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水と衛生分野における日本の国際貢献 : 水ビジネスとODA

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(1)水と衛生分野における日本の国際貢献. 研究ノート. 水と衛生分野における日本の国際貢献 ―水ビジネスと ODA―. 根岸 知代 1.はじめに WHO/UNICEF Joint Monitoring Programme for Water Supply and Sanitation1)によれば、世界では依然として 7 億 8,300 万人が改善された水 源 2)を利用できず、25 億人が改善された衛生施設 3)を利用できない状況にあ る。国連ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals:MDGs) 」の目 標 7「環境の持続可能性確保」には、1990 年と比較して「2015 年までに、安 全な飲料水および基本的な衛生施設を継続的に利用できない人々の割合を半減 する」という目標が盛り込まれている。安全な飲料水と基本的な衛生施設への アクセスの改善は、世界の最重要課題のひとつとして取り組みが進められてい るが、その進展の度合いは地域間で差があり、衛生施設についてはあまり進捗 が見られないという状況である。水と衛生の問題は、貧困と飢餓の撲滅や乳 幼児死亡率の削減といった他の MDGs の達成にも深く関わっている。加えて、 人口増加やライフスタイルの変化に伴う水需要の急速な増大、水質汚染の問題 など水に関わる問題は多岐にわたり、そのすべてが国際社会とって重要な課題 であるといえる。 途上国の諸問題の解決における民間セクターの役割に期待が寄せられる中、 443.

(2) 横浜国際経済法学第 21 巻第 3 号(2013 年 3 月). 我が国の政府開発援助(Official Development Assistance:ODA)においても 民間企業との連携の強化が進められている。援助とビジネスの関係は、限られ た予算でいかに効果的な援助を行うかを考える上でも鍵となる要素である。以 上のような問題意識のもと、水ビジネスと我が国の ODA の状況を概観するこ とにより、水と衛生分野における日本の国際貢献について議論を展開する基盤 を提供することが本稿のねらいである。なお、本稿に含まれる見解および意見 はすべて著者個人のものである。. 2.Public Private Partnership(PPP)の進展 人々の 生活 に 不可欠 な 水道 4)サービ ス の 供給 は、多 く の 国 で 地方自治体 あるいは政府や地方自治体が設立した企業体が担っている。一方で、Public Private Partnership(PPP)による水道事業の民間委託の例も世界各地で数多 く見られる。PPP は、公共施設の整備や公共サービスの提供に民間の資金や ノウハウを活用する手法である。 1980 年代、新自由主義イデオロギーの台頭を受けてイギリスをはじめとす る西側先進諸国では民営化政策が実施された。ここでの民営化は、国有企業 から民間部門への資産の売却や事業譲渡、法律上の地位や組織形態を民間企 業に同化する民間会社化を意味した。その後、これらの形式にとらわれず、民 間の資金やノウハウを活用してコストを抑えつつ質の良いサービスを提供する という新たな手法がイギリスで取り入れられた。1992 年に導入された Private Finance Initiative(PFI)である。そして 1997 年に発足したブレア政権時代に は PFI を包含する PPP の概念が打ち出された。 現在 PPP は水道、運輸、通信などのインフラ事業をはじめとする様々な分 野で幅広く活用されており、途上国の開発の現場でも数多くの事例がある。世 界銀行(以下、世銀)は、「政府 に 代 わって 民間 セ ク ターが サービ ス 供給 を 行う PPP は、基本的サービスの不足に対する解決策になりうる」 444. 5). として、.

(3) 水と衛生分野における日本の国際貢献. PPP を途上国開発におけるひとつの重要な手段と位置づけている。 PPP の手法には、サービス契約、管理契約、リース契約、コンセッション契約、 Build-Operate-Transfer(BOT)などがあり、それぞれ官と民の関与の度合い が異なる (表 1) 。サービス契約は、 業務の一部を民間企業に委託することによっ て業務の効率性やサービスの質を向上させることを目的としたものであり、民 間企業の関与が最も小さい。これはアウトソーシングとも呼ばれ、契約は通 常 1 ~ 2 年で更新される。管理契約は、事業の運営、維持管理を一括して民間 企業に委託するものであり、サービス契約より関与の範囲が大きくなる。契約 期間は一般的に 3 ~ 5 年と、サービス契約に比べて長くなる。さらに民間企業 の関与の度合いが進んだものがリース契約である。これはアファルマージとも 呼ばれ、契約期間は一般的に 8 ~ 15 年である。サービス契約や管理契約では、 民間企業が業務を一部または一括して請け負い、官から支払われる対価をその 収入とする。これに対してリース契約では、サービスの利用料金が民間企業の 収入源となり、これをもって運営、維持管理にかかる費用を賄う。一方で、資 本投資は官が行う。コンセッション契約では、施設の運営、維持管理に加え、 投資の責任も民間企業が負うことになる。ここでは施設の整備や更新にかかる 投資コストを民間企業が回収するのを可能にするため、契約期間は 20 ~ 30 年 と長期間になる。また新規のインフラプロジェクトに用いられる手法として、 BOT がある。これは新規プロジェクトに際して官による資金調達に限界があ る場合、民間企業が資金を調達し、施設の建設や一定期間の運営を行うもので あり、現在はインフラ整備の遅れている途上国を中心に用いられている手法で ある。BOT は民間企業が施設を建設し、一定期間所有・運営を行い、期間終 了後にその所有権を官に移転する 6)。資産の売却や事業譲渡といった所有権移 転型の民営化を狭義の民営化とすると、それにこの PPP を加えたものを広義 の民営化と捉えることができよう 7)。 Pinsent Masons Water Yearbook 2011-2012 に よ れ ば、民間事業者 か ら 水道供給 を受ける人口は、1999 年には世界の人口の 5%に過ぎなかった。しかし、2006 445.

(4) 横浜国際経済法学第 21 巻第 3 号(2013 年 3 月). 表 1 Public Private Partnership(PPP)の手法 種類. 資産の所有 運営、維持管理. サービス契約 官 管理契約 官 リース契約 官 コンセッション契約 官 BOT(新規事業) 民から官. 官と民 民 民 民 民. 投資. リスク. 期間. 官 官 官 民 民. 官 官 官と民 民 民. 1~2年 3~5年 8~15年 20~30年 15~30年. 出所:野田(2004),UNDP(2006)をもとに著者作成.. 年までにこの割合は 10%に上昇し、2009 年には 12%、2011 年には 13%となっ た 8)。そして 2015 年には世界の人口の 16%、2025 年には 21%になると予測さ れている。サッチャー政権時代に、他の先進諸国に先駆けてエネルギー、通信、 運輸などの分野で民営化が行われたイギリスは、水道事業民営化の代表例で あるが 9)、その他にもフランス、スペイン、ドイツ、イタリア、アメリカでは 水道事業において民間の事業者が一定の存在感を持っている。特にフランスは 水道事業の民間委託で長い歴史を持つ。これら 6 カ国では、合計 1 億 5,510 万 人が民間事業者から水道の供給を受けているとされる(Pinsent Masons 2011, p.31) 。 PPP は 1980 年代後半以降、途上国のインフラ整備において積極的に導入さ れるようになったが、その背景には世銀などの国際金融機関による民間参入の 奨励があった。世銀は、1993 年に発表した Water Resources Management と題す る報告書の中で、政府による水資源管理や分配の問題点を指摘するとともに、 公的水道サービス機関の民営化や、財政的に自律した企業体への移行、サービ ス供給に関する管理契約の利用を奨励している(World Bank 1993, pp. 72-73) 。 また貧困削減戦略ペーパー(Poverty Reduction Strategy Paper:PRSP)の作 成を支援することを目的とした手引書の中でも、 「公的に供給される水および 衛生サービスは、効率的なサービス供給または最も貧しい人々へのサービス供 給に繰り返し失敗してきたことが明らかである」 、 「水と衛生に関する戦略は、 民間による供給を中心に据えて認識および構築される必要がある」としている 446.

(5) 水と衛生分野における日本の国際貢献. (World Bank 2002, p. 374) 。 水と衛生サービスの供給における政府の問題点と民間の役割の重要性が繰り 返し説かれ、民間企業の参入が奨励されてきた結果、水道分野への民間参加は 1990 年代に顕著な増加を見せた(図 1) 。PPI Project Database10)によれば、民 間参加を伴うプロジェクトの数は 1991 年にはわずか 2 であったが、2000 年に は 41 に増加した。投資額も 1991 年の 7,500 万ドルから 2000 年には 72 億 2,900 万ドルへとおよそ 100 倍に増加した。しかし 2001 年以降は投資額が減少した。 一方でプロジェクト数は、2003 年と 2006 年を除いて、2007 年まで緩やかであ るが増加傾向にあったことから、プロジェクトの規模が縮小したことがわかる。 2008 年にはプロジェクト数が減少に転じ、2009 年は前年の半数ほどになった。 プロジェクトの数を地域別に見ると、1990 年代はラテンアメリカおよびカ リブ地域が大半を占めていたが、2000 年代に入ると東アジアおよび太平洋地 域が伸びている。近年は東アジアおよび太平洋地域、特に中国にプロジェクト が集中している。. 3.水ビジネス市場 経済産業省は、日本企業の強みを生かして世界の水問題の解決に貢献するべ く、課題や具体的方策について議論を行う場として 2009 年 10 月に「水ビジネ ス国際展開研究会」を発足させた。同研究会が 2010 年 4 月にまとめた報告書『水 ビジネスの国際展開に向けた課題と具体的方策』によれば、世界の水ビジネス 市場の規模は、2007 年の約 36 兆円から、2025 年には約 87 兆円に成長すると 見込まれている。地域別では、南アジアと中東・北アフリカで年間 10%以上 の市場の成長が見込まれ、市場規模では東アジア・大洋州が今後 20 年の間に 北米・西欧を抜き、世界最大になるということである(水ビジネス国際展開研 究会 2010 年,5 頁) 。国別では中国、サウジアラビア、インドが市場規模お よび市場成長率の両面で注目されるという 11)。また同報告書は、水ビジネス 447.

(6) 横浜国際経済法学第 21 巻第 3 号(2013 年 3 月). 図 1 民間参加を伴うプロジェクトへの投資額とプロジェクト数(1991 年 ~ 2011 年). ᢞ㈨㢠. ࣉࣟࢪ࢙ࢡࢺᩘ. ༢఩㸸൨ࢻࣝ. ࣉࣟࢪ࢙ࢡࢺ. 㻝㻞. 㻥㻜 㻤㻜 㻣㻜 㻢㻜 㻡㻜 㻠㻜 㻟㻜 㻞㻜 㻝㻜 㻜. 㻝㻜 㻤 㻢 㻠 㻞 㻜 㻝㻥㻥㻝 㻝㻥㻥㻞 㻝㻥㻥㻟 㻝㻥㻥㻠 㻝㻥㻥㻡 㻝㻥㻥㻢 㻝㻥㻥㻣 㻝㻥㻥㻤 㻝㻥㻥㻥 㻞㻜㻜㻜 㻞㻜㻜㻝 㻞㻜㻜㻞 㻞㻜㻜㻟 㻞㻜㻜㻠 㻞㻜㻜㻡 㻞㻜㻜㻢 㻞㻜㻜㻣 㻞㻜㻜㻤 㻞㻜㻜㻥 㻞㻜㻝㻜 㻞㻜㻝㻝. 出所:World Bank and PPIAF, PPI Project Database.. 90 90 80 80 70 70 60 60 50 50 40 40 30 30 20 20 10 10 0 0. 図 2 地域別のプロジェクト数(1991 年~ 2011 年). ᮾ࢔ࢪ࢔ࠊኴᖹὒ 東アジア、太平洋 ୰ᮾࠊ໭࢔ࣇࣜ࢝ 中東、北アフリカ. ࣮ࣚࣟࢵࣃࠊ୰ኸ࢔ࢪ࢔ ࣛࢸࣥ࢔࣓ࣜ࢝ࠊ࢝ࣜࣈ ヨーロッパ、中央アジア ラテンアメリカ、カリブ ༡࢔ࢪ࢔ ࢧࣈࢧࣁࣛ࢔ࣇࣜ࢝ 南アジア サブサハラアフリカ. 出所:World Bank and PPIAF, PPI Project Database.. 448.

(7) 水と衛生分野における日本の国際貢献. 図 3 水ビジネス市場の事業分野別成長見通し ඙෇. 100 90 80 70 ୗỈ. 60. ෌⏕฼⏝Ỉ. 50. ᕤᴗ⏝Ỉ࣭ᕤᴗୗỈ. 40. ᾏỈῐỈ໬. 30. ୖỈ. 20 10 0. 2007ᖺ. 2025ᖺ. 出所:経 済産業省 水 ビ ジ ネ ス 国際展開研究会.2010年 『水ビジネスの国際展開に向けた課題と具体的方策』 をもとに著者作成.. の事業を上水、海水淡水化、工業用水・工業下水、再利用水、下水の 5 分野に 分類した上で、2007 年と 2025 年の市場規模を算出している(図 3) 。これによ れば特に上下水道分野の市場規模が大きく、2025 年には市場全体の約 85%に あたる 74.3 兆円になると見込まれている。 従来、世界の水ビジネス市場において実績と事業規模で圧倒的な存在感を示 してきたのは、 「水メジャー」と呼ばれる欧州の水道事業会社である。かつて 「ビック 5」と呼ばれたヴェオリア(仏) 、 スエズ(仏) 、RWE(独) 、Agbar(ス ペイン) 、SAUR(仏)の 2001 年時点の給水人口は合計で 3 億 1,200 万人にの ぼり、世界全体で民間事業者から給水を受けている人口全体の 73%を占めて いた(表 2) 。しかし、この年をピークに「ビック 5」のシェアは減少に転じ、 2011 年には 31%となった。もはや「ビック 5」は存在せず、ヴェオリアとス エズ 12)の給水人口が合わせて約 2 億 5,000 万人、全体の 27%を占めている。 フランスでは 19 世紀から公益事業の民間企業への委託が行われてきた。そ 449.

(8) 横浜国際経済法学第 21 巻第 3 号(2013 年 3 月). 表 2 水道企業 5 社の給水人口 (単位:百万人) 1999年 2001年 2003年 2005年 2007年 2009年 2010年 2011年 Suez 81.7 94.7 104.2 104.5 100.4 90.0 87.9 124.3 Veolia 74.8 95.2 104.5 117.5 133.9 122.4 124.4 125.4 SAUR 27.6 30.4 34.0 13.7 13.6 12.3 12.3 12.4 Agbar 31.2 35.3 35.2 34.9 22.1 29.7 29.5 0.0 RWE 23.7 56.5 70.1 67.2 35.7 18.3 18.3 18.3 合計 239.0 312.1 348.0 337.8 305.7 272.7 272.4 280.4 世界全体 350 430 490 565 681 802 861 909 世界全体に占め 68% 73% 71% 60% 45% 34% 32% 31% る5社の割合 出所:Pinsent Masons. 2011. Pinsent Masons Water Yearbook 2011 – 2012.. の手法はリースやコンセッション方式が中心である。フランスの企業が早くか ら海外へ進出し、市場におけるシェアを拡大した背景には、フランスの公益事 業における民間委託の長い歴史がある。 フランスで水道事業の民間企業への委託が始まったのは 1853 年のことであ る。当時、リヨン市がジェネラルデゾー社(Compagnie Générale des Eaux: CGE)に 99 年間の水道事業の運営を委託した。同社は 1960 年代に事業を多角 化し、都市公益事業に進出するとともに、1980 年代に国際的な展開を図った。 1998 年にはグループ名をビベンディに変更し、2000 年には水道などの公益事 業部門をビベンディ・エンバイロメントとして再編成し、パリ株式市場に上場 した。グループはビベンディ・ユニバーサルに改名するとともに、 通信、 メディ ア分野を中核事業に据えたが、その後経営不振に陥った。そうした中、親会 社の改名に伴って、2003 年にはヴェオリア・エンバイロメントへと改称した。 水道部門はヴェオリア・ウォーターとなり、フランス国内の給水人口は上下水 道合わせて 2,460 万人である。ヴェオリアはドイツやイギリスなど主に欧州諸 国で事業を展開しており、2010 年には収入全体の 7 割が欧州、1 割がアジアで あった(Pinsent Masons 2011, p.266) 。アジアでは中国、インド、インドネシア、 450.

(9) 水と衛生分野における日本の国際貢献. フィリピン、韓国に進出している他、アメリカや中東諸国でも事業を行ってい る。給水人口でみると中国、フランス、アメリカの順に多い。中国には 1997 年から進出しており、2002 年には上海市で 50 年間のコンセッション契約を締 結した。これは中国にとってサービス供給全体を海外企業に任せた最初のアウ トソーシング事例であった。ヴェオリアはその後も毎年中国各地で契約を結ん でいる。 スエズ・グループの水道部門の前身、リヨネーズデゾー(Société Lyonnaise des Eaux et de l’Eclairage)は 1880 年にリヨン市郊外で上水道とガス灯事業 として設立された。その後、1990 年にフランス大手の建設会社と合併した後、 1997 年には親会社であるスエズ・グループと合併し、スエズ・リヨネーズデ ゾーとなった。2001 年には社名がスエズに変更され、2002 年には水道事業と 廃棄物事業を統合したスエズ・エンバイロメント・グループが誕生した。2010 年にはスペインの Agbar を買収し、欧州市場における地位を揺るぎないもの としている。 スエズは過去 30 年間に 70 カ国で、現在は 40 カ国で事業を展開している。 1994 年と 1995 年には、水道事業の収入の 30%が海外であったが、2001 年まで にこの数字は 65%に上昇した(Pinsent Masons 2011, p.237) 。しかし 2003 年以 降は、特に途上国において事業を売却するなど拡大戦略を緩め、2004 年には 水道事業の収入に占める海外分は全体の 26%であった(Pinsent Masons 2011, p.237) 。以後は主にヨーロッパ、北アメリカ、インド、中国など選択的な拡 大戦略を進めている。給水人口でみると、全体の 90%が海外で、多いのは中 国、次いでスペインである。早くから中国での事業展開を行っており、現在は Sino-French Holdings を通して中国で 1,440 万人に給水を行っている(Pinsent Masons 2011, p.252) 。 以上のように、 「ビック 2」のヴェオリアとスエズの存在感は依然として大 きいものの、世界全体でのシェアは低下傾向にある。企業側も国や地域を絞っ た上での拡大戦略をとっている。他方で、近年新しい勢力が第三国での水道事 451.

(10) 横浜国際経済法学第 21 巻第 3 号(2013 年 3 月). 業でシェアを拡大している。そのひとつがシンガポールの企業である。シンガ ポールは国土の面積が狭く、平坦な地形であるために保水能力が低く、水源と なる大きな河川もない。そのため国内の水源のみで水需要を満たすことが不可 能であり、一部をマレーシアからの輸入に頼っている。水資源の確保と安定的 な水供給は国の重要課題であるため、政府はマレーシアからの輸入に加えて、 貯水池の建設、海水淡水化、下水の再利用といった政策を推進してきた。その ようにシンガポールが水資源の確保という課題に長年取り組んできたことは国 内における水関連産業の集積をもたらした。シンガポール政府はこれを武器に、 水ビジネスを成長産業と位置づけ、水関連技術の研究開発および世界への輸出 を行う「グローバル・ハイドロ・ハブ」構想を掲げている。2006 年 5 月には 環境および水関連産業の発展の先頭に立つ機関として、 環境水資源省(Ministry of the Environment and Water Resources:MEWR)が Environment and Water Industry Programme Office(EWI)を 設置 し た。EWI は ①産業開発、②能力 開発、③国際化を主要戦略として、水セクターの GDP 貢献額を 2003 年の 5 億 シンガポールドル(GDP 全体の 0.3%)から 2015 年までに 17 億シンガポール ドル(GDP 全体の 0.6%)とすること、水セクターにおける雇用者を 2015 年 には 2 倍の 11,000 人にすることを目標としている 13)。 水産業の育成を積極的に進めるシンガポールで急成長しているのがハイフ ラックス(Hyflux Ltd.)である。ハイフラックスは、1989 年に下水処理シス テムを販売する会社として設立された。1999 年には独自の水処理膜の開発と 生産に着手し、現在世界のプラントや設備に供給している。ここ数年はエンジ ニアリングや建設のみならずプラントの運営および管理の分野でも収入を増や し、中国や中東・北アフリカで急速にビジネスを拡大している。2010 年の収 入の 26%は中国、60%が中東・北アフリカ、14%がシンガポールとその他の 地域であった(Hyflux Ltd. 2010, p.27) 。 成長市場として注目されている中国では、水インフラ整備の遅れや環境汚染 を背景として水分野への投資需要が増大している。従来、海外資本の投資を浄 452.

(11) 水と衛生分野における日本の国際貢献. 水場や下水処理場のプラント単位に制限し、民間による配水事業や管渠の所 有・運営は禁止されてきた(氏岡 2004,p.105) 。2001 年にこの投資の制限が 見直されたことにより、それらの分野への投資が可能となった。そのような中 で上述の通り、2002 年にはビベンディ(現ヴェオリア)が上海市で 50 年間の コンセッション契約を締結した他、多くの外国企業が中国への進出を狙った。 しかし近年は、中国国内の案件のほとんどは中国企業が受注している。外資に とっては競争が厳しいため、業務提携や合弁会社の設立など地元企業と手を組 むことによって進出や事業拡大を図る動きが見られる。そのような中でハイフ ラックスは中国国内でも一定の存在感を示している。. 4.日本の水ビジネス戦略 では、世界の水ビジネス市場における日本企業の存在感はどのようなものか。 日本には多くの水関連企業が存在し、 「部材・部品・機器製造」 、 「プラントの 設計・調達・建設」 、 「事業運営・保守・管理」といった分野毎に水ビジネスに 参入している。 「部材・部品・機器製造」分野では、水処理機器メーカーの日 東電工、東レ、東洋紡などが水処理濾過膜で高度な技術を有し、海水淡水化に 不可欠とされる逆浸透膜(RO 膜)では日本企業の世界市場におけるシェアが 約 5 割である。他にもポンプや水道管など、競争力のある技術を有することが 日本企業の強みである。 「プラントの設計・調達・建設」 分野では、IHI、JFE エンジニアリング、三菱重工業、日立プラントテクノロジーといったエンジニ アリング企業が浄水場や廃水処理施設、海水淡水化プラントなどの設計、建 設を手がけている。 「事業運営・保守・管理」 分野では、三菱商事、三井物産、 丸紅といった総合商社が海外での合弁会社の設立等を通して水道事業に参画し ている。このように日本企業の特徴は、それぞれが分野毎に事業を展開してい る点にある。そしてここにプラントの設計・建設から水道事業の運営・管理ま で分野横断的に事業を展開する欧州企業やシンガポールのハイフラックスなど 453.

(12) 横浜国際経済法学第 21 巻第 3 号(2013 年 3 月). の新興勢力との違いがある。これらの企業に共通するのは自国での事業運営の 経験を持ち、それをもとに相手国に応じた技術や事業運営を提案、採用するこ とが可能である点である。つまり、海外市場において水ビジネスを展開するた めには、 「相手国が求めるニーズを踏まえた提案力、水源から蛇口までの各プ ロセスの機器・システムをトータルコーディネートし、マネージする力が求め られる」のである(水ビジネス国際展開研究会 2010,21 頁) 。 我が国では、水道事業の経営は原則として市町村に委ねられてきたため、運 営・維持管理の技術やノウハウは地方自治体に蓄積されている。1999 年の「民 間資金等の活用による公共施設等の設備等の促進に関する法律」 (通称、PFI 推進法)の成立や、2002 年の改正水道法によって規制緩和が進み、浄水場の 運転管理や水質管理など技術上の業務を民間事業者に委託することが可能に なった。また 2003 年には公の施設を民間事業者などに管理委託できる「指定 管理者制度」が導入された。このように水道事業を外部に委託する制度的枠組 みが徐々に整備され、民間事業者への委託業務は、水道メーターの検針、水質 検査などに加えて、浄水場の運転・維持管理などの中核的な業務にまで拡大し た。しかし、国内での水道事業の包括的な民間委託はほとんど進んでいない。 そのため国内の民間企業には水道事業の運営・管理に関わる経験が蓄積されて いないのである。 水ビジネス国際展開研究会の報告書では、我が国企業が海外において水事業 の事業権を確保できないのは、十分な水道事業の運営・管理実績を有しないた め、入札事前資格審査を通過できないことにあるとし、まずは入札事前資格審 査を満たす海外企業又は地方自治体等と協力する形態を基本として海外市場に 参入し、我が国企業が運営・管理の実績を蓄積させる取り組みが有効かつ必要 であるとしている(水ビジネス国際展開研究会 2010,22 頁) 。ここで想定さ れているのは、①ジョイント・ベンチャー、② M&A(合併・買収) 、③地方 自治体との連携、という 3 つのアプローチである。 ①ジョイント・ベンチャーは、国内企業と入札前資格審査を満たす海外企業 454.

(13) 水と衛生分野における日本の国際貢献. が共同して、現地に事業会社を設立するというものである。例えば、三井物産 はシンガポールのハイフラックスと折半出資による共同事業会社を設立し、中 国での水処理事業に参画している。また、住友商事は中国の水事業大手である 北京首創と共同で事業会社を設立し、中国国内の水処理事業に参画している他、 インドのヴイエーテック・ワバックと提携し、インド国内のみならず中東も含 めた地域での水事業の共同展開を目指している。 ② M&A は、国内企業が水事業の運営・管理を営む海外企業を買収すると いうものである。例えば、三菱商事は、政府が出資するファンドの産業革新機 構などと共同で英国の大手水道事業会社ユナイテッド・ユーティリティーズか ら豪州部門(UUA)を買収した 14)。UUA は、豪州第 2 位の民間水道事業会社 である。これは日本の官民が連携して水分野で海外企業を買収した初めての事 例となった。日立プラントテクノロジーは、買収したシンガポールの RO 膜シ ステムメーカー Aqua-Tech Engineering and Supplies Pte. Ltd. の海水淡水化装 置がモルディブに大量に入っていたことから現地水道局との関係ができ、その 後、同国政府が出資する上下水道事業運営会社の株式を 20%取得、経営参画 するに至っている 15)。 ③地方公共団体との連携は、国内企業が地方自治体からの水道事業の包括 的な委託を通じて運営・管理の経験を蓄積することや、国内企業と地方自治 体が共同事業会社(第三セクター)を設立して海外市場に進出することを意 味する。例えば、水 ing16)はエンジニアリング事業や水処理施設の維持管理 および点検補修に加えて、国内の水道事業の運営に PFI 方式で参画している。 総合水事業会社として海外にも積極的に展開し、中国、ベトナム、インドネ シアなど約 50 カ国で実績を持つ。国内企業と地方自治体の共同出資による事 業会社の設立では、東京都の事例がある。東京都が 51%、民間企業 7 社が合 わせて 49%出資する「東京水道サービス株式会社」は、水源施設の保全管理、 浄・配水施設の運転・保全管理等、東京都水道局からの受託業務を中心に行っ ているが、海外においても水道事業体から水道施設の運転および維持管理、 455.

(14) 横浜国際経済法学第 21 巻第 3 号(2013 年 3 月). コンサルティング業務を受注することを目指している。上述の三菱商事によ る UUA の買収後、東京水道サービスはその継承会社とコンサルティング契 約を締結し、2011 年からコンサルティング業務を実施している。また 2012 年 4 月には、海外での事業展開を担う新たな主体として、 「東京水道インターナ ショナル株式会社」を東京水道サービスの 100%出資により設立した。 横浜市 で は、第三 セ ク ターと は 異 な る が、2010 年 7 月 に 横浜市水道局 が 100%出資する「横浜ウォーター株式会社」が誕生した。設立目的は、国内外 の水道事業の課題解決に貢献するとともに、新たな収益を確保して経営基盤の 強化を図ることである。また横浜市は、2011 年 11 月に市内の中小の水関連企 業の海外ビジネスを支援するとともに、横浜市の資源・技術を活用した官民連 携による国際貢献を推進するため「横浜水ビジネス協議会」を設立した。 大阪市は、官民連携のコンソーシアムを組み、大阪・関西企業の水道事業分 野における海外展開を支援する組織として 2011 年 4 月に「大阪市 水・環境 ソリューション機構」を設立した。2012 年 8 月からは大阪府も参画し「大阪 水・環境ソリューション機構」となった。ここには大阪府と大阪市の他、関 西経済界が参加している。 北九州市は、2010 年 8 月に官民が連携して海外での水ビジネスを進める組 織として「北九州市海外水ビジネス推進協議会」を全国に先駆けて設立した。 2011 年 3 月には自治体として初めて、カンボジアのシュムリアップ市浄水場 の基本設計補完業務を受注するなど、日本の自治体の中でも先進的な取り組み を行っている。 これまで地方自治体は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の専門家派遣 および研修員受け入れといったかたちで、水道事業に関わる人材育成や技術移 転の面で国際貢献を行ってきた。近年はこれらに加えて、長年培ってきた技術 やノウハウをもとに水道事業の海外展開を行うことにより、新たな収益を確保 し、経営基盤の強化を図ろうとする動きが見られる。高度経済成長期に建設さ れた国内の水道設備は改修や更新時期を迎えており、将来的に更新需要が投資 456.

(15) 水と衛生分野における日本の国際貢献. 額を上回ることが予測されている。一方で、国内の水需要の減少による料金収 入の減少といった問題に直面するところも多い。将来財政負担の増大に直面す ることが懸念される地方自治体は、国内において蓄積しているノウハウを有効 活用することにより、収入源の多様化と安定的で継続的な事業収入の確保を図 ろうと動き始めたのである。企業側も水道事業の運営・管理のノウハウや国際 協力の経験を持つ地方自治体と一体となって、つまり官民連携によって海外で 水ビジネスを展開することに期待を寄せている。. 5.ODA における官民連携 最後に、水と衛生分野における日本の国際貢献について、これまでの援助実 績および近年見られる官民連携の動きを整理する。日本は水と衛生分野におい て開発援助委員会(DAC)諸国の中でもトップドナーとして援助を行ってきた。 図 4 は、2006 年~ 2010 年の 5 年間における DAC 諸国および多国間開発金融 機関の援助額の割合を示したものである。これによると全体の 27%を日本が 占めている。国際開発協会(IDA)を上回り、また DAC 諸国の中で 2 位以降 のドイツ、アメリカ、フランスと比較しても、高い水準の援助額を維持してき たことがわかる(図 5) 。 2010 年の我が国の政府開発援助(ODA)の実績(支出純額)は、前年に比 べて 16.4%増の約 110 億 2,098 万ドルで、DAC 加盟国の中で第 5 位であった。 ODA を分野別にみると、2010 年の上下水道分野の実績は二国間 ODA 全体の 10.76%で、 同じ社会インフラおよびサービス分野の教育(4.84%)や保健(2.16%) と比較しても圧倒的に多く、水と衛生分野への援助が ODA の重点分野のひと つに位置づけられていることがわかる。 では、これまで水と衛生分野ではどのような援助が行われてきたのか。まず、 政府貸付(有償資金協力)では、給水網の整備、浄水場の改修、機材の供与な どが行われている。次に技術協力では、専門家の派遣、研修員受入、開発調査 457.

(16) 横浜国際経済法学第 21 巻第 3 号(2013 年 3 月). などが実施されてきた。専門家派遣は、JICA が関連省庁、 地方自治体の水道局、 民間企業から協力を得て実施している。JICA によれば 17)1999 年~ 2008 年の 10 年間に安全な水の供給に関連する途上国への専門家派遣人数は 582 人にの ぼる。また研修員の受け入れは、主に地方自治体の水道局、その他に民間企業 などで行われており、1999 年~ 2008 年の 10 年間の研修員受け入れ、第三国 研修、現地国内研修の総人数は 4,817 人である。無償資金協力は給水等に必要 とされる資機材、設備などの購入に利用されている。JICA が示している 1999 年~ 2008 年の 10 年間の安全な水の供給に関する協力実績は、有償資金協力が 約 6,400 億円、技術協力が約 270 億円、無償資金協力が約 1,600 億円である 18)。 途上国の諸問題解決における民間セクターの役割の重要性への認識が高ま. 図 4 水と衛生分野の援助額の割合(2006 年~ 2009 年合計). その他 21%. 日本 27%. 英国 2%. AsDF 3% オランダ 4%. IDA 11%. AfDF 4% スペイン 4% フランス 6%. アメリカ 8%. ドイツ 10%. 注)IDA:International Development Association. AfDF:African Development Fund. AsDF:Asian Development Fund. 出所:OECD/DAC CRS Online Databaseをもとに著者作成. 458.

(17) 水と衛生分野における日本の国際貢献. 図 5 DAC4 カ国の援助実績の推移(2006 年~ 2010 年). 3,000. 援助実績(百万ドル). 2,500 2,000. 日本 ドイツ. 1,500. フランス アメリカ. 1,000 500 0. 2006. 2007. 2008. 2009. 2010. 出所:OECD/DAC CRS Online Databaseをもとに著者作成.. るなか、JICA は民間企業を開発協力の重要なパートナーと位置づけ、連携強 化を進めている。2008 年 10 月には民間部門、政府関係機関、JICA の連携を 通じて途上国の発展に貢献することを目的とした 「民間連携室」が設置された。 2009 年 10 月 に は 海外投融資課 が、2012 年 7 月 に は 中小事業等海外展開支援 課 19)が加わり、連携推進課を含めた 3 つの課で構成されている。 JICA の民間連携事業には協力準備調査、中小企業連携促進調査、海外投融 資、ODA を活用した中小企業等の海外展開のための委託事業(外務省事業) 、 民間連携ボランティア事業、その他の取り組みがある。以下では、水道事業 に関わる協力準備調査(PPP インフラ事業および BOP20)ビジネス連携促進) 、 中小企業連携促進調査、ODA を活用した中小企業等の海外展開のための委託 事業について採択事業を見ていく。 459.

(18) 横浜国際経済法学第 21 巻第 3 号(2013 年 3 月). ①協力準備調査(PPP インフラ事業) 途上国のインフラ事業において、民間活力を導入する PPP の動きが広がる 中、JICA は円借款や海外投融資での支援を想定した PPP インフラ事業の形成 を図っている。協力準備調査(PPP インフラ事業)は、PPP インフラ事業へ の参画を計画している日本企業からの提案に基づいて、円借款や海外投融資を 活用したプロジェクトの実施を前提として基本事業計画を策定し、提案事業の 妥当性や効率性等の確認を行うことを目的としており、調査費用は 1 件あたり 上限 1 億 5,000 万円である。ここには、既述の東京水道サービスや横浜ウォー ターの参加事例が見られる。. 460.

(19) 水と衛生分野における日本の国際貢献. 表 3 協力準備調査(PPP インフラ事業)の採択事業(水道関連事業) 公示. 国名. 第 一 回 公 示 インドネシア (平成22年3月31 日). マレーシア. 提案者 調査名 代表企業 構成員 豊田通商株式会社 株式会社日水コン 南バリ再生水利用事業 メタウォーター株式会社 準備調査 住友商事株式会社 株式会社NJSコンサル 大都市圏上下水道PPP タンツ 東京水道サービス株式. 事業準備調査. 会社 東京都下水道サービス ベトナム. 第 二 回 公 示 ベトナム (平 成 22 年 11 月 12日) 第 三 回 公 示 インドネシア (平成23年3月14 日). インドネシア. 株式会社 メタウォーター株 株式会社クボタ ハノイ都市圏水道PPP 株式会社東京設計事務所 ドン河事業準備調査 式会社 プライスウォーターハウ スクーパース株式会社 日本工営株式会社 オリックス株式会社 ハノイ市エンサ処理場 日本ヘルス工業株式会社 整備事業準備調査 プライスウォーターハウ スクーパース株式会社 オリックス株式会社 株式会社オリエンタル コンサルタンツ 株式会社日水コン 日本工営株式会社 日本ヘルス工業株式会社 横浜ウォーター株式会社 株式会社パデコ 日本工営株式会社 丸紅株式会社 株式会社コーエイ総合 研究所 東京水道サービス株式. ベトナム. 第 四 回 公 示 フィリピン (平成23年9月15 日). ベトナム. ジャカルタ特別州下水 処理場整備事業準備調 査. ウンブラン湧水配水シ ステム整備事業準備調 査. 会社 株式会社神鋼環境 株式会社日水コン. キエンザン省フーコッ. ソリューション. ク島水インフラ総合開. 日本工営株式会社 丸紅株式会社 株式会社コーエイ総合 研究所 日本工営株式会 水ing株式会社 三菱商事株式会社 社. 発事業準備調査 マニラ首都圏西地区上下 水道整備事業準備調査 カントー市上水道整備 事業準備調査. 461.

(20) 横浜国際経済法学第 21 巻第 3 号(2013 年 3 月) 公示. 国名 ベトナム. 代表企業 株式会社日立製 作所. 第五回公示 (平成24年3月19 日). ベトナム. 提案者. 調査名. 構成員 株式会社日立プラント. ビンズオン省北部新都. テクノロジー. 市・工業地域上水道整. 株式会社日水コン 備事業準備調査 株式会社日立プラント. テクノロジー 横浜ウォーター株式会社 ダナン市ホアリエン上 鹿島建設株式会社 一般社団法人海外水循 水道整備事業準備調査 環システム協議会 オリジナル設計株式会社. 出所:JICA資料をもとに著者作成.. ②協力準備調査(BOP ビジネス連携促進) JICA では、途上国の貧困層が抱える様々な課題に改善をもたらしうるビジ ネスを BOP ビジネスと捉えている。協力準備調査(BOP ビジネス連携促進) は BOP ビジネスを計画している企業からの提案に基づき、ビジネスモデルの 開発、事業計画の策定、JICA 事業との協働事業の可能性について検討・確認 を行うことを目的とし、調査費用は 1 件あたり、上限 5,000 万円である。. 462.

(21) 水と衛生分野における日本の国際貢献. 表 4 協力準備調査(BOP ビジネス連携促進)の採択事業(水道関連事業) 公示. 国名 インド. 第 一 回 公 示 (平成22年8月6 日). スリランカ. インドネシア 第 二 回 公 示 日). 式会社. 提案者. 構成員. . 豊田通商株式会社 . セネガル、モー ヤマハ発動機株 システム科学コンサル リタニア. (平成23年6月15. 代表企業 四国化成工業株. バングラデシュ バングラデシュ. 式会社. タンツ株式会社. 東レ株式会社 北九州市 水道機工株式会社 財団法人北九州国際技 術協力協会 日本ベーシック 八千代エンジニヤリン 株式会社 オリジナル設計 株式会社. 水装置を用いた村落給 水事業準備調査 太陽光発電・小型脱塩 浄水装置を用いた飲用 水供給事業準備調査 自動車搭載型浄水器を活. BOPビジネス事業準備. カンボジア. 輝水工業株式会社 . 日研株式会社. 株式会社ポリグ 株式会社かいはつマネ ルインターナ. ジメント・コンサル. ショナル A-WINGイン. ティング. バングラデシュ ターナショナル 株式会社. 供給事業準備調査 西アフリカにおける浄. 岩崎電気株式会社. 兼松株式会社. インド. 準備調査 未給水地域における水. 用した水事業準備調査 安全な水供給のための. 第 三 回 公 示 12日). 安全な飲料水供給事業. グ株式会社. ベトナム. (平 成 23 年 12 月. 調査名. 調査 POU浄水技術普及事業 準備調査 農村部における生活用 水給水システム事業準 備調査 凝集剤を活用した飲料 水供給事業準備調査 風力発電機と太陽光エ ネルギーによるミニ淡 水化装置事業準備調査. 出所:JICA資料をもとに著者作成.. ③中小企業連携促進調査(F/S 調査) 日本政府による中小企業の海外展開を支援する動きを背景に、JICA は中小 企業の持つ途上国の開発課題解決のための技術及び事業アイデアを募り、事業 化に向けた計画(Feasibility Study:F/S)の策定を支援する制度を実施して いる。中小企業連携促進調査は、途上国への直接事業進出を目指している中小 463.

(22) 横浜国際経済法学第 21 巻第 3 号(2013 年 3 月). 表 5 中小企業連携促進調査採択事業(水道関連事業) 公示. 国名 ベトナム. 代表企業 株式会社昭和螺 旋管製作所. 提案者. 構成員. 株式会社フォーバル. マレーシア. 直治薬品株式 会社. 漏水率低減による生活 水準向上及び経済発展 促進のための事業調査 スランゴール及びマ. 平成24年2月13 日). 調査名. 株式会社東京設計事務所. ラッカ州水道浄水処理 凝集薬品現地生産化事 業調査. 出所:JICA資料をもとに著者作成.. 企業からの提案に基づき、事業計画を策定し、当該事業への実施を検討するこ とを目的とし、調査費用は 1 件あたり 1,000 万円である。 ④ ODA を活用した中小企業等の海外展開支援事業(外務省) 外務省が平成 24 年度から実施しているこの事業は、ODA によって途上国支 援と中小企業の事業とのマッチングを行うことで、途上国の開発課題の解決と、 海外での事業に関する情報等を必要としている中小企業の海外展開との両立を 図ることを目的とするものである。他に、経済産業省・中小企業庁・JETRO とも緊密に連携している。本支援事業は、 「ニーズ調査」 、 「案件化調査」 、 「途 上国政府への普及事業」の 3 つで構成される。. 464.

(23) 水と衛生分野における日本の国際貢献. 表 6 ODA を活用した中小企業等の海外展開支援事業採択案件(水の浄化・ 水処理分野) . 企画名 排水・汚水処理システム改. 受託企業名. 善のための水の浄化・水処 株式会社三菱総合研究 理関連製品・技術等の活用 所. コンサルティング会社 . マレーシア. ニ ー ズ のニーズ調査 調査 都市周辺部及び村落散在地 パシフィックコンサル 域への上水供給拡大に向け タンツ株式会社・メタ た小規模分散型上水装置の ウォーター株式会社共. 対象国 ベトナム インド 南アフリカ. . インドネシア カンボジア インド ケニア. 普及展開 同企業体 サモア アビア近郊に再生 福山商事株式会社 可能エネルギーを使った沖. 一般財団法人南西地域 サモア 縄・宮古島モデル案件化調 株式会社沖電システム 産業活性化センター 査 バイオレメディエーション による地下水浄化に関する 案件調査 新しい天然無機質系凝集沈 降剤(H・O・H)を用い た小規模飲料水供給事業案. アサヒ地水探査株式会 社. HALVO株式会社. パナソニック エクセ ルインターナショナル インド 株式会社 株式会社日本港湾コン サルタント. ベトナム. 案 件 化 件化調査 調査 橋梁技建株式会社 バングラデシュ農村部にお POLY-GLU SOCIAL バングラデ ける簡易上水道事業の可能 株式会社野村総合研究所 BUSINESS株式会社 シュ 性調査 有限会社レジンテック メコン川流域諸国における 株式会社かいはつマネ POU浄水システム普及に. 日研株式会社. 向けた案件化調査事業 チュニジア国でのRO膜処 理による都市下水高度処理 日本ピュアウォーター および処理水の農業用水へ 株式会社. ジメント・コンサル. カンボジア. ティング アクセンチュア株式会社 チュニジア. の展開. 465.

(24) 横浜国際経済法学第 21 巻第 3 号(2013 年 3 月) . 企画名 浄化槽汚泥の脱水装置の普 及事業 小規模生活排水処理による 河川の水質改善及び生活改. 受託企業名 アムコン株式会社. 途 上 国 浄水器による水供給事業の BUSINESS株式会社 政 府 へ 普及に関する調査業務 豊田通商株式会社 事業. ヤスダエンジニアリン. 下水管路建設における推進 グ株式会社 株式会社イセキ開発工 工法技術の普及事業 機 手動ろ過浄水装置及び貯水 タンク普及事業. 研究所. 毛管浄化システム株式 毛管浄化システム株式. 会社 善事業 地方村落を対象とした簡易 POLY-GLU SOCIAL. の 普及. コンサルティング会社 株式会社エックス都市. 新洋技研工業株式会社. 会社. 対象国 フィリピン ブータン. オービーシー株式会社 タンザニア 機動建設工業株式会社 インドネシア 日本工営株式会社 Development Ex.com INC 太陽ASG有限責任監査 法人. エチオピア ケニア. 出所:JICA資料をもとに著者作成.. 従来の ODA プロジェクトは、JICA が企画したものを企業に発注し、費用 はすべて ODA 予算で賄われていた。一方、上記のようなスキームを利用する 場合は、企業側が事業を企画する。JICA は調査費の一部を出すものの、それ を越えた部分は企業が負担することになる。しかし、企業は JICA から調査費 用と情報の提供を受けることで、新しい土地でのビジネス展開に向けた初期投 資を抑えることができる。さらに事業が ODA の一環として行われることで地 域への貢献という評価も獲得できる。援助の質を維持しながら公的支出を抑え ることを可能にするこの手法は、援助とビジネスを結びつけ、日本企業の海外 展開を後押しするものである。 協力準備調査(BOP ビジネス連携促進)の案件のひとつ、 「西アフリカにお ける浄水装置を用いた村落給水事業準備調査」はヤマハ発動機が中心となって 進めているプロジェクトである。同社は 1996 年に、上水道が整備されていな い途上国の農村部などで安全な水を提供するために数百人規模の村落に適した 466.

(25) 水と衛生分野における日本の国際貢献. 小規模浄水供給システムの開発に着手した。その成果として開発した「クリー ン・ウォーター・サプライ・システム」は、特別な化学薬品や膨大な電力を使 用せず、現地で調達可能な微生物や砂濾過を使ったシステムであること、また 運転・維持管理の方法がシンプルで専門の技術者を必要としないという点で ユニークである。これまでにインドネシア、ベトナム、カンボジア、ラオス、 ミャンマー、スリランカの 8 つの村で運用されており、上記のように 2012 年 からはセネガルでフィジビリティ・スタディと運用テストが進行中である。こ のように途上国の課題解決に役立つ技術を持つ企業は日本に数多く存在する。 JICA が行う上記のスキームはそれらの企業の海外進出を後押しするものであ る。今後より多くの日本企業の技術やノウハウが途上国で活かされ、 現地の人々 の生活改善に寄与することを期待したい。. 6.おわりに 以上見てきたように、世界の水ビジネス市場では欧州勢とシンガポールと いった新興勢力が混在する中、日本企業は特に部材や機器製造で強みを発揮し、 また他方では商社等がジョイント・ベンチャーや M&A を通じて水道事業の 運営にも参画しているという状況にある。水道事業の運営・管理を地方自治体 が行ってきた我が国では、一部で民間委託が取り入れられるようになってきた ものの、運営に関わるノウハウや経験は地方自治体に蓄積されている。そのた め海外で分野横断的に水道事業を一括して受託することは困難な状況にある。 そのような中で、近年は官民が一体となって海外での事業展開を目指す動きが 活発化している。 国内の水道事業に目を向けると、我が国は 2 つの問題に直面している。ひと つは高度経済成長期に建設した水道設備が更新時期を迎えており、今後地方自 治体の財政負担が増大すると見込まれることである。これは水道事業だけの問 題ではなく、他のインフラ設備についても同様のことがいえるため、地方自治 467.

(26) 横浜国際経済法学第 21 巻第 3 号(2013 年 3 月). 体だけでなく国にとっても大きな課題である。水需要の低迷による水道料金収 入の減少や将来の投資需要の増大を考えると地方自治体の水道局は経営環境を 楽観視できる状態ではない。この状況を打開するべく、新たな収入源の確保を 目指して地方自治体はこれまで蓄積した技術やノウハウ、国際協力の経験をも とに株式会社を設立したり、民間企業との連携を図りながら海外での事業展開 へと動き始めている。 もうひとつの問題は、水道関連技術の継承である。日本で水道インフラの拡 張期に経験を積んだ技術者は高齢化が進んでいる。また国内のインフラは更新 が中心で、新規の建設は稀である。そのような状況で、今後多くのインフラが 建設期に入る中国等の市場で、どのように存在感を示していけるかが課題であ る。技術の開発、運用、そしてさらなる発展のためには海外市場で競争力を発 揮し、生き残ることが必要となる。そうすることで日本の技術も常に更新され、 蓄積されていくであろう。つまり日本企業の海外での事業展開は、ひいては日 本自身の水道事業の未来を展望する上で重要な要素になるということである。 水と衛生分野における国際貢献という点では、官民連携が今後の鍵となって いくであろう。限られた援助予算でいかに効果的な援助を行うか、これは援助 を考える上で欠かせない議論である。5. で取り上げた JICA における連携事業 は、JICA にとっては援助予算を抑制することができ、また企業にとってはビ ジネス展開に向けた初期投資を抑えることができるという点で双方にメリット がある。BOP ビジネスなど、途上国の社会課題解決に貢献するビジネスへの 注目が高まる中、日本は国内企業や地方自治体の技術・ノウハウを必要に応じ て組み合わせ、また ODA の活用を図ることで効果的な援助を実施することが 可能となりうる。この分野のトップドナーとして世界をリードするために、今 後も官と民が連携して取り組みを進めることが望まれる。 1)http://www.wssinfo.org/data-estimates/introduction/ 2)水へのアクセスについて国際的な報告をまとめる際には、 「改善された」水源という用語 468.

(27) 水と衛生分野における日本の国際貢献. が使用される。 「改善された」水源という場合、品質・近さ・量という水の安全保障の 3 つの側面が包含されている。国際的な調査報告では、自宅から 1km 以内の距離にある水 源から 1 日最低 20 リットルの安全な水が利用できれば、水にアクセスしていると分類さ れる。水源が改善されている、という基準を満たすかどうかは、水源に使われている技術 によって大まかに定義される。住宅内に引かれた水道や給水パイプ、ポンプ、保護された 井戸はすべて改善された水源と定義される。行商人や給水車からの給水は、小川や保護さ れていない井戸から汲んでくる水と同様に、改善されていないと定義される(国連開発計 画 2007 年,97 頁) 。 3)衛生設備についても、国際的な調査報告では給水と同様に「改善された」衛生設備とい う用語が使用されている。 「改善された」衛生設備とは、 きわめて基本的なピット式トイレ、 改良型ピット式トイレ、水を流し入れるタイプの水洗トイレで汚水浄化槽付きのもの、通 常の下水道に接続したトイレである。 「改善されていない」とは、袋やバケツへの、また は野原や道端の排水溝での排泄を余儀なくされている状態をさす(国際開発計画 2007 年, 137 頁) 。 4)本稿では上水道および下水道の両方を含む言葉として使用する。 5)‌http://wbi.worldbank.org/wbi/Data/wbi/wbicms/files/drupal-acquia/wbi/ppp_ brochure_2012_nospread.pdf 6)この他に、Build-Lease-Transfer (BLT) や Build-Operate-Own(BOO) といった方式がある。 BLT は、民間企業が施設を建設した後、一定期間第三者にリースしてその運営を任せ、期 間終了後に所有権を公共部門に移転する。これは、施設を建設するものの、自ら運営する ことはせず、 他にリースすることによってリスクを回避することを期待するものである(齋 藤 2002 年,84 頁) 。BOO は、建設した施設の所有権を公共部門に移転せず、自ら所有し 続ける方式である。 7)国営企業の民間会社化あるいは資産売却および事業譲渡による民営化の場合、その後も 政府が株式の一部を保有し続けることがある。そこで株式が 100%民間の所有となった段 階を「完全民営化」として区別する場合もある。 8)約 9 億 900 万人(Pinsent Masons 2011, xi) 。 9)民営化が行われたのはイングランドとウェールズで、ここでは完全民営化を意味する。 10)PPI (Private Participation in Infrastructure) Project Database は 世 銀 の Infrastructure Economics and Finance Department と Public-Private Infrastructure Advisory Facility (PPIAF) により運営されている。データベースは中低所得国において民間企業によって所 有あるいは運営されているインフラプロジェクトをカバーしており、139 の中低所得国の 6,000 以上のプロジェクトに関するデータがある。 469.

(28) 横浜国際経済法学第 21 巻第 3 号(2013 年 3 月). 11)同報告書によれば、年間の市場成長率は中国:10.7%、サウジアラビア:15.7%、インド: 11.7%と見込まれている。 12)2010 年に Agbar を買収した。 13)http://www.ewi.sg/whoweare 14)他に日揮、マニラウォーターが出資している。三菱は過半数を出資し経営権を握る。 15)同社は、「インテリジェントウォーターシステム」 という新しい給水システムを導入し、 上下水道事業の合理化を図ることを目指している。 16)2009 年、荏原製作所と荏原環境エンジニアリング、荏原エンジニアリングサービスの水 処理部門が統合され、総合水事業会社 「荏原エンジニアリングサービス株式会社」 が発 足した。翌 2010 年には荏原製作所、三菱商事、日揮の三社提携により事業体制が強化さ れ、2011 年に社名が 「水 ing 株式会社」 へと変更された。 17)JICA ホ ー ム ペ ー ジ 資料 よ り。http://www.jica.go.jp/activities/issues/water_disaster/ pdf/summary01.pdf 18)同上 19)外務省による委託事業を担当する。 20)Base of the Pyramid、年間 3,000 ドル未満で暮らしている貧困層を指す。. 参考文献 一般財団法人 CSO ネットワーク.2012 年. 『民間開発支援の現状とその効果・役割について ―日・米・アジアにおける共通理解をめざして―』 (国際交流基金日米センター助成事 業報告書) . 氏岡庸士.2004 年. 『水道ビジネスの新世紀』東京:水道産業新聞社. 国連開発計画(UNDP) .2007 年. 『人間開発報告書 2006』 (横田洋三・秋月弘子・二宮正人 監修)東京:国際協力出版会. (原書名:Human Development Report 2006, 2006) . 国連開発計画(UNDP) .2002 年. 『人間開発報告 2002』 (横田洋三・秋月弘子監修)東京: 国際協力出版会. (原書名:Human Development Report 2002, 2002) . 齋藤博康.2002 年.「水道事業の民営化・公民連携のあり方③」『水道公論』第 38 巻第 5 号. 日経 BP 社『日経ビジネス 日本の水を売りまくれ―始まった世界 No.1 への挑戦』2010 年 12 月 6 日号. 野口由美子.2004 年. 『民営化の戦略と手法』東京:日本経済新聞社. 水ビジネス国際展開研究会『水ビジネスの国際展開に向けた課題と具体的方策』2010 年 4 月 有限会社月刊水発行所『月刊水』2012 年 4 月号. 470.

(29) 水と衛生分野における日本の国際貢献. Hyflux Ltd. Annual Report 2010. < http://www.hyfulx.listedcompany.com/misc/ar2010.pdf > Pinsent Masons. 2011. Pinsent Masons Water Yearbook 2011 – 2012. London: Pinsent Masons. United Nations Development Program. 2006. Human Development Report 2006, Beyond Scarcity: Power, Poverty and the Global Water Crisis. New York: UNDP. UPecon Foundation. 2002. Metropolitan Waterworks and Sewerage System Regulatory Office Rate Rebasing Exercise: Main Report (Final Report). World Bank. 1993. Water Resources Management. Washington, D.C.: World Bank. World Bank. 2002. A Sourcebook for Poverty Reduction Strategies. Washington, D.C.: World Bank. World Bank. 2003. Infrastructure Action Plan. < htp://siteresources.worldbank.org/INTTRM/Resources/InfrastructureActionPlan. pdf > World Bank. 2004. Water Resources Sector Strategy: Strategic Directions for World Bank Engagement. Washington, D.C.: World Bank. YAMAHA Clean Water Supply System. 2012. DVD. Yamaha Motor Co.,LTD., Overseas Market Development Operation Business Unit. . 471.

(30)

表 3 協力準備調査(PPP インフラ事業)の採択事業(水道関連事業) 公示 国名 代表企業 提案者 構成員 調査名 第 一 回 公 示  (平成22年3月31 日) インドネシア 豊田通商株式会社 株式会社日水コン 南バリ再生水利用事業メタウォーター株式会社準備調査マレーシア住友商事株式会社 株式会社NJSコンサル タンツ 大都市圏上下水道PPP事業準備調査 東京水道サービス株式 会社 東京都下水道サービス 株式会社 ベトナム メタウォーター株 式会社 株式会社クボタ ハノイ都市圏水道PPPドン河事業準備
表 6  ODA を活用した中小企業等の海外展開支援事業採択案件(水の浄化・ 水処理分野)   企画名 受託企業名 コンサルティング会社 対象国 ニ ー ズ 調査 排水・汚水処理システム改善のための水の浄化・水処理関連製品・技術等の活用のニーズ調査 株式会社三菱総合研究所   ベトナムインド 南アフリカマレーシア都市周辺部及び村落散在地 域への上水供給拡大に向け た小規模分散型上水装置の 普及展開 パシフィックコンサルタンツ株式会社・メタウォーター株式会社共同企業体   インドネシアカンボジアインドケニア

参照

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