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新しい学力観と評価:理科における「関心・意欲・態度」の評価 (<特集1>「新しい評価を考える」)

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Academic year: 2021

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新LL・、学力観と評価

一理科におけるr開心・意欲・態度」の評価-附属中学校秋吉博之

1. はじめに 平成元年に告示された学習指導要齢こは、「自ら学ぶ意欲と社会の変化に対 応できる能力の育成を図ると共に、基礎的・基本的な内容に指導を徹底し、個 性を生かす教育の充実に努めなければならない。」と示されおり、「自ら学ぶ 意欲」「社会の変化に対応できる能力」の育成を重視した内容となっている0 これを受けて中学校生徒指導要録のr観点別学習状況」では、「蝕む・意欲 ・態度」「思考・判斬Jr技能・表現」「知識・理解」の順で4つの観点によ って評価するようになった。 このなかの最初の項目であ. る傾心・意欲・態度」 は、曜前の観点項目の末尾に置かれていた「関心・_態度」の項目に「意欲」が 加えられており、いっそう重視されている0 さらに小学校及び中学校の指導要領の改善について(審議のまとめ)のr改 善の基本方針」には、r指導要録における各教科等の評価については、新学習 指導要償がめざす学力の育成、とりわけ自ら学ぶ意欲の育成や思考力、判斬カ、 表現力の育成を重視すること」と表されているO 2. 「関心・意欲・態度」の評価 今回の改訂では、知謙偏重の学校教育を改善し、自ら学ぶ意欲や思考力など の能力を基本としてとらえる考え方を表したといえる。 さらに関心・態度・意 欲をそれぞれ分析糾ことらえるのではなく、学習の過程であらわれる開心・意 欲、とりわけ学習の基盤となる意欲に着目する必要があるといえる。 石田1、は「開心・意欲・態度」の評価の方法として次の5つをあげている。 1)観無法として逸話記録法、チェック・リスト法、評定尺度法 2)質問紙法として自己沓断形式、他人珍斬形式 生徒の意欲を評価するには、生徒の学習活動を観察法や質問紙法によって常 に個人的にチェックし、その記録を保存しておくことが大切である。 またその 活動を通して、生徒の学習者欲を育てていくというと取り組みが必要であろう。

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-48-さらに学習の成果を評価するだけではなく、評価した結果を形成的評価として 学習指導に生かしていくことも大切である。 3. 理科における評価を生かした授業実践 3.1. 学習意欲を高める学習指導 理科における「関心・意欲・態度」の評価のなかで、特に生徒の学習意欲に 着目して実虜を行った。 学習意欲を育てる学習指導には、生徒が課題を自己の 日額としてとらえ、その日額を達成するようにしていく工夫が必要である。 さ らに日韓を達成するだけでなく、その結果が生徒に喜びや満足を与えるもので なければならないoすなわち学習指導過程の中で成就感や満足感を持たせるこ とが重要であると考える。 このように学習意欲を育てる学習指導には、達成し ようとする動機を持たせ、それを高めていく工夫が必要である。 松本ら2"事は、理科学習において生徒の学習意欲にプラスに聴く因子として、 「科学的興味」「科学的活動」をあげている。 すなわち理科の学習において、 観察・実験を行うなかでの学習指導の工夫が重要であるといえる。 さらに生涯教育の視点からも、自己を正しく評価し、それを次の学習に役立 てることは大切であると考える。 以上のことをふまえて、次の3つの視点から実践を行った。 ①学習日額の明確化 まず教師が単元の日額を明確にし、ついで生徒にはっきりとした目標を提示 することは大切である。 毎時間の目標を明確にし、その日襟を達成させるよう にすると、生徒は成就感を得ることができるであろう。 さらにはこのような学 習を通して、日額を自分で兄いだすことができるようになれば、それは生涯に わたって学んでいく力となっていくと考える。 ⑧ワークシートの利用 ワークシートは多く市販されているが、生徒や学校の実状に合わせて自作の ワークシートを作成すると生徒の学習活動に役立つことが多いOまた自己評価 などの評価項目をあらかじめ組み込むことも容易である。 ワークシートを使用することにより、生徒は実験結果などを早く書き込むこ とができる。 これによって授業時間内に実験や観察を多く放り入れることがで きる0 さらにコース別にワークシートを準備すると、個別学習を充実すること ができる。 多様なコースを準備し、それを生徒に選択させることもできる。

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-49-ただし教程戦の実験や観察を同時に行う場合には、安全に充分な注意が必要 である。 ③自己評価の活用 単元の学習過程の中で生徒に自己評価を行わせ、それを形成的評価として活 用することは大切であるO 自己を正しく評価しそれを次の学習に役立てることは、学校での学習のみな らず、生涯にわたって学んでいくうえで必要になるだろうOその意味でも自己 評価能力を高めることは、学校教育で必要であろう。 それにもかかわらず、自 己評価は取り扱いにくいことがある。 それは自己に甘い生徒と辛い生徒が両方 いて、評価そのものに絶対的な信頼がおけないことである。 自己に甘いか幸い かあらかじめ謝べておき、生徒の個性的な評価に修正を加味することが必要で あると考える。 このように生徒の自己評価を単元の学習の前後や途中に行い、それを教師が 生かしていくことが大切であるO特に、生徒の実態を知る手だてとして自由記 述式の反省や感想が有効である。 学習日額が達成されていない生徒には補充学 習を準備したり、さらに達成できた生徒には発展的な学習に取り組ませること ができる。 つまり生徒自身が行った評価をもとにして、教師が形成的評価とし て生かし、次の学習の手だてを準備することが大切である0 3.2. 理科における自己評価の実践例 次の2つの質問紙を使って生徒の自己評価を行ったO ①授業中の自己評価 1枚のワークシートの最後の部分に次のような5項目と自由記述による反省 と感想の補を穀けて、授業の最後の5分間で生徒に記入させたO 口反省と感想 理解1-2-3-4-5 発見1-2-3-4-5 興味ト2-3-4-5

発表1-2-3-4-5発表回数-回)

②単元未の自己評価

単元の学習を終えた後、ワークシートを用いて次の5項目について生徒に感

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-50-憩を記入させた。

1)この単元の学習目標が理解できましたか0 2)この単元では進んで実験・観察に参加できましたか。 3)この車元で印象に残った実験・観察を着きなさい。 4)この単元で学習した内容でもつと謝べたい、学習したいことがありま すか0 5)この単元での学習態度はどうでしたかo O次の単元でも続けたいこと。 ○次の単元では改めたいこと。 これにより単元での学習の取り組み、また実験や観療-の取り組みがどうで あったかを評価させた。 この記述から生徒がどのように学習に取り組んだのか を確認して、さらに次の単元での取り組みに生かした。 4. おわりに 「関心・意欲・態度」の評価には、生徒の自己評価が手がかりの1つとなる。 これを形成的評価として実際の指導のなかで生かしていくことが大切である。 「関心・意欲・態度」を育成する指導があり、それを評価し、その評価をさら に指導に生かしてこそ、生徒の興味・関心を高めて意欲を育成することができ ると考える。 【引用・参考文献】 1)石田恒好,指導と評価,1992年8月号:関心・意欲・態度の評価一評価の 方法-,Vol. 38,No. 6,pp. 13-16 2)松本伸示・鹿瀬正美・秋吉博之,日本教科教育学会誌,(1990):理科学 習に於ける「やる気」要因の解明Vol. 14,No. 2,pp. 55-61 3)渋谷恵一,指導と評価,1992年8月号:新指導要録における関心・意欲・ 態度の意義Vol. 38,No. 6,pp. 4-8 4)根本和成,理科の教育1992年8月号:「関心・意欲・態度」について のペーパーテストの効用と限界Vol. 41,No. 6,pp. 16-19

参照

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