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調査結果レポート 京都府北部における 4 年制大学のニーズ把握に関する高校生アンケート 速報版平成 26 年 12 月 8 日現在 1 アンケート調査概要 (1) 目的福知山市では 京都府北部に大学があることの意義や必要性について検証を行っており 京都府北部の高校生を対象に 進路希望 学びたい学問分

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4年制大学のあり方に関する有識者会議

検討報告書

資料編

1 京都府北部における4年制大学のニーズ把握に関する高校生アンケート (速報版) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2

4年制大学に関する市民の皆さんからの意見募集について

(速報版) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 3 福知山市4年制大学のあり方に関する有識者会議 議事録 (1)第1回 平成26年10月17日 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 (2)第2回 平成26年10月29日 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 (3)第3回 平成26年11月11日 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 (4)第4回(案)平成26年11月28日 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 (5)第5回(案)平成26年12月 9日 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48 ※第4・5回分の議事録は各委員に内容確認中のため現時点の案とする。

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調査結果レポート

『京都府北部における

4 年制大学のニーズ把握に関する高校生アンケート』

【速報版 平成26年12月8日現在】

1 アンケート調査概要 (1) 目的 福知山市では、京都府北部に大学があることの意義や必要性について検証を行っており、 京都府北部の高校生を対象に、進路希望、学びたい学問分野や公立大学か私立大学かとい う設置形態のありかた、さらに就業希望分野や地元への定住希望の動向等について、アン ケートを実施し、大学のあり方や将来の福知山市のまちづくりを考えるうえでの貴重な資 料とするものである。 (2) 実施方法 ① 調査対象高校数 :中丹地域11 高校 (京都府立福知山高等学校、京都府立福知山高校三和分校、京都府立工業高等学校、 京都府立大江高等学校、京都府立綾部高等学校、京都府立綾部東分校、京都府立西 舞鶴高等学校、京都府立東舞鶴高等学校、福知山成美高等学校、福知山淑徳高等学 校) ② 調査対象学生 :平成26 年度現在、高校 2 年生 ③ 調査票の配布・回収期間 :2014 年 11 月 20 日~12 月 5 日 ④ 回答形式 :無記名、選択・記述式 分析や傾向把握の観点から選択を中心とし、選択肢にない 回答、自由意見については記述式とした。

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2 (3) 調査票内容 福知山市より中丹地域の高校にアンケート調査を依頼し、アンケート調査票【資料 1】を 対象高校の2 年生を対象に配布した。調査票は各高校で取りまとめ、分析を委託している コンサルタント会社に郵送し、整理・分析を実施した。 【資料1】

高校生の皆さんへの進路意識アンケート調査

京都府福知山市 現在、福知山市では「京都府北部にある4年制大学はどのような大学が望ましいか」を研究していま す。地元の高校生の皆さんのご意見を参考にしたいと思いますので、以下のアンケートにご協力いた だきますようお願いします。 下の設問へのご回答は、該当する選択肢左の□内に数字を記入してください。 1.あなたの性別についてお尋ねします。 1 男性 2 女性 2.現在、あなたが考えている卒業後の進路で最も希望するものをひとつ選んでください。 1 大学進学 4 就職 2 短期大学進学 問3へ 5 その他( ) 問7へ 3 専門学校進学 3.あなたが進学したいと考えている分野を3つまで選んで教えてください。 1 文学・史学・文化関係 10 農学 2 法律・政治・行政 11 医学・歯学・薬学 3 経済・経営・商学 12 看護学 4 外国語・国際関係学 13 保健・医療・介護 5 社会学・社会福祉学 14 家政学(被服・住居) 6 教育学・保育学 15 食物学・栄養学 7 情報科学・情報工学 16 芸術・美術 8 環境学 17 その他( ) 9 防災・減災学 18 まだ決めていない 4.あなたが進学先を決めるとき重視する項目を優先度の高いものから3つまで選んでください。 1 学びたい学部・学科がある 6 都市部(首都圏・京阪神など)で勉強したい 2 就職や資格取得などに実績がある 7 偏差値が高い 3 国公立の学校であること 8 親の勧め 4 学費や生活費の負担が少ない 9 先生の勧め 5 学校の歴史・知名度 10 その他( )

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3 5.大学進学を希望している方にお聞きします。進学先はいずれを希望しますか。 (複数選択可:2つまで) 1 都市部の国公立大学 4 地方の私立大学 2 地方の国公立大学 5 その他( ) 3 都市部の私立大学 6 どこでもよい 6.もし、福知山市に新しく公立大学ができた場合、進学先として検討しますか。 1 進学先のひとつとして考える 3 進学希望先にしない 2希望の学部学科があれば考える (理由: ) 7.全ての皆さんにお聞きします。今の時点であなたは将来どのような仕事につきたいですか。 (複数回答可) 1 農林魚業 6 医療・看護・介護・福祉 2 製造業・建設業 7 教育関係(教師等) 3 小売・卸業 8 その他サービス業 4 金融・保険業 9 その他( ) 5 行政関係(公務員等) 10 まだ決めていない 8.全ての皆さんにお聞きします。あなたは将来、今お住まいの地域に住みたいと思いますか。 1 住みたいと思う 3 住みたいと思わない。 2 いずれ住みたいと思う 4 わからない 9. みなさんの進路や進学先について考えていることがあれば自由にご意見をお聞かせくださ い。 (自由意見)

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4 男性 876 50.5% 女性 859 49.5% 2 アンケート調査結果 (回収調査票数:1,748 ) (1) あなたの性別についてお尋ねします。 (有効回答数:1,735 件) 中丹地域11 高校の 2 年生、男性 876 名、女性 859 名、合計 1,735 名回答を得た。 【図表1】 (2) 現在、あなたが考えている卒業後の進路で最も希望するものをひとつ選んでください。 (有効回答数:1,715 件) アンケート結果によると、47%の学生が大学進学を希望している。 全国平均では大学進学希望者は54.8%(*1)であり、本件調査での大学進学希望者は全国平 均より7.8%下回っている。大学進学希望者は地域により大きな差異があり、都道府県別 では、東京都が73.2%と最も高く、京都府の大学進学希望率は東京都についで全国 2 位 であり、66.6%と高水準である。なお、青森県、岩手県、鹿児島県、宮崎県では 4 割を 下回っている状況である。 全国的にも経済的理由から、自宅通学に利点を見出して大学生の地元志向は高まって いるが、当地域から大学に進学するには学費に加え下宿等の生活費が必要となり、進学 に伴う経済的負担が非常に大きい。そのため、大学進学を諦めるケースも多いと推測さ れる。また、自宅から通える大学として設立された成美大学が、地域の高校生にとって 魅力的な大学となりきれなかったことも大きな要因であろう。 今後も経済環境が厳しさを増すなか、地域の子どもたちの就学希望をかなえる環境整 備が必要であると考えられる。 1 文部科学省「学校基本調査(都道府県別状況別卒業者数)(都道府県別大学(学部)・短期大学(本科)への入学志願者数)」 平成25 年度 初等中等教育機関・専修学校・各種学校《報告書未掲載集計》

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5 【図表2】 (3) あなたが進学したいと考えている分野を3つまで選んで教えてください。 (有効回答数:1,335 件) 「教育学・保育学」の322 件(12.4%)がもっとも選択されており、「保健・医療・介護」 283 件(10.9%)、「経済・経営・商学」191 件(7.3%)と続く。 教育関係や保健・医療・介護関係のほか「食物学・栄養学」、「情報科学・情報工学」 などスペシャリスト養成分野に関心が高いのは、就職に有利な資格を取得できることが 進学先選びに重要な影響を与えていることが伺える。 【図表 3-1】 163 81 191 150 95 322 161 64 20 78 137 134 283 46 171 127 196 0 50 100 150 200 250 300 350 文学・史学・文化関係 法律・政治・行政 経済・経営・商学 外国語・国際関係学 社会学・社会福祉学 教育学・保育学 情報科学・情報工学 環境学 防災・減災学 農学 医学・歯学・薬学 看護学 保健・医療・介護 家政学(被服・住居) 食物学・栄養学 芸術・美術 その他 大学進学 806 47.0% 短期 大学 進学 124 7.2% 専門学校進学 325 19.0% 就職 436 25.4% その他 24 1.4%

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6 また、図表3-2 は、設問 2 で進学先として大学を選択した回答者の中での希望分野であ るが、全体の傾向と同様に「教育学・保育学」、「保健・医療・介護」の人気が高い。た だし、「経済・経営・商学」、「文学・史学・文化関係」、「情報科学・情報工学」などの比 率は高まっている。 【図表3-2】(有効回答件数:803 件)

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7 (4) あなたが進学先を決めるとき重視する項目を優先度の高いものから3つまで選んでくださ い。 (有効回答数:1,324) 「学びたい学部・学科がある」1,138 件(33.2%)がもっとも高く、ついで「就職や資格 取得などに実績がある」731 件(21.3%)、「学費や生活費の負担が少ない」593 件(17.3%) と続いている。 【図表4-2】は複数回答した学生のうち、選択肢の中での関連性を示したものであるが、 やはり就職等を意識した選択傾向が見られ、「学びたい学部・学科がある」を選択した学 生1,138 名のうち 55.8%は「就職や資格取得などに実績がある」を併せて選択し、高い 関連性が伺える。 また、「学費や生活費の負担が少ない」を併せて選択している学生が多く見られ、先に 述べた当地域における進学の選択肢の少なさから来る家庭の経済的負担軽減を重要視す る学生も多い。 【図表 4-1】 【図表 4-2】 1138 731 303 593 129 277 70 88 40 55 0 200 400 600 800 1000 1200 学びたい学部・学科がある 就職や資格取得などに実績がある 国公立の学校であること 学費や生活費の負担が少ない 学校の歴史・知名度 都市部(首都圏・京阪神など)で勉強したい 偏差値が高い 親の勧め 先生の勧め その他 学 び た い 学 部 ・ 学 科 が あ る 就 職 や 資 格 取 得 な ど に 実 績 が あ る 国 公 立 の 学 校 で あ る こ と 学 費 や 生 活 費 の 負 担 が 少 な い 学 校 の 歴 史 ・ 知 名 度 都 市 部 ( 首 都 圏 ・ 京 阪 神 な ど ) で 勉 強 し た い 偏 差 値 が 高 い 親 の 勧 め 先 生 の 勧 め そ の 他 学びたい学部・学科がある 55.8% 22.1% 45.0% 9.3% 19.5% 4.7% 4.9% 1.7% 2.9% 就職や資格取得などに実績がある 13.5% 45.8% 7.8% 15.7% 1.9% 4.4% 2.1% 2.6% 国公立の学校であること 34.7% 5.3% 16.2% 10.2% 3.0% 1.7% 1.7% 学費や生活費の負担が少ない 3.5% 11.6% 2.4% 4.9% 2.0% 2.2% 学校の歴史・知名度 17.1% 7.8% 3.1% 3.9% 2.3% 都市部(首都圏・京阪神など)で勉強したい 4.7% 4.7% 1.4% 1.1% 偏差値が高い 2.9% 1.4% 0.0% 親の勧め 14.8% 1.1% 先生の勧め 2.5% その他

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8 (5) 大学進学を希望している方にお聞きします。進学先はいずれを希望しますか。(複数回答) (有効回答数:1,012 件) 「都市部の国公立大学」27%、「地方の国公立大学」24%、「都市部の私立大学」23%と比 較的選択が分散している。その中で「地方の私立大学」13%と全国的に見られる地方私立 離れの傾向が現れている。 国公立大学の希望者は全体の5 割以上を占め、当地域においても国公立志向が高いこと が明らかになっている。その要因は国公立大への信頼や経済的負担の低さと推測される。 また、地方の公立大・私大、「どこでもよい」を合わせても5割近くの回答があり、「都 市部への進学志向」だけではないことも伺える。 【図表5】 (6) もし、福知山市に新しく公立大学ができた場合、進学先として検討しますか。 (有効回答数:1,299 件) 「進学先のひとつとして考える」170 件(13.1%)、「希望の学部学科があれば考える」 587 件(45.2%)と合わせると、587 件、6 割近くの学生が進学先として検討の余地があ ると回答している。 前問(5)の国公立志向や必ずしも都市部への進学だけにこだわらない回答とあわせ、 福知山市において公立大を設置した場合には、当地域における高校生の進学先となりうる 可能性があると推測される。 【図表6-1】 都市部の 国公立大学 423 27% 地方の 国公立大学 370 24% 都市部の 私立大学 366 23% 地方の 私立大学 196 13% その他 30 2% どこでもよい 173 11%

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9 また、「希望の学部学科があれば考える」と回答した学生の中で希望する分野(設問 3) を抽出し、分析したものが【図表6-2】である。 設問3 の全体の結果と同様に「教育学・保育学」分野、「保健・医療・介護」分野の希望 者が際立って高く現れているが、上位2 分野についで「情報科学・情報工学」分野の希 望者が多い結果となった。 【図表6-2】 「進学先に希望しない」と回答した学生のうち、理由として「都会に出たい、福知山が 不便(20 件)」、「福知山の新しい公立大学に魅力を感じない(12 件)」、「既に志望先が決ま っている(7 件)」、「自立したい、一人暮らししたい(6 件)」などの意見が寄せられている。 こうした意見もふまえて、公立大学を設置する場合の学部学科構成を検討する必要があ る。 進学先のひとつ として考える 170 13.1% 希望の学部学科が あれば考える 587 45.2% 進学希望先にしない 542 41.7% 61 23 72 65 34 160 83 32 6 34 74 70 148 18 76 59 , 73 0 25 50 75 100 125 150 175 文学・史学・文化関係 法律・政治・行政 経済・経営・商学 外国語・国際関係学 社会学・社会福祉学 教育学・保育学 情報科学・情報工学 環境学 防災・減災学 農学 医学・歯学・薬学 看護学 保健・医療・介護 家政学(被服・住居) 食物学・栄養学 芸術・美術 その他

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10 (7) 全ての皆さんにお聞きします。今の時点であなたは将来どのような仕事につきたいですか。 (有効回答数:1,492 件) 将来の具体的な就職業種まで決めていない学生も多いものの、「医療・看護・介護・福祉」 分野への就業希望者が434 件(17.3%)と比較的高い人気を集めている。仕事の具体的なイ メージが掴みやすく、資格職で就職が安定している等の理由によるものと推察される。 【図表 7】 (8) 全ての皆さんにお聞きします。あなたは将来、今お住まいの地域に住みたいと思いますか。 (有効回答数:1,674 件) 「住みたいと思う」273 件(16.3%)、「いずれ住みたいと思う」245 件(14.6%)との回 答が寄せられており、将来的に中丹地域で居住を希望する高校生は合計 30.9%と考えら れる。 しかし、「住みたくない」と意思表示をしている回答も449 件(26.8%)あり、回答者の 1/4 は市外への移住を積極的に希望している状況である。 【図表8】 64 270 126 81 261 434 298 295 221 422 農林漁業 製造業・建設業 小売・卸売業 金融・保険業 行政関係(公務員等) 医療・看護・介護・福祉 教育関係(教師等) その他サービス業 その他 まだ決めていない

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11 (9) みなさんの進路や進学先について考えていることがあれば自由にご意見をお聞かせくださ い 自由意見では、選択肢の設問のアンケート結果を裏付けるような将来の就職なども意識し たコメントが寄せられる一方、学費に関して比較的負担の少ない国公立を選択、要望する コメントも多く見られる。 進学先選択の考え方、要望に関するコメント ・都市部が地方かは関係なく、学部学科が多い、学費の安い大学を検討したい ・医療系の学校へ行きたい ・就職に役立つ所に進学したい ・自分に合う所、やりたいことがある学校へ行く ・都市部の学部、学科が多い大学へ進学したい ・将来に繋がる大学へ進学する ・実績のある大学が良い ・研究施設が整っている大学が良い ・教職がとれる大学が良い ・親は近畿圏の国公立に行かせたがっているが、もっと選択肢を広げたい ・学んだことを活かさない職に就くケースが多いと思うので、学歴として自慢できる大 学が良いと思う ・自然が多い大学、食堂が良い大学へ行きたい ・大学のパンフレットには学費も載せてほしい ・学費が安い大学がいい×4 ・もっと外国部学部のある公立があれば良い ・学費の安い国公立を優先して受験したい×2 現在、検討している京都府北部にある 4 年制大学のあり方についての意見 ・公立になれば大学に行けるかもしれないので公立にしてほしい ・家から近い方がいいのであれば是非行く 住みたいと思う 273 16.3% いずれ住みたい と思う 245 14.6% 住みたいと 思わない 449 26.8% わからない 707 42.2%

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12 ・地元に大学ができたら魅力的 ・大学までの道路が狭いと困る ・北部に大学はあってほしい。実家から通学できるし北部の発展にも繋がる。 ・学費が高いといけない ・公立が北部にできると助かる ・近くに大学ができてほしい×2 ・国公立の医学部を増やしてほしい ・京都の北部に大学を作るなら薬学部のある国公立にすべき ・大学は飽和状態のため、新規開設は必要ないと思う。また、新しい大学よりも歴史の ある大学の方が信頼性が高いため、よほど目新しいものがないと新規の大学は選ばない ・日本の特に私立の大学は増えすぎ。学部が少ない大学を増やすのではなく総合的な大 学をつくるべき 受験、就職、進路に関する悩み ・もし短大に落ちた時の進路がわからない ・国公立は偏差値が高いイメージがある ・関関同立の難易度について知りたい ・勉強の仕方がわからない ・色々な大学を見て決めたい ・進学にはどれくらいの成績が必要ですか? ・大学に行くには何が必要ですか ・最低限の生活ができる職につければいい ・就職が決まらず困っている。 ・まだ決めていない×3 ・何に向いているかわからない×2 ・自分が何をしたいかわからない×2 福知山市への要望、不満。都市部への憧れ ・福知山、綾部は出て就職したい ・交通の便が良く、都会に出やすいほどよい田舎がいい。 ・田舎には進学したくない ・福知山は住みたいという魅力に欠ける ・地方より都市部で学び視野を広げたい ・進学するならこんな何もない所より都会に出たい ・一度親元を離れて暮らす経験をしたいから近場に進学する気はない ・都市部へいきたい ・大阪か京都市内か神戸で仕事がしたい 3. 総評

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13 中丹地域の高校生の進学希望先として 47%の学生が4年制大学への進学を希望しているが、 この数字は全国平均、京都府平均よりも大きく下回っている。 この数字は、中丹地域から大学に進学するには都市部の高校生よりも多くの経済負担が必要 となることから、5 割以上の高校生が国公立大を希望していることに現れている。また、必ず しも「都市部への進学志向」だけではないことも伺えた。 希望する学部分野については、「医療・保健・福祉」や「教育関係」、「食物・栄養学」など資 格取得に結びつく分野の人気が高かった一方で、「経済・経営・商学」も3番目となっているほ か、他の社会科学系、人文科学系などにも関心が高いことが伺えた。 設問6 における福知山市に新たな公立大学が出来た場合の質問では、6 割近くの高校生が関 心を示している。本アンケートは近隣高校の 2 年生を対象とした調査であり、実際に進学の学 費を負担する保護者は更に経済的な負担への関心が高いものと推察され、当該地域における公 立大学の需要は認められるものと考えられる。 今後、福知山市における大学のあり方を検討するうえで、高校生のニーズは勿論のこと、周 辺の教育機関と比較した競争優位性や就職先としての地元産業界、行政関係機関などニーズも 勘案し、特色のある学部学科構成を行うことが重要となる。 また、将来の希望職種では「医療・看護・介護・福祉」分野への就業希望者、行政関係、教 育関係の志望が多い回答結果となった。仕事の具体的なイメージが掴みやすく、資格職で就職 が安定している等の理由によるものと推察される。 中丹地域への定住意向の調査では、将来の地元定住の希望は3割程度となっている。現実的 には就職、進学等で一度出れば中丹地域で居住する機会は限定的となる可能性が高いが、高校 卒業後に進学をすれば一旦地元を離れることが前提であるなかでも、3割の高校生は地元に帰 りたいという思いを有していることが伺われた。

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調査結果レポート

『4年制大学に関する市民の皆さんからの意見募集について』

【速報版 平成26年12月8日現在】

1 調査概要 (1) 目的 福知山市では、学校法人成美学園及び「成美大学の公立化を求める会」からの成美大学・ 短期大学部を公立大学化する要望を踏まえ、「4年制大学のあり方に関する有識者(以下、 「有識者会議」)」を設置して、成美大学の改革の取り組みや福知山市及び北近畿地方にお ける4年制大学の存在意義等について検証を行っている。 有識者会議の議論とあわせ、広く市民から大学の意義等について意見を伺い、本市の方 針決定の上での貴重な資料とするものである。 (2) 実施方法 ① 募集対象 :福知山市民、市内在住、在勤者等 ② 募集期間 :平成 26 年 11 月 25 日~12 月 19 日 ③ 広報手法 :福知山市ホームページ、市役所、各支所、市内コミセンにて用紙 を設置 ④ 調査方法 :記名による自由回答形式

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15 2 調査票内容 福知山市ホームページ、広報ふくちやまで意見募集を呼びかけたほか、市役所市民相談室、 各支所、各コミセンに調査票を配置した。

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4年制大学に関する市民の皆さんからの意見募集について

成美大学(旧:京都創成大学)は平成12年度に福知山市が開設にあたっての支援

を行い、学校法人成美学園が経営を行う「公私協力方式」により北近畿地方唯一の4

年制大学として開学しました。

地域の若者が福知山市で高等教育を受けられ、地域の企業等に人材を供給すること

を期待されて運営されてきましたが、高校生人口の減少などを背景に年々学生数が減

少し、厳しい状況にあります。

こうしたなか、市では、成美大学の公立化を求める市民の皆さん等からの要望を踏

まえ、現在大学・高校関係者、市民などで構成する「4年制大学のあり方に関する有

識者会議」で、大学の今後のあり方について検討を進めています。(会議概要は市の

ホームページでもご覧いただけます。

本市においても今後人口減少が進むなか、大学の存在が人口流出に歯止めをかけ、

若者が学び・集う拠点として地域活性化に寄与するとともに、社会人や高齢者の皆さ

んへの「学びなおしの場」として大学の知識や技能を広く還元することなどが期待さ

れています。

一方で、公立大学は主に国からの交付金や学生からの授業料等により運営されます

が、収支不足が生じた場合には、設置する自治体の税金で補てんする必要があります。

市では、4年制大学のあり方を考えるうえで、福知山市における大学の必要性、求

められる役割、期待することなど、市民の皆さんからのご意見を募集しますので、下

記のとおりご意見をお寄せください。

募集期間 平成 26 年 11 月 25 日(火)から平成 26 年 12 月 19 日(金)

2 提出方法 所定の用紙に氏名・住所を明記のうえ、郵送・持参・

ファクス、電子メールにてご意見をお寄せください。

3 提出・問合先 福知山市市長公室企画課企画政策係

電話 0773-24-7030 Fax 0773-23-6537

Mail kikaku@city.fukuchiyama.lg.jp

福知山市における4年制大学のあり方に関するご意見

(17)

16 ご意見欄 (1)地域の若者が地元で高等教育を受けられ、地域の企業等に多くの人材を供給するこ とが大学設立時に期待された理念でした。福知山市も今後人口減少が進むなかで地域 活性化の拠点として今後も福知山市に 4 年制大学が必要とお考えですか (2)大学が必要だとすればどのような分野の学部が望ましいとお考えですか。 (3)近年、公設民営で設置された私立大学が「公立大学」に転換する事例があります。 公立大学は国からの交付金で一定の運営費が賄われる一方、収支不足が生じた場合は市 の税金で補てんすることになります。福知山市による公立大学設置についてどのように お考えですか。 お名前 年齢 ご住所 電話番号

(18)

17 (4)大学は高等教育機関として、学生だけでなく子どもから社会人、高齢者まで広く市 民に「学びの場」を提供する役割があります。あなたが学びたいと思う分野があれば 教えてください。 (5)その他、福知山市における 4 年制大学のあり方について、自由にご意見をお聞かせ ください。 ご意見ありがとうございました。

(19)

18 3 意見応募結果 (1)意見応募数(平成26年12月8日現在) 71通 (2)年齢別回答数 10代 8名 40代 7名 70代 6名 20代 7名 50代 8名 80代 3名 30代 10名 60代 20名 無回答 2名 (3)各項目のご意見 (1)地域の若者が地元で高等教育を受けられ、地域の企業等に多くの人材を供給することが大学 設立時に期待された理念でした。福知山市も今後人口減少が進むなかで地域活性化の拠点とし て今後も福知山市に 4 年制大学が必要とお考えですか 【回答数71人】 【必要なしという趣旨のご意見 10人】 ・人材育成の拠点は必要だが、「京都創成大学を考える炉辺懇談会」の失敗など、市民の期待に応える運 営をしてこなかった成美学園を救済する必要はない。(2) ・成美大学の経営責任を明確に ・不要。廃止すればよい(4) ・公立化しても大学の経営改善は難しく、市民負担が増大することは明らか。この際精算するべきでは (2) ・短期大学があれば十分(2) ・大学よりも安心安全に暮らせる環境づくりを優先してほしい。 ・少子化が進んでいる中で地方の4年制大学の存続は厳しく、今の情勢で希望者が見込めるとは思えな い。外的要素も整っていなければ苦しいのでは。 ・市立大学を作るよりも京都市内の私立大学のサテライト教室を作るなどの方法もあるのではないか。市民 の期待に沿える様な運営をしてこなかった大学を助ける必要があるのか。 ・私学のままで良いと思う。信用は取り戻せない。 【必要という趣旨のご意見 61人】 ・必要だと考える(15) ・教育のまち福知山として、若者流出を食い止めるため是非とも必要(4) ・必要だが、実績をあげていない学部は廃止すべき(1) ・少子高齢化、人口減少が進むこの地域には大学という人材育成・定住拠点が必要(6) ・まちの賑わい創設・活性化には若者のパワーが必要。地域経済、人材確保、地域の総合力やステータ ス向上にもつながる。(17) ・「高齢社会」に対応した福祉の町を目指し、それに携わる教育組織として大学があれば良いと考える。

(20)

19 ・「教育のまち福知山」として、構造化された「子育て、教育都市」こそが、時代を生き抜く力になる。 ・地域の公務員への近道となるなら、有力な選択肢になると思う。 ・京都府・近畿北部・山陰・北陸地方の活性化と発展においても大きな要素だと思う。(2) ・経済的な面から、学費が安く、家から通える公立大学を目指すべきである。(5) ・小・中・高があるのに、大学がないのはおかしい。 ・政府が設置した「地方創生」の役割は大きく、また、地域の様々な状況に応じた開発や地域の様々な 資源や課題に応じた解決策を考える研究の拠点が必要(3) ・北部の拠点として大学は必要である。(2) ・福知山市が高等教育機関の設置者となり、全国に有為な人材を輩出していく次世代へと続くプロジェ クトである。 ・大学は地域や社会に貢献して来た財産であり、残すべき。(3) ・もっと早く公立大学を作って欲しかった。 ・元来4年制大学を設立するまでには、大変な苦労と、市から27 億円もの多大な支援を受け、やっと設 立に至った経緯がある。4年制大学として存続の対策を、市と学校共に協力し、4年制大学の有る文 化の学都としての福知山の盛大な発展に全力を尽くすべき。

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20 (2)大学が必要だとすればどのような分野の学部が望ましいとお考えですか。 【回答者数 65人】 ■農業学部系 15人 ・京都北部の成長産業は農業分野にある。「丹波」「京都」ブランドを最大限活かした取り組みを (4) ・農業の事業化を。与謝野町は立命館大と提携して有機農業に取り組んでいる。 ・食物栄養管理と農林水産業の連携が出来るような教育を。 ・耕作放棄地の活用 ・農林業の振興(6) ・有機農業 ・豊かな農林水産物の研究 ■医療・看護・介護・福祉系 44人 ・介護、看護人材の不足が深刻化している。(介護福祉、社会福祉)(22) ・医療、福祉の資格が取れるような学部(医療情報管理士、介護事務、レクレーション介護士、 医療事務、調剤薬局事務、行政書士、衛生管理士、福祉住環境コーディネーター) (10) ・地域還元のできる健康と医療(2) ・医学部(7) ・薬学部 ・食物栄養分野(2) ■教育系 16人 ・教育学部(13) ・体育分野(2) ・女性の就職率の高い幼児教育 ■まちづくり、地域振興系 12人 ・地域振興、公共経営分野(4) ・まちづくり、地域振興、地域協働、地域経営(6) ・地方連携学部(公共・企業コース・農林水産コースなど)的な、都市部にない学部 ・地域の公共人材を養成する学部

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21 ■その他 44人 ・地元企業、行政分野への人材供給を(5) ・いま人気のある学問をとりいれても遅きに失する恐れがある。10年、20年先を見据えて問 題や課題を探求する学問を。 ・資格取得ができるカリキュラムを(秘書検定など)(3) ・地元の企業と連携した商品開発を手がけられる分野を(2) ・地元に還元できる学部。 ・観光学部(インバウンド観光への対応) ・実学と虚学両面を学べる分野。 ・経営、経済、商学部と明確なものにする。(起業人の輩出を目指す)(7) ・法学部(3) ・建築学部、文系学部、外国語学部、人間心理学、コミュニケーション能力を育てる分野 ・地方公務員(4) ・若い人が学びたいと思う内容でないといけない。 ・少子・高齢問題、過疎化対策、防災をはじめとする危機管理、環境問題等、様々な課題を解決 する担い手や、有益な人材を育成し、輩出することを目的とした学部学科を設置し、新しい大 学経営を目指して欲しい。(5) ・バイオ・環境問題を取扱う学部(3) ・パソコン(プログラマーなど) ・必要とするならばしっかりとしたビジョンを経営陣が示すこと。

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22 (3)近年、公設民営で設置された私立大学が「公立大学」に転換する事例があります。公立 大学は国からの交付金で一定の運営費が賄われる一方、収支不足が生じた場合は市の税金で 補てんすることになります。福知山市による公立大学設置についてどのようにお考えですか。 【回答者数68人】 【公立化は不要という趣旨のご意見 9人】 ・学校法人で失敗したものを行政でやってうまくいくはずがない。 ・既に27億円の公費を投入しており、水害対策も必要ななか、大学にまわす財源はない。 ・無駄な税金を使うべきでない(8) ・学生が集まるには質の高い教授陣、施設設備の充実が不可欠。今の福知山市の財政力でそれが出 来るとは到底思えない。 ・他大学の地方キャンパスとして活用するべき。 ・少子化が進むなか、いままで定員割れの大学か公立化しても学生が集まって運営が改善されるも のではない。これ以上の市税の投入は避けるべき(2) ・せっかく大学に進ませるのであれば、多少の無理はしても有名大学にと考えるのが当たり前。大 学を卒業しても中丹地区でそのキャリアを活かせる就職先があるのだろうか。これも同時に解決 していかなければならない問題だと認識する。 ・府内の公立大学は全て京都市内にあることで北部地域との格差が出ている、京都府の支援を要請 してはどうか。 ・現状を活かすのであれば、公・私立の有名大学の出先学部として存続、活用できないかを検討す る方が得策と思う。 ・福知山市だけが税金を払って、周りが払っていないのは抵抗がある。 【公立化は必要という趣旨の意見 59人】 ・地域を豊かにする投資と考えるべき。理念をもった学校経営をしてほしい。(14) ・公立化で経済負担が大きく軽減される。(3) ・いままで京阪神に出ていた学生がのこることで、市の活性化が期待できる。 ・大きな負担が発生する場合は近隣市や京都府と連携を(設立団体に加盟してもらうなど)(4) ・市と地域と企業が一体となって取り組まれたい。(4) ・大学を卒業してきちんと就職ができるよう、福知山市全体でサポートすることが重要。 ・地元企業と連営して、大学の人材を送り込むシステムづくりが地方大学の生きる道。 ・「京都」ブランドが使えるので学生確保もしやすいのでは。 ・福知山市としてのグランドデザインを考える上で公立大学は不可欠だと考える。(2) ・入学希望者数の増加が期待できる。収支不足も補える。(9) ・国からの交付金もあり、市民が負担しても必ず地域のためになる。(9)

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23 ・公立化によって学生のレベルを高められる。 ・福知山市をアピールできる。(2) ・大学が存続するには公立化しか道はない。 ・福知山市が設置者となることで、これまでの目先運営でない経営が出来る。安定した大学運営が 出来ると考える ・北近畿の中核都市を目指す本市なら、今必要な投資は何か、何が必要かを真剣に議論し、必要な 投資は惜しむべきではない。 ・公立化されると学費がおさえられ、間違いなく学生は増える。学費が安く、しかも資格が取れる のは大きなメリット。方向性が間違っていなければ学生は増え、学生数が確保できれば、補助金 と授業料等で経営は安定し、市の負担はない。 ・市行政はもとより学校当局や市民自体が協力体制を行う取り組みが必要。 ・安ければ良いだけでなく、本心から希望する公立大学のカリキュラム、教授陣、雇用、地域性の 向上がなければ設置の意味がない。 ・税金が使われる以上十分に経営方針を検討し、地域還元が見込めることが必要、そして収支等の 透明化が必要。(2)

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24 (4)大学は高等教育機関として、学生だけでなく子どもから社会人、高齢者まで広く市 民に「学びの場」を提供する役割があります。あなたが学びたいと思う分野があれば 教えてください。【回答者数59人】 ・大学だけが生涯学習を担うのではない。福知山の既存の社会資本を活用すればよい(2) ・リタイヤした人たちが経験を活かして地域に貢献できるための学びの場を(3) ・福知山にはビジネススクールが少ない。都市に行かなくても様々な資格やスキルが得ら れるような取り組みを。(3) ・通信制教育、夜間教育、大学院があれば有効に機能する。(3) ・生涯学習という点で、冠婚葬祭、生活に活かせる分野(3) ・気軽に何でも相談できる学びの場があれば良い。 ・有名なゲストスピーカーを呼んでほしい。 ・何か一つに特化した強みが必要。将来を見越して、必要な学問を学べる勉強がしたい。 ・学生と共に取り組めるもの。それぞれの立場・環境の中で必要となるリーダーシップ論。 ・福知山や北近畿の特性をもっとPRできるような学部の設置を。(2) ・大学へ行けなかった人をターゲットにした分野 ・子供から高齢者まで利用できるシステムの構築が必要。 【学びたい学部】 ・歴史文学(8) ・外国語(英語、中国語、韓国語等)(5) ・コンピュータ、情報処理(4) ・ファイナンシャルプランナー、ライフプランニング(2) ・哲学、宗教学、倫理学、民俗学(2) ・教育分野、スポーツ、体操、身体分野(4) ・地域経営、都市部活性化 ・ビジネス系や社会常識、政治、経済(行動経済学、インターネットマーケティング、企 業論、経済統計学など)、経営、法学などのスキルアップ(7) ・医療、福祉、介護(ホームヘルパーなど)、看護、保育(10) ・観光分野、天文学、文化、芸術分野 ・食事や栄養、健康、調理について学べる機会がほしい。(6) ・環境学(3) ・国際協力 ・市民病院附属大学とか、大学附属の介護施設の併設 ・図書館学 ・心理学(2)

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25 (5)その他、福知山市における 4 年制大学のあり方について、自由にご意見をお聞かせ ください。【回答者数66人】 【大学は不要という趣旨のご意見 7人】 ・公立化は唐突で、「市民の会」の実態も分からず、成美学園の救済としか映らない。 ・経営責任をうやむやにしたままの市立化には反対 ・大学は公立化を検討し、保育園などは民営化とはどういうことなのか。 ・人口、場所、交通などのことも考えれば極めて難しいのでは。 ・大学より障害者施設の充実を。 ・潰れそうな私立大学を救うために税金を使うことには相当慎重であるべきだと考える。もし するのであれば成美高校も公立化し、その時には小学からの一貫校構想も必要ではないか。 公立化ありきで話が進んでいるのは疑問がある。公立化反対の意見も多いと思うが言えない 雰囲気も感じる。自分の子ども達が払う税金が無駄に消えていくのは親の責任として見過ご すわけにはいかない。 ・大学設立時になぜ私学の学校に税金を投じたのか。災害、水害が毎年報道されるが未だに福 知山の名前も上がり、全国から援助を受けている。市民の助産を守り、平和で安全な福知山 を考えていただきたい。 【大学は必要という趣旨のご意見 59人】 ・福知山市が北近畿の中核市を目指すうえで、大学は市の将来に必要な投資である。行政もこ れまで無関心であったことを反省する必要がある。 ・いま取り組まなければ大学は失われ、二度と得られない。(3) ・近隣市町と連携を強化して取り組むべき(2)。 ・結果が出るまでは、行政が批判を浴びる覚悟で取り組むべき ・市民や学生が誇りに思える大学を。(3) ・最終的には卒業生の活躍が大学の評価になる。はじめから世界に通じる人材を育てる必要は なく、福知山市をはじめ地域で活躍できる人材育成の分野で日本一になる大学をめざすべき。 (2) ・市民や社会が必要とする学部分野を確立し、総合的な大学になることを期待します。 ・若者だけでなく、高齢者あるいは第2の人生を楽しもうと働いている人たちにも学ぶ場を提 供し、福祉と教育のバランス、雇用の確保を伝え、意見、発信できないか。 ・学生が増えることで経済効果が表れる。優秀な学生が集まり、福知山の未来のリーダーを育 成できる。地元に役立つ大学のあり方を願う。(4) ・学生のニーズに合った学部学科を設置することで魅力的なものになる。 ・人材を育てられる大学は必要。いい大学なら人は来るし、そうでなければ来ない。企業とも 連携し、様々な人材を育成することで市の発展につながる。(4) ・子育て世代の人は勉強する時間が取れないので、それを配慮した上で、経済や税金、社会の

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26 こと、食と健康が学べるものがあればいい。 ・地域に根差した公立大学は必要だと思う。広い視野で大学の存在価値を見出して欲しい。(5) ・4年制大学があることで福知山市及び近隣の市町にも影響がある。教育の分野及び若者定着 という意味で大きな意味がある。(5) ・福知山及び近隣市町の発展のため、「丹波・丹後」地域という全国的なブランド力を活かした 6次産業化の研究。これが出来るのは都市部ではなくこの地方ならではの特色。またこの地 域は由良川の氾濫による災害の歴史があり、防災や災害についての研究なども考えて欲しい。 この地域を全国に発信する拠点として利用し、地域活性化の最先端モデルになるような大学 つくりを目指して欲しい。 ・周辺の学校に良い影響を与えると思うので大学はあって良いと思う。 ・京都北部、近畿北部に4年制大学がなく、公立化する事によって注目されると思う。(2) ・この地域(市民、町民)が大学をどう支えていくかにかかっている。公務員への道があれば 若者の定住も期待できる。(2) ・地域のために是非前向きに公立化を考えて欲しい。(3) ・大学がなくなることで失うものは大きい。若者を呼び込む一つの手段を失うことになる。他 府県から来た若者が4年間福知山で過ごすことで、卒業しても第二の故郷としてファンが蓄 積されていくと考える。 ・生涯学習の場として地域に必要であり、大学の研究資源、成果が産業の活性化に必要。 ・公立化されれば、公私協力の私大では日本初となる。福知山市が北近畿のリーダーであり続 け、活性化の拠点となるためにも是非大学を存続していただきたい。 ・これまで投資した分、有効に活用できるよう支援することが福知山市としての役目ではない か。若者の定住を含めて真剣に考える時期であり、若者が住みやすい町づくりが必要。 ・大学に最も重要な中身は「教員の質」である。客観的な基準での採用、評価、処遇を行う仕 組みが必要。 ・技術面や感性の引き出しのいっぱい持てる人間を育てていただきたい。出来れば国家資格が たくさん取れれば。 ・福知山市が教育で地方創生を図るモデルケースになるよう、大学の設置を谷垣幹事長にも後 押しいていただいてはどうか。 ・大学を存続させることは非常に重要であり、公立化をはかり、地元の6高校や京都府北部地 域の学生の誘致を積極的に行うことが大変重要である。 ・中学、高校、大学と連動して学べる環境があるということは福知山市にとって有益である。 市としてどこまで責任をもてるのか、はっきりさせておく必要がある。 ・4年制大学を存続し、発展充実させながら、大学院もつくり、福知山で大学院学究出来るよ うにする。今年は近大が全国一位の応募者数であったことから、その要因を調査研究し、募 集宣伝方法を見直すべき。

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4年制大学のあり方に関する有識者会議(第1回)概要

1 日 時 平成 26 年 10 月 17 日(金) 午後2時から午後4時15分 2 場 所 市役所5階全議員協議会室 3 出席者 会議委員 井口委員長、河村職務代理、福田委員、笹部委員、福井委員、 高倉委員、菊田委員(7名) ※欠席2名(富野委員、清水委員) 成美学園 小西理事長、内山学長、大槻常務理事、伊藤経営改革室係長 福知山市 松山市長、市長公室長、企画課長、同課課長補佐、同課係長、 財政課長、同課長補佐 4 会議概要 議題 内容 1 4年制大学のあり方に関す る有識者会議について 設置目的、委員構成等ついて確認 2 委員長・職務代理の選出 委員長に井口和起委員、職務代理に河村能夫委員を互選により 選出 3 会議運営等について ・会議運営ルールや公開開催することを確認 ・次回以降の日程及び論点の確認 4 成美大学・短期大学部経営 改善に関する報告書の概 要説明 (1)市より ①成美大学の開設経緯(市の支援内容) ②公立化要望の経緯 (2)成美学園より ①経営改善に関する報告書の概要説明 ・組織運営、経営面での中長期的視点の欠如や大学の魅力 を十分アピールできなかったために学生確保が困難になると ともに、経営的にも厳しい状況に陥った。 ・地域の人材育成をはかるべく医療健康学部等への学部改編 と地域の生涯学習機能強化などの7つの改革案を提言。 ・改革案は現在の成美学園の独力では実施不可能であり、先 進事例に見られるような公立化により高い信頼性に裏打ちさ れた、学生や地域にとって魅力ある大学への転換により、引 続き地域の知の拠点として大学を担っていきたい。

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28 5 質疑・意見交換(■は委員からの意見。⇒は回答) ■事前に送付している質問書に関するデータがほしい。 ①兵庫県中部・北部と京都府下、特に南丹・中丹・丹後地域の各市町村からの受験者数、入 学者数の実態把握が必要 ②南丹・中丹・丹後地域の各高校の大学受験者数、進学者数、その中での私立大学、短期 大学、成美大学の位置づけを明確にしたデータが必要 ③南丹・中丹・丹後地域の各高校と成美大学とのリンケージ(進学説明・相談、模擬講義、授 業支援、教学共同プロジェクトなど)を明確にしたデータが必要 ④成美大学の卒業者数、その就職先の詳細データが必要。京都府下、特に南丹・中丹・丹後 地域の各市町村への卒業生の就職の実態把握が必要 ⑤成美大学と南丹・中丹・丹後地域の市町村・公益組織・NPO・企業などのリンケージ(進学説 明・相談、出張講義・講演、事業支援、共同プロジェクト、コンサルテーションなど)を明確にし たデータが必要。 ⑥福知山市、舞鶴市、綾部市、京丹後市など京都北部における高卒以上のレベルの人材に対 する求人・雇用状況の分野別詳細データ ■受験生の両親が大学選択の際に見る多きファクターとして就職先がある。具体的な企業名ま で知りたい。 ■大学に通うのは高校を卒業した人であるので、実際に高校に通っている人がこの問題にどう感 じているのか、というデータが欲しい。 ■S59 年に大学を誘致していたとのことだが、出来なかったから京都短期大学と共同で創生大学 にしたのか? 5 質疑・意見交換 (主な意見。詳細は次頁のとおり) ■近隣の進学率や就職先、地域企業のニーズなどの基礎データ に照らした大学のあり方の検証が必要 ■保護者や子どもたちが成美大の存在、公立化の取り組みなど を十分承知しているのか疑問。 ■入学者数と卒業者数の乖離の原因と分析を。 ■近畿圏以外からの入学者の割合が高い中での従来型の地元 中心の学生確保対策が十分であったのか。 ■私立学校は教学理念が重要であり、それに照らした教育の実 践が十分できていなかったのではないか。 ■公立大のほうが組織の機動性は失われやすく、過去の失敗が さらに深刻化するのではないか。 ■改善計画や公立化要望の基礎となるべき学園の改革の取り組 み内容、財政シミュレーション、市との協定内容などの詳細資 料を次回委員会で検証したい。

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29 ⇒ (市)新設大学の誘致は難しく一度断念した。公私協力方式が出来るようになったことから、 既存の大学を土台とすることとした。京都短期大学には商経学部があったので、それを基本 にしつつ経営情報学部へとした。 ■大学経営は理念が重要だと思っている。大手私立大学は背景があって設立し、それに基づい てカリキュラムも組んでいる。資料 1 の P8 に記載の「共生と創造」は素晴らしいと思うが、なぜ 成美大学に名称変更したのか。理念自体が強みに直結し、理念に人が集まっていく。都会の 大学と同じことをしていては負けてしまう。 ⇒ (成美学園)運営を委託された期待に応えられなかったことはお詫びしな いといけないと 思っている。原因は報告書にあり、検証をしていっていただきたいが、第三者目線がなかったこ とや、改革のタイミングを逃してきたことがある。設立の歴史は古く分からないが、感心したの は挨拶のできる学生が多いことであった。成美は論語の一説が由来にあり、歴史と伝統を持っ た学園である。 ■その理念が大事。理念があり、時代の流れに沿ってアレンジして今に至るもの。私見では、短 大を作ったときや公私協力のときなど、節目節目にそれが薄れていったように思われる。理念 をおいてビジネスに走ってしまったようにも見受けられる。経営改善委員会のメンバー構成と、 そこでまとまった答申を見たい。メンバーは学園の理念等を理解していたのか。学部が強みに なるわけではなく、歴史の中に強みがあり、それを具現化するために学部を作るものである。 本来あるべき美しいものは今どこにあるのだろうか。 ⇒ (成美学園)答申は資料で出す。理念はどういう風に発信していったのか、資料で出し たいが反省すべきことのように思っている。 ■資料 2 の P1 記載の入学者数について。最初 106 名入学しているのに対し、その卒業生は 78 名と少なくなっている。開設以降の累計では、入学 1109 名、卒業は 718 名になっている。なぜ 減っているか、データがあれば教えて欲しい。 ⇒ (成美学園)当時は組織的な教育ができていなかったことから多くの退学 者を出したが、 2 名教員体制などで成果を挙げている。 ■報告書 P6~進学率のマクロ情報などの記載があるが、大雑把過ぎるように思う。P7 で京都府 の 76.9%など記載しているが、感覚的には 50%程度だと思っている。 ■学生がどこからきて、どこに卒業して、どのエリアに行ったのか分かるのか。業種別・規模別・ 所在地・入学者の出身別などに出していってもらえると傾向が分かる。 ⇒ 成美学園)本日配布のファイルの資料①末尾中に、自治体別入学者数は出している。ファ イルの資料④で就職状況も出している。 ■説明会やオープンキャンパスの参加人数を知りたい。高校や企業などとの連携にどれぐらい 参加して、どの程度盛り上がっているのか、どれぐらい期待されているのか知りたい。今後の カリキュラム検討の参考にしたい。 ■過去のデータ分析も重要だが財務シミュレーションの裏づけが欲しい。私学・公立の入学者数 の数について、140 人程度の確保をするとのことだが、その根拠を知りたい。また、この地域の データも必要だが、入学者の半数以上は近畿圏以外から来ている。どこから、なぜ来ているか

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30 知りたい。学生募集をしていくに当たって、三たん地域の戦略以外も検討する必要がある。 ■報告書概要 P1 のⅢで原因分析をしているが、法人運営・大学運営の問題を公立化でどのよ うに改善していくのか。 ⇒ (成美学園)これらは現理事長の就任以降改善していると考えている。前学長も任期を全 うし、自身もそのつもりでいる。経営陣の頻繁な交代はもう行われていない。第三者委員会も 設置されている。理事も外部の人が半分程度いる。 ■質問の趣旨としては、公立化したときには意思決定が遅くなり、市長は任期ごとに交代すると いう要因が考えられるのでは気になっている。 ■地方独立行政法人とし、直営ではないことが想定される。法人の設置団体もいくつかの行政 が共同で行うことも可能である。(青森公立大学は県と市が共同である) ■高校は人気で、人も集まっている。高校の収入で大学が支えられているという絵に見えてい る。 ■補助金を受領するために定員が減っていることが気になっており、そのような経営は良くな い。 ■報告書 P48 には公立化の要望書との記載があり、今後この要望に基づいて有識者会議の論 点 4 つについて議論していく。将来の要望についての根拠は必要なので、本日各委員から求 められたデータ等を出して欲しい。過去だけの議論では始まらないので、将来展望にかかわる ところを中心に議論していきたい。

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4年制大学のあり方に関する有識者会議(第2回)概要

1 日 時 平成 26 年 10 月 29 日(水) 午後1時30分から午後3時45分 2 場 所 市役所5階全議員協議会室 3 出席者 会議委員 井口委員長、河村職務代理、清水委員、笹部委員、福井委員、 高倉委員、菊田委員(7名) ※欠席2名(富野委員、福田委員) 成美学園 竹下副理事長、内山学長、大槻常務理事、伊藤経営改革室係長 福知山市 市長公室長、企画課長、同課課長補佐、同課係長、 財政課長、同課長補佐 4 会議概要 5 質疑・意見交換内容(■は委員からの意見。⇒は回答) ①開学時における市の支援内容説明(福知山市) 20.4 億円の補助と、グランド整備等で 6.6 億円の支出の合計で 27 億円の支援を行った。 これらのうち、約 19 億円は寄付で、約 8 億円は一般財源としている。 ■他大学の事例では、大学へのアクセスの整備などで支援を行っているところもある。 ⇒支援にアクセス費なども含まれており、設置に当たっては 27 億円以外にはない。開学 以降も奨学金や協力イベントのみである。 議題 内容 1 前回審議事項の確認 議事録等につき確認 2 成美大学・短期大学部経営 改善に関する審議 (1)大学設置時における市の支援内容の説明 ・設立時の27億円の補助金等について説明 ・市の検証結果は次回報告 (2)成美大学の現状、改革の取り組みに関する審査 ・入学者対策、経営状況、地域貢献対策、就職支援対策など について説明。 (主な意見) ■大学の根幹である教育研究内容に関する検証が不十分ではな いか。 ■成美高校からの進学者確保ができていない。 ■公立化要望があるが、その後の学生確保の見通しや市の関与 の姿が見えない。 ■大学が提供する教育に関するビジョンが不明確、どういう能力 を持った学生が育つのかが委員に分かりづらい。具体的な資格 が出てくると分かりやすい。

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32 ■当時の支出目的は、協定書第 2 条だと理解している。現在も土地を無償貸与しているが、設 置以降今までの間にその目的が達成されているのかどうか、効果の検証を行っているの か。 ⇒次回に整理して提出。 ②成美大学経営改善計画等について(成美学園) ・入口対策については、教職員にて行っているが、今一歩入学者の増大には繋がっていな い。 ・出口対策については、就職のキックオフ合宿を行い、身だしなみから教育しているほか、授 業のない 2~3 月も毎週 2 回継続的にキャリア指導を教職員にて行っている。結果として 福知山市役所、金融機関、上場企業への内定も果たし、2013 年度、2014 年度は特に成果 を挙げている。 ・地域連携への取り組みについては、地域をフィールドとした実践教育や、地域からの協力 を得たビジネスインターンのほか、13 年度からは田舎力甲子園を実施しており、青森や九 州からの高校からのエントリーもある。短期大学では、心と体を作る朝ごはん料理コンクー ルを行っており、北近畿からの高校からの参加が多いが 70 近い参加高校がある。 ・財務については、大学・短大とも定員の 50%程度で厳しい状況。内部留保の取崩や高校か らの補填によって成り立っている。経費節約も努力をしているが、さらに見直しをするため に、新理事長・副理事長の体制にて、経営改善計画策定委員会から提言をもらい、経費 削減を断行している。人件費等1億円以上の削減を計画している。運営経費の見直しは 今までも行ってきたが、教育研究経費はあまり削りすぎることは出来ないので、バランスを みながら削減している。 ・経営改善計画策定委員会は 4 月に検討を終えて、現在は実行に移している。現在は弁護 士・会計士・経営者による監視委員会によるモニタリングを実施している。 ③委員からの意見・質問 ■大学では、教育研究に対するディストリビューションが重要であり、教育研究費が多いほう が望ましいが、経営改善計画策定委員会の報告書では何故これらがないのか。 また、大学経営は企業経営と違う。経済的な観点では、企業は利潤のために動き、その指 標で経営を判断する。一方で大学はアカデミックな観点から評価するが、この視点が抜け ており、大学の視点として偏っているように思う。アカデミックな外部チェックやアドバイザ ーはあるのか。 ⇒会計上は教育研究経費・管理経費にわかれているが、報告書内では一緒に書いている。 旅費・消耗品費の多くは教育研究費である。 ■これは大学をどう考えるかという基本的な考え方に連動すると考える。創立の概念や哲学 が大学運営で意識されているかという観点に連動している。経営という観点が強いと危惧 される。もう 1 点の質問のアカデミックなアドバイザリーボードについても不十分で、教育の ありかたへの検討が見えてこない。

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33 ■地域をフィールドとした活動の表について、教育実践の中身は何か。 2013 年~2014 年で数が激減しているが、その理由は。どこまで地域に入り込んで教育し ているかが重要である。ビジネスインターンは教育の重要なプロセスであるが、具体的に はどういうフィールド・分野か。 病院関係が強みとのことだが、もしそうなら継続的に、インターンや就職などとどういうリン クをしているか。 ⇒地域をフィールドにした活動の 1 つの例は三和町の大原神社(文化財)で、継続的に行事な どに毎年参加している。もう 1 つの例としては大江毛原の保全活動で、大阪などからも見 学に来る行事に参加している。それぞれ地域からも喜ばれ、公立化も支えていただいてい る。 ⇒ビジネスインターンは、地元有力企業、公共部門(市役所・KTR)、福祉部門などの分野で 行っている。短大は高齢者施設・保育所などでの実習をしている。これらのほか医療事務 の実習を 2 週間行っている(ビジネスインターンの数には含まれていない) ■三和や大江毛原の実践内容がペーパーや HP に発表されているものか。 ⇒レポートにしているが公開はしていない。HP には出ている。 ■前回理念の話をした。経営的な観点から、人件費はかなりかかるという感想を持った。過去 5 年間で大学だけで収入は横ばいだが人件費は 20%程度上がっている。法人全体では収入 30%減で人件費横ばいという構図で、要は収入は増えないのに人件費が増えている。人件費 1 億では桁が違う。10 億円単位で削減しないといけない程度だが、法人全員がその危機意 識を共有しているか。我慢して学生確保すれば改善していくということを周知しているか。 また、委員への就任について、各方面に出ているのは大事だが、委員活動によって事務 ができずに人を雇うなどは出来ない状況であり、事務も自分たちでやるなどという意思があ るのか確認したい。 ⇒人件費は収入の規模小さいため相対的に大きいが、賞与はない。健全な大学では 4~5 か 月分ある。教員は事務も行っているし、職員も教育の一環を担っている。人数は多いが、 アルバイトや契約で多く見えるが正職員は遅くまで残業している。100%全員が工夫してい るかどうかは別だが、教職員とも危機意識は認識していると思っている。 斬新な教育と出口を手厚くすることで学生確保を狙ってきたが、入学者の増大に繋がっ ていなかった。経営情報学部を廃止して、看護を新設することを前の経営者が打ち出した が、資金不足により途中で投げ出して後任へと引き継がれてしまった。 ■大学が人件費率が高くなることは当然で、学生数確保が最も重要であると考える。補助金 と政策との関係は理解できるが、定員を減らして運営するのは間違っていると思う。学生 確保のため出口を明示化し、それに連動して教育の中身を作っていくことが最重要と考え ている。 ■入学生確保について、資料 P1.受験者数と合格者の間に合格者があるはずだが歩留まり はないのか。新潟からの入学生が増えたときがあったが、なぜか。よく来てくれるお得意 先高校はあるのか。国公立は指定校推薦制度がそもそもないが、指定校などでパイプを

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34 太くしたり、公募型推薦で高校に働きかけたりしてきたか。 地域別進学率と入学者根拠はどうリンクしているか。 ⇒全員合格に近い。20 名程度が辞退している。 配布資料の No15、公立はより広い地域からの集められることからこのような配分が可能 であると考えている。私立なら、学部や資格で増加が期待できるが、18 歳人口の減少から、 黒字化は難しいと考えている。 ■岡山や新潟が出てきているが、留学生の推移と関連しているのか。 ⇒新潟や岡山は、野球やサッカーの指導者のつながりからであった。数は多くないが、診 療情報管理の資格を取るために遠方(新潟・沖縄)からきている事例もある。 留学生は開学初期にこそ多く、30 名程度の入学があった。当時学園全体では 100 名程度 の留学生がおり、全体の 2 割程度であった。 ■福知山成美高校の生徒が毎年 200~300 人卒業しているが、成美大学 3 人、短大は 2 名 の進学実績である。お膝元で生徒確保が出来ないのは何に起因するのか。 ⇒成美高校からは今年度は 5 名であったが、これまでは 10 名以上来ていたときがあった。 学部の間口が狭いことが大きな原因であると思う。 ■京都新聞に土地売却のニュースが出ていたが、これも経営改善計画委員会で出されてい るのか。この有識者会議は白紙での議論と聞いていたが、大学は公立化の方向で動いて いるのか。 ⇒(成美学園)経営陣の新体制が就任し、改めて経営が厳しいことを認識した。外部理事を 多く入れて体制を見直し、計画策定委員会を立ち上げた。そこで自己資金確保のために 遊休資産の処分という決定に至った。 また、公立化は 1 つの選択肢である。設立経緯を踏まえ、公立化を視野に入れて検討して いる一方で市民の会が発足し、広報や署名をしている。 ⇒(福知山市)市としては、有識者会議の設置目的に沿って、公立化ありきではなく白紙で考 えている。 ■経営改善報告書は P48 のとおり、成美から市への公立化の検討のための報告書となって いるが、それについて市がどう考えるかは別である。この委員会は必ずしも是非の結論を 出すものでなく、論点を整理して市が判断するための会議である。 ■)報告書では、公立化ありきのように思う。それを踏まえ、公立化した時には市がどのよう に関与するのか知りたい。財政負担など。これらの話なしには進められないと思っている。 ■入学者数根拠と第 1 回目の経営改善報告書 P43P47 にそれぞれの計画があるが、どうリ ンクしているか。本当に定員数を確保できるのか知りたい。 ■公立化したら充足しやすくなるから、というものでは本末転倒。私立で黒字化するために やるべきことを明確にした上で選択肢として公立化なら分かるが、前者の意見では福知山市 はリスクを負えないだろう。 ■この試算では、公立は学費が安いとしていると思うが、福知山市の設定次第である。 ⇒調べた範囲では尾道市立の学費が 61 万円で最も高い。看護や理系でも 60 万円を超える

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