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看護職の考える高齢者の自立に関する意識調査 : 自立イメージと実践事例に基づいた自立援助の計画から

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Academic year: 2021

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(1) .    .     . 

(2) . 川崎医療福祉学会誌   原  著. 看護職の考える高齢者の自立に関する意識調査. 自立イメージと実践事例に基づいた自立援助の計画から 松本啓子   松井優子   池田敏子   羽井佐米子 清田玲子  高田三千代  赤木節子. 要     約 本研究の目的は ,臨床の看護師がどのような自立意識のもとに高齢者看護をしているのかを明らか. 名を対象にアンケート調査を実施し , 得られた回答から自立を示す内容を抽出し ,類似した内容で分類して 項目になった .次に同一の回 答を 項目それぞれについて<看護目標><具体的自立><看護計画><情報収集><自立イメージ >の つの視点で集計し比較した . 「意欲」 「意思表示」 「理解・判断」 「自己管理」 「コ 結果は「  」への回答件数が約半数を占め , ミュニケーション」 「精神安定」 「協調」 「自己決定」の回答件数は全体の ∼  だった. 「目標・生 き甲斐」 「役割世話」 「自己認識・誇り」 「一人暮らし 」 「経済」に関しての回答件数は全体の  未満 であった . の項目ごとでは ,殆んどの項目で<自立イメージ>が多かった .しかし「自己管理」で は<具体的自立>の回答件数が , 「  」と「コミュニケーション」では<情報収集>の回答件数が , にすることである .高齢患者の多い病棟に勤務する看護師. 「精神安定」では<看護目標>の回答件数が多かった.また「自己認識」と「コミュニケーション 」で は<看護目標>より<看護計画>が多く,他の項目では<看護目標>より<看護計画>は少なかった . 傾向があるのではないかと考えた .また ,看護師が. はじめに. 無意識に患者に期待する病者役割  も高齢者に対す. 高齢化の進展とともに入院患者も高齢者が大半を. る一方的な援助となり,永田が述べる「主体性放棄. 占めるようになっている.日常生活能力が衰え ,何. の依存」 を生み出すのではないかとも考えられる.. らかの障害をもつ高齢者にとって ,少しでも自立度. 一方では「高齢者の自立が重要である」と指摘され. の高い生活と ,生きる喜びが感じられるような生き. る反面,また一方では ,看護師自らの援助のあり方. 方が重要となる  .われわれ看護職者は ,高齢であ. 自体が高齢者自身の自立へ向けての行動を阻んでい. る対象の社会的,心理的,精神的,身体的等の自立. るとする,相反する関りや介入をしている可能性が. 度の高い生活を目標に ,現状の機能維持・向上を目. 考えられる.. 指し ,最低限「自分でできることはする」方向での. 高齢者の自立に関する研究は ,小川ら  の高齢者. 働きかけをする.しかし現実問題として入院患者で. の自立欲求が高いことを認識し ,自立に向けての意. ある高齢者は拒否あるいは依存的言動をとる傾向も. 欲を高齢者自身が持てるように働きかけることを重. あり  自立に向けての援助は難しい.. 要とする報告や ,倉田ら  の高齢者の依存欲求を. 医療の場である病院においては ,治療や処置が最. 正しく受け止めることが援助の第一歩とした ,自立. 優先され ,治療中心の看護となりやすい .看護職者. 援助の方法や高齢者自身の自立意識に焦点をあてた. が複雑な機器操作や生命維持などの機械管理に振り. 報告はある.しかし看護職者自身の高齢者の自立に. 回されている  との報告もあるように ,治療や処置. 関する意識に焦点をあてたものは少ない.そこで今. に追われながら看護を行っている看護師には ,高齢. 回,看護師が高齢者の自立をどのように意識して看. 者の動作を見守るゆとりもなく,自立して行動でき. 護を実践しているのかを明らかにするために本研究. るかもしれない高齢者に対しても援助をしてしまう. に取り組んだ .すでに( )実際に看護した事例の看. .  川崎医療福祉大学  医療福祉学部  保健看護学科   ベル総合福祉専門学校   岡山大学  医学部  保健学科  旭川荘厚生専門学院   川崎医療短期大学  第二看護科   みわ記念病院   岡山済生会病院 倉敷市松島   川崎医療福祉大学 (連絡先)松本啓子   〒    . .

(3) 

(4). 松本啓子・松井優子・池田敏子・羽井佐米子・清田玲子・高田三千代・赤木節子. . 護目標における自立(以下,看護目標とする), ( ) 事例の患者の自立とは何かを具体例で示す( 以下,. . 具体的自立とする), ( )事例の看護計画における自. . 立(以下,看護計画とする), ( )情報収集時におい. . て自立に関する内容( 以下,情報収集とする), ( ) 高齢者一般について自立していると思う高齢者はど うか(以下,自立イメージ )に関して調査した結果. . から, 項目を抽出し  その.  項目から構成された. 自立について比較検討している.また ,看護師の個 人背景と自立に関する抽出された.  項目について比. 較検討し ,分析結果を報告している  .. 今回の報告では ,抽出された自立を表す.  の項目. ごとに ,看護目標,具体的自立,看護計画,情報収 集,自立イメージにおいて看護師が意識する件数を 比較検討することを目的とした . 研究方法.  .期間.  年

(5) 月から

(6) 年  月.  .対象. 研究メンバーの所属する

(7) 病院(医学部付属病院  施設,総合病院  施設)において,病棟責任者に 高齢の入院患者が多い傾向の病棟を提示してもらっ. 名のうち調査に. た後,そこに勤務する看護職者 同意した. 名(   ).看護職者それぞれの個人. 背景のうち,無回答は分析から除外した ..  .方法 自由記載方式による自記式調査票を作成し ,病棟 の看護職者にアンケートを依頼し 留め置き法にて.  .調査対象の属性と  .自立に関する事項の  部で構成した . .自立 実施した.アンケート内容は. に関する事項のアンケート内容は ,最近看護したか,. 歳以上の高齢者事例の(  ) (  )自立に関 <看護目標> , (  )<具体的自立> , する<看護計画> , (  )事例に関係なく情報収集時 において自立に関する内容<情報収集> , (  )一般 または今看護している. に高齢者をイメージする時自立していると思う内容 について<自立イメージ>の. つの視点から実施し. た .これらの質問に対する自由記載の回答は ,同じ ような内容に分類し ,研究者らによって一致するま. .  ).次にそれ ぞれの質問に対して ,自由記載すべての回答を 項 で検討を重ね, 項目を抽出した(表. 目別に集計した .具体的には ,記載された回答の , 例えば「食事ができ,介助にてポータブルで排泄が.  )に関  に関する  件の回答とし. できる 」のように複数の日常生活動作( した内容については た. 「.  の確立,人間関係が保てやさしさ思いや. り怒りなどの感情表現ができる」のように複数の内.  の確立」として   件,「やさしさ思 いやり怒りなどの感情表現ができる」として  件の 計 件とした .すべての自由記載の回答件数を , 項目それぞれにおいて(  )看護目標, (  )具体的自 立, (  )看護計画, (  )情報収集, (  )自立イメー ジの つの質問別に集計した .次いで , (  )自立イ メージを主軸として 項目それぞれを(  )看護目 標, (  )具体的自立, (  )看護計画, (  )情報収集, (  )自立イメージ ,すなわち つの視点で比較した. 容を含む場合については , 「. 件, 「人間関係が保てる」として. 結. 果.  項目それぞれの(  )看護目標(  )具体的自立 (  )看護計画(  )情報収集(  )自立イメージの回答 件数は表  に示す.回答結果の分布概要は図  に示 す. 項目それぞれにおける(  )看護目標(  )具 体的自立(  )看護計画(  )情報収集(  )自立イメー ジの つの視点別に比較したものを図  に示す. 全ての回答件数は  件であり , 項目それぞ れの集計で最も多いものは  の

(8) 件であっ た .次は意欲の件であり,以下意思表示 件, 理解・判断  件,自己管理件,コミュニケー ション

(9) 件,精神安定 件,協調 件,自己決定 件であった .目標・生き甲斐件,役割世話件, 自己認識・誇りは 件,一人暮らしは 件であり , 最も少ないものは経済  件であった .  項目それぞれの(  )看護目標(  )具体的自立 (  )看護計画(  )情報収集(  )自立イメージでは , 「­  意欲」に関しては(  )看護目標 件,(  )具体 的自立 件, (  )看護計画は 件であり(  )情報 収集 件, (  )自立イメージは  件であり自立イ メージの件数が最も高かった. 「­  意思表示」に関し ては(  )看護目標件, (  )具体的自立件, ( ) (  )自 看護計画は件であり(  )情報収集件, 立イメージは 件であり自立イメージの件数が最も 高かった. 「­ 協調」に関しては(  )看護目標  件, (  )具体的自立  件, (  )看護計画は  件であり(  ) 情報収集件, (  )自立イメージは

(10) 件であり,や はり自立イメージの件数が最も高かった . 「­  自己 決定」に関しては(  )看護目標 件, (  )具体的自 立 件, (  )看護計画は  件であり(  )情報収集

(11) 件, (  )自立イメージは件であった. 「­ 経済」に (  )具体的自立  件, 関しては(  )看護目標は  件, (  )看護計画は  件であり(  )情報収集  件, ( ) ­ 自立イメージは  件であった. 「  自己認識・誇り」 に関しては(  )看護目標は  件, (  )具体的自立  件, (  )看護計画は  件であり(  )情報収集  件, (  )自立イメージは

(12) 件であった . 「­. 理解・判断」.

(13) 看護職の考える高齢者の自立に関する意識調査からの傾向 表. 表. 抽出した項目. 項目それぞれの回答件数.  .

(14) 

(15) . 松本啓子・松井優子・池田敏子・羽井佐米子・清田玲子・高田三千代・赤木節子. 図. . 項目別の看護目標・具体的自立・看護計画・情報収集・自立イメージについての回答数. 

(16) 件,(  )具体的自立

(17) 件, (  )看護計画は 件であり(  )情報収集件, (  )自立イメージは件であった. 「­

(18) 自己管理」に 関しては(  )看護目標件, (  )具体的自立 件, ( ) (  )看護計画は  件であり(  )情報収集件, 自立イメージは 件であり,最も高いのは具体的自 立であった . 「­  役割・世話」に関しては(  )看護 目標  件, (  )具体的自立 件, (  )看護計画は  件であり(  )情報収集は  件, (  )自立イメージは   」に  件であり自立イメージが最も高い.「 ­ 関しては(  )看護目標

(19) 件, (  )具体的自立 件, (  )看護計画は 件であり(  )情報収集

(20)  件, (  )自立イメージは  件であり,情報収集が最  一人暮らし 」に関しては, (  )看護 も高かった. 「­ 目標  件, (  )具体的自立  件, (  )看護計画は  件であった . (  )情報収集は  件, (  )自立イメー に関しては( )看護目標.  目標・生きがい」に関して. 件であった .「 ­ は, (  )看護目標 件, (  )具体的自立  件, (  )看 護計画は 件であった. (  )情報収集は  件(  )自  コミュニケーショ 立イメージは件であった . 「­ (  )具体的自立 ン」に関しては(  )看護目標 件,

(21) 件, (  )看護計画は 件であり(  )情報収集は 件, (  )自立イメージは件であり情報収集が最も  精神的安定」に関しては(  )看護目標は 高い. 「­ 件,(  )具体的自立

(22) 件,(  )看護計画は 件で あり(  )情報収集は 件, (  )自立イメージは . ジは. 件であり看護目標が最も高い値を示した . 考. 察.   」の  項目別に見ると最も多いものは「 ­ 

(23) 件で ,総回答の約 %である.   」に次ぐものは「 ­ 「­  意欲」の件,「 ­ .

(24) 看護職の考える高齢者の自立に関する意識調査からの傾向. 図. 項目それぞれの看護目標・具体的自立・看護計画・情報収集・自立イメージについての回答数. 

(25) .

(26) 

(27) . 松本啓子・松井優子・池田敏子・羽井佐米子・清田玲子・高田三千代・赤木節子.  件,「 ­ 理解・判断」 件,「 ­

(28) 自  コミュニケーション」

(29) 件で,そ 己管理」件「 ­ れらそれぞれが総回答の以下であった .治療を 意思表示」の. ­ 意思表示」は「 ­ 意欲」と同様に( )自立イ. 「. 主体とする病院において ,治療効果を期待するには. 件に対し(  )情報収集は件と少なく なっている.しかし(  )具体的自立は件であり,   」 (  )具体的自立の中で 項目を比較すると「 ­. 患者が治療に参加することが求められる.患者が治. についで回答が多く,意思表示が重要と考える看護. 療に参加するためには ,病気回復への意欲や病識を. 師が多いことが伺える.しかし( )看護目標は. メージの. . . . 件と少なく,看護実践として. 持ち,状況を判断し ,状態を自己でコントロールし. 件, ( )看護計画は. たり,他者との対話の中で獲得していくような能力. 援助介入することは困難と認識していることがうか. を求められる.看護職者もその部分を「自立」とし.   」と連動させた中で自立と関連 て意識し , 「­ させ ,認識している可能性も示唆されたと考える.  精神安定」 件と「 ­ 「­ 協調」 件は全体の 前. がえる.医療において意思表示が必要かつ重要とさ. 後で「安らかな気持ちでいられる」や「他者とのト. に ,患者は他者(医療者)に迷惑をかける存在にな. ラブルがない」といった内容であった .これらもま. らないために遠慮して意思表示をしていないことも. た ,治療を主体とする病院において治療・看護をス. 考えられる.従って意思表示に関しては ,個々の看. れる背景には ,日本人の特性が考えられる.木下  は, 「日本人は人に迷惑をかけない,人の迷惑になら ないという考え方を持っている」と述べているよう. ムーズに実施でき,かつ治療効果を期待するために. 護計画も大切だが意思表示ができる環境や人間関係. は ,医療や看護に必要となる項目と考えられる. 「. を築くことが重要といえる.意欲と意思表示の関係. ­. 自己決定」は ,. 件で全体の約  を占めるにすぎ. は ,意欲が低下している時には意思表示も低下して. ない項目であった .しかし諸外国に遅れること久し. いることが多いとも推測される.このため両者は併. く最近になってようやくわが国において高齢者の自. せて捉えていく必要があると考える.. 己決定が議論の的とされるようになってきたとの報. 「. ­ 協調」は ( )自立イメージ

(30) 件に対し( ). 者自身の自己決定の重要性が認知されるようになっ. 件と少ない .しかし(  )看護目標は  件で(  )具体的自立の  件や(  )看護計画  件. てきたと考えられる同様の結果が得られたとも考え. より多い.頑固という名のもとに協調が難しい高齢. られる.. 者というイメージで捉えている可能性もあるが ,介. 告   にもあるように ,看護師の意識の中にも高齢. ­. ­ 役割世話」,「 ­ 自己認  一人暮らし 」 識・誇り」, 「­ 「­ 経済」はそれぞれ全 「  目標・生き甲斐」, 「. 体の.  以下であることから ,臨床の看護師は高齢. 者の自立に関して ,目標を持ち生き生きと生活し ,. 情報収集が. 入の必要性も認識し ,少ないながらも看護目標や具 体的計画に反映しているとも考えられる. 「. . ­ 自己決定」は( )自立イメージが件に対し.

(31) 件と少ない.看護目標に連動した  件であり,自立のイメージとしては意. ( )情報収集は. 他者の世話役割をとり,誇りを持って一人で暮らし ,. 看護計画は. 尚且つ経済面をも含めた能力とは切り離して認識し. 識しても具体的に目標にあげたり計画を立てるには. ている可能性が示唆された.それらは ,対象者が入. 難しい内容であると考える.. 院している高齢者であり,看護目標としての介入も. 「. ­ 経済」は 項目の中で最も少ない.( )自立.   件ずつあるが(  )具  件 (  )看護目標や(  )看護計画は . 含めた目標設定が難しく,看護職者としての介入を. イメージと( )情報収集は. 超えた部分でもあると認識している可能性がうかが. 体的自立は. えた.. 件である.経済は自立のイメージや情報収集には意. 自立( )看護計画( )情報収集( )自立イメージ. 識されてはいても,看護介入としては内容を超えて.  項目それぞれの(  )看護目標(  )具体的    では , 「­  意欲」は (  )自立イメージが  件と半 数を占めているが , (  )情報収集は 件と少ない. 自立のイメージを持ってはいても情報収集に反映し. . 件に対し(  )看 護目標は  件(  )看護計画は 件と少ない .これ. ていない.また( )具体的自立. いる部分が多く,実質的な介入は難しい内容である ためと考えられる. 「. ­ 自己認識・誇り」は( )自立イメージ

(32) 件に . . . ( )具体的自立 対し( )情報収集 件と少ない .. らの結果から ,臨床の場における闘病生活上,意欲.  件あるが(  )看護計画は  件で(  )看護目標 は  件である.元気で活躍している高齢者の自立の. の大切さは認識していたとしても,意欲向上に関す. イメージとしては認識できるかもしれないが ,入院. は. る看護介入は時間もかかり達成困難な目標であるこ. している高齢者のじりつとしては ,情報収集や看護. とから ,情報収集もあまりされない結果,目標や看. 目標・看護計画の立案とすると難しい内容であるた. 護計画には反映されていない可能性が示唆されたと. めと考えられる.. 考えられる.. 「. ­ 理解・判断」は ( )自立イメージと( )情.

(33) 

(34) . 看護職の考える高齢者の自立に関する意識調査からの傾向. 件と件でほぼ 同数であり(  )自立イ   」  項目を比較すると「 ­ 「­ 意 思表示」に次いで多く (  )情報収集の中で  項目   」に次いで多くなっている. を比較すると「 ­ しかし(  )看護目標は 

(35) 件(  )具体的自立は 

(36) 件 (  )看護計画は 件と少なく,自立のイメージや情 報収集は. 高齢者へも何らかの働きかけや介入として現れてい. メージの中で. るとも考えられる.  . 報収集としては意識されているがその割には具体的 な展開には結びつきにくい内容とも考えられる. 「. ­

(37) 自己管理」は ( )自立イメージ件や( ) 件に対して(  )看護目標件(  )具体 件(  )看護計画 件と差は少ない.看護介. 情報収集 的自立. 入・計画・診断時に服薬管理やコーピング等の自己 管理をねらいとする教育指導介入もあることから , 具体的な展開につながりやすいとも考えられる. 「. ­ 役割・世話」は( )自立イメージ  件に対.   件と少ない.(  )具体的自立 件であり(  )看護目標は  件(  )看護計画は. し( )情報収集は.  コミュニケーション 」は(  )自立イメージ 「­ 件よりも(  )情報収集が 件と多い.コミュニ. ケーション障害は ,高齢者に出現する失語症や難聴, 痴呆の影響として直接観察できることから情報も取. . 件と多い.コミュニケーション障. りやすいと考える.また, ( )看護目標 件よりも. . ( )看護計画が. 害を起こす状況の失語症などにはマニュアルもあり 具体的に計画立案しやすいためとも考えられる.. ­. . 件よりも (  )情報収集が  件と多い.さらに (  )看護目標 は 件と多いが(  )具体的自立は

(38) 件 (  )看護計 画は 件と少ない.高齢者が環境の変化に弱いとい 「  精神的安定」は( )自立イメージ. うことを予測して ,まず看護目標があがっていると 考えられる.  . は ,役割を持ったり他者の世話は困難と考える.し.  項目では ,「 ­ 意欲」「 ­ 意思表示」を始 めとしてほとんど の項目が(  )自立イメージより も (  )情報収集が少なかった .情報の少なさは ,. かし ,誰もが家族や社会の中で役割を持って生活し. そのものに対する必要性や ,注目,関心の低いこと. ている.高齢者が社会や家族の中で自分自身の存在. が予測される.これは ,医療の場で必要とされる入. 感を感じ ,療養生活においても生きることへの意欲. 院生活や,診療援助がうまくいくという視点で高齢. は.  件である.病院という治療優先の療養環境の中で. 以上の. を失わないように本人や家族に働きかける計画を念. 者の自立を見てしまい ,意図的に情報を集めていな. 頭に介入していくことも考えなければならない.. いのではないかとも考えられる.また ( )自立イ. ­」に関しては ,( )自立イメージ 件. 「 . . よりも( )情報収集のほうが. 

(39) 件と多く,幅広く. 情報収集がされていると考えられる .実践事例で. . 件で多く,臨床の看護師の 意識の高さは明らかである.しかし , (  )看護目標 が 

(40) 件, (  ) 看護計画は 件と低くなっている. も( )具体的自立は. .  . . メージや( )情報収集よりも事例に対する( )看 護目標や( )看護計画が少ない傾向にある.中でも 「. ­ 経済」や「 ­ 役割」「 ­ 一人暮らし 」などは( ) . . 自立イメージや( )情報収集はあっても( )看護. . 目標や( )看護計画がない.最初から実践介入は , 看護としては無理との判断が働いて看護計画に至ら. 看護が治療の介助や医療の技術に追われ ,リハビ リ テーション 専門職者(. ・ など )にリハビ リ. ないのではないかとも考える.安全安楽が最優先と して看護目標となるような臨床では ,ある部分の機. テーションをまかせたとしても日々の生活の場での. 能の衰えた高齢者を一般の自立イメージで捉えるこ.  援助は続く.自立のイメージやとりあえずの. とは非常に難しいと思われる.しかし. 情報としては最も捉えやすいが ,それを的確に捉え,. とど まらず幅広い視点で高齢者の自立に向けた看護. 目標として設定し ,計画として介入していかなけれ. 計画が必要と考える.今回,高齢者の自立には身体. ばならないという部分の認識が ,当たり前のことと. 的側面のみでなく,精神的,心理的,社会的,経済. して潜在化している結果のようにも捉えられる.  . ­. . 「  一人暮らし 」は ( )自立イメージ.  . し( )情報収集は. 件に対.  件と少ない.(  )具体的自立 .  だけに. 的など さまざ まな自立の側面が浮き彫りとなった中 で ,身体面に偏った着目をしてしまいがちである傾 向が示唆された.. や( )看護目標も少なく( )看護計画はない.自. ま と. 立のイメージとしては意識できても看護介入で解決. め. できないため計画に上がらなかったと考えられる.. 臨床の看護師の高齢者の自立に関する意識をアン. 「  目標・生きがい」は( )自立イメージが. ケート調査した結果,以下のことが明らかになった.. ­. . . .  件である.  件(  )看護目標と (  ). 臨床の看護師の考える高齢者の自立に関する項目. 件あるにもかかわらず( )情報収集は. . しかし( )具体的自立は 看護計画は. 件あった .目標や生きがいを持って生. 活してほしいという看護職者の希望が入院している. は.  に分類されており,その  項目において「 」. への回答件数が最も多く ,次いで「意欲」 「 意思表 示」 「理解・判断」 「自己管理」 「コミュニケーション」.

(41) 

(42) . 松本啓子・松井優子・池田敏子・羽井佐米子・清田玲子・高田三千代・赤木節子. や「精神安定」 「協調」, 「自己決定」を意識してい. では. . 看護目標より. . 看護計画は少なかった.. た.一方「目標・生き甲斐」 「役割世話」 「自己認識・. 本研究のデータは介護保険の導入以前のものであ. 誇り」 「一人暮らし 」 「経済」に関しての回答件数は. り,介護保険や医療制度の改革が進んでいる現在は ,. 少なかった . の項目毎では ,殆んどの項目で( ). 看護教育カリキュラムの変更をも含めた上で看護師. 自立イメージが多かった .しかし「自己管理」では. の意識にも変化があるのではないかと考えられる.. . . . 具体的自立の回答件数が , 「. ケーション」では 安定」では. . . 」と「コミュニ. 情報収集の回答件数が , 「精神. 看護目標の回答件数が最も多かった.. また「自己認識・誇り」と「コミュニケーション」で は. . 看護目標より. . 今後の課題としては ,新たに縦断的な調査を実施し ていくことで ,介護保険制度導入前後をとおした看 護職者の高齢者の自立に対する意識の変化を傾向と して捉えていく必要があると考える.. 看護計画が多く,他の項目. 文       献.  )松本啓子,池田敏子,清田玲子,赤木節子,羽井佐米子,高田三千代,松井優子:看護職の考える老人の自立に関する意 (  ), , . 識調査看護職の個人属性と関連 .日本老年看護学会誌,.  )赤木節子,池田敏子,清田玲子,高田三千代,松井優子,松本啓子,鍋谷広子,羽井佐米子,阿式明美,安藤佐記子:看 護婦の考える老人の自立に関する意識調査.第回日本看護学会論文集老人看護 , , ..  )川島みど り:効率・便利さは看護に何をもたらしたか .看護学雑誌, (  ),  , . )大川智恵子:ど うして「避けたい」と思うのか  私が感じた無力感・不全感から.看護学雑誌, ( ) , , .

(43) )永田久美子:高齢者の自己決定ケアの立場から .老年期における自己決定のあり方に関する調査研究.国際長寿セン ター,  , .. )小川理恵:老人の自立について考える自立に対する老人患者,その家族,看護者の意識調査 .第 回日本看護学会 集録老人看護 ,日本看護協会出版会,

(44) , .. )倉田貴子:排泄援助を通して老人の自立と依存を考える長期間妻に全介助されていた症例を通して .第回日本看 護学会集録老人看護 ,日本看護協会出版会, , ..  )高田三千代,池田敏子,清田玲子,松本啓子,松井優子,赤木節子,羽井佐米子,阿式明美,安藤佐記子,鍋谷広子, 石井和子:老人の自立に関する調査事例の看護目標及び計画から  .第回日本看護学会抄録集老人看護 , ,.  .  )松本啓子,池田敏子,清田玲子,高田三千代,松井優子,鍋谷広子,赤木節子,羽井佐米子,阿式明美,安藤佐記子:看 護婦から見た老人の自立に関する意識調査.岡山県看護教育研究会誌, , ..  )袖井孝子:人生の最終段階における自己決定,老年期における自己決定のあり方に関する調査研究.国際長寿センター,  , .  )木下康仁:老人ケアの社会学.第  版,医学書院,東京, , . (平成 年月日受理).

(45) 看護職の考える高齢者の自立に関する意識調査からの傾向. 

(46) .  

(47)     

(48)            ! " #  $%  &!' ( ) *$$+(' $(,     . /0!(1/$&1 !0!/ $1!$&1 !0 +0$+(! !'+!'!$.    +0+ 2 ( ('%  ( $1&02% 3 $1!$&1 !0 $!'$( $&0 20 ( 1'01% 4&' ! 3&( !' 2 12 ++0( $!$, 5 &6' & 7(!!&0 (   !0 3 30 ! 8'$&1 3&0' 3( 1'01% +&(!(, 5 1' 20 &!30 !'$&(!/ 12 ++0( &!' $&(/09' (8 !( 

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(52) . 

(53) -.

(54)

表   項目それぞれの回答件数
図   項目別の看護目標・具体的自立・看護計画・情報収集・自立イメージについての回答数 に関しては(  )看護目標  件, (  )具体的自立  件, (  )看護計画は 件であり(  )情報収集  件, (  )自立イメージは  件であった. 「 ­ 自己管理」に 関しては(  )看護目標  件, (  )具体的自立  件, (  )看護計画は 件であり(  )情報収集  件, (  ) 自立イメージは  件であり,最も高いのは具体的自 立であった . 「 ­ 役割・世話」に関しては(  )看護 目標
図   項目それぞれの看護目標・具体的自立・看護計画・情報収集・自立イメージについての回答数

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