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平成 29 年度事業計画書 計画の概要 1 公益目的事業 2 収益事業 18 管理 運営事項 20 * 文中における年度の数字は 平成を指す

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(1)

公益財団法人 東京都防災・建築まちづくりセンター

平成29年度  事業計画書

(2)

平成 29 年度 事業計画書

【計画の概要】

··· 1

【公益目的事業】

··· 2

【収益事業】

···18

【管理・運営事項】

···20 *文中における年度の数字は、平成を指す。

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1

【計画の概要】

公益財団法人東京都防災・建築まちづくりセンターは、東京都等の防災まち づくりに関する諸施策と緊密な連携を図りながら、都民の安全・安心を高める ための「公益目的事業」を推進するとともに、この事業を安定的に支えるため の「収益事業」の 2 本柱で事業を積極的に展開している。 28 年度では、住宅・住環境の改善を支援する事業や、緊急輸送道路沿道建築 物や分譲マンションの耐震化促進に向けた支援事業、建築基準法に基づく安全 性確保として建築物の確認・検査、構造計算適合性判定、定期調査報告などに 関する事業などを行ってきたほか、新規として防火設備検査報告事業も開始し たところである。 事業実績としては、合意形成の難しさや制度周知の遅れなどの要因によって、 低迷を余儀なくされた事業も存在するが、全体的には例年程度若しくは若干で はあるがそれを上回る事業もあった。 引き続き、29 年度は、これまでの事業を継続させながら、「建築物のエネルギ ー消費性能の向上に関する法律」に基づく新規事業にも着手する。 一方、今日の財団を取り巻く環境には、払拭しえない東京経済の先行き不透 明感の存在、自治体の財政規模の縮小(一般会計の歳出)、民間指定確認検査機 関や民間試験機関との厳しい競合、住宅を始めとする建設投資の縮小予測など、 がある。 これらの動向によっては、事業運営に様々な影響を受けることとなるが、し かし、その影響度合いを、あらかじめ把握することが困難である。 そこで、29 年度の事業計画の策定に当たっては、特別な事情のある事業を除 き、原則として、昨年度実績程度の事業量を事業計画上の規模としたが、実際 の執行過程でその上乗せ努力を行い、実績の拡大を目指すものとした。 よって、今後の社会・経済の動向に注視しながら、行政や各部との連携強化 による着実な事業執行にあたるほか、経営基盤の強化や効率的な事業執行の徹 底などに取組み、29 年度事業計画に位置付けた事業規模の確実な達成に努めて まいる。

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【公益目的事業】

Ⅰ 防災・まちづくり総合支援事業

1 都市再生支援事業

(1)まちづくり専門家の紹介・派遣業務 〇 本業務は、財団の自主事業として建築士、弁護士などのまちづくり 専門家を登録して、区市等の要望に応じ紹介・派遣するものである。 〇 紹介・派遣の状況は、26 年度以降、都の木密地域不燃化 10 年プロジェ クトにおける取組みが本格化して件数が増加しており、この傾向は今後 も続くものと予想される。 〇 28 年度末にまちづくり専門家の登録更新(3年毎)及び更新に伴う情 報提供などの実務講習会を実施し、29 年度以降に向けた体制づくりを行 った。 (2)マンションアドバイザー派遣業務 〇 東京都の基本方針に基づき、財団がマンションアドバイザーを登録し、 区市の要望に応じ派遣などを実施するものである。 ○ 近年の利用状況は、管理アドバイザーが 20 件程度の横ばい状態で、建 替え・改修アドバイザーは、27 年度の 28 件に対し、28 年度はその半分 であった。 〇 管理アドバイザー、建替え・改修アドバイザー制度の充実、活用促進 等を図るため、東京都において利用実績状況やマンション建替え法の改 正等を踏まえた、一部見直し作業が 29 年度運用に向けて進められており、 これに協力、支援を行っていく。 (3)民間賃貸住宅による避難者受入れ業務 〇 東日本大震災により被災県から都内に避難している民間賃貸住宅入居 者への支援として、訪問による居住相談、被災県等からの情報提供、 貸主に対する家賃等の支払、契約更新及び退去処理事務等を実施してい る。 〇 29 年度は、福島県からの避難者 5 件、岩手県 1 件、宮城県 8 件につい て、応急仮設住宅の供与が終了する。このため、該当者が次の住宅へ円 滑に移行できるよう都内の福祉事務所との連携や低兼な住宅の紹介など に努めていく。

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3 ○事業計画 区 分 内容・規模 まちづくり専門家の紹介・派遣件数 85 件 マンションアドバイザー派遣件数 55 件 避難者受入れ管理件数 100 件

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2 防災都市づくり等協力事業

(1)マンション耐震化フォローアップ業務 〇 本業務は、27 年度までのマンション啓発業務及び 28 年度フォロー アップ業務で得られた情報等を基に、耐震化に向けた普及啓発が効果 的と考えられるマンション 1,310 棟について、個別訪問や管理会社を とおして、管理組合等に対して耐震化に向けた取組みの更なる促進を 図るものである。 (2)建築士等のアドバイザー派遣業務 1)緊急輸送道路沿道建築物の耐震診断実施に向けたアドバイザー派遣 〇 緊急輸送道路沿道建築物で耐震診断や耐震化を希望する相談者に 対し、耐震診断や耐震化実施に向け建築士等を派遣している。 〇 特定沿道建築物に対する診断助成は、耐震診断率が約 97%(1 月末 時点)に達するため、診断助成は 28 年度末で終了する。 〇 29 年度からは、条例による診断義務付けのない一般沿道建築物に重 点を移行し、診断アドバイザーを派遣する。 2)特定沿道建築物への耐震改修等アドバイザー派遣及びローラー作戦の 実施 〇 28 年度に引き続き、耐震化が必要な特定沿道建築物の所有者等に対 し、耐震化実施に向け耐震改修アドバイザーを派遣する。 〇 また、基本計画程度の改修計画案を作成・提案する計画アドバイザ ーについても補強設計に結びつけるため派遣する。 〇 28 年度に行ったローラー作戦対象の特定沿道建築物所有者等に対 して、再度ローラー作戦を実施し、個別訪問などによる耐震化支援を 実施する。 〇 29 年度も、東京都建築士事務所協会・日本建築構造技術者協会・耐 震総合安全機構の設計三団体等との協定に基づく協力関係により業 務を推進する。 3)整備地域内住宅の耐震化に向けたアドバイザー派遣業務 〇 28 年度から始まった事業で、東京都防災都市づくり推進計画に定 める整備地域内にある耐震診断等未実施の住宅所有者に対して、アド バイザーを派遣し、耐震化への助成制度の説明など耐震診断等に向け た働きかけを行う業務であり、29 年度も都と協力して行う。 (3)耐震マーク交付業務 1)耐震基準に適合している建築物への耐震マークの交付 〇 耐震基準への適合が確認された建築物への耐震マークの交付業務 である。

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5 2)耐震化工事中掲示物貸出 〇 特定・一般緊急輸送道路沿道建築物で耐震改修工事中建築物に対 して、耐震マークを表示した足場シート等を貸与する業務である。 〇 28 年度から始まった業務であり、都と協力して耐震化総合相談窓 口で相談にくる施工者、監理者に制度の紹介や説明をするなど、普 及・啓発を行う。 (4)耐震化総合相談業務や耐震性能報告等その他の業務の計画について は、事業計画の表による。 (5)社会福祉施設等耐震化促進業務 〇 東京都が実施する社会福祉施設・医療施設等耐震化促進事業の対 象となる施設の耐震化に向けた実地調査、現況分析及び技術的支援 を行う。 ○事業計画 区 分 内容・規模 マンション耐震化フォローアップ対象棟数 1,310 棟 耐震化総合相談窓口での相談回数 5,000 回 耐震診断アドバイザー派遣件数 181 件 特定沿道建築物へのローラー作戦対象件数 827 件 耐震改修等アドバイザー派遣件数 5,363 件 整備地域内住宅へのアドバイザー派遣件数 100 件 建築物の耐震性能報告件数 402 件 耐震マークの交付枚数 7,000 枚 耐震化工事中掲示物の貸出枚数 60 枚 社会福祉施設等耐震化促進件数 3 件

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3 東京都歴史的景観助成事業

東京都の助成、都民、企業等からの募金からなる「東京歴史まちづく りファンド」を活用し、東京都選定歴史的建造物の保存や修復工事に係 る経費の一部に助成を行っている。本年度は、昨年度からの継続の 1 件 と新規 1 件、計 2 件を予定している。 ○事業計画 区 分 内容・規模 助成件数 2 件

4 住宅性能評価事業

① 現 状 〇 最近の住宅性能評価の実績としては、戸建住宅が少なく、ほぼ共同 住宅の実績で占められている。しかも、小規模な共同住宅を中心とす る申請が多いことなどから、実績戸数の低迷がみられる。 〇 都内を業務区域とする登録住宅性能評価機関(45 機関)間での競合 などがあって、事業計画の達成が難しい状況が続いている。 ② 事業計画 〇 29 年度の事業計画では、昨年度と比べて大幅な戸数増が見込めない ことから、昨年度の実績を踏まえ、設計評価と建設評価を合わせて、 計画戸数を 1,102 戸と設定した。 〇 また、長期優良住宅事業など、その他の事業についても、昨年度の 実績を踏まえ、計画戸数を設定した。 〇 受注棟数を増やすため、事業化された公社住宅を確実に受注すると ともに、建築確認検査部署との連携強化や中小規模事業者への一層の 周知を図り、顧客の開拓と拡大につなげる。 〇 29 年度より公営住宅の評価業務も受注可能となることから、関係機 関への広報や周知を図り、その受注に努める。

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7 区 分 内容・規模 住 宅 性 能 評 価 受 付 件 数 住宅性能評価(設計評価) (戸建) 1 戸 (共同) 700 戸 住宅性能評価(建設評価) (戸建) 1 戸 (共同) 400 戸 長期優良住宅建築等計画に係る 技術的審査 50 戸 低炭素建築物新築等計画に係る 技術的審査 1 戸 住宅取得資金贈与税非課税措置に 係る住宅証明等発行 40 戸 すまい給付金住宅証明書発行 5 戸 実務講習会 年1 回 100 名

5 東京都優良マンション登録表示事業

① 現 状 〇 「東京都優良マンション登録表示制度の実施に係る基本方針」に基 づき、建物(共用部分)の性能と管理の両面において、一定の要件を 満たす良質なマンションを認定・登録し、公表するものです。 〇 最近の実績としては、各年度とも 5 件前後の登録表示に留まってい る。 ② 事業計画 〇 29 年度の事業計画では、昨年度と比べて大幅な認定登録件数の増加 が見込めず、また、東京都が検討している優良マンション登録表示制 度の改善策が未定なことから、昨年度の実績を踏まえ、新築 2 件、既 存 2 件、合計 4 件と設定した。 〇 需要拡大に向け、性能評価を受けた事業主に対して、本制度をPR するとともに、既登録マンション事業主に対して、更新・登録の普及 活動を積極的に展開する。 区 分 内容・規模 優良マンション認定登録件数 新築 2 件 既存 2 件

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6 高齢者等居住支援事業

① 現 状 〇 高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう、居住相談に応 じるとともに、「見守り」、「葬儀の実施」、「残存家財の片付け」を実施 する「あんしん居住制度」と、高齢者等の入居を拒まない民間賃貸住 宅の情報を提供する居住支援事業を実施している。 〇 28 年度末時点の累計では、民間賃貸住宅の登録件数は 1,125 件、 83,150 戸に達しているほか、あんしん居住制度の契約件数は約 1,100 件となっている。 ② 事業計画 〇 29 年度の事業計画では、あんしん居住制度の契約件数及び高齢者か らの居住相談、高齢者の入居を拒まない民間賃貸住宅の情報登録・提 供業務における相談件数とも、例年と同程度とする。 区 分 内容・規模 「あんしん居住制度」 運営管理業務(契約件数) 120 件 問合せ等件数 1,200 件 高齢者向け民間賃貸住宅に関する問合せ等件数 300 件

7 建築確認検査事業

(1)建築確認検査業務等 ① 現 状 〇 28 年度は、戸建住宅の確認・検査は伸びなかったものの、大規模物 件の新規確認や計画変更、仮使用認定等を順調に受注でき、事業計画に 掲げた件数や収入を達成できた。 〇 また、オリンピック施設の事前相談も受けており、29 年度中の確認 受注が確実となっている。 〇 その一方、戸建住宅等中小の建築物件は、建設費の高騰や職人不足、 型式住宅への移行等の建設市場状況や民間指定確認検査機関の競合も あって、受注が伸び悩んでいる。 〇 29 年度以降、特に、30・31 年度に入ると、これまでに審査等を担当 してきた超高層等の大規模物件が完成に向い、計画変更、仮使用認定や 完了検査の申請とともに、昇降機の確認・検査の申請を大量に見込める ことから、事業収入の増加が期待できる。

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9 (2) 建築確認検査適正普及業務 ○ 情報が届きにくい中小事業者等を対象に、「建築物省エネ法」や建築 関係法令に係る実務講習会を開催する。 ○ 特別区及び市の研修生 3 名を受入れ、建築審査実務研修を行う。 ○ 「東京都指定確認検査機関連絡会」(39 機関)の事務局として、都内 の円滑な建築行政の推進のために、意匠、構造、設備の建築行政情報連 絡会議を随時開催する。 (3) 事業計画 〇 29 年度の事業計画では、件数は 28 年度実績をやや下回るが、収入は 大規模物件の新規確認、計画変更、中間検査等を中心に 28 年度実績同等 以上の数字を確保できるものと予測する。 〇 「建築物省エネ法」の規制措置が 4 月より施行されることに伴い、建 築確認での省エネ性能基準への適合性の確認、完了検査での省エネ設備 の検査が必要となるので、確認検査方法や書式の見直し等を行い、円滑 に法施行に対応できる態勢を整える。 〇 超高層や複雑で大規模な物件の受注が増えている状況を踏まえ、高度 な検証や最新の技術等について課内研修等により職員の能力向上を図る とともに、長期に及ぶ事前相談・審査・検査の経緯等を時系列・プロジ ェクト別に記録し、継続して対応できる態勢を整える。 区 分 内容・規模 検 査 件 数 等 建 築 確 認 確認審査 300 件 中間検査 85 件 完了検査 200 件 適合証明 120 件 実務講習会 年 2 回 計 250 名 (*確認審査件数は、建築物、昇降機、工作物の確認審査件数と仮使用認定件数の合計を示す。)

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8 構造計算適合性判定事業

(1)構造計算適合性判定業務 ① 現 状 〇 27 年 6 月改正建築基準法の施行により、構造計算適合性判定制度の 見直しが行われ、建築主が指定構造計算適合性判定機関を選択できる ようになったほか、一定の要件を満たす小規模な建築物は判定対象外 となった。 〇 この見直しにより、それ以前に比べて受付棟数は大きく落ち込んだ ものの、予測の範囲内に留まって推移している。 〇 28 年度は、公共建築に関わる計画通知の受付けが順調に推移し、ま た、小規模ながら賃貸マンションやホテル建設が増加したことなどに より、28 年度の事業計画(462 棟)を約 15%上回る棟数となった。 (2)構造計算適合性判定適正普及業務 〇 中小規模の構造設計事務所等を対象に、構造計算適合性判定事業に 特化した実務講習会を開催する。 ○ 適判機関からなる「東京都構造計算適合性判定機関連絡会」の事務 局として、都内の判定業務に係る制度の円滑な推進に寄与する。 (3)事業計画 〇 都内に 15 の適判機関が存在し、競合状況にある。このなかで、受注 を増やすには、審査の厳格化の一方で、申請者へのきめ細やかなサー ビスにも心がけていく必要がある。 〇 一方、更なる計画通知の受注拡大を目指し、発注機関への営業活動 を引続き行う。 〇 29 年度の事業計画では、オリンピック関連施設の本格的な工事着手 に伴う他の建設活動への影響が不透明な面もあることから、28 年度の 事業計画と同程度の受付棟数とした。 区 分 内容・規模 適合性判定受付棟数 480 棟 実務講習会 年 3 回 計 120 名

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9 技術性能評価事業

① 現 状 〇 建築確認申請に際し、予め国土交通大臣への認定申請が必要となる 建築物の高さが 60 メートルを超える超高層建築物・工作物や避難安全 検証法を用いた建築物等の安全性を評価する事業として、各年度 3 件 程度の評価を行っている。 ② 事業計画 〇 29 年度の事業計画では、昨年度より継続して事前相談を受けている 超高層工作物の性能評価、競技施設及びターミナル駅に接続する大規 模地下街の避難安全検証法による技術評定等 4 件を予定している。 区 分 内容・規模 技術性能評価件数 4 件

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10 定期調査報告事業

(1) 定期調査報告業務 ① 現 状 〇 建築基準法第 12 条に基づく特定建築物の調査報告書の受付業務や建 物所有者等への案内、データ管理等の業務を、東京都及び都下の 34 特 定行政庁から委託を受け実施している。 〇 29 年度からは、特定行政庁に移行する西東京市からも当該業務の委 託を受ける予定である(防火設備定期検査報告業務も同様)。 〇 29 年度は、3 年毎の報告対象件数が最も少ない年度に当たることか ら、報告率の改善が求められる。 (2)防火設備定期検査報告業務 ① 現 状 〇 28 年 6 月の改正建築基準法の施行に伴い、防火設備に関して、特定 建築物の定期調査報告業務と同様な業務を開始した。 〇 28 年度は、制度開始の初年度にあたることから、建物所有者等への 周知度が低く、上期の報告件数が低調であったが、下期では徐々に増 加し、最終的には推定報告対象件数約 14,500 件のうち約 1,500 件とな った。 〇 最大の課題は、建物所有者・管理者への周知度を上げることである。 (3)定期調査及び防火設備報告促進業務 〇 建物所有者等に対する定期報告普及啓発のため、改正建築基準法施 行に伴う制度の概要等を引続き、ホームページに掲載する。 〇 また、本年度に開催する実務講習会については、早期且つ効果的な PRの検討により受講者数の確保に努めるとともに、この実務講習会 をとおして、特定建築物等の調査・検査者の調査・検査技術の向上、 定期報告に関する情報の共有等に取組んでいく。 (4)事業計画 〇 定期調査報告業務における目標報告受付件数は、3 年毎に報告が必 要な事務所や小規模な物販店舗等の建築物に、毎年報告が必要な映画 館や百貨店等の建築物を合わせた 10,830 件である。前回、26 年度の 報告件数は、10,724 件(毎年報告 1,357 件、3 年毎報告 9,367 件)で ある。 〇 防火設備定期検査報告業務における目標報告受付件数は、昨年度の 報告率の状況及び防火設備定期検査報告の周知状況を踏まえ、特定建 築物の報告対象である建築物のうち、防火設備の推定報告対象件数

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13 11,743 件の 20%に、過年度分の 50 件を加え 2,390 件とした。 〇 定期調査報告及び防火設備定期検査報告とも、報告率の向上を図る ことが重要である。このため、本年度、特定行政庁に移行予定の西東 京市を始めとする各特定行政庁と連携し、区市の広報誌の活用、建物 所有者等に対する報告案内のダイレクトメールの送付や未報告物件に 対する督促などの強化をより図っていく。 区 分 内容・規模 受 付 件 数 報 告 定 期 調 査 毎年報告する建築物 (劇場、映画館、演芸場等) 1,430 件 3 年毎に報告する建築物 (事務所・店舗等) 9,400 件 防火設備報告受付件数 2,390 件 定期調査報告実務講習会 年 1 回 500 名 防火設備報告実務講習会 年 2 回 計500 名

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11 建築材料試験事業

(1)建築材料試験実施業務 ① 現 状 〇 28 年度は、豊洲市場の完成、コンクリートを使用しない構造種別を 採用する建設動向などの影響を受け、コンクリート圧縮強度試験の伸び 悩みが見られたものの、鉄筋コンクリート用棒鋼引張試験、コンクリー トコア試験、モルタル圧縮強度試験は、ほぼ計画通り若しくはそれを上 回る実績を上げた。 〇 28 年度には、新規事業として、コンクリート曲げ強度試験も開始し、 試験対象メニューを増やした。 (2)建築材料試験普及啓発業務 〇 28 年度は、実務講習会を 3 回開催した。29 年度も、3 回の開催を計 画するとともに、受講者の増加につながるよう、更新予定者やゼネコン の品質管理室へのダイレクトメールの発送等を早めに行い、実務講習会 開催日程の早期周知の徹底に取り組んでいく。 (3) 事業計画 〇 29 年度は、2020 年東京五輪・パラリンピック関連施設の本格的な着 工、都心部や副都心を中心とする大規模再開発の進展、ホテル建設の増 加等もあることから、試験業務の需要を下記の通り見込んだ。 ・鉄筋コンクリート用棒鋼引張試験とコンクリート圧縮強度試験は、 28 年度実績と同じ事業規模 ・コンクリートコア試験も、都の特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震 診断がほぼ終了してきており、28 年度実績と同じ事業規模(その内 の 50 本は、コンクリートコア採取からの業務) ・モルタル圧縮強度試験は、28 年度実績の 10%減 〇 29 年度の事業計画を達成するため、工事施工者や耐震診断を実施し ている設計事務所等に対して、各種試験の PR に努め、試験業務の受注 拡大に取り組んでいく。 区 分 内容・規模 鉄筋コンクリート用棒鋼引張試験 15,000 本 コンクリート圧縮強度試験 12,000 組 コンクリートコア試験 4,000 本 モルタル圧縮強度試験 1,200 組 実務講習会 年 3 回 計 1,600 名

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12 耐震改修評定事業

① 現 状 〇 耐震改修計画等受付件数の実績は、24 年度までは 200 件前後の件数 の受付けを行っていたが、25 年度以降、減少が続き、26 年度・27 年 度では 50 件前後で、28 年度では 19 件まで落ち込んでいる。 〇 これは、例えば、「27 年度末までに、防災上重要な公共建築物の耐震 化 100%」とする行政施策により、公共建築物の耐震改修がほぼ終了 の見込みであるほか、特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震診断率が約 97%(1 月末時点)に達したなどによるものと考えられる。 ② 事業計画 〇 28 年度から相談が継続しているものもあるが、これまでのような勢 いがないことから、昨年度実績を下回るものと計画した。 〇 ただし、現在も民間建築物で、潜在的需要があるとされているなか、 都と協働で取り組んでいる民間建築物の耐震改修に向けたマンション 耐震化フォローアップや、耐震改修に向けた特定沿道建築物への耐震 改修等アドバイザー派遣の進展、耐震化促進に向けた助成措置の新設 などにより、耐震化の気運が高まりつつあるので、これらの成果が現 れ、受付件数の増となることが期待される。 区 分 内容・規模 耐震改修計画等受付件数 15 件 実務講習会 年 3 回 計 120 名

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13 東京都木造住宅耐震診断事務所登録事業

① 現 状 〇 都の要綱に基づき、18 年度より実施している。 〇 26 年の都要綱の改正以降は、新規の登録事務所数が伸び悩む一方、 登録事務所からの脱退が増加し、登録事務所の総数は横ばい状態であ る。29 年 1 月末時点の登録事務所数は、537 社となっている。 〇 28 年度は、4 月に熊本地震もあったことから、全体的に好調に事業 が推移し、実務講習会の受講者数は事業計画を上回った。 ② 事業計画 〇 従前から震災のあった年は、一時的に実務講習会受講者が増加する が、翌年は減少に転ずる傾向にある。 ○ このため、29 年度は、実務講習会受講者、登録事務所(新規)とも、 昨年度実績を下回るものと見込んだ。 区 分 内容・規模 実務講習会(新規・更新) 年2 回 計 224 名 耐震診断事務所登録数(新規) 24 社

14 建 築 物 の エネ ルギ ー 消 費 性 能 判 定 事 業 (新 規 事 業 )

(1) 建築物のエネルギー消費性能判定業務 ① 現 状 〇 「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ 法)」により、29 年 4 月より 2,000 ㎡以上の非住宅建築物を新築・増 改築しようとする建築主は、その建物を建築物エネルギー消費性能基 準に適合させることが義務化された。 〇 建築確認に際してこの適合性判定が必要であり、完了検査では機器 等の整合性確認が必要となるので、建築確認検査事業と連携協力して 業務を進める必要がある。 〇 この基準適合性の判定を行う登録建築物エネルギー消費性能判定機 関(適合性判定機関)に当財団が登録し、判定業務を行うことを目指 している。 (2) 建築物のエネルギー消費性能判定普及啓発業務 〇 適合性判定の申請や必要な図面、省エネの計算方法について、設備 設計者や工事監理者を対象に実務講習会を年2回開催する。

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17 (3) 事業計画 〇 適合性判定機関として、29 年 6 月よりの業務開始を目指している。 このため、国土交通省関東地方整備局に登録申請を行うともに、手数 料の設定、申請書式、審査マニュアル等の整備、内部研修等を行い円 滑に事業を開始する。 〇 29 年度の事業計画では、28 年度確認申請のあった案件のうち、「建 築物省エネ法」の適用対象分を本年度の件数として見込んだ。 区 分 内容・規模 建築物省エネ適合性判定審査件数 20 棟 実務講習会 年 2 回 計 250 名

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【収益事業】

Ⅱ 住宅瑕疵担保責任保険等事業

① 現 状 ○ 新築の戸建住宅の保険契約申込戸数は、23 年度に約 5,200 戸であっ たものの、その後、減少が続き、28 年度には約 2,000 戸となった。た だし、28 年度にその減少幅の落ち着きが見られた。 〇 新築の共同住宅の保険契約申込戸数は、23 年度に約 3,800 戸であっ たものが、毎年度増加し、28 年度では、昨今のシェアハウスなどの新 しい住まい方の共同住宅に関する申込みも増加したことを受け、約 8,500 戸となった。 〇 新築の住宅瑕疵保険に関する保険検査等手数料収入は、全保険事業 収入の約 8 割を占めている。このため、保険法人住宅保証機構㈱とも情 報共有等を図りながら、新築住宅の保険契約申込戸数の維持・拡大に力 を入れて取組んでいる。 ② 事業計画 〇 全国における 29 年度の新築住宅着工戸数は、28 年度比で約 5%の減 少が見込まれている。 〇 このため、29 年度の事業計画では、28 年度の実績に、新築住宅着工 戸数の減少見込率を加味して設定した。 〇 なお、今後、人口減少や高齢化などにより、新築住宅着工戸数の増 加を期待できないため、新築は勿論ではあるが、既存ストックの有効 活用の観点から、既存住宅関連の保険の申込数の拡大に努める。 区 分 内容・規模 事業者届出数 新規 200 社 累計 5,700 社 新築住宅保険契約申込戸数 戸建 1,900 戸 共同 460 棟 8,000 戸 地盤保証制度申込戸数 320 戸

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Ⅲ 宅地建物取引士資格試験事業

① 現 状 〇 「宅地建物取引業法」に定める宅地建物取引士の国家資格を付与す るための試験事業に関する業務を、一般財団法人不動産適正取引推進 機構から受託し実施している。 〇 財団が所掌した受験申込者数は、22 年度以降増加傾向にあり、各年 度とも、対前年度実績を 1,000~2,000 名上回っている。 〇 28 年度は、事業計画を 48,500 名としたが、51,608 名からの申込み があり、5 万名を超えるのは 8 年ぶりであった。 ② 事業計画 〇 29 年度の事業計画では、これまでの実績を踏まえ、5 万名を超え るものと設定した。 〇 なお、29 年度の試験日は、10 月 15 日(日)の予定であり、それに向 け、試験会場の確保や、受付業務・試験当日業務の内容確認、精査を 行うなど、業務を万全に遂行する。 区 分 内容・規模 受験申込者数 50,500 名

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【管理・運営事項】

1 管理・運営方針

① 様々な事業環境の変化へ的確に対応しつつ、中期的に安定した財団運 営を行っていくため、事業収入の確保、効率的な事業手法の導入等、不 断に必要な経営基盤の強化に努める。 ② 東京都の施策と密接に連携し、都民の安全・安心をより一層高めるた め、28 年度より業務を開始した防火設備定期検査報告事業の着実な推進 と、建築物省エネ法に基づく適合性判定機関としての業務を開始する。 ③ 安定した公益事業を推進するため、事業の啓発及び事業利用者との円 滑な関係維持向上に努める。また、収益事業については、事業の公益性 にも十分配慮しながら実施する。 ④ 財団を取り巻く環境に激しいものがあることから、今後の財団の経営 や事業運営の指針ともなりうる、経営計画(仮称)の策定に着手する。

2 評議員会・理事会の開催

区 分 内容・規模 評議員会・理事会の開催 5 回

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成 26 年度(2014 年度)後半に開始された「妊産婦・新生児保健ワンストップ・サービスプロジェク ト」を継続するが、この事業が終了する平成 29 年(2017 年)

6  外出  12  忘年会  7  夏祭り  1  新年会 . 8  花火 

5月 こどもの発達について 臨床心理士 6月 ことばの発達について 言語聴覚士 6月 遊びや学習について 作業療法士 7月 体の使い方について 理学療法士

地点と KAAT の共同制作作品。平成 29 年、地点「忘れる日本人」で鮮烈な KAAT デビューを飾った作家、松原俊太郎による 新作を上演する。.. 9

2018 年、ジョイセフはこれまで以上に SDGs への意識を強く持って活動していく。定款に 定められた 7 つの公益事業すべてが SDGs

介護労働安定センター主催研修 随時 研修テーマに基づき選定 その他各種関係機関主催研修 随時 研修テーマに基づき選定

フェイスブックによる広報と発信力の強化を図りボランティアとの連携した事業や人材ネ