• 検索結果がありません。

<エッセイ:関学英文の思い出>関学英文学科がくれた「出会い」

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "<エッセイ:関学英文の思い出>関学英文学科がくれた「出会い」"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

<エッセイ:関学英文の思い出>関学英文学科がくれ

た「出会い」

著者

高橋 路子

雑誌名

英米文学

59

2

ページ

106-108

発行年

2015-03-15

URL

http://hdl.handle.net/10236/14592

(2)

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!! !! !!! !! !!! ! ! ! !!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!! !! ! !!! !! !!! !! !!! ! 私が初めて上ヶ原キャンパスに足を踏み入れたのは,大学 4 年生のとき でした。大学院を受験する前で,杉山洋子先生にお目にかかるためでした。 向かった先は,文学部二階の英文研究室でした。ちょうど大学院の授業が終 わる時間と重なっていたようで,私が部屋の奥にあったソファに座って先生 が来られるのを待っていると,副室から院生の方々がぞろりぞろりと英文研 究室に入ってこられて,たちまち研究室はにぎやかになりました。院生の人 数の多さにも圧倒されましたが,みなさんが楽しそうに談話されていたのが 印象に残っています。その時は,半年後に自分がその英文研究室で教学補佐 をすることになるとは想像もしていませんでしたし,はたまた,あれから 20 年近く経った今こうして当時の思い出について書くことになるとも想像して いませんでした。 あれからもう 20 年近くになりますが,さほど時間が経ったという実感が ないのは,大学院で出会った先生方や友人の存在が今でも自分の支えとなっ ているからだと思います。関学英文学科で私が得たものは何であったかと問 われれば,迷わず「多くの大切な出会い」と答えるでしょう。 そもそも,私が関学に進学することになったのも不思議な縁に導かれての ことでした。私は神戸女学院大学から関西学院大学の大学院に進学したので すが,女学院では難波江和英先生との出会いがありました。難波江先生の授 業で学んだことは私が研究の道を志すきっかけともなりましたし,ヴァージ ニア・ウルフに関心をもつようになったのも難波江先生の影響です。二年生 のときに先生の授業でウルフの The Waves を読んだのですが,読み進めて いくうちにウルフの独特な世界に思わず引き込まれてしまいました。

関学英文学科がくれた「出会い」

高 橋 路 子 (1999 年度 M, 2004 年度 D) """""""""""""""""""""""""""""""""" 106

(3)

そして,私がウルフの作品と出会ったのとほぼ同じころに,もう一冊の大 切な本との出会いがありました。杉山洋子著『ファンタジーの系譜』です。 杉山先生のご著書は,私が勝手に作り上げていたウルフ像を覆し,ウルフの 新しい側面を私に気付かせてくれました。大学院に入って,杉山先生の指導 を仰ぐようになってからも,先生の授業は常に新しい発見の連続でした。 例えば,ウルフの作品は難しいと私が思い込んでいたとするならば,「ウ ルフって面白いでしょ」という杉山先生の一言があって,それまでウルフの 作品を魅力的とは思っても面白いと感じたことがなかった私としては,もっ と色々読んでみなければという気にさせられました。また,修士課程一年の ときには,先生の薦めで読んだ The Mennyms というある人形一家の話を 描いたシリーズが院生の間で大流行りしたこともありました。 杉山先生からは常に新しい発想と複眼的視点から物事を捉えるという研究 者としてあるべき姿勢を教わりました。しかし,何よりもウルフの面白さ, そして文学研究の奥深さを感じさせてくださったのは杉山先生です。私にと って杉山先生は大きな憧れであり,偉大な先生のもとで学べたことを何より も幸せに感じています。そして,全くの偶然なのですが,恩師の難波江先生 も関学出身で,杉山洋子先生が難波江先生の指導教授でもあられたというの は大きな驚きであり,不思議な縁を感じずにはいられません。 難波江先生との出会いが,関学の杉山先生との出会いへとつながっていた とするならば,杉山先生との出会いは福岡忠雄先生との出会いを私に与えて くれました。福岡先生は杉山先生の後任として関学にいらっしゃいました。 福岡先生の現代批評の授業はいつも活気がありました。授業では特に構造主 義について色々と読みました。なかでも,先生お薦めのデイヴィッド・ロッ ジ著 Changing Places はまさに傑作です。現代批評の難解なテキストも楽 しんで取り組むことができたのは,福岡先生が分かりやすく解説してくださ ったということもありますが,先生の気さくなお人柄のためであったと思い ます。当時の授業の様子を思い返してみても,思わず笑みがこぼれます。 福岡先生には長年にわたり指導教授としてご指導いただき,今でも学会や !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 107

(4)

研究会などでお世話になっています。とくに修士課程を修了後,大学院を離 れていた私を励まし支えてくださった福岡先生には心から感謝しています。 福岡先生のご指導の下で,博士論文を提出できたことも大きな幸せです。 院生として,そして,その後は研究員として上ヶ原で過ごした時間は,十 数年ほどです。その間,杉山先生,福岡先生の他にも多くの先生方にお世話 になりました。また,多くの尊敬できる先輩や友人たちとも出会いました。 関学での多くの出会いに感謝しつつ,かずかずの縁をこれからも大切にして いきたいと思っています。 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 108

参照

関連したドキュメント

作品研究についてであるが、小林の死後の一時期、特に彼が文筆活動の主な拠点としていた雑誌『新

明治33年8月,小学校令が改正され,それま で,国語科関係では,読書,作文,習字の三教

これらの定義でも分かるように, Impairment に関しては解剖学的または生理学的な異常 としてほぼ続一されているが, disability と

最後に要望ですが、A 会員と B 会員は基本的にニーズが違うと思います。特に B 会 員は学童クラブと言われているところだと思うので、時間は

子どもたちは、全5回のプログラムで学習したこと を思い出しながら、 「昔の人は霧ヶ峰に何をしにきてい

 活動回数は毎年増加傾向にあるが,今年度も同じ大学 の他の学科からの依頼が増え,同じ大学に 2 回, 3 回と 通うことが多くなっている (表 1 ・図 1

関西学院大学社会学部は、1960 年にそれまでの文学部社会学科、社会事業学科が文学部 から独立して創設された。2009 年は創設 50

「Voluntary Society」であった。モデルとなった のは、1857 年に英国で結成された「英国社会科 学振興協会」(The National Association for the Promotion