北海道内中学校における養護教諭とスクールカウンセラーとの連携に関する実態調査
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(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第55巻 第1号. 平成16年9月. JournalofHokkaidoUniversityofEducation(Education)Vol.55,No.1. September,2004. 北海道内申学校における養護教諭とスクールカウンセラーとの 連携に関する実態調査 笹嶋 由美・佐藤あかね一・白倉 由佳・水野沙代子・芝木美沙子. 北海道教育大学教育学部旭川校 臨床医科学・看護学教室. ASurveyregardingCooperationbetweenNurseTeachersand SchooICounselorsatJuniorHighSchooIsinHokkaido. YumiSASAJIMA,AkaneSATOH,YukaSHIRAKURA,SayokoMIZUNO,MisakoSHIBA DepartmentofClinicalScienceandNursing,AsahikawaCampus HokkaidoUniversityofEducation AsahikawaO70−8621. 1.はじめに. 近年,心の問題が原因または誘因となる健康問題がさまざまな形で学校現場に持ち込まれており,これら の問題解決には,カウンセリングなど教育相談機能の充実を図ることが求められている.その一方策として 文部科学省は平成7年度から児童生徒のカウンセリング,保護者や教員に対する助言等を行い,児童生徒の 問題の解決に当たるという「スクールカウンセラー活用調査研究委託事業」を実施してきた.さらに平成13 年度からは「スクールカウンセラー活用事業補助」として平成17年度までに約1万校(3学級以上の全公立. 中学校)にスクールカウンセラー(以下SCとする)を配置するとし,北海道教育委員会ではこのスクール カウンセラー活用事業実施要綱に基づき,北海道の主体事業として実施してきている.このような背景のも と,それまで児童生徒の健康教育相談活動の中心を担っていた養護教諭は,スクールカウンセラーと連携を 図り,さらなる児童生徒の心身の健康問題を解決支援することが期待されている. 今回,我々は北海道内申学校の養護教諭およびスクールカウンセラーを対象に,養護教諭とスクールカウ. ンセラーの連携に関する実態およびその間題点について明らかにする事を目的とし,アンケート調査を行っ たので報告する.. 2.研究対象および方法 1.対 象. 写003年11月に北海道内のSCが配属されている中学校86校に勤務する養護教諭90名およびSC86名と,SC 非配属中学校から学校規模をマッチさせた90校を選択し,そこに勤務する養護教諭90名を対象に,質問紙郵 送法による調査を行った。有効回答数は156(回答率58.6%)であった.その内訳はSC配属校養護教諭47名,. 257.
(3) 笹嶋 由美・佐藤あかね・白倉 由佳・水野沙代子・芝木美沙子. SC58名,SC非配属校養護教諭51名である.. 対象の平均勤務年数はSC配属枚養護教諭20.6年(1∼34年),非配属校養護教諭19.1年(0.7∼36年), また,SCの平均経験年数は3.8年(0.5∼9年)であった.. 2.調査内容. SC配属枚の養護教諭およびSCに対する主な質問内容は①SCのカウンセリング体制,②養護教諭とSC. の連携の実態について,である.SC非配属校の養護教諭に対してはSC配属に関する意識についてである.. 3.統計解析. 解析はX2検定を用い,有意水準0・05以下とした.集計および統計解析にはMicrosoftExcel(Microsoft Corporation)およびStatView−J5.0(SASInstituteInc.,USA)を使用した.. 3.結 果 1.SCに対する調査 1)勤務状況. 回答が得られたSC58名の勤務状況は,曜日に片寄りはなく,週あたりの勤務回数は「2回」29名(50.0%). 「1回」24名(41・4%)であった.「3回」および「4回」は各1名(1.7%)みられた.過あたりの勤務 時間は平均9・2時間(3時間∼15時間)であった.そのうち過当たり「8時間」が最も多く17名(29.3%). みられ,「7時間以下」は12名(20.7%),「9時間以上」は29名(50.0%)であった.. 2)相談室の有無. 「SC専属の相談室がある」ものは49名(84.5%)であった.一方,「その他の教室をカウンセリング 時のみ専用の部屋としている」ものは9名(15.5%)であったが,「保健室」あるいは「職員室」と回答 したものは全くみられなかった.. 3)保健室と相談室の位置. 「同じ階にある」が22名(37.9%)と最も多く,次いで「異なる階にある」19名(32.8%),「隣接して いる」13名(22.4%)「向かい合っている」1名(1.7%)であった.. また,「同じ階にある」場合,保健室との距離は,「2教室以内にある」は5名(22.7%),「3教室以上 離れている」は15名(68.2%)であった. 0 10 20 30 40 50 60. 4)カウンセリングを行うきっかけ. 最も多かったのは「養護教諭以外の教職員や保護者から紹介 を受ける」で50名(86.2%)であった.次いで「生徒自ら来室 してくる」45名(77.6%),「養護教諭から紹介を受ける」35名. (60.3%)の順であった. また,′「その他」として「担当の生徒指導の先生が窓口となり,. 養護教諭以外の教職員や 保護者から紹介 生徒自ら来室 養護教諭から紹介 SCから声かけ. その他. 面接時間などを調整してくれた上でSCが面接」「保護者,教 員自身が相談に来る」「教育委員会からの紹介」「前任者からの. 258. 図1 カウンセリングを行うきっかけ.
(4) 北海道内申学校における養護教諭とスクールカウンセラーとの連携に関する実態調査. 引継ぎ」「卒業生からの電話(来室)相談」等が挙げられた(図1).. 2.養護教諭とSCの連携に関する調査 1)連携の有無. SCとの連携が「ある」と答えた養護教諭は38名(80.9%),「ない」は9名(19.1%)であった.一方 SCでは,養護教諭との連携が「ある」と答えたものは52名(89.7%),「ない」は6名(10.3%)と,80% 以上が互いに連携している結果を示した.. 表1連携事例. 2)連携事例. 養護教諭では,「不登校」および. 「友人関係」. 順位. n(%). SC. n(%). 不登校. 24(63.2). 不登校. 38(73.1). 友人関係. 24(63.2). 友人関係. 35(67.3). 3. 家庭環境. 17(44.7). 家庭環境. 27(51.9). 4. 異性関係. 8(21.1) 身体の悩み ** 16(30.8). が24名(63.2%)と最も多く,次いで「家庭環境」 2. の17名(44.7%)であった. SCでは「不登校」38名(73.1%),「友人関係」 ■. 35名(67.3%),「家庭環境」27名(51.9%),「身. 5. 体の悩み」16名(30.8%)の順で高かった.特に. 6. 「身体の悩み」は養護教諭(5.3%)の第8位と. 養護教諭. 7. 担任との関係 6(15.8) 担任とゐ関係 14(26.9) いじめ. 6(15.8). 学業について 3(7.9). いじめ. 12(23.1). 異性関係. 6(11.5). 8 身体の悩み ** 2(5.3) 学業について 6(11.5). 比較すると高く,両者間で有意差が認められた(p. 9. <0.05).また,「不登校」および「担任との関係」. 部活について 2(5.3) 部活にらいて 3(5.8). 10 先輩との関係 2(5.3) 部活顧問との関係 2(3.8). は養護教諭との間で有意差は認められなかった. 皿 部活顧問との関係 1(2.6) 先輩との関係 1(1.9). が,SCで高い傾向を示した.しかしながら「い. 12 教科担任との関係 1(2.6) 教科担任との関係 1(1.9〉. じめ」は養護教諭・SC共に第6位と低い値を示. その他. 6(15.8). その他. 7(13.5). **Pく0.01(複数回答). した(表1).. 「部活顧問との関係」「先輩との関係」「教科担任との関係」は養護教諭・SC共にわずかであった.「そ の他」として養護教諭では「発達障害」「リストカット」「ADHD」‘「保健室登校」,SCでは「自傷行為」「発 達障害」等が挙げられた.. 3)連携方法. 養護教諭で最も多かったのは「情報提供をする」の27名. 0 10 20 30 40 50 60. 情報提供を受ける. (71.1%)であった.次いで「アドバイスを受ける」24名 情報提供をする. (63.2%),「情報を受ける」23名(60.5%),「対応を依頼 する」18名(47.4%)の順であった.. 一方,SCでは「情報を受ける」が最も多く,49名(94.2%) みられ,養護教諭よりも有急に高かった(p<0.05).次 いで「情報提供をする」39名(75.0%),「対応の依頼を受. ける」30名(57.7%),「対応を依頼する」27名(51.9%),. アドバイスを受ける アドバイスをする 対応の依頼を受ける 対応を依頼する その他. 「アドバイスを受ける」23名(44.2%)の順であり,「対 応の依頼を受ける」,「アドバイスをする」は養護教諭より. 無回答 (複数回答). も有意に高かった(p<0.05)(図2).また,SCの学校. *p<0・05. **p<0.01 内での研究会などへの参加状況は「学校主催の講演会等に. 参加する」10名(19.2%),「学内の事例研究会等に参加する」. 図2 連携方法. 259.
(5) 笹嶋 由美・佐藤あかね・白倉 由佳・水野沙代子・芝木芙沙子 9名(17.3%)と20%に満たなかった. 10. 0. 20. 30. 40. 専門的な知識や支援が得られる. 4)連携をとることによる利点 養護教諭では「専門的な知識や支援. が得られる」が33名(86.8%)と最も 多く,次いで「心強い」が20名(52.6%), 「生徒理解が深まった」19名(50.0%) であった.「その他」では,「担任との. 心強い 生徒理解が深まった 専門機関との連携が取りやすくなった 生徒がカウンセリングを受けやすくなった 学校全体で生徒指導に取り組めるようになった 不登校児が減少した いじめが減少した. 連携でより説得力が増した」,「生徒の. 生徒が相談のため保健室に来室しやすくなった. 情報が多く収集できる」といった回答. 特にない. が得られた(図3−1).. その他. 一方SCでは「生徒の情報を得るこ とができる」が最も多く51名(98.1%). 図3−1連携をとることによる利点(養護教諭). であった.次いで「生徒とのつながり. を持ちやすい」33名(63.5%),「生徒 0 10. がカウンセリングを受けやすい」30名. (57.7%),「教職員とのつながりを持 ちやすい」26名(50.0%)の順であっ た.「その他」では,「学校の情報を得. られる」,「役割分担をして生徒を支え られる」等が挙げられた(図3−2).. 20. 30. 40. 50. 60. 生徒の情報を得ることができる 生徒とのつながりを持ちやすい 生徒がカウンセリングを受けやすい 養護教諭以外の教職員とつながりを持ちやすい 学校全体のSCに対する理解が深まった 生徒のSCに対する理解が深まった. 5)連携をとる際の問題点. 保護者のSCに対する理解が深まった. 養護教諭で最も多かったのは「常駐. 特にない. でないた吟密に連絡が取れない」21名. その他. (55.3%),\次いで「事例について話 し合う時間がない」14名(36.8%)で. 図3−2 連携をとることによる利点(SC). あった.「特にない」は10名(26.3%) みられた. 0. SCでは,「特にない」が19名 (36.5%)と最も多く,次いで「常駐 でないため密に連絡が取れない」17名. (32.7%),「事例について話し合う時 間がない」12名(23.1%)の順であった. 「常駐でないため密に連絡が取れな. 常駐でないため密に連絡が取れない 事例について話し合う時間がない 勉強しあう時間がない 保健室とSCの相談室が離れているため連携が取. りにくい SC/養護教諭が複数配置されているため連携が. 取りにくい. い」,「事例について話し合う時間がな 特にない. い」は,有意差は認められなかったが, 養護教諭が高い傾向を示した(図4).. その他. 図4 連携をとる際の問題点. 260. 10. 20. 30.
(6) 北海道内申学校における養護教諭とスクールカウンセラーとの連携に関する実態調査. 6)円滑な連携のための方策 養護教諭・SC共に最も多いのは「話し合いの場を設けている」でそれぞれ30名(78.9%),46名(88.5%) みられた.その頻度は養護教諭・SC共「必要に応じて」が最も多くそれぞれ21名(70.0%),30名(65.2%). であった.「SCの勤務日ごと」に話し合いを行っているものは,SCでは17名(37.0%)であったが,養 護教諭では5名(16.7%)とわずかであった.また,養護教諭では「カウンセリングについて勉強している」. が10名(26.3%)みられた. 「その他」として,養護教諭では「校内カウンセラー会議(各学年主任・生徒指導部・養護教諭・SC で構成)を開き情報交換を行う」「職員向けの資料を作り配布している」等が挙げられた.SCでは「手紙・ 電話・Faxを利用する」「SC活用委員会を利用する」等が挙げられた.しかし,「交換ノートなどを使用 している」は全くみられなかった.また,「そ・の他」で「空き時間や休み時間にできるだけ」「毎回給食を 一緒、に食べて」等の回答が得られた.. 7)連携をとっていない養護教諭とSCに対する調査 (1)連携をとっていない理由. これまで連携をとったことのない15名(養護教諭9名,SC6名)中5名(33.3%)がその理由として 「連携をとる時間がない」をあげており,そのうち4名がSCであった.養護教諭では「SCが常駐でな いため相談しにくい」が4名(44.5%)と最も多かった.また「保健室とSCの相談室が離れているため」. は3名(20.0%)みられ,全てがSCであった.「その他」として,養護教諭では「SCの窓口が管理職 であるため」「養護教諭とSCが関わる生徒のケースが違うため」(各2名(13.3%))等が挙げられた. (2)今後の連携について. 連携を「希望する」と答えたものは,養護教諭3名(33.3%),SC2名(33.3%)であった.その 望む連携方法としては,「情報を捷供する・受ける」「アドバイスを行う・受ける」,「対応を依頼する」 などであった.一方,「どちらでもない」も養護教諭6名,SC4名(各66.7%)みられ,その理由と して,養護教諭では「常駐でないため」「SCの配置が1年ごとに変わるため」「事例による」「SCに相 談するほどの深刻な悩みはないため」等が挙げられ,SCでは「事例による」「必要があれば連携をとる」. 等が挙げられた.「希望‘しない」は全くみられなかった.. 8)連携における改善点. 全体では「連携をより密にしたい」が最も多く38名(36.2%)であった.次いで「SCを常駐にしてほ しい」29名(27.6%),「SCに対する理解を保護者により広めたい」および「SCに対する理解を教職員 により広めたい」が共に24名(22.9%),「SCに対する理解を生徒により広めたい」19名(18.1%)の順 やあった.. 養護教諭では「SCを常駐にしてほしい」21名(44.7%)が最も多く,SCの8名(13.8%)より有意 に高かった(p<0.01).次いで,「連携をより密にしたい」16名(34.0%),「SCに対する理解を保護者. により広めたい」11名(23,4%),「SCに対する理解を教職員により広めたい」10名(21.3%)の順であっ た.また,「養護教諭を複数配置にしてほしい」は養護教諭がSCより有意に高かった(p<0.05). 一方,SCでは「連携をより密にしたい」が最も多く22名(37.9%)であり,次いで「SCに対する理. 解を教職員により広めたい」14名(24.1%),「SCに対する理解を保護者により広めたい」13名(22.4%), 「icに対する理解を生徒により広めたい」12名(20.7%)の順であった(図5).. 261.
(7) 笹嶋 由美・佐藤あかね・白倉 由佳・水野沙代子・芝木美沙子. 0. 10. 20. 30. 連携をより密にしたい SCを常駐にしてほしい. SCに対する理解を保護者により深めたい SCに対する理解を教職員により深めたい SCに対する理解を生徒により深めたい. 養護教諭を複数配置にしてほしい 保健室とSCの相談室を隣接してほしい 保健室とSCの相談室を職員室に隣接してほしい SC専用の相談室を設けてほしい SCを1人に固定してほしい SCを複数配置にしてほしい. 特にない その他. 図5 改善点. 3.SC非配属校の養護教諭に対する調査 1)SC配属希望の有無. 「はい」が22名(43.1%),「どちらでもない」17名(33.3%),「いいえ」12名(23.5%)であった. 「いいえ」の理由としては,「現状況では必要性を感じない」「SC配置よりも教職員の増員を」等が挙 げられた.また,「どちらでもない」の理由としては「心の相談員が配置されているため」「SCの人柄や 勤務状態にもよる」「教職員との連携がうまくいかなくなりそう」等であった.. 2)SCとの連携希望の有無 「はい」が37名(72.5%)と最も多く,「どちらでもない」9名 (17.6%),「いいえ」5名(9.8%)はわずかであった.「いいえ」 の理由としては,「養護教諭一人で対応できるため」「立場が違うた め」「SCが何をしているのか見えてこない」等が挙げられた.また, 「どちらでもない」の理由としては「SCの配置のされ方や専門性・ 経験にもよる」「SCと関わったことがないのでよくわからない」 等が挙げられた.. 3)連携を望む相談内容 最も多かったのは「不登校」の12名(54.5%)であり,次いで「い. じめ」10名(45.5%),「友人関係」および「家庭環境」各9名(40.9%),. 「担任との関係」8名(36.4%),「身体の悩み」5名(22.7%)の 順であった.(図6). 262. 図6 連携を望む相談内容.
(8) 北海道内申学校における養護教諭とスクールカウンセラーとの連携に関する実態調査. 4)望む連携方法. 最も多かったのは「アドバイスを受ける」の20名(90.9%)であり,次いで「情報を受ける」および「対 応を依頼する」各16名(72.2%),「情報提供を行う」11名(50.0%)の順であった(図7).. 0. 4.考 察. アドバイスを受ける. 1.SCの勤務状況. 情報提供を受ける. 文部科学省が平成7年度から13年虔にかけて行って. 対応を依績する 情報提供を行う. いた「スクールカウンセラー活用調査研究委託事業」. では,SCの勤務は年35週の内,週2回,1回当たり. 教職員・保護者とSCの仲介をする. の4時間を基本としていた.今回の調査では,50%が. SCが学内の研究会等に参加する. 週2回,約40%は週1回の勤務で,平均勤務時間は9.2. 面接の依頼を受ける. 時間であった.基本どおりの週2回,週8時間以上勤 務しているSCは43%であったが,一方,週1回でも 8時間以上勤務しているSCも20.6%おり,週3回以上. 5 10 15 20 25. アドバイスを行う SCが学校主催の講演会等に参加する. SCが学校保健委員会に参加する. を含めると79.3%のSCが8時間以上(平均10.5時間,. その他. 最長15時間)をこなしているという実態が明らかとな. 無回答. り,より長い勤務時間の要請があることが示された. 図7 望む連携方法 2.SCの相談室について. 松原ら1)は,SCの活動における相談室の重要性にらいて述べている.本調査では84.5%の学校がSC専 属の相談室を設置していたが,他教室を共同利用している学校も15.5%みられた.. また,保健室と相談室との位置関係について松原ら1)は「相談室は保健室の隣に置くのが一番いい」とし ている.本調査では全体の約35%が「2教室以内にある」「隣接している」「向かい合っている」など,相談 室が保健室の近くに設置されていた.. 3.カウンセリングを行うきっかけ 「児童生徒へのカウンセリング」は,「文部科学省スクールカウンセラー活用事業」の職務内容第一項目. に挙げられる重要職務である.また,半田2)はSCの主な活動の一つに「児童生徒との関り」を挙げ,「カ ウンセリング」をその中に位置づけている.. 角ら3)が行った研究では,「生徒は自分の意思で申し込んだと思われるもの」が35.0%と最も多く,次い で「養護教諭の紹介」25.0%,「担任からの紹介」20.0%の順であった.本調査は複数回答のため「養護教 諭以外の教職員や保護者から紹介」86.2%,「生徒自ら来室してくる」77.6%,「養護教諭から紹介」60.3% と,角らの研究結果よりも高い割合を示したが,ほぼ同様の傾向を示した.. また,伊藤4)が「相談者が予約を取って相談室まで訪ねてきてくれるのを待ちの姿勢で迎えるというケー スばかりではない」と述べているように,「その他」では「教育委員会」「卒業生」「前任のSC」等からの. 紹介や依頼も挙げられ,学外にもSCの理解・利用が広がっていることが示唆された.. 263.
(9) 笹嶋 由美・佐藤あかね・白倉 由佳・水野沙代子・芝木美沙子. 4.養護教諭とSCの連携について 1)連携の有無. 加藤5)の調査では,「SCと連携を取った」養護教諭は81.1%と報告している.本調査でもSCと連携が 「ある」養護教諭は80.9%,養護教諭と連携が「ある」SCは89.7%と両者共に80%を超え,同様の結果 を示した.. 2)連携事例. 本調査において上位3項目は両者共に「不登校」「友人廟係」「家庭環境」であった.. 高田谷ら6)は,「不登校」は全てめSC配置校養護教諭にみられていたと報告しているが,本調査にお いてはやや低く,約60%の養護教諭および約70%のSCが「不登校」を選択して↓、た. しかしながら,「不登校」同様SC配置の発端となった「いじめ」においては,養護教諭・SC共に第. 6位(養護教諭15.8%,SC23.1%)と比較的低い割合を示した.兵庫県教育委員会義務教育課7)の調査 でも,教師や保護者からの相談を受けrいじめ」を支援したことがあるSCは36%とわずかであり,′学校. 現場での「いじめ」の発生件数は「不登校」に比べ少ないと述べている.さらに北海道教育委員会8)は, 垣内の公立学校のいじめ発生件数は年々減少し,平成13年度では平成9年度と比べ2/3までに激減したと 報告している.本調査において「いじめ」が低い割合を示したのは,道内の「いじめ」発生件数の減少が 影響したものと推察された.. また,今回の調査において「身体の悩み」は,養護教諭よりもSCが有意に高い割合を示した.森田9) が、「身体的不調が気質的なものか,心理的な背景を持つものかあるいは精神疾患の初期症状なのか見極め てゆくその判断は,医学的な基礎知識を持ち,子ども達の生活と学校の教育活動を把握している養護教諭 固有の専門的機能である」と述べているように,子どもの健康実態を把握し判断する養護教諭の能力の重 要性が示された.. 3)連携の方法. 工藤10)の調査研究では「SCと養護教諭が情報交換を行うことでその生徒に対する共通理解が深まり, 効果的な対応・援助ができるようになった」と述べられている.また,小玉11)は「SCと養護教諭は,日 頃から情報交換を密にすることにより,信頼関係を深め,お互いの価値観や感性を認め合いながら連携で. きるように努力しなくてはならない」と報告している.本調査でも,養護教諭・SC共に「情報提供をす る「情報を受ける」は高い割合を占め,養護教諭とSCの連携における情報交換の重要性が示された.. さらに伊藤4)は「養護教諭からの情報はSCにとっても,子どもを知るための貴重な資料」であると述 べている.また,木南12)も「保健室で何がどういう風に表現されているのか知る事は,学校全体をとら えるのにもすごく大事な情報源のひとつ」としている.本調査でも「情報を受ける」と回答したSCは養 護教諭よりも有意に高く,養護教諭から得る情報の有用性が示された.. また,藤田13)は「養護教諭たちは外部の専門機関の援助や専門家のアドバイスを得ながら相談活動に 取り組んでいるし,多くの養護教諭たちはそのような専門家の援助を求めている」と述べており,新谷14) もSCからのアドバイスを「養護教諭として把接した情報と比較しながら,より適切なケアプランを立て. ることができる」と述べている.藤田15)の報告においても,期待するSCの役割として「スーパーバイザー」 が50%を超え,最も多かったと述べている・本調査においても有意差は認められな埼、ったが,「アドバイ スを受ける」と回答した養護教諭が高い傾向を示した.またSCにおいても「アドバイスをする」と回答 した割合が有意に高く,SCのスーパーバイザーとしての役割が示された.. 264.
(10) 北海道内申学校における養護教諭とスクールカウンセラーとの連携に関する実態調査. 根本16)の調査では「SCが児童生徒へ直接関わってくれることを期待する内容が多く見られた」とあり, 加藤5)の調査では「養護教諭が直接対応した児童(生徒)を直接面接してもらう」61.5%,「養護教諭に 担任等から相談を受けた児童(生徒)の対応をしてもらう」61.5%と報告している.本調査においても「対 応の依頼を受ける」(60%)はSCが有意に高く,同様の結果が得られた.また本調査では学校内での研. 究会等へのSC参加は20%以下とわずかであり,藤岡17)が述べているようにSCは今だ「ソト」の人であ り,学校内=「ウチ」への関わりは不十分であることか示唆された.. 4)連携をとることによる利点. 伊藤18)の研究では,SCが配属されたことによる効果に「教師とは異なった専門的な見方を知ることが できる」「専門家であるという安心感がある」等,SCによる専門的なアドバイスの有効性を支持する項 目が高かったと報告している.本調査でも養護教諭は,「専門的な知識や支援が得られる」(86.8%),「心. 強い」(52ご6%)をあげており,伊藤18)の調査と同様の結果を示した.さらに,根本ら19)の調査では養護 教諭がSCの派遣をどのように受け止めているかについて,55.9%の養護教諭が「教師の児童生徒理解が 深まった」と回答したと報告している.本調査でも,50.0%の養護教諭が「生徒理解が深まった」と回答. した.また,文部科学省20)は,今までの調査研究を通して,SCは,児童生徒へのカウンセリングや教職 員・保護者への専門的な助言・援助を行うことから,臨床心理に閲しセ高度の「専門性」を有しているこ とが必要であると述べており,今回の調査でも「SCの専門性」が期待されていることが示された.. 他方,梶谷21)は「常勤でない学校臨床心理士が,日常的に養護教諭から子どもに関する情報を得たり,. 逆に養護教諭が子どもの問題をみる視点をSCから学んだりする」と述べている.さらに,伊藤4)は養護 教諭からの情報はSCにとっても,貴重な資料となるとしている.本調査でも,ほとんどのSCが「生徒 の情報を得ることができる」と回答しており,養護教諭から生徒の情報を得ることは,常勤でないSCに とって有効であることが示された.また,今回の調査では50%以上のSCが「生徒とのつながりを持ちや すい」「生徒がカウンセリングを受けやすい」「教職員とつながりを持ちやすい」ことを連携の利点として. 挙げており,養護教諭のSCと教職員・生徒とのパイプ役としての期待が示された. 5)連携における問題点. 加藤5)の調査では,養護教諭が挙げる連携における問題点を「常駐でないため相談しにくい」53.8%, 「SCに連携をとる時間がない」25.6%,「養護教諭に連携をとるための時間がない」20・5%と報告して いる.本調査においても「常駐でないため密に連絡がとれない」と回答した養護教諭は55.3%,また「事 例について話し合う時間がない」「勉強しあう時間がない」など時間的な問題について合わせると50%の. 養護教諭が挙げており,加藤の調査と同様の結果を示した.しかしながらSCでは「常駐でないため密に. 連絡がとれない」は32.7%と,養護教諭よりも低い傾向を示した.藤岡17)はSC申立場から「現在のSC は非常勤という形が多く,立場としては,ウチでありながら,ソトの人間でもある.そのボーダーの立場 こそ,心理臨床家の得意とするところの一つである.ウチとソトとの両方の観点から,子ども達の生の姿, 先生方の生の姿にふれ,そこにみられる様々な硬直した構造を読み取っていく」と述べている. 6)円滑な連携のための方策 本調査においては,養護教諭・SC共に約80%が「話し合いの場を設けている」ことが明らかとなった.. また,話し合いの場を養護教諭・SC共に約70%が「必要に応じて」持っており,伊藤4)も,「養護教諭 とSCとは情報交換を密にし,互いに生徒理解を深める土とが必要である.心理面での問題であればスクー. 265.
(11) 笹嶋 由美・佐藤あかね・白倉 由佳・水野沙代子・芝木美沙子. ルカウンセラーの専門性が生きることもあり,他方,体の問題をきちんと押さえることが,生徒理解を進 めることもある」と話し合いの重要性を指摘している,さらに「日頃からSCと養護教諭がコミュニケー ションに努めることが肝要である」とも述べている.今回の調査では,「その他」で「空き時間や休み時. 間にできるだけ」「毎回給食を一緒に食べて」と回答したSCもみられ,円滑な連携をとるために,限ら れた時間を有効に利用する工夫がなされていることが明らかとなった.. また,梶谷21)は「連携を深めるためにはお互いの立場をよく理解し,相互の専門性を尊重することが 必須である」と述べている.本調査でも「カウンセリングについて勉強している」と回答した養護教諭が 約30%みられた.. 一方,本調査において「学校全体で研修の場を設けている」は養護教諭15.8%,SCl.9%と非常に低 い結果であった.しかし,わずかではあるが「校内カウンセラー会議」「SC活用委員会」の設置を挙げ. たものもみられ,学校全体での様々な取り組みが示された.中田22)の報告でも,校内研修を行うことで SCがその役割を発揮しやすくなるのではないかと校内研修の有効性を述べており,今後,学校全体での. 積極的な取り組みが期待される.. 7)改善点. 養護教諭とSCの連携について安部23)は,「養護教諭から生徒を紹介したり,あるいは,カウンセリン グの途中で保健室の助けが必要なことはよく出てくるので養護教諭との連携は最も重要なものとなる」と 述べている.本調査でも,「連携をより密にしたい」が全体で最も多く(36.2%),互いによりよい連携を 望んでいることが示された.. 半田24)は学校でのSCの活動の一つに,SCと相談室を知ってもらうための活動全てを指す「広報活動」 を挙げている.本調査でも「SCに対する理解を生徒/教職員/保護者により広めたい」との広報活動の 改善を挙げた養護教諭・SCが各20%程度みられた.. また,根本16)は「SCの配置により,養護教諭はSCとの「情報交換」や「連絡調整」に追われ,SC「不 在時のフォロー」やSCが担当していた「ケースの引継ぎ」等で多忙になったとも感じている」と述べて いる.今回の調査でも「SCを常駐にしてほしい」「養護教諭を複数配置にしてほしい」と回答した養護. 教諭はそれぞれ44.7%,12.8%とSCよりも有意に高く,養護教諭が職務の多忙化を打開することで, SCとの連携を深めようとしているのではないかと推察された.. 5.連携をとっていない養護教諭およびSCの意識について. 加藤5)の調査では,「常駐でないため相談しにくい」「直接の担当者でない」「連携をとる時間がない」「必 要ない」等が連携をとっていない理由であると報告しているが,これらの理由に共通している問題点は配置. 形態であったと述べている.本調査でも1/3が「連携をとる時間がない」あるいは,養護教諭では「SCが 常駐でないため相談しにくい」をあげており,加藤の報告と同様の傾向を示した.. また,連携をとっていない全てのSCが「保健室とSCの相談室が離れている」ことを挙げていたが,養 護教諭では全くみられず意識の違いがみられた.. また,今後の連携について,本調査では,「どちらでもない」の理由として「事例による」「必要があれば. l 連携をとる」など今後連携が必要な場面に遭遇すれば積極的にとっていきたいという姿勢が示されており, 連携自体を否定するものは全くみられなかった. また,その連携形態については全ての養護教諭が「アドバイスを受ける」,また全てのSCが「情報を受. 266.
(12) 笹嶋 由美・佐藤あかね・白倉 由佳・水野沙代子・芝木美沙子 悩み」は養護教諭(5.3%)よりSC(30.8%)が. 高かった(P<0.05).. 連携方法は 養護教諭では「情報提供をする」 (71.1%),「情報を受ける」(60.5%)が高く, SCは「情報を受ける」(94.2%),「情報提供をする」 (75・0%),「対応の依頼を受ける」(57.7%),「ア ドバイスをする」(38.5%)が高く,図8のような. 連携構造であった(図8). 円滑な連携のため,養護教諭・SC共に約80%が 「話し合いの場を設けている」と回答し,その頻度. 図8 連携の構図. は「必要に応じて」が各々約70%であった.. 3.連携をとることによる利点・問題点. 養護教諭では,「専門的な知識や支援が得られる」86.8%,「心強い」52.6%であった.SCでは「生徒の 情報を得ることができる」98・1%,50%以上が「生徒/教職員とのつながりを持ちやすい」,「生徒がカウン セリングを受けやすい」を挙げていた.. 問題点としては「常駐でないため密に連絡がとれない」が両者共最も多く,改善点では,養護教諭から 「SCを常駐にしてほしい」(44.7%)「養護教諭を複数配置にしてほしい」(12.8%)が挙げられた.. 4.連携をとっていない養護教諭およびSCの意識 連携をとっていない養護教諭は19・1%,SCは10・3%であった・その理由として「連携をとる時間がをい」, 「SCが常駐でないため相談しにくい」,「保健室とSCの相談室が離れている」などが挙げられた.. 5.SC非配置校養護教諭のSCに対する意識 今後のSC配置・連携を希望するものは「石よい」43.1%,「いいえ」23.5%,「どちらでもない」33.3%で あった・「いいえ」の理由として「現段階ではSCを必要とする実態はない」が約50%を占めた. 今後SCが配置された場合に「連携を希望する」ものは70%を超え,「不登校」(54.5%),「いじめ」(45.4%) などで,「アドバイスを受けたい」(90・9%),「情報提供を受けたい」「対応を依頼したい」(各72.7%)と考 えていた.. 以上の結果から,現段階では多くの養護教諭とSCが連携をとっていることが明らかとなった.8時間以 上勤務しているSCは約80%みられ,SCの必要性の高さが示された.また学内外でSCの理解,利用が広がっ ていることが明らかとなった.また,SC非配属枚養護教諭においても,連携に関しては積極的な姿勢がみ られた・しかしながら,配置形態上の問題などにより互いに連携をとる時間がもてない等,必ずしも連携は 充分とは言えない実態が明らかとなった.. 今後は,SCの常駐化,SC専用の相談室設置の徹底,互いの専門性の理解に努める,学校で相互理解の 場や研修の場を設ける等,学校全体で積極的な取り組みを行う必要があると思われた.. 稿を終えるにあたり,ご指導・ご助言くださいました北海道教育大学札幌校扇子幸一教授,同大旭川校田. 268.
(13) 北海道内申学校における養護教諭とスクールカウンセラーとの連携に関する夷態調査. 揮安弘助教授,同校非常勤講師河合祐子先生,旭川市立光陽中学校養護教諭岡久千悦子先生,ならびに調査 にご協力くださいました北海道内申学校の養護教諭およびスクールカウンセラーの皆様に心から感謝申し上. げます.. 6.文 献 1)松原達也,森昭三,岡部初子:スクールカウンセリングを考える,学校保健のひろば18号,2000,P.20−31 2)半田一郎:スクールカウンセラーから学校現場へ,学枚保健のひろば18号,2000,P.36−39. 3)角真左子,大西俊江:教育相談活動におけるスクールカウンセラーと養護教諭の役割と連携,教育臨床給合研究紀要1 2001研究,P.49−60 4)伊藤美奈子:スクールカウンセラーの仕事,2002,岩波書店,東京 P.8.28.137 5)加藤智子:養護教諭とスクールカウンセラーとの連携について. 6)高田谷久美子,藤田佑子,奥本亜紀子,塚田麻衣子,山本郁子,飯島純夫:不登校生徒に関する調査,山梨医大紀要第17 巻,2000,P.32−37. 7)兵庫県立教育研修所 心の教育稔合センター:「児童生徒の問題行動とその対応の実態」に関する調査研究,スクールカ ウンセラー,さらなる活用に向けてⅢ,2001 8)北海道教育委員会:道内の公立学校のいじめの状況.2002. 9)森田光子:ヘルスカウンセリングとスクールカウンセラー,学枚保健のひろば第5号,P.17−20 10)工藤均:スクールカウンセラー活用調査研究∼調査結果の概要 11)小玉有子:学校カウンセラーと養護教諭の協力,教職研修,1994,P.46−47 12)木南千枝:養護教諭とスクールカウンセラーは素晴らしいパートナー,健,2000,日本学枚保健研究社,P.29−34. 13)藤田和也:養護教諭と学校カウンセリング,教育科学研究会,1997,国土社,P.69−79 14)新谷優子:子どものよりよい成長のために,学校保健のひろば18号,2000,P.60−63. 15)藤田和也:スクールカウンセラー・「相談員」配置の効果を検証する一着護教諭の対象調査より−,教育科学研究会,2000, 国土社,P.20−26 16)根本節子:養護教諭からスクールカウンセラーヘの要望,学校保健のひろば18号,2000,P.40−43 17)藤岡孝志:スクールカウンセラーの立場から,学校保健のひろば第5号,P.50−53 18)伊藤美奈子:スクールカウンセラーに対する派遣枚養護教諭の意識と評価,カウンセリング研究,日本カウンセリング学 会編集委員会,2000,P.30−39. 19)根本節子,小泉英二,大野精一:スクールカウンセラーの派遣をどう受け止めているか,月刊学校教育相談2月号,1998, P.84−90. 20)文部科学省:「スクールカウンセラー活用事業補助」,文部科学省事業評価書,2003 21)梶谷健二:臨床心理学の立場から考える,学校保健のひろば第5号,P.29−32 22)中田和子:スクールカウンセラーと教師カウンセラーとで行う校内研修,教育相談. 23)安部恒久:アメリカのスクールカウンセラー制度について,スクールカウンセラーその理論と展望,1995,ミネルヴァ書 房. 24)半田一郎:生活の中の〈スクールカウンセラー〉,学校保健のひろば第5号,P.54−56. (笹嶋 由美 旭川校教授) (佐藤あかね 旭川校学生) (白倉 由佳 旭川校学生) (水野沙代子 旭川校学生) (芝木美沙子 旭川枚助教授). 269.
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