〈論文〉地域間格差と公共投資
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(2) 第4巻. 1.は. 第3号. じ. め. に. 「歳 出 削 減 」,「地 方 分 権 」,「民 営 化 」,「格 差 社 会 」 等 々。 小 泉 政 権 で 推 進 さ れ た 政 策 の キ ー ワ ー ドは 枚 挙 に い と ま が な い が,時. に ス ロ ー ガ ンの み が 先 行 し,実 際 に は そ れ ほ ど で. もな い こ と が 強 調 さ れ す ぎ た り,反 対 に そ の 重 要 性 が 軽 ん じ られ た り して は い な い だ ろ う か 。 特 に 日本 が 「格 差 社 会 」 で あ る か 否 か に つ い て は,盛 ん に 議 論 さ れ て い る が,何 目 して 格 差 を 論 じる か,そ. に注. もそ も格 差 と は何 か 等,問 題 の 捉 え 方 に よ って も意 見 が 分 か れ. る と こ ろ で あ る。 少 な く と もい た ず ら に煽 ら れ て 危 機 感 を 持 つ の は危 険 で あ る。 「歳 出 削 減 」につ い て は,小 泉 政 権 が 公 共 投 資 を 削 減 しつ つ 景 気 回 復 を は か った 点 に つ い て は 一 定 の 評 価 を 得 て い る が,一. 方 で 都 市 部 以 外 の 地 方 の 社 会 資 本 整 備 の 遅 れ が,重. 大な. 問 題 と な っ て い る。 「民 間 で で き る こ と を 民 営 化 す る」の は 政 府 の歳 出 削 減 に は効 果 が あ る か も しれ な い が,公 共 財 の 供 給 と い う点 か ら は望 ま し くな い場 合 もあ る か も しれ な い。 実 際,「 地 方 分 権 」 ど こ ろ か 「財 政 破 綻 」 に 追 い 込 ま れ る 自治 体 も 出 は じめ,そ. の よ うな 自. 治 体 は 今 後 さ ら に 増 加 す る の で は な い か と危 惧 さ れ て い る。 今 後 少 子 高 齢 化 が 進 み,政 府,地. 方 自治 体 と も に財 源 確 保 が 困 難 に な る と予 想 さ れ る 今 日,公 共 投 資 の 地 域 別 の 配 分. に つ い て 検 討 す る こ と は,重 要 な 課 題 で あ る 。 こ の よ う な 問題 意 識 の も と で,本 稿 で は ま ず,所. 得,民. 間 資 本,社. 会 資本 の都 道 府県 別. の 格 差 に つ い て検 討 し,次 に,都 道 府 県 別 の 生 産 関 数 の 推 計 か ら,公 共 投 資 の あ り方 に つ い て 考 え る。 生 産 関 数 の 推 計 に 関 す る 先 行 研 究 と して,代 表 的 な の がAschauer(1989)で chauer(1989)は,新. あ る。As-. 古 典 派 の 観 点 か ら公 共 投 資 の ク ラ ウ デ ィ ン グ ・ア ウ ト効 果 と ク ラ ウ. デ ィ ン グ ・イ ン効 果 につ い て 推 計 し,非 軍 事 公 共 投 資 は 民 間 投 資 を ク ラ ウ ド ・ア ウ トす る 一方. ,民 間 投 資 の 限 界 生 産 力 を 高 め る こ と を 示 した 。 ま た2つ. 果,長. の効 果 が相 殺 しあ った結. 期 的 に は生 産 力 効 果 は 増 加 す る こ と を 示 した 。 ま た 日本 の生 産 関 数 に つ い て 推 計 し. た もの と して は,浅 子 他(1994)が 土 居(1998)は. 先 駆 的 で あ り,そ の 後 の 研 究 に 大 き な 影 響 を 与 え た 。. 公 表 さ れ て い る デ ー タ の み を 用 い て,三 公 社 五 現 業 が 民 営 化 さ れ た 際 の デ ー. タ の 不 突 合 に 関 す る調 整 や,阪 神 淡 路 大 震 災 の 影 響 を 考 慮 した 民 間 資 本 ス ト ッ ク と 社 会 資 本 ス ト ッ ク の デ ー タ を 独 自 に 作 成 し,浅 子 他(1994)で. 課 題 とされ て いた 問題 の解 消 を試. み て い る。 そ れ に 対 し遠 藤(2002)は,土. お いて三公 社 五現 業 の民 営 化後 の. 居(1998)に. デ ー タ を 社 会 資 本 と して 計 算 して い る の に 対 し,民 営 化 前 の デ ー タ を 民 間 資 本 と して と ら 一112(422)一.
(3) 地 域 間格差 と公 共投 資(仲 林) え な お し計 算 して い る 。 ま た 後 藤(2004)は,分. 野 別 の 社 会 資 本 を 生 産 要 素 と して 含 む生. 産 関 数 を 推 計 して い る。 本 稿 で は 次 章 以 降,い. くつ か の 先 行 研 究 に した が い,所 得 や 各 資 本 デ ー タ の 標 準 偏 差 を. 平 均 で 割 っ た も の を 格 差 の 指 標 と し て 用 い て,地 域 間 格 差 の 推 移 に つ い て 分 析 を す る。 ま た 生 産 関 数 に つ い て は,土 居(1998)で. 示 され た 民 間 資 本 ス トッ ク と社 会 資 本 ス ト ッ ク の. デ ー タ を 用 い て 都 道 府 県 別 に推 計 し,望 ま し い公 共 投 資 の あ り方 を 考 え る。. 2.地. 域 間 格 差. 本 節 で は1975年 か ら2003年 の 所 得,民 人 当 た り水 準 を 求 め,石 川(2000)に. 間 資 本,社. 会 資 本 の 各 デ ー タ か ら都 道 府 県 別 の1. した が い 地 域 間 格 差 の 指 標 と して,各. 偏 差 を 平 均 で 割 っ た もの を 用 い て 比 較 検 討 す る 。 こ こで,所 算 年 報),民. 間 資 本 と社 会 資 本 に つ い て は 土 井(1998)で. は 県 内 就 業 者(県. 2.1.都. 民 経 済 計 算 年 報)で. デー タ の標準. 得 は 県 内 総 生 産(県. 示 さ れ た もの,1人. 民経済計. 当 た り水 準. 除 して い るω。. 道 府県 別 の所 得格 差. い わ ゆ る 「格 差 社 会 」 が 意 味 す る と こ ろ は 「所 得 格 差 」 で あ る と思 わ れ る。 こ こ で は 県 内総 生 産 を 都 道 府 県 別 の 所 得 の 指 標 と し,県 内 就 業 者 数 で 割 った1人. 当 た り県 内総 生 産 を. 比 較 し,所 得 格 差 に つ い て 分 析 す る(2)。 図 表1の. よ う に1人 当 た り県 内 総 生 産 は1975年 よ り2003年 の ほ う が ど の 都 道 府 県 に お い. て も増 加 して い る(3)。1975年 は 高 い 順 に東 京(572万 円)と な って い る が,2003年 (895万 円),滋. に な る と,1位. 賀(892万. 円)と. 1975年 は鹿 児 島(303万. 円),島. 宮 崎(581万. 円),鹿. 児 島(588万. 東 京(1,006万. な って い る。 ま た1人 根(314万 円)と. 円),神. 円),長. 奈 川(527万. 阪(507万. 円)は 変 わ りな い が,以. 下大 阪. 当 た り県 内総 生 産 が 低 い 都 道 府 県 は. 野(321万. 円),2003年. は高 知(557万. な っ て い る。 一 般 的 に 所 得 は,都. で 高 く,大 都 市 か ら離 れ た 地 方 ほ ど低 い と い わ れ て い るが,こ き る。 注 目す べ き は,1975年. 円),大. 円),. 市 とそ の周 辺 部. の 結 果 か ら もそ れ は確 認 で. に は低 い 水 準 だ った 長 野 が2003年 に は666万 円 と な り,低 い ほ. うか ら15番 目 に 上 昇 して い る 。 こ れ は高 速 道 路 や 交 通 機 関 の 整 備 が 進 ん だ こ と で 東 京 へ の. (1)デ (2)デ (3)県. ー タ に つ い て の 詳 細 は4章 後 の 補 論 を 参 照 され た い。 ー タ の不 足 が あ る 福 島,埼 玉,富 山,兵 庫,岡 山,沖 縄 の 各 県 は 計 測 か ら除 い て い る。 内総 生 産 の 値 は90年 暦 年 価 格 基 準 の 実 質 値 で あ る 。 -113(423)一.
(4) 第4巻. 第3号. 通 勤 が 可 能 に な り,都 市 周 辺 部 に組 み込 ま れ た こ と に よ る と考 え られ る。. 次 に,1人. 当 た り県 内 総 生 産 の 格 差 は 図 表2の. 都 道 府 県 別 の 所 得 格 差 は,1970年. よ うに な っ て い る。. 代 半 ば か ら1980年 代 半 ば は,ほ. ぼ 横 ば い,1980年. 代後. 半 か ら の バ ブ ル 期 に や や 拡 大 し,バ ブ ル 崩 壊 後 の1990年 代 は 縮 小 傾 向 に あ る。 し か し, 2000年 以 降 か す か に拡 大 して い る が,1975年. か らバ ブ ル 期 頃 ほ ど格 差 が 大 き い わ け で は な. い。 ま た2000年 以 降 急 激 に拡 大 して い る こ と もな い。. 2.2.都. 道 府 県別 の民 間資 本 の格 差. 都 道 府 県 別 の 民 間 資 本 ス トッ ク額 を 県 内 就 業 者 で 割 っ た, -114(424)一. 1人 当 た り民 間 資 本 の 水 準 を.
(5) 地 域 間 格 差 と公 共 投 資(仲 示 し た も の が 図 表3で 円),2003年. あ る 。1975年. に は 愛 知(2,534万. ま た 図 表4か. ら,民. 円),東. に は 愛 知(673万 京(2,431万. 円),山. 林) 円),山. 口(649万. 口(2,305万. 間 資 本 の 格 差 は オ イ ル シ ョ ッ ク 後 の 約30年. 円)の. 円),千. 葉(619万. 間,一. 順 に な って い る。 貫 して 縮 小 して き. て い る。. 2.3.都. 道府 県 別 の社 会資 本 の格 差. 都 道 府 県 別 の 社 会 資 本 ス ト ッ ク額 を 県 内就 業 者 で 割 った,1人 示 した も の が 図 表5で 万 円),2003年. に は 島 根(1,794万. て い る。 前 節 の1人 都 道 府 県 の1人 ま た 図 表6か. あ る。1975年 に は 北 海 道(476万 円),北. 海 道(1,788万. 円),福. 当 た り社 会 資 本 の 水 準 を 井(380万. 円),高 知(1,524万. 当 た り民 間 資 本 と比 較 す る と,相 対 的 に1人. 円),滋. 賀(375. 円)の 順 に な っ. 当 た り民 間 資 本 額 が 低 い. 当 た り社 会 資 本 が 高 い 水 準 を と る傾 向 が あ る こ と が わ か る 。 ら,社 会 資 本 の 格 差 は 拡 大 して お り,民 間 資 本 の 格 差 と は 反 対 の 結 果 と. な っ て い る。 -115(425)一.
(6) 第4巻. 第3号. 図表5. 図 表6. 3.都. 道 府 県別 の 生産 関 数 の推 計. 本 章 で は,公 共 投 資 が 各 都 道 府 県 の 生 産 活 動 に 効 果 を 持 つ か ど うか に つ い て 分 析 す る た め,時. 系 列 デ ー タ に ク ロ ス セ ク シ ョ ン デ ー タ を プ ー ル し た パ ネ ル デ ー タ を 用 い て,都. 道府. 県 別 の 生 産 関 数 を 推 計 す る。 推 定 期 間 は1975年 か ら2003年 ま で の29年 間 とす る。 多 くの 先 行 研 究 に した が い,生 産 関 数 は 次 式 の よ うな コ ブ ・ダ グ ラ ス 型 を 想 定 す るω。 logY=α+βlogL、+γlogK+δlogG 上 式 に β+γ+δ=1と. い う 係 数 間 制 約 を 課 す と(5),具 体 的 な 推 計 式 は 次 の(1>式 の よ う に. (4)生 産 関 数 を コ ブ ・ダ グ ラ ス型 にす る こ と に つ い て は,代 替 の 弾 力 性 に関 す る仮 定 へ の 批 判 も あ るが,そ の 仮 定 を 緩 和 した トラ ンス ・ロ グ型 の 生 産 関 数 は推 定 す るパ ラ メ ー タ ー の 数 が 多 い た め 自 由度 不 足 に な る可 能 性 が あ る。 本 稿 に お い て は 仮 定 の 厳 し さ を 認 識 し た上 で,多 くの 先 行 研 究 で採 用 され て い る コ ブ ・ダ グ ラ ス 型 生 産 関 数 を 推 計 す る こ と とす る。 (5)係. 数 制 約 が な い ケ ー ス は推 計 結 果 が 悪 い た め,係 一116(426)一. 数 制 約 が あ る ケ ー ス の み を 採 用 す る。.
(7) 地域 間格 差 と公共 投資(仲 林) な る。 10gY-logL=α. 十 γ(logK-logL)十. こ こ で,Y,L,K,Gは. δ(logG-logL)(1). そ れ ぞ れ 県 内 総 生 産,労. 働 力(県. 内 就 業 者 ×年 間 労 働 時 間),. 民 間 資 本 ス ト ッ ク,社 会 資 本 ス ト ッ ク を 表 し,α は 都 道 府 県 ご と の個 別 の パ ラ メ ー タ ー, β,γ,δ. は そ れ ぞ れ の 生 産 要 素 に対 す る生 産 弾 力 性 で あ る。 こ の(1)式を 各 都 道 府 県 別 に. 推 計 した 結 果 が 図 表7に. 示 さ れ て い る(6)。. 生 産 弾 力 性 を 表 す γ と δは,民. 間 資 本 ま た は 社 会 資 本 の1%の. 増 加 が 生 産 を 何%増. 加. (減少)さ せ る か を 示 して い る 。 民 間 資 本 の生 産 力 に つ い て は41都 道 府 県 の う ち40都 道 府 県 で 生 産 力 が プ ラ ス で あ る が,北 海 道 の み マ イ ナ ス で あ る。 社 会 資 本 の 生 産 力 に つ い て は20 都 道 府 県 で プ ラ ス約 半 数 の21都 道 府 県 で マ イ ナ ス と な って い る。 と も に プ ラ ス と な った19 都 道 府 県 に つ い て み る と,茨 城,神. 奈 川,広. 島 は 社 会 資 本 の 生 産 力 の ほ う が 高 い が,そ. 以 外 の16都 道 府 県 で は 民 間 資 本 の 生 産 力 の ほ う が 高 い 。 こ れ ま で の 多 くの 研 究 で,大. れ. 都市. を 含 む 都 道 府 県 の 社 会 資 本 の 生 産 力 は 高 い こ と が 指 摘 され て い る が,本 稿 で は そ れ は 確 認 で き な い 。 ま た コ ブ ・ダ グ ラ ス 型 の 生 産 関 数 を 推 計 す る 場 合,社 イ ナ ス にな る理 由 と して,金. 本 ・大 河 原(1997)は. 会 資 本 の生 産力 効 果 が マ. 生 産 高 の 低 い地 域 に対 して 公 共 投 資 が. 多 く行 わ れ て い る と い う特 徴 を 反 映 して い る と も考 え られ る と して お り,必 ず し も社 会 資 本 の 自 体 の 生 産 力 効 果 を 表 して い な い 可 能 性 が あ る と指 摘 して い る。 次 に 各 資 本 の 生 産 性 を 比 較 す る た め に,全 国 の 推 計 結 果 か ら得 られ た γ と δを 用 い て, 限 界 生 産 力 を示 す 。 限 界 生 産 力 は追 加 的 に1単 位 資 本 が 増 加 し た とき の 生 産 の 増 加 分 を 表 し,(2)式,(3)式. で 得 られ る。. MPK=γ(Y/K)(2) MPG=δ(Y/G)(3) こ こでMPKは. 民 間 資 本 の 限 界 生 産 力,MPGは. 社 会 資 本 の 限 界 生 産 力 を 表 す 。 図 表8. の よ う に,民 間 資 本 も社 会 資 本 も と もに 限 界 生 産 力 は減 少 傾 向 で あ る。 ま た 期 間 を 通 じ て,社. 会 資 本 の 限 界 生 産 力 が 民 間 資 本 の 限 界 生 産 力 よ り高 くな って い る。 生 産 弾 力 性 が 高. くて も生 産 要 素 が 生 産 量 に対 して 相 対 的 に 大 き い 場 合 は 限 界 生 産 力 は 低 くな る。. ⑥. こ こで の 推 計 で も2章 と 同様 に, デ ー タ の 不 足 が あ る福 島,埼 各 県 は 計 測 か ら除 い て い る。 一117(427)一. 玉,富. 山,兵 庫,岡. 山,沖. 縄の.
(8) 第4巻 都 道府 県 全国. 一 〇.006. 北 海道. 都 道府 県. δ. γ. 0,343. 第3号. 都道府県. δ. γ. 0,227. 石川. 0,893. 一 〇. 0,524. 福井. 0,898. 一 〇. δ. γ. 島根. 0,455. 0,013. 広島. 0,143. 0,359. 一 〇. 山口. 0,416. 徳島. 0,968. .535 .372. 青森 岩手. 0,490. 一 〇. 山梨. 0,982. 1,126. 一 〇. 長野. 0,936. 一 〇.408. 宮城. 0,951. 一 〇.662. 岐阜. 0,697. 一 〇.290. 香川. 0,442. 秋田. 1,204. 一 〇.678. 静岡. 1,068. 一 〇.982. 愛媛. 0,607. 山形 茨城. 1,101. 一 〇. 0,673. 一 〇. .241. 高知. 0,298. 0,099. 0,473. 愛知 三重. 0,684. 福岡. 0,370. 栃木. 0,338. 0,280. 滋賀. 0,976. 佐賀. 0,673. 群馬. 0,495. 0,008. 京都. 0,399. 長崎. 0,297. 0,170. 千葉. 0,338. 0,160. 大阪. 0,795. 熊本 大分. 0,340. 0,187. 宮崎. 0,931. .136 .716. ,735. 一 〇 .302. .625. 1,097. 一 〇.495. 0,033 一 〇.454. 東京. 0,522. 奈良. 0,312. 神 奈川. 0,060. 0,397. 和歌 山. 0,707. 一〇. 新潟. 0,428. 0,086. 鳥取. 0,641. 一〇 .282. 注:自. 由 度 修 正 済 み 決 定 係 数 は,千 以 上,大. 部 分 が0.98前. 葉(0.89),東. 0,189 .353. 京(0.91),神. 0,453. 鹿児 島. 奈 川(0.92),滋. 0,159 一 〇. .516. 0,083 一 〇.079. 0,153 0,029 一 〇.254. 0,088 一〇 .435. 0,440. 0,005. 賀(0.92)以. 外 は0.94. 後 と十 分 高 い 。 図 表7. 民 間 資 本 と社 会 資 本 の 限界 生 産 力. 一. 民間 資本 の 限界 生 産 カ. ー鰯 儒 ・社 会 資本 の 限界 生 産 力 0.35 0.3. 、. ° ま1. 凹. 贈 \. 齢 頗. 、 角●. 、. 鯛. 薗. ■顧幽■. 顧 虞. ■. 醐. 晦. 職●. 、. 蜘. 鞠 幅. 購. 、、 噛. 、. 一. ° ε1. 鞘. 翰. 剛 噛闘. α゜:. ぷ♂ずぶぷ譜岬調ボ譜譜ぶずずド 年度 図表8. 4.お. 本 稿 で は,2章. に お い て,所 得,民. 1人 当 た り水 準 を 求 め,そ. わ. り. に. 間 資 本 ス ト ック,社 会 資 本 ス トッ ク の 都 道 府 県 別 の. の 標 準 偏 差 を 平 均 で 割 っ た も の を格 差 の 指 標 と して 用 い,地 域. 間 格 差 の 推 移 に つ い て 分 析 を 行 っ た。 そ の 結 果,1人. 当 た り所 得 は,都 市 と そ の 周 辺 部 で. 高 く,大 都 市 か ら離 れ た 地 方 ほ ど低 い とい う先 行 研 究 と 同 様 の 結 果 を 確 認 した。 ま た 所 得 格 差 は,2000年. 以 降 や や 拡 大 傾 向 に は あ る が,バ. ブ ル 期 ほ ど で は な く,い わ ゆ る 「格 差 社. 会 」 が 急 速 に進 ん で い る こ と は確 認 で き な か った 。 民 間 資 本 と社 会 資 本 に つ い て は,相 対 一118(428)一.
(9) 地域 間格 差 と公共 投資(仲 林) 的 に1人 当 た り民 間 資 本 額 が 低 い 都 道 府 県 の1人. 当 た り社 会 資 本 額 が 高 い 水 準 を と る傾 向. が あ る こ と が わ か った 。 ま た民 間 資 本 の 格 差 は 縮 小 し,社 会 資 本 の 格 差 は 拡 大 し て い る。 3章 で は,コ た 。 そ の 結 果,各. ブ ・ダ グ ラ ス型 生 産 関 数 を 推 計 し,民 間 資 本 と社 会 資 本 の生 産 力 を 計 測 し 資 本 で 生 産 力 が と も に プ ラ ス とな っ た19都 道 府 県 に つ い て み る と,そ の. う ち の16都 道 府 県 で 民 間 資 本 の 生 産 力 の ほ う が 高 か っ た。 これ ま で の 多 くの 研 究 で,大 都 市 を含 む 都 道 府 県 の 社 会 資 本 の 生 産 力 は 高 い こ とが 指 摘 さ れ て い る が,本 果 とな っ た。 ま た 限 界 生 産 力 に つ い て は,民. 稿 で は 異 な る結. 間 資 本 も社 会 資 本 も と も に 減 少 傾 向 で,期. 間. を 通 じて,社 会 資 本 の 限 界 生 産 力 が 民 間 資 本 の 限 界 生 産 力 よ り高 くな った 。 公 共 投 資 の 配 分 に つ い て,効 率 性 の 観 点 か らは 社 会 資 本 の 限 界 生 産 力 が 高 い地 域 へ よ り 多 くの公 共 投 資 を行 う の が 望 ま しい 。 従 来 この こ とか ら,大 都 市 圏 に さ らな る 公 共 投 資 を 行 う ほ う が 効 率 的 で あ る と の 議 論 が さ れ て き た が,本 稿 の 結 果 か ら は,必 ず し も大 都 市 圏 の 限 界 生 産 力 が 高 い と は 言 え ず,大. 都 市 圏以 外 へ の公 共 投 資 が 行 わ れ る可 能性 が 示 され. た。 本 稿 に お い て は,デ. ー タ の 構 築 方 法 に い くつ か の 問 題 点 が あ る 。 特 に 民 間 資 本 の 稼 働 率. に つ い て の 都 道 府 県 間 の 調 整 が 不 十 分 で あ り,今 後 の 課 題 と した い。. 補. 論. デー タ につ いて ・県 内 総 生 産:『 県 民 経 済 計 算 』1990年 暦 年 価 格 基 準 ・労 働 力:『 県 民 経 済 計 算 」 県 内 就 業 者 数 に 『毎 月 勤 労 統 計 調 査 』 月 平 均 労 働 時 間(従 員30人 以 上 の 事 業 所)(7)を 乗 じ,さ ・民 間 資 本 ス トッ ク:土 居 丈 朗(1998)よ. ら に12を 乗 じた 値. り,1998年. 以 降 は1994年 か ら1997年 の 増 加 率. の 平 均 を 用 い て 独 自 に延 長,1990年 ・社 会 資 本 ス ト ッ ク:土 居 丈 朗(1998)よ. り,1998年. 以 降 は1994年 か ら1997年 の 増 加 率. の 平 均 を 用 い て 独 自 に延 長,1990年. (7)古. い 統 計 で は 従 業 員 数5人. 以 上 の デ ー タ は な い た め,30人 一119(429)一. 暦 年 価格 基 準. 暦 年 価格 基 準. 以 上 を採用. 業.
(10) 第4巻. 参. 〔1〕. 考. 第3号. 文. 献. 浅 子 和 美 ・常 木 淳 ・福 田 慎 一・・照 山 博 司 ・塚 本 隆 ・杉 浦 正 典(1994)「. 社 会 資本 の. 生 産 力 効 果 と 公 共 投 資 政 策 の 経 済 厚 生 評 価 」 『経 済 分 析 」,第135号 〔2〕 石 川 達 哉(2000)「 都 道 府 県 別 に 見 た 生 産 と民 間 資 本 お よ び 社 会 資 本 の 長 期 的 推 移 一 純 資 本 ス ト ッ ク 系 列 に よ る βConvergenceの 検 証 一 」「所 報 」ニ ッ セ イ 基 礎 研 究 所 , vo1.15,秋 〔3〕. 号. 遠 藤 業 鏡(2002)「. 社 会 資 本 の 政 策 評 価 一 都 道 府 県 デ ー タ に よ る生 産 力 効 果 の計 測 」. 『地 域 政 策 研 究 』 日 本 政 策 投 資 銀 行,Vol.4 〔4〕. 金 本 良 嗣 ・大 河 原 透(1997)「. 東 京 は過 大 か一 集 積 の経 済 と都市 規 模 の経 済 分 析 」. 『電 力 経 済 研 究 」,No.37 〔5〕. 経 済 企 画 庁 総 合 計 画 局 編(1998)『. 〔6〕. 後 藤 達 也(2004)「. 日 本 の 社 会 資 本 一21世. 紀 へ の ス ト ッ ク』. 社 会 資 本 の 生 産 力 に 関 す る 分 野 別 評 価 」 「会 計 検 査 研 究 』 会 計 検. 査 院,第30号 〔7〕. 土 居 丈 朗(1998)「. 日 本 の 社 会 資 本 に 関 す る パ ネ ル 分 析 」 『国 民 経 済 』 国 民 経 済 研 究. 協 会,No.161 〔8〕. 内 閣 府 政 策 統 括 官 編(2002)「. 〔9〕. 吉 野 直 行 ・中 島 隆 信(1999)『. 日本 の 社 会 資 本,世. 代 を 超 え る ス ト ッ ク 』財 務 省 印 刷 局. 公 共 投 資 の 経 済 効 果 』 日本 評 論 社. 〔10〕Aschauer,D.A.(1989)"lsPublicExpenditureProductive?"Journalof MonetaryEconornics,23.
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