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解釈と演奏のための楽式論

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Academic year: 2021

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(1)Title. 解釈と演奏のための楽式論. Author(s). 浅井, 良之. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 48(1): 321-336. Issue Date. 1997-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/2201. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (第1部C) 第48巻 第1号 lo fHokka i i do Un i Se fEduca i i I t journa t t Ver s on1C)VO c on( yo .48 .. ,No. 平成 9年8月 Au隊l t s ,1997. 解釈と演奏のための楽式 論. 浅. 井. 良. 之. はじめに ポ ッ プス は大 好 き だ がク ラ シ ッ ク 音 楽 を 聞 かな い 高 校 生 に 「どう してク ラ シ ッ ク を 聞 か な い の か 尋 ね 一 , る と 「だ っ て み ん な 同 じよう に聞 こ える か ら」 という 答 え が返 っ てく る と こ ろ がク ラ シ ッ ク 音 楽 を 好きな 。 生 徒 は, ポ ッ プス につ い て 「み んな 同 じよう な こ と をや っ てる」 と感 じて いる こ の こ と から 好 み により 「耳 。 ,. に入っ てくる音から何を聞き取るか」 が異なっていると考えられる。 都立高等学校に勤務していた時に1学 年 の 生 徒120名 を対 照 に と っ た ア ンケ ー トか ら は a ・ ポ ッ プス がな んと なく 好 き な 生 徒 は 歌 手の 声 発 , 、 ,. 音のくせ, 音色や色彩としてのリ ズムや和音, などを中心に 音楽を瞬間的な刺激 「皮膚感覚」 として聞き , , b ・ 少 数な がらク ラ シ ッ ク を 好 き な生徒、 及 び に フ ァ ッ シ ョ ンや 逃避 と して でなく ポ ッ プス と真剣 に取り 組. んでいる生徒は, 旋律と低音部など2つ以上の声部の関係 和音を音色や色彩としてのみならず機能として , ) 1 理解 する な ど, 音 の 動 き を 「意 味」 と して 聞い ている 様 子 がう か がえ た ( 。. このよう にポッ プスがなんとなく好きだが,クラシック音楽を聞く開き方を理解していない生徒の場合 例え , ば「この曲はソナタ形式です」といわれても,自分の音楽体験に結び付かず「だから何だよ で終わってしまう 」 。 ポ ピ ュ ラ ー 音 楽 は どの よう に 聞 か れ て いる の だ ろう か 「ポ ピュ ラ ー 音 楽 を と りま く 文 脈の 全 体 はお ろ か 。 ー 個々 の ミ ュ ジシ ャ ンの 出 目 と か, そ の 音楽 的 な 好み と か 音 楽 のつく り 方 と か 一 中 略- その よう なこ と , , につ い て ほ と ん ど知 る こ と なく, 私 はポ ピ ュ ラー 音楽 を充 分 に享 受 してい ま す この よう な聴 き 方 は ポ ピ ュ 。. ラー音楽の聴き手としてはごく普通です」 「構造がどうとか, 和声がどうとか ハーモニーがどう 展開して , いる とい う のは, ポ ピ ュ ラ ー 音 楽の成 立 に と っ て あ る い は ポ ピ ュ ラ ー 音楽 にと っ て本 質 的なも の で は ない , 2 ) と 言い切 っ ても い い と思 いま す」 と いう 意見 がある ( 。 で は, い わゆる ク ラ シ ッ ク 音 楽 を 聞く 場 合 は どう であろう 。. 例えば私たちが放送などで, 何らかの曲をその途中から耳にした時の反応を振り返ってみよう 全く知ら 。 ない曲の場合は, どのよう に作曲されているか注意して聞き「誰の曲だろう こういう音楽を書くのはブラー 。 ムス ? ドボル ザーク ?」 と思 う。 ま た 知 っ て いる 曲の 場 合 は 「誰 の演 奏 だ ろう ? と思 い 何 分 間 か聞く , 」 ,. うちに判断できて納得したり, 最後まで分からず蹄に落ちない思いをしたりする 。 こ の こ と か らク ラ シ ッ ク 音楽 が 「分 か っ た」 と思 える た め には 一 つ には 今 聞こえ て いる 音 の 意 味と その ,. 表現を理解することができること, 一つにはそう して聞き取っ た特定の楽曲を 「ドイ ツ系のロマン派の典型 だ」または「これは新しい」などと自分の音楽理解の枠組みに取り込む または枠組みを拡大するなどにより , , 何らかの位置付けを行い納得すること が含まれると考えられる , 。 本稿では 「音の動きそのものによる意味とその表現を理解すること」 を基にして 「形式 に及ぶことが 」 , 現在学生が習得中の楽曲の更なる理解に, また将来教育に携わった時の指導に役立つであろうと考え 「楽式 321.

(3) . 浅 井. 良 之. 論」 として行っ た講義内容を報告し考察をおこなう。. 1・音の動きの理解について 音の動きによる意味とその表現を聞き取る理解については次のように言われる。 「旋律を聞くということは一つ一つの音を個別に知覚することではない。 旋律とは何よりも “音の動き” “ “ ” であり, かつ一定のまとまりとかたちを具えた音運動である。 したがって 旋律を聞く ということは 運 ) 3 動の全体像” を端的に知覚することにほかならない( 」 「楽音を把握する最低段階は その楽音複合全体の音色の印象, または別々の楽音の音色相互の相違につ , いての印象を生み出すにすぎない」 「主観的なリ ズム化が起る時, それは精神による強勢化を基礎として組 4 ) み立て ら れる( 」. 「一般に感覚される複雑多様なものの中から, 特別の組み合わせを作為的に取り出して何かを作り上げる。 ー ( ) 5 我々の能動作用でひとつのものを見出 だしてそれに集中する 」 . ここで言われているように 「旋律やリ ズムを1つのまとまり, 運動の全体像 (ゲシュタルト) として把握 しそ れ に集 中する」 と いう こ と は, どの よう に学習 と 関 わる か につ いて, 次 の よう に言 わ れる。. 「音楽の認識も 他の多くの高次認知活動と同様に, 各自が経験上獲得してきたスキーマ ( chema・ 内 s , 6 ) 的な知識や処理の枠組み) の束縛や導きを受ける( 」 そうだとすれば, a・生徒の様々な音楽経験と結び付けて, 理解と表現のためのスキーマを身に付けさせ る こと, b .自己の音楽経験のうちに位置付けさせ 「わかったぞ」 という感動を持たせること, この2つが 音楽を自ずから理解しようという態度を育てる ために役立つと考えられる。 その学習 はカラオケで歌う, 又. は自分が好きな曲を心情的な 思い 入 れや フ ァッ シ ョ ンで 聞く, とい っ た音 楽行動 で は気 付 き にく いこ とで あ り、 まさに学校音楽で指導する意味のあることと考えられる。 このような理解に関連して 「中学校指導書 音楽編」 「表現の内容」 「鑑賞の内容」 に, 次のように述べら ) 7 れ て い る( 。. 「表現の内容」 (第2学年及 び第3学年) オ 旋律と和声のかかわり及び主旋律と他の旋律とのかかわりを生かして表現すること。 旋律の反復, 変化や対照による曲の構成を生かして表現する こと。 キ 楽曲を特徴付けている音楽の諸要素の働 きを生かして表現すること。 さらにキの追加として 「指導に当たっては, それぞれの楽曲を表現する際に, 適宜, リ ズム, 強弱, 和声, 速度, 形式などについて分析する学習を加え, 楽曲を特徴付けている音楽の諸要素の働きを理解させ, その 働きを効果的に利用する方法を学習させることが必要である。 その際、 理論的, 分析的な学習のみに偏るこ とのないよう配慮するとともに, 第1学年と同様に鑑賞との関連を図り, 音楽表現の多様さを感じ取らせな 力. が ら工 夫さ せる よう にする こと が肝 要 である。」 と書 か れている。. 「鑑賞の内容」 (第2学年及 び第3学年) イ 楽曲を特徴付けている諸要素の働きと曲想とのかかわりを理解して聴く こと。 ウ. 反復, 変化や対照による楽曲の構成, 声や楽器の音色及びその組合せによる響きと効果を理解して聴 く こ と。. さらにウの追加として 「例えば、 音楽の流れの中から特徴的な旋律, リ ズム, 音の重なりな どを聴き取ら せることにより, 動機やフレーズを基にしたまとまりをとらえさせ, 次に, このまとまりが, 反復したり、 変化したりしていること, またこれと対照的な部分がある ことなどを聴きとらせることによって, 楽曲全体 322.

(4) . 解釈と演奏のための楽式論. のまとまりである楽曲構成を理解させることが考えられる。 このような学習の結果, 複合三部形式, ロンド 形式, ソナタ形式, 変奏曲, フーガなど大規模な形式の構成を聴き取り, 理解することができるようになる ばかりでなく, これらの形式とは異なる, 次項エに示されている, 日本の伝統音楽や諸外国の民族音楽にみ られる独特な構成の仕方をも捉えることができるようになるのである」 と書かれている。 ここでも表現, 鑑 賞 の ためのス キー マ の習 得 が目標 と して あ げら れて いる。 追加 のキ, ウ は 理解 をふ ま え た 上 で更 に 自 発 的な. 探求と 「わかったぞ」 という感動を大切にする視点と考えられる。 スキーマの習得のためには楽譜をどのように読み取り表現するか, 初めに部分的な音の動きの理解につい て述べたい。. ロ・音の動き自身の持つ表現力 1・旋律の上行と下降について 原則・単旋律または2声が平行進行して上行する, または2声が斜行, 反行してその音程間隔が開いていく 時, 一 般 的 にはク レ ッ シ ェ ン ドする。. 特に旋律声部と低音声部の関わりは重要であり、 音楽科の学生は和声学, 対位法などを通じてそのありか ) 8 た を 学習 す る こ と にな っ て いる が, 普通 の 高 校生 で, そ の 重 要 性を 意 識 して・いる もの はま れであ る。 ( 実例 と して ブラ ーム ス の 交響 曲第1 番 第 1 楽 章の 開 始, バイ オリ ン, チ ェ ロ が3 オク タ ー ヴのユ ニ ゾンで 上行 し, 木 管 と ヴィ オ ラ が下 降 し, ホ ル ン, コ ン トラ バ ス, ティ ンパ ニ が主音 を保続 し こ の3 声 が 全体 と , してク レ ッ シ ェ ン ドする 表 現 を 検 討させ た。. 2・カデンツ進行における ドミナントの緊張と トニックの解決. 原則 ・ kadenz 独, cadence 仏, 英, cadenza 伊。 楽 曲の 「終止」, 詩 な どの韻律, 抑揚 を 意 味す る。 J ・P ・ ラモーが 「和声論」 を17 22年 に出版した。 これ以後はカデンツにより段落が構成されることが多くなり機能 和声の時代となっ た。 dominant は 「属 音」 と 訳 さ れ る が, dominate 「支 配 す る」 dominatio r支 配」 の 変 化した語であり 「支配的な, 権力を握った」 の意味を持つ。 ドミナント・属和音 (V) は 日本語から連想 , されるように 「何かに属している和音」 といった副次的な位置にあるのでなく, 曲の緊張 表現を 「支配」 , する。 そ の一 方 t i on c は 「主 音」 と 訳さ れ, 主和 音 (1) は その 曲の 「場 ・ トポス」 を 作る 働 き がある。 実例 a ・最 も単 純 な 形 と して 「気 をつ け・礼 ・直 れ」 の エー V- 工 による 緊張 と 解 決の 表現 があ り こ れ , が引 き伸 ば さ れたも の と して, 例 え ば 「き らき ら 星」(A B C の 歌) の そ れ ぞれ4小 節 か らなる 1 - V- 工 , ,. の構成があげられる。 バイエルの50番以降を和声分析させ, その強弱について考えさせた。 実例b・ハイ ドン 「交響曲第94番, 薄鰐」 第2楽章, 「7小節目2拍目の属調の属和音 (V度調のV度) r- 工 度 の 進行 にする と V度 の フォ ル の 意 味が弱 い こ れは何 - V を も しW テ 故 か一 譜例 1 。 学生 の 考 え 「W - 工 のよう にす る と ひとま ず 終わ っ た 後 に フ ォ ルテ が来る。 こ れは ナ ンセ ンス で しつ こ 、. く聞こえる。 原曲ならV度調のV度と次のV度で, 聞き手が何が始まるか期待するので効果が大きい」 実例 c ・ 「エリ ー ゼ の為 に」 「可 愛 い ア ウ グス ティ ン」 の 1小 節 目 に和 声 を付 ける と V度 か 工 度 か ま た 。 曲の 開 始の 音 が, 主 音, 3 度 音, 属 音 の例 をあ げさ せ その ニ ュ ア ンス を意 識さ せ た , 。. 譜例1ハイ ドン 「交響曲第94番」 第2楽章 . ノ# ン8r9〆. ^ ,, ,. . .. ] ,ハ ず. 』. 1 .. . “. {. -. ゴ. ,. 『. 323.

(5) . 浅 井. 良 之. 実例d・曲が1の和音以外から始まる例 ベートーベン 「交響曲第一番・第一楽章」 W度調のV度-主調のV度-V度調のV度と進行する。 ベー トー ベ ン 「ピ アノ ソ ナタ 作 品31」 ロ度の 7 の和 音- V度調 の属 7 ー 1の 2 転 ーV 度和 音 と進行。. 3・男性終止と女性終止 ” 原則 ・ 「男 性 的リ ズ ム」 ”重 い拍 が1つ の 音 だ けで なり た っ ている も のはす べ て男 性 的リ ズ ム である. “男性的リズムに於いてはアクセントは軽い拍にある” (男性終止) 「女 性 的リ ズ ム ”重 い拍 が音 の強さ が減 少 していく よう な いく つ かの音 か らなり た っ て いるリ ズ ム で ある” 」. “女性的リ ズムではアクセントは重い拍にある” (女性終止) 「古典音楽に於いては 重い拍は 強拍 (第1拍) あるいは少なく とも半強拍 (4分の4拍子の第3拍) , , 9 ) に 一 致する( 」. 譜例2モーツアルト 「交響曲第41番」 第1楽章第1主題. + だ;;. ご ;//. . 4・アナクルーズとデジナンス 原 則 . 「旋 律の 頭 がアク セ ン トであ る こ と は非常 に稀 である。 一般 にはアク セ ン トの 前 にそ れを準 備 する 一 “ i nenc e 群 の 音 がある。そ れを“ア ナク ルー ズ ・ ana cr ousざ とよぶ。一 方 アク セ ン トの 後 には デジナ ンス ・ des という も の がつ づ く。 そ れ は多く の音 か らな っ て いる こ と がある。 した が っ て, アナク ルー ズ ー アク セ ン ト 1 0 ) - デジナ ンス と いう 図式 が成 り 立つ( 」 ア ナク ル ー ズ は 緊張, 集 中, 不 安, 期 待 を, デ ジナ ンス は弛緩, 解 放, 安 定, 満 足 を表 現す る。 ア ナク ルー. ズの部分を波線の矢印で, またデジナンスの部分を直線の矢印で、 アク セントの音に丸印を付ける と, 譜例 3 のよう になる。. 譜例3モーツアルト 「交響曲第40番」 第1楽章第1主題 しーズ、 汁 71 三・“江 ト掛 軸 も “一. ″. .. ・. ジ。 i. 1. ,. 5 ・ア ボ ジア トゥ ー フ 何 ら か の アク i t 原 則 . 非和 声 音 のう ち 「ア ポ ジ ア ト ゥ ー ラ, appogg a ure ,」 は演 奏家 が楽 譜 か ら読 み 取 り,. セントを付け, つぎの解決音にスラーを掛けるなどして緊張が解決する 表現をする。 アポジアトゥーラ (筒音, 筒行音, 寄り掛かり音) について, 次の項目の実例を取り上げた。 「倍行音は和音現出に際して 和音構成音の上部に隣接する音が和音外音として強勢される。 強拍あるい , は半強拍に見られるものである」 「上行筒行音は和音現出に際して, 和音構成音の下部に隣接する音が和音 ( ) 1 1 外音として強勢される」 「筒行和音は, 筒行状態が上三声にあって三重になる 」 以 上 5 つ の項 目 につ い て の ま とめ と して 「グル ッ ク 作 曲 ”精 霊 の踊 り”」 譜 例 4 を とり あ げた。 フ ルー ト 324.

(6) . 解釈と演奏のための楽式論. と バス が反 行 し長 い ア ナク ルー ズ の 緊 張 を作 る こ と, 借用 も 含め て属 和 音 と そ の 解 決 (c dで表示) 減7 , 度 の 上行 跳躍 と ア ポ ジ ア ト ゥ ー ラ の 解 決, な どを 分析 させ, M ・ モイ ー ズ, S・ ガッ ゼロー ニ, の フル ー ト, G・ヌ ヴー, J ・ ダラ ー 二の バイ オリ ン, カ ラ ヤ ン. ・ ベ ルリ ン フィ ル のオ ー ケス トラ, による演 奏 表現 を比. 較させ, 次に小, 中, 高の教科書の曲から, その表現, 楽曲形式について検討させた。 譜例 4 グル ッ ク 「精 霊 の踊 り」. 、 〉 て. F. 際〕 巧. \d. 一. P O . エ感 賞ァ. . r. んハ へJ(Y^ (}{ {′〉ク. . w. \2. 小学校教材 (文部省唱歌) から 「春 が来 た 」 1 ・ 2小 節 2拍 目 は3度 下 か ら主 と なる G 音 に アナク ルー ズ と して ま た4小 節 単 位 と して見 る と 2小 , ,. 節4拍目にアクセントがある。 (ただし強弱として強調することよりも この拍に向けた緊張 集中を意識 , , させる) 5 ・6小 節 は旋律 の 主 要音 がE か らCま で6度 と広 く なる ア ナク ルー ズ であ り アク セ ントは高 い , E である。 ア ナク ルー ズ ー アク セ ン ト‐ デ ジ ナ ンス による 音 楽 的な 緊張- 弛 緩 の繰り 返 しの動 き を 感 じ取 ら せる。 「春 の小 川 」 初 め の4小 節 間 のミ ソラ ーミ ソ・ドー ラ ンミ による 動 き が 「春 が来 た」 と似 て いる こう い っ た 「よく 似 た ,. 音の動き」 を意識させる。 9小節からドミナントを主と した4小節間の緊張を生か して表現させる 。 「こ い の ぼ り 」. 7小節目4拍目のV度調のV度,9小節目3拍目のW度調のV度など借用和音による響きの色合いの変化 , 2小節ごとの上行と下降, 9小節目の曲の頂点についてなどの表現に注意させる。 「 ÷ふ る さ と」. 譜例の上に記入 したように1小節目F, 2小節目G 3小節目A-Bの上行音階と リ ズムが細かくなる , , こ と に よ る 緊張 と ク レ ッ シ ェ ン ドを表 現 させ る。 5小 節 目 旋律 とバ ス が反 行 しな がら 開き ク レ ッ シ ェ ン ド , する。 6小 節 目 で 閉 じ, ディ ミ ニ ュ エ ン ドする。 7 ・8小 節 で完 全 終止 のカ デンツ 9小 節 目か らV度和 音 ,. が中心となり, 旋律は1拍目が分割されたリ ズムとバス の跳躍進行により緊張が高まり 12小節目は文部省 , 唱歌には少ない女性終止がある。 1 3小節 に高いCで曲の山を作る。 譜例5. 325.

(7) . 浅 井. 良 之. 譜例 5 「ふる さ と」 .. ・ .. . 0~6 8 」霞8. き. ざ. お. い し. . . . . 1 .う. ‘ つ い. “ つ つ. “ が の. な ひ. ”. の. や. ま. . . . か. か. し や に か. と か. ‘ も え. ふ が ら. {. き ん. ‐. . { ー. も. ノ. ▲. ーJ÷ -. . . モー ツア ル ト 「ホ ル ン協 奏 曲第 1番 ニ 長調」. 第1楽章の分析 主題Aは譜例6に記入したように, ほぼ1小節に一つの和音が当てられている。 特に2・3小節目がVな ので4小節目まで緊張が保たれ, 4小節間に及ぶ長く広がりを持ったフレーズとなっている。 後半5小節目 にこの主題の最高音があり, 伸び伸びしたW度和音の後, 7小節目の16音符でリ ズムがひき締められる。 こ れは38小節からのイ長調の副主題Cが, E音を中心にした音の動きと1小節毎にエーVと交替することによ り, 自己完結した表現力を持つことと対照的である。 1 1小節のロ短調(平行調)の5度音をト長調 (下属調)の7音に読み替え8 展開部の和声的な技法としては7 小節でホ短調 (下属調の平行調) で主題を奏し, 経過のパッセージを経て主調に戻る。 このように五つの調 せ s 性 を通 過 しな が らも, D 管 のホ ル ンを用 い た 場 合 に は, 派 生音 と して Fi s , B の 3 つ だ け で 済ま て , Ci い る。. 第2楽章 s - A と 上行 す る 分 ロンド主題は属和音で終わる4小節目と7・8小節以外は主和音であるが, D-Fi. 4小節のイ長調の挿入句 は順次進行を主とし, 第1楽章 散和音により緊張が高まり前に進む表現力を持つ。2 の副主題と同じく自己完結したフ レーズとして対照を作る。58小節から順次進行を主としながら,ニ短調(同 主調) -ヘ長調 (同主調の平行調) -ニ短調と転調し, ニ長調の挿入句 を経てロンド主題で終わる。 この楽 章 で も4 つ の調 性 を通 過 しな が らも派 生 音 はFi s , の 3つ だ けで済ま せ て いる。 , As , Es. (2 ) 初等科音楽教育法概説-教員 養成大学音楽教育研究 会- 「共通教材の研究 1 」 には 「指導のねらい」 として ・ ホ ル ンのの びや かな音色 に親 しま せる。. ・独奏と合奏の対話風な交代の楽しさを味わわせ, ドラマ的な曲進行に親しませる。 ・主な旋律 (主題) の反復, 変化に気づかせ, 曲の流れを感じ取らせる。 ・協 奏 曲や モーツ ア ル トに関心 をも たせる。. 326.

(8) . 解釈と演奏のための楽式論. 「指 導 の ポイ ン ト と して 」. ・主題を口ずさんだり旋律楽器で奏することで, 曲に親しみをもたせる。 ・ ホ ル ンの ルー ツ と して の狩 の角 笛 の 話 か ら, 楽 器の 歴 史 にも 興 味をも たせ たい。. ・会話風な曲想と構成を楽しませるため, 曲に言葉をつけて話をつくっ てもよい。 と あ る。. ′. y. これらの 「ねらい」 の中で, 形式, 構造に関連する 「主な旋律 (主題) の反復, 変化に気づかせ, 曲の流 れを感じ取らせる」 という項目の指導については, 中学校, 高等学校を通じて, 様々な曲において, 次のよ うな指導が効果的であった。▲ 1) 幾つかの聞き取りやすい旋律, 主題を書いた楽譜にナンバーを付 け, 表1のように経過時間と空欄 (曲 によっ ては楽器名 を書いておく) を記した用紙を作り配布する。 2) ナンバー毎にピアノで弾く, ラララまたは階名で歌うなどにより楽譜と旋律を一致させ, 記憶させる。 3) ピアノで弾き 「今, 何番の旋律を弾いたか一 挙手させる, または指名して答えさせる。 (この時に, 前に分析したようなそれぞれの旋律の特徴についてふれる) 4) CDなどにより演奏を聞かせる。 「先生が経過時間を言います。 その所で聞こえた旋律のナンバーを空 欄に書きなさい。正解は聞き終わっ た時にすぐに発表します。自分の耳で聞き取ることが大切。全部“当たり” な らモー ツ ア ル ト並 みの 才 能」. 5) 答えを教えた後 「もう一度聞きます。 その部分が どんな感じか聞きながらメモしなさい」 6) 全体, 及 び部分について感想を書かせ提出させる。 その 他 の 「指 導の ね らい」 につ い て。. 「のびやかな音色」 を生かした主題としては第1楽章 第3楽章の主題が適当と考えられる 分析の項で 。 、 述 べ たよう に, 旋 律 だけ でなく, 1・ W・ V の和 音 の効 果も 意 識さ せ たい。 「対 話 風 な 交代 につ い て は16分 音 符 を 主 と した オー ケ ス ト ラ の 刻 み 「フィ ガロ の結 婚 にき か れる よ 」 」 ,. うな, 機嫌のよさそうな早口のお喋りや, ホルンをからかっ たりするような表情と, ホルンの伸びやかな旋 律を比べさせたい。 「協 奏 曲 や モ ー ツ ア ル トに関 心 をも たせ る につ い て は アイ ン シ ュ タイ ン によ れ ば 「モ ー ツ ア ル トは 」 、 , ザル ツ ブル グの ホ ル ン奏 者イ グナー ツ ・ ライ トゲー プの ため に書い た」 - 中 略-こ の 曲で は 「独 奏 者のパ ー トにた え ず 風刺 的傍 註 がつ い て いる。 “ゆ っ く り 一 腕 馬 き ん, が ん ばれ- い そ い でー だん だ ん高く - しっ か. ) を生徒に紹介し どの部分にどの言葉が似合うか相談させることが考え 1 3 り 一勇 気 を だ して …“ とある( 」 , ら れる。. 4 )では 第1楽章の主要主題はハ長調 で4小節間が掲載され 第2楽章のロ 1 なお, 今回参照した教科書( 、 , ンド主題が譜例7のよう に, 調記号, F i s音が使われていないがト長調で記譜され掲載されている。 調記号, F i s音なしで 「レソソ」 と書かれたらばV-=-Vという属和音と和声進行で始まるよう に受け取られるか もしれない。 かといっ て主和音からの開始であることを理解させるためにはト長調の記譜であることに言及 しなくてはならず, そうするとなぜ調記号シャープを付 けないかそれなりの理由を生徒に説明する必要が生 じる。 こう な っ た理 由 と して, 譜例 7 の左側 に 図 がある よう にリ コー ダー で演 奏する こ と を想 定 している ら しい が, 教 科書 最 終ペ ー ジ の ソ プラノ リ コー ダー の 運指 表で は2点 へ音ま で しか掲 載 さ れてい ない の で ロ ,. ンド主題をハ長調で記譜した場合に必要となる2点ト音の運指が未学習で使えないためと考えられる。 しか し2点へ音まで演奏できれば、 右手の指2本を上げるだけで2点ト音が出せる。 そのような些細な技術的問 題よりも何倍も重要なことは, 2つの楽章が同じ調性であること, 第2楽章は主和音で始まることである。 この点は参考譜例として問題と考える。 327.

(9) . . 良 之. 浅 井. 譜例 6 モー ツ ア ル ト 「ホ ル ン協 奏 曲第 1 番」 第1 楽章 i Edi i t tkopfN on Bre r , 2561の楽譜を資料にした。. 譜例B以外はD管のホルン用の楽譜なのでハ長調で書かれ. ている。 ‐ sリ ー 。 I I′. A. 1. t. , t. ). ÷」. 馴 嶋、. 、. ′. ー. .. ,. A ′. ′. ▽. B. エ. , t. 余 ( ; ^. α2 1 0 30 ぶ「. 騨i‐ ・. C ,0. へ l蚕 皿. .』. .. ーへ. 士. ,. ノ A 区さ. …. ハ 馨凸i・ ー. か 〔. ぬ. へ. 1. へ =. .I. . . ▲. ー. ,. . ~ 」・ .. ,. . を. ・ ユ ア 1 リ コ 、- ÷. 金 門. ‐. S l - o ’. D. .・. 1. ロ. .. r. 1 く コ 「. エ. 下 ; L o ;,十 一 { , ,- .. Q. あ. 。. 金. ′ へ. 評 / { ▲而( u. 表1 「ホルン協奏曲第1番」 の時間経過 H ・ バ ウマ ン, N ・ ア ルノ ンク ー ルの演 奏 に よる。 「1, 16」 は 1 分16秒 経過 した こ と を意 味する。 経 過 時間. 0 ,00. 0 ,23. 0 ,43. 1 .16. 2 ,02. 2 ,24. 2 ,36. 2 ,44. 3 ,15. 3 ,53. 4 ,01. 4 ,46. が‐ ローローローローロー日‐ロー日‐ローローロー園 小節数. 1. 11. 21. 38. 61. 72. 77. 81. 97. (生 徒 に配布 す る プ リ ン トで は、 A ~ D の 記 号 は抜 い て おく). 譜例7 「ホルン協奏曲第1番」 第2楽章主題. 鮫ホルンきようそう曲から 第2楽章 」 =80 .. 328. モーツァルト 作曲. 117. 121. 143.

(10) . 解釈と演奏のための楽式論. 中学校教材 「マイ. ポニー」 (イ ギリス 民 謡). 英語の歌詞の場合, そのストレスの働きから3拍 目 の アウ フタ ク トが1拍 目 に強く 結 び付 い た フ レー ズ が 大 半 を 占め, ア ナク ルー ズ, アク セ ン ト, デ ジ ナ ンス の 表現 を 理解 させや す い。 ま た例 え ば2小 節 目 のア ポ ジ ア ト ゥ ー ラ でアク セ ン トを付 ける 表 現 を, 単 語の アク セ ン トと結 び付 ける な どによ り, 3 拍 子 の音 楽 的な. ゆれを理解させやすい。 また譜例8のように, 男声の旋律とピアノの低音進行が反行している箇所では, 譜 面にない強弱をつけて表現することを理解させるために有効な教材と考えられる。 ‘ Bonnie” や ”to me“ の ア ナ ク ル ー ズ ア ク セ ン ト が 生 か さ れ な い た だ し日 本 語歌詞 で は ‘ my 。 , 譜例 8 「マイ. ポニー」 い Br i ng. と. ボ. し. h k口器」 a c. 二. 一. い. よ. i - - - ・ - ’ 1 篇 ÷ i脇 ー 客 ,-. ざ. か. 編 こ 湧き .. →. 8も. F7. BL. F7. 「マイ. B曲g. バ ラ ー ド」 (松 井孝 夫). 譜例9 18小節目は2拍3連で更に3度上行した後8分音符で 、のように, 17小節目は2分音符で2度上行,、 同 じ音 程 を 繰り 返 し緊 張 を高 め, 19小 節 目 は1 ・ 3拍 の アポ ジ ア ト ゥ ー ラ と 「き っ と一 「き み の」 の K の 子. 音で強調があり, 20・21小節目は属和音-主和音による解決, 安定がある。 学生 「実習の時ここで生徒が頑 張る理由が分かった。 でも27小節の男声はリ ズムが難しかっ たし, そこは旋律と和音がずれているような気 がする」 譜例 9 「マイ -. バ ラ ー ド」 ・ .. ー. . 1. rl l 1. 員 1. ‐. -. 1 L ′ス ム{ -の っー 巻 n 穿 十. #m7 F i 7 F』 ^励ma {. ) ) 一3 「 「 」3「 命. . . (鰯 こ こ ろ も え る こ ころ いた む. . B=三 r^. B7. . . ー. d「. ^ 【3 「. う た 力ぐ う た カ( き ーっと き み の おも い た と え き み を く る し. E 2or‐3イ. 広 がり を も っ て A 2 ‐n. も とへ め ても. ぎ・う め な かま. け が. - せ かい 一 こ こに. 329.

(11) . 浅 井. 良 之. 「魔 王 (シ ュ ー ベ ル ト) 」. 調性判断と和声分析を行わせた。 (借用和音, ナポリ亘度, など学生にはやや難しかっ た) また ドイ ツ語 の子音の響きとその音楽的効果も意識させた。 a・調性がめまぐるしく変わる。 初めの語り手の段落ではト短調一変ロ長調-ト短調。 続く父親の段落でト 短調-ハ短調。 子供, ハ短調-ヘ長調 (ヘ短調の根音省略の属9がある)。 父親, 変ロ長調。 魔王、 変ロ長調。 子供ト短調の属9。 魔王, ハ長調。 子供イ短調の届9。 3度目の魔王, 変ホ長調から二短調。 3度目の子供, 変ロ短調からト短調。 最後の語り, ナポリロ度, 属調の属和音を通過してト短調で終わる。 5 )に旋律と日本語の歌詞が載っ ている 教師の説明の時に和音を付けて聞 1 学生の考えた指導法 「教科書( 。 かせたい。 特に3度目の子供の部分や長調で魔王がささやく所など」 b・子供が父親に呼び掛ける2回目からは, 右手の3連符で属9の根音が保続し歌は短9度音で伴奏と減音 程を作り, 緊張が強い。 学生の考えた指導法 「根音省略の属9に含まれる2種類の減5度を ピアノで弾いて 減音程の表現力を理解させたい」 c・魔王の言葉の部分では伴奏の形が分散和音な どになり, 他と違う。 和音の連打よりも柔らかい感じをつ かま せ た い。. d・初めの語り手の ドイ ツ語はW, T, S, P, Dなど堅い音がする子音で風が吹きすさぶ様子を表現し, 魔王の部分は子供の耳元でささやくように子音を柔らかく歌う等歌詞そのものの音の響きに注意させたい。 e・この曲の形式について学生の考えた指導法「教科書の譜例をつかって,長調は暖かい色,短調は寒い色を、 緊張の強い和音 (属9) は特に強い色を塗らせ, 全体をつかませる。 参考にした教科書では, 「鑑賞のポイント」 として1, 父と子と魔王の繰り広げる嵐の夜の情景を想像し ながら聴こう。 2, 一人の歌手が語り手・父・子・魔王の四つの性格を, どう歌い分けているか, よく注意 して聴こう。 3, シューベルトが詩から受けた感動を, 旋律や ピアノ伴奏に どのように表現しているか, よ く注意して聴こう。 の3点が上げられ, 見開きページにホ短調で日本語の歌詞を付けた歌の部分が載せられ ている。 これはこれでそれなりの鑑賞資料と考えられるが, 幾つか問題点を含む。 譜例10 「魔 王」. わ. か. . . いや い. い こL火 のう ほう. . や. じ. . た ばた し. . て. . も. さ らっ. . て く. . ぞ. . 1) 「シ ュ ー ベ ル トが 詩 か ら」 は先 にあ げたよう に 「ドイ ツ 語 の 響 きJ を 無 視 で き な い の であ り, そ れは. ドイ ツリートの演奏上およびに鑑賞上の大きな課題である。 部分的でよいから ドイツ語とその発音をカタカ ナで書いたものを付けてはどうか。 2) 「旋律や ピアノ伴奏にどのように表現しているか」 を聞き取るとはどういう聞き方をすることか。 例 えば 「さらってくぞ」 の歌詞では 「さらっ て一 に強調があり 「くぞ」 は強く歌えない。 しかし音楽は (譜例10 の場合) ハ長調で 「私はおまえが好きだ, おまえのすてきな姿が私を引きつける」。 ニ短調の根音省略の属 9和音と属調の属9和音 (緊張感が強いが, この和音だけでは次が長調か短調か決定的ではない) で 「おま えが望まなく とも」。・ニ短調の属和 音で 「おまえが必要だ」 主和音の完全終止 「力 ずくで (Gewa )」。 l t Gewa i t は 第 2 音節 が強 い 単 語 な の で, こ の 曲 唯 一 の フォ ルテ イ シ ッ シ モ の伴 奏 と 共 に魔 王 の 恐怖 が この 瞬. 間に決定づけられる。 歌曲が言葉と緊密に結び付いていること, その結 び付きは国によって様々であること, ドイ ツ系の音楽な 330.

(12) . . 解釈と演奏のための楽式論. らば器楽でさえも, アウフタクトその他 ドイツ語と切り離せないこと, 高等学校に進学してからは音楽を選 択する生徒がその半数を越えることはなく, 最後の学習の機会であること等を考えると「そういうものか?」 くらいでもいいから ドイツ語と旋律の結びつきにふれることが音楽理解を深めさせるために有効 であると考 える。. 高等学校教材 「力 ロ. ペ ン」 (ジ ョ ル ダ ー ニ). ミオ. ” 前半, 旋律, バス共に順次進行しながらの反行進行を主とし, 歌の4小節目跳躍4度上 テにより ”t e (あ ‘ “ に女 性 終止 中 間部 は属調 バ ス の 跳躍 進 行 内声部 な た) を強調, ‘ cor の 8 分音 符の 刻 み, な どにより 。 , ,. 対比を作る。 この曲はなぜ1拍目ではなく3拍目から始まるのか, 和声進行をもとに考えさせた 。 「ア マリ リ (カ ッ チー ニ) 」. 形式, 調性について古典派と比較するため取り上げた。 14・15世紀 の マ ドリ ガル の詩 型 は, ス トロー フ エ と 2 種 のリ トルネ ロ か ら構成 さ れた この 曲 は ” iザ の 。 脚 韻 を 踏 む10小 節 間のス トロー フエの 3 行 「ざ の脚 韻 を踏 む 6小 節 間のリ トルネ ロ 1 (R I) の2 行 と , , ” 同 じく “ の脚 韻 を 踏 む1 1小 節 間のリ トルネ ロ= (R u) の2行 か ら構成 さ れて いる。 re. 譜例1 1に記した如く, 調性、 和声が詩の形式に対応して. いる。 特にリトルネロ1がト短調のみであること に比べ, リ トルネ ロ n で は様々 な調 性 を通 過 する。 譜例11 「アマリ リ」 Mode t r a 。 af発t t uo so (J‐66) } 刀 . 1 , ,^ A. . -. . l- i ma - 1. ,. ー-. l i a , mi. 1 一 g. . . . - -. @ V ′. G i - i i i i u oG c c n 1”ト1 ( 6 1 4 1 〉 ‐. ;. i l ct e-d .o de. mi o. -. ,-. l a n , no. . . . ラ 瑳F 審議 『一 義 手 ー ド, ,r. . . 1 a-morm・. ーβき. ーき 夏 ー . . Cr e. A. -. . d i-l o. : pu1. キ “ ー. - -. . , . ÷」÷』. -mUI 障t i r p. . 、. 鏑(. ト 、 hL ′. -. . P ,. 恩 , ~奇,. ,. ‐ t o e 陀-d耀i s cdt‐ 噂n c o. . - l i r. -. ー. z〉 [Rg. [B] 丁. . . -. A-鵬 ‐. 詑:. . . 立‘た 燦然 , pi. 、 … コ , .. -. l i ,. A-ma - i i 1. . ‐. i 1 .. . 隣,-日電雫藁幸 手達. . A-ma-. 筆警報 , - 。 331.

(13) . 浅 井. 良 之. 「愛 ・ lchLi ch」 (ベ ー ト ー ベ ン) ebe Di. 初めの4小節間バスは主音の2度上下と2分音符, 次の3小節間は4分音符2度上行, 属調に移ってから は8分音符跳躍進行, 後半Aに戻っ てからの5小節目から4小節間は4分音符で借用和音を使って半音上行 , 28小 しW の和 音 に偽 終止, 次の フォ ルテ の小 節 は旋 律 とバス が減5 度 を作 り, 長3 度 に解 決する。 8, 18 節 にア ポ ジ ア トゥ ー ラ の女 性 終止。 4 種類 の 演 奏 を比 較させ た。 F ・ ヴン ダーリ ッ ヒ, 伴 奏 フ ー ベ ル ト・ ギー ゼ ンで は4 分音 符88 , 18小 節 の ア ポ ジ ア ト ゥ ー ラ を17小 節 と 同 じよう に16分音 符 に変 更。 B ・アメ リ ン グ, 伴 奏 ル ドルフ・ ジ ャ ンセ ンで は ー の部 分 で力 ダ ンス の 音 型 の装 飾 を付 けて いる。 F ・ ディ ース カ ウ, 伴 4 分 音 符116 , 20小 節 の フ ェ ルマ タ 奏 ヘ ルタ ・ク レス トで は4 分 音 符76。 F ・ ディ ー ス カ ウ, 伴 奏 ヘ ルム ー ト・ ハ ルで は4 分音符104。 どち ら. も楽譜通りの演奏。 この講義の後, 次の課題を出した。 『課題 ・ 「イ タリ ア 歌 曲集」 第 ÷ 巻 は作 曲者 が年代 順 にな っ て いる。 「Amar ) 1602年 出 版 の 「ヌ ー ヴ ォ 1550~1618 i i( i l l i n c c 」 ca. ム ジケ, 新 音 楽」 の中の1曲. ) 1607年作 曲の 「アリ ア ンナ」 の 中 の1 曲 1567~1643 i( i Lasciatemi mor rd eve re 」 mont. 「. この2曲には, 機能和声ではうまく説明できない部分がある。 声 説 明で きる。 i i i t Pe l n e s uck rug o , な どは機 能和 で ,Maru ,G1 ) 1858~1924 ) プッ チー ニ ( 1813~1901 i は1846~1916年 の 人 で あ り, ヴ ェ ル デイ ( トス ティ F,P,Tos t ) と ほ ぼ同時代 のイ タリ ア の作 曲家 である。 1858~1919 ) レオ ンカ ヴ ァ ッ ロー( 1863~1945 マス カ ー ニ ( だか らロ マ ン派の特 徴 の1 つ である 「3 度 関連 の和 声 進行」 が し ば し ば用 い ら れる。 と いう わ けで, イ タ “ ” リ ア歌 曲集、 トス ティ 歌 曲集 の和 声 分 析 をや っ て みな さい。 次 にそ の 曲の 形式 を考 えなさ い。』 ー -. 、. { -. -. ‐. 「 以上 「音の動き自身の持つ表現力jについて教材その他から検討し, それらをまとめる枠としての 形式」 について理解させた。 、. ▲. {. 、. 皿・ソナタ形式の理解 「ソナタ形式」 の作曲技法としては, 提示-展開-再現の段落を持ち, 様々な声部が有機的に働くことが を理解する こと i i t t scheArbe あ げら れる が, そ の特 徴 的 な 技 法 と して の 「主 題 操 作」 (Thema , 主 題 労 作). がソナタ形式の理解に役立つ と考え, 「主題操作」 の実例をあげた。 導入として, 移動 ド読みで 「ミラシ ド」 が音の現れる順番として使われている曲をあげさせた。 この事例 た だきた い。 他 の例 と して, 旋 律 の装 飾音 を 取 っ を ‐p につ いて は 本学 紀 要 第47巻 第2 号, , 341の拙 稿 参照い. 「 てしまう と, 骨組みが似ているものとして, カタロニア民謡 鳥の歌」(教科書にはスペイン民謡として載っ て いる) と ア ン デス 民謡 「コ ン ドル は飛 ん で行く」 の 音程 関連 を 取り 上 げた。 譜例12。 譜例12カ タ ロ ニ ア 民謡 「鳥 の歌」 と ア ン デス 民 謡 「コ ン ドルは飛 んで行 く」 ー . .. . 332. . ・. -. - ト.. -.. .. . ▲. ¥. ▼. ・ . . . . . . . ..

(14) . 解釈と演奏のための楽式論. 次 にバ ッ ハ の 「ト ッ カ ー タ と フ ー ガ・ニ 短調」 の2 つ の部 分 は主 要 な音 が同 じである 音程 関連 譜例13 。 。. 譜例13 ノぐツ ノ、 、. - ▲. 「ト ッ カ ー タ と フ ー カ ; 」. ‐. ト ッ カ ー タ 主 題 と フ ー ガ主 題 は線 で 結 ん だ. 十. 音程が対応する。 . . . . . 和 声 的 に は 1 と V の 交 代。 三. ー. . . Dm. c# d i m. . . . Dm. Dm. ‐ .. 、. Cおm. Dm. 享. ハイ ドン作 曲 「弦 楽 四 重 奏 No67・ ひ ば り」 で は 第1 楽 章 の ヴ ァ イ オリ ン・ ビオ ラ の 序 奏 の 音 の 動 き が リ. ズム, 拍子を変えて第1楽章 第2楽章 の主題となる 譜例1 4 , 。 , 譜例1 4 ハ イ ドン. “#. 第2楽章 ・. 1. 「弦 楽 四 重 奏 N 67 o 」. 」 っー ヱぐ ー. ー. 序奏. ′. 1-第2楽章主題 ‐2 - 第 1 楽 章 の 序 奏. 3 - 序 奏 を上 下 に ひ っ く り 返す. =. 3 蓋畿 に F. C 士. 拝. ま. ーF F;Fコ ;コF;. 3の逆行. 4 - さ ら に右 か ら左 に読 む 5 ー 第1 楽章 の 主 題 となる。. 2の反行. 4. .1. このような 「主題操作」 に関する記録と楽曲と して以下の事項を取り上げた 。 1781年 ・ ハイ ドンが自作 の 「ロ シ ア 四重 奏 曲集」 につ い て 「全く 新 しい 特別 の 方 法 で作 曲 した と 手紙 に 」. 16 ) 書 い た。 (. 1785年 ・モ ー ツ ア ル トが 6 曲 の弦 楽 四重 奏 をア ルタリ ア から 出 版 した 時 に ハイ ドンに献 辞 をつ けて捧 げ , た。 こ れ により K387 K421以 下 6 曲 を 「ハイ ドンセ ッ ト と 呼ぶ 更 に ベ ー トー ベ ンは作 品5 9の3 曲の , 」 。 , 弦楽 四 重 奏 「ラ ズ モ フス キー」 を完成 し てか ら 「ハイ ドンセ ッ ト K421 を知 っ たと い わ れ 彼 は K421をす 一 っ 、 1 ) かり 書 き写 し 「こ れでお れ は弦 楽 四重 奏 が作 曲 できる ぞ と 叫 ん だと い わ れる ( 7 」 。 「 1790年 . ハイ ドン 弦 楽 四 重 奏 No67・ ひ ばり」 1798年 ・ ベー トー ベ ン・ ピ アノ ソ ナタ 「悲 槍」 1800年 . ベー トー ベ ン・ ピ アノ 協 奏 曲 第3 番・ op37 1893年 ・ 、チ ャ イ コ フス キー ・ 交響 曲 第6 番 「悲 憤」 ベ ー トー ベ ンの 「主 題 操 作」 の単 純 な例 と して ピ アノ ソ ナタ 「悲 槍一 の 「ミ ラ シ ド」 の音型 の 変化 を取 り. 上げた。 やや複雑な例として ピアノ協奏曲第3番を取り上げ 一つの主題旋律を幾つかの動機 に分割し組み , 合わせる例を取り上げた。 この曲では9小節目からヴァイオリンがオクター ヴで動機Bを奏し 同時に低音 , 弦が動 機Aを奏する。 譜例15 333.

(15) . 浅 井. 良 之. 三 ÷ ÷ A- -- 「 ピ ー ー; ゴ g. 譜 例15 ベ ー トー ベ ン. リ. 「ピ ア ノ 協 奏 曲 第 3 番」. ーL. 三. ′一 +. ▼ ー. 」 ÷ ÷ ÷B ÷ ÷ ÷ -. b .. [ ÷ ÷B 1 ,. B. ÷÷÷. り. 第 1 主 題 a をA B C の3つ に分 ける。. 上 声 に B, バ ス に A が 組 み 合 わ さ れ 3 回 繰. ,.. ーN. ~&. A. り 返 さ れ る。. -1. .. 「‐‐÷ ÷ C ÷ ÷‐‐「. A. B. I. ‐. -. ▼. 』ぬ. 「 更にチャイコフス キー.交響曲第6番 「悲憤」 の第2楽章中間部と第4楽章第1主題 主題操作」 を取り ベー トー ベ 上 げた。 語例16-b。 チ ャイ コ フス キー の 「悲 憤」 第1 楽 章の 序奏, 及 びに第i 主 題の動 機 と, 「 礼拝 ンの 「悲 憤J の 動 機 の音 程 関 連 は, 譜例16- a で 分 かる よう に 同 一 であ る。 チ ャ イ コ フス キー の 音 楽 ま た 「第5 の 最初 の偶 像 は グリ ンカ とモー ツ ア ル トで, ベー トー ベ ンの作 品 にも 非常 な敬意 を払 っ てい た」 プチ ッ 交響 曲 を指 揮 する ため 赴い たハ ン グル グで ブラ ー ムス と会 っ た。 チ ャ イ コ フス キー は2年前 にもラ イ ) こと か ら ベー トー ベ ンの 「悲 憤」 や 「主 題 操作」 の 技法 を知 っ て い た と 考え ら れ, 多 8 1 ヒ で 会 っ て い た( 」. 「悲 分彼自身この関連を自覚していたであろうこと。 もしそう だとすれば、 弟のモデストがこの曲の題名を と, 等をあげた。 憤にしよう」 と言ったと伝えられる が, すこし作り話と思えるこ . 譜 例 16. a. 2つ の 「悪槍」 の音 程 関 連. b. チ ャ イ コ フス キー 「悲 憤」 の 2、 4. チャ ィ コ フス キ ー. ベートーベン. \. 2楽章. 楽 章の 音程 関 連. b. 一 中学校教材ベートーベン作曲 「交響曲第5番ハ短調 作品67 とし 冒頭のリ ズム動機が全楽章にわたって用いられる。 他の曲にもこの同じリ ズム動機が使われている例 譜 例17. コ 0▽44 ;. 4っ. 。. .. . ム. ドボルザ ーク. 「交響曲第9番・新世界ょり」 と 「チェ ロ協奏曲」 の関連. T. 艦. “ 唖も. 334. r 1. \ \≧. “ ] \~. 7 〆. 1. , 一. … /.

(16) . 解釈と演奏のための楽式論 て 「エ グモ ン ト序 曲」 作 品84を 取 り上 げた。 ま た こ のよう な 一 つ の動 機 の音程 関連 が他 の 曲 に使 わ れる例 ,. として, ドボルザーク 「交響曲第9番・新世界より」 の第4楽章 (小学校6年鑑賞教材) 第1主題と4 4小節 「 からの主題, 及びに チェロ ‐協奏曲」 第1楽章第1主題の音程関連を取り上げた。 譜例17. N‐・ 考 察 ク ラ シ ッ ク 音 楽 の 器楽 音楽 につ い て次の よう に書 か れて いる。. 「長い間声楽を中心に発展してきた西洋音楽の歴史において 器楽が声楽とならぶ重要な音楽の領域を獲 , 得するのは17世紀前半であ り, その世紀の後半には器楽 固有のイディ オムおよび表現手段を持っ て独自の ジャンル (フーガ, ソナタ, 組曲, 協奏曲など) を形成するに至る 声楽優位の時代には器楽の形式は自立 。 したものとはいえなかった。 旋律, リ ズム 形式などはもともと言語の規則に負う所が多い , 。 器楽 が自 立 す‐ る ため に は自 らの 法則 を 持 っ て構成 せ ね ばなら な いの だ が 17 18世 紀 を通 して 獲得 して , , ,. いっ たのが, 時間的秩序の原理としての拍子 和声の秩序と しての調性 そして形式と意味を担うものとし , , ての主題とその労作という 音楽構成法であっ た。 とくに主題とその労作は音楽をこの有機的統一体に形成し 1 9 ) ていく 手法 にほ かな らな か っ た( 」. 文部省唱歌, 中学校共通歌唱教材は 「うさぎうさぎ」 「さくらさくら」 「子・ もり歌」 「越天楽今様一 の日本 古謡を除くと, 日本人の作曲ではあるが, その技法と様式は西洋音楽のものである またそれだからこそ和 。 声その他の技法として分析が可能であった。 しかし西洋音楽は 「旋律 リズム 形式などはもともと言語の , , 規則に負う所が多い」 とされるように、 ドイ ツのクラシック音楽は ドイ ツ語や ドイ ツ民謡と関連を持ち フ , ラ ンス の フ ォ ー レ、 ラ ヴェ ルの 音 楽 は グ レ ゴリ オ 聖歌 と 関連 を持 っ て いる 。. では西洋音楽と日本の音楽の場合はどうだろう。民謡音階は長調 に似ているが 曲の終止音となる 「核音 」 ,. は機 能和 声 の 「主和 音」 の 構成音 と一 致 しな い ま たう たい方 も 洋 楽 と は異 なる こ れにつ いて は既 に1937 。 。. 年に兼常清佐が発表した次の文章がある。 「ニ ッ ポ ンのふ しはニ ッ ポ ンの 唄の 文句 の朗 読 の一 種 である。 しか し西洋 音 楽 による 唄 で は 文句を読む , 時 の 語調 Sprach-me l i od e は相 当 無 視 さ れる。 そ して ふ しは ほ と ん ど楽 器 と 同 じよう な 約 束 で 動く。 こ の系 2 ) 0 統 は別々 な音 楽の系 統 で ある( 」. 筆者もこの二つの様式の相 違から発生する 問題について 「音楽様式の理解とつまずき 「音楽様式の理解 」 とつまずきの解決」 として本学紀要第47巻2号ほかに拙稿を発表した 。 本稿では以上の事柄をふまえ 「しっ かりと聞きましょう」 という 場合に 音楽の何 に意識を向けることが , 理解に役立つかについて, 楽式論として教科書教材を取り上げた講義の内容について報告を行っ た 。. ブルー ナー が 「どの 教 科 でも 知 的性 格 をそ のま ま にたも っ て 発 達 の どの段 階の どの 子 ども にも効 果 的 , , に教える こ と が できる」「学 習 が連 続 性を も つ か どう か は… 教 科の構 造 を習 得 する こ と にか かわ て いる 「構 っ 」 ) と述べてから 2 1 造 を 理解 する こ と は どの よう にも の ごと が 関連 する かを 学 習 する こ と で ある( 3o年 以 上 , 」. 経つが, 「別々な音楽の系統である」 西洋クラシック音楽を生徒 に指導するため には現在も有効な考えであ ると考える。 そのためにも学生が 「アポジアトゥーラ」 その他表現を作り出す要素を楽譜から読み取り自分 の音楽理解 に関係付け, 音楽を構造として理解すること またそれらの専門用語と概念を将来は自分自身の , 言い回しとして言語化し, 生徒に伝えられることが大切であると考える 今後は構造と しての理解と関わる 。 「創 作 につ い て 考 察を行 い た い 」 。. 335.

(17) . 浅 井. 良 之. 2 83 , p8 1) 浅井良之 「音の動きに関心をもたせることj 教育音楽中高版, 7月号, 音学之友社, 19 6 2 , 67 , 60 , pp , 日本音楽教育学会, 196 2) 山田陽一 「民族音楽学から見た現代日本のポピュラー音楽」 音楽教育学第26- 3 『 0 9 立音楽大学 1 9 8 と実習工 国 」 ,p , , 3) 国立音楽大学ソルフェージュ・理論委員会編 音楽・理論 78 60 4) ランガー 「シンボルの哲学J 岩波書店, 19 , 280 ,2 , pp 「 会, 198 7 「 東京大学出版 と 認知科学選書8 ,8 5) 渡辺幕 知るというこ 」 」 ,p 「 6) 波多野誼余夫編 音楽と認知」 東京大学出版会, 1987 ,p , 41 5 音楽編」 教育芸術社,199 , 65 , pp , 36 を開く場合のオーディオ装置の問題がある。30年程昔の装置はそ 彼等が音楽 一つとして 8) 低音進行, 和声進行に関心が薄い原因の , た しかしそ の部分品の性能のためもあり, 再生帯域はそれほど広くなく, 低音の歯切れが甘く、 音のエネルギー が中音域に厚かっ 。 ク音楽を聞 のことは, 現在でもSP レコー ドの復刻版が十分に音楽としても聞かれるように, 高忠実度な再生音ではないがクラシッ プスカ填め果的に聞こ くためには十分なものであった。 しかし現在の機器の多く は, 電気店の店頭で買い手の耳を引 きつけ, またポッ 低音が堅い 。 この結果, えるように製造メーカーがメリハリのはっきりした音色に調整するため, 音のエネルギーが高音域に偏り, 低音進行,和音, ダイナミックレンジの広い大編成のクラ シック音楽な どを聞くためには,高音がうるさく耳を突き刺すように突出し, こくいものが多い。 残響な どが聞き取りも プの信号回路に用いられているコンデンサーを ARC というアメリカのナサが使っているメ ーカーの 例えばアン この対策としては, 識と技 ものに, 抵抗をピシュイ というメーカーの製品にそれぞれ取り替える方法な ど力竣訪果的であるが、 その改造を行うためには知 8 000 ーをもちいて イコライザ 術をもったオーディオマニアでないと難しい。 とりあえずの対策としては周波数帯域別に調整ができる. 7) 文部省 「中学校指導書. ヘルツあたりを減衰させ, かつ100ヘルツ以下と1万ヘルツ以上を上昇させることでやや解決できる。 1 , 82 9) ジャン‐エティエンヌ・マリー 「いきている音楽」 音楽之友社, 196 ,p 10 )i bd , p, 84. 1 ) 池内友次郎 「和声外音」 音楽之友社, 1965 11 , 63一8 , pp 88 , 165 ,p 12 ) 教員養成大学音楽教育研究会 「新版初等科音楽教育法概説」 音楽之友社, 19 ) アイ ン シ ュ タ イ ン 「モ ー ツ ア ル ト」 白 水 社, 1961 13 , p , 387. 5 ) 三善晃監修 「音楽4」 (小学校教科書) 教育出版株式会社, 199 4 1 , pp , 26一7 2 99 ) 三善晃監修 「新版中学音楽1」 教育出版株式会社, 1 1 5 , 16一7 , pp t ) アインシュタインop i 1 6 , 252 ,p 55 ) ルネ・レイ ボピッツ 「現代音楽への道」 ダヴィ ッ ド社, 19 17 , 62 ,p 「 音楽之友社 と芸術 スキー生涯 チャイコフ ーマーチ , 106 ) ローザ.ニュ 」 , 23 18 , pp , 1956 『 4 2 2 1 ~ 会 1 9 8 4 「 ) 国安洋 西洋音楽一近代の音楽美学・ 美学4』 東京大学出版 , , 19 , pp. 0 ) 兼常清佐 「音楽と生活」 岩波書店, 岩波文庫1992 2 ,p , 156 「 1 9 6 3 ) ブルーナー 教育の過程」 岩波書店, 21 , ,p. (本学助教授 釧路校). 336.

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