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抑うつ状態に対するミルタザピン単剤療法における、イライラ/不安症候群および傾眠の発現頻度に関する後方視的研究

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Academic year: 2021

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(1)

9 1 原 著

l

東 女 医 大 誌 第 時 臨時増刊1 号 頁 問 ~ 開 平成82 年1月

l

抑うつ状態に対するミルタザピン単剤療法における,イライラ/不安症候群および

傾眠の発現頻度に関する後方視的研究

東京女子医科大学医学部精神医学講座 カ ヒ ロ ス ガ ワ ラ ヒ ロ コ ア サ ノ ミ ズ ホ イ ト ウ リョウコ イシゴウオカ 堤 多 可 弘 ・ 菅 原 裕 子 ・ 浅 野 瑞 穂 ・ 伊 藤 遼 子 ・ 石 郷 岡 純 ( 受 理 平 成 72 年9月92 日) R e t r o s p e c t i v

e Study of teh ecneidcnI f Josseniretti and etyixnA Syndrome , and Drowsiness ngduri M i r t a z a p i n e Monotherapy

Takahiro TSUTSUMI , Hiroko SUGA W ARA , Mizuho ASANO ,

Ryoko ITO and Jun ISHIGOOKA D e p a r t m e n t Pfoyrtaihcys lo, ohcS Mfoenicide , Tokyo Women's lacideM ytisrevinU I n t r o d u c t i o n : neiapztarMi , a nnoiatrenge-we nassrepedtina ,tsiyeldwi deilppa rof eht ntmeatert dfo espre 同 s i o n

. The evitcejbo tfosih dysut was ot examine eht ecnedicni jsfsoeniretti and yteixna syndrome J(AS) and d r o w s i n e s

s nistneitap ggniordenu enipazatrim monotherapy , and otetadicule ehtnoitaicossa between eht -icni

d e n c e and .ega M e t h o d s : We rylevitcepsorte examined eht ecnedicni J fo AS and sseinsowrd nievisserped stneitap r-edun g o i n g einpaaztrim .ayprtheonom stcebjuS driseompc d63evsiserpe stneitap gonigrednu enipaaztrmi er-othmon apy tta eh Department Pforytahicys tfo eh Tokyo Women's laicedM tyisrevinU aitpsHo .l

R e s u l t s

: The ecnedicni etar JAS fo was 1.11 % and taht dfosseinwsor was .%22.2 Age p(

=

)283.0 and xse p(

=

0 . 6 0 2 ) did tonyltnacifingis reffid between eht stneitap htiw J AS and esoht tuohitw J AS , tub eht esdo mfo-pzaatri i n

e was yltnacifingis tnereffid between eht two usprog p( .= )100.0 Sex p( = )822.0 and esdo mfoneipzaatir p( =

0 . 8 1 2

) did tonyltnacifingis reffid between stneitap thiw ssnesiowdr and stneitap tuohtiw .ssenisword The two g r o u p s id妊ederyltnacifingis ani ge p( = )100.0 , however , eht stneitap hwit sesnisowdr were greunoy anht stneitap w i t h o u .t C o n c l u s i o n

: These sgnidnif tseggsu taht low esod mfoenipzaatri may eusca J AS , and sseinwsord due mot ir 同 t a z a p i n e monotherapy sidetaler aot.eg rehtrFu evitecpsorp seiduts ngsirimpco a legra number sfostcejbu era needed votetadila eht stluser tfoeh tensrep .yduts

Key W o:sdr eniapzatrim sseniret, tij and yetixna syndrome , ssnesiowdr

緒 百 近年,うつ病治療には従来の三環系・四環系抗う つ薬に代わり,新規抗うつ薬である選択的セロトニ ン再取り込み阻害薬evitceles( nnitooers reuptake i n h i b i t o r s : SSR I)やセロトニン・ノルアドレナリン 再取り込み阻害薬nniotroes( & enirpinephreon -er uptake srotibihni : SNR I)に加え,ノルアドレナリン 作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬-daorn( r e n e r g i c and cificeps cigerontores tnasseprdeitna : NaSSA) であるミルタザピンが広く用いられてい る.その理由として,新規抗うつ薬は三環系・四環 系抗うつ薬に比べて循環器系の副作用が少なく,安 図 堤 多 可 弘 干4500-261 東京都新宿区河田町1-8 東京女子医科大学医学部精神医学講座 E -m a i l : [email protected]

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-E91-9 2 Table 1 Ccitsiltasarah pfo ntsieat Age )raey( Sex )ealme/fela(m Dose )mg( Age )raey( Sex )leamelfela(m Dose )mg( JAS(+)n=4 4 7 . 3 士9.4 3 / 1 l1. 3t:3.4 D r o w s i n e s s +)( n = 8 3 3 . 0 t:0.21 2 / 6 2 5 . 3 t 4:3. JAS( 一)n=32 41. 9t:5.71 1 5 / 1 7 2 6 . 0 t:311. D r o w s i n e s s (一) n=28 4 5 . 3 t:711. 1 6 / 1 2 2 4t:1. 7.31 p veula 0 . 3 8 2 0 . 6 0 3 0 . 0 0 1 * p vuela 0 . 0 3 5 * 0 . 2 2 8 0 . 8 1 2 ] A S : ssenirettij and yteixna .eomrdnys ..05<0*p 全性が高いことがあげられる.さらに, ミルタザピ ンは効果発現が比較的早いこと1)からうつ病治療の 第一選択として用いられる機会が増えている. 特に若年例のうつ病患者における新規抗うつ薬の 注意すべき副作用のーっとしてイライラ/不安症候 群(jsseniretti and ytexian syndrome :

J

AS) が知ら れているが3)2) ミルタザピンによる発現頻度につい ては未だ報告が乏しい.また,比較的強い抗ヒスタ ミン作用を持つミルタザピンは催眠効果による睡眠 障害の改善が期待できる一方で 副作用として傾眠 の発現頻度が高いことが報告されている)4 特に高齢 者においては,傾眠による転倒のリスクが問題とな りうるが,年齢によって傾眠の発現頻度に差異があ るかどうかの報告は乏しい. 本研究では,うつ状態に対するミルタザピン単剤 療法における JAS および傾眠の発現頻度を調べ,年 齢と発現頻度との関連について検討することを目的 としている.なお 本研究は個人情報の保護に十分 留意し東京女子医科大学倫理委員会の承認を得て いる. 対象および方法 2 0 0 9 年9月 1 日から2014 年3月 31 日 ま で に 東 京女子医科大学神経精神科を初診しうつ状態に対 してミルタザピン単剤で治療開始された患者を対象 とした.なお,他の向精神薬からミルタザピンへの 切り替え, もしくはミルタザピン以外に併用薬のあ る症例は除外した ミルタザピン開始1週目以降にJAS の9症状(不 安,焦燥,不眠,敵意,衝動性,易刺激性,アカシ ジア,パニック発作,軽操・操状態)のうち 1つ以 上の症状を新たに呈した患者をJAS 発 現 群 と 定 義 し年齢,性別,ミルタザピン投与量について非発 現群と比較した.同様に, ミルタザピン開始

1

週目 以降に傾眠によりミルタザピン内服を中断した患者 を中断群とし,年齢,性別, ミルタザピン投与量に ついて非中断群と比較した. JUMP を用いて統計解 析を行い,

2

群間の比較において

t

検定もしくはχ 二乗検定を用いた. 結 果 2 0 0 9 年9月1 日から 2014 年3月13 日 ま で の 期 間において,東京女子医科大学神経精神科を初診時 にミルタザピンを投与された患者は229 人であっ た.そのうち,本研究の対象となるミルタザピン単 剤療法が行われた患者は63 人(平均年齢 5.24 t:8.61 歳,男性81 人,女性81 人)であった. JAS 発現率,傾眠による中断率はそれぞれ11. 1

%

( 4 / 3 6 ) , 22.2% )63/8( で あ っ た ebl(aT .)1 JAS に関しては,発現群と非発現群において年齢 (p= 0 . 3 8 2 ) ,性別 p( = 0)206. ともに有意差は認められな かったが,投与量は発現群で有意に低用量であった (発現群: l1. 3t:3.4 mg , 非発現群:0.62 t:1.31 mg , p=O.OO 1).傾眠に関しては,中断群と非中断群で年 齢に有意差が認められp =()5030. ,非中断群に比し て 中 断 群 は よ り 若 年 で あ っ た 性 別p = 0( )822. ,投 与量p = 0( )218. には有意差は認められなかった.な お, ミルタザピン単剤療法中の転倒はl例もなかっ た. 考 察 これまでの報告では,抗うつ薬による JAS の発現 頻度は%56---4 と幅があり)2)3 本研究においてミル タザピンによるJAS の発現頻度は 11. 1% であった. 抗うつ薬によるJAS は特に若年者において注意喚 起されているが,本研究ではJAS 発現群と非発現群 で年齢差は認められなかった. JAS 発現群における 投与量は有意に低用量であり, ミルタザピンの効果 発現の早さ1)と関連している可能性が考えられるこ とから, ミルタザピンを少量から投与開始する際に もJAS 発現に注意する必要がある.

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-E92-ミルタザピンは,抗ヒスタミン作用により催眠効 果を発現すると考えられており,ヒスタミン受容体 は加齢に伴い減少することからぺ若年者は高齢者よ りもミルタザピンによる抗ヒスタミン作用の影響を 強く受ける可能性がある.本研究において中断群は 非中断群に比してより若年であり,転倒はl例も認 められなかったことから,高齢者において傾眠によ る転倒のリスクを過剰に考慮する必要はないと思わ れる. しかし一方で,高齢者に対するミルタザピン 投与によるせん妄についての報告)5があることから, 高齢者への投与の際には注意を要する. 結 論 本研究において,ミルタザビンによる

A

S

]

発 現 率,傾眠による中断率はそれぞれ

11

. 1

,%

%

.

2

2

2

で あった.ミルタザビン投与量は

S

]

A

発現群において 有意に低用量であったため 少量で投与開始する際 にも

]

A

S

発現に注意が必要である.また,傾眠によ る中断群はより若年であったことから,傾眠の発現 には年齢の関与が示唆された.本研究は後方視的観 察研究であり,対象症例数が限られていることから, 9 3 今後より多くの症例を対象とした前方視的研究にお いて検討が必要である. 開示すべき利益相反状態はない. 文 献 1

) Watanabe N, Omori 1M , Nakagawa A e at:l -riM t a z a p i n e ssurve rehto evisserpeditna stenga rof -ed p r e s s i o n . ochraneC esaabtaD tsyS Rev Cd006528 , 2 0 1 1 2

) Harada T, Inada K, Yamada K e at:l A p-cepsor t i v e citsilarutan dytus fdoecudni-tnasserpeditna j i t t e r i n e s s / yteixna e.mdronys triachsyopurNe siD T r e a t l 0 : 2 1 1 5 -2 1 2 1 ,1420 3 ) rialcniS LI , tsamisrhC DM , Hood SD e at:l A n t i d e p r e s s a n t -i n d u c e d ssenirettij / aytiexn -nys d r o m e : ictamestys .weiver Br J yratihcysP :491 4 8 3 -4 9 0 ,0920 4

) Yanai K , Watanabe T , Meguro K e at:l Age -d e p e n d e n t seaecred nienimatsih H 1 rrotepce ni human sniarb edlaever by PET. troeprroueN :3 4 3 3 -4 3 6 ,9291 5 ) Ladino M, iaoldrauG VD , Paniagua M: Mztair 四 a p i n e -i n d u c e d emiaonatrhyp ani enylredl ecipsoh p a t i e n .ttaJ illaP Med :96028-25 , 6002

参照

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