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小学校外国語活動と中学校英語授業の連接に関する実践的研究 : 小中連携による活動計画の作成・実践と中学校英語授業の工夫を通して

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Academic year: 2021

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(1)小学校外国語活動と中学校英語授業の連接に関する実践的研究 ∼小中連携による活動計画の作成・実践と中学校授業の工夫を通して∼                              教育実践高度化専攻                              授業実践リーダーコース.                              P10019B 荒木美景 表1 本研究の計画. 1.研究の背景と日的. I小学校外国語活動の先案.  中学校英語の大きな課題として、生徒の苦手 昨年度. 意識の克服と実践的な運用力の伸長があげられ. ②年間活動蓄十画〔第1次案〕作成. る。これらの解決を図るための鍵は、小学校外. 正中学校英語授業の創造. ①現状把握と整理 ①現状把握と整理. ③作成した年間活動計画〔第1 @次案〕の実践・評鰯・検証. 国語活動と中学校英語授業の効果的な連接だと. ④年間活動計回〔第2次案〕作成. 考える。そこで、小中連携に基づく実践を通し 本年度. て、ノ」・学校外国語活動と中学校英語授業を効果. ⑤作成した年1番動間雷十酊第2 @次案〕の実践・言平価・検証. ②中学校英語1年生年間授業. @計圃作成 ③授業の実践・評価・検証 ④中学校英言薔1年生1学期授案. 的に連接させたモデルプランを構築することを. ⑥年間活嚇十圃〔第3次案〕作成. 本研究の目的とした。. 皿鮒学校外国竈冠動と中学校奏請釜効果枷:違後巻継渥. @モデル作成. v三:1≡11=;帝姥プ到φ騒二∵、. 2.小中連接の基本的な考え方  本研究では、小中連接を次の2点を念頭に置 いて進めていくこととした。 (1)外国語活動による音声面(「聞くこと」「話. すこと」)を中心とした十分な体験を活かすこと. (2)外国語活動の場面に依拠した体験的理解 を活かして、中学校英語における言語活動の質 と量の向上を図ることにより、言語学習におけ る3要素(Fom(形式)・Meaning(意味)・Use(使 図1 本研究の方法. 用))全てを大切にした学習を目指すこと。. 4.授業実践と評価. 3.研究の計画・方法  本研究の目的を達成するために、次の手順で 進めることとした。. I より充実した小学校外国語活動の計画・活 動・指導法の構築 皿 小学校外国語活動をふまえることで、中学 校英語の学習における生徒の不安感・負担感の 軽減と実践的な運用力の伸長を図った英語授業. I小学校実践  先行研究、現状及び課題の把握により得られ. た知見に基づいてr充実した外国語活動」の枠 組みを決定し、2年間にわたって現任校の校区. 内にあるK小学校において、学級担任と協働で 計画・実践・評価・検証を繰り返した。.  計画・実践の有効性を測るため、小学校学習. の創造. 指導要領外国語活動の目標に基づいて決定した.  皿 以上のI■をふまえた「小学校外国語活. 実践の重点項目及び評価観点について、毎時間. 動と中学校英語授業を効果的に連接させたモデ. 終了時に行う児童の自己評価、学期末アンケー. ルプラン」の構築. トにより学習評価を行った。また、 「充実した.  計画を表1に、方法を図1に示す。. 外国語活動」の枠組みに基づいて、児童の振り. 一40一.

(2) 返りとアンケートの記述及び教員による振り返. 混乱が軽減され、さらなる学びやコミュニケー. りによって授業評価を行い、検証した。  その一結果、次のような効果が見られた。. ションに対する意欲・関心の向上につながった ・場面や状況、目的に応じた表現の使用ができ. ・外国語活動に対する楽しさの実感とコミュニ. た. ケーションに対する積極性が強まった ・ゲーム等の楽しさだけではなく、友だちとの. 5.r小学校外国語活動と中学校英語授業を効. 関わりややりとり、学ぶことに対して楽しさを. 果的に連接させたモデルプラン」の構築. 実感するようになった.  小学校実践の学習評価から示唆されたものと. ・他者との関わりによって得た気づきや考えが、. 授業評価から指摘できるポイントに基づいて、. 活動や学びに対する目標や意欲的な態度につな. 小学校外国語活動の年間活動計画〔第2次案〕. がった. を改善し、年間活動計画〔第3次案〕を作成し た。また、中学校実践の学習言平価及び授業評価. 1I中学校実践. から得られたことをふまえて、中学校1年1学.  現任校において、小学校外国語活動を効果的. 期に実施する授業モデルを作成した。. に連接させることをねらった英語授業を実践し. 6.今後の課題. た。.  実践の重点項目、学習評価の観点と評価規準.  今後の課題として、次の3点があげられる。. は、中学校新学習指導要領の目標及び国立教育. (1)新教材、新教科書への対応. 政策研究所によって作成された評価観点と評価.  来年度より、小学校においては「英語ノート」. 規準を基に作成した。また、先行研究や小学校. が新教材に変わり、中学校においては新学習指. 実践により得られた知見に基づいて特定した. 導要領に基づく新しい教科書の使用が始まる。. 「小学校外国語活動をふまえた中学校英語授業」. 早急に両者の照合を行い、モデルプランとして. の枠組みを用いて授業計画を作成した。. 提示した小学校外国語活動の年間活動計画〔第.  実践した授業の特徴は、内容・話題、表現・. 3次案〕等の見直しを図る必要がある。. 語句、教具、活動、人について小学校外国語活. (2)小中連携の継続. 動と共通したものを継続あるいは応用・発展的.  本研究をきっかけとしてスタートさせること. に組み込んだことである。また、音声による導. ができた小学校教員と中学校英語教員との交流、. 入やスモールステップによる進行、さまざまな. 連携、協働体制を可能な限り継続させていく。. 学習形態によって変化をもたせた中心表現の繰. 小中兼務であるA L Tとの更なる共通理解と協. り返しを意識的・積極的に行った。. 働を図りながら取り組んでいきたい。.  評価規準に基づいて、授業終了時の生徒の自. (3)取り組みの継続. 己評価、学期末アンケート、インタビュー、筆.  本研究では中学1年1学期の授業モデル作成. 記問題の結果から学習評価を行った。また、上. にとどまったが、小学校外国語活動と効果的に. 記の枠組みを用いて、生徒の振り返りとアンケ. 連接させた中学校英語授業は、卒業までの3年. ートの記述及び教員による振り返りによって授. 間を通して、その時々の学習内容や生徒の実態. 業評価を行い、検証した。. 等に応じて行っていくものだと考える。今後は、.  その結果、次のような効果が見られた。. 学校現場での実践の中で創り出していきたい。. ・生徒が小学校外国語活動に対して有用性を感 じ、肯定的にとらえるようになった. 修学指導教員 加藤 明 長澤憲保. ・外国語活動に対する肯定的な実感によって、. 指導教員 増澤康男. 中学校での英語学習に対する不安感、負担感や. 一4!一.

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