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自閉症児の食行動に関する調査研究 : 特別支援学校での質問紙調査

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Academic year: 2021

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(1)自閉症児の食行動に関する調査研究 一特別支援学校での質問紙調査一 専攻 特別支援教育学専攻 コース. 心身障害コ』ス. 学籍番号.     ’M101031. 氏名.   田能 綾佳. 一I.問題と目的. の工夫内容は自閉症群のみから回答があり、「偏食」.  先行研究結果から、偏食や過食、拒食など. を「食べたがる偏食」と「食べたがらない偏食」に分. の食行動上の異常が自閉症特性と関連して. 類し、設問に加えることで保護者の意識をより明確に. いることが示唆されている。また、知的障害. する必要性が考えられた。また、食行動の背景要因と. のみよりも自閉症を合わせ持つ方が食行動. 考えられている「見た目の違和感」「味覚過敏」「触覚. 上の問題に至る背景要因が多くなり、肥満に. 過敏」「食感の違い」「におい」「字義どおりの受け取り. つながる要因も増えることになることも示. 方」を本調査では選択回答に加えることとした。. 唆されている。そして、川崎ら(2003)により、. 健常児の調査として小学校に質問紙調査を行った. 知能の程度にかかわらず、自閉症の大多数の者が聴覚. 結果、肥満度では、低学年と高学年ともに実際の数値. 過敏や触覚過敏等の問題を有していることは明らかに. よりも痩せていないと感じている保護者が多いことが. されている。しかレ、食育が始まり食生活の変. 分かった。成長が著しい時期においては保護者であっ. 容が考えられてから調査された研究はなく、. ても体型の変化を正確にr標準」意識することは難し. 最近の傾向は明らかになっていないのが現. く、「肥商」に気付きにくい可能性が考えられた食. 状である。. 行動では、学年が上がるにつれ、 rばっかり食べ」が.  そこで本研究では、健常児や知的障害児と. 減って三角食べができることが増えたり、r食べたが. の比較から、最近の自閉症児の体格や食行動. る偏食」が減って食べられるものが増えたり、r早食. 及び感覚過敏の特徴を明らかにする。. い」が減って適度な時間をかけて食事ができるように. 1I.食生活に関する事前調査. なったり、「形状嫌い」が減って見た目で好き嫌いを.  アスペルカー症候群の成人らに対し、自分の食生活. 判断しなくなったりしている児童がいることが痢度さ. についてという主観的なインタビュー調査を行った結. れた。感覚過敏では、どの学年においても回答割合が. 果、どの対象者でもrある」との回答内容が多かった. 過半数を示した項目はなく、低学年と高学年で著しい. 項目はr早食い」と「偏食の内容」、r食事に対して感. 差は見られなかった。. じた困難」とr食生活で行った工夫」についてであっ. 皿、食生活に関する本調査  特別支援学校の児童生徒は、通常学校の児童生徒よ. た。.  次調査の特別支援学校での質問紙調査では、全体と. りも「肥満」の書1」合が高いことは言えるが、小学校高. して、自閉症群の方が食行動を「気にしている」「工夫. 学年以降ではなく、一低学牢の頃から「肥商」の傾向が. している」書1j合が高かった。しかし、今回の調査では、. ある反面、 「痩せ」の傾向も強いと考えられた。体型. 生島(2010)の先行研究において、偏食や異食の要因. 分類から体型印象でr肥商」が増加している割合は特. としては過敏性やこだわり行動が考えられていたが、. に高く、保護者のr囲商」への意識の高さが考えられ. 自由記述に挙げられた内容は少なかった。またr偏食」. た。しかし、実際の体型分類では、前述したようにr痩. 一198一.

(2) せ」の傾向も強いが、「痩せ」への意識は低いと考え. 100% 80%. られた。.  自閉症群において回答割合が高かった上位5項目の うち、3群間で共通しなかった項目は、rあまり噛まな い」と「和食べ嫌悪感」と「食感嫌い」であり、自閉 症群に特有な食行動である可能性が考えられた。3つの 食行動を3群間で比較すると、どの食行動においても、. 知的轄を伴い、自閉症を舵持つことで関連性が高 まる傾向が見ら札た  感覚過敏は、どの学部においても、過半数以上の割 合を示す回答が多く、非自閉症群や小学校群よりも高. い割合を示す傾向にあったまた、自閉症群は年齢が.     聴  味  触  嗅     覚  覚  覚  覚     過  過  過  過     敏  敏  敏  敏 丘34小学部低学年における.   視   覚   過   敏. 自閉症と知的障害の有無による    各感覚過敏の比較. 1≡1非自閉症群. 100% 80%. ・一. 8小学校群 灘自閉症群. 驕. 1嚢瞳. 上がるに?れ、感覚の過敏さに変化が現れるものの、. 健常魅や知的轄賭よりも感覚の過敏さは残りや すいと考えられた。.     聴  味  触  嗅  視     覚  覚  覚  覚   覚     過  過  過  過  嚢     敏  敏  敏  敏. 蟻1. 丘g.5小学部高学年における 100% 80% 60% 40% 20%  O%. 自閉症と知的障害の有無による    各感覚過敏の比較. 1V.総合考察  これまでに述べた、自閉症児の食行動と感覚過敏の 樹敦を踏まえた上で、食事指導のありかたを考察する。. 箒劉.   rあまり噛まない」という食行動を配慮した支援と. して、一食の摂取量は変えずに品数を増やしたり、食 材を大きめにしたりといった工夫が考えられる。r和食. べ嫌悪感」を理解した支援としては、初めて食べるも のは量を少なくしたり、見た目を楽しくしたり細かく したりといった工夫が考えられる。また、r食感嫌い」. に対しては、事前に舐めたり舌の上で味見することを 促したりといった工夫が考えられる。.  今回の質問紙調査結果から、自閉症児は肥満及び痩 せ、食行動上の問題や感覚過敏が多く、また成長によ る改善が少ないことが明らかになった。以上の調査結 果から、今、自閉症児の食育に求められているのは、. 自閉症の障害特性と感覚過敏へのアセスメントを充分. 丘&3学年別における自閉症と   知的障害の有無による    「食感嫌い」の比較. に行った上での指導であると考える。. 蟻苫1劉. 一199一. 主任指導教員. 高野. 美由紀.   指導教員. 高野. 美由紀.

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