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親密な関係における対人葛藤

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Academic year: 2021

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(1)Title. 親密な関係における対人葛藤. Author(s). 古村, 健太郎; 戸田, 弘二. Citation. 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 58(2): 185-195. Issue Date. 2008-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/87. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第58巻 第2号 JournalofHokkaidoUniversityofEducation(Education)Vol.58,No.2. 平成20年2月 February,2008. 親密な関係における対人葛藤 古村健太郎・戸田 弘二*. 北海道教育大学大学院札幌・岩見沢夜学枚教育専修 *北海道教育大学札幌枚心理学研究室. InterpersonalConflictinCloseRelationships KOMURAKentaroandTODAKoji* SchoolofEducationMastersCourse,Sapporo−IwamizawaCampus HokkaidoUniversityofEducation *DepartmentofPsychology,SapporoCampus, HokkaidoUniversityofEducation. 要 旨 本研究は,対人葛藤対処方略が親密な2者関係の維持と発展にどのように影響するかを検討することを主 な目的とした。208名(男性77名,女性125名,不明1名)の大学生を対象とした質問紙調査の結果,①恋人 関係でも同性の親友関係でも対処方略としては,「譲歩」,「対話」,「回避」,「攻撃」の4因子が抽出され,. これに基づいて対処方略尺度を作成した。②恋人関係では,男女とも「譲歩」と「対話」が多く用いられる ものの,女性は男性よりも「回避」と「攻撃」を多く用いていた。③恋人関係でも,同性の親友関係でも,「対. 話」は関係をポジティブに変化させ,関係へのコミットメントを高めるが,「回避」は関係をネガティブに 変化させ,関係へのコミットメントを低めていた。④「譲歩」は恋人の場合は直接コミットメントを高める が,親友の場合はこのような効果は得られなかった。以上の結果を関係解消へのコストや別れの主導権とい う観点から議論した。. Keywords:対人葛藤,対処方略,親密な2者関係. 問 題 本研究の目的は対人葛藤時に取る対処方略が親. 究では,双方向の意見や立場を尊重するような建 設的な方略が有効であるとされてきた。その主な 内容は,建設的な方略は関係満足度を高め,関係. 密な2者関係の維持と発展にどのように影響する. の親密さと安定性の発達を促し(Canary,. かについて検討することである。. Cupach,&Messman,1995),葛藤当事者双方に. 現在までに行われている対人葛藤対処方略の研. ポジティブな影響を与える可能性があり(黒川・. 185.

(3) 古村健太郎・戸田 弘二. 古川,2000),相手の破壊的な対処方略に対して. 調方略が最も使用されるものの,父薫別こは対決方. いかに建設的な対処方略を取るかが関係の維持に. 略を,同性の親友には回避方略を相対的に多く使. 重要(Rusbult,Johnson,&Morrow,1986)とさ. 用するという結果を報告している。また,. れている。このような研究のもと,対人葛藤研究. Laursen(1993)は,12の先行研究についてのメ. は対処方略の選択に関心が注がれることが多かっ. タ分析を行い,対人葛藤の相手を親密な仲間関係. た。. しかし,近年では建設的な対処方略以外の有効. (恋人,親しい友人)・親・その他(先生・クラ. スメート)に,対処方略を主張・交渉・回避の3. 性も指摘されてきている。例えば,加藤(2001). カテゴリーに分類した。そして,親密な仲間関係. では,対人ストレスイベントにおいてストレスフ. では主張や回避を避けて交渉方略が多く選択され. ルな関係に対して成り行きにまかせる方略,すな. ること,親やその他の関係では主張方略が有力な. わち解決先送り方略が精神的健康と正の関連があ. 方略として選択されていることを報告している。. るとしている。このことから,ストレスマネジメ. ただし,Laursenは,恋人と親友を同じカテゴ. ントの視点からは,建設的な行動だけが必ずしも. リーとして分類しているが,恋人と親友では対処. 適応的であるとは限らないといえる。また,東海. 方略が異なることも指摘されている。例えば,中. 林(2006)は,思い通りにならない事態を自分な. 村(1991)は主観的親密度から分類された「友人. りに意味付けた譲歩(例えば,「彼のモチベーショ. 以上恋人未満」と「恋人以上」の2つの関係での. ンのために譲歩を使うことはしょうがない」など). 対人葛藤における関係維持行動を比較した。その. を用いることでその場の雰囲気が険悪になること. 結果,「恋人以上」の関係は「友人以上恋人未満」. を避けることができ,葛藤解決はできないものの,. の関係に比べて対話行動(Voice)が多く,退去. 夫婦間の葛藤内容や夫婦関係の見直しによって夫. 行動(Exist)が少ないことを明らかにした。また,. 婦関係の発達が促されるとした。だが,東海林自. Graziano,Jensen−Cambell,Hair(1996)では,女. 身も問題点として挙げているように,譲歩が夫婦. 性は葛藤時に友人関係と比べて恋人関係で,服従,. 関係以外の親密な関係においても有効かどうかは. 承諾,歩み寄り,待機などの交渉方略を取ること. 疑問が残る。なぜなら,夫婦関係は婚姻関係によっ. がよい選択であると認知していると報告してい. て結ばれた社会的関係であるため関係を解消する. る。以上のように,恋人と友人とでは対処方略選. のに費やすコストは非常に大きいのに対して,恋. 択が異なるという知見は碇出されているものの,. 人や親友といった親密な関係では関係解消に費や. それらの方略が関係の維持・発展にとって有効な. すコストは夫婦関係に比べると小さい。それゆえ,. 方略であるかどうかについて恋人と親友とを比較. コストの差によって,夫婦では関係の維持を前碇. している研究は,筆者の知る限り存在しない。そ. に葛藤の対処を行うのに対し,恋人や親友では関. こで,本研究では,対処方略が関係に与える影響. 係の解消も視野に入れながら葛藤の対処を行うと. について,恋人と親友の差異を検討することとす. いう違いが考えられる。このような関係解消への. る。. コストの違いを考えると,恋人や親友といった親. ところで,現在まで,対処方略に関しては様々. 密な関係で譲歩が有効かどうかは改めて検討する. な分類がなされ,各研究者は自分の好む分類を用. 必要がある。そこで本研究では,どのような対処. いて研究を行ってきている(福島・大淵,1997)。. 方略が親密な関係の維持と発展に寄与するのかを. その中でも親密な関係を対象としているものに. 改めて検討していく。. は,Falbo&Peplau(1980)やRusbultetal.(1986). また,対処方略の選択は関係性の違いによって. などがある。しかし,これらの分類を恋人と親友. 異なることが指摘されている。深田・山根(2003). との比較のために用いることには問題がある。と. は大学生を対象とした研究で,関係性を越えて協. いうのも,恋人と親友とではその関係性の違いゆ. 186.

(4) 親密な関係における対人葛藤. え,対処方略にも違いがあることが予想されるか. 細は古村(2007)を参照にされたい。. らである。例えば,恋人との対人葛藤では関係の. ②対人葛藤対処方略に関する尺度 予備調査1. 解消を切り出すという「正式な関係の解消」が一. を基に作成した20項目と飛田・大淵(1990)を基. つの方略として用いられる可能性があるが,親友. に作成した8項目を使用した。項目内容は,対話. では関係が自然消滅するような方略の方が多く用. により対人葛藤を対処しようとする方略(6項. いられる可能性もある。逆に親友関係特有の対処. 目),相手に譲歩することで対人葛藤を対処しよ. 方略もあるだろう。これまでの研究はいずれも,. うとする方略(6項目),相手や対人葛藤自体を. このような恋人,親友それぞれに特有な対処方略. 回避しようとする方略(7項目),相手を攻撃す. については考慮していない。そこで,本研究では. る方略(6項目),互いに妥協することで対処し. 事前に面接調査を行い,恋人と親友それぞれとの. ようとする方略(3項目)の5つの対処方略で構. 葛藤場面で実際に用いられた対処方略を整理し,. 成されている。回答は,恋人と親友の2対象につ. これらを用いて以下の目的を検討することとする。. いて“非常にあてはまる’’から“全くあてはまら. 以上より,本研究では対人葛藤対処方略尺度を. ない”の5件法で求めた(Tablel,2を参照)。. 作成し,対処方略が恋人と親友とでは異なるかど. ③対人葛藤の結果に関する尺度 予備調査を基. うかについて検討することを第1の目的とする。. に作成した16項目を使用した。項目内容は関係の. 次いで,その尺度に基づいて恋人と親友関係の維. ネガティブな変化(9項目)とポジティブな変化. 持と発展にそれぞれの対処方略がどのように影響. (7項目)の2側面で構成されている。回答は対. するかについて検討することを第2の目的とす. 人葛藤対処方略に関する項目と同様に,2対象に. る。. ついて5件法で求めた(Table3,4を参照)。. ④コミットメント尺度 恋人,親友とのコミッ トメントについて,中村(1991),中村・中田(2002) 方 法. を基に作成した6項目を使用した。項目内容はコ. 調査対象者 北海道内の国立大学,私立大学に. ミットメントに関する3項目(「私は相手との関. 通う大学生208名(男性77名,女性125名,不明1. 係をとても大切にしている」,「私は相手に影響を. 名)。平均年齢20.72歳(SD=1.39). 与えている」,「相手と私の関係は長く続くと思. 質問紙構成 ①対人葛藤の原因に関する質問. う」),関係満足度に関する3項目(「私は相手と. 恋人との対人葛藤の原因,親友との対人葛藤の原. ずっと付き合っていきたい’’,“私は相手との関係. 因について「その人(恋人/親友)とのけんかの. に満足している」,「私は相手のことを愛している. 原因は何でしたか。枠の中に具体的に思いつく限. (とても好きだ)」)で構成されている。回答は対. り記入してください」と教示し,枠内に「恋人と. 人葛藤対処方略に関する項目と同様に,2対象に. 一緒にいるときにかまってもらえなかった/親友. ついて5件法で求めた。. としていた約束を破ってしまった」と例を挙げ,. 調査対象・実施方法 2006年から11月下旬から. 自由記述により回答で求めた。ただし,この質問. 12月下旬にかけて,集合調査および留置調査を. への回答は今回の分析からは除外した。なお,詳. 行った。. 1 予備調査は大学生(男性10名,女性10名)に対して行い,「対人葛藤の原凶」,「どのように対処したか(対処方略)」,「そ の対処方略を用いた結果」について半構造化面凛を用いて聞き取りを行った。その結果,対処方略については恋人で59件, 親友で39件の回答が,対処方略を用いた結果については恋人で18件と親友で10件の回答が得られた。得られた回答は第1著 者と心理学を専攻する大学生生1名でKJ法を行い分析した。その結果,対処方略は「対話」,「譲歩」,「回避」,「攻撃」に,. 対処方略の結果は「ポジティブ変化」と「ネガティブ変化」に分類された。. 187.

(5) 古村健太郎・戸田 弘二. 第1因子は,「恋人の気持ちに沿うように振る 結 果 対人葛藤対処方略尺度の構成 恋人との対人葛藤における対処方略28項目を最. 舞う」,「自分が悪いとは思わないが謝ってけんか を終わらせる」,「おだてたりサービスを良くした. りする」など,恋人に譲歩する因子と解釈された。. 尤法・斜交promax回転により因子分析したとこ. よって第1因子を「譲歩」因子と命名した。第2. ろ固有値1.0以上で9因子が抽出された。固有値. 因子は,「納得するまで話し合う」,「悪かったこ. の減衰状況と各因子の内容から,4因子解が最適. とを認め謝る」,「互いにとって都合の良い解決策. と判断されたため,因子数を4にして再び同様の. を碇案する」など,対話により建設的に対処しよ. 因子分析を行った。その結果,いずれの因子にも. うとする因子と解釈された。よって,第2因子を. 負荷量の少なかった3項目(「一方的に文句を言. 「対話」因子と命名した。第3因子は,「恋人の. う」,「ふて寝する」,「妥協する」),複数の因子に. 意見や考えを無視する」,「暴力を振るう」,「脅し. 高い負荷量を示していた2項目(「同じことをし. てけんかを終わらせる」など,恋人に対して攻撃. て恋人に気持ちをわからせる」,「嘘をつく」),解. 的に振る舞うことで対処しようとしている因子と. 釈困難な項目2項目(「第3者に助けを求める」,. 解釈することができた。よって,第3因子を「攻. 「交換条件を出す」)の計6項目を削除し,再び. 撃」因子と命名した。第4因子は,「メールを拒. 最尤法・斜交promax回転による因子分析を行っ. 否する」,「しばらく会わないようにする」,「別れ. た(Tablel参照)。21項目における4因子解での. 話をする」など,相手を回避する因子と解釈され. 累積寄与率は52.2%であった。. た。よって,第4因子を「回避」因子と命名した。. Tablel恋人との対人葛藤対処方略についての因子分析結果(最尤法・prOmaX回転) 1. 2. 3. 4. .ガ .12 .12 −.24 恋人の気持ちに沿うように振る舞う .好 一.02 .12 −.18 自分が悪いとは思わないが謝ってけんかを終わらせる .12 けんかについてふれないようにする .〟 −.07 .05 .‘♂ .05 .24 −.04 おだてたりサービスを良くしたりする .J押 .37 −.08 .13 恋人に都合の良い解決策を提案する .即 −.11 −.05 .17 何もせず恋人が冷静になる時間をとる .イ7 −.22 −.29 −.01 不満はあるが我慢する −.13 .〃 −.04 −.01 納得するまで話し合う .03 .29 .影 −.21 悪かったことを認め謝る .11 .£! .04 .17 互いにとって都合の良い解決策を提案する .41 .好 一.17 −.01 反省して態度をあらためる −.27 .〟 .20 −.03 自分の考えを伝える .16 −.27 .〟 .04 相手の意見や考えを無視する −.02 −.07 .1柑 −.08 暴力を振るう .02 .14 ∴好 .16 脅してけんかを終わらせる .01 .14 .イタ .16 暴言を吐く 一方的に譲歩させる .20 −.07 .〟 .03 −.11 .22 .14 .♂7 メールを拒否する .00 .38 .19 .‘♂ しばらく会わないようにする −.15 .18 .16 .∬ 別れ話をする .34 −.16 .26 .イ♂ よそよそしい態度を取る 回転後の負荷量平方和 3.41 2.22 2.69 1.93. Ⅱ III Ⅳ. Ⅱ .12 −. 因子間相関 Ⅰ Ⅰ. Ⅲ. Ⅳ. .4(i .20 −.0(i −.1り. .23. α係数 .775 .655 .656 .651. 188.

(6) 親密な関係における対人葛藤. 尤法・斜交promax回転により因子分析したとこ. 第1因子と第3因子の間に比較的強い負の相関. ろ固有値1.0以上で10因子が抽出された。固有値. (γ=−.46)がみられたものの,他の因子間相関. の減衰状況と各因子の内容から4因子解が最適と. はいずれも低いものであった。. 次に,各因子に0.4以上の負荷量を示す項目を. 判断されたため,因子数を4に指定して同様の因. 用いてCronbachのα係数を算出した。その結果,. 子分析を行った。その結果,どの因子にも負荷量. 「譲歩」因子で.78,「対話」因子で.66,「攻撃」. の少なかった3項目(「ふて寝をする」,「交換条. 因子で.67,「回避」因子で.65となった。信頼性. 件を出す」,「暴言を吐く」),複数の因子に高い負. 分析の結果,「対話」因子において,「自分の考え. 荷量を示した4項目(「不満はあるが我慢する」,. を伝える」の項目を削除するとα係数は.69と. 「同じことをして気持ちをわからせる」,「何もせ. なったので,以降の分析からはこの項目を削除し. ず相手が冷静になる時間を取る」,「意見や考えを. て行うこととした。以上の理由から,各因子に該. 無視する」)の計7項目を削除し,再び最尤法・. 当する項目(第1因子7項目,第2因子4項目,. 斜交回転による因子分析を行った(Table2参照)。. 第3因子5項目,第4因子4項目)の平均値を算. 21項目に対する4因子解での累積寄与率は51.7%. 出し,それぞれ譲歩得点,対話得点,攻撃得点,. であった。. 回避得点とした。いずれの得点も点数が高いほど,. 第1因子は,「相手に都合の良い解決策を碇案. 譲歩,対話,攻撃,回避という対処方略を選択し. する」,「相手の気持ちに沿うように振る舞う」,「自. ていることを表す。. 分は悪くないが謝ってけんかを終わらせる」など 相手に譲歩することによって対処しようとする因. 親友との対人葛藤における対処方略28項目を最. Table2 親友との対人葛藤対処方略についての因子分析結果(最尤法・prOmaX回転) 2. 1. 親友にとって都合の良い解決策を提案する 親友の気持ちに沿うように振舞う 自分は悪いとは思わないが謝ってけんかを終わらせる おだてたり,サービスをよくしたりする 互いにとって都合の良い解決策を提案する 互いに妥協しあう けんかについて触れないようにする 自分の考えを伝える 絶交する よそよそしい態度をとる メールを拒否する 数日会わないようにする 反省して態度を改める 一方的に譲歩させる 一方的に文句を言う. 3. 4. .&, .04 .04 −.12 .1好 一.03 .13 −.10 .好 一.09 −.29 .01 .J7 .03 −.18 .25 .J7. .04. .07 −.24. .イタ .00 −.12. .02. .イ‘ .32 −.01 .04 −.02 一.7♂ −.02 −.01 −.03. .7♂. −.11 .上野. .04. −.15. .13. .09. .00 .イ7 −.07 .23 .20. .18. .〟 .00 −.09 −.10 .7♂ .18. .40. −.10. 一.J7. .01. .14. −.19. 一.〟. .18. .40 −.14 .〟 .10 −.02 −.20 .好 一.17 −.01. .16 −.08. .24. 回転後の負荷量平方和 因子間相関 Ⅰ Ⅰ Ⅱ III Ⅳ. 3.52. .05. .i移. .10. .01 .上げ. .13. .02. .00. .23. .13 .イ7. 2.26. 2.42. .〟. 2.09. Ⅲ Ⅳ Ⅱ .21 .39 .32 −.28 .22 −. 納得するまで話し合う 第3者に助けを求める 暴力を振るう 脅してけんかを終わらせる 嘘をつく. −. 悪かったことを認め,謝る. −.07. α係数 .781 .642 .686 .533. 189.

(7) 古村健太郎・戸田 弘二. 子と解釈された。よって,第1因子を「譲歩」因. 目)の平均値を算出し,それぞれ譲歩得点,回避. 子と命名した。第2因子は,「絶交する」,「よそ. 得点,対話得点,攻撃得点とした。いずれの得点. よそしい態度を取る」,「メールを拒否する」など,. も点数が高いほど親友との対人葛藤において,譲. 相手を回避することにより対処しようとする因子. 歩,回避,対話,攻撃という対処方略を選択して. と解釈された。よって第2因子を「回避」因子と. いることを表す。. 命名した。第3因子は,「反省して態度を改める」, 「納得するまで話し合う」,「第3者に助けを求め. る」など,対話により建設的に対処する因子と解. 対人葛藤の結果に関する尺度の構成 恋人との対人葛藤の結果について16項目を主因. 釈された。よって,「対話」因子と命名した。第. 子法・斜交promax回転により因子分析したとこ. 4因子は,「暴力を振るう」,「脅してけんかを終. ろ,固有値1.0以上で3因子が抽出された。しかし,. わらせる」,「嘘をつく」で構成されており,相手. 固有値の減衰状況と仮説より,2因子解が最適と. に攻撃的に振る舞うことで対処しようとしている. 判断されたため,因子数を2因子に指定して同様. 因子と解釈された。よって,「攻撃」因子と命名. の分析を行った(Table3参照)。16項目に対する. した。因子間相関は−.28∼−.39と比較的弱い相関. 2因子解での累積寄与率は57.9%であった。 第1因子は「恋人が原因のストレスが増えた」,. 関係にあった。. 次に,各因子の項目を用いてCronbachのα係. 「恋人といることがつらくなった」,「恋人をあま. 数を算出した。その結果,「譲歩」因子で.78,「回. り好きではなくなった」など恋人との関係がネガ. 避」因子で.64,「対話」因子で.69と信頼性が確. ティブに変化したと認知したことを表す因子で. 認された。「攻撃」因子は.53であったが,「嘘を. あった。そこで,第1因子を「ネティブ変化」因. つく」の項目を削除すると.70とα係数がかなり. 子と名付けた。第2因子は,「恋人との距離が縮. 高くなることがわかったため,以降の分析では「嘘. まったような気がした」,「結婚したい気持ちが強. をつく」の項目を除外することとした。以上の理. くなった」,「恋人との身体的接触が増えた」など. 由から,各因子に該当する項目(第1因子7項目,. 恋人との関係がポジティブに変化したと認知した. 第2因子5項目,第3因子6項目,第4因子2項. ことを表す因子であった。そこで,第2因子を「ポ. Table3 恋人との対人葛藤結果についての因子分析結果(主因子法・prOmaX回転) 2. 1. 恋人が原因のストレスが増えた 恋人といることがつらくなった 恋人のことをあまり好きではなくなった 恋人に本音を言わなくなった 恋人と結喪昏はできないと思った 恋人と別れたくなった けんかを避けるため自分が気を遣うようになった 恋人との関係が気まずくなった 恋人と一緒にいたい気持ちが弱くなった 恋人との距離が縮まったような気がした 恋人と結衆昏したい気持ちが強くなった 恋人との身体的接触が増えた 以前よりも恋人と親密になった 恋人のことを大切にするようになった 恋人に大切にされるようになった けんかによって2人のルールができた. .β7 .14 .&才 一.07 .符 −.09 .符. .09. .7オ ー.13 .〃 −.06 .〟 .37 .〟 .02 .J7 −.21 −.06 .J貯 .00 .〝 .22 .7ノ ー.18 .‘ク ー.06 .甜 −.05 .‘2 .15. .〟. 回転後の負荷量平方和 5.54 4.51 凶子間相関 −.4b. α係数 .902 .853. 190.

(8) 親密な関係における対人葛藤. ジティブ変化」因子と名付けた。第1因子と第2. とを表す因子であった。よって,第1因子を「ネ. 因子の因子間相関は−.46と比較的強い負の相関が. ガティブ変化」因子と命名した。第2因子は,「親. 見られた。. 友から大切にされるようになった」,「親友のこと. 次に,各因子に0.4以上の因子負荷量を示す項. をより好きになった」,「親友のことを大切にする. 目を用いてCronbachのα係数を算出した。その. ようになった」など親友との関係がポジティブに. 結果,ネガティブ変化で.90,ポジティブ変化で.85. 変化したことを表す因子であった。よって,第2. といずれも高い内的一貫性が確認された。そこで. 因子を「ポジティブ変化」因子と命名した。第1. 各因子に該当する項目(第1因子9項目,第2因. 因子と第2因子の因子間相関は−.33と比較的弱い. 子7項目)の平均値を算出し,それぞれネガティ. 負の相関がみられた。. ブ変化得点,ポジティブ変化得点とした。両得点. 次に,各因子に.40以上の因子負荷量を示す項. とも点数が高いほど,恋人との関係がネガティブ. 目を用いてCronbachのα係数を算出した。その. に変化もしくはポジティブに変化したと認知した. 結果,ネガティブ変化で.89,ポジティブ変化で.85. ことを意味する。. といずれも高い内的一貫性が確認された。そこで. 親友との対人葛藤の結果について16項目を主因. 各因子に該当する項目(第1因子9項目,第2因. 子法・斜交promax回転で因子分析したところ,. 子7項目)の平均値を算出し,それぞれネガティ. 固有値1.0以上で3因子が抽出された。しかし,. ブ変化得点,ポジティブ変化得点とした。両得点. 固有値の減衰状況と仮説より2因子解が最適と判. とも点数が高いほど,親友との関係がネガティブ. 断されたため,因子数を2に指定して同様の分析. に変化もしくはポジティブに変化したと認知した. を行った(Table4参照)。16項目に対する2因子. ことを意味する。. 解での因子寄与率は58.3%であった。. 第1因子は,「親友とずっと付き合っていくこ とはできないと思った」,「親友があまり好きでは. コミットメント尺度の構成. 恋人との関係についてのコミットメントに関す. なくなった」,「親友との距離が短くなった気がし. る6項目を主因子法により因子分析したところ,. た」など親友との関係がネガティブに変化したこ. 固有値1.0以上で1因子が抽出された。すべての. Table4 親友との対人葛藤結果についての因子分析結果(主因子法・prOmaX回転) 2. 1. 親友のことがあまり好きではなくなった ずっとつきあっていくことはできないと思った 親友と一緒にいたい気持ちが弱くなった 親友といるのがつらくなった 親友と絶交したくなった 親友に本音を言わなくなった 親友に気を使うようになった 親友が原因のストレスが増えた 親友との関係が気まずくなった 親友に大切にされるようになった 親友のことを大切にするようになった ずっと親友でいたいと思った 親友との距離が縮まった 以前よりも親友と仲良くなった 親友と一緒にいる時間が増えた けんかによって2人のルールができた. .紺 −.06 .一% .02 .作 −.08 .作 .7J. .01 .07. .‘ク ー.05 .〟 .23 .1好 一.11 .上野 .06 .19 .一汐 .10 .β〝 −.09 .作 −.24 .7〝 −.08 .‘ク ー.12 ‥紺 .28 .イ7. 回転後の負荷量平方和 5.30 4.05 凶子間相関 −.33. α係数 .890 .854. 191.

(9) 古村健太郎・戸田 弘二. 項目が第1因子に.40以上の負荷量を示していた. 4. ことから,1因子構造とみなし,6項目での. 3.5. Cronbachのα係数を算出した。その結果,.84 と十分な内的一貫性が確認された。そこで各項目. 3. 2.5. の平均値を算出し,これを恋人へのコミットメン 2. ト得点とした。この得点は点数が高いほど恋人に コミットメントを持っていることを意味する。. 親友との関係についてのコミットメントに関す る6項目についても同様の因子分析を行ったとこ ろ,やはり1因子構造が確認されたため,6項目. 1.5. 1. 0.5. 0. 譲歩. でのCronbachのα係数を算出した。その結果,. 点とした。この得点は点数が高いほど親友へのコ ミットメントを持っていることを意味する。. 攻撃. 回避. Figurel恋人との対人葛藤における対処方略得点. .85と充分な内的一貫性が確認された。そこで各 項目の平均値を算出し,これをコミットメント得. 対話. 4. 3.5. 3. 2.5. 対処方略得点の比較 2. 恋人と親友とでは取りやすい対処方略が異なる. かどうかを検討するため,恋人と親友それぞれに ついて,対処方略(譲歩/対話/回避/攻撃)× 性別(男/女)の2元配置分散分析を行った。対 処方略は被験者内要因,性別は被験者間要因であ る。その結果,恋人において対処方略と性別の交 互作用(ダ(1,108)=4・92,♪<・05)と対処方略. 1.5. 1. 0.5. 0. 譲歩. 対話. 攻撃. 回避. Figure2 親友との対人葛藤における対処方略得点. の主効果(ダ(1,108)=37・24,♪<・001)が見ら. れた。そこで,男女別に対処方略得点の一元配置. 対処方略が対人葛藤の結果とコミットメントに与. 分散分析及び4つの対処方略得点に対する男女間. える影響. でt検定を行ったところ,男性においては譲歩得. 対人葛藤に対する対処方略が親密な2著聞係に. 点,対話得点>回避得点>攻撃得点の順で,女性. 及ぼす影響に着いて検討するために,対処方略が. においては譲歩得点,対話得点,回避得点>攻撃. 関係を変化させ,これが相手との関係へのコミッ. 得点の順で有意に得点が高いこと,また,攻撃得. トメントに影響するという因果モデルを想定し,. 点と回避得点では女性の方が男性よりも有意に高. 恋人と親友それぞれについてパス解析を行った。. いという結果が得られた(Figurel参照)。 一方,親友では対処方略の主効果のみ有意で. 恋人との関係(Figure3参照)では,対話方略 は関係のポジティブな変化を促進(β=.55,♪. あった(ダ=65.19,♪<.001)。そこで多重比較. <.001)し,ネガティブな変化を抑制(β=−.19,. を行ったところ,譲歩得点,対話得点>回避得点. ♪<.05)すること,回避方略と譲歩方略はネガ. >攻撃得点の順で有意に高いという結果が得られ. ティブな変化を促進(それぞれβ=.54,♪<.001. た(Figure2参照)。. ;β=.25,♪<.01)することわかった。また, コミットメントとの関連ではネガティブ変化はコ. コットメントを抑制(β=−.49,♪<.001)する. 192.

(10) 親密な関係における対人葛藤. 容は恋人も親友も譲歩方略,対話方略,攻撃方略,. 回避方略の4因子構造であることがわかった。恋 人と親友で因子構造を比較してみると,因子を構 成する項目に若干の違いはあるものの,対処方略 の構造にはほとんど差がみられなかった。現在ま で行われてきた対処方略の次元分類はほとんど2 Figure3 恋人との対人葛藤における対処方略の影響. 次元であった。例えばRusbult,Johonson,Mor− row(1986)では,建設的一破壊的次元と積極的 一受動的という2次元から「退去」,「対話」,「待. [垂:互:1. 機」,「無視」の4カテゴリーを設定している。ま. た,Rubin,Pruitt,&Kim(1994)では自己への 関心と他者への関心の2次元から「問題解決」,「服 従」,「回避」,「強制」という4カテゴリー分類を. している。本研究の4分類もこれらの分類と類似 Figure4 親友との対人葛藤における対処方略の影響. している。例えば,「対話」方略は,葛藤の解決. に積極的で能動的な対処であるという点でRus− 方向で,ポジティブ変化はコミットメントを促進 (β=.31,♪<.001)する方向での有意な関連. bultetal.(1986)の「対話」と,自己への関心 も他者への関心も高いという点でRubinet. がみられた。なお,譲歩方略はネガティブ変化を. al.(1994)の「問題解決」に類似しているといえ. 媒介することでコミットメントを抑制するという. るだろう。また,「譲歩」方略は受動的で葛藤の. 間接的な効果を持つと同時に,直接コミットメン. 解決に消極的な対処であるという点でRusbultet. トを促進(β=.17,♪<.05)という一見矛盾し. al.の「待機」(受動的だが,楽観的に物事が改善. た効果を持つことがわかった。. するのを待つ)と,相手への関心が高いという点. 一方,親友との関係(Figure4参照)でも恋人. でRubinetal.(1994)の「服従」に類似してい. とほぼ同様に,対話方略はポジティブ変化を促進. るといえる。このように,本研究の4因子構造は. (β=.59,♪<.001),譲歩方略と回避方略はポ. 現在まで碇出されている二次元モデルの分類と類. ジティブ変化を促進(それぞれ,β=.26,♪<. 似しているが,この分類で対人葛藤対処方略の多. .05;β=.42,♪<.001)すること,ネガティ. 様性をカバーできているとは言えない。というの. ブ変化はコミットメントを抑制(β=−.33,♪<. も,福島・大淵(1997)が指摘するように2次元. .001)し,ポジティブ変化はコミットメントを促. によって分類した対処方略カテゴリーでは必ず残. 進(β=.46,♪<.001)することがわかった。. 余項目となる方略が出てきてしまうことが指摘さ. ただし,恋人の場合にみられた譲歩方略のコミッ. れおり,この指摘は本研究の分類にも当てはまる. トメントに対する直接効果は,親友の場合みられ. からである。福島・大淵(1997)は,対処方略を. なかった。. 「統合」(相互に満足できる解決策を探る行動),「懐 柔」(間接的に自分の願望を伝える),「分配」(自. 考 察 本研究では,対人葛藤対処方略尺度を作成し,. 対処方略の内容や取り方が恋人と親友とでは異な るかどうかを検討した。その結果,対処方略の内. 分の立場を強く要求),「攻撃」(相手の恐怖心や 不快感を喚起させる),「同調」(相手の要求に全 面的に従う),「回避」(相手との対決を避ける),「第 3者介入」に分類している。本研究の譲歩には, 福島・大淵の「懐柔」や「同調」が,攻撃には「分. 193.

(11) 古村健太郎・戸田 弘二. 配」や「攻撃」が混在している。このように,一. 譲歩方略はそれまで不満に思っていることの認識. つの対処方略にもいくつかの下位カテゴリーが存. の変化を起こす場合があること,夫婦関係のあり. 在しており,今後はこれらの下位カテゴリーも含. 方を安定させることなどを指摘している。対象者. めて対処方略を把握することのできる尺度を構成. の違いや研究方法の違いから単純に比較すること. していくことで,より詳細に親密な関係における. はできないが,本研究の結果と東海林の知見を比. 対人葛藤を検討することができるだろう。. 較すると,譲歩方略は夫婦,恋人,親友などの関. また,恋人と親友それぞれについて対処方略得. 係性によってその有効性が異なってくる可能性を. 点を比較したところ,男性では譲歩と対話がよく. 指摘することができる。夫婦関係ほどではないに. 用いられていたのに対し,女性では譲歩,対話に. しろ,恋人関係は親友関係より関係解消へのコス. 加えて回避もよく用いられていた。更に,女性は. トが大きく,関係の持続を前碇に葛藤の対処が行. 男性よりも回避や攻撃を多く用いていることもわ. われているのであろう。この違いが譲歩方略の有. かった。回避や攻撃は恋愛関係を終結させる内容. 効性を高める一因となっているのかもしれない。. を含んでいる。つまり,回避や攻撃が女性で多く. なお,本研究では譲歩がどのような文脈,意図で. 用いられたのは別れの主導権は女性が握っている. 用いられたかについての検討はしてない。東海林. (大坊,1988)ことの表れなのかもしれない。一. が譲歩方略の意味付け過程に着目したことや. 方で,親友では対処方略の主効果のみが有意であ. Karremans&VanLange(2004)が,自分を傷. り,性による効果は見られなかった。今回対象と. つけた相手に対する向関係的な動機の変換過程で. した親友関係が同性同士の関係であったためなの. ある寛容性(forgiveness)が譲歩を促進すると. か,親友関係では女性が別れの主導権を握るとは. していることから,関係性の違いの他に譲歩の意. 限らないためなのかは本研究からは明らかにでき. 味付け過程や向関係的な行動への動機の変換過程. ない。今後は,異性の親友との対処方略を調査し,. が譲歩の有効性を高めているのではないかと考え. この点について検討する必要がある。. られる。関係性以外にも,これらのような要因を. 次に,対処方略が親密な2者関係に与える影響 を検討した結果,恋人,親友ともに対話方略は関. 係がポジティブに変化したと認知させ,コミット. 考慮し,譲歩の有効性を検討していくことが今後 求められる。. 以上の結果をふまえ,本研究の課題をいくつか. メントを高めることが示された。これにより,対. 挙げていく。ひとつめは,関係の進展段階を考慮. 話方略は先行研究と同様に関係の維持と発展に適. していないことである。松井(1990)では,恋愛. 応的な方略であるといえる。また,恋人,親友と. 関係が進展するにつれて喧嘩が「口喧嘩」から「別. もに回避方略は関係がネガティブに変化したと認. れようと思った」,そして「殴った,殴られた」. 知させ,コミットメントを低めることから,先行. と進展するとしている。つまり,親密な関係にお. 研究と同様に適応的ではない方略ということがで. ける対処方略にも発達段階がある可能性が考えら. きる。そして,恋人に対して譲歩方略を用いるこ. れる。このことを考慮した親密な関係における対. とは関係がネガティブに変化したと認知させなが. 処方略モデルを構築する必要があるだろう。. らも,その関係へのコミットメントを高めること. ふたつめは,男女差の検討である。本研究のデー. が明らかになった。一方,親友に対して譲歩を用. タは男性のサンプルが少なく,分析に耐えうるも. いることは関係がネガティブに変化したと認知さ. のではなかったが,試みに男女別のパス解析を. せるのみであった。このことから,親友に対して. 行ったところ,恋愛関係において男性では譲歩が. よりも,恋人に対して譲歩方略を用いることの方. コミットメントに対して直接効果を有していたの. が有効であるといえる。夫婦を対象とした東海林. に対し,女性では直接効果は有していなかった。. (2006)では,ポジティブに意味付けられている. 194. この結果は,男性は資源の碇供者であり,専ら“尽.

(12) 親密な関係における対人葛藤. くす’’ことが重要である(中村・中田,2002)と いうことを示すものと考えられる。しかし,本研. 究からはその一般性には言及できない。親密な関. adolescence:NiuJdirectionsjbrchilddevelopment. SanFrancisco:Jossey−Bass.Pp.39−54. 松井豊1993 恋ごころの科学 サイエンス社 中村雅彦1991大学生の異性関係における愛情と関係. 係における対人葛藤において対処方略とその効果. 評価の規定因に関する研究 実験社会心理学研究,31,. を捉えていくには,男女差は無視することのでき. 132−146。. 中村雅彦・中田文 2002 恋愛相互作用がカップルの関. ない要因である。. 以上のような問題点は指摘されるものの, Laursen(1993)が同一のカテゴリーに分類した 恋人と親友でも,対人葛藤において対処方略が関 係に与える影響について差が見られる可能性を本 研究では示すことができたといえる。. 係関与性に及ぼす影響一役資モデルの再検討一 愛媛 大学教育学部紀要(第Ⅰ部教育科学),49,103−117。. 東海林麗香 2006 夫婦間への対処における譲歩の機能 :新婚女性によって語られた意味付け過程に焦点をあ てて 発達心理学研究,34,1−13。. Rubin,J.Z.,Pruitt,D.G.,&Kim,S.H.1994Socialconf /J(、/.・ど∫=JんJ/J/りJ.∫/(J/l・ナナJ(J/l・.(川(J∫l・〃/l・ナナJりJ/.ごJJ(Jl・(J.. NewYork,NY:McGraw−Hill. Rusbult,C.E.&Johnson,D.J.&Morrow,G.D.1986Im− 引用文献. pactofCouplePatternsofProblemSolvingonDis−. tressandNondistressinDatingRelationships.Jour− Canary,D.J.,Cupach,W.R.,&Messman,S.J.1995Re− んJ/わJJ∫/巾し’川リ7′(、/.∫(∼鎖、.. 〃αJq/飽和0〃〟J砂α〃d50Cオα7月げCゐ0わ幻′,4,744−753.. 大坊郁夫1988 異性間の関係崩壊に関する認知的研究 日本社会心理学会第29回大会発表論文集,64−65。. Falbo,T.,&Pcplau,L.A.1980Powcrstratcgicsininti−. (古村健太郎 北海道教育大学大学院生) (戸田 弘二 札幌校教授). materelationships,JournalofPerasonalityandSocial Psychology,35,537−547. 深田博己・山根弘敬 2003 大学生の対人葛藤解決方略 に関する研究 広島大学心理学研究,3,31∼49。. 福島治・大淵憲 ▲1997 紛争解決の方略 大淵憲 (編) 応用社会心理学会講座3 紛争解決の社会心 理学(Pp32−58) ナカニシヤ出版。. Graziano,W.G.,Jensen−Campbell,L.A.,&Hair,E.C.. 1996PerceivingInterpersonalConflictandReacting toIt;TheCaseforAgreeableness.Journalq/Perso− 〃αJ砂〟〃d50Cオα7月汐Cゐ0わg)′,70,820−835.. 飛田操・大淵憲一1991夫婦の葛藤経験と葛藤解決方 略について 日本心理学会第五五回大会発表論文集, 688。. Karremans,J.C.&VanLange,P.A.M2004Backto Caringafterbeinghurt:TheroleofforgivenessEuro− ♪gα〃ノわ〟r〃αJq′50C才α7月げCゐ0わg)′.34,207−227.. 加藤司 2001対人ストレス過程の検証 教育心理学研 究,54,312−321。. Kelly,H.H.1979Personalrelationsips:Theirstructure andprocesses.Hillsdale,NJ;LawrenceErlbaum.(黒 川正流・藤原武弘訳1989 親密な二人についての社 会心理学 ナカニシヤ出版). 古村健太郎 2007 親密な関係における対人葛藤 北海 道教育大学岩見沢校卒業論文(未公刊). Laursen,B.1993Conflictmanagementamongclose peers.In B.Laursen(Ed.),Closefriendshipsin. 195.

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