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Interleukin-2を使用した癌性胸膜炎の治療経験 利用統計を見る

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Interleukin−2を使用した 癌性胸膜炎の治療経験 ltl ll医ポ}大t−1,狽Z 2タト耳斗 ぱじめに  悪性酷璃に伴う胸腹膜炎に対し、従来テト ラリイクリン系抗生剤、アドリアマイシンt,;

どの抗癌剤あるいぱOK432,BCGとい

コたBRMの注入療法が行なわれてきたpこ

れらの方;去はいずれも、体腔内の閉拍をはか s℃1Ωrnning Thnrnpyとしての意味合いが強い 方法であるH。  li1LereleukiTi−2(t「1下lL2と略す〕はリ ンパ球の増殖回子で責子免疫債法に利用され ているが体腔内投与による栢珊作南はなく休 腔液中のリンパ球を賦活化しその抗腫倍作用 で治債効果をもたらすと考えられている:「 b。

またIL2の副作mを軽減する意味からも体

腔内投与は有利と考えられ、最近悪性胸腹水 の治療に利用され始めている。我々の施設で も数例の治療経験を川たのでその臨床治見を }日告するn 対象と方法

 平戚1年4月よリ平成2年11月までに、

胆誕癌1例、肺癌2例、原発不明の腺腐1例 悪性リンパ腫1例、乳癌1例の計6例を対象

に腹腔1病変、胸腔7病変に対しIL2の休

腔内反復投与を試みたe  方法は日木シヤーウッド社製トラッカーア スピレーションキットをmい(図1)休腔液

を十分に1非除した後、 IL2はTGP3(武

田薬品供与)を使用し、原則として1日 1 000Uを休腔内に投与する操作を迎日繰リ 庭した。 図 1 中込博 岩崎甫 伊従敬二 三宅知雄 佐々木啓明 大沢宏 保坂茂 吉非新平 橋本良一 松川哲之肋 上野明 臨床効果は・細胞診のNX性化肥胸水のrv 少効果を調べたほか他病変の変化も考慮し、 効果が4週間以上持続した場合を著効、4迎 問に満たないものを有効とし、両者の占める 割合を奏効率として算定した。  副作用については、当科で狼子免疫療法を 実施しIL2を全身投与した12例.で生じた 制作用と比較検討した.  さらに、症例7ぱ、 IL2の胸腔内投与.に おいて有効と判定したが、胸水の滅少を計る

ためにOK−432を胸腔内に投与し呼吸不

全を頴発した教訓的な1例であり経過を呈示 した。 結果  lL2胸腹内投与症例の投与回敵と効果を

表1に示した。症例1∼3はIL21000Uを

3∼4回投与し細胞診の陰性化と体腔液の減 少が得られたが、症{到4.、5は5∼6回の投 与を実施したが無効だったp症例7では24 回の反復投与を行ない細胞診が険性化した.     lL−2胸腹腔内投与症例 氏名亨齢橘別 “島 Lm:.1; ]t.・1ren臼“ 囹【t: 口打遠  ‘珊 1 T. T.    to     ,.‘    ■員 m     n   け       1「i’ 1 醐x 3    v → ‘      ■    n       舌胸n 1、rJ. 口  ‘邊 ” 毘 左脚n 1.T.n. η  F l,厄 t:陶n ↓、F.1. 1う 「 干馴 rrHtt     MEI       亡胸n 5.11・†.     tfi      「    詞n        li 駒朧     リンパ貝        “.衰 tCWJX3  V・・1  ■ 慎 1剛x4  v→]  覗 x  IE.菟 1‘bW×4  v・.口  這 ll  6乳天 bOOOUsfi  Vr・v  不 x        1見民 lbMt己   V→V  干 鷺 1蜘x5  V−V  ■ 知  2L克 6.n.【.9 F n fi EAn  Lmmtll v→t 不宮 コtS         表 1  以上の結果よリ細胞診の陰性化率5/B例

63%、休腔液減少効果は4/8例50%、

奏効率は66%であった。しかしながら治療

後の平均生存期間は2.8±1.9ヵ月と短

く十分な延命効果は得られなかった(表2).

   lL−2胸腹腔内投与効果

細胞診陰性化率 5/8

体腔液減少効果  4/8

奏効率

治療後

 平均生存期間

63% 50% 蓑鍔;/6  66%   2,8±1.9ヵ月 表 2

一25一

(2)

 刷作川について、 (衷3)狡イ・兜膜ltt法に iじいてll..2筏全身投t∫した12例で1よ堤熱 がti’1とんどの症例1こ認胡られ、皮応 下1‘11さ らに1;t.乏尿、:‘y.脱といったni既蹴剛f乍川もξ{1 めら∼した“そ∼’Llこタ㌔|しIL2{k,’腔|)91斐」」.|こ3∫ いては撚鮎が半敵の症例に憩められた他刷作 川はぽめられ㍑かった、、健熱も37度代の秘 ∬[の上b’t・で肋つた、, 副  作  用 ..?:...!t..、_㍑!!.llll哩!りi.ltll:fll....『『り∴竺!坦!!.!llllび.』 牙  th       :s

;il i

g ll    a  β,      {1 ロロ … il 1. 衷 3  症例7の服過筏硯示寸る,、

症例;53歳 女性

主脈;呼吸m囎、脚部}t・1掘陪 硯荊lfl.;昭和59年2月左乳癌にて定型的乳 阿切怖術を受けた。組織型は充爽腺管麻’ ’r(ltl tll MO痢朋lllであつた.  1田和63年ごろよリ労作時の呼吸困Hが出 現し右側胸水の貯tYlをIII摘されたが放i、tそ の棲徐々に呼吸園nvは増思した。  iF− IN 2 Sf−4月、咳s唄)tTが出現し近医を受 診し胸水による右肺の完全lm脱を脂摘され、 9月当院第2内科に入院した。乳癌のW発と 胎剛1され10月当科に紹介さtLた., 入眺時現症おJ:ぴ検班戒梱〔図2)  起坐呼吸であり、右肺でilt肺胞官は聴取不 能で左別iのII乎吸音も減弱していた,1  左鉗w上瀦1こ旭卵大に肺大したリンパ節を 数個肋知した,,

 1呼吸機Mlは%FVC 27%と著しい1句束

性呼吸舶lrを示したが1血1wガス分折ではpo?・ {;ZmmHg. P(:O?,4amm|lglC裸たれていたn     入院1峰現症および検査成縦 Iu∫Jl

〆)昼へ

        図 3

 経過を図4に示した。右側胸腔ぱ約10ml

の胸水が引かれたに過ぎず、細胞診の拮果も Cktl;sYlであったが左側は?.OO∼30emlの胸水 が連n吸引された 20回以上の投与を軽て 胸水中の恵性細胞は消失し、また胡骨上窩リ

ンパ節の縮小が15られPRと判定したa241

回の投与を経た時点で胸水の滅少が得られな

いためにOK−432 10KEの注入を追

加したところ、発熟とともに拘束性呼吸障害 が著しく増憩し、気瞥切間および呼吸器管理 を嬰する状勉に陥った。        経  過  表  Il.:’  1trt:      「OtbO      IOIIo      bOl.lo    ‘‘乃 会肉ムー1・1: ”” G, :i・

ぐ十

訊穎vn’凹鳳  星n 頂繍]‘ii o‘栽‖需  拍胞泊 1     1 {i駒▲  一一    「‘L2 )nOOu‘c/  甑【4灼 v     v〔・〕 A・tax @_,z z., vl11   v{M   [ 、z励、「 1.lt n:(:・1咽. 九t巨冊」.リンパ節un刑. v.fli人に n人し,li.L1‘にt1煩ψ,,7”教L竺th’.㍉ 駈丁‘,ンパ怜Lt吊}nlエ.’. t;XSt’LIBt”)UUUIUII‘. tt’.t“”白.t朝MIIIぷ伺し、.い∫... 心HnLt弦し. |書“ぱ1ハI  WnC lrmOtハll,llb IL.il r.tl‘‘.い11Al・.1ב0ソ’d  †P 「.‘尤〆‘h,Al‘12.o尤ノllL  LI)1‘ 4【2U,G《]1 2AV, G‘パ川1.  AM、’ 』!、ln.”1シフ:ユOO()  CEA 1.:]F爪/村LcA日‘1b…川ノ【1  .,竈日胞FL℃2ξlo・1.,“1::v:・)M・L・眈闘  白適’1ス”∬i「02r,1 mbk.‘、:nL,.“r垣k川7・4訥,・nl:「・o 図 2  胸Rllレ線撮影(図3)では右肺の完全虚脱 と左側腕水の貯留:巳認めた。超音波診断では 右側胸腔は器恢化した胸膜腔で占・められ、穿 刺すべき「rne}、pacnは認められなかった。ま た左側に胸水の貯留が認め㊤れ治爪の対象は 左側陶腔とした。 Fl‘.・1 Lucza」 x lt         図 4  胸水細胞診の変化を図5に示した。治痢前 乳鰍こPti・K.的なマリモ状ra胞塊が多数認めら

れていたが、1L2 20回の投与で悪性細

胞は消失した。パックグランドの細胞は好酸 球が若干上昇している他、形態的ts変化は認 められtuかった。 O K−432の投与捷は菩 しい好rP球の上昇を認めたn

蠕性腫。。伴う鰍。。。桃・一・・分・

1こ過f.t.nいが、そnl・伴う呼吸随や栄酬 Pt|。よリ全身状徳の思化を招く。そのよ」 ’・; ∬1−#におtナる胸水のコントローJVはPer「nrma 、、St.。LLtS(1’S)を改善し有意に延命効果をも

一26一

(3)

胸水細胞診の変化

  治療前     IL・2投与中     OK−432         (20病日)    投与後   (ClaSS V)        (ClaSS V)        (C!aSS 1)          図 5 早期に胸水を除去することで有効に全身療法 を実施できる。一方、肺非小細胞癌、消化器 癌にょる癌性胸膜炎は全身化学療法に期待を 持てず局所療法が主体となる1)。いずれにし ても胸水を有する患者に対しては胸膜腔への 局所療法が第一選択になるものと思われる。  局所療法としては、胸水を除去するだけで は、平均4.2日で再貯留をきたすといわれ 3,、さらには血漿蛋白の低化を生ぜしめ死期 を早める結果になってしまう。従来胸水除去 に加えて胸膜腔の癒着をきたす種々の薬剤を 胸腔内に投与する方法がとられて良好な結果 が報告されている4}「’}ωが、今回報告した lL2は癒着作用がなく、患者の抗腫瘍活性 を胸水中に誘導することが主な作用機序にな り興味深く思われる?・)。  lL2はリンパ球の増殖因子で、それによ り賦活化されるリンパ球はLymphokine Activ ated Killercel1(LAK)あるいはCytotoxic T lymphocyte(CTL)となり抗腫瘍効果を有すも のと考えられている。しかしlL2は静脈内 へ投与した場合その半減期は3分と短く7}

LAKvCTLを誘導するためには大量の

lL2投与を要することになる。しかしlL

2はcappilary leak syndromeと呼ばれる病 態を惹起しその副作用の問題から十分な量の lL2を投与できないのが現状である。もっ ぱら体外でlL2を使いリンパ球を賦活化し 体内に戻すといった萎子免疫療法で利用せざ るを得ない。  lL2を胸腔内へ投与した場合、末梢血液 中の濃度は上昇せず、胸水中!L2濃度は2 4時間以上高濃度に保たれるといわれ、LA

K,CTLを誘導する絶好の場所を体内に作

ることになる2㌦諸家の報告では、lL2投

与5日に腫瘍細胞の減少とリンパ球の増加が 観察され、また胸水中のLAK活性の増強と lL2recepしerの、増加、またリンパ球サブセ

ットの解析ではLEU7,CD4,HLAD

R陽性のリンパ球の増加が報告されているω

。TNFやINFの動き認められIL2以外

のcytokineの働きも重視されている。しかし ながら・全身への影響は発熱や好酸球の増加 が観察される他に著変はなく、また末梢血リ ンパ球に活性の誘導は報告されていない。  臨床例での報告を見ると、高田らは30例

を対象に1000U,14回の投与で52%

’ の奏効率を得ている1)。鈴木は、10例の食

道癌 乳癌の患者10例を対象にiOOOU

平均24.8回を投与し100%の細胞診陰

性化と胸水減少が得られているH)。これらの 報告を見るとより優れた効果を得るためにぱ 出来るかぎり長期に治療を続ける必要がある ことになる。

 当科の症例では、3∼6回の投与では50

%前後の奏効率であり効果は安定しなかった。 癌腫による差異もあろうが投与回数が少なく また細胞診も陽性か陰性の質的な診断に結果 を委ねている点にもあろう。また治療後の平 均生存率も2.8ヵ月と非常に短かったが、対 象が末期症例でありPS4の患者が主体であ り延命効果の判定をするには無理があったよ うに思われる。効果の判定をするには、PS 3以上の6ヵ月以上の生存が望める対象を選 んで実施する必要があるB)。  症例7においては、細胞診の陰性化が得ら れたものの胸水の減少効果は得られなかった 。このことは胸水の発生が産生と吸収の不均 衡から生じると考えたとき、癌性胸膜炎の治 療がなされ胸水の膠質浸透圧の改善から産生 の低化が得られたとしても、縦隔リンパ節の 腫大によるリンパ管の閉塞による吸収障害が 胸水貯留の原因となっていることを示唆して いる。リンパ管閉塞を伴わない癌性胸膜炎を 対象とした場合胸水減少効果もかなり期待で きるものと思われる。 さらに症例7におい

て、OK−432を利用した癒着療法で呼吸

不全をきたしたことは教訓的であたが、lL 2がこのようなPoor Riskの患者に有効であ ったことを再認識できた。また大体の癒着療 法において、胸水の減少は60%以上に見ら れ、その投与は反復投与を必要としない点に おいて1し2投与にくらべ勝れた点もあるが 、IL2投与の利点としてあげられる癒着を 作らないこと、さらには、せいぜい胸腔内の 範囲であるにしろ根治的な悪性細胞の除去を 生体の抗腫瘍効果の増強として期待できるこ とは魅力ある点と思われる。今後、投与最や 投与方法を改善することによって、また他の BRMや抗癌剤との併用効果を検討すること によって、さらに強力な抗腫瘍活性を胸水中 に誘導でできる可能性があり検討を重ねたい と思う。 結語 1、悪性胸腹水に対しlL2の体腔内投与を 試みた。細胞診陰性化は63%、体腔液減少

効果は50%に見られ、奏効率は66%と良

好な結果が得られた。しかし治療後の平均生 存期間は2.8ヵ月と短く延命効果は十分に 得られていない。 2、 1し2の体腔内投与法の副作用は少なく 胸膜の癒着作用もなく低肺機能の患者に有用 であった。また十分な効果を得るためには、 長期にわたる加療が必要と思われた。

一27一

(4)

文献 1,高田実、福岡正博:癌性胸膜炎の治療一 胸腔内投与について一.癌と化学療法, 16 , 1989;165.172. 2,木村秀樹,山口 豊,他:癌性胸水に対 するRpcombinantlL 2の胸腔内投与.癌治療 学誌23,1988;128−132. 3, Anderson,CB..Philpoしt,GW.,Ferguson,T R.:The treatmonし of malignant pleural effusion.Cancer,33,1974,916.922. 4,浦田淳夫,西村 譲,太田和雄:OK 432 による癌性胸膜炎の治療一raridmized conしro lled stud:の成績.癌と化学療法。10,19 83;1497−1503. 5,西条長宏,江口研二,他:癌性胸膜炎に 対するNocardia rubra cell skeleton(N CWS )を用いたRandomized triaiによる治療成績. 癌と化学療法,10,1983;290295. 6,原田淳一,大和建 ,他:癌性胸膜炎に 対するチュー一ブドレナージ下∧driamycin胸 腔内注入療法.癌と化学療法,10,1983; 2152−2157. 7, Konrad,M.,Childs,A.,et al:The pharma cokifietics of recombinant IL−−2 jn rabbit .Immunology,Procedings of AACR,26,1985: 302. 8,鈴木裕之.癌性胸膜炎に対するIL 2の胸 腔内投与に関する臨床的研究.日外会誌,90 ,1989:1922 1931.

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参照

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