部落史研究の成果を組み込んだ小学校歴史授業の開発 : 「部落差別を知る」から「部落差別のしくみが分かる」へ
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(2) 2 小学校社会科歴史学習(部落史)における. 「部落差別のしくみが分かる(部落差別の科 学的認識)」授業構成の意義. r分かる」過程と社会科教育におけるr分か. ③「部落差別のしくみが分かる」ことで、. 判断したことを行動に移すことが可能 となること。. (3)部落問題につながる事象についての価値. る」の関係を示した。r分かる」ことが、部. 判断・意志決定を行動に結びつけるために. 落問題につながる事象についての価値判. は、「部落差別のしくみが分かる」授業構. 断・意志決定場面において判断したことを行. 成が有効であることを明らかにすること. 動に移すことができることを明らかにした。. ができた。. 3 小学校社会科における部落史学習の分析. (4)近年の部落史研究の成果をもとに、小学. 小学校社会科教科書、部落史学習の先行授業. 校社会科教科書における部落史部分の記. 実践の分析視点を設定し、フレームワークを. 述の見直すべき点を示すことができた。. 作成した。フレームワークをもとに教科書分. (5)「『部落差別のしくみが分かる』授業構成. 析、先行授業実践分析を行った。. の意義」と「部落差別の本質」をもとに、. 4 小学校社会科における部落差別のしくみ が分かる授業構成. 1から3にもとづいて、r部落差別のしくみ. 部落史学習の先行授業実践が、「部落差別 のしくみが分かる」授業構成となっていな いことを明らかにした。. が分かる」部落史学習(近世から近代)の構. (6)(3)をもとに、r賎民制廃1ト令」を事例と. 造図を示し、r賎民制廃止令」における授業. して、「部落差別のしくみが分かる」部落. モデルを提案した。. 史学習の構造図と授業モデルを提案した。. w 成果と課題. 2 課題. 本研究の成果と課題は、次のとおりである。. (1)r人権教育を通じて育てたい資質・能力」. 1 成果. の図の書き換えと「部落差別の本質」の構. (1)「人権」「人権教育」の内容と意義が明ら. 造図の精緻化を図る。. かとなり、人権教育における社会科の射程. (2)「部落差別のしくみが分かる」ことが、. を明確に示すことができた。. 行動につながることについて、より精緻な. (2)「『部落差別のしくみが分かる』授業構成. 検討を行う。. の意義」として、次の三点を提案した。. (3)小学校社会科における部落史学習の分析. ①過去の誤った歴史認識をただし、史実を. 範囲と「部落史学習のしくみが分かる」授. ふまえた実証的な歴史認識を育てるこ. 業範囲を拡大する。. とが可能となる二と。. (4)「部落史学習のしくみが分かる」授業を. ②感情をゆさぶることで理解させる、いわ. 活用した、r探究1I」の授業を開発する。. ゆる理解的方法による小学校社会科歴. 主任指導教員 原田 智仁. 史学習(部落史)授業の問題点を克服す ることが可能となること。. 指導教員 米田 尊.
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