U.D.C.る2l.892.2.098
r練によるタービン潤滑油の劣化
r-rayRadiation
DamageinTurbine
LubricatingOils
茂
庭
喜
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剛*
Yoshihiro MoniⅥ7a G∂Nakamura
要
旨
Co ̄60r線をト5×19Rr(roentgen)照射し,納の色相,隙価,抑監比重などを検討した。また赤外線吸 収スペクトルを調べ,これらと油の化学的組成との関連性有無を検討した。アロマテック含量約10∼50%の 油について得られた結米ほ,必ずしもアロマテック含量の多いものがすぐれているとはいえず,精製法,およ び添加剤の偵H川法に検討の余地があると考えられるr,また許容線量は抑立変化の許容限度を20%とすると き,一般のタービン油ほ1∼2×1087一である。 1.緒 日 原丁カプラソトの潤滑に際し,従来の有機質潤滑剤を適用する場 合の放射線傷害については,すでに多くの報告があり,耐放射線性 にすぐれた油の開発も行なわれている(1) ̄(5)。 原子力発電に際してタービン潤滑油をどう考えるべきかについて は,これが十分に遮へいされていることから放射線の照射レベルは 低く,油は1×108radまでの線量に耐えられるので,従来のタービ ン油が使えるといわれている。しかし遮へいが十分でなく105rad/h 程度の照射レベルの位置におかれる械器でほ,油の寿命は1,000時 間くらいになる(4)。これらはおもに放射線によってひき起こされる 油の粘度変化に注臼した議論である。実際問題としてほさらに狐度 の影響,酸化劣化も考えられるので,これらを明らかにしておかな ければならないと思う。また現実に入手できる油について,その放 射線による劣化を確認しておくべきである。 抽の放射線による射ヒについてほかなり多くのデータが集積され ているが(1) ̄(5),(8),国l勺のタービン油については確実なデータほな い。一方鉱油中の化学成分のうちアロマテック成分を多くすれば許 容線量の大きい油が得られると報告され(5),この結果に基づくと思 われる原子力用潤滑油がわが1-』の市場に提供されているが,これは 輸入品であり国内ではまだこの種の油は開発されていない。 そこで鉱油系潤滑油に着日し,従来の添加剤入りタービン油およ びアロマテック含量を多くしたといわれる輸入原子力川潤滑油を比 較検討するとともに,国内の石油原油により,アロマテック含量を 約10∼50%,#90タービン油相当粘度の抽を試作し,油の組成の影 響を検討した。その結果若干の知見を得たので以下に概 要を述べる。 2.実 験 方 法 試油を硬質ガラス製試験管(28mlllウix160mm)に約 20g入れ,Co-601万キュリーr線源の外筒12.5cmの 位置に配置し,1∼5×108rの照射を実施した。この場 合試験管のガラス栓を取り除き,試料油面を大気に開放 した状態で放置した。照射線量率は主として5.8×105 r/h,実験初期ほ同じ位置で7.0×105r/h,後期には4.4× 105r/hであった。これらの線量率の差は実験結果にほ とんど影響しなかった。3.試油および組成分析結果
3・1試油およびその一般性状 表1は一般性状を示したもので,A-90,B-90は国内 日立製作所日立研究所 でrFられている添加剤入り#90タービン油で特に酸化安定性にす ぐれたものをとり上げてある。C-冷,D-200は輸入油でナフテン ペ-スの油である。がJ老ほ冷凍機油,後者は#200級のタービン抽 である。A¶90,B-90らのⅤⅠは約100,後者らのⅤⅠは約40前後 である。 RN系は国内のれ抽尉由からアロマテック含量約10∼50%,#90 タービン抽相当粘度のものをめぎした試作油である。RRL系は輸 入原子力川潤榔由ですべて鉱油である。このうちタービン用として 推奨されているのはRRL-3であるが,A-90,B・-・90らよF)もやや 高粘度紬である。またこの油については許容線量が明らかにされて いない。♯90タービン袖に近似する粘度をもつのはRRL-6で許綽 線量は1・0×1018neutrons/cm2とされる。RRL-4の許容線量もこれ と同じである。RRL-1,2,5の3種は許容線量1.6×1018neutrons/ Cm2とされている(、これらの粘度は比較的大でタービン軸受にはむ かない。原∫・ノJプラントの-1・舶機械,歯車,マニュビレータなどに 抑奨されている。 炭化水割如こ関するⅤ・W・Davidの研究(5)によると小性ナ練,r 繰らは同一のエネルギーレベルの場合,油に及ばす効_果は同じであ ると報告されている。また油を組成する各元素について1neutron/ Cm2に等価の吸収エネルギーをeV/gで求めた結果から,ナフテン 系スピンドル留分に閲し,1×1017neutrons/cm2は73∼92Mradに 等価になることをホしている。これより前記の1.0×1018neutrons/ Cm2は730∼920Mrad,すなわち約7∼9×108rad(またほ約8・∼10 ×108r)に相当することになり,従来鉱油系潤滑油について知られ ている許解線量1×10Srad8こ比べてかなり人きいことになる。 表1 油 状 試 料 の 一 般 性 状 測 定 結 果ォヲ)!諾5/4芸
粘 度 (CSt)表示石1 ̄(ら訂蒜う
ⅤⅠ】(諾K。濃)
弓無頼Fぐ13∼16。)
/J A-90 B-90 C【冷 D-200 N N N N N N R R R R R R RRL-1 RRL-2 RRL-3 RRL-4 RRL-5 RRL-6 レパ ) ヽ-ノ +一 ( ( 一+一一十 5(+) 8 < 1% 2(+) 4舛 1妬(-) 37.50 37.12 20.91 105.2 462.4 106.5 49.50 138.5 261.5 34.90 <U 4 4 9 7 6 6 7 5 5 3 0()打3.413一584.83柑4.74
一一 2 2 2 2 2 2 0 ▲U O (U O nU 9 9 5 2 6 6 (U O ハリ ハU O nU (注)ⅤⅠ===ViscosityIndex(粘度指数),JIS.K2284による /亡・…・曽田式振子形試験機による境界摩擦係数 叫5
叫 0.26 0.29 0,13 0.14808 脚和41咋7Jl 表2 〝-d-〟 分 析 値 1] 立 評
論
\、項目 \ 試料 \ A-90 B-90 C一指 ロー200 N N N N N N R R R R R R RRL-1 RRL-2 RRL-3 RRL-4 RRL-5 RRI一一6 釦 成 関 連 倍。托碑
0.8794 0.8612 0.8924 0.9072 0.9357 0.9662 0.9731 0.9140 仇9100ノ雪祭引分稚
1.4800 1.4705 1.4902 1.4981 1.5221 1.5470 1.5547 1.5063 1.5026 l 1 0.9314 1.5262 0.8850■1.4844 表3 シ り 朕素分布分析値 CA (%) カ ゲ ルお弓&うL&ら
26.1 46.5……二言喜三三二…
33.6150.72臥7;52・8
25.6≡68.1 L 18.4166.036t8i55・3
38.7・54.6 42.6156.7 環分析値指RALRNIRT
1・48ll・S6
l 値 析 分 ト\、項H;†メモ試_王11二l分
析 値.試料\、:(g)
【10・2316
重≡羞萱l王…三……≡§
B-90 C一冷 】 l RN-1 RN-2 RN-3 RN-4 RN-5 RN-6 1 2 3 4 5 亡じ 一 一 一 一 一 一 L L ▼L L ▼L L R R R R R R R R R hK R R 10.3744 10.0931 9.9824 10.2730 10.2137 10.1051 10.0400 10.0657 10.0439 10.2029 10.1850 10.0097飽和分弓ニッロク蒜
89.84 91.39 78.80 70.73 49.79 47.01 45.24 64.42 66.83 82.59 2 9 nU 3 9 7 4・4 5 ‖凸 9 7 9 2 1 4 ワ】 6 4 「、J 5 3 3 1 56粥8以 49 19還。・68…。・35。・66■。・7。…㍑。・18。・6。頂。・661・94…
全円収率 (グg) 99.U6 99.99 98.04 99.37 98.27 99.50 98.24 98.34 98.28 98.49 3.2 組成分析結果 3.2.1几-d一〝分析値 表2に分析結果を示す。またCAとRAの関係を図1に示す。 こオーtらの結果からRRL系のRA/CAは試作RN系のそれよりも やや大きいといえる。CAは油中の全炭素瞑子に対するアロマテ ック炭素原子の百分率であF),RAは油の構成分子中をこ含まれる アロマテック環の平均数であるから,試作RN系はRRl一系に比 較しアロマテック環についている側鎖の炭素原子数が多いと考え られる。またこの分析段階ではごく単純に考えればRA/CA〔7)人 きい抽の方が放射線に対し有利ではないかと思われる。 3.2.2 シリカゲルタロマト分析値 表3はシリカゲルグロてト分析値である。刀-d-ルタ分析低から 予想されるのとは異な/)た結果を与える抽もあるカ\午舶的には だいたい同様な傾向にある。 3.2.3 赤外線吸収スペクトル 潤滑油中のアロマテック含量ほ,波数1,600cm】l,810cm ̄1 の吸光度から推定できることを既報(6)(7)したが,ここには1,600 cm ̄1の吸収を示す。図2はRRL系,図3はRN系のスペクトル である∩ 図2でRRL-3の吸収ほ巌も臼弓く,ついでRRL--6,RRL-1,2,5らほ吸収が強い。図3iこほRN系のほかiこA-90クーヒ ン油のスペクトルを併記した。B-90のスペクトルもこれに疑似 する。C一冷,D-200のスペクトルは朝田恭したが,RRL-6に近似 する吸収を示す。 】6
-l.6 1.2 ⊂亡 l).呂 0.4 国1 100 9r) 呂0 70 京 60 dト■ 軍l lこ1hl 50 40 3() 21) l() 0 第48巻 第7号 RRIJ薪 rRN-1) J第一2UO
(Rlモ1。-1) RN系 U 20 40 60 J左京1Hl‖州川†_じ=() 紹-d-凡才分析におけるCAとRAの関孫 \\ \ \.__′ 、\ Rlり一一1 rl.6xlOl且nぐu【t・UnS′さm?I RRL-2 什6:(101且neut】1qbS・をm2) Iモtミl.-5 け6入101Rロ(ゝUtr川1S′=1】2J 仙Immソ、ぺ--一小 RRI+-6 けOxlO18neulrl)nS/ヰm2) .「ト∼f線E】t RRlノー3 1,800 l,700 1【)0 90 80 7() 吏60 鯨50 禦 サ¥J40 30 20 1n () 1,600 1,500 披 徽(cm ̄1) 図2 RRL(新油)1,600cm ̄l付近の 赤外吸収スペクトル (0.1mmス/く-一寸) 一一一・・′■■■ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄・\・\ \\
■6 N 一 3 nn N 【 R N nn\
人側クーーーご川h /、\1
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1,占UO 1,7()0 1,600 妓 故(cm ̄り 1,50(〉 国3 RN仙(新油)1,600cm-1付近の 赤外吸収スペクトルr
線
に よ る タ ー ビ ン潤
滑 油 の劣
化
料 試 4 十穴 の 放 射 線 爪弔 射 †iri綬 の 性 状 809 〃[‥ -‖Uハ ー \ [ \ヤ附
9〇 一 90 か 一 臥 X ハリ O O 7 M一ル L 2.3.L一 り山 3.5.一 L 5. L ワ山 3.良一 射 r”0××××■0似×∼二〇×× n X X X X .A. . ■ 一 4 2 局 一 色 ト仰ごり】仙叫下仙
l/パ ‥乃 1 2 3車型㈹憫㈹㈹…恋㈹脚
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亡U 2 0 4 9 只U 9 0 (U ハリ 9 9 0 0 0 0 0 1 1 1 +寸 ‥乃拓-u"レぺ‥乃 4 2 3 4 4 夫5 試 料 抽 粘 度 37.8℃ 2 2 仝U 5 0 4 ハU 2 1 1 1 2 39.00 51.75 69.26 90.14 118,5 rcSt) 9乱9℃ 粘度増 加率「%) 37.8℃198.9℃ 一巾∴ L 2.2. (リレ 4 7 3.5 8.8 20.0 35.8 20.5 15.4 43.3 29.8 78.6 49.8 一 一 9 0 0 7 7 1 史U 9 3 ■ l ‥ 4・34一一2・77・614 ●3 1 0 q山 1 4 951 一6.乙2・7 の 放 射 線 j現i射lうfJ後 の 性 状 Ⅴ 10 9 8 8 9一9 川 川 1〇一4.5.3.一ほ は ほ は ば聾。・。2㍑㌻。・。2÷÷㍑川
項 目 試 料 RN-1 RN-3 RN-6 RRL-3 RRL-4 \一 -照 射 宗二 (`r-0 1.0 ×108 5.0 ×108 0 1.0 ×10け 5.0 ×108 0 7.0 ×108 5.0 ×108 0 1.3 ×108 2.14×108 3.5 ×108 5.02×108 0 1.0 ×108 5.0 ×108 色 付l比 し二L∴+ ̄ノ.) レ〃 2 2 4 ‥灼】 4 4 4 一 月似 l 1 2 拓+レ〃 十一一一+ 亜 (15/4℃) 0.936 0.944 0.957 0.973 0.984 0.993 0.913 0.919 0.924 0.864 0.868 0.869 0.872 0.874 0.904 0.907 0.914 粘 度 (cSt二) 37.8℃T98.9℃
24.12 61.42 25.26 42.74 33.43 69.74 49.50 55.70 61.65 72.40 86.25 138.5 160.3 266.74・Co-dOr線照射による劣化
4.1一般性状の変化 表4,5ほ放射線照射による射ヒをホしたものである。則--LB-170Ⅹはポリ7ルキレングリコー′し油である〔,比重はやや人きくな り粘度指数は低下の傾向がある。願仙ほ青汁減少するか,あるいほ 増大する。LB-170Ⅹのみ酬Ifiほ人きく増しているが,化学構造上 予期された結果である。ち芸界摩擦係数/りまわザかに低下する傾向 がある。以上の変化ほいずれにしても小さいく_)しかし色相変化ほか なり大きく,かつ粘度増加が一苦しい。すなわちr線による油の変質 ほ,特に粘度について草しく酎ヒ劣化ほLB-170Ⅹを除きほとんど 問題にならない。 図4ほ粘度射ヒ率であるが,はじめの予想ではアロマテック含量 の大なる油ほど粘度変化は少ないものと考えていた。しかしそのよ うな結果ほ得られず,必ずしもアロマテック含量の多い油が耐放射 線性にすぐれているとはいえない。また検討した油のうちA-90タ ービン油は比較的すぐれた油である。また試作RN系ではRN-3が よい。輸入原子力用油RRL系でタービン用として推奨されている RRL-3は化学組成的に普通のタービン抽と同様のものであり=一線 照射による粘度変化ほA-90油,B-90油よりも大きい。 さきに各油の〃-d-〝分析値を示し,RA/CAの遠い,RAとCAの 数値,あるいはシリカゲルクロー7ト分析を子-rなってアロマテックの .2一絹㍉.5 〔U (U O 4 1 1 0 1 3 粘度増加率(%)37.8℃】98.9℃
】54 胤31 ∩ハ) ハU16・7那51・78。・7¶ふ92・6
㌣J
一7・5一 47.一 12 詣3551 83"0 1 一6 円一43一44 00 ハU Ⅴ 5 9 5 4 3 一 70 ■6・26・価竺〇.。2〇.。5〇.19川〇.。4…㌃〇.。2〇一。8一〇.。5〇.。3〇.。5〇.。8柑㌃…〇.16㌦
酸mg 重量%を示し,これらの結果がr線照射結火と関擁するであろうこ とを考えていたが,照射結果は予期に反した。あるいはここに実施 した照射実験での線量率が大きかったためかと考えられるが,この ノなについては後日改めて検討したいと思う。 4・2 赤外線吸収スペクトルの変化 4.2.1r線照射直後のスペクトル 図5にRRL-4の場合を示す.っ波数1,800∼1,400cm▼1の箭域で ほ特に大きな変化はない。ただしRRL-3の場合は1,700cm ̄1付 近に粁†二の吸収が現われる‥ これほRRL-3が7一線照射後の酸仰 がやや大きくなっていることと符合する。すなわちr線による油 の変質は油分イ・間のクロスリンクのみでなく,酸化も多少起こる ことを示している。 被数1,000∼700cm,tの領域では明らかに965cm ̄1,910c皿 ̄1, 885cmJlに変化が起こっている。これらの吸収は環状C-Cの伸 縮振動によるものと帰属されている。この結果ほr線照射によっ て炭素【水素の結合状態が変わり,飽和環状構造が増えることを意 味する。この構造変化により粘度指数が低下する傾向を示したも のであろうし1 ム2・2 r線照射後長期間放置した場合 B-90タービン油に関する測定結果を図dに示す。またこれに 関連して測定した油の酸佃を表るに示す。B-90油ほr線照身帥 後では5・02×108r照射しても1,800∼1,500cm+1簡域の赤外スペ Ⅶ 7-810 iけて和41年7ノ+ 22〔) 2()0 1月n 帥 0 nU ハリ O ロU CU 4 2 ′㌔〉尽き智似望 附史郎LiJ.い空:37.バ′(二
そ乞
/ +■× lく\-ニう ./ 1JB-17り∴ Oli八一1 1くトー6 2りり ノす・-111り+-4二塚ごさ誌一 ̄3
上i一洲 100 2()0 3r)() 4()〔) +【イ1寸・ナ1・■1lll■ ハU (り ∩り n nU ハU ′り 八り 火U 7 エリ r〕 J】 3 2 1 ⊃∴サ∴一「■壷剥豆 Lユニ 1-1i-17り∴ ①一-1く\-6 八一∼州 Rトー1 &一-Rべ一3 +計--1ミRI+ ̄4 100 2り() 300 4r)() 岬 射 l;二(Mrノ 図4 r線照射した.試料の粘度増加 \・\一\ (n.1mm RR】_▲一小iト油〉 1)1r)"ンm.1j寸f毛 ーく 50() 1,800 1、70n l.6け0 池 敢・CmlJ 60 50 40 30 RRl一一41抑It】 'J / \/ U ノ10日7黙糊は 5.0メ10d†邸1射f壬 1,000 90D 800 推 放・■cml..・ 立 図5 RR〟4抽の7・線照射による変質 クトルは新油と大差がない。しかし室内に約5年放置したもので は2.14×108r,5.02×108r照射した試料の場合1,700cm ̄1付近 に著しい吸収を示す。しかし1.3×108r照射した試料では照射血 後と大差ない。一方酸価も表るにみられるように,1,700cm ̄1付 近に強い吸収を示したものは約2mgKOH/gとなっており大きく 増加している。B-90油はr線照射直後において酸価にも赤外ス ペクトルにも異常がなかったのに,そのまま窄中に放琵すること により,ある線量以上照射したものに著しい酸化劣化が起こった 評論
1()り リー) 掛〕 宇三17n J三1 付1 5() 9n 畢IRO ヤ1 7〔) 第48巻 第7†ナ 0.1mm7、/・ ̄イ十〉 【i-90・:批【h 梢邸仙汁i妾、5・02川87・ \l+卜.2.1小10R/. =∴5.02ズ1()R/ ′_一二/ノ ̄ 1.70r) 1,6()n ,一三故「cm ̄11 B-90l■きlr抽J 1.3イ1DR7甲州L/】後:ゝプ三千言;=さごごご買号ヲ言_i`,‥鼻
汁韓 叫脚 3即∩ 3、600 3,40巾 3,200 3,000 ■り杜「rml) しB-90ク=ビン油の似て‡) lズ16 r線照射校長期間ソ;叫一放置した柵の変質有無 去6 r線J将別による酸価の変化.∴丁\∵!r絞rてチ川
A-90 B-90 ロー200 RRL-3 RRL-4 RN-1 RN-3 RN-6 1.3 ×108 3.5 ×108 5.02×108 1.3 ×108 3.5 ×108 5.02×108 1.0 ×108 5.0 ×108 1.3 ン、1()8 3.5 ×1(〕8 5.02×108山脈㌫m一脈…
酸 価 ぐmgKOIi/gJ 旦牧 射 前 0.08 0.08 0.OB O.06 0.06 0.06 0.08 0.08 0.05 0.05 0.05 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02…:呂;壬呂;13二3…
照射IF(後 0.02 0.02 0.03㍑川■〇.。3竺〇一。3川柑川0・110・16一〇・。50・1。一〇・。40・14一〇・。2川
照射後空lト 放置約5年 0.14 0.22 0.67 0.25 2.17 2.14 0.09 0.17 0.53 0.37 1.12 0.10 0.27 0.37 0.33 0.20 わけである「ノB-90抽ほ図ムに示すように妓数3,640cm ̄1付近に 若 ̄ ̄ ̄t二の吸収をもつ油である。この吸収はタービン油の酸化防止剤 として用いられるDBPC(ジ・ターシャリ・プチル・パラクレゾ ール)の分了・構造に関係する特性吸収と考えられるが,r線照射 1.3∼5.02×108r彼の油ではこの吸収がはっきりしなくなってい る。この場合の分析精度からDBPCがまったく変質してしまった とは断定できないが,γ線照射によりDBPCが破壊をうけること ほ明らかである。.r線照射l白二後の醸仰が新油と大差ない事実から, その段階では今回の赤外分析にかからない程度のDBPCがまだ 残っていたかも知れない。あるいはほかの酸化防止剤が存在して いたのであろう。しかしその後の室内放置により酸化が進んでい るので,酸化の連鎖をひき起こすべき酸化生成物が微量に存在し ていたであろうことが推定される。1.3×108r程度の照射に対し てはこれらの酸化生成物による酸化を十分おさえ得たが2×108r 以上の照射をうけたものでほ,その後の酸化を防止する効果はな くなっていたものと考えられる。 以_Lのことから放射線lこよる油の変質は粘度変化にのみ注目す べきものではなく,酸化現象および酸化防止剤の破壊がともなっ ー 8-7′
線
に よ る タ ー ビ ていることに注意する必要があるし放射線による油の劣化につい て,その初期段階でほ劣化機構上生成した遊離基と酸化防止剤と の知己こが考えられているのほ周知のとおりであるが,上記の紙果 からもやはり酸化防止剤の音義ほ大きいと思われる。 亦外データほ省略するカ\RRL-3の≠お本的な化学組成ほB90 相川こ似ており,アロマテック含量の少ない抽であるが,3.5×10弓r 照射試料でも1,700cm ̄1付近の吸収ほ照射血後と人差ないJす なわちB-90油よりも安定である。RRL-3がB-90油より一安定な のほ油の化学組成の差によるのでほなく添加剤に遠いがあるので ほないかと推定される。 またRRL-4は前記したRRL-3よりもアロマテックに富んで いるっこの場合ほ5.0×108r照射したものでも醸化は進行しない。 RRL-3とRRL-4とほ同一・製造者によるもので,酸化防止剤が同 じと仮定すれば,アロマテック含量の差が影響しているのかも知 れない。 表るで明らかなとおりA-90タービン油は5.02×108r照射した 試料でも酸化の進行は少なく,前記B-90,RRL-3よりもすぐれ ている。A【90油よりも若干アロマテック含量の多いRN-6ほ表 dに示すとおりA-90よりも酸化は進行しない。 以上の結果から酸化防止剤の選択と7ロー7テック含量の向者力、; 懐化の進行に関係があるように思われるカ\データからみてこの 場合は酸化防止剤の効果か大きいように思われるて,この榔助を明 らかにするにほ,アロマテックに関する分析と同時に恨化防止剤 を明らかにし,かつ放射線の照射により生成する物質を詐称・こ検 .-トj■する必要がある。しかし本報でほこのような糾仰の検討は不可 能である。ただこれらを考慮することにより,さらにすぐれた油 ができるであろうことが期待される〔_-.5.結
口 実験結果を要約すると以下のようである。 (1)鉱油中のアロマテック含量が多いほど放射線による劣化は 少ないという結果がすでに報告されており,木報でもそれ を期待して実験したが,予期に反しアロマテック含量を多 くしても必ずしもよい結果ほ得られなかった。 (2)r線照射直後に測定した色相,比重,粘度,粘度指数,酸 価,境界摩擦係数については,色相および粘度に若しい変 化がみられ,そのほかはわずかに変化する程度である。 (3)赤外線吸収スペクトルにおいて波数965cm】1,910cm▼1, 885cm ̄1の吸収に変化がみられ,これらはr線照射前より も叔くなる。その相対吸収強度ほ965cm ̄lの吸収が最も 強く,朗5cm ̄1の吸収がこれにつぐ。この結果ほ7一線照射 ン潤
滑 油 の劣
化 811 により飽和環構造が増したことを意味する′ノ このたぎ)かr 線照射後の油の粘度指数ほ一般に低下している′j (4)r線照射により赤外スペクトルにおける3,640cm】1付近の 吸収ほ消失する。 (5)r線f粥射後,空中に放粁すると二苦しく恨化劣化か進子fする 納があるっ この酸化現象ほ油中のアロマテック含量,酸化 防IL剤の耐放射線性の大小に関係すると考えられるれ こ の点についてはさらに今綾検討を要する-+ (6)油の粘度変化iこ対する許容限度を20クgとすると,ダーヒ ン油の許容線量ほ1∼2×1087・である。しかし酸化現象に ついても十分注意すべきであると考える。 なお本報の結果からA-90タービン油がすぐれている′)RRI一-3 はこれよりも劣る。またB-90油は酸化防什二剥がr線にづ机、と思わ れる。D.B,Cox氏ら(8),R.F.Hausmann氏らの鞭告(4)によれば少な くともタービン軸受の潤滑に関しては放射線の照射レベルが低く, 放射線による油の変質は問題とするに足りず掛こ耐放射線性の大き い油を用いる必要はないといわれている。したがってD.B.Cox氏 らはむしろ酸化安定性その他の物理化学特性に着日して抽を選ぷ必 要があると称している。酸化劣化を考えるとき酸化防1L剤が放射線 により破壊をうけやすいものがあるので,この点に翻意すべきであ り,本絹に扱った柵ではA-90のような年別埠のものがでtいと思う。 なおわが同でほ鉱油について放射線のイrこ在下に使用すべきものを 円債とした吟味は行なわれていないカ\木報の結果から十分検討の 余地があると思う。終わりに各種アロマテック含量の#90ターービ ン油相当品につき試作を焼した石油会社の各臥 そのほかの試抽な らびに資料の提供をいただいた各イゴ仙台什に対し厚くお礼申し上 げる{二. 参 考 文 献 (1)R.0.BoltandJ.G.Carroll:RadiationE仔ectsonOrganic Materials,New York.Academic(1963) (2)S.L.Cosgrove:REIC Report.No.4March15(1960)(3)J.G.Carroll,R.0.Bolt,C.E.Cunniff and P.T.Heyl:
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