担任教師の発達障害観と児童の学級適応感の関係に関する学校心理学的研究
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(2) る。3件法により回答が求められた。. 群の主効果が認められ,消極的群の得点が肯定的群. 手続き:児童については集団場面において一斉に質. より有意に高くなっていた(F(1,30)=6.45,pく.05)。. 問紙を配布し,教師については個別に質問紙を配布. しかしながら,性の主効果及び交互作用は有意では. して調査は実施された。調査時期は,2011年6月か. なかった。. ら7月であった。. 級友との関係の下位尺度において,いずれの主効. 結果. 果及び交互作用についてはともに有意ではなかった。. 学級適応感尺度について,主因子法一バリマック. 学習における積極性の下位尺度において,いずれ. ス回転による因子分析が行われ,解釈可能な4因子. の主効果及び交互作用にっいてはともに有意ではな. が抽出された。信頼性係数は全体尺度でα=.92で下. かった。. 位尺度別にみると,第I因子「集団での規律・役割」. Tab1e1性・発達障害観水準群別の学級適応感得点の. はα=、89,第2因子「教師との関係」はα二.86、第. 平均値およびSlDl. 3因子「級友との関係」はα=.79,第4因子「学習. 発達障害観水準群. 肯定的群 消極的群. N 7 10. 性. における積極性」はα=.82であった。. 次に,教師の発達障害観の平均得点(37.35)に基. づき,38点以上の得点を示した者を発達障害観水準. 73.76. 77.14. 78.02. (4.37). (6.54〕. (5.72). (5.81). 集団での規律・役割. 24.07. 25.92. 25.07. 27.72. (2.17). (2.04). (2.11). (1.58). 教師との関係. 16.70. 17180. 18.42. 19.49. 肯定的群(7名),37点以下の得点者を発達障害観水. 級友との関係. 準消極的群(10名)に割り当てた。この結果をもと. 学習における積極性. に,肯定的・消極的群の各教師の学級の平均得点と. 男子 女子 男子 女子. 学級適応感全体得点. 81.96. (1.23). (2.07). (1.76). (2.32). 19.62. 20.22. 20.29. 20.85. (0,75). (1.74). (1.03). {1.21). 10.69. 10,39. l I.36. 1O.92. (0.95). (1.47). (1.08. (1.63). 上段:平均値 下段:(S.D.). S.D.を男女児群別に算出し,整理した(Tab1e1参照)。. 考察. 各下位尺度及び全体尺度の得点について2(性)・2. 教師の発達障害観と学級適応感の関係について,. (発達障害観水準群)の2要因分散分析を実施した。. 集団での規律・役割と教師との関係に関して教師か. 学級適応感尺度の全体尺度において発達障害観水. ら児童に対して影響があることが明らかになった。. 準群の主効果が認められ,消極的群の得点が肯定的. 教師の児童への関わりについて,栗原・長谷川・. 群より有意に高くなっていた(F(1,30)=6.62,pく05)。. 藪岸・植谷(2004)によって,支援が必要な児童だ. また,性の主効果が認められ,女子群の得点が男子. けでなく他の児童へも十分に目を向けなければ支援. 群より高い傾向(F(1,30)=3.42,p〈.lO)が認めら. を行ってもうまくいかないことが示唆されている。. れた。しかしながら,交互作用は有意ではなかった。. また,学級づくりについて検討した宮本(2003)は,. 集団での規律・役割の下位尺度において発達障害・. 他の児童に我慢をさせない学級づくりを心掛けてい. 観水準群の主効果が認められ,消極的群の得点が肯. ると述べているように,担任教師には発達障害を有. 定的群より有意に高くなっていた(F(1,30)二. する児童だけでなく他の児童への配慮や学級の児童. 4.20,p〈.05)。また,性の主効果が認められ,女子群. に対して平等に接する必要があると考えられた。. の得点が男子群より有意に高くなっていた(戸(1,30) =lO.77“〈.Ol)。しかしながら,交互作用は有意では. 主任指導教員 浅川 潔司. なかった。. 指導教員 浅川 潔司. 教師との関係の下位尺度において発達障害観水準. 一67一.
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