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家族・社会の連帯に関わる価値意識の構成についての研究 ~社会統計の分析を手がかりとして~

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Academic year: 2021

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家族・社会の連帯に関わる価値意識の構成についての研究 社会統計の分析を手がかりとして 学 校 教 育 専 攻 人 間 形 成 コ ー ス 前 田 達 郎 {問題の所在及。噺究の目的】 キレる、不登校、学級崩壊、自己中心主義な ど子どもを取り巻く教育問題は多様化・複雑化 し、学ヰ交lこ如、ても指導のあり方に頭を悩ませ ることがある。多様化した価値観の下、一律な 指導を行うことや、それぞれの家庭が求めるニ ーズに対応することなどの難しさに直面してい る。 「自由主義・勝手主義jとして樹子ずる「個 人主義」や価値観の多様化につながる価値意識 は、社会の要因とどのように関わり、形成され るのだろうカもこの点について考察するために は、見田による分析の枠組みにそって研究を進 めることが有効であると考える。つまり、価値 意識が具現北したものと考えられる行為と、そ れを取り巻く社会の要因との関係、を分析するこ とで、価値意識について推論するアフ。ローチで、 ある。 本研究は、家族・社会の連帯につながると考 えられる価値意識と関わりのある社会統計を分 析し、その結果を、意識について直接調査・分 析している「調査データjと照合することによ って、上記主題について研究するものである。 {研究の方法】 本研究は「数量的データ」と「質的データj としての「調査データj とを用いて研究を進め る。 本研究で用いる「数量的データjは、価値半JI 指 導 教 宮 伴 恒 信 断の結果としてのデータと、判断に影響を与え ると思われるデータから構成されるが、いずれ のデータも

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年と

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年のものであること を原則とする。この「数量的データjを、「潜在 変数内の独立項目は従属項目に影響を与え得 るJ としづ前提の下に、データ間の二変量相関 係数を求める単相関分析と、重回帰分析によっ て検討し、価値意識と社会の要因との規定関係 及び価値意識の形成は何によってなされると考 えられるか、について考察する。 分析の視点としては、共時的

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年度と

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年度の

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時点における項目同士の横のつ ながり)、通日朝句(各項目の

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年間の変化量の つながり)の2側面から分析する。 【構成} 第I章では、研究の所在・目的について、第 E章では、研究の方法について述べる口 第盟章では、本研究で用いることとした項呂 の概要及びその項目の出典資料を示す。 第

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章では、採用した項目の統計解析手法に よる分析とその角森尺を示す。 最後の第V章では、「数量的データ」について 分析・検討した結果と、 NHK放送文化研究所 が5年毎に行っている「日本人の意識」調査結 果等とを照合し、価値意識の構成についてまと める。 {結果と考察} 「数量的データ」の分析から次のような結果を

。 。

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得た。 ア. 家族・社会の連帯に関わる価値判断は、

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年より

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年において社会的要因 による影響を受けるようになっている イ. 家族・社会の連帯の低下を示すと考えられ る項目の中で、も特に犯罪につながってい ると考えられる社会的要因が多くみられ る ウ. 社会的要因(主として豊かさを示す財産) と家族・社会の連帯の低下を示すと考えら れる項目の聞には反比例の関係にあるも のが多い エ. 通時的側面における価値意識と社会的要 因との関係はあまりみられない オ. 家族・社会の連帯の低下を示すと考えられ る項目の値は増力凶項向にある カ. 人間には、必要なことはわかっているがつ し1疎んじてしまう朝丙がある 「調査データJの分析から、意識の側面とし て次のような点がみられた。 7. 個人の尊厳と両性の平等 イ. 画一化傾向 ウ<他者)ないしく社会〉の欲求を即日寺的に 充足させる性能といえる〈愛〉志向の広が り エ. 価値の軸として「未来中心」から「現在中 ある。 ここにみられる価値意識の画一化、人間関係 の希薄化は、人びとが束縛されることを疎んじ、 多数の選択肢から個人の都合に合わせて生き方 が選択できることを志向するようになっている ことに起因すると考えられる。そのような志向 を可能にするのが、物質的な豊かさである。 豊かさをもたらすことで価値意識の形成に作 用したり、価値意識の変容条件である「新しい 情報・知識」との接触、「古し、価値意識を支える 集団や個人の権威喪失jなどの社会環境を作り 出したりする要因は、特権的な思想、は排除され る民主主義社会と、経済生活の合理化が求めら れ、共同体を極端に細分化し解体させるおそれ のある資本主義社会によってもたらされている と考えることができる。 {今後の課題] 論者は、人びとの意識は社会の要因からの影 響を受けて形成されたり、変容したりするとい う前提の下、連帯に関わる意識の低下にともな って派生すると思われる社会問題解決のための 紐帯を明らかにしようと、本研究に取り組んで きた。 しかし、①本研究で用いた価値判断の結果を 示していると考えられる従属項目を分析するこ とによって、本当に家族・社会の連帯に関わる 心J志向の広がり 価値意識の構成について論じることができるの オ理想の仕事の条件」として「職場の仲間 か②社会の要因は人びとが行為した結果の産 と楽しくやれること」を書見する意識の広 物であることから、本研究で社会の要因として がり 取り上げた項目を、必ずしも判断主体を取り巻 カ 職 場J

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憐り近所J

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親戚jの人間関係は く客体要因と定義することには無理があるので “ほどほど"がよいという意識 本研究の分析結果とこの意識調査結果は、意 識が社会との関わりの中で一定の方向に進んで いっている、と考えられる点で合致するもので はなし、か といった点も指摘で、きる。 今後はそれらの点に応えられるような研究枠 組みの精錬と、より説得力のある価値意識の研 究に努めたいと考える。

参照

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