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小・中学校家庭科における調理実習を通した児童・生徒の食意識改善に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)小・中学校家庭科における調理実習を通した.  児童・生徒の食意識改善に関する研究                 専攻       教育実践高度化                 コース  小学校教員養成特別コース.                 学籍番号      P10090G                 氏名          山崎 愛. 1.研究の主題 (1)本研究の目的. を検討する。また,現職中学校教師(家庭科担 当)に小中連携に関連するインタビューを行っ.  近年の日本の食生活は欧米化が進み,食事内. た。. 容が大きく変化し,生活習慣病の原因としても.  このような研究を通して,対象児童にアンケ. 大きく取り上げられ,社会問題にまで発展して. ートを行い,アンケート調査の結果を踏まえて. いる。このような状況から,成長期にある子ど. 小学校家庭科における調理実習の単元構想と実. もにとって健全な食生活は,健康な心身をはぐ. 践を行いその結果を考察する。また,小学校の. くむために欠かせないものの一つである。. 単元を踏まえて,小中連携を生かした中学校家.  そのため,義務教育期間において児童・生徒. 庭科における調理実習の単元構想を行った. たちへの食意識の向上や改善を図ることが急務. 2.研究報告書の構成. であると考える。さらに小・中学校のそれぞれ.  研究報告書の構成は,以下の通りである。. が単独の教育活動としてではなく,小学校教育. 第1章 研究の目的と方法. において培った基礎の上に中学校教育が成り立. 第2章 小・中学校における家庭科教育(食分. つように学びの系統性を生かした食に関する研.     野)の理論的検討. 究を進めていきたい。家庭科では,調理実習を. 第3章 中学校教育の実態調査(インタビュー. 通して自ら食材を選び,調理し食べるところま.     調査). で,食に関する一連の流れをシミュレートでき. 第4章 小学校家庭科における調理実習を通し. る。よって,小・中学校においての家庭科が食.     た食意識改善に向けた単元構想. 意識改善に最適だと考える。. 第5章 中学校家庭科における調理実習を通し.  以上のことを踏まえて本研究では,小学校に.     た食意識改善に向けた単元構想. おける調理実習を中心とした食に関する学びを. 第6章 研究の総括および課題. 効果的に継承し,中学校段階での食意識の改善. 3.研究の成果. に向けた小中連携の単元を構想し,検討する。.  本論文の構成は,以下の通りである。. (2)研究方法.  第1章では,研究の目的と方法を記述した。.  まず,義務教育段階における家庭科教育の一. 第1節は,研究の背景をまとめている。近年の. 側面を小中連携に関する家庭科教科書内容や家. 食生活の現状と課題等を把握した。第2節は,. 庭科学習指導要領解説編の関連内容をまとめる。. 研究の目的と方法である。第1節の研究の背景. そして,家庭科での小中連携に関する先行研究. で述べたように,児童・生徒たちへの食意識の.

(2) 向上や改善を図ることが急務であると考えた。. おける調理実習の単元構想の考察をした。. そのためには食意識改善に繋がるための小学校.  第5章では,小中連携を生かした中学校家庭. の単元を踏まえて,小中連携を生かした中学校. 科における単元構想を行った。第4章での小学. 家庭科での調理実習の単元を構想し検討する。. 校家庭科における調理実習の単元構想とその実.  第2章では,小・中学校における家庭科教育. 践を踏まえた上で,小中連携に繋がる中学校の. (食分野)の理論的検討を行った。第1節は,. 単元構想を考察した。第1節は,調理題材の選. 小・中学校の教科書を検討した。家庭科食分野. 定について述べた。第2節は,中学校家庭科に. において小・中学校の連携を考えるにあたり,. おける調理実習の単元の構想し,単元名は地域. 家庭科教科書の内容を考察した。第2節は,小. の食材を取り入れたr食生活改善に向けたパパ. 中連携の単元構想を考えるにあたって家庭科学. っとできる私の一品」を設定した。第3節は,. 習指導要領解説編における小・中学校の関連内. 中学校家庭科における調理実習の単元構想の考. 容を調査した。第3節は,小中連携に関する先. 察を述べた。. 行研究の検討を行った。様々な研究の中でも,.  第6章では,本研究を通しての総括と今後の. r小・中学校の系統性に配慮した家庭科調理実 習題材の検討一奈良県の食文化を取り入れて一」 (谷口他,2006)という論文について検討した。. 課題について述べた。. 4.研究の総括及ぴ今後の課題  現代は,食べ物がいつでも手に入る時代であ.  第3章では,現職の中学校教師(家庭科を担. る。そんな中で,生きるカを培っていくために,. 当)に小中連携に関連するインタビューを行っ. 家庭科教育としては,自らの食生活を見直し,. た。第1節は,インタビュー調査の概要と結果. 実生活で実践してくカを付けなければならない。. を述べた。第2節はインタビューの考察をし,.  小中連携の家庭科における,単元構想を通し. 小学校では,基礎的な内容を取り上げた授業を. て,与えられた課題に取り組むだけではなく,. 取扱い,中学校においては,小学校での学習を. 自ら生み出した課題に取り組むことによって,. 踏まえ,よりレベルを上げた学習内容を考え構. 児童・生徒に学ぶ意欲を与え,そして現代の食. 想し,児童・生徒の食意識改善を目指していく。. 生活に関する問題を一歩ずつでも解決に導く可.  第4章では,小学校家庭科における調理実習. 能性を持っているのではないかと考えた。. の単元構想とその実践である。第1節は,小中.  今後は,家庭科での調理実習の実践で終わる. 連携においての観点を述べている。第2節は,. のではなく,事前・事後の自己変容に気付かせ,. 対象児童への食生活についてのアンケート調査. さらに家庭への発信へと繋げ,実生活に取り入. を行った。第3節は,第2節の調査結果をまと. れることによって,児童・生徒の食意識をより. めた。第4節は,第2節の調査結果の考察を述. よくしていくことを目指していきたい。. べた。第5節は,小学校における食意識改善に.  これらの課題を克服するためにも,現場に出. 向けた単元を構想した。小学校家庭科のおける. てからも実践,そして反省し,改善を繰り返し. 調理実習においての「肉を使わない私の一品」. ていきたい。. と「栄養障害を防ぐ私の一品」の単元構想と活.           修学指導教員 加藤久恵. 動予測をまとめた。第6節は,小学校家庭科に.           指導教員 加藤久恵.

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