12 13
学 生 支 援
附属図書館
S u p p o r t f o r S t u d e n t s
あなたの学びを応援!
図書館所蔵の貴重書には、たとえば『ケルン大学商学ゼミナール文庫
(芳谷有道記念文庫:以下「A」と略します)』、教育学部分館には、『彦根
藩藩校弘道館旧蔵書(以下「B」)』や『戦前期旧教科書類(以下「C」)』が
あります。いずれも本学の歴史と深く重なります。「A」は、Schmalenbach
(近代会計学の始祖) に始まる資料であり、故 芳谷ゼミOBのみなさん
から恩師をしのび特注木製書架とともに寄贈されたものです。また、
「B」「C」は前身の滋賀県師範学校が国立となり、資料も継承され現在の
蔵書となっています。「B」は、藩校資料として高く評価され、京都大学人
文科学研究所も数年にわたり調査しました。貴重書には、保存と利用と
いう、相反しそうな課題がありますが、利用されてこそ蔵書の価値があ
がるものです。その一環として、「C」による「教科書展」を昭和60年から
毎年30年近く実施しています。マスコミの取材もあり、他府県からの来
場者もあります。展示は、教員による資料の評価と協力がなければ実施
できません。今後とも学内外の研究者による蔵書の再評価が期待され
ます。歴史的資料
からは、その作成
にかかわった人々
の息遣いが時空を
超えて伝わってき
ますよ。
貴重書と展示
卒業論文や修士論文を書くため、あるいは、レポートや授業の予
習・復習をするためには、たくさんの論文や図書を読む必要がありま
す。しかし、必要な論文や図書が滋賀大学の図書館にすべて って
いるわけではありません。そこで、図書館では、所蔵していない論文
や図書を他大学の図書館から取り寄せるサービスをしています。
ただ、取り寄せには送料等の費用がかかります。学生のみなさ
んは、負担があることで入手をあきらめることが多いようでした。
そこで、図書館では、平成26年10月から27年2月にかけてこの取り
寄せ費用を大学が支援して無料にする取り組みを試みました。そ
の結果、本館では昨年度の同時期と比べて論文の取り寄せが2倍
に、図書の取り寄せも大幅に増えました。また、教育学部分館では
前年度比で論文の取り寄せが5倍、図書の取り寄せが13倍となり、
多くのニーズが潜在していたことがわかりました。平成27年4月か
らは、この取り組みを1年間通して実施することとしました。(※なお、
経済学部生の場合は専門演習(Ⅰ∼Ⅳ)履修者に限ります。)
サービスの申し込みは、図書館ホームページの「マイライブラリ」
からできます。学生のみなさんは、このしくみを積極的に使って、
日々の学習をより充実したものにしてください。
文献取り寄せサービス
学生による図書館蔵書構成への参画、図書館の利用推進などを目
的に、学生参加による図書選定のしくみを設けています。本館では、
読書好き・資料選定に興味のある学生ボランティア9名(学内公募や、図書
委員を務める教員の推薦による)を図書選定学生委員とし、年3回開催する委
員会で図書を選んでいます。教育学部分館では、年1回、「学生選定図
書の募集」と題して、コース・専修やサークル等の各団体や個人から
専用の申込用紙でリクエストを受け
付けています。それらの図書について
は、本館では「学生推薦」コーナー、教
育学部分館では「学生選定図書」コー
ナーに配架しています。
また、両館ともに、年間を通して購
入希望図書の「リクエスト制度」を実
施し、学生からの要望に随時こたえる
とともに、学生の視点からも図書が充
実できる仕組みを整えています。
学生選定図書・リクエスト(購入希望図書)制度
学生用図書とは、教員の研究用図書とは異なり、学生が利用す
る、あるいは利用すべき図書のことで、この学生用図書購入費は、
授業料収入予算額の1%相当額を充当するという滋賀大学独自の
基準に基づき、毎年度予算を確保しています。
学生用図書を購入するための予算が確保されています
本学学生団体の陵水新聞会が主催するビブリオバトル(平成26
年度は2回開催)において、本館の図書館職員が経済学部教員とと
もに審査員として協力しています。さらに、発表者が紹介した図書
については、図書館でも購入し、発表者のコメントを添えて、本館1
階の受付カウンター横の書架や開架展示コーナーに置いて来館
者のみなさんに見てもらっています。
昨年、自分が興味を持っ
た本を懐を傷めずに読み
たいと思って、学生図書選
定委員会に参加しました。
しかし、実際に選定に携わ
る中で、皆に読まれる本を
選びたいと思うようにな
り、どのような本が読まれ
ているのかを気にするようになりました。おかげで自分の視野や興
味が広がったように感じます。参加してよかったです。
私のおすすめの本は『エンジェル・フライト 国際霊柩送還士』
です。生と死が紙一重であること、各国での死生観の違いを学び
ました。自分が知らずにきたことを知ることができた1冊でした。
(経済学部4回生 桐山彩加)
平成22年度(2010年
度)に国民読書年に因ん
で、図書館では第1回図書
リユース市の開催を始め
ました。
「附属図書館図書リユー
ス市」は、学生や教職員の
みなさんが読書や図書館
への関心を一層深められることを願い、教員が「不要図書」として
拠出した本を無料で持ち帰ってもらうイベントです。この催しは平
成26年度で第5回を数えます。毎秋、10月27日からの読書週間に
あわせて提供の受付を行ないますと、おおよそ600冊ほどが寄せ
られ、ほぼ全点が持ち帰られます。図書館スタッフは、この事業が
定着し、新たな読者のもとで図書が活用されることを喜んでいま
す。今、図書館からの除籍図書・不要図書をどのような形で提供で
きるか検討を始めていますので、楽しみにお待ちください。
図書リユース市を開催しています
この図書購入費の55%は本館・教育学部分館に基礎的資料費
(大学図書館として備えておくべき基本的資料)として、等しく配分
し、残り45%は各キャンパスの学生数に比例して両館に手当てす
る方式で、学生用図書の一層の充実を図っています。
学生推薦コーナー
桐山さん推薦の本
ビブリオバトルの様子(陵水新聞会提供) ビブリオバトルで紹介された図書の展示
閲覧室風景(教育学部分館)
閲覧室風景(本館)
教科書展20周年記念出版の『近代日本の教科書のあゆみ』(サンライズ出版, 2006)
パソコンコーナー(本館)
主体的に学び合う空間として活用されるグループ学習室(本館)
学生図書選定委員会に参加して
ビブリオバトル
ビブリオバトルとは
複数の発表者が自分の薦める本を5分で紹介し、発表者を含めた参加者と審
査員の投票により、最も読みたくなった チャンプ本 を決定する書評合戦イベ
ントです。陵水新聞会主催のビブリオバトルでは、滋賀大オリジナルルールとし
て小説以外の図書も対象となっています。
リユース市の様子
12 13
学 生 支 援
附属図書館
S u p p o r t f o r S t u d e n t s
あなたの学びを応援!
図書館所蔵の貴重書には、たとえば『ケルン大学商学ゼミナール文庫
(芳谷有道記念文庫:以下「A」と略します)』、教育学部分館には、『彦根
藩藩校弘道館旧蔵書(以下「B」)』や『戦前期旧教科書類(以下「C」)』が
あります。いずれも本学の歴史と深く重なります。「A」は、Schmalenbach
(近代会計学の始祖) に始まる資料であり、故 芳谷ゼミOBのみなさん
から恩師をしのび特注木製書架とともに寄贈されたものです。また、
「B」「C」は前身の滋賀県師範学校が国立となり、資料も継承され現在の
蔵書となっています。「B」は、藩校資料として高く評価され、京都大学人
文科学研究所も数年にわたり調査しました。貴重書には、保存と利用と
いう、相反しそうな課題がありますが、利用されてこそ蔵書の価値があ
がるものです。その一環として、「C」による「教科書展」を昭和60年から
毎年30年近く実施しています。マスコミの取材もあり、他府県からの来
場者もあります。展示は、教員による資料の評価と協力がなければ実施
できません。今後とも学内外の研究者による蔵書の再評価が期待され
ます。歴史的資料
からは、その作成
にかかわった人々
の息遣いが時空を
超えて伝わってき
ますよ。
貴重書と展示
卒業論文や修士論文を書くため、あるいは、レポートや授業の予
習・復習をするためには、たくさんの論文や図書を読む必要がありま
す。しかし、必要な論文や図書が滋賀大学の図書館にすべて って
いるわけではありません。そこで、図書館では、所蔵していない論文
や図書を他大学の図書館から取り寄せるサービスをしています。
ただ、取り寄せには送料等の費用がかかります。学生のみなさ
んは、負担があることで入手をあきらめることが多いようでした。
そこで、図書館では、平成26年10月から27年2月にかけてこの取り
寄せ費用を大学が支援して無料にする取り組みを試みました。そ
の結果、本館では昨年度の同時期と比べて論文の取り寄せが2倍
に、図書の取り寄せも大幅に増えました。また、教育学部分館では
前年度比で論文の取り寄せが5倍、図書の取り寄せが13倍となり、
多くのニーズが潜在していたことがわかりました。平成27年4月か
らは、この取り組みを1年間通して実施することとしました。(※なお、
経済学部生の場合は専門演習(Ⅰ∼Ⅳ)履修者に限ります。)
サービスの申し込みは、図書館ホームページの「マイライブラリ」
からできます。学生のみなさんは、このしくみを積極的に使って、
日々の学習をより充実したものにしてください。
文献取り寄せサービス
学生による図書館蔵書構成への参画、図書館の利用推進などを目
的に、学生参加による図書選定のしくみを設けています。本館では、
読書好き・資料選定に興味のある学生ボランティア9名(学内公募や、図書
委員を務める教員の推薦による)を図書選定学生委員とし、年3回開催する委
員会で図書を選んでいます。教育学部分館では、年1回、「学生選定図
書の募集」と題して、コース・専修やサークル等の各団体や個人から
専用の申込用紙でリクエストを受け
付けています。それらの図書について
は、本館では「学生推薦」コーナー、教
育学部分館では「学生選定図書」コー
ナーに配架しています。
また、両館ともに、年間を通して購
入希望図書の「リクエスト制度」を実
施し、学生からの要望に随時こたえる
とともに、学生の視点からも図書が充
実できる仕組みを整えています。
学生選定図書・リクエスト(購入希望図書)制度
学生用図書とは、教員の研究用図書とは異なり、学生が利用す
る、あるいは利用すべき図書のことで、この学生用図書購入費は、
授業料収入予算額の1%相当額を充当するという滋賀大学独自の
基準に基づき、毎年度予算を確保しています。
学生用図書を購入するための予算が確保されています
本学学生団体の陵水新聞会が主催するビブリオバトル(平成26
年度は2回開催)において、本館の図書館職員が経済学部教員とと
もに審査員として協力しています。さらに、発表者が紹介した図書
については、図書館でも購入し、発表者のコメントを添えて、本館1
階の受付カウンター横の書架や開架展示コーナーに置いて来館
者のみなさんに見てもらっています。
昨年、自分が興味を持っ
た本を懐を傷めずに読み
たいと思って、学生図書選
定委員会に参加しました。
しかし、実際に選定に携わ
る中で、皆に読まれる本を
選びたいと思うようにな
り、どのような本が読まれ
ているのかを気にするようになりました。おかげで自分の視野や興
味が広がったように感じます。参加してよかったです。
私のおすすめの本は『エンジェル・フライト 国際霊柩送還士』
です。生と死が紙一重であること、各国での死生観の違いを学び
ました。自分が知らずにきたことを知ることができた1冊でした。
(経済学部4回生 桐山彩加)
平成22年度(2010年
度)に国民読書年に因ん
で、図書館では第1回図書
リユース市の開催を始め
ました。
「附属図書館図書リユー
ス市」は、学生や教職員の
みなさんが読書や図書館
への関心を一層深められることを願い、教員が「不要図書」として
拠出した本を無料で持ち帰ってもらうイベントです。この催しは平
成26年度で第5回を数えます。毎秋、10月27日からの読書週間に
あわせて提供の受付を行ないますと、おおよそ600冊ほどが寄せ
られ、ほぼ全点が持ち帰られます。図書館スタッフは、この事業が
定着し、新たな読者のもとで図書が活用されることを喜んでいま
す。今、図書館からの除籍図書・不要図書をどのような形で提供で
きるか検討を始めていますので、楽しみにお待ちください。
図書リユース市を開催しています
この図書購入費の55%は本館・教育学部分館に基礎的資料費
(大学図書館として備えておくべき基本的資料)として、等しく配分
し、残り45%は各キャンパスの学生数に比例して両館に手当てす
る方式で、学生用図書の一層の充実を図っています。
学生推薦コーナー
桐山さん推薦の本
ビブリオバトルの様子(陵水新聞会提供) ビブリオバトルで紹介された図書の展示
閲覧室風景(教育学部分館)
閲覧室風景(本館)
教科書展20周年記念出版の『近代日本の教科書のあゆみ』(サンライズ出版, 2006)
パソコンコーナー(本館)
主体的に学び合う空間として活用されるグループ学習室(本館)
学生図書選定委員会に参加して
ビブリオバトル
ビブリオバトルとは
複数の発表者が自分の薦める本を5分で紹介し、発表者を含めた参加者と審
査員の投票により、最も読みたくなった チャンプ本 を決定する書評合戦イベ
ントです。陵水新聞会主催のビブリオバトルでは、滋賀大オリジナルルールとし
て小説以外の図書も対象となっています。
リユース市の様子