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(参考) 平成31年3月29日付事務連絡 (PDF:260.83KB)

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事 務 連 絡 平成 31 年3月 29 日 都 道 府 県 各 保 健 所 設 置 市 衛 生 主 管 部( 局 ) 御中 特 別 区 厚生 労働 省 健康 局結 核感 染症 課 厚 生 労 働 省 医 政 局 経 済 課 セ フ ァ ゾ リ ンナ ト リ ウム注 射用 「日 医工 」 が安 定供 給 さ れる ま での 対応 につ いて ( 周知 依 頼 ) 平成 31 年 2 月 に 日 医 工 株 式 会 社 ( 以 下 「 日 医工 」と いう 。) か ら 「セ フ ァ ゾ リ ンナト リ ウ ム注 射用 0.25g/0.5g/1 g/2 g 製 品供 給に 関す るご 案内 」に より 、同 社 製品供 給 に 支 障 をき た す 可 能 性 が あ る 旨 の 周 知 が あ っ た とこ ろです 。 こ の こ と に つ い て 、 厚 生 労 働 省 に お い て は 、 日 医 工 に 対 し て 早 急 な 供 給 再 開 へ 努 め る よ う 求 め る と と も に 、 同 種 同 効 品 の 製 造 販 売 業 者 に 対 し て 上 記 を 伝 え 、 同 製 品 の 供 給 再 開 ま で の 間 の 同 種 同 効 品 の 生 産 増 強 等 に つ い て 配 慮 を 求 め て い る と こ ろ で す が 、 供 給 再 開 の 具 体 的 な 時 期 は 未 だ 見 通 せ て お ら ず 、 ま た 今 後 、 同 製 品 の 代 替 品 と 考 え ら れ る 製 品 に つ い て も 一 時 的 に 供 給 が 不 足 す る 可 能 性 が あ る こ と がわか っ て い ま す 。 そ こ で 、 同 製 品 の 安 定 供 給 が 再 開 さ れ る ま で の 間 の 対 応 に つ い て 、 下 記 の こ と につい て 、 貴 管 内医 療 機 関 に 周 知 を お 願 いし ま す 。 な お 、 本 件 に つ い て は 、 公 益 社 団 法 人 日 本 医 師 会 、 公 益 社 団 法 人 日 本 薬 剤 師 会 にも別 添 の とお り周 知 し て い る こ と を 申 し 添え ます 。 記 同 製 品 の 供 給 の 不 足 に 伴 う 影 響 を 最 小 限 に し 、 か つ 抗 菌 薬 適 正 使 用 の 観 点 か ら 、 既 存 の 診 療 ガ イ ド ラ イ ン 等 を 踏 ま え 、 国 立 研 究 開 発 法 人 国 立 国 際 医 療 研 究 セ ン タ ー A M R 臨 床 リ フ ァ レ ン ス セ ン タ ー の 協 力 の も と 、 別 添 の と お り 代 替 薬 リ ス ト を 作 成 し た た め 、 各 医 療 機 関 に お い て は 、 関 係 部 門 ( 同 製 品 を 用 い る 各 診 療 部 門 の 他 、 感 染 制 御 部 門 、 抗 菌 薬 適 正 使 用 支 援 部 門 等 を 含 む ) と 情 報 共 有 の 上 、 御 活 用 い た だ き たい。

(2)

供給不足等によりセファゾリンを使用できない場合の代替薬リスト (別 添) 利用にあたっては必ず注意点を確認すること 注意点 ・このリストは、臨床上の利便のために既存のガイドライン等の内容に基づいて作成したものであり、抗菌薬の処方に関する最終的な決 定は、(場合によって感染対策チーム(ICT)、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)等の助言を踏まえ)治療にあたる医師が行うものであ る。 ・このリストは供給不足等によりセファゾリンが使用できない場合の代替薬候補となる薬剤の一覧であり、これらの病態・術式に対する 本来の推奨薬とは限らない薬剤も含まれる。また、本リストに掲載されていない薬剤が不適切とは限らない。個別の患者マネジメント においては病態や術式を十分に検討して決定すること。 ・記載順は推奨順ではなく、抗菌薬の系統別に整理し記載している。投与経路の記載のない薬剤はすべて注射薬である。 ・もともとセファゾリンの使用が推奨されていない場合(例:消化管を利用した尿路変更術を伴う膀胱摘除術での周術期予防投与)は、 ガイドライン等を参照して抗菌薬を選択する。 ・本リストに記載されている薬剤は推奨される投与量や投与間隔がセファゾリンとは異なるため、必ず添付文書や各種ガイドラインを確 認すること。周術期予防抗菌薬に関する本邦の総合的なガイドラインとして「術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン」 (日本化学療法学会/日本外科感染症学会)がある(http://www.chemotherapy.or.jp/guideline/jyutsugo_shiyou.html)

(3)

周術期予防抗菌薬(セファゾリンを選択する術式の代替薬) 領域 ターゲットとする細菌 セファゾリンの代替薬(例) 備考 脳神経外科 黄色ブドウ球菌、レンサ球菌 セフォチアム、セフォタキシム、セフトリアキソン、クリンダマイ シン、バンコマイシン 耳鼻咽喉科 黄色ブドウ球菌、口腔内嫌気 性菌、レンサ球菌 アンピシリン・スルバクタム、セフォチアム、クリンダマイシン 口腔内切開を伴う場合は嫌気性菌をカバーするためクリンダ マイシン、アンピシリン・スルバクタムを選択する。 心血管外科(心臓、血管) 黄色ブドウ球菌、レンサ球菌 セフォチアム、セフォタキシム、セフトリアキソン、クリンダマイ シン、バンコマイシン 胸部外科(肺、気管) 口腔内嫌気性菌、レンサ球菌 アンピシリン・スルバクタム、セフォチアム、クリンダマイシン 乳腺外科 黄色ブドウ球菌、レンサ球菌 セフォチアム、クリンダマイシン 上部消化管外科 (食道、胃、空腸) 大腸菌、肺炎桿菌 アンピシリン・スルバクタム、セフォチアム 大腸菌の薬剤耐性が増加しているため、自院や地域のアンチ バイオグラムを参考にして左欄から選択する。 消化器外科 (肝、胆嚢、胆管、膵) 腸内細菌科細菌 アンピシリン・スルバクタム、セフォチアム、セフメタゾール、フ ロモキセフ 大腸菌の薬剤耐性が増加しているため、自院や地域のアンチ バイオグラムを参考にして左欄から選択する。 婦人科 腸内細菌科細菌、Bacteroides fragilis グループ アンピシリン・スルバクタム、セフォチアム、セフメタゾール、フ ロモキセフ 大腸菌の薬剤耐性が増加しているため、自院や地域のアンチ バイオグラムを参考にして左欄から選択する。 泌尿器科 腸内細菌科細菌 アンピシリン・スルバクタム、セフォチアム、アミノグリコシド系 薬、シプロフロキサシン(注射・経口)、レボフロキサシン(注 射・経口) 大腸菌の薬剤耐性が増加しているため、自院や地域のアンチ バイオグラムを参考にして左欄から選択する。 整形外科(脊椎手術、人工骨頭 置換術など) 黄色ブドウ球菌、レンサ球菌 セフォチアム、セフメタゾール、フロモキセフ、クリンダマイシ ン、バンコマイシン

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治療用抗菌薬(一般にセファゾリンを用いることが多いと考えられるもの) 感染症 ターゲットとする細菌 セファゾリンの代替薬(例) 備考 黄色ブドウ球菌(MSSA)菌血症 黄色ブドウ球菌 アンピシリン・スルバクタム、セフォタキシム、セフトリアキソ ン、バンコマイシン、ダプトマイシン これらによる治療成績はセファゾリンに劣るか十分なエビデ ンスがないため、セファゾリンを優先的に使用する。 軟部組織感染症 (蜂窩織炎、丹毒など) 黄色ブドウ球菌、レンサ球菌 アンピシリン・スルバクタム、セフォタキシム、セフトリアキソ ン、クリンダマイシン アモキシシリン・クラブラン酸(経口)、セファレキシン(経 口)、クリンダマイシン(経口) 急性骨髄炎、化膿性関節炎 黄色ブドウ球菌 セフォタキシム、セフトリアキソン、クリンダマイシン、バンコマ イシン、リネゾリド、ダプトマイシン 尿路感染症(急性腎盂腎炎) 大腸菌 セフォチアム、セフメタゾール、フロモキセフ、セフォタキシム、 セフトリアキソン、アミノグリコシド系薬、シプロフロキサシン (注射・経口)、レボフロキサシン(注射・経口)、ST 合剤(経 口) 大腸菌の薬剤耐性が増加しているため、自院や地域のアンチ バイオグラムを参考にして左欄から選択する。 本表の作成にあたっては、JAID/JSC 感染症治療ガイド 2014(日本感染症学会/日本化学療法学会), JAID/JSC 感染症治療ガイドライン 2017 ―敗血症およびカテーテル関連血流感 染症―(日本感染症学会/日本化学療法学会), JAID/JSC 感染症治療ガイドライン 2015 ―尿路感染症・男性性器感染症―(日本感染症学会/日本化学療法学会), 術後感染予防抗菌薬 適正使用のための実践ガイドライン(日本化学療法学会/日本外科感染症学会), 骨・感染術後感染予防ガイドライン (日本整形外科学会/日本骨・関節感染症学会), レジデントのための 感染症診療マニュアル第 3 版, 感染症診療の手引き新訂第 3 版(シーニュ), Clinical Practice Guidelines for Antimicrobial Prophylaxis in Surgery (SHEA, IDSA, ASHP, SIS), Johns Hopkins ABX Guide, Sanford Guide to Antimicrobial Therapy, UpToDate, Curr Infect Dis Rep. 2017 Sep 23;19(11):43., World J Surg. 2009 Dec;33(12):2538-50. を参考にした。

参照

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備考 1.「処方」欄には、薬名、分量、用法及び用量を記載すること。

・平成29年3月1日以降に行われる医薬品(後発医薬品等)の承認申請