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(1)

各領域における分子標的薬の役割(1)がん領域にお ける分子標的薬の役割

著者名 倉持 英和

雑誌名 東京女子医科大学雑誌

巻 92

号 1

ページ 1‑7

発行年 2022‑02‑25

URL http://hdl.handle.net/10470/00033138

(2)

東女医大誌92(1): 1-7, 2022.2

各領域における分子標的薬の役割

(1)がん領域における分子標的薬の役割

東京女子医科大学化学療法・緩和ケア科

クラモチ ヒデカズ

倉持 英和

(受理 20211025日)

Molecular Targeted Drug

(1) The Role of Molecular Targeted Drugs in Cancer Treatment Hidekazu Kuramochi

Department of Chemotherapy and Palliative Care, Tokyo Womenʼs Medical University, Tokyo, Japan

Recent advances in molecular biology have led to identification of molecules associated with carcinogenesis and the development of molecular-targeted drugs that selectively attack qualitative or quantitative molecular changes in cancer cells. Molecular-targeted drugs are classified into “small molecules” and “therapeutic monoclo- nal antibodies ” due to these modalitiesʼ difference in molecular weight. Molecular-targeted therapy is often guided by clinically meaningful biomarkers, including the gain or loss of function in cancer-related target genes, which could occur due to point mutations, amplification events, fusions, or deletions. Potent therapeutic effects can be expected from targeting mutations, called driver mutations, which directly underlie carcinogenesis, using corresponding molecular-targeted drugs. In recent years, the development of next-generation sequencing tech- nologies has made it possible to quantitate expression of hundreds of gene sequences at once, and an oncogene panel containing genes related to cancer has been approved for coverage by the national health insurance in Japan. Precision Medicine is medical care designed to optimize efficiency or therapeutic benefits for particular pa- tient groups or individual patients using genetic or molecular profiling. Precision medicine is finally underway in Japan due to recent advances in the development of molecular-targeted drugs and development of affordable di- agnostic methods.

Keywords: molecular targeted drug, monoclonal antibody drug, driver mutation, biomarker, comprehensive genome profiling

はじめに

分子標的薬ががん領域において本邦で初めて承認 されてから

20

年が経過している.この

20

年の間に がんの標準治療は大きく変化したが,その大部分は

分子標的薬剤の開発による進歩である.例えば大腸 癌の治療を例にとると,現在のガイドライン(2019 年版)1)において推奨されているレジメンに含まれる 薬剤のうち,殺細胞性抗がん剤はこの

20

年以内で新

Corresponding Author:倉持英和 〒162―8666 東京都新宿区河田町8―1 東京女子医科大学化学療法・緩和 ケ ア 科

[email protected] doi: 10.24488/jtwmu.92.1̲1

Copyright2022 Society of Tokyo Womenʼs Medical University. This is an open access article distributed under the terms of Creative Commons Attribution License (CC BY), which permits unrestricted use, distribution, and reproduction in any medium, provided the original source is properly credited.

(3)

Figure 1. Characterization of monoclonal antibody drugs.

(adapted with permission from reference 4) 

たに本邦において承認された薬剤が

3

種類であるの に対し,分子標的薬は

7

種類が承認されており,治 療のなかで重要な位置を占めている.肝細胞癌,腎 細胞癌,悪性黒色腫などは従来抗がん剤がほとんど 効かないがんと考えられていたが,分子標的薬の登 場により大きく治療が変化しており,これらの癌腫 において現在承認されている全身化学療法薬のほぼ 大部分が分子標的薬剤である.肺癌も上皮成長因子 受容体(epidermal growth factor receptor:EGFR)

阻害薬を始めとした分子標的薬剤と免疫チェックポ イント阻害薬(広義ではこれも分子標的薬である)に より,切除不能症例においても生存期間は著しく延 長している2).現在様々な癌腫において分子標的薬は 単独あるいは殺細胞性抗がん剤との併用で広く使わ れており,新規に開発される薬剤も大部分が分子標 的薬である.分子標的薬は現在,がんを始めとして 炎症性腸疾患,膠原病などの疾患の治療に幅広く用 いられているが,圧倒的に多く開発されているのは 抗悪性腫瘍薬であるため,本稿ではがん領域に絞っ て分子標的薬について解説をしていく.

分子標的薬とは

近年,分子生物学の進歩により,様々な疾患にお いて薬剤の開発は大きく変化してきている.がんを 例にとると,従来の抗がん剤(殺細胞性抗がん剤)が がん細胞そのものの死滅を目的としていたのに対し て,がん細胞に生じた質的もしくは量的な分子変化 を選択的に攻撃する薬剤が開発され分子標的薬剤と 呼ばれている.分子標的薬は明確な治療標的となる 分子が存在し,それを標的として開発されるため,

標的分子をコードする遺伝子やその関連遺伝子の塩 基置換や増幅,消失,転座や融合などにより効果に 明確な違いがあることが多く,臨床的に有意義なバ イオマーカーを持つことが多い.確立したバイオ マーカーを有する薬剤では治療の効果を事前に予想 することができ,無用な使用を避けることができる メリットがある.

分子標的薬の分類

分子標的薬は分子量の違いにより「低分子化合物」

と,「モノクローナル抗体薬」に大別される3)1.低分子化合物

低分子化合物は分子量

500Da

程度の小分子であ り,化学的に合成されるものがほとんどである.分 子量が小さいため脳血管関門を通過しやすい.標的 遺伝子に対する特異性は抗体薬ほど高くないため,

様々なシグナル伝達経路を同時に阻害できる特徴が ある.半減期は数時間程度と短く,投与経路として は経口投与が可能である.がん治療において標的に 対する阻害薬の薬剤は一般名の語尾に ―ib がつけ られる.例えばチロシンキナーゼ阻害薬の語尾には

「〜チニブ(―tinib)」が用いられる.

2.モノクローナル抗体薬

モノクローナル抗体はタンパク質から構成される

150 kDa

程度の大きな分子量を持ち,遺伝子組み換

えを用いた手法により作製される.ヒト抗体の割合 に応じて,少ない順にキメラ抗体(―ximab),ヒト化 抗体(―zumab),完全ヒト抗体(―umab)に分けら れる(Figure 1)4).一般的にはヒト抗体の割合が多い ほうがアレルギー反応は少ない.モノクローナル抗

(4)

体は分子量が大きいので,通常がん細胞内には取り 込まれず,細胞外や細胞表面の受容体などの分子の みを標的とし標的分子に対する高い特異性を持つ.

半減期が「日」単位と長く,一度投与すると長く体 内に留まる傾向がある.腎排泄ではないので一般的 に腎機能低下症例にも使用しやすい.投与経路は点 滴静注のみである.モノクローナル抗体薬の一般名 の語尾には

-mab

が用いられる.モノクローナル 抗体薬では抗体依存性細 胞 介 在 性 細 胞 傷 害 作 用

antibody-dependent cell-mediated cytotoxicity

ADCC)や補体依存性細胞傷害作用(complement- dependent cytotoxicity:CDC)をもち薬効に関与し

ているものがある4)

分子標的薬とバイオマーカー

がんは遺伝子の変異によって引き起こされる疾患 である.遺伝子の変異は先天的に親から引き継ぐ変 異(生殖細胞性変異)もあるが,食生活,嗜好品,

感染,慢性炎症などによって後天的に引き起こされ るもの(体細胞性変異)もある.遺伝子変異のなか には,がん化の直接的な原因になっている遺伝子変 異(ドライバー変異)と,がん化と直接の関係がな い変異(パッセンジャー変異)があり,ドライバー 変異としてはがん化の引き金となるがん遺伝子の活 性型変異や,がんを抑制する働きがあるがん抑制遺 伝子の不活性型変異がある.これらのドライバー変 異,特にがん遺伝子の活性型変異は治療の対象とな りやすく,その分子を阻害する作用をもつ分子標的 薬が開発されることにより,従来の抗がん剤では得 られなかったような劇的な治療効果を得ることがで きる場合がある.分子標的薬剤において,標的とな る遺伝子やその作用経路にある遺伝子に機能亢進も しくは機能消失に関わる遺伝子変異があることは治 療の効果を予測するためのバイオマーカーである.

ここではEGFR遺伝子を例にして解説する.

1.EGFRとは

EGFR

HER1, erbB1

と も 呼 ば れ る

170 kDa

の 膜貫通型糖蛋白受容体チロシンキナーゼである5)

EGFR

は,細 胞 外 か ら 上 皮 成 長 因 子(epidermal

growth factor:EGF

),amphiregulin,epiregulin などのリガンドが結合すると,EGFRもしくは他の

HER

ファミリー分子との二量体を形成し,細胞内チ ロシンキナーゼドメインの自己リン酸化を介して活 性化され,下流へのシグナル伝達が起こる.下流の シグナル経路としては

RAS/RAF/MAPK

経路,PI

3K/AKT/MTOR

経路,JAK/STAT経路などが存

在する.

EGFR

は細胞の増殖に関連する分子であり,

がん細胞においてはがんの増殖,転移に関わってい る.EGFRは様々ながん種で過剰発現していること が知られている.

2.EGFRとチロシンキナーゼ阻害薬(tyrosine kinase inhibitor:TKI)

EGFR

の阻害剤として開発された最初の小分子化 合物であるゲフィチニブ(Gefitinib)は非小細胞肺癌 の治療薬として

2002

年に承認された.発売当初は

「手術不能又は再発非小細胞肺癌」を適応としていた がその効果は限局的であり奏効率は

10〜19% 程度

であった6)7).その後の研究において,この薬剤の効果 はアジア人,女性,非喫煙者,腺癌に多いことが観 察されていたが,

2004

年に

Lynch

らが,ゲフィチニ ブの奏効例にはその大部分に体細胞性のEGFR遺 伝子変異が存在することを報告した8)EGFR変異は 単一の変異ではなく,小さなインフレーム変異やア ミノ酸置換を伴う変異がチロシンキナーゼドメイン の

ATP

結合ポケット付近に存在することが報告さ れた(Figure 2)9).アジアで行われた第

3

相試験であ

IPASS

試験においてはゲフィチニブと従来の殺

細胞性抗がん剤(カルボプラチン+パクリタキセル)

が直接比較されたが,EGFR変異を有する患者群に おいてはゲフィチニブ投与群が殺細胞性抗がん剤投 与群に比べ有意に無増悪生存期間を延長したのに対 して,EGFR変異を認めなかった患者においては効 果が逆転し,有意に予後不良であった10).本試験にお いてEGFR変異患者におけるゲフィチニブの奏効

率は

71.2% であったが,変異陰性患者においてはそ

の奏効率は

1.1% であった.その後複数の臨床試験

でこのエビデンスが確認され,この結果を受けて

2011

年には本薬剤の本邦での適応症が「EGFR変異 陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌」に変更され ている.この発見によりEGFR変異を有する患者の 予後が著明に改善するとともに,この薬剤に無効な 患者を識別することにより無効な投与による有害事 象の増加や医療経済への圧迫を抑えることができる ようになった.

3.EGFRとモノクローナル抗体薬

EGFR

は大腸癌においても過剰発現が認められて おり,大腸癌においても重要な治療のターゲットで ある.先に述べた

EGFR

阻害剤(小分子化合物)は 大腸癌においても開発が行われたが治療効果は十分 ではなく,これは大腸癌においてはEGFR変異がほ とんど存在しないためであると推察された11)ため,

(5)

Figure 2. Structure  of  the  epidermal  growth  factor  receptor  (EGFR)  and  frequency  of  EGFR mutations in lung cancer. Locations of representative mutations have been mapped  onto the protein sequence of the EGFR kinase domain.

(adapted from reference 9/CC BY-NC-ND) 

大腸癌においては細胞外から

EGFR

を阻害するモ ノクローナル抗体薬の開発が進められた.EGFRの 細胞外ドメインに結合するキメラ型モノクローナル 抗体薬であるセツキシマブ(Cetuximab)は切除不能 大腸癌に対する治療効果が認められ12),2008年に本 邦で製造承認された.当時の適応症は「EGFR陽性の 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」であっ たが,その後の研究により,

EGFR

経路の下流に位置 するKRAS遺伝子のエクソン

2

のコドン

12

もしく は

13

に点変異を有する症例においては治療効果が 認められないことが明らかとなった13)14).これらの変 異は

KRAS

の活性型変異であり,これにより恒常的 に

KRAS

の下流のシグナルが活性化してしまうた め,上流の

EGFR

を阻害しても治療効果が得られな いものと解釈されている(Figure 3).この結果を受 け て

2010

年 に 発 売 さ れ た 完 全 ヒ ト 抗 体 型 の 抗

EGFR

抗体薬であるパニツムマブ(Panitumumabu)

では適応症が「KRAS遺伝子野生型の治癒切除不能 な進行・再発の結腸・直腸癌」となった.その後,

エ ク ソ ン

2

以 外 に エ ク ソ ン

3, 4

に お け る 変 異 や NRAS遺伝子の変異においても同様の結果が報告さ れ15),現在ではセツキシマブ,パニツムマブともに RAS(KRAS,NRAS)遺伝子野生型切除不能大腸癌 のみが適応となっている.

こ の よ う に 肺 癌 に お け るEGFR変 異 が

EGFR-

TKI

の有効例を予 測 す る ポ ジ テ ィ ブ バ イ オ マ ー カーであるのに対して,大腸癌におけるRAS変異は 抗

EGFR

抗体薬の無効症例を予測するためのネガ ティブバイオマーカーであり,これらのバイオマー カーによって対象症例の奏効の確率を上げるととも に,無効症例への投与の回避が可能となった.従来 の殺細胞性抗がん剤においてもバイオマーカーは研 究されていたが,これほどの効果例,無効例を明確 に予測しうるマーカーは存在せず,臨床における有

(6)

Figure 3. The EGFR pathway.

The  main  downstream  signaling  pathway  of  EGFR  is  the  RAS/RAF/MAPK  pathway. 

When the RAS gene contains an activating mutation, pathway components downstream of  RAS is are constantly activated, rendering anti-EGFR antibodies ineffective.

EGFR pathway

EGFR

Cell membrane P P

RAS

Akt PI3K

PTEN

Nucleus

RAF

MAPK AnƟ-EGFR

anƟbody

㼃㼔㼑㼚㻌㻾㻭㻿㻌㼓㼑㼚㼑㻌㼕㼟㻌㼙㼡㼠㼍㼠㼑㼐㻘 㻭㼚㼠㼕㻙㻱㻳㻲㻾㻌㼍㼚㼠㼕㼎㼛㼐㼥㻌㼕㼟㻌㼚㼛㼠㻌㼑㼒㼒㼑㼏㼠㼕㼢㼑

用性には結びつかなかった.分子標的薬剤の時代に なり,より選択的に患者個々に合わせた治療が可能 となってきている.

分子標的薬とがんゲノム医療

分子標的薬の開発の進歩とともに,様々なバイオ マーカーが判明してきている.これらのマーカーに なる遺伝子変異を個々の検査で別々に測定すること は時間的にも経済的にも無駄が多く,限られた検体 量の場合は測定可能なマーカー数も限られる.近年,

次世代シーケンサーの開発により,数百個の遺伝子 配列を一度に測定することが可能となり,がんに関 連した遺伝子を載せたがん遺伝子パネルが実用化し ている.

2019

年には保険収載されて,標準治療終了 見込みの患者,希少がんや原発不明がんの患者に対 して保険での測定が可能となった.

がん遺伝子パネル検査や全エクソン検査による網 羅的な遺伝子変異の測定を行い,一人一人のがんの 性質に合わせた治療などを行う医療を

Precision

Medicine

と呼び,日本では がんゲノム医療 と

いう言葉が使われている.これによりドライバー遺 伝子変異が検出され,それに対応した薬剤が開発さ れていれば治験参加などにより治療の可能性が広が ることになる.すでに稀な遺伝子変異に対する分子 標的薬剤のいくつかは保険承認され,遺伝子パネル 等による変異の確認を条件に保険で使用できるよう

になっている.

1.NTRK阻害薬

TRK

は神経細胞の分化や維持に関わる蛋白質で あり,それをコードする遺伝子がNTRK遺伝子であ る.NTRK遺伝子ファミリーとしてNTRK1-3まで が知られているが,これらの遺伝子は他の遺伝子と の融合(fusion)を来すことによりがん化のドライ バーとなりうることが知られている.NTRK遺伝子 融合は唾液腺分泌がんなどの希少がんでは頻度が高 い(80〜100%)癌腫もあるが,非小細胞肺癌では

0.2〜3.3%,大腸癌では 0.5〜1.5%,膵癌では 0.4% な

どと報告されており16),非常に稀な変異である.この 変異を有するがんには

2021

9

月現在でエヌトレ クチニブ,ラロトレクチニブ硫酸塩という

2

種類の 分子標的薬剤が保険収載されており,発生臓器に関 わらず使用が可能である17)18).いずれの薬剤も

50%

を超える高い奏効率を示している.

2.FGFR阻害剤

線 維 芽 細 胞 増 殖 因 子 受 容 体(fibroblast growth

factor receptor:FGFR)は血管新生や細胞増殖に関

わる分子であり,コードする遺伝子はFGFR1-4

4

種類からなる.FGFRに融合遺伝子が発生すると強 いがんドライバー変異となることが知られており,

胆道癌,そのなかでも特に肝内胆管癌においてはこ のFGFR遺伝子融合が比較的高頻度に認められてい

(7)

る.FGFR遺伝子変異を標的とした

FGFR

阻害剤は 多数開発されているが,本邦においては

2021

7

月 に 小 分 子 化 合 物 で あ る ペ ミ ガ チ ニ ブ(Pemi-

gatinib)が「がん化学療法後に増悪した FGFR2

融合 遺伝子陽性の治癒切除不能な胆道癌」に対して保険 承認されている19).使用に際しては遺伝子パネル検

査による

FGFR2

融合遺伝子変異の確認が必要であ

る.

遺伝子パネル検査の発達により,従来であれば測 定できなかった希少な遺伝子変異の検出が可能と なってきており,従来の発生臓器による一律的な薬 剤選択ではなく,患者個々のゲノム情報に基づく個 別化医療が実現するようになってきている.いまだ 測定遺伝子に対して薬剤開発が十分でなく,投与で きる手段も限られているが今後の整備が期待される ところである.

おわりに

分子標的薬の登場により,がんの薬物療法は大き く進化してきている.分子標的薬は標的とする分子 によりそれぞれ異なった有害事象を呈するため,そ の使用に際しては十分な知識と経験が必要である.

複雑化する薬物療法に関して最新の情報を集め,安 全に投与を行うためにはがん薬物療法を専門とする 医師(Oncologist)の存在が必須であるが,本邦にお いてはまだ絶対的に

Oncologist

は不足している.長 期的な視野による学生,研修医の時期からの人材育 成が急務であると考える.

開示すべき利益相反状態はない.

1)「大腸癌治療ガイドライン医師用2019年版」(大腸

癌研究会編),金原出版,東京(2019)

2)「新臨床腫瘍学(改訂第6版)」(日本臨床腫瘍学会

編),南江堂,東京(2021)

3)「分子標的治療薬:最新の選び方・使い方」(石岡千

加史編),総合医学社,東京(2011)

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5)日本臨床腫瘍学会:「大腸がん患者におけるRAS

遺伝子(KRAS/NRAS遺伝子)変異の測定に関する ガ イ ダ ン ス(第2版)」,(2014). https://www.jsmo.

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