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国際関係学部開設30周年に寄せて

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Academic year: 2021

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国際関係学部開設 30 周年に寄せて

国際関係学部長 新井敬夫

 国際関係学部は平成 2(1990)年に開設された。この年を出発点と考える と、令和元(2019)年をもって 30 年を経過したことになる。その間、学生、 現役・OBOG 教職員、その他学内外の多くの方々が携わって学部を作り上 げてきたことを実感しつつ、このような方々に深く感謝している。今年 30 周年記念行事を予定していたが、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点か ら、残念ながら中止せざるを得なかった。それでも、本記念号の発行を一里 塚として、改めて次の道標に向けた新たな一歩を踏みだしたい。  長いもので、私が赴任してから 25 年が過ぎた。国際関係学部(私)は設 置から今日までの 6 分の 5 を私(国際関係学部)と共に過ごしてきたことに なる。着任当初は無我夢中で、とにかく授業をきちんと行わなければならな い、ゼミでは学生にしっかりと考えてもらわなければならない、学部の仕事 もこなさなければならない、研究を進めることは当然だ、などと研究者とし ても教員としても余裕がなかった。大学の研究室にもだいぶ遅くまでおり、 警備員さんに「何時ころにお帰りですか」などと言われたものだった。自分 にとっては、あっという間の年月であった。  さて、国際関係学部の沿革・歴史については、大島学長、小川元学長・元 学部長が詳しく紹介されている。ここでは 20 周年から 30 周年にいたる本学 部の動向について、2 点簡単に紹介しよう。  まず、平成 24(2012)年、本学部に「多文化コミュニケーション学科」

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6  国際関係紀要 第 30 巻 第 1・2 合併号(学部開設 30 周年記念号) が開設され、「国際関係学科」とあわせて学部が二学科体制となった。前者 では、外国の文化・社会分野に重点をおきながら言語分野と組み合わせた地 域研究、キャリア指向的な分野である観光文化研究、および多文化共生研究 を柱とした学びを提供し、後者では国際法、政治、経済・経営、途上国問題 などの学習に主軸をおいた。一方で、学生に対して学部間の壁を低くして、 学部の良き伝統とも言える学際的、総合的な学習を可能にした。学生は現在 でも興味と必要に応じて他学科の科目を履修することができる。  もう一つは、同年度に文科省による「グローバル人材育成推進事業」(後 に「経済社会を牽引するグローバル人材育成支援事業」)のタイプ B(5 年間) に採択されたことである。本学部の取り組みは、グローバルな視点と感覚を 備え、言語運用能力と専門性に裏付けられた「行動力あるアジアグローバル 人材」の育成であった。この事業の一環として、具体的には「多文化・国際 インターンシップ」科目の設計と教育課程への導入・実施、英語だけにとど まらない各地域言語検定の受検奨励などを行った。同事業採択大学の学生が 参加して英語プレゼンテーション能力を競う大会を本学が主催するなど、学 生や社会に対してグローバル人材に関する広範かつ積極的な啓発活動、広報 活動も展開してきた。この一つの成果が、早稲田大学主催で実施された英語 プレゼンテーション大会にて本学部の学生グループが準優勝したことであ る。  事業成果全体の可視化はそれほど簡単ではないが、学生の言語コミュニ ケーション能力などの可視化できる部分で見れば一定の評価はできると言え る(詳細は別の資料に譲る)。事業採択時からの約束事であるが、採択され た大学・学部は事業期間を終了しても(つまり補助期間が終了しても)、グ ローバル人材育成への取り組みは継続しなければならないことになってい る。  本学部は次の 10 年に向けて、新たなカリキュラム編成に着手するなど、 確実に歩み始めている。この間に着任された新たな知見を有する先生方も頼 もしい。10 年後の学部長が 40 周年記念行事において、素晴らしい成果を披

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露してくださることを願っている。関係者の皆様には、改めてこれまでの御 礼を申し上げ、今後のご協力・ご支援をお願いしたい。

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