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日・韓助詞の認知的分析--「に/에 [e]」v.s.「で/로 [ro]」

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Academic year: 2021

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(1)日 ・韓 助 詞 の認 知 的分 析 一. 「に/州[e]」V. .S.「 で/呈[ro]」. 李. 潤. 一. 玉. Summary. ThepurposeofthispaperistoshowwhyitoftenhappensthattheKoreanpostparticle`(割1. [e]'andtheJapanesepostparticle`に[ni]'donotsemanticallycorrespondtoeachother onsomeoccasionsthoughtheydotoeachotheronotheroccasions,TheanalysisIhavemade. hereisbasedoncognitivelinguistics.. は じめ に 以 下(1). (1)ス1k硯. 珂. ユセ 三 豆亜 三 糾 銀 叫.ユ 司 ユ ス后. (彼 は 昨 夜 東 京 に 到 着 し た 。 そ し て,今. 殖 ス刊 三 置21銀 珠. 現 在 東 京 に い る 。). に見 られ る よ う に,韓 国 語 と 日本 語 は 同 じ 「 助 詞 言 語 」 で あ り,「に」 と 「剛. とは1対1の. 関. 係 で 置 き換 え 可 能 で あ る 実 例 が 非 常 に多 い 。 他 方,次 の(2)一(4). 日本語. 韓国語 (2)川. 豊01牛. (3)珊. 豊ol王71{}暑. (4)Oiロ1し1舎. の よ う に,全. 吾 フ1衷 呈/亜. フ}一 舜01墾. 逗/或. 糾甘暑 唱銀叫 重}な暑 僧 銀τ干. H. 需呈/≦ ヨ1日11銀1二}. て が す べ て1対1の. ← ←. 私 の足 が 湯 気 一 で/*に一 火 傷 した 。 私 の足 が 熱 湯 一 で/*に一 火 傷 した 。 母 の 親 指 が 包 丁一 で/*に一 切 れ た 。. 対 応 関 係 で 処 理 で き る わ け で は な い 。 特 に 後 者(2)《4)の. よ う な 「助 詞 の 使 い分 け」 につ い て は,少. な く と も筆 者 の 知 る 限 り,上 記 の 非 対 応 現 象 に つ い て. 何 の 言 及 も な く,ま して や そ の 説 明 や 注 意 書 きす ら な い よ うで あ る。 しか し現 実 問 題 と して この 現 象 は確 実 に会 話 や 作 文 に 現 れ る もの だ か ら,教 え る側 と し て は 「 何 故 非 対 応 なの か?」. 一67一. を受 講.

(2) 近 畿大学 語学教育 部紀要6巻1号(2006・7) 者 に説 明 し な け れ ば な らな い。 そ の 説 明 の 際,同. じ事 象 を 表 す の に異 な る助 詞 が 用 い られ て い る こ と で,こ の 現 象 を 「 例 外」. と して 韓 国 語 母 語 話 者 と 日本 語 母 語 話 者 の 認 識 が 異 な る,と す る の は 表 層 的 な見 方 で あ る こ とを, まず 第 一 に 受 講 者 に教 え る必 要 が あ る。 つ ま り,韓 国語 母 語 話 者 と 日本 語 母 語 話 者 も同 じ 「人 間 とい う生 物 」 で あ る こ とか ら,各 々 の 言 語 の 背 後 に潜 む 「人 間 と し て の 認 識 」 に は或 る共 通 性 が 存 在 して い る の で は な い か,と い う言 語 の 深 層 を観 察 す る見 地 に 立 脚 した 説 明 が 重 要 と な る 。 そ こで,以 下 で は まず,他 こ とに よ っ て,人 そ の 後,セ 「朔[e]」. 言 語 で は あ るが 英 語 前 置 詞at,on,inに 光 を 当 て,各. 々 の 概 念 に注 目す る. 間の メ タフ ォリカル な 「 次 元 の 論 理 」 の 認 識 を 明 らか にす る(セ ク シ ョ ン1)。. ク シ ョ ン1で 導 き 出 さ れ た 認 知 メ カ ニ ズ ム を 基 に,日 本 語 助 詞 「に」/韓 の 概 念 的 並 行 性,お. 観 察 す る(セ. よ び 日本 語 助 詞 「で 」/韓. ク シ ョ ン2-3)。. 国語助 詞 「 旦[ro]」. そ し て,最 終 的 に は,上 出(2)一(4)の. 国語助 詞. の概 念 的 並 行 性 を. 韓 国 語 実 例 と 日本 語 実. 例 で そ れ ぞ れ 異 な る助 詞 が 使 わ れ て い る と い え ど も,そ の 背 後 に は人 間 と して の 共 通 した認 識 が 存 在 して い る こ と を 明 らか にす る(セ ク シ ョ ン4)。. 1.英. 語母 語話者の認 識 プロセス. 1.1.次. 元 の 論 理 と人 間 の 認 識. 日々,我. 々 は 物 理 的 な場 所 ・空 間 で 様 々 な行 為 を行 っ て い るが,そ. の 行 為 を遂 行 して い くに 当. た って 「 時 」 とい う 目 に見 え な い 抽 象 物 の 経 過 が 伴 う こ と は 言 う まで も な い 。 た と え 人 間 が 物 理 的場 所 ・空 間 に お い て 静 止 状 態 で あ っ て も,抽 象 物 で あ る 時 が 過 ぎ去 る こ とは 必 ず 考 慮 され る 。 つ ま り,我 々 は 物 理 的 な も の と抽 象 的 な もの か ら成 る 世 界 に 生 き て い る の で あ る。 こ の こ と は LakoffandJohnson(1999)で. は 以 下(1)の. よ う に述 べ られ て い る:. (1).,.Perhapsthemostimportantthingtostressaboutgroundingisthedistinction betweenanexperienceandthewayweconceptualizeit.Wearenotclaimingthat. physicalexperienceisinanywaymorebasicthanotherkindsofexperience,whether emotional,menta1,cultural,orwhatever.Alloftheseexperiencesmaybejustasbasic. asphysicalexperiences.Rathe蔦whatweareclaimingaboutgroundingisthatwe. typicallyconceptualizethenonphysical尻'8r襯50thephysical-thatis,we. conceptualizethelessclearlydelineatedintermsofthemoreclearlydelineated. (…概 念 基 盤 の 形 成 に つ い て 強 調 す べ き最 も重 要 な こ と は,お そ ら く,経 験 と,経 験 の. 一68一.

(3) 日 ・韓 助詞 の認知 的分析一. 「に/司1[e]」v.s.「 で/呈[ro]」. 概 念 化 の 仕 方 を 明 確 に 区 別 し て お くこ と で あ ろ う。 我 々 は こ こ で 肉 体 上 の 経 験 が,感 的 な経 験 で あ れ,知. 的 な経 験 で あ れ,文 化 的 な 経 験 で あ れ,そ. 一 情. の 他 の 種 類 の 経 験 よ りも. い か な る 点 に お い て も よ り基 本 的 な も の だ と主 張 して い る わ け で は な い 。 肉 体 上 の 経 験 と同 様 に,そ れ らの 経 験 も全 て 同 じ よ う に基 本 的 な 経 験 と言 っ て よ い だ ろ う。 む し ろ, 我 々 筆 者 が 概 念 基 盤 の 形 成 に つ い て 主 張 した い こ と は,我. 々 は 常 に 肉 体 的 な もの を基 盤. に し て 非 肉 体 的 な も の を概 念 化 して い る とい う こ とで あ る一 す な わ ち,よ を持 つ も の の 観 点 か ら,よ. り明 確 な 輪 郭. り不 明 確 な 輪 郭 を持 つ もの を概 念 化 して い る と い う こ とで あ. る 。) 一LakoffandJohnson(1980:59)(下. 下 線 部 の 「肉 体 的 な も の/よ. 線. ・ 日 本 語 訳 筆 者). り明 確 な もの 」 は物 理 的 な もの を意 味 し,「非 肉 体 的 な もの/よ. り. 不 明 確 な も の 」 は 抽 象 的 な もの を 意 味 す る。 した が っ て,上 記 下 線 部 全 体 が 述 べ て い る こ と は 「我 々 は物 理 的 な もの を 基 盤 に し て 抽 象 的 な もの を捉 え て い る」 と い う こ と で あ る 。 そ の 実 例 を (2)一(3)と. して挙 げ る:. (2)Heisstandingoη (彼 は 崖 の 淵(ふ (3)Heisoη. [物理 的 場 所]. 疏8わr'η ん げthecliff ち)に. 立 っ て い る). [抽象 的 場 所]. 読8わr〃 τ ん ρプdespaiL. (彼 は 絶 望 の 淵(ふ. ち)に. い る). こ う した 「物 理 的 な もの を基 盤 に して そ れ よ り も抽 象 的 な も の を捉 え て い る 」 とい う 認 知 メ カ ニ ズ ム に基 づ い て,次 の(4)一(5)に. 示 さ れ る 文 が 存 在 す る こ とに な る の で あ る:. (4)Iwillreadthisbook. 臨}. (5)Iwillreadthisbook. 臨}. thelibrary.. [物理的場所]. aday.. [抽象的場所]. 一69一.

(4) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部紀 要6巻1号(2006・7) 別 の 言 い 方 を す る と,日. 々 の 活 動 が 行 わ れ る 物 理 的 な 場 所 ・空 間 属 性 が,明. 確 な 輪 郭 を 現 さ ず,. 直 接 手 に 取 っ て 知 覚 す る こ と が で き な い 抽 象 的 な 時 の 世 界 に 写 像(mapping)さ る 。 そ れ 故,人. れ て い る と言 え. 間 は 「物 理 空 間 」 と 「時 」 と い う 空 間 の 二 つ の 空 間 に 身 を 置 い て 生 活 し て い る と. 我 々 は捉 え て い る こ とが 導 き出 さ れ る の で あ る。 我 々 の 無 意 識 的 意 識(unconsciousconsciousness)に ("TIMEISSPACE")」. と い う 比 喩 の フ ィ ル タ ー は,英. き な 力 を 発 揮 し得 る 。 次 に,下. (6)現. 存 在 す る,こ. 記(上. の よ う な 「時 は 空 間 で あ る. 語 前 置 詞aton,in各. 野(1995))(6)一(8)に. 々 の概 念 分 析 に も大. 目 を 向 け る こ と に す る:. 代 英 語 のatは か っ て は ゲ ル マ ン諸 語 に共 通 の 語 で あ っ た が,現 代 ドイ ツ語 や オ ラ ン ダ 語 で は消 失 し,英 語 のtoに 相 当 す る 語(前 ま っ た(英. 者 で はzu,後. 者 で はtoe)に. 吸 収 され て し. 国南 西 部 方 言 に も同 じ現 象 が み られ る)。. atの 中 核 的 意 義 は 「一 点 」。 本 来 一 点 とい う概 念 しか も ち え な い 事 物 の 表 示(そ atnineo℃10ck,atnoonな. ど の 時 刻 表 現),現. 表 示(atLondon,atthestation)す. は8世 紀,「at+時. の典 型 は. 実 に は 三 次 元 の 事 物 を 地 図 上 の 一 点 と して. る 力 を も つ 。 歴 史 的 に は 後 者 が 古 く,「at+地. 間 」 は13世 紀 に 現 れ る 。 この よ う に,atに. 名 」. も 「 物 理 的一 点 → 抽 象 的 一. 点 」 とい う転 移 が 生 じて い る。 (7)〈Onの. 意 味変化 〉. 原 義 は 物 体 と物 体 と の 「 接 触 」 状 態,こ. こ か ら接 触 面 と い う物 理 的 場 所 を示 す よ う に. な っ た 。 二 次 元 の 物 体(paper,且oor,wall,roof等)の. cupboard等)の. 面 の い ず れ で も よ い が,後. る 意 味 縮 小 も 生 じ た(oηthetable/chairテ. 面,三. 者 の複 数 面 の う ち特 に最 上 部 の 面 の み要 求 す ー ブ ル/椅. 子 の 上 に 接 触 し て=ontopof. thetable/chairテ. ー ブ ル/椅. (行 為,状. 接 触 が 生 ま れ た:0ηhisarrivalBilltelephonedtoTom(到. 態 等)の. 次 元 の 物 体(box,. 子 の 上 面 に 接 触 し て)。 原 義 の 物 理 的 接 触 か ら 抽 象 的 事 物 着す る と. 同 時 に ビ ル は トム に 電 話 し た)(on≒when,assoonas)/victoryoηvictory(勝. 利 に続. く 勝 利)。 二 者 間 の 接 触 状 態 か ら あ る 行 為 や 状 態 が 連 続 中 で あ る こ と:Thehouseisoη 丘e.(炎. 上 中)/副. 詞 に も 転 用Themovieisstilloη.(上. 映 中)。 こ の 用 法 も,始. 動 とそ. の 後 の 状 態 と が 接 触 関 係 に あ る と い う 二 者 間 の 接 触 に 還 元 で き る 。abook侃chemistry (化 学 に 基 盤 を 置 い た 本)/totalkoηeducation(>atalk侃education)(教 置 い て 話 を す る)な. 育 に基 盤 を. ど に も 接 触 と い う 原 義 が 生 き て い る 。togoonatrip/onanerrand. な ど の 成 句 に 現 れ るonも. 行 為 そ の も の よ り も そ の 途 中 に あ る こ と を 示 す(Konishi,. 一70一.

(5) 日 ・韓 助 詞 の 認 知 的 分 析 一. 「に/司1[e]」v.s.「. で/呈[ro]」-. 1970,pβ1)。 (8)今. 日,inは. 内 部 に お け る 位 置(tobe'ηtheroom),内. を 示 す が,屈 競o'加. 折 時代 に は前 者 を表 す の に. 加 配56)を. ho配58)を. 用 い,後. 者 に は. 部 へ の 移 動(towalk'ηtheroom). 「in+与. 「in+対. 格 」(h蕊odeoη. は 後 者(=into)を. 生 じ た(towalk∫. 屈 折 消 失 に伴 い両 者 の 意. 態 動 詞 は 前 者(=in)を,put,pack,. 示 す こ と に 問 題 は な い が,移. ηtheroom:部. 屋 に 入 るH部. 刑 伽36=hewent. ヵ爾 砺5=hewent競o'舵. 用 い て 両 者 を 区 別 し た(Kusakabe,1971,p.102)。. 味 上 の 区 別 が 困 難 な 現 象 が 生 じ た 。 意 味 上,状 insert等. 格 」(h石wunodeoη. 動 動 詞 の場 合 は あ い ま い さ が. 屋 の 中 で 歩 く)。 こ の あ い ま い さ を 解 消. す る た め に 生 ま れ た の が 厩oで あ る_。 一 上 野(1995:4. 上 記(6)一(8)に. (9)a。atの b.onの c.inの. 見 ら れ る よ う に,aしon,inは. 中 核 概 念:(物. 理 的)一. 中 核 概 念:(二 中 核 概 念:物. し て い る 。 つ ま り,こ. 点. に 示 さ れ る よ う に,物. 触. 用 法 に は 注 意 を 要 す る 。 た と え ば,次. の(10)に. 目 を 向 け る と,. は 昨 日 駅 に い た). 点 」,言 い 換 え る と 「地 図 上 の 一 点(apointonthemap)」. こでの話 者 は. 「駅 」 以 外 の 場 所 に 存 在 し,直. が 存 在 す る 位 置 を 一 点 化 し て 捉 え て い る と 言 え る 。 と 同 時 に,下. (11). ・一 部 変 更 筆 者). 理 的 内 部 に お け る位 置 ま た は 内 部 へ の 移 動. (10)Hewaso'thestationyesterday.(彼. 「(物 理 的)一. 線. 下9a-c). 次 元 ま た は 三 次 元 の 物 体 の 面 と の)接. の 中 核 概 念 を 包 含 し て い る が,atの. こ こ で のatは. そ れ ぞ れ,以. ,23,12)(下. 接 知 覚 で き な いHeの. を表 示 指示 物. 図(11). 現実 化. 理 的 な 一 点 と し て 捉 え ら れ て い るthestationの. 一71一. 指 示 物 を現 実 世 界 の 事 物.

(6) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要6巻1号(2006・7) に 還 元 す る と,建. 物 そ れ 自 体 だ け で は な く,そ. た が っ て,`atthestation'が (outsidethestation)の. の 付 近 も含 め た 領 域 が 復 元 さ れ る こ と に な る 。 し. 現 実 に は 駅 の 内 部 を 指 す(inthestation)の. か 外 部 を 指 す. か は 不 明 な の で あ る。. 以 上 の 理 由 か ら,下. 記(12)一(14)各. 々 に ま と め ら れ る よ う に,. (12)且ewasstanding観thecorneroftheroomyesterda弘. 賦. 〈現実 には彼の 立 ってい る場所は角 の付 近で あれ ば. 〔 諭. どこでも良い 〉 [※ ⑰ はHeの. 指 示物 の位置範 囲を示 す]. (13)Hewasstandingoηthecorneroftheroomyesterda弘. く彼 の 立 っ て い る 場 所 は 角(の. 向. 壁 面)に. 接 触 して い る 場 所 に. 限 られ る 〉. (14)Hewasstanding加thecorneroftheroomyesterday. 〈彼 の 立 っ て い る場 所 は空 間 と して 捉 え る こ と が 可 能 な 、 壁. 画 aton,inが. に囲まれ た角の中 に限 られる 〉. 各 々 「一 点 」,「線/面(と. に は そ れ ぞ れ,以. 下(12)'一(14)'の. の 接 触)」,「 内 部 」 概 念 表 示 語 で あ る こ と か ら,(12)一(14) よ う な 認 識 が 反 映 さ れ て い る と 言 え る の で あ る(Cf上. 野編. (2006)):. (12)'thecornerの. 指 示 物 が 地 図 上 の 一・点 と し て 概 念 化 さ れ,そ. の 一 点 的 位 置 にheの. 指 示物. が 存 在 して い る と い う認 識 (13)'thecornerの. 指 示 物 の 表 面 に,heの. (14)'thecornerの. 指 示 物 の 空 間 内 部 に,heの. こ の よ う に,aLon,inは. 指 示 物 が 接 触 して い る とい う認 識 指 示 物 が存 在 して い る とい う認 識. そ れ ぞ れ 異 な っ た 概 念 を 表 示 す る が,物. 元 の つ な が り が 明 ら か に な る 。 そ れ は,「 点(at)が ま れ ば 空 間qn)と. (15)次. 元 の論 理. 理 学 的 根 拠 に 基 づ け ば,各. 集 ま れ ば 線/面(on)と. な り,線/面. 次 が集. な る 」 と い う 認 識 で あ る:. 点(at)が. 集 ま れ ば 線/面(on)と. 一72一. な り,線/面. が 集 ま れ ば 空 間(in)と.

(7) 日 ・韓 助 詞 の 認 知 的 分 析 一. 「に/司1[e]」v.s.「. で/呈[ro]」. 一. な る 。. 実 の と こ ろ,こ 日 と な り,1日. の 次 元 の 論 理 は抽 象 的 な が 集 ま れ ば1週. (16)Igetupat6:3α. 「時 」 の 世 界 に も 通 じ る 。 つ ま り,「 時 点 が 集 ま れ ば1. と な る 」 こ と か ら,次. 私 は6時30分. の(16)一(17). に起 き ます 。. (17)乱IhelpmyfatheronSundays.日. 曜 日 に は私 は父 の 手 伝 い を し ます 。. b.onthe10thofOctober10月10日. に. (18)Shehasbeensickinbedinthepastweek こ の 一 週 間 病 気 で ふ せ っ て い る. 一 κDEC(下. に 示 す よ う に,「時 点 」/「1日 る の で あ る(Cf上. 」/「1週. 野 編(2006))。. ま た,こ. 線 筆 者). 間 」 を指 示 す る 名 詞 句 に は 各 々,aLon,inが. 前置す. の 世 が 三 次 元 の 世 界 で あ る こ とか ら,物 理 空 間 が い. く ら集 ま っ て も物 理 空 間 の次 元 の ま ま で あ る の と 同様,抽. 象 空 間 も そ れ 以 上 集 ま っ て も同 じ抽 象. 的 三 次 元 空 間 の ま ま と し て 捉 え ら れ る。 し た が っ て,空. 間 概 念 で 捉 え ら れ た1週. が集 まった. 「1ヶ 月 」,さ らに1ヶ 月 が 集 ま っ た 「1年 」 とい う よ う に,そ れ 以 上 「 時 」 の 集 合 体 が拡 大 し て も,そ れ ら を表 す 名 詞 句 に前 置 す る の は依 然 と してinの ま ま と な る:. (19)S   . 血 . 器. 割'. (彼女 は こ の 一 ヶ 月 間/こ の 一 年 間 ふ せ っ て い る). 詰 ま る と こ ろ,下 図(20)に. 描 か れ る,物 理 的 場 所 に 関 す る 次 元 論 理 と の 並 行 性 で,「時 」 と い. う抽 象 世 界 が 認 識 され て い る こ とが 導 き 出 され る の で あ る:. (20). at. 場所. 一点. 時. 時点. on). 線/面(と. レ. の 接 触) 日. 一73一. in. 三次元空間 週 、 月、年 、世紀 ….

(8) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要6巻1号(2006・7). 1.2.形. 而 上 か ら形 而 下 へ の 認 識. 1.1.で. は,英. の 面 と の)接 3次. 語 のaLon,inは. 触 」/「. そ れ ぞ れ,「(物. 理 的)一. 点 」/「(二. 次 元 ま た は 三 次 元 の 物 体. 物 理 的 内 部 に お け る 位 置 ま た は 内 部 へ の 移 動 」 を 中 核 概 念 と す る0次. 元 一. 元 表 示 前 置 詞 で あ る こ と を 詳 述 した 。 こ こで 明 ら か に な った 次 元 の 論 理 が 英 語 母 語 話 者 の 大. 脳 内 に 存 在 す る か ら こ そ,次. の(1)一(3)の. よ う な 記 載 が な さ れ る こ と に な る:. (1)!L'isacommonprepositionwithtwomainmeanings;A'indicatesapositioninspace; andα. ∫indicatesapointintime.. (窺 は 二 つ の 意 味 を 持 つ 一 般 的 な 前 置 詞 で あ る 。 窺. は. 「[物 理 的]空. 間 に お け る[一. 点 的]. 位 置 」,「時 の 空 間 に お け る 一 点 」 を 指 し 示 す) (2)0ηconcernsPLACE,movement,meansoftravel,orTIME. (0η は 場 所,移. 動,進. 行,時. 10ηfor`place'(「. に 関 わ っ て い る). 場 所 」 に 関 す るoη). 1a.0ηmeans`incontactwithasurface'or`touching'. (0η は. 「表 面 へ の 接 触 状 態 」 も し く は. 「触 れ る こ と 」 を 意 味 す る). 1b.0ηandoη'oareusedformovementtoaplace(surface). (0η. とo脚. は 場 所(の. 表 面)へ. の 移 動 を 表 す た め に 用 い ら れ る). 1c,Wealsouseoηforaline. (我 々 は 線 に 関 し て もoη. を 用 い る). (3)1ηisacommonprepositionofPLACEandTIME. (加 は 場 所 や 時 を 表 す 一 般 的 な 前 置 詞 で あ る) -Leech(1989:53. そ し て,後 間 」Cin')の. 続 す る 名 詞 に,そ. れぞれ. ,193,309-310)(日. 「一 点 」(`at'),「 線 ・面(へ/で. 特 性 を 付 与 す る 実 例 が 次 の(4)一(6)で. (4)Hewasstandingα (彼 は[地. 本 語 訳. あ る:. ス の 停 留 所 に 立 っ て い た). (5)a.Johnwasstandingrightoηtheborderline. (ジ ョ ン は ま さ に 境 界 線 に 接 触 し て 立 っ て い た b.Withhisfingerhetracedthecurvinglineoftheroadoηthemap,. 一74一. →. 表 記 筆 者). の 接 触)」(`on'),「. ∫thebusstop. 図 上 の 一 点 的 位 置 で 捉 え ら れ る]バ. ・[]内. 線 上 に 立 っ て い た). 内部 空.

(9) 日 ・韓 助 詞 の 認 知 的 分 析 一 (彼 は 指 で 地 図[と. 「に/司1[e]」v.s.「. で/呈[ro]」. 一. い う平 面 上 コ に接 触 し て い る 道 の 曲 線 を な ぞ っ た → 地 図 上 の 道 を な. ぞ っ た) (6)Wekeepthemoneylηabox. (我 々 は 箱[と. い う 内 部 空 間]の 一(4). 中 に そ の お 金 を 確 保 し て い る). ,(5b),(6)はLDCEよ. り抜 粋(日. こ の よ う な 次 元 の 論 理 に基 づ け ば,下 記(7a-b)の 「対 象 物 の 大 き さや 視 点 の 広 さ」 がatとinの. 本 語 訳 ・[]内. 例 を 対 象 に(8)に. 表 記 筆 者). 記 載 され てい る よう な. 使 い 分 け の 基 準 に な る と い う従 来 の 英 語 観 は 正 確 で. な い こ とが 見 出 さ れ る:. (7)a,Anaeroplanestopsα'TokyoonitswaytoNewYork. b.Welive'ηthesmallestofvillages. (8)首. 都 や 大 き な 都 市 に は'η を 使 う の が 一 般 原 則 で あ る が,1)[=上. も し飛 行 機 が 世 界 中 を 飛 行 し て い る も の で あ れ ば,そ [=上. 記(7a)]に. 'ηと な る,と. り を 持 っ た 空 間(space)に. れ て い い の か?」 ま ず,各. あ れ ば α∫,広 が. あ れ ば'η と な る 。. こ の よ う な 従 来 の 英 語 観 に は,実 元 と`on',`in'が. そ の村 に 住 ん で お れ ば 当 然. 話 し 手 の 視 点 が 地 点(point)に. 一 小 西(1996:139)(下. す0次. よ う に,. の 視 点 は 広 く な く な り 碗 と な る 。 一 方2). お い て はo∫ を 用 い る の が 一 般 原 則 で あ る が,weが い う趣 旨 の こ と を述 べ て い る。 …. 記(7a)]の. 線 ・[]内. 表 記 ・一 部 省 略 筆 者). 表 す1次. は さ ら な る 大 き な 問 題 点 が 生 じ て し ま う 。 そ れ は 「`at'が 元 一2次. 元,`in'が. と い う 問 題 で あ る 。 次 に,こ. 表 す3次. 示. 元 の 各 場 所 属 性 が 同 列 に扱 わ. の 点 に つ い て 論 じる 。. 前 置 詞 が 共 起 す る 名 詞 の 物 理 的 な 指 示 物 に 関 し て,上. andJohnson(1999:30-32"Spatial-RelationsConcepts")等. 出Leech(1989)及. を 要 約 す る と,次. びLakoff. の(9a-b)で. 示. さ れ る:. (9)a.on:原. 義 は 物 体 と物 体 と の 「接 触 」状 態,こ. こか ら接 触 面 と い う物 理 的 場 所 を示 す よ. う になる。 b.in:三. 次 元 空 間 内 部 に お け る 位 置,内. 部 へ の 移 動 を示 す 。 一 上 野(1995:12. 一75一. ,23).

(10) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要6巻1号(2006・7) つ ま り,`on' の(10)に. ,`in'は,本. 来 現 実 世 界 に お け る 物 理 的 場 所 属 性 し か 表 さ な い 。 そ れ に 対 し,次. 示 さ れ る よ う に,. (10)at:中. 核 意 義 は 「一 点 」。 本 来 一 点 と い う概 念 し か 持 ち え な い 事 物 の 表 示,現. 実 には三次. 元 の 事 物 を地 図 上 の 一 点 と して 表 示 す る力 を持 つ 。 -CfQuirkelaL(1972)等 ` at'は. そ の よ う な 現 実 的 場 所 を 「地 図 上 の 一一点 」 と い う0次. い る と い う 点 で,極 こ こ で,或 点 」,さ. 元 の 概 念 に 昇 華 さ せ る力 を持 っ て. め て 特 異 な 性 格 を持 っ て い る こ とが 浮 か び上 が っ て く る。. る 問 題 が 生 じ る 。 そ れ は,「 こ の`at'の. ら に は 「0次 元 」 と 「1次 元 一3次. 「0次 元 」 と い う 抽 象 性 と 「地 図 上 の 一. 元 」 と の 背 後 に は 如 何 な る相 対 的 認 知 体 系 が 潜 ん で. い る の か 」,と い う 問 題 で あ る 。 我 々 の 無 意 識 的 意 識 に 存 在 す る こ の よ う な 知 的 メ カ ニ ズ ム を 解 明 す る た め に は,`at'が る 。 な ぜ な ら,一. 般 的常 識 で あれ ば. い う 概 念 で あ り,「0次 と は 何 か,と. い 零は. 「0(ゼ. ロ))」 そ の も の の 概 念 に 着 目 し て み る 必 要 が あ ロ)」(以 下,単. に. 「0」 と 表 記)は. 「何 も な い 」 と. 元 」 と い う 表 現 自 体 が 奇 妙 に 聞 こ え る か ら で あ る 。 そ こ で,ま. ず. 「0」. い う こ と か ら始 め る こ と に す る 。. 「0」 は 下 記(11)に. (11)れ. 包 含 す る 「0(零(ゼ. 示 さ れ る よ う に,. 零[zero] 「何 も な い 」 す な わ ち[空]を. 6,7,8,9と. 意 味 し,記. 号0で. 表 さ れ,今. 同 様 に 数 字 の 仲 間 に い れ ら れ て い る 。 し か し,古. 記 号 は な か っ た 。 零 は[空]を. 表 す 記 号 で は あ る が,零. 日 で は 数 字1,2,3,45,. 代 ギ リ シア で は零 に当 た る. を 数 と し て 取 り扱 う と便 利 で あ. る ば か りで な く,今 日の よ う に位 取 りの 原 理 に よ っ て 数 を表 す 場 合 に は,空 位 を 表 す の に は 零 が 不 可 欠 で あ る。 今 日 の 数 の 計 算 法 は す べ て 位 取 りに よ る記 数 法 に従 っ て い る 。 一 茂 木 勇 他(編)(1996)(下. 「空(く. う)」,す. (12)く ㊤. な わ ち,次. の(12)に. 定 義 さ れ る よ う に,. う[空] そ の 場 所 を満 た す も の(実 体)が 無 い 状 態 。 一 「 新 明解 国語 辞典』. 一76一. 線 筆 者).

(11) 日 ・韓 助 詞 の 認 知 的 分 析 一 「0」 は 「何 も 存 在 し な い 」 事 象 を 指 し 示 す. 「に/司1[e]」v.s.「. で/呈[ro]」. 一. 「数 」 と し て 取 り扱 わ れ て い る 。 し か し な が ら,こ. の 「数 」 と は(13)一(14). (13)自 然 数 有 限 の 基 数 を"自 然 数"と の 集 合 をNと. い う。 無 限 公 理 に よ れ ば,自 然 数 は 集 合 を つ くっ て い る 。 こ. 書 く。[訳注:Φ. 空 集 合 は 有 限 集 合 だ か ら,そ の 基 数(濃. 度)0は,上. 記の. 定 義 に よ れ ば,自 然 数 で あ る 。] -Chambadal (14)く. うし ゅうこ う. ,L.(1970)(彌. 永 昌 吉 他(訳))(下. 線 筆 者). 空 集合. 集 合Mが. 要 素 を一 つ も含 ま な い 場 合 で も,Mを. う。Mが. 空 集 合 で あ る こ と をM;0と. 一 つ の 集 合 と考 え て,こ. れ を空 集 合 と い. 表 す 。 た と え ば,偶 数 で あ り同 時 に21の 約 数 で あ. る 整 数 の作 る集 合 は 空 集 合 で あ る 。 一 茂 木 勇 他(編)(1996). に 定 義 さ れ る 「自然 数 」 を指 し示 す こ とか ら,「0」 は 自然 数 と し て 存 在 し そ い 乙 こ とが 見 出 さ れ る 。 そ の 結 果,`at'が. 示す. 「0」 次 元 と は,次. の(15). (15)視 界 一 存 在 し な い 意 識 一 存 在 す る;抽 象 的 一 点. に ま と め ら れ る よ う に,我 々 の 「視 界 」 に は 物 理 的 に何 も存 在 し な い が,意 識 に お い て は 「一 点 」 と して 存 在 す る 事 象 を表 して い る こ とが 見 出 され る。 言 い 換 え れ ば,「0」 次 元 は 物 理 的 な あ ら ゆ る 特 性 を包 含 せ ず,視 界 に何 も存 在 しな い 事 象 を示 す か ら こ そ,`at'に. 後 続 す る名 詞 の. 指 示 物 は 物 理 的 場 所 に お け る 最 小 単 位 の 「一 点 」 で 表 さ れ る と考 え ら れ るの で あ る 。 そ して,こ の 「0」 は,次 の(16)が. 示 す よ う に,或 る 集 合 体 の 「元 」 を示 す:. (16)零 空 集 合 の 基 数 は 有 限 で あ る 。 こ の 基 数 をNの. 元 と み な す と き,零. と い い,0と. 記 す 。0. とい う記 号 は加 法 群 の 単 位 元 を も示 す 。 -Chambadal. 一77一. ,L.(1970)(彌. 永 昌 吉 他(訳))(下. 線 筆 者).

(12) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要6巻1号(2006・7) こ こ か ら,「0」. と は 具 象 世 界 の あ ら ゆ る 特 性 を 抽 象 世 界 の 「一 点 」 と い う 次 元 に 集 約 し た,. 我 々 の 認 識 プ ロ セ ス の 中 核 的 な 存 在 で あ る こ と が 導 き 出 さ れ る 。 こ の よ う な 理 由 か ら,我 感 を 通 し て 大 脳 内 に イ ン プ ッ ト さ れ る 様 々 な 空 間 属 性 は 偏 に,大 つ,根. 源 的 な 「一 点 」(以 下ATと. ` at'),さ. らには. し て 記 載)に. と 考 え ら れ る 。 そ し て,こ. 脳 内 で 概 念 化 さ れ る 抽 象 的,か. 集 約 さ れ,そ. 「出 発 点 」 概 念(=`from')や. の 後,「 地 図 上 の 一 点 」 概 念(=. 「到 達 点 」 概 念(;`to')と. う し た`at',`to'の. 概 念 が,形. 概 念 化 の プ ロ セ ス を(17)と. (17). AT(根. 形)」 か ら 「形 而 下(=具. 象 的 な 形 を 備 え る も の;有. ↑ ↓. 形而. 翻. 一. 具 現 化 の プ ロ セ ス に 関 し て,次. レ㎝/㎞/一 の(18a-c)で. ・ ・. 示 さ れ る よ う に,. ∫aplace. b.*from砒aplace. c.*toα'aplace. 形 而 下 で 具 現 さ れ た`at',`from',`to'は. ㈲}剥. そ れ 故,英. 「根 源 的 な 一 点 」 で あ る`AT'を. ⊃一. 語 母 語 話 者 の 大 脳 内 で は 以 下(20). 一78一. 具象. 形)」 へ の. 形而. ▼. (18)a*atα. 「形 而 上(二. 源 的 一 点). 莚. こ の(17)の. の ような. し て 記 す こ と が で き る の で あ る:. 具. 聴. し て 具 現 化 さ れ る,. 而 下 で 様 々 な 「空 間 利 用 ・空 間 形. 態 」 概 念 に 関 わ る 前 置 詞 に 変 換 さ れ る と 想 定 さ れ る 。 し た が っ て,こ 的 な 形 を 離 れ た 抽 象 的 な も の;無. 々 の五. 包 含 して い る.

(13) 日 ・韓 助 詞 の 認 知 的 分 析 一 (20)形. 而 上 で は 「或 る 点 的 存 在 場 所(AT)」 様 々 な 形(aLfrom,to...)と. が 存 在 し,そ. 「に/司1[e]」v.s.「. 一. れ が 形 而 下 で は意 味 役 割 に よ っ て. な って具現 化 され る. と い う 認 知 プ ロ セ ス が 存 在 し て い る と考 え ら れ る 。 つ ま り,次. (21)三 次 元 空 間 ←[面. で/呈[ro]」. の 集 合 コ ← 面 ←[線. の 集 合]←. の(21). 線 ←[点. の集 合]←. 点(AT). に示 さ れ る よ う に,集 合 体 の 論 理 と して 概 念 的 に 「 三 次 元 空 間 」 は 「面 」 の 集 合 に よ っ て,「面 」 は 「線 」 の 集 合 に よ っ て,そ. し て,「線 」 は 「点 」 の 集 合 に よ っ て構 成 さ れ る こ とか ら,1-3次. 元 が場 所 空 間 を表 す 限 り,そ の 背 景 に は`AT'が. 存 在 して い る と言 え る の で あ る 。 した が っ て,. 我 々 は以 下(22). (22)XBEATY. [※X,Yは. の よ うな 形 式 で,あ. 変 項,BEは. 存 在 意 味 動 詞 を示 す]. らゆ る もの の 存 在 を 表 す こ とが で き る こ と に な り,実 際 にYに. 代 入 され る. 項(≒ 名 詞)は 何 で もあ り得 る こ とに な る:. (23)乱lchiroisα. ∫thefrontdoor.高. (一 郎 は 玄 関 に 居 る) b.Jiroisα. 出ome.. (次 郎 は 家 に 居 る)目 蒙. c.Saburoisα'work.度 (三 郎 は 仕 事 中 だ) d.Shiroisα. ∫themercyofdestiny.. (四 郎 は 運 命 の な す が ま ま に い る) :低. な お,こ. の(23)の. る と い っ て も,そ う な 文 は,具. 具 現 化 さ れ た`at'が の一点 は. 「地 図 上 の 一 点(pointonthemap)」. 「漠 然 と し た(vague)」. 体 的 な 対 象 物 で あ る 人 物(He)と. 表示 前置 詞 であ. 抽 象 的 概 念 に 過 ぎ な い 。 そ れ 故,(23a)の 物 体(door)を. 現 実 に視 野 に入 れ た 状 況 を 指 し. 示 す 文 と し て 発 話 さ れ る こ と は 通 常 あ り得 な い の で あ る 。 そ の よ う な 状 況 で は,実. 一79一. よ. 際 に網 膜 に.

(14) 近畿大 学語学 教育 部紀要6巻1号(2006・7) 写 っ て い る現 実 の 物 理 的 場 所 表 示 を優 先 させ な け れ ば な ら な い が た め に,次 の(24)に う な2次 元 や3次. 元 の 空 間 を示 す 前 置 詞(句)に. (24)"John,whatareyoudoinghere,. お け るよ. 頼 ら な け れ ば な ら ない:. ??standingα'thedoor. わθ5'4θ/わy/'η. ノ㍗oη'ρ プ/η6α7thedoor. 訪thedoorway. 「ジ ョ ン,. ??(地 図上 の一 点 で 捉 え られ る)玄 関 に立 ち なが ら. こ こで何 を してい るの?」. 玄 関 の 真 横 で/の そ ば で/の 近 くで 戸 口で. し た が っ て,次. の(25). (25)Lookα'thebuilding!. の よ う に 発 話 さ れ る と き は,`building'の 能 な,或. 指 示 物 全 体 の 一 点 収 敏(し. ゅ う れ ん)が. 意識 の上 で可. る 程 度 離 れ た と こ ろ か ら 話 者 が 見 て い る 状 況 が 想 定 さ れ る こ と に な る 。 但 し,以. (26)一(28)が. 下. 示 す よ う に,. (26)Thereisabikeatthecar. (27)*Thereisacaratthebike. (28)*Thereisacaratthecar.. た と え 具 現 化 さ れ た`at'が 指示物 の. 「現 実 的 な 大 き さ 」 を 無 視 す る こ と は で き な い 。 な ぜ な ら,言. (unconsciousconsciousness)に り,外 (29)に. 漠 然 と し た 抽 象 的 一 点 を 指 し示 す と い っ て も,`at'に. 存 在 す る 認 知 回 路(cognitivecircuit)と. 後 続 す る名 詞. 語 は我 々 の 無 意 識 的 意 識 深 く関 わ り を持 っ て お. 部 世 界 を 認 識 す る 脳 や 心 の 機 能 を 反 映 さ せ て い る と 考 え ら れ る か ら で あ る 。 つ ま り,次 示 さ れ る よ う に,. (29)二 つ の もの の位 置 関 係 が 認 識 さ れ る時 の 大 小 関 係: 焦 点 化 さ れ る対 象 物(abike)<位. 置 関 係 の 基 準 とな る対 象 物(acar). 一80一. の.

(15) 日 ・韓 助 詞 の 認 知 的 分 析 一. 上 例(26)一(28)が. 表 す 事 象 を 現 実 世 界 に 帰 納 さ せ た 状 況 に お い て は,我. ` abike':Figure)に. 関 心 を 寄 せ,そ. 認 度 の 判 定 に は,我. で/呈[ro]」. 一. ・ 々 が 或 る 対 象 物(;. の 存 在 位 置 を 認 識 し よ う と す る 場 合,対. り も相 対 的 に 大 き な 基 準(=`thecar':Ground)が. 象 と なる指 示 物 よ. 必 要 と さ れ る 。 そ の 結 果,(26)一(28)の. 容. 々 の 無 意 識 的 意 識 に 存 在 す る 下 記(30). (30)NPIatNP2(条. 件:NP1<NP2). の 認 知 回 路 が 機 能 し て お り,(26)に. お け る`thecar'の. 量 」 と 「周 辺 」 を 持 っ て い る,と さ ら に,上. 「に/司1[e]」v,s.「. 出(17)が. 実 的 には或 る程 度 の. 「容. 解 釈 さ れ る の で あ る。. 示 す よ う に,`in'に. て い る こ と か ら,`in',`at'が. 指 示 物 は,現. は具 現 化 さ れ た 形 而 下 の 物 理 的 な 場 所 属 性 が 包 含 さ れ. そ れ ぞ れ 用 い ら れ た(31)一(32)が. 示 す 事 象 に 関 して は 差 異 が. 生 じ る:. (31)Ilookedforthebookゴ (私 は 図 書 館(の. ηthelibrarユ 内 部 空 間)を. 利 用 し て/使. 用 し て そ の 本 を 探 し た). (32)Imetafriendα'thelibrary. (私 は(地. 図 上 の 一 点 で 捉 え ら れ る)図. 具 体 的 に 言 え ば,前. 者 が`library'の. 書 館 で 友 人 に 会 っ た). 指 示 物 が持 つ. 「3次 元 空 間 」 を 主 体 が ど の よ う に 利 用/. 使 用 し よ う と し た の か と い う 「形 式 ・形 態 」 を 表 す の に 対 し,後 で あ る が た め に,現. 実 に は 内 部 で 会 っ た の か,そ. 者 は 同 じ`library'の. 一点化. れ と も す ぐ外 に 出 た と こ ろ で 会 っ た の か は 不 明. と な る 。 こ の こ と を 以 下 に 要 約 す る:. (31)'lookedforthebook'ηthelibraryし く捉 え 方 〉 `lib rary'の. 指 示 物 が持 つ. 「3次 元 空 間 」 を 主 体 が ど の よ う に 利 用/使. の か と い う 「形 式 ・形 態 」 を 表 す. 一81一. 用 しよ う と した.

(16) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要6巻1号(2006・7) (32)'Imetafriendα. ∫thelibrary.. 〈捉 え 方 〉 `lib rary'の. 指 示 物 の 一 点 化 で あ る が た め に,現. 実 に は 内 部 で 会 っ た の か,そ. れ と もす. ぐ外 に 出 た と こ ろ で 会 っ た の か は 不 明 こ の こ と に 関 し て は 下 記(33). (33)た. と え ば,「 私 は 図 書 館 で 本 を 探 し た 」 の よ う に 図 書 館 の 内 部 の あ ち こ ち が 問 題 に な る と き は1100kedforthebook∫. ηthelibrary.とinを. 使 う 。 し か し 「き の う 図 書 館 で 友 達 に 出. 会 っ た 」 の よ う に 図 書 館 の ど こ か 一 地 点 で 起 き た こ と はatを thelibrary.と. 用 い て,Imetafriendα. ∫. す る。 一 荒 木 他(編)(1985:100)(下. 線 筆 者). の よ うな 記 載 が あ る が,そ の 下 線 部 に は注 意 を要 す る。 な ぜ な ら,物 理 世 界 の 「図 書 館 の ど こか 一 地 点 で 会 う」 と い う こ と と. ,`at'を. 用 い る 言 語 の 世 界 と は 本 質 的 に異 な る か らで あ る。 実 際,. 我 々 人 間 が 他 の 人 と会 う た め に 必 要 な 物 理 的場 所 は ご く小 さ な もの で あ る。 立 っ た ま ま な ら2本 の 足 が 位 置 し得 る空 間 が あ れ ば い い し,座 る 姿 勢 で もそ れ よ り少 しだ け 大 きい 空 間 が あ れ ば 事 足 りる。 だ か ら とい っ て,そ の 位 置 を一 点 化 して`at'を. (34)(32)の. ` atthelibrary'は(34)の`inthelibrary'を. 用 い る わ け で は な い 。 つ ま り,. 抽 象 的 な 一 点 に した もの で は. な い. と い う こ とで あ る。 も しそ う な ら,内 部 空 間 の み を一 点 化 した こ と に な っ て し ま う。 我 々 が 「 友 人 と 図 書 館/駅/学. 校 で 会 っ た 」 と発 話 す る 場 合,そ. れ は あ く ま で も,「図 書 館/駅/学. 校」 と. い う名 詞 で 想 起 し得 る現 実 の物 理 的 空 間領 域 全 て を指 す わ け で,そ れ が 内 部 で あ っ て も外 部 の 周 辺 で あ っ て も構 わ な い 。 ま こ と に 不 正 確 で 漠 然 と し た 場 所 指 定 で は あ る が,ま `at'が 包 含 す る概 念 な の で あ る ま た,次 の(35)に. さ し くこれが. 。. お い て も,. (35)Tarolivesα'Tokyα(太. 郎 は(地. 図 上 の 一 点 で 捉 え ら れ る)東. 一82一. 京 に 住 ん で い る).

(17) 日 ・韓 助 詞 の 認 知 的 分 析 一 根 源的 な. 「に/州[e]」v.s.「. 「場 所 」,す な わ ち 主 体 の 「到 達 点 に お け る 位 置(goalposition)」. た と え,そ. の 事 象 に 至 る 前 段 階,す. 行 為 に お い て,`at'と. な わ ち`Tokyo'の. 同 源 で あ る`to'が. (36)Tarowentup'・Tokyo.(太. 郎 は(到. ま り 「到 達 点('o:goal)→. 一. の 意 しか 生 じ な い 。. 「到 達 点(goal)」. と した移 動. 用 い ら れ て も,. や は り,「 東 京 に 行 っ た 」 と い う 主 体 者 の の 変 化 」,つ. 指示物 を. で/呈[ro]」. 達 点 で 捉 え ら れ る)東. 京 に 行 っ た). 「位 置 の 変 化 」 以 外 は 表 さ れ な い 。 こ の よ う な. 到 達 点 に お け る 位 置(o∫'goalposition)」. の 概 念 と そ れ に 関 わ る 我 々 の 認 識 の プ ロ セ ス に つ い て は 次 の(37)一(38)が. 「位 置. と い う 「一 点 」. 表 す 事 象 か ら も説 明. さ れ る:. (37)Hewent戸o配JapamoAmeric乱 (38)Hewas*観America. 加. そ の 理 由 と し て,(37)一(38)は. (37)'`Japan'の. の 到 達 点 に お け る 位 置(goalposition)に. (39)現. 者 が`Japan',`America'各. 昇 華 さ せ て い る の に 対 し,後. ら れ る 。 つ ま り,下. そ れ を 到 達 点(goal)と. して 主 体. 位 置 を変 化 させ る事 象. が 表 さ れ て い る が,前 の 一 点)に. 下(37)'一(38)'. 指 示 物 を 出 発 点(source),`America'の. (=`He')の (38)'そ. そ れ ぞ れ,以. 主 体 が 存 在 し て い る事 象. 々 の 指 示 物 を 抽 象 的 な 一 点(ま. たは 地 図上. 者 に は 同 じ概 念 化 の プ ロ セ ス を 適 用 で き な い こ と が 挙 げ. 記(39). 代 英 語 に お け る`from'と`to'は,通 動 詞 と 共 起 し,そ. 常 一 対 と な っ て 現 わ れ,移. 動 行 為 に言 及 す る. れ ぞ れ く 出 発 点 〉,〈 到 達 点 〉 を 指 し示 す こ と が で き る 前 置 詞 で あ る 。 -J. か ら も 明 ら か な よ う に,(37)の`from-to'は. 通 常 一 対 で 現 れ,意. 一83一. .S.Gruber(1976). 味 論 的 に は,移. 動 の全 行 程 の.

(18) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要6巻1号(2006・7) 両 極 に は`from'と`to'で. (40)統. 表 さ れ る 二 点 が 存 在 し て い る:. 語 的 に は 出 発 点 の み 表 示 さ れ る 場 合(towalkfromX),到 (towalktoY),い. ず れ も 表 示 さ れ な い 場 合(towalk)が. 達 点 の み 表 示 され る場 合 あ る が,意. 味 論 的 に は,全. 行. 程 を示 す 動 詞 の 背 後 に は 出発 点 と到 達 点 が 必 ず 存 在 して い る こ と を見 逃 し て は な らな い 。 逆 に い え ば,`from-to'の. 背 後 に は,た. て い る(Lyons1977,p.700)と. と え 状 態 動 詞 が 存 在 し て も,移. 動 の 概 念 が か くれ. 考 え る 方 が 論 理 に か な っ て い る。 一 上 野(1995:29). し た が っ て,`from-to'に. よ っ て 示 さ れ る 行 程 は1次. の 集 ま り で あ る こ と か ら,下. 図(41)に. 元の. 「線 状 」 で 示 さ れ,そ. の. 「線 」 は 「点 」. 描 か れ る よ う に,. (41)TheSource-Path-GoalSchema: `. レ. TR. ワ ource. 90 一LakoffandJohnson(1999:32. 両極 の. 「出 発 点 」 や. 「到 達 点 」 に 関 し て は,「 面 」 や. れ る 。 そ れ に 対 し,(38)が. 表す. 点 」 の マ ー ク で 認 識 せ ず,`in'等 の よ う な 理 由 か ら,論 照)の. 「空 間 」 で は な く,0次. 「存 在 」 の 事 象 に つ い て は,人. 元の. -33). 「点 」 で 表 示 さ. は`America'の. 指 示 物 を 「一. で そ の 一 点 を具 現 化 し て 捉 え る の が 通 常 で あ る と言 え る 。 こ. 理 的 に は[to→at]で. が 一 般 的 で あ る が,(37)一(38)に. 「移 動 後 の 位 置 」 が 表 さ れ る(上. 関 し て は,対. 出(35)一(36)参. 象 物 の 認 識 の 仕 方 に 基 づ い て,`at'が. 用い. られ な い よ う な概 念 化 の プ ロ セ ス の 転 換 が 行 わ れ て い る こ とが 見 出 せ る の で あ る 。 詰 ま る と こ ろ,上. 出(35)一(36)の. 化 」 を 表 す か ら こ そ,次. 「存 在 位 置(=根. 源 的 一 点 を 表 す 意 味 前 置 詞AT)の. 変. の(42)一(43). (42)Theweatherturnedtoberainy.(雨 (43)Johnturnedintoagentleman.(ジ. が 表 す 事 象 に 至 っ て は,上. 事象は. 天 に 変 わ っ た) ョ ン は 紳 士 に な っ た). 図(41)の"TheSource-Path-GoalSchema"を. 一84一. 基 盤 に した. 「抽 象 的.

(19) 日 ・韓 助 詞 の 認 知 的 分 析 一 状 態 の 変 化 」 へ の 拡 張 が 意 味 さ れ る こ と に な る,と 以 上,既. 出(17)(以. (44). 下(44)と. AT(根. 「に/司1[e]」v.s.「. し て 再 掲). 源 的 一 点). 形而. 蘂. ↑ ↓. ▼. 形而. {騰}…/㎞/一 の 次 元 の 論 理 に 基 づ い て,形. ・ ・. 而 上 か ら 形 而 下 へ の 認 識 プ ロ セ ス を 観 察 し て き た 。 つ ま り,我. 視 覚 を 通 し て 得 ら れ る 情 報 を ま ず 大 脳 内(=形 の 後,形. 而 上)の. 而 下 に お け る 「存 在 点(at)」/「. し て そ の 根 源 的 一・点 が 具 現 化 さ れ る 。 そ し て,具 (from)」/「. 到 達 点(to)」. 「根 源 的 一 点(AT)」 出 発 点(from)」/「. 現 化 され た. を 如 何 に し て 用 い る の か,と. の 認 識 に 応 じ てon/in/beside/by...と. 2.日. 一. 言 え る の で あ る。. 目. れ ん)し,そ. で/呈[ro]」. に 収 敏(し 到 達 点(to)」. 「存 在 点(at)」/「. い う話 者 の 種 々 の. 々は ゅう と. 出 発 点. 「利 用 形 式 ・形 態 」. い う前 置 詞 が そ の 姿 を現 す こ と に な る の で あ る 。. 本 語 母 語 話 者 の 認 識 プ ロセ ス. 他 方,英. 語 前 置 詞 に見 られ た こ の 認 識 プ ロ セ ス は,実 は 日本 語 助 詞 に も反 映 さ れ て い る。 ま ず,. 次 の(1)に. (1)彼. 着 目す る:. は 昨 年 東 京 に 行 っ た 。 そ して,今 現 在 東 京 に い る 。 TT. l到達 点(to)≒ 存 在 位 置 の 変 化1到. 達 点 に お け る位 置(at)≒ 存 在 位 置1. こ こ か ら,日 本 語 格 助 詞 「に」 は 「到 達 点 」 及 び 「到 達 点 に お け る存 在 位 置 」 とい う概 念 を 包 含 し て い る こ とが 理 解 さ れ る。 他 方,以 下(2)に. (2囎. 年東京園. 目 を転 ず る と,. 候. 一85一.

(20) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部紀 要6巻1号(2006・7). 叙劃 遥離 欝. 鉱 同じ 「 東 京 」 と い う名 詞 を マ ー ク して い る に も関 わ らず,そ. の 場 所 を如 何 に用 い る か を 表 す 「生. 計 を立 て て い る/ア ル バ イ トを し て い る/優 雅 な生 活 を送 っ て い る 」 とい う 「利 用 形 式 ・形 態 」 の動 詞 句 と は 格 助 詞 「で 」 しか 共 起 し な い こ とが 伺 え る:. (3)a「. に」一. 「到 達 点(goal)≒ position)≒. b.「 で 」 一. 存 在 位 置 の 変 化 」 及 び 「到 達 点 に お け る 位 置(goal. 存 在位 置」 概念 表示助 詞. 「利 用 形 式 ・形 態 」 概 念 表 示 助 詞. こ の よ う な 「に」 と 「で 」 の 概 念 的相 異 は 以 下(4). 入 る 。(存在 位 置 の 変 化). (4)家. 遮}. 忍 び 込 む 。(存在 位 置 を 変 化 させ る と きの 様 態). の中一. に も 反 映 さ れ て お り,次. (5)京. の(5). 都. 園 肱 の よ う に,た. と え 同 じ 「京 都 」 と い う場 所 を マ ー ク し,「住 む」 とい う動 詞 句 が 後 続 した と して. も,前 者 の 「に」 は 「 存 在 位 置 」 を,後 者 の 「で 」 は 「 利 用 形 態 ・形 式 」 を表 して い る こ と に は 何 ら変 わ りは な い 。 した が っ て,辞 書 ・辞 典 と呼 ば れ る書 で 下 記(6). (6)で. 《助 詞 》 ① 動 作 の 行 わ れ る 所 ・時 ・場 合 を 示 す 。...に. 一86一. お いて。.

(21) 日 ・韓 助 詞 の 認 知 的 分 析 一. 「に/司1[e]」v.s.「. で/呈[roコ. 」一. 「来 年 は わ が 県 で 行 わ れ る 」 「家 の 中 で 遊 ぶ 」 ② 手 段 ・方 法 ・道 具 ・材 料 を 示 す 。...で. もっ て 。. 「木 と 紙 で で き た 家 」「ペ ン で 書 く」 「ラ ジ オ の ニ ュ ー ス で 事 件 を 知 っ た 」 ③ 理 由 ・原 因 を 示 す 。...に. よ っ て 。.. .な の で 。. 「か ぜ で 休 む 」 「火 事 で 全 て を 失 う 」 ④ 事 を起 こ した所 を示 す 。. 「組 合 で 決 め た こ と」「君 の 方 で 答 え て くれ 」 ⑤ 身 分 ・資 格 を 表 わ す 。...と. して 。. [「生 涯 一 捕 手 で 引 退 す る 」] ⑥ 事 情 ・状 態 を 表 す 。. 「ナ ン トきた 八,一. 文 な しで 出 か け よ ふ」「い い か げ ん な 気 持 ち で 言 っ た の で は な い 。」. ⑦ 期 限 ・範 囲 を 表 わす 。 「明 日で 講 演 は終 わ りで す 」「野 球 は九 人 で 一 チ ー ム だ 」 ⑧ 配 分 の 基 準 を示 す 。 「1時 間 で4キ. ロ歩 く」 一 『 広 辞 苑 』(下線 ・[]内. 表 記 筆 者). の よ う に解 説 さ れ て い た と して も,上 記 ① 一⑧ の 各 用 法 の 用 例 は そ れ ぞ れ,以 下(7a-h)と. 意. 味 的 に等 価 で あ る と考 え られ,「形 式 ・形 態 」 概 念 と い う一 つ の 観 点 か ら捉 え られ る の で あ る:. (7)a。. 家 の 中 で 遊 ぶ → 家 の 中 に 存 在 す る 空 間 の 利 用 と い う形 態 ・形 式 で 遊 ぶ 。(⇒ 家 の 中 の 空 間 利 用 とい う遊 び の形 式 ・形 態). b.木. と紙 で で きた 家 → 木 と紙 とい う形 式 ・形 態 を と っ て作 られ た 家. c.か ぜ で 休 む → か ぜ ひ き とい う形 態 で 休 む 。 (⇒ か ぜ ひ き休 み と い う形 式 ・形 態 を とる) d.組 合 で 決 め た こ と → 組 合 と い う形 式 ・形 態 を と っ て 決 め た こ と (⇒ 組 合 決 定 とい う形 式 ・形 態) e.生 涯 一 捕 手 で 引 退 す る → 生 涯 一 捕 手 の 形 を とっ て 引 退 す る (⇒ 生 涯 一 捕 手 引 退 と い う形 式 ・形 態) fナ. ン トき た八,一 ・ 文 な しで出か け よふ. 一87一.

(22) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要6巻1号(2006・7) → g野. ナ ン ト き た 八,一. 文 な し と い う形 式 ・形 態 を と っ て 出 か け よ ふ. 球 は 九 人 で 一 チ ー ム だ → 野 球 は 九 人 形 式 ・形 態 を と っ て 一 一チ ー ム だ. h.1時. 間 で4キ. ロ 歩 く → 時 間 の 経 過(1時. 間)と. 移 動 の 距 離(4キ. ロ)を. 「1対4」. の 形 式 ・形 態 を と っ て 歩 く. そ の 結 果,次. の(8a-b). (8)(今6時. で7時. に(は)帰. っ て い な け れ ば な ら な い か ら). ち ょうど. {必 ず (a) 1時 間. {1. に. (b) 7時 少 し前. 劃. i . に お い て,「 で 」 が 共 起 す る と 自 然 な 表 現 と し て 容 認 さ れ る 場 合,「1時. 間 と い う 形 式 ・形 態 を. と っ て 帰 っ て き ま す 」 と い う 「形 式 ・形 態 」 概 念 で 解 釈 さ れ る 。 そ れ に 対 し,「 に 」 が 共 起 す る と 自 然 な 表 現 と し て 容 認 さ れ る 場 合,1.2.(41)(以. 下(9)と. (9)TheSource-Path-GoalSchema:. 、 。 一. し て 再 掲). 副 一LakoffandJohnson(1999:32. -33). の概 念 図 に 基 づ い て,「帰 っ て き ます 」 と い う事 象 が 「7時 少 し前 」 とい う 「抽 蒙 釣 を 蒔 あ 二 点 」 で起 き る こ と を 表 す 事 象 と し て解 釈 され る こ と に な る。 この よ う な 理 由 か ら,上 出(3)を 日本 語 格 助 詞 「に」/「. で 」 は そ れ ぞ れ,下 記(10a-b)の. よ うな 意 味 素 性 を 包 含 し て い る と言. え る の で あ る:. (10)a「. に」一. 「到 達 点(goal)≒ position)≒. 存 在 位 置 の 変 化 」 及 び 「到 達 点 に お け る 位 置(goal 存在 位置 」概念 表 示助詞. 一88一. 基 に,.

(23) 日 ・韓 助 詞 の 認 知 的 分 析 一 →[+無 b.「 で 」 一. 本 語格 助詞. 卜 無 指 定 の 存 在 位 置]・[+形. 「に 」/「. い う 意 味 素 性 は そ れ ぞ れ,英. 式 ・形 態]・[一. で 」 各 々 の この よ う な. 語 前 置 詞`at',`in'の. 一. 象 的 一 点]. 抽 象 的 一 点]. こ一 形 式 ・形 態]/[+形. 式 ・形 態]と. 概 念 的 な 捉 え 方 と並 行 す る:. (11)「東 京 に着 く」 とい う表 現 を 考 え て み る と2通 京 駅(あ. 形 式 ・形 態]・[+抽. で/旦[ro]」. 「利 用 形 式 ・形 態 」 概 念 表 示 助 詞 →. そ し て,日. 指 定 の 存 在 位 置]・[一. 「に/司[e]」v.s.「. りの 解 釈 が 可 能 な こ と に気 づ く。 一 つ は 東. る い は 東 京 の あ る 駅)に 着 く こ と を い っ て い る 場 合 で あ る。 も う ひ とつ は 東 京. と い う都 市 に着 く こ と を い い,そ れ に付 随 す る そ の 地 に お け る 何 ら か の 活 動 を暗 示 す る 場 合 で あ る 。 前 者 で はarriveα. Tokyoと. ∫Tokyo(orTokyostation)で. あ り,後. 者 で はarriveど. い う こ と に な ろ う。 一 小 西(1991:223)(下. で は,次. 線 筆 者). の(12). (12)Sheisα'thetable.(彼. の よ う に,主 ` at'が. η. 女 は 食 事 中 で す 。). 体 と 非 場 所 表 示 名 詞`table'と. が何 らか の 関係 にお い て 密 接 に結 ば れ る事 象 に. 選 択 さ れ る 場 合 は 如 何 な る 解 釈 が な さ れ て い る の で あ ろ う か?こ. 日 本 語 訳 は あ く ま で も 表 層 的 な も の で あ り,`at'が な ぜ な ら,(12)は. (13)(部. や は り,以. の(12)の. カ ッ コ内 の. 包 含 す る根 源 的 な概 念 を表 す もの で は な い 。. 下(13). 屋 の 見 取 り 図 の 中 の)或. る 一 点(at)に. 存 在 す る`table'と. い う 主 体 が 位 置 づ け られ. る. こ とが 示 さ れ,そ. して そ れ を現 実 世 界 に 還 元 す れ ば,主 体 が`table'の. 付 近 に存 在 す る 意 しか. 表 され な い か らで あ る。 そ れ に も関 わ らず,「食 事 中 」 と い う 意 が 発 生 す る の は,我 々 と我 々 を 取 り囲 む環 境 との 相 互 作 用 に よ っ て(多 分 に 無 意 識 的 意 識 に)構 築 され る 日常 生 活 の 知 識 の枠 組 み で あ る 「フ レ ー ム(frame)」. に 拠 っ て い る。 つ ま り,`table'の. 一89一. 付 近 に 主 体 が 存 在 す る場 合,.

(24) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要6巻1号(2006・7) 一般 的 に. ,我. 々 は 次 の よ う に 認 識 し て い る:. (14)`atthetable'が. 指 示 す る 現 実 の 場 所:. → 勉 強 を 行 っ た り,お. こ こ で,物. 祈 り を あ げ た りす る よ う な と こ ろ で は な い 。. 理 的 対 象 物 と し て の テ ー ブ ル と 主 体 と の 物 理 的 位 置 関 係 で は な く,`at'が. 的 一 点 概 念 に 見 合 う`table'の. 抽 象 性,す. て く る 。 こ の こ と は 下 図(15)の. 持 つ抽 象. な わ ち 「本 来 の 機 能 」 と の つ な が りが 浮 か び 上 が っ. よ う に 示 さ れ る:. (15)at+table (抽 象 的 一 点)抽. 裏 を 返 せ ば,別. 象 的 意 味(=本. の 例(16)一(17)で. (16)Sheisαzschoo1.(彼 (17)Sheisα. ∫church.(彼. 女 は 礼 拝 中 で す). 指 示 す る 各 々 の 現 実 の 場 所 か ら,「 食 事 を す る 」 と い う 行 為 を 自 然. に 想 起 す る こ と は ま ず あ り得 ず,そ 出(15)の. は,. 女 は 授 業 中 で す). ` atschool',`atchurch'が. も し,上. 来 の 機 能). れ ぞ れ,「 授 業 中 」,「礼 拝 中 」 の 概 念 が 生 ま れ て く る 。 そ れ 故,. よ う な 認 知 メ カ ニ ズ ム が 我 々 の 無 意 識 的 意 識 の 中 に 存 在 し て い な け れ ば,物. 理 的 対 象 物 と し て の テ ー ブ ル と 同 じ様 に 物 理 的 対 象 物 で あ る 主 体 と の つ な が り は 「物 理 的 存 在 位 置 」 と し て 表 さ れ,上. 酩) . ま た,上. {:階. 出(12)は. 出(12)の`at'に. 以 下(18)の. ド/ . よ う に 言 語 化 さ れ る こ と に な る:.  . 後 続 す る`table'に. ㎡'°   臨. 視 点 を 移 し て も,`table'そ. で は な く,「 物 体 」 で あ る こ と は 言 う ま で も な い 。 し た が っ て,[in+場 と そ の(利. 用)目. 的 と い う 関 係 で は な く,そ. の も の は 「場 所 」. 所 名 詞]の. よ う に 「空 間 」. の 物 体 が 何 を 目 的 に 作 ら れ た か と い う 「機 能 性 」 に. こ こ で も や は り 焦 点 が 当 て ら れ る こ と に な る 。 こ の よ う な 理 由 か ら,`at'と. 一90一. 同 源 の`to'が. 用 い.

(25) 日 ・韓 助 詞 の 認 知 的 分 析 一. ら れ た 次 の(19)に. で/量[ro]」. 一. 関 し て も,. (19)Hewent如. ∫加'α. 単 に`table'が. 「に/司[e]」v.s.「. わZ8.. 存 在 す る 場 所 に 主 体 が 移 動 す る事 象 は 表 さ れ て も,テ キ ス トに依 存 す る 以 外,. 「食 事 をす る 」 とい う機 能 に 関 わ る事 象 は(19)そ 詰 ま る と こ ろ,上 出(12),(16)一(17)に. の もの か ら示 さ れ な い の で あ る 。. お け る 表 層 的 な 意 が 生 じ る の は,我. 々 の 日常 経 験 か ら. 生 じ る フ レー ム に 起 因 し た プ ラ グ マ テ ィ ッ ク ス に 依 存 し て い る た め で あ り,根 源 的`AT'が 「 抽 象 的 な 一 点 」 概 念 を包 含 し て い る か ら こ そ,名. 詞指 示物 の 「 本 来 の機 能」 と主体 との密 接 な. 関係 を 表 す こ とが で き る と考 え ら れ る の で あ る 。 こ の よ う に,場 所 表 示 の 名 詞(library,school,church等)/物. 体 表 示 の 名 詞(table等)を. い て 主 体 の 存 在 位 置 を示 す 文 で は英 語 の 場 合 に統 語 が 異 な る(上 出(12)と(18)参 様,日 本 語 で も統 語 上 の 操 作 が 必 要 と な る が,単. 照)の. な る位 置 表 示 に は 「に 」 が 使 わ れ,空. 用 と同. 間 の利 用. 形 態 に は 「で」 が 出 現 す る こ と に な る:.   ∴闇. 居 る。. 友 人 と会 っ た 。. :劉 (21)彼. はテー ブル. 居 る。. {奮i園 し た が っ て,前. (22)a.「. 出(10)(以. に」一. 下(22)と. 「到 達 点(goal)≒. position)≒ →[+無. し て 再 掲). 存 在 位 置 の 変 化 」 及 び 「到 達 点 に お け る 位 置(goal. 存在 位 置」概 念 表示助 詞 指 定 の 存 在 位 置]・[一. 一91一. 形 式 ・形 態]・[+抽. 象 的 一 点].

(26) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要6巻1号(2006・7) b.「 で 」 一. 「利 用 形 式 ・形 態 」 概 念 表 示 助 詞 →[一. 無 指 定 の 存 在 位 置]・[+形. 式 ・形 態 ユ ・[一 抽 象 的 一 点]. に 見 られ た概 念 体 系 を合 わ せ 考 え る な らば,日 本 語 格 助 詞 「に」 は,以 下(23). (23)日 本 語 格 助 詞 の 根 源 的概 念: a.「 無 指 定 の 存 在 場 所 」 概 念 を包 含 し,か つ,全. て 「位 置 」 表 示 が 必 要 。. ↓ b,そ の 「位 置 」 に 存 在 す る も の が 移 動 す れ ば そ の 位 置 が 「出発 点 」 と な り,ま た,そ の. ↓   囎 鱒 ㈱ 麟 燗 襯  . c.「 に」 は全 て の も の を 「抽 象 的 な 一 点 」 に昇 華 す る根 源 的 な 概 念 を包 含 して い る。. の論 理 に基づ い て 「 抽 象 的 な 一 点 」 とい う根 源 的 な概 念 を包 含 し て い る こ とが 理 解 で き る。 そ し て,そ の 位 置 で 主 体 が 様 々 な 行 為 を 行 な う た め に は,「一 点 」 で は な く,そ の 位 置 を全 面 利 用 す るた め の 「 空 間 利 用 形 式 ・形 態 」 概 念 に 変 換 す る 必 要 が あ る 。 そ の 結 果,格 助 詞 「に」/「 に 見 られ る 日本 語 母 語 話 者 の 認 識 プ ロ セ ス は,下 図(24)が. (24). で」. 示 す よ う に,. 「に 」(根 源 的 一 点). 形而. 目. 現. ↑. 化. ↓ 形而. ▼ 「 「に 」. (存在 点)'. 、 「か ら 」. (出発点). 「に 」. (到 達 点). \. 英 語 前 置 詞 に 見 られ た1.2.(44)の. レ ,[+空. 「で 」/. 間 利 用] レ. 「で 」/. ノ. 形 而 上 か ら形 而 下 へ の 具 現 化 の プ ロ セ ス と概 念 的 に並 行 し て. い る こ と が 導 き 出 さ れ る の で あ る。 ま た,既. 出 した よ う に,主 体 の 「空 間 利 用 」 に 関 わ る 「 動. き」 が 最 低 次 元 で も,0次 元 の 「 一 点 」 で は な く,1次 元 の 「線 」 で 表 され る こ と も こ の(24)の 認 識 プ ロ セ ス の存 在 性 を支 持 す る根 拠 とな る で あ ろ う。. 一92一.

(27) 日 ・韓 助 詞 の 認 知 的 分析 一 3.韓. 「に/司1[e]」v.s「. で/呈[ro]」-. 国 語 母 国 語 話 者 の認 識 プ ロ セ ス. そ し て,セ. ク シ ョ ン1の. 英 語 前 置 詞 及 び セ ク シ ョ ン2の. 実 は 韓 国 語 助 詞 に も 反 映 さ れ て い る 。 つ ま り,セ そ れ ぞ れ(1)一(4)と (1)彼. ク シ ョ ン2の(1)一(2),(4),(8)(以. 下,. し て 再 掲). は 昨 年 東 京 に 行 っ た 。 そ し て,今 T-「. 1到 達 点(to)≒. (2)騰. 日 本 語 助 詞 に 見 ら れ た 認 識 プ ロ セ ス は,. 現 在東 京 にい る。. 存 在 位 置 の 変 化Il到. 東京 園. 達 点 に お け る位 置(at)≒. 存 在 位 置1. 候. 駅  鯨倒{綴欝 鉱. 豚 ㌦. 園 ド 慧 幽 (4)(今6時 で7脚)轍 臆   ら){劉. …. {:∴≠に}「  の 日 本 語 の 事 象 は 各 々,韓. (1)'4魍1ユ. 国 語 で は 次 の(1)'一(4)'の. セ 三 豆 司1三 尋 蝕 斗. l到 達 点(to)≒. (2)'軸1ユ 細. ユ 司 コ.ス信. 存 在 位 置 の 変 化1【. 幽. ように表 され る. 観 ス肩 三 訓}銀. 珠TT. 到 達 点 に お け る 位 置(at)≒. 糾. 一93一. 存 在 位 置1.

(28) 近畿大 学語学教 育 部紀要 ユ 司 ヱ,竜 刈 三 豆. 6巻1号(2006・7). 想 刈 暑 干モ1ヱ. {劃. o障. 叫01三 暑 司一 ヱ. ♀o}重}想. (3)'唱. 銀'じト.. 響{}旦. 銀叫 .. 司ヱ. 銀{斗.. 暑 σレ ト τ干.(存 在 位 置 の 変 化). 園 唱 園. 含 司 暑 叫.(存 在 位 置 を変 化 させ る と きの 様 態). ・1,7入1611(セ)モ. ≡・o㌃ 斗. 郎(>16㌃. マ 言 餌﹁. ー. f. (4)'(ス1君6ノ. ぎ トし1ηD. 亙﹁. し た が っ て,韓. ○山. ω7棚. q 告. 叫 告. ω1肥 闇 ぽ. 国 語 助 詞 「司1」/「 司囚. ・皇 呈 」 か ら は,セ. ク シ ョ ン2の(lo)で. 観 察 し た 日本. 語 母 語 話 者 の 認 識 プ ロ セ ス と同 様 の概 念 体 系 が 見 出 さ れ る:. (5)a回1」. 一. 「到 達 点(goal)≒. 存 在位 置 の変化」 及 び. (goalposition)≒. 存在 位 置」概 念表示 助 詞. →[+無 b.「 司レ日 ・立 呈 」 一. (6)彼. ク シ ョ ン2(20)一(22)(以. は 図 書 館/学. 形 式 ・形 態]・[+抽. 象 的 一 点]. 「利 用 形 式 ・形 態 」 概 念 表 示 助 詞. →[一. そ し て,セ. 指 定 の 存 在 位 置]・[一. 「到 達 点 に お け る 位 置. 校/教 会. 無 指 定 の 存 在 位 置]・[+形. 下,そ. 式 ・形 態]・[一. れ ぞ れ(6)一(8)と. 居 る。. 園 {墾. 友 人 と会 っ た 。. 一94一. し て 再 掲). 抽 象 的 一 点].

(29) 日 ・韓 助 詞 の 認 知 的 分 析 一. (7)彼. は テー ブル. 「に/州[e]」v.s「. で/呈[ro]」. 居 る。. に}. 癒園 の剛. (8)a,「. に」 一. 「到 達 点(goal)≒ position)≒. 指 定 の 存 在 位 置]・[一. 形 式 ・形 態]・[+抽. 象 的 一 点]. 「利 用 形 式 ・形 態 」 概 念 表 示 助 詞 →[一. が 表 す 事 象 は そ れ ぞ れ,韓. (6)'ユ. 「到 達 点 に お け る 位 置(goal. 存在 位 置」概 念 表示助 詞. →[+無 b.「 で 」 一. 存 在 位 置 の 変 化」 及 び. 無 指 定 の 存 在 位 置]・[+形. 国 語 で は 次 の(6)'一(8)'と. ÷≡・玉三ン 臼望}/香}ヱ/皿. 式 ・形 態]・[一. 抽 象 的 一 点]. して 表 さ れ る. 司. 園 魁 園 冠 子 糊 モ三 日101暑. 銀 τ干.. 1 f. (7)'ユ. 州. 園 モ淵. 刈 鯛. 望 望 (8)'a.「. 列」一. 「到 達 点(goal)≒ position)≒ →[+無. b.回. レ日 ・立 呈 」 一. 存 在 位 置 の 変 化 」及 び. 「到 達 点 に お け る 位 置(goal. 存在位 置 」概念 表示 助詞 指 定 の 存 在 位 置]・[一. 形 式 ・形 態]・[+抽. 象 的 一 点]. 「利 用 形 式 ・形 態 」 概 念 表 示 助 詞. →[一. 無 指 定 の 存 在 位 置]・[+形. 一95一. 式 ・形 態]・[一. 抽 象 的 一 点]. 一.

(30) 近畿大 学語学 教育 部紀 要6巻1号(2006・7) こ の よ う な 理 由 か ら,言 語 形 態 は 異 な っ て い て も,韓 国 語 母 語 話 者 の 大 脳 内 に も,1,2。(44)の 英 語 母 語 話 者 お よ び セ ク シ ョ ン2の(24)の ス が 次 の(9)の. 日本 語 母 語 話 者 の 認 識 プ ロ セ ス と 同様 の 認 識 プ ロ セ. よ う に存 在 し て お り,同 じ人 間 と し て並 行 した 「もの の 見 方 」 を して い る こ と. が 導 き出 され る こ と に な る:. (9). 回 」(根 源 的 一 点). 形而. 目. 幕. ↑ ↓. ▼. 形而. {驚 一」正艦 4.「. 胡1[e]≠. に[ni]」. に一 見 思 え る現 象 の 正 しい分 析. こ こ で よ う や く,「 は じ め に 」 の(2)一(4)(以. 下 そ れ ぞ れ(1)一(3)と. し て 再 掲). 韓国語. 日本語. (1)用. 壁 。1午吾 フド呈/21糾. (2)用. 世 。1匪 囚{}暑*呈/皿. (3)(>iτ. な含 沼銀叫 糾 甘{}(召 銀 τ干. コ 臼し1舎 フ㍗叫01葦 ≡}衷 呈/皿. 私 の足 が 湯 気 一 で/*に一 火 傷 した 。. 6. ←. 私 の足 が 熱 湯 一 で/*に一 火 傷 した 。 母 の親指 が包丁一 で/*に一 切 れ た 。. H. 日i1銀τ干. の 実 例 で 見 た 韓 国 語 助 詞/日 本 語 助 詞 の背 後 に潜 む概 念 的 並 行 性 を 明 らか に す る こ と が で き る。 確 か に,(1)一(3)で. は 同 じ事 象 を 表 す の に,韓 国 語 で は 「州[e]」,日. られ て い る 。 しか し なが ら,セ ク シ ョ ン3の(5)(以. (4)a「. 司1」一. 「到 達 点(goal)≒ position)≒ →[+無. b.回. 囚. ・立 呈 」 一. 下(4)と. 本 語 で は 「で 」 が 用 い. して 再 掲). 存 在 位 置 の 変 化 」 及 び 「到 達 点 に お け る 位 置(goa1. 存 在位 置」概 念表 示助 詞 指 定 の 存 在 位 置]・[一. 形 式 ・形 態] ・[+抽. 象 的 一 点]. 「利 用 形 式 ・形 態 」 概 念 表 示 助 詞. →[一. 無 指 定 の 存 在 位 置]・[+形. 一96一. 式 ・形 態] ・ 卜 抽 象 的 一 点].

(31) 日 ・韓 助 詞 の 認 知 的 分 析 一 で 明 ら か に な っ た よ う に,韓 [+抽. 象 的 一 点]」. 国語 助 詞. 「州[e]」. は. 「に/司1[e]」v.s.「. で/呈[ro]」. 「[+無 指 定 の 存 在 位 置]・[一. と い う 意 味 要 素 を 包 含 す る 「到 達 点(goal)≒. 一. 形 式 ・形 態]・. 存 在 位 置 の 変 化 」 及 び 「到 達 点. に お け る 位 置(goalposition)≒. 存 在 位 置 」 概 念 表 示 助 詞 で あ る こ と か ら,こ. 的 見 地 に 立 脚 し て(1)一(3)が. 表 す 各 々 の 事 象 が 捉 え られ て い る と考 え な け れ ば な ら な い 。 つ. ま り,(1)一(3)が. (1)'tη. 表 す 事 象 は そ れ ぞ れ,次. 早}014千二誉712丑_三齪. こ で も同 様 の 概 念. の(1)'一(3)'. 糾 ノ≦}{}(至]銀]〔 〕L. (私 の 足 が 湯 気 に 接 触 し て 火 傷 し た) (2)'川. 世01里. 囚{}暑. 州 石ζ 胡・ 補 糾 杢}{}唱. 銀1斗.. (私 の 足 が 熱 湯 に 接 触 し て 火 傷 し た) (3)'61ロ1し1舎7}一. 達十〇1そ}(せ)◎11フ醤尋 司1ノ 日 司1銀亡ト.. (母 の 親 指 が 包 丁(の. 刃)に. 接 触 し て 切 れ た). 各 々 の そ れ と意 味 的 に 等 価 で あ る こ とか ら も明 ら か な よ う に,「牛 吾 フ1/湯 気 」,「旦 円 金 暑/熱 湯 」,「 恐(せ)/包. 丁(の 刃)」 の 「表 面 」 とい う場 所 に身 体 部 位 が 「 接 触 」 す る と い う概 念 が 「剣. [e]」 に 包 含 さ れ て い る の で あ る。 最 後 に 述 べ て お き た い こ と は,. の2点. (a)こ. れ らの構 文 に使 わ れ る動 詞 は必 ず 自動 詞 で あ る こ と,. (b)こ. れ らは統 語 論 的 に も意 味 論 的 に も受 動 態 と は無 関係 な構 文 で あ る こ と. で あ る。. お わ りに 本 論 で は英 語 前 置 詞at,on,inを 観 察 す る こ と に よ っ て 「次 元 の 論 理 」 に 関 す る 人 間 の メ タ フ ォ リ カ ル な 認 識 を明 らか に し,次 に,日 本 語 助 詞 と韓 国語 助 詞 との 概 念 的並 行 性 を論 じた 。 こ の よ う に,英 語/日 本 語/韓. 国 語 と言 語 の種 類 が 変 わ っ て も 同 じ概 念 化 が 観 察 さ れ る の は,各 々 の 言. 語 の使 用 者 が 同 じ 「人 間 と い う生 物 」 で あ る か らで あ り,言 語 に刻 ま れ た 我 々 の 認 識 を観 察 す る こ とは,ま. (注)こ. さ に 「人 間 の 本 質 」 を見 つ め る こ と に 他 な らな い 。. の 論 文 は構 成 上 の 理 由 で 李(2003)と. 一 部 内 容 が 重 複 して い る こ と を付 記 して お く。. 一97一.

(32) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要6巻1号(2006・7) 参 考 文 献 荒 木 一 雄 他(編)(1985)『. 英 語 表 現 辞 典 』(Wr∫'θ〆5G厩46∫oEηg"訪. Chambada1,L.(1970)D'α. σ∫α8θ.(=WGEσ))研. 究 社.東. 京.. 娩 ηαかθ465〃2α'加 醒α'吻 ε3配046rη ε3.(Dictionnairesde1暫hommeduXXe. siecle;32),Larousse.(lyanagaS.etal.(trans.)(彌 百 科 』 平 凡 社.東. 伽rε5'η5yη 燃. 市 川 繁 治 郎 他(編)(1995)『. 新 編. 究 社.東. 池 上 嘉 彦(1981)『. ラ ル ー ス 現 代 数 学. 京.). Gruber,J.S.(1976)Lα'cα13'r配. (=KDEC))研. 永 昌 吉 他 訳)(1977)『. αη436〃 τ α鷹'c3.NorthHolland.Amsterdam.. 英 和 活 用 大 事 典 』(跣8κ8承y媚. 肋D'c∫ ∫oη αびqプEηgZ納CoZlocα. ∫'oη5,. 京.. 「す る 」 と. 「な る 」 の 言 語 学 一 言 語 と 文 化 の タ イ ポ ロ ジ ー へ の 試 論 一 』 大 修 館.東. 京. 池 上 嘉 彦(1983)『. 意 味 論 』 大 修 館.東. 金 田 一 京 助 他(編)(1989)「. 京.. 新 明 解 国 語 辞 典 』 三 省 堂.東. 小 西 友 七(1991)「. 英 語 前 置 詞 活 用 辞 典 』 大 修 館.東. 京.. 小 西 友 七(1996)『. 英 語 シ ノ ニ ム の 語 法 』 研 究 社.東. 京.. Lakof£G.andM.Johnson(1980)Mθ. ゆ 加r5w6加. (Watanabe,S.etal.(trans.)(渡. θ用7乃o配8玩. 李 潤 玉(2003)『. 伽Fz8曲. レ ト リ ッ ク と 人 生 』 大 修 館.東. 京.). 一 η 昭E〃3わ041〃38痂 ル伽4碗41∫5c勿z18π86∫o. 一.BasicBooks.NewYork.. 異 言 語 間 に 共 通 す る概 念 研 究. に 一 』 博 士 論 文.大. 一 日 本 語 の 助 詞,韓. んZ(ゾEηgZ納Gr伽. 茂 木 勇 他(編)(1996)『. 醒αF&σ. 数 学 小 辞 典 』 共 立 出 版.東. Quirk,Retal.(1972)AGrα. 国 語 の 助 詞,英. 語 の 前 置 詞 を対 象. 阪 外 国 語 大 学 言 語 社 会 学 会.. Leech,G.N.(ed.)(1989)Aη. 新 村 出(編)(1998)「. εBy.UniversityofChicagoPress.Chicago.. 部 昇 一 他 訳)(1986)『. Lakof五G.andM.Johnson(1999)P観030卿y加 W観. 京.. ∫α86.ThomasNelsonandSons,NewYork.. 京.. 〃z配αr(ザcoη'6醒 ρo雌 ηEπ91'31LLongman.London. 広 辞 苑 』 岩 波.東. Summers,D.(ed。)(1995)Loηg脚. 京.. πD'c'∫oη ασqプCoη. 吻1ρor召7yEηg1納.(=LDCE)3rdedition.. Longman.London. 上 野 義 和(1987)「. 前 置 詞 と そ の 原 義 」 『英 米 研 究 』15.大. 上 野 義 和(1988)「. 英 語 の 前 置 詞 一 統 語 的 お よ び 意 味 的 特 性 一 」 「英 米 研 究 』16大. 上 野 義 和(1995)『. 英 語 の 仕 組 み 一 意 味 論 的 研 究 一 』 英 潮 社,東. 上 野 義 和(編)(2002)『 上 野 義 和(2005)「 上 野 義 和(編)(2006)『. 阪 外 国 語 大 学.. 京.. 認 知 意 味 論 の 諸 相 一 身 体 性 と 空 間 の 認 識 一 』 松 柏 社.東 英 語 教 育:論. 理 と実践. 阪 外 国 語 大 学.. 京.. 一 認 知 言 語 学 の 導 入 と そ の 有 用 性 』 博 士 論 文.芦. 英 語教 師 の ため の 効 果 的 語彙 指 導 法 一. 東 京.. 一98一. 屋 大 学/. 認 知 言 語 学 的 ア プ ロ ー チ ー 』 英 宝 社..

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参照

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