経営情報システム論
インターネット
–歴史とその技術-インターネットの歴史
• 1960年後半,米国国防総省の高等研究計画局
(ARPA)は軍事的に利用できるネットワークとして
ARPANET
を創設。
• ARPANETはパケット通信による世界初のネットワーク
で主にメールやファイルのやりとりが行われた。
• 1983年ARPANETは通信プロトコルとして
TCP/IP
を採
用した。
• TCP/IPを採用した頃,軍事部門から切り離され他の
ネットワークとの相互接続により,大学間を結ぶ学術
交流のための一般向けネットワークが拡大する(イン
ターネット)。
• 日本では1989年からインターネットに接続される
。
非商用ネット(1969~1994年)の流れ
• 90年代初頭まで,インターネットは軍関係,高等教育
機関,少数の企業の開発機関での利用に限られて
いた。
• 世間の関心が爆発的に高まり始めた
1994年
にイン
ターネットは誕生25周年を迎えていた。
• 1969年
カリフォルニア大学ロサンジェルス校からスタ
ンフォードリサーチ研究所へとつながれた。
• 電子メールと@と言うシンボルは
1972年
。
• 電話網を介して行うコンピュータリモートアクセスは
1972年
。複数参加によるチャットは
1973年
,FTPは
1973年
。
初期のインターネット
• 90年代後半,多くの人々にとって最先端と思われ
たものは選び抜かれた少数の人々にとっては,すで
に遠い過去のことだった。
• 軍の緊急時における強力な通信ネットワーク。
• 大学のコミュニティにおける実験のための通信シス
テム。
• 最終的な開発目標は,政府の認可を受けた研究を
行っている研究者間で行われる情報のやりとりを活
発にすることだった。
ウェブの普及
• インターネットの普及を駆り立てたのは,
電子メール
であった。
• インターネットが高等教育機関と軍関係にのみ留
まっていたのは
コストと技術的(操作が難しい)な問
題
だった。
• 1994年
新しいインターネットのバックボーンの構築
によりビジネス活動が許されることになった。
• 最後の
ブレイクスルー
は
ワールドワイドウェブ
である。
ウェブの誕生
• ティモシー・ジョン・バーナーズ=リーは、ロバート・カイリュー とともに、World Wide Web(WWW)のハイパーテキストシス テムを考案・開発した(URL・HTTP・HTML の最初の設計)。 • 1980年6月にスイス・ジュネーヴの欧州原子核研究機構 (CERN)にソフトウェア技術のコンサルタントとして6ヶ月間 在籍した。数千人に上る研究者や参加者に効率よく情報を 行き渡らせるためのシステム開発を命じられるが、個人的に ランダムに他の文書と連結できる仕組みを持った ENQUIRE を開発していた。これは、公表はされなかったも のの、WWW の概念の基礎となるものであった。図などを多 様する技術論文を統一的に閲覧・検索する目的だった。 • バーナーズ=リーが CERN で使用したNeXTcube。これが、 初の Webサーバとなった。Nextcube
• NEXTSTEPは、NeXTコンピュータ社独自のオブジェクト指 向マルチタスクオペレーティングシステムである。同社独自 のコンピュータシリーズ上で動作するよう開発された。 • NeXT Software Inc.(後にNeXT Computer)は当時アップ
ルの社長であったジョン・スカリーと対立し同社を辞職したス ティーブ・ジョブズにより1985年に設立した企業である。 1996年にアップルコンピュータに買収された。
ブラウザ
• マーク・アンドリーセンは、イリノイ大学内のNCSA(国立スーパーコ ンピュータ応用研究所)在籍時に初の画像表示Webブラウザであ るMosaicを開発した。当初は、UNIXのX環境でのみ動作。すぐに Macintosh、Windows向けが作られた。しかし、NCSAがMosaic の権利を主張したため、NCSAと決別。 • 1993年、ジム・クラーク(シリコングラフィックス:SGI;創始者)と共 同でモザイクコミュニケーションズ(後のネットスケープコミュニケー ションズ)を設立。そして、Mosaicのコード関連の書類を破棄した上 で、Netscape Navigatorブラウザを開発した。 • 1995年には、会社は株式公開。このとき彼はまだ23才で、一夜に して億万長者になるが、マイクロソフトのInternet Explorerの猛追 により、シェアを徐々に下げ、1998年11月24日、会社はAOLに買 収される。 • 2004年以降Mozilla FirefoxやOperaが 市場シェアを拡大することでInternet Explorer に脅威を与え始めた。 webブラウザの歴史 1991年2月 ティム・バーナーズ=リーが開発したウェブブラウザであるWorldWideWebをインターネットに公開 1994年4月 Mosaic開発者らによりモザイク・コミュニケーションズ設立。後にネットスケープコミュニケーションズ と改称される。 1994年12月 ネットスケープがMosaic系ブラウザNetscape Navigator(以下、NN)1.0を発表する。 1995年8月 Webの将来性に目を付けたマイクロソフトは、Mosaic派生のspyglassのソースコードを買収して、それを元にInternet Explorer 1.0(以下、IE)を開発し、公開する。
1998年3月 ネットスケープ社は、開発中の次期NNのソースコードを一般に公開し、その管理団体mozilla.orgを 設立。mozilla.orgは、このソースコードを元にオープンソースなブラウザMozillaを開発することに なった。 1999年1月 IE 5.0 が公開される。またmozilla.orgのプロジェクトの遅滞や前記の同梱戦略により、この頃から IEのシェアはNNを追い抜き、第一次ブラウザ戦争は収束していった。 2002年6月 Mozilla 1.0が公開された。
2004年11月 Mozilla Firefox 1.0が公開された。この頃からIEの脆弱性の多さ、対応の遅さなどから世界中で Firefoxのシェアが拡大し始めるが、依然としてIEが9割近くのシェアを獲得している。この時期から 第2次ブラウザ戦争と呼ばれるようになった。
2005年11月 Mozilla Firefox 1.5公開。自動更新システムを搭載し、ドラッグ&ドロップによるタブの並べ替えをサ ポート。 2006年10月 Mozilla Firefox 2.0公開。
第2次ブラウザ戦争
• ウェブブラウザの市場シェアをほぼ独占していたIE6であるが、 ActiveXを悪用し、セキュリティーホールを狙ったコンピュータウィ ルスやスパイウェアなどが多数登場するようになり、セキュリティ 問題が大きく注目された。 • タブブラウザ機能やRSSリーダー機能など、様々な新機能を搭載 する次世代ブラウザとして、Mozilla FirefoxやOperaなど登場。こ れらは、ActiveXを搭載していないため、ActiveXに起因するセ キュリティ問題は発生しない。 • 次世代ブラウザではW3Cなどによるウェブ標準への準拠が求め られているが、IE6ではウェブ標準への準拠度が比較的低い。そ の結果、ウェブ標準への準拠度が高いMozilla FirefoxやOperaが 次世代ブラウザとして大きなアドバンテージを得る事となる。 • Mozilla Firefoxの人気があがり、2006年12月の時点で、世界的市場で見たInternet Explorerのシェアは8割強、Mozilla Firefoxの シェアは1割強である。日本や米国ではIEが特に独占的なシェア を持っているが、ヨーロッパでは確実に減少傾向となり、Mozilla Firefoxが市場シェアの20%を突破するなど(一部国では40%を突 破)、Internet Explorer以外のブラウザがシェアを伸ばしている。
Google Chromeの台頭
• Chromeのメリットとは? • 動作が軽い・早い • 機能の追加・増強がしやすい- IEのアドオンと同様に、Chromeにも「拡 張機能」という機能の追加・増強のための仕組みがある。拡張機能の数 や種類はIEのアドオンとは比較にならないほど多種多様であり、しかも多 くの拡張機能は無償で利用できる。 • 複数のChrome間で設定やタブなどを自動で同期・共有できる。 • 最新のWeb技術/サービスが利用しやすい Chromeには、HTML5や CSS3といった規格が取り入れられていて、スマートフォン市場の大半を 占めるiOSとAndroidの標準ブラウザと同じレンダリング・エンジン「 WebKit」をベースにしているため、サービス開発側から見ると、スマート フォン向けに開発したWebサービスはChromeにも対応させやすい。 • Chromeのデメリットとは? • Webの表示や挙動がIEと異なることがある • プライベートなデータの取り扱いを意識すべき ブックマークなどの同期 機能では、パスワードなど秘匿すべきプライベートなデータが、インター ネット上にあるGoogle管理下のサーバ内に格納される。市場シェア
• Net Applicationsから2013年2月のデスクトップブラウザシェア1位 IE 55.82% 2位 Firefox 20.12% 3位 Chrome 16.27% 4位 Safari 5.42% 5位 Opera 1.82%初期のウェブとラジオの比較
• ラジオはWWW(ワールドワイドワイヤレス)
• 1921年には5局が翌年は575局以上へ
• ラジオは人々の距離と時間の概念を変えた。天気
やニュース,コンサートが聞ける。
• ラジオによって,経済は急速に大量販売市場へ
• ラジオが普及するとナショナルブランドが次々と登
場し始め,企業は全国的に作られたイメージで全国
的なマーケティングキャンペーンに乗り出した。
ワードハンソン「インターネットマーケティングの原理と戦略」よりラジオで利益
•
ラジオは,顧客に価値あるものを提供すること
でチャンスは作り出したが,ビジネスとして維持し
ていくには利益をあげなければならない。
•
1924年末には581のラジオ局が運営されていた
が,採算が取れなくなり,1926年半ばには毎月
15%の割合で消えていった。
•
最終的に全国ネットが現れて,ローカルと全国
の広告を連動させるに至り,ラジオは,ようやく利
益をあげられるようになった。
テレビ放送終了後の野球中継はラジオでなくウェブになる?インターネットとラジオ
• インターネットにおけるマーケティングと商取引も,ラ
ジオと同じ不確実性,可能性,影響力を示している。
• インターネットは企業と顧客とのつながり方を変化さ
せ,ブランド管理,技術革新,価格設定,販売などに
関する機会を広げている。
• 時間と距離についての概念もまた変化し,新しい流
通チャンネルと市場が開拓されている。
展開型ウェブサイクル
ウェブサイトと ウェブコンテンツ 消費者と企業の インターネット へのアクセス 多くの人を 惹きつける 魅力 正のフィードバック を持つビジネスシス テム革新的なアプリケーション
• 第1段階
パブリッシングサイト
(オンラインの新聞や雑誌と似ておりリンクをクリック
することで情報を引き出せる;印刷メディアの代わ
り)
• 第2段階
データベース化とフォーム化
(第1段階の効力とユーザの要求に合わせて情報を
検索できる機能とを組み合わせたもの)
• 第3段階
パーソナライゼーション(個別対応)
(個人の要求とその変化に対応するページを作るこ
とができる)
※その次は何が来るのか?
コンピュータ・ネットワークと通信ルール
LAN(Local Area Network)は企業内や学校内ネットワークなど、一つの建物やせまい範囲で構築されるネットワークである。
LANを構築するにはコンピュータにNICというネットワークアダ プタとケーブルが必要である(最近では無線LANも一般化して いる)。
LANとLANを結ぶ広域のネットワーク形態、例えば県内の学 校ネットワークなどをWAN(Wide Area Network)という。
プロトコルとはコンピュータ同士が通信するためのルールのこ とである。同じプロトコルを使うことで,データの送受信が可能 となる。 インターネットではあらゆるシステムに対応できるTCP/IPとい うプロトコルが使われている。基本的にはIPアドレスを使用し てパケット化したデータを送受信する」というルールに基づいて いる。
ルータの役割
ルータはネットワークどうしを相互接続して、指定先のノード (端子)へパケットを届ける機能をもっている。 パケットの宛先によって、どの経路がふさわしいかを判断する 機能ももちあわせており、この機能をルーティングという。 インターネットはルータネットワークとも呼ばれ、パケット行き来 する際に、それぞれのネットワークのルータを介して通信が行 われる。 また、異なるネットワーク間でのデータ通信にはプロトコルの変 換をするゲートウェイという機器、またはソフトウェアが必要と なる。実際にはルータがその役割を持っている。ネットワーク機器
1.リピータ ネットワーク内で電気信号を中継する装 置。OSI基本参照モデルの物理層で動 作。ネットワーク上に流れるデータは劣 化するため,劣化した電気信号を補正・ 増幅する。 2.ブリッジ LANのセグメント間を相互接続する機 器でOSI基本参照モデルのデータリンク 層で動作する。アクセス制御方式の異 なるLAN接続に使用する。 3.ハブ LANの中継装置の一つで10BASE-Tの LANに使用されるマルチポートリピータ である。ハブも入力された信号の補正と 増幅を行うリピータでリピータハブと呼 ばれるが,ブリッジと同じくデータリンク 層で動作するものはスイッチングハブと 呼びリピータハブとは区別される。 図はAlliedTelesis社のHPより引 用 4.ルータ OSI基本参照モデルのネッ トワーク層以上で動作する。 通信をコントロールするフィル タリング機能(ユーザが指定 したルールによりパケットの 通過,遮断を行う)も保有し ファイヤーウォール機能(組 織内のコンピュータへ外部か らの不正侵入を防ぐシステ ム)を持つルータも多く利用さ れる。 5.ゲートウェイ OSI基本参照モデルの全階 層のプロトコルが異なるネット ワーク同士を相互接続するた め,プロトコルの変換を行う のがゲートウェイ。 図はシスコより引用通信するコンピュータを区別する
通信するコンピュータを区別するためにIPアドレスという認識 番号を使用する。重複するIPアドレスが使用できないため,世 界のIPアドレスはICANNという組織で管理されている。 IPアドレスは32bitの数値のため,覚えやすい文字に置き換え たドメイン名を通常は使う(okiu.ac.jp等)。 MACアドレスはネットワークインターフェースカード(NIC)など の機器を区別するために利用する識別番号である。メーカの 識別番号とハードウェアの識別番号から構成される。通信するには
宛先 202.246.106.2 IPアドレス 宛先 www.okiu.ac.jp ドメイン名 DNSサーバ XX.YY.ZZ.00.11.22 MACアドレス MACアドレス ネットワーク機器 ネットワーク機器 XX.YY.CC.00.11.33 ネットワークインターフェースカード,ルータ blueさん~ コンピュータ名を使う redさん~インターネットにおけるデータ通信
TCP/IPによる通信(=インターネット)TCP(Transmission Control Protocol)とIP(Internet Protocol) の2種類のプロトコル(規約)を組み合わせた通信方法で,デー タ転送プロトコル群の総称として使われる。 パケット通信 TCP/IPの通信ではデータを小分けにしたパケットという単位で やりとりされる。パケットには送信元,送信先の情報などを含む ヘッダが使われバケツリレーでデータを交換する仕組みである。 実際にはルータというコンピュータを経由してパケット送信が行 われる。 to 安里 1 from比嘉 ヘッダ部 データ部 to 安里 2 from比嘉 ヘッダ部 データ部 電子メール1 電子メール2 パケット
TCP/IPプロトコル
TCP/IPの階層化とカプセル化(何故階層化されてるのか?) アプリケーション データ イーサーネット ヘッダ アプリケーション層 トランスポート層 ヘッダTCP アプリケーションデータ インターネット層 ネットワーク インターフェース層 IP ヘッダ イーサーネット トレイラ TCPセグメント IPデータグラム イーサーネットフレーム 隣のレイヤへのデータの渡し方さえ知っていれ ば離れたレイヤのことを知っておく必要がない 上位層のデータを下位層の情報で包み込むこと カプセル化 どんなネットワークを使う か(ケーブルなのか無線 なのか)知らない 何のアプリケー ションのデータ か知らない 役割の明確化 単純化 TCP ヘッダ アプリケーションデータ IP ヘッダ ヘッダTCP アプリケーションデータIPアドレスの基本構造
ネットワークアドレス
ホストアドレス
0~255
0~255
0~255
0~255
どこのネットワークに属するのか 個々のコンピュータを識別 8bit 理論上のアドレスは(256)4=4,294,967,296個 例; 202.246.106.2 (沖国大のアドレス) IPアドレス TCP/IPネットワークに接続されている端末を特定するために割り当て られた番号。重複があってはならない。 32ビットで表される 232(=約43億)通り 11010010 10011001 00000001 00001010 2進数表記 210 10進数表記.
153.
1.
10NIC(Network Information Center)で管理
IPアドレスは人間にとって扱い難い IPアドレスに名前をつけよう!
ドメイン名
DNSにより管理されるIPアドレスクラス
クラスA 0 クラスB 1 0 クラスC 1 1 0 ホストアドレス(8) クラスD 1 1 1 0 クラスE 1 1 1 1 0 (27ビット) ホストアドレス(16) ホストアドレス(24) ネットワークアドレス(24) (28ビット) ネットワークアドレス(8) ネットワークアドレス(16) クラス 範囲 A 0.0.0.0~127.255.255.255 8ビット 126個 24ビット 約1600万個 B 128.0.0.0~191.255.255.255 16ビット 約1万6千個 16ビット 約6万5千個 C 192.0.0.0~223.255.255.255 24ビット 約200万個 8ビット 256個 D 224.0.0.0~239.255.255.255 E 240.0.0.0~247.255.255.255 ネットワークアドレス ホストアドレス マルチキャストアドレス 実験用 マルチキャストアドレス(クラスD) • 特定の複数宛先に同時送信するアドレス予約済みIPアドレス
クラス 範囲A
10.0.0.0~
10.255.255.255
B
172.16.0.0~
172.31.255.255
C
192.168.0.0~
192.168.255.255
プライベートIPアドレスの範囲• プライベートアドレス
は,それぞれのLAN
の中で自由に使用す
ることができるので登
録申請などは必要あ
りません。
沖国大の場合はCクラスなのでこ の範囲が使える特例IPアドレス
ブロードキャストアドレス
• ネットワーク内のすべて
のコンピュータに同時送
信するためのアドレス
ループバックアドレス
• 通信状態をテストするた
めのNICに割り当てられ
たアドレス
255がつくもの ブロードキャスト アドレス 0がつくもの ソースアドレス 127.0.0.1 ループバックアド レスIPアドレスとドメイン名
DNS(Domain Name System)
ドメイン名とIPアドレスを対応させるシステム DNSサーバ t a r o @ o k i u . a c . j pドメイン名 第1階層(トップレベルドメイン) 第2階層(セカンドレベルドメイン) 第3階層(サードレベルドメイン) トップレベルドメイン 国名 jp, uk, fr, kr, cn, ph, etc... セカンドレベルドメイン 組織種別 ac, co, ne, go, okinawa, etc... サードレベルドメイン 組織名 okiu, u-ryukyu, ezweb, etc... IPアドレスとドメイン名 の対応表を持っている