• 検索結果がありません。

[講演要旨]南海トラフを震源とする地震による地殻変動に伴う四国の地盤の沈降や隆起

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "[講演要旨]南海トラフを震源とする地震による地殻変動に伴う四国の地盤の沈降や隆起"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)歴史地震 第31号(2016) 202頁. [講演要旨] 南海トラフを震源とする地震による地殻変動に伴う. 四国の地盤の沈降や隆起 三神 厚1*(徳島大学)・中西一郎 2(京都大学)・古川和輝 3(元徳島大学学生)・横山裕樹 4(元徳島大学学生) §1. はじめに 平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震により, 東北地方の広範なエリアで地盤の沈降が発生した. これにより,石巻市の一部のエリアなどでは,満潮時 に街が浸水被害に見舞われ,ポンプによる排水など を余儀なくされた.また港湾施設の使用が困難になる ケースも発生し,震災からの復興を妨げる 1 つの要因 となった. 東北地方太平洋沖地震と同じ海溝型地震である 昭和南海地震の際にも同様なことが起きていた.沢 村(1951)によれば,高知市葛島で約 120cm の沈下が あったことが報告されており,高知市は地震後,長期 にわたり浸水被害に悩まされた.南海トラフを震源と する次の地震が危惧されているが,被災地の早期復 興のためには,港湾施設のような物流の拠点となる施 設は特に早期に復興させる必要がある. 本研究では,南海トラフを震源とする過去の南海 地震によって四国地域において生じた地盤の沈降や 隆起の分布や規模を文献等により調査し,その再現 性について検討するものである.もし南海地震のたび に,地域ごとに同様の沈下や隆起のパターンが繰り 返されるならば,次の南海地震へ向けて,早期復興 のための適切な事前対策を講じることが可能となる. §2. 昭和南海地震の際の地盤の沈降や隆起 本研究では,沢村(1951,1953)や『四国地方地盤変 動調査報告書 第七輯』に掲載されている東京大学 地震研究所による地盤変動量の調査結果を参照して いる. 図 1 は,それらをもとに地盤の沈降や隆起を上下 の矢印で示したものである.高知市を含む高知市中 部地方では,地盤は沈降しているおり,一方で,室戸 や足摺では概ね地盤は隆起している. §3. 安政南海地震の際の地盤の沈降や隆起 昭和南海地震では,地域ごとに異なる沈降や隆起 のパターンが見られたが,南海地震ごとに同様の沈 降,隆起のパターンが繰り返されるのかを検討する. 安政南海地震の際の四国地方の地盤の沈降や隆起 については,都司(1988)によってまとめられている.こ れによると,高知県中部で沈降,室戸や足摺で隆起 を示す記述が多く,昭和南海地震の際の各地の沈降 や隆起と同様な傾向を示している.. 図 1 昭和南海地震における地盤変動 表 1 地盤変動の比較 調査値(cm) 解析値(cm) +120cm +55cm 室戸岬 -120cm -58cm 高知市付近 +100cm +2cm 足摺岬 +は隆起を,-は沈降を示す §4. 物理的アプローチによる検討 各地の地盤の沈降や隆起について,物理的アプロ ーチによる検討を行った.断層モデルとして,相田モ デル(1981,日本の地震断層パラメター・ハンドブック に示されているパラメタ―を使用)を用い, Okada(1985,1992)の方法に基づいて各地の地盤の 沈降や隆起を評価した.その結果,高知市では 58cm 弱の沈降,室戸で 55cm の隆起,足摺で 2cm 程度の 隆起となった(表 1).沈降や隆起のパターンは数値 計算で概ね説明できているが,変位の絶対量につい ては実際の値とは差異が見られた. § 謝辞 本研究は,一般社団法人四国クリエイト協会の 2015 年度第 19 回「建設事業に関する技術開発・調査研 究」支援事業による助成を受けたものです.徳島大学 大学院の中野晋教授より貴重な情報を提供して頂き ました.地殻変動の計算には DC3D を,図の作成に あたっては GMT を用いました.. ― 202 ―.

(2)

参照

関連したドキュメント

このような環境要素は一っの土地の構成要素になるが︑同時に他の上地をも流動し︑又は他の上地にあるそれらと

○「調査期間(平成 6 年〜10 年)」と「平成 12 年〜16 年」の状況の比較検証 . ・多くの観測井において、 「平成 12 年から

都内の観測井の配置図を図-4に示す。平成21年現在、42地点91観測 井において地下水位の観測を行っている。水準測量 ※5

原子炉建屋の 3 次元 FEM モデルを構築する。モデル化の範囲は,原子炉建屋,鉄筋コンク リート製原子炉格納容器(以下, 「RCCV」という。 )及び基礎とする。建屋 3

区部台地部の代表地点として練馬区練馬第1観測井における地盤変動の概 念図を図 3-2-2 に、これまでの地盤と地下水位の推移を図

第76条 地盤沈下の防止の対策が必要な地域として規則で定める地

3.3 敷地周辺海域の活断層による津波 3.4 日本海東縁部の地震による津波 3.5

基準地震動 Ss-1~7 の全てについて、許容変位を上回る結果を得た 西山層以深の地盤データは近接する1号炉原子炉建屋下のデータであった 2014 年 11