67 なわちネフ・一ゼに対する作用機序:に関しては未だ諸 学者に一致した見解はえられない。ITPに対しては Evansによる免疫血液学的研究により著明な掛簾増加 作用等が説明されている。急性白血病に対しては,ア ミノ酸および核酸代謝に影響を与えることが研究さ れ,肝疾患にさいしては,これらホルモンの産生低 下,あるいは不活性化と肝障害との関連など多くの問 題がある,われわれもまた,各種疾患に対しての治療 に副腎皮質ホルモンを使用し,諸家の報告せるごとく 極めて劇的な奏効を見たのでここに報告する。 1) ウエ7レホープ氏紫斑病(ITP)57才♀ 粘膜出血著明,全身皮膚に出血斑あり血小板21500に 減少せる症例に対して使用せるに短時日にて血小板の 増加と一般状態の改善を見た。 2)急性白血病の疑い 47才♂ 発熱および全身淋巴腺腫脹,肝脾腫大著明,幼若細胞 39%を認め急性の経過を思わせたが現在亜急性に経 過している。 3)急性肝炎 18才♀ 亜急性肝炎 54才♀ いずれも悪心嘔吐強く,黄疸出現し経過のはかばかし くなかった症例であるが,急速に依復した。 4)脊髄炎 40才♀ 歩行障害,腹部および上肢の異常感があったが,急速 に恢復1している。 討 論 (薬理)小山良修 ネフローゼに対する副腎皮質ホノレモン使用の作用機 序にむつかしい。一定期問使用後にはじめて効果の生 ずることはむしろ自身の副腎磯能と下i垂体との関係に よるという方がよい。演者の成績はその点でも三昧が ある。 (三神内科)荒木仲子 私共の経験したネフ・一型に対するコーチゾンの効 果は,浮腫に対するというよりも,むしろ尿中蛋白の 消失ということに対して非常に著明にあらわれており ます。すなわちコーチゾン使用申は尿中蛋白は最高の 値を示し使用中止後ご三貝中に,突然蛋白の消失を見 ております。何故に突然消失したかについては説明に 苦しみますが臨床経験上興国あるものと思います。 11.心筋反復興賓および興奮性回復に関する研究 (菊地生理)田中一郎・○横田庸男 哺乳類(主としてマウス)心室筋標本に超微小電極 法を適用し,その静止電位および活動電位を誘導する
こ、と}こよりpace makerの性質, vulnerability,反復 刺激に対する応答,および興奮性の回復過程等に関す る実験的に検討を行った。すなわち, 1)pace makerでは直流通電(単位10’9周遅をし た時,膜電位を浅くすると活動電位の大きさの減少に 伴いリズムが早くなり,膜電洗を深くすると活動電流 の大きさは増大しリズムが遅くなり,時にgrouping dischargeを生じた。活動電位の伝導するpace maker でない所ではかかることはみられなかった。 2)反復刺激(100・)140回/分)’を加えると活動電 位の形が変化する。すなわち下行相がのび肩の部分を 生じた。この時の興奮性の回復曲線を見ると,丁度肩 の部分にdip(一つの谷)ができ,閾値の低い部分がみ られた。このdipで閾値より大きい刺激を加えると,一 発の刺激に対して2個の活動電位,すなわちMultiple responseを示した。このdipではMultiple response .1こ対してVulnerabilityが高くなったと考えられる。 12.心臓疾患々老における反回神経瞳痺の成因の研究 (耳鼻咽喉科)鈴木千鶴子