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交通システムにおける計算機制御システム

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Academic year: 2021

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(1)

U・D・C・る5る・り4:る5.011.4/.5〕:る81.32.022

交通システムにおける計算機制御システム

Computer

ControISYStem

for

Transportation

SYStem

鉄道をはじめとする交通機関への自動化システムの導入は輸送力の増強,省力化 による収益の向上,利用客サービスの向上などを目的として積棒的に行なわれてい

る。鉄道と道路■交通分野に焦点を当て,交通機関の管理,制御システム(交通システ

ム)として求められる機能及び計算機利子卸システム構成について述べる。 交通システムの特長は制御範囲がLこ城化することと高信束則隼が要請されることで あり,これに対処するための,高信頼度,モジュール構造形制御用計算機HIDIC80 によるシステム構成を示し,鉄道,及び道路交通での実施例と開発中の新交通シス テムへの応用について述べる。 l】

言 鉄道,道路を中心に輸送能力と効率の向上を図るため,計 算機利子卸システムの導入が積極的に行なわれている。交通管 王翌制御システムの特長は,

(1)制御範囲が広域に及ぶこと。

(2)公共社会を対象としたシステムであり,高信頼度である

こと。

(3)輸送手段の自動制御と集中運行管理及び保守・設備管理

を含むトータル システムを指向していること。 などであり,その実現のためには柔軟作,拡張ノlづ三,及び高信 東抑Ⅰ三を持っている計算機制御システムを中核とし,広範なシ ステム技術の裏付けに基づくシステム開発を必要とするもの である。図1に遷幸誰り御と管理のための総合的な情報処理シ ステムの機能と構成を示す。 本稿は広域化と高信栢度に対J芯するための計算機システム の柿成方法とその具体的実施例について述べる。 日

広域化に対応する計算機制御システム

交通システムの大きな特長は,まずその監視,制御範囲が 線から面へと,地士表白勺な広がI)を持つことである。また一つ の交通機関を運営していくには,乗務員、車両,旅客サービ ス,電力管章里など現場諸機関を有機的に結合することが効果 的である。これら広域化,卜wタル システム化を指向する交 通システムに対応する計算機音別御システムの構成 ̄方法につい て述べる。 鉄道での運行管理を行なうための,計算機制御システムの 構成と機能分担例を図2に示す。各ローカル ステーションと 中央の運転指令所との問は通信回線で結合し,車両の動きの 監視と制御を行なう。これによi′)中央集中制御ができると同 時に,各ステーションでも中央からの情報により前後の車両 のこ状況を把握することができる。また小規模な構内輸送機関 で10-15kmの範囲の場合には,DFW(データ フリーウェイ) を用い同軸線1本で結合する。DFWに結合したCRT(ブラ

ウン管ディスプレイ),T/W(タイプライタ)は乗務員室,各種

設備管理当主及び利用者へのサービスなど構内各所に設置する ものである。 ニ大に広域化の問題として,複数線区にまたがる運行管]哩シ ステムについて述べる。貨車ヤード,コンテナ ヤードなどは 久保 裕* ′ト渕 要** 田畑 彰*** 武井謙次*…* 三森定道***** 奈良明直****** 要員・車両基本計画

議議計

情報案内十 華南運行管理 自動進路設定ご 運聴箱令 自動放送・案内衰示 速度恕廟 定点停止・発車制御 車南間隔親御∴

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∬址占0 汎∼α丘α 0ム加Cんg 此れαmg 花占α†α Aんfγα Tbんef 斤g乃ノg 止すf亡ぶ址仇Or∼Sαdα爪Jcん∫ 仙γα Aん〆れα0

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I l __l 車両履歴、、 自動検査 保守耳嘩・在庫管琴 電力管理 トンネル換気制御 出改札,料金収集管理 図l 総合運転情報処理システム 交通輸送機関のシステム化とLて 必要な主な機能とサブシステム相互関連を示す。 悼教練区の接∴ウニにおけるシステムといえるが,ここでは同一一 交通機関が管理体制,建設計画などによ り分1判,ないし は音別御装置の能力限界,危険分散フォールバ、ソクの目的など により分割された場合.その分#りされている複数線区をトー タル管理システムとして結合する手段について説明する。図3 は,校数線区間を連続的に走行する車両の追跡利子卸方式を示

すものである。A,B線区を管理する,各ローカル

ステーシ ョン計算機相互を通信回線で結合し,移動する車両の情報交 授を行なう。線区間を移動する車両は車番検知装置で.識別さ れ,両線区間での車両の誘導,追跡,監視制御を確実に実施 するものである。同国は処〕曙装置としてマイクロ コンピュー タHIDIC O8を使用した広j或化対応の例であり,分散形連行管 理システムといえるものである。 * 日立製作所大みか工場 ** 日立製作所機壌:事業本部 *** 臼 ̄、工製作所システム技術本部 **** 日立製作所水戸工場 *****[1_、7二製作所シス

(2)

柑Dl¢80 CPU′ M-CLC一日 cRT

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′′K8 、表示盤 オペレーターズコンソー・ル

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LG-H-M lJ ト1 rl eLe-H-M CL¢-H-M l

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通信回線 l l 1 隣接線区運行管理システム

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l llI CRTT/Wpエ/0 KB HIDtG¢8

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表示盤 P事/0 オペレwターズ ゴシソ廿ル 位置検知 連動制御菜置

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M〆D 運行管理中央データ処理システム 要員・車両基本計画 車両運行管理 運転指令 設備管理室 情報伝達 乗務員詰所 自動放送・案内表示 旅客・貨物案内重など 自動運転システム 注:CPU=中央処理装置 KB=キーボード CJC-H=通信制御装置(高遠)IST=インテリジェントステーション M/D=磁気ドラム記憶装置 T/W=タイプライタ DFW=データフリーウェイ M=モデム CRT=ブラウン管ディスプレイ PI/0=プロセス入出力装置 MST=マスタステーション 図2 運行管‡里トータルシステム構成 中央指令所と構内諸機関と遠方ローカルステーションとを結ぷ, 広‡或化に対応する計算機制御システム構成を示す。

言慧レステ_ション手写雪質

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喜竺賢

ローカルステーション 上位計算機 リンケージ

川冨…ご8-CLC-S-M

P‡/0 草書検知菓置 インタフェース 連動制和美置 インタフェース ND 行先表示

雫≡士

M - CしC・-$ HID旧〔旭 CP8

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P工/0 筆者検知装置 連動准斡姜置 インタフェースインタフェース 行先表示 ND I+ 注:工Lニ=連動制御装置 ND=二幸両番号検知装置 CLC-Sニ通信制御装置(低速) ND IL B線区 ND 図3 複数緑区走行車両の連続制御方式 二つの計算機制御範囲にまたがり,走行する車両の連続的 追跡制御方式を示す。 IL ND IL

(3)

交通システムにおける計算機制御システム 465 特 1.高信頼度システム 2.系切替時の制御の連矧生保証 3.保守性が高い 1.経済性 2.故障,障害のローカライズ 3.マンマシン系と制御系の分割 4.フォールバック機能による高い稼動率 構 成 例 M/D内容説明 P:車両運行 計画ファイル Eニ信号等設備 データ ファイル T:車両運行 実績データ Ⅰ/0:マンマシン Ⅰ/0制御 データ M/D GM

l

l

No.1 恥2 CPU CPU (H】訓C80) (H】DIG80) D ′/ .M ∩) P E T / T⊥ P′ E T 畑 工 T S .M T S -M ● ヽ一●-■-■■ C LCl=H= ハU Lハレー‥H D 帆 ハU / T⊥ GM

l

マンマシン系 制 御 系 CPU CPり (柑DIC80) (HIP18船.) D ′J/ M ‥M/n〕 P E T P E T CRT T/W KB ヽ-一.一

-、を ̄封

ISTミ端末Ⅰ/0 CRT KB 榊 CL()】H

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端末Ⅰ/0 注:GM=グローバルメモリ CJCH=通信制御装置 M/D=磁気ドラ与記憶装置 CPU=中央処理装置 DFW=データフリーウェイ 図4 運行管理システムにおける計算機制御システムの構成方法 テム構成について2例を挙げ比重較検討を示す。 臣】

高信頼度運行管理計算弓幾制御システム

交通システムは社会的公共性はもとより,人間の移動,不 特定多数の所有物の輸送にかかわり合うもので高い信頼性と 保守性,安定した稼動率が最も必要とされる。そしてその中 枇であり,オンラインリアルタイムで走行車†和の逆転監視 と進路;別御とをつかさどる,運行管理システムの中央処理業 置は,特に高い信頼度が求められる。高信頼度,モジュール 構造型制御用計算機HIDIC80による中央処理装置の構成 ̄方 法を図4に示す。其本的な高信板度計算機システム構成方法 とLて2例を挙げた。 3.1 並列=.重化システム ハードウェアリソースを完全に二重化すると同時に,二つ のCPUが並列運転することにより高い信頼度を実現したシ ステムである。一方のCPUに障害が発生しても,車両の監 視制御に影響を及ぼさないことと同時に保守性も高いシステ ムである。新幹線の運転管理システム(コムトラック)2)・3)は, 保守中にも常に二重系を維持する目的で,更に1台の待機系 を持つ二重化3台系システム構成をとっている。これにより 極めて信頼性が高く保守が容易なシステムとなっている。 3.2 直列負荷分割システム 経済性に重点を置き,CPU2台で負荷分て刊したシステム

である。利御系のCPUは車両運行計画ファイル(P),信号

等設備データ ファイル(E)と現場からのデータを基に車両の

追跡,制御の処理を行なうと同時に,車両運行実績データ(T)

HIDIC 80による高信頼度シス を作成する。-一■方のマン マシン系CPUは指令員とのマン マ シン インタフェース及び構内諸機関への情報伝達などの入出 力制御処理を行なう。CPUの故障はその系の機能停止とな り,回復するまで他系のフォールバック モードでの運転とな る。ここでM/D(P,E,T)を二重化しているのは,制御系 CPUi牧障時のフォールバックによる機能低下を最下限にす ることと,回復時間の短縮を図ることを目的としている。 【l 鉄道におけるトータル システム 鉄道での計算機による自動化対象業務として,運行管理, 電力管理,車両自動検査,事務管理,駅務管理などがあr), 日本国有鉄道における新幹線運転管理システム(コムトラック) 座席予約システム(みどr)の窓口)は広く知られているが,民 営鉄道でも,帝都高速度交通営団で運行管羊軋 電力管理など のシステムが稼動しており,そのほか大阪市交通局,東京急 行電鉄株式会社、名古屋鉄道株式会社などにおいても一部シ ステムが稼動しており,それぞれイ同々のシステムとして効果 を挙げている。図5に営団有楽町線運転指令室の模様を示す。 地下鉄など新設の鉄道では,鉄道業務全体を総合的にとら え,関連するシステムを有機的に連係したトータル システム として導入するのが新しい傾向であり,民営鉄道自動化の特 長となっている。次にトⅥタル システムの例として,札幌地 下鉄の場合について述べる。 札幌では昭和46年12月に南北線が開業したが,この時,そ れぞれ計算機を中心とした運行管≠里,電力管理,車両自動検

(4)

こ表i 図5 地下鉄運行管理システムの運転指令室 営団有楽町線のHID】C 350による運行管理システムをつかさどる運転指令室を示す。 査,及び後方業務管理の四つのサブ システムから成るトータシステムが導入され成果を挙げた4)。更に昭和51年6月に は東西線が新たに開業の予定であー),その時点で東西・南北

両線を対象に,南北線での成果の上に運行管痙システムと車

上の自動運転システムとのオンライン結合によるダイナミッ クな列車群管理,売上データの自動収集管理など,更に,省 力化の徹底,信頼度向上及び効率向上を目的として,各種新 技術を採用した第二次トータル システムが導入されることに なっている。図6に東西線を主体としたシステム構成を示す。 後方業務管理シネテム H一丁AO8250 売上げデータ: 自動収集システム H】TAClOIl、 HITO.S親局__

憫.{…

駅 自動放送装置 ホトム監視テレビジョン ホーム案内放送 ホーム監視カメラ 鉄道が近代産業社会に誕生した交通機関であるのに対し, 高速道路を除く他の一般道路は自然発生的に成長し,極めて 多目的に使用されると同時に,車両は運転者の自由意志で動 くため,その運行管理,交通i充の最適/制御を実施することは 社会的にも経済的にも困難な問題が多い。しかし近年,交通 安全,交通公害問題及び省エネルギー対策として,各種の中 央監視,制御システムが開発,導入されるようになった。 5.1広1或交通管制システム

自動車専用に建設される高速道路では,自動車走行の安全

性と交通流の円滑化を図るため,高度な機能を待った諸設備 が導入されている。地上に設置した多数の感知器によって車

両の交通量,速度,占有時間率などを計測,気象状況の測定,

更に非常用電話や路上を巡回しているパトロール カーからの 通報などの情報をもとに,高速道路本線上やインターチェン ジ人Llに置かれた道路情報表示板に注意事項,規制内容など の交通情報を表示する,広域交通管制システムが導入されて いる。 例えば,日本道路公団福岡管理局納め広域交通管制の中央 集中監視制御システムは,1対Ⅳ方式遠方制御装置スーパー ロール440Cと制御用計算機HIDIC350で構成しておr),中国 自動車道と九州自動車道(全長250kInに及ぶ)高速道路上の道 路標識を集中制御している。 その他,首都高速道路公団納め料金所用データ中央集中処 三塁システム,電力管理システム,また天王山,関門,八重洲 などのトンネル換気自動制御システムなど,設備管理システ 運行管理システム HtD10350 CTC 運行管理システム H旧IC-350 対列車情報伝送地上裳置 l 漏洩同軸ケーブル

車上送受信装置

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自動運転システム 指 令 電 話 電力管理システム H旧】ClOO ′ 雛 ← ノ ー ス 非常連絡電話 スーパー子馬

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姿垂線..器 列 車 指令電話 速度制限 駅間走行 定位置停止 運行パターン修鹿 停董丁時分表示 後退検知 モニタ‖?ング 図6 札幌地下鉄第二三欠トータル システム構成図 350の二重化システム構成をとっている。 運行管三埋システムは.南北線と独立し各々川DIC 変 電 ′薦 車両自動検査㌢、スチや 、蛸ロー6、3ら0 器 ′両

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儲ノ州 養 注:CTC=Centra】 Traffic Co【trO‡

(5)

交通システムにおける計算機制御システム 467 中央管制処理装置

一】路 上 装 置仰一

一--′一自動車 車載磯 表 示 盤 ■l ■l 中央処理装置

管制卓

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…一山

注‥ヒループアンテナ

最適径路探索 シミュレータ 中央通信制御 処理装置

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路上端 末 通信制御装置 RSE 路上端末 通信制御装置 ルー フ アンテナ ブナ 一一け ル ア -- 七-こ 一「

-(悪霊悪霊)(通信・表示装置)

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---アプローチケーフル 図了 自動車総合管制・径路誘導システム構成図 目的地までの最適径路誘導を日的としている。 交差点 llI '↑ lナ ̄ ̄▼一-】-l l

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lL__ +.___ 工業技術院大型プロジェクトで個々の自動車を ムに対しても計算機の導入が行なわれており,鉄道と同様に トータル システム化の傾向があるといえる。 5.2 自動車総合管制システム 本システムは通商産業省工業技術院による大型プロジュク トとして関係諸官庁,大学,メーカー多数が参加して昭和48 年から研究開発に着手している。 和一般道路での交通管制は,任意に垂わく不特定多数の車両の 流れを ̄交通信号機で間接的に制御するところに限界がある。 この間題を抜本的に解ブ失するため,自動車に車上装置を設け, 個々の車の車種,目的地を把握し,自動車の直接的制御を試 みるのが本システムである。 図7に本システムの径路誘導システムの構成を示す。シス テムの主な機能は次のとおりである。

(1)個々の自動車を目的地までの最適径路への誘導

(2)大気汚睾喪防止などのためのう回ルートへの誘導

(3)自動車事故防止のための道路走行情報(一時停止,速度制

限など)の車内表示 時々刻々の車両走行二状況データを基に,中央管制処理装置 の最適径路探索シミュレータによる予測結果(目的地への最適 な誘導径路)を,R

SE(路上端末通信制御装置)に伝送する。

RSEはこれを記憶しており,各車線上に敷設したループ ア ンテナ上を自動車が通過するときに,R SEは車からの目的 地,車種情報を′受信し,その情報と記憶している予i則結果か ら,その交差点での最適な進行方向を求める。この結果を車 に送信することにより,車上の車載表示装置にその'交差点で 進むべき方向とその他の道路走行情報を表示し,ドライバー に対して誘導,走行情報を的確に伝達することができる。 l司

新交通システム

近年,交通事故,排気ガスや騒音による公害,交通渋滞, 交通企業の採算の悪化など諸問題が発生し,都市交通は行き 詰まりの二状況を呈している。これを打開するために既存の ̄交

通機関を補い,一部代替するものとして,CVS(Computer

Controlled Vebicles

System)5)のような個別軌道輸送シス

テムや,中量軌道輸送システムなどの新交通システムが開発 されている。新交通システムの主な特長は,高密度運転など による乗客サービスの向上と,運転の無人化をはじめ,あら ゆる業務で自動化,省力化を行ない経営の効率を高めている ことである。このために計算機を使用して乗客の動き及びシ ステムを構成している車両,軌道,駅,車両基地,変電所な どの状況を常時把握して,全体として最適な制御管】聾を行な っている。 新交通システムでの計算機制御の例として,CVSと中遠 軌道輸送システムについて述べる。

(1)CVSにおける計算機制御

CVSは通商産業省の指導のもとに財団法人機1戒振興協会 が開発中のシステムである。これは都市内に綱目二状に張られ た専用軌道上を4八東り小型車両が小ヘッドウェイで走行す るシステムである。このようなシステムでは在来鉄道の制御 方式で制御することは不可能であり,計算機が直接車両を制 御する方式としている。 CVSの実用化を促進するために,昭和48年から東村山市 の実験場に総延長4.5kmの軌道を設け,総合実車走行試験を 行なっている。日立製作所は,ス”パーウェイと呼ぶ高速走

行軌道(最高速度60kIⅥ/h)における制御を担当している5)。図8

にスーパーウェイ計算機制御システムの構成を示す。なお本 実験で昭和51年1月,速度60km/bで3両を1秒間隔で走行さ せる実験に成功した。図9は1秒間隔でスーパーウェイを走 行中の3台の車を示す。これは世界でも初めての記録であり, 関係方面から高く評価きれている。

(2)中量軌道輸送システムにおける計算機制御

中量軌道輸送システムは鉄道とバスの中間の輸送量があり,

無人化と省力化による経済性をねらった,新交通システムと

しては ̄最もニーズの強いと考えられるシステムである。

(6)

丁-ス・パ与エイ計算機システム⊥

耗テープリーダ PTR コンソール タイプライタ PIノ0

ASR 知号 検結婚 過置 適任

I

P王/0 通信細微装置 CしC)M 6チャネノレ

Illlll

モデム及び 誘導無線地上局 M/D 、磁気ドラム メ′モ 柑2K語 ラインプリンタ L/P オペレーターズ コ ン ソ′-ル スーパーウェイ誘導線 アンテナ 車上制御システム 図8 CVSスーパーウェイ計算機制御システム図 ウェイ計算機制御システムのハードウエア構成を示す。 竃 ×乃台 CVSスーノ〈-欝図9 世界最初のl秒間隔で走行するCVS車両3台 昭和51年l月 東村山CVS実験場スーパーウェイで成功した。 自動放送 乗客案内 表示装置

記録作成

標 準 時 制御情報 入力情報 制御情報

】.+

一 運行統計 紀 辞

統計記蓉 軌遠国曙 橋 報 qRT 兼 運転省令台 ダイ ヤ 作 成 ダイ ヤ ファイル 図10 中量軌道輸送システムの運行管理システム 新交通システム に特有な運行プログラムを用意L.1台の計算機で電力管理,駅業務管理など 複数の機能を持たせたシステムの機能構成例を示す。 本システムでの制御管理方式は,既に述べた在来鉄道で実 績のある計算機制御技術をより高度に応用するものであり, 無人運転であるため列車群の管理だけでなく,直接列車ドア の開閉や出発指令など車両制御を行ない,またフローティン ブ ダイヤ,デマンド ダイヤなど新交通システムに特有な運 行プログラムを用意している。在来鉄道と比較し規模が小さ いため,1台の計算機で運行管理,電力管理,駅業務管理な ど複数の機能を持たせたシステム構成が可能である。図10に 運行管理システムの機能構成例を示す。 l】 結 言 交通システムにおける,特に運行管理システムの広1或化, 高信栢化のニーズに対応する最近の計算機制御システム構成 を示し,二れらの高信束削空計算機f別御システム技術に立脚し た鉄道におけるトーータル シ芥テムと,道路交通管制システム の実施例について紹介した。 交通需要の増大と,反面,各梓の公害問題に対処していく ため,交通・輸送産業部門では,各方面で装置産業化の努力 が払われている。終わりに,御指導,御協力いただいている 関係各位に対し深く謝意を表わすとともに,我々は今後とも, 新交通システムの開発・実用化などと併せ技術開発に努力を 続け,ニれらの分野でいっそうの貢献ができれば幸いと考え るものである。 参考文献 1)竹村:「鉄道業務へのコンピュータ導入+,日立評論,54,719 (昭47-8) 2)関,井原:「博多新幹線コムトラックにおける進路制御システ ム+,日立評論,57,355(昭50-4) 3)帆 久保ほか:「高信頼度計算機システムHIDIC-700による2 重化3子‡系システム+,電乞も学会全国大会(昭50-4) 4)米沢,刈谷:「札幌市交通局高速電車計算制御トータルシステ ム+,日立評論,54,742(昭47-8) 5)石井,井原:「CVSスーパーウェイ計算制御システム+,日 立評論,56,1211(昭49-12)

参照

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