企業間コンピュータネットワーク 全銀為替システム,SWIFT外貨システム, 現行システム機能の継私 営業店情報システムの構築 勘定系端末機能,データベースのアクセス 還涜機構,硬貨入金,集中監視,多項目入九群還流 振込専用機(オンライン手書き入九仮名キー入力など),通帳記帳機 伝票を省く事務体制の実現(整‡里,精査,照会,検索,印象事務の省力化) 入力負荷の軽減(OCR伝票直接読取り,記入情報直接入力) 役席検印事務の合‡里化(電子伝票メール,パスワード検印など) 地区センタ集中化による省力化の推進(スケールメリット) 印鑑照合事務の合理化(検索.照会の機械化) 契約文書類ファイル,印影ファイル,電子伝票ファイル,その他営業店情報 自動枚,窓口現金処理装置,黄金元方の連動による資金運用の合理化 ビデオテックス宅内機器 キャプテン情報センタ

VAN:付加価値通信業者 ̄一+■荏巌・公共など

1

金融・保険・百貨店・流通・出版・新聞 音声応答認識システム,MT交換システム 信用調査システム,クレジット関連システム,新ファクシミリ通信網

vAN(付加価値通信網),MT(磁気テープ),SWIFT(Soc・ety forWoHdw・delnterbank F山anc・alTe】ecommunicaい0∩)

図l次期営業店システムのねらい ホストシステムとのネットワーク強化営業店情報処理への拡張,自動機器の強化及び悪口システムの合理化が大き な柱と思われる。

*

H立製作所旭工場

(2)

540 日立評論 VOL.67 No.7(1985-7) 第2次オンライン 第1次オンライン 科 目 別 ファイル 業務処理 システム 専用手順 営業店システム ●非プログラム式 TCE ●専用端末装置 勘定元帳 顧客情報 ファイ ノレ 業務処理 システム ハイレベル手順 (HDLC) 勘定元帳 顧客情報 ファイル 勘定系 業務処理 システム 情 報 データ ′く-ス 情報処理 システム 特定国練絹・パケット交換網 のホストとのネット ワーク機能の強化 現行営業店 システム ●ユーザープログ ラマブルTCE ●インテリジェン ト窓口装置 ●自動機

② 現行 機能 の継承 ③情報処理 への拡張 次期営業店 システム 情報系: 営業店 情報 システム ロ ーカル データベース 勘定系: ●日本語処理, 多機能ワーク ステーション ●多機能自動機

昭和40年 50年 60年 注:略語説明 TCE(TerminalContro‖er) HDLC(Hjgh Leve=〕ata+■nkCorltrOl) 図2 営業システムの推移 次期営業店システムは,ホストシステムと のネットワーク機能を強化し,現行の勘定系の機能を継承しながら,営業店用の 情報システムヘの拡張機能を併せもつ複合形態のシステムが求められる。 ており,このような拡張に対応できない。したがって,ター ミナルコントローラや端末装置を更新し,次期システムの基 盤を確立する必要がある。 ところで,次期営業店システムは第2次オンラインの資産

を有効に活用できること,すなわち現行システムの機能を継

承し,段階的に拡大できることも重要なポイントである。こ のため,次期営業店システムは現行の機能を継承しながら営 業店情報処理への拡張機能を併せもつ複合形態のシステムが 必要とされ,こうしたことを実現できるターミナルコントロ ーラが求められる。 一方,端末装置では,一線・二線・後方のような設置場所 の違い,勘定業務・情報処理などの処理の違い,更には外部

条件の変化,に対して柔軟に対応できる機能が求められる。

図2に営業店システムの推移を示す。 8 HITAC T-860/30システム 次期営業店システムを実現するための技術的なポイントと

して,大容量メモリ,大容量ファイル及び強力な処理機能を

もつ高性能なコントローラ,ネットワーク分散処理に対応で

きるソフトウエア,現行システムからのスムーズな移行,段

階的拡張機能,柔軟で多機能な端末装置などが挙げられる。

図3にHITAC

T-860/30システムの構成を示す。HT-2503分散プロセッサは,1台でターミナルコントローラ,ロ ーカルプロセッサ,更に現行T-5801ターミナルコントローラ

のエミュレーション機能をもつ一台三役の高性能プロセッサ

である。一方,DPOS(Distributed Processing Operating

System)は分散プロセッサのオペレーティングシステムであ

り,ネットワーク分散処理を指向するソフトウェアである。

また,新端末装置としてHT-2702フレキシブルバンキングタ

ーミナルを開発した。 3.t ネットワーク分散処理システム指向 HITAC

T-860/30システムは,ネットワーク分散処理指向

のシステムである。現行の営業店システムは,ホストに機能

を集中したシステムであるが,ネットワーク分散処理システ

ムは,ホストの他,営業店にもプロセッサ機能を配置し,ネ ットワーク機能によりホスト∼営業店間の連係を維持しなが ら,営業店独自にも処理可能なシステムである。このため, 集中処理のメリットである資源の共用性及びシステム全体の 整合性を生かしながら,営業店個別の要求にも対応できると いう特長がある。 ネットワーク分散処理システムがもつこのような特長によ って,次期営業店システムの大きなねらいであるホストシス

テムとのネットワークの強化,営業店情報処理への拡張が可

能になる。 3.2 移行性の配慮 HT-2503分散プロセッサのエミュレーション機能は,オン ライン処理でのインテグレーテッドエミュレーションを行な

う機能である。すなわち,分散プロセッサで現行T-580/20シ

ステムのソフトウェアを動かし,現行の端末装置を使うこと 情報処理 システム リモート店 現行端末 WMTWMKBPR C口先行CDATMなど MBC

l

営 業 店

l

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勘定処理 システム 新営業店プロセッサ

〔:言警言冒セッサ〕

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】FBT

l

(Flexrb…ank・ngTerm・na】);

一線処針サブシステム;

l 1 ′■ 現行端 l  ̄● ̄●1 I l l l l

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′′′僚店へ /(バックアップ)

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I l●後方端末・サブシステムl

:・情報端末・サブシステム;

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WM TWM K CD 先行CD A l ll ll

自動機l

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・RATM(紙幣還流式ATM)!

l l TM L_ など lr---r l l●公共団体l

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+________________-+ 注:略語説明 DPOS(Distr仙edDataProcessing Ope「atlng System) MBC(多重分岐装置) WM(窓口装置) TWM(テラー窓口装置) RO(受信専用プリンタ) KBPR(キーボードプリンタ) ATM(A=tOmatedTeller Machl[e) CD(Cash Dispenser) DDX(D唱舶=加taExchange) 図3 HITACT-860/30金融機関ターミナルシステムの構成 図中の□部分が=什ACT-860/30金融機関ターミナルシステムの構成機器である。 46

(3)

金融機関営業店システムの展開 541 HNA 第1段階 勘定系 ホストシステム 分散プロセッサ 5801 エ ュ レーション モ ー ド

C>

第2尉筈 勘定系 5801 エ ュ レーション モ ー ド ネイティブ モ ー ド 現行端末 現行端末

注:略語説明 HNA(HltaChj Network ArchlteCtUre)

C〉

} 勘定系 第3段階 _一J 情報系

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ネイティブ モ ー ド ローカル 処理 ローカルDB

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+_-__+ } 新端末(FBT) 現行端末 新端末 分散形汎用オペレーティングシステム(DPOS)

上巳=-+-一---「阜---「戸+--…-…---…--

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・確) HIF「丁/HNA ファイル

…峯拒;芸三晶副

lSCF対話サブシステム制御機能 AP バッチ 70ログラム 各種 l l l I l l l l l

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仙£i蓋処器量…

AP 対話 AP 対話 l l l l l l ロ

フ ム パーティション ハ一丁イソヨン ローカル D B 更 新 l l l l l 伝 送 プログラム = ll ll = AP 業務処理プログラム (新■端末) l ll ll lI lI 図4 現行システムからの段階 的移行の例 まずエミュレーショ ンモードで新店増設に対応する。次に回 線をHNA化し,新端末とネイティブモー ドで新システムのペースを構築し.全 TCEを分散プロセッサに入れ替える。そ の後,ローカル処理などのシステム拡充 を行なう。このようにして段階的にシス テムを拡充できる。 注:略語説明

DPOS(Dis川buted Data Processlng Operating System)

ECP(Emulation Contro】Program)

CSCF(Comm]nlCation Subsソ引em

ControIFac‖巾)

MPC(Message Processing Contro帖「)

lSCF(lnteractiveSubsystem Co[trOI

Facility) HIFIT/HNA(Highしeveげi【e TransmlSSion Program/HNA) AP〔Application Program(User Program)〕 +____________++__-________+L____________-_________+ 旬:5801エミュレーションモードの機能 ③:ローカル処理機能 〔塾:ネイティブモードの機能 ④:ネットワークアプリケーションに対するエンドユーザー支援模範 図5 分散プロセッサのソフトウェア構成例 分散プロセッサは,DPOSのもとで580にミュレーションモード,ネイティブモード,及びローカル処理を 実行できる。更に,ネットワークアプリケーションに対するエンドユーザー支援機能も充実している。 ができる。これによr),端末装置の導入時期の違いによる償 却期間,移行時のソフトウェア開発,設置スペースなどの問 題に対し,合理的に対処できる。図4は次期システムへの移 行の考え方を示したものであり,こうしたアプローチをとる ことで,次期システムの段階的構築が可能になる。 3.3 分散プロセッサとDPOS (1)ハードウェアの特長 HT-2503分散プロセッサは,8Mバイトの論理アドレス, 最大4Mバイトの主記憶装置,最大280Mバイトの内蔵磁気デ ィスク装置をもつ32ビットプロセッサである。また,バッフ ァ記憶及び入出力転送データのアドレス変換機能をもつなど

高性能化されており,更に,非特権命令をHITAC

Mシリー

ズに合わせてホストとの親和性を配慮する,エミュレーショ

ンハードウェア機構により移行性を配慮する,など高性能で 高い拡張性をもち,移行性に優れたプロセッサである。 (2)ソフトウェアの特長 DPOSはネットワーク分散処理機能が充実している。例え ば,HNA(HitachiNetwork Architecture)の採用により複 数のアプリケーション間で1本の物理回線を共用できる,パ

ケット交換網を利用して1台の端末から複数のホストと通信

できる,入力・出力マッピング機能をもつ,ネットワークア プリケtションに対するエンドユーザー支援機能が充実して

いる(図4参照),などがある。また,リレーショナル形デー

タベーズなど,ローカル処理機能も充実している。更に,ソ

フトウェアの生産性を配慮して,COBOL,PASCALなどの高

級言語によるプログラム開発ができる,など多くの特長をも

つ。図5に分散プロセッサのソフトウェア構成例を示す。 3.4

FBT(フレキシプルバンキングターミナル)

FBTは一線から後方までを含む各種勘定系業務処理及び 各種情報系業務処理,更にはワードプロセッサ,パーソナル コンピュータ処理にも使える柔軟な機器構成を提供すること を目的とした,モジュール構成の,高インテリジェントで多 機能なワークステーションである。図6に営業店内各種サブ システムの構成例を示す。 FBTは高インテリジェント機能をもっている。例えば,勘 定系機能ではFMAP(マップ)機能をもっている。FMAPはキ ーボード,通帳才滋気ストライプ,磁気カードからディスプレ イ画面への入力の制御を行なう機能であり,分散プロセッサ から送られた定義情報に従って入力制御を行なう。これによ

りFBTは,定義情報のメンテナンス機能を分散プロセッサ

(あるいはホスト)が掌握しながら,端末側のインテリジェン

ト機能を生かした機能分担が可能になっている。

自動機の展開

CD(Cash

Dispenser),ATM(Automated

Teller

Ma-chine)の出現で,窓口で行なわれていた取引の自動機シフト

が進み,単純入出金取引はほとんどすべてが自動機で行なわ れるようになった。しかしこうした現状にもかかわらず,ま だ自動機シフトの余地は相当残されており,今後の営業店省 力化の大きなポイントである。 47

(4)

542 日立評論 〉0+.67 No.7(柑85-7)

鳶、

(a)一線処王里サブシステム 注:略語説明 PBPR(通帳プリンタ〉,CE(制御装置) 図6 FBTによる各種サブシステムの構成例 ている。 PBPR

/

垂頼

、顔

(b)後方処理サブシステム

■脚 .-▲仲 調越野筆頭責要…砺 顔

(c)情報端末システム FBT(フレキシブルバンキングターミナル)は各構成要素がコンパクト化されており.レイアウト性に優れ

表I HT-2805RATMの主な仕様 RATM(RecycleAutomatedTe‖即

Mach】ne)は,タッチパネル,硬貨入・出金,単票発行,漢字印字など多機能化 されており,今後の業務拡張に対する配慮がなされている。 区 分 項 目 紙 幣 入出金部 遠〉充紙幣 2金種(万,千) 取引限度 入出金とも最大100枚/取引 紙幣の装てん・収納 lカセット運用 通 帳 印字部 印字文字種葉頁 +lS第l水準漢字あり(オプション) 単票発行機能 あり(オプション) 伝票・ カード部 印字文字種至頃 +lS第l水準i実字あり(オプション) 明細票の放出 明細票・カード一括放出 顧 客 操作部 タッチパネル 横10×縦12 イ吏用CRT 10・12‥1カラー 表示文字数,文字種 最大480字,+lS第l水準)実字あり そ の 他 硬貨入・出金機能 あり 取忘れ匝]収機能 紙幣,カード,明細票,通帳 インタホン 内蔵形 人体接近センサ あり 寸 ミ去(幅×奥行×高さ) 720×l.200×l′400(mm) (1)多機能化 硬貨の入・出金装置のような物品取扱い1幾能の拡大,タッ チパネルのような入力操作機能の拡大などにより,自動機が 多機能化され,自動機の取扱い範囲が拡大される傾向にある。

表1にHT-2805RATM(Recycle Automated Teller

Ma-Chine)の主な仕様を,図7に外観を示す。RATMは紙幣還さ充 式のATMであり,硬貨の入・出金,単票発行,JISI形カー ド,タッチパネル,人体接近センサ,JIS第1水準漢字などの サポートにより多機能化するとともに,CRT(Cathode Ray

Tube)ディスプレイの表示可能画面数を強化(最大120画面),

磁気ディスク機構をサポートするなど,業務拡張に対して十

分に配慮している。

(2)無人化運用への配慮

営業店の自動機は休日運用や24時間運用の方向に進みつつ ある。このような運用では,自動機の監視や制御を遠隔で行

なえることが望ましい。RATMはこの点を考慮して,取忘れ

紙幣や通帳の回収・継続運転機能,モニタパネルによる遠隔

からの運用制御機能(電源オン・オフ,開局・閉局,保留物品

の返却他),モニタパネルに対する顧客からの呼出し通知機

能,モニタパネルのインタホンによる顧客との通話機能など

をサポートし,今後の無人化運用を配慮している。

48

J

ヂ (‡j 図了 HT-2805現金自動取引装置(RATM) RATMは一つの取扱口で 入金紙幣,出金紙幣及び返却紙幣の取扱いを可能にするなど,顧客操作性に配慮 している。 匹l 結 言 HITAC T-860/30金融機関ターミナルシステムは,次期営 業店システムの基幹部分を構成するシステムである。冒頭で 述べたように,次期営業店システムのニーズは多様であり, 今後の様々な試みによって最適な通が見いだされるであろう

重要なニーズもある。例えばOCR(光学文字読取り装置)やイ

メージ読取りの応用によるデータ入力の省力化や営業店内で のネットワーク化である。また,自動機では運用管理の地域 集中化などが考えられる。今後は,基主幹部分のエンハンスと ともにこのようなニーズへの対応が課題である。 参考文献 1)会沢,外:銀行指向のワークステーション,日立評論,67,3, 221∼224(昭和60-3) 2)角谷,外:金融機関における分散処理システムの動向,日立 評論,63,5,353-356(昭和56-5) 3)中歳,外:高性能ダイレクトOS駆動型オンラインエミュレ ータの方式と評価,情報処理学会第26回(昭和58年前期)全国 大会

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